Saturday, May 18, 2024

日本からのツアーも組まれている人気のルート メープル街道 紅葉の旅~ ミシガンから車や汽車で

日本からのツアーも組まれている人気のルート メープル街道 紅葉の旅~ ミシガンから車や汽車で 17
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ナイアガラからトロント、キングストン、オタワ、そしてセントローレンス川をさかのぼり、モントリオール、ケベックシティへ。この、カナダのオンタリオ州からケベック州にかけて続く地域はメープル街道と称され、紅葉の季節は特に景観が美しく、観光スポットとして人気が高い。ドイツのロマンティック街道同様、日本人がつけた呼び名と言われ、現地ではヘリテージハイウェイ(歴史遺産の道)と呼ばれている。フランスとイギリスによる入植と開拓の足跡が残されたルートで、歴史散策として楽しむこともできる。特定の道路を指定しているものではない。

冬の雪景色やスノースポーツ、初夏の新緑、真夏の避暑、と、四季折々の魅力があるが、今回は秋に向けて、紅葉の名所と、合わせて訪れたい観光地を紹介したい。手にした観光ブックには、紅葉は9月下旬から10月上旬がベストシーズンと書かれていたが、近年は時期が遅い年が多いということ。

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オタワはフランス語圏とイギリス語圏の境に位置し、1857年にイギリスのビクトリア女王がカナダの首都と定めた都市。世界屈指の美しい首都圏と言われている。代表観光スポットは何と言っても国会議事堂、そして、その一帯‘パーラメントヒル’と呼ばれる周辺。世界遺産に登録されているリドー運河の基点もそのすぐ横にある。丘の上から一望するオタワ川や対岸の広々とした景色はどの季節も美しいが、紅葉の時期はまさに絶景。ちなみに、日本語で「紅葉」と書いてはいるが、黄色やオレンジが主となる秋の色づきである。

国会議事堂内のガイドツアーは整理券を発行している時期もあるので、ぜひ見学したい人は充分時間をとって予定を組むことをお薦めする。ネオゴシック様式の建物の外観だけでも見応えがある。

リドー運河の東の一画にある(Byward Market)は、野外と場内に花や野菜、工芸品、雑貨など様々な店が並び、人気の観光スポットにもなっている。日本語の掲示をつけている店も少なくない。裏返せば、日本人好みの場所だと言える。秋の収穫期には果物やパンプキンが彩り豊かに並び、目にも楽しい。

アクセスは、ミシガンとオンタリオの国境から車で10時間ほど。オタワの観光要所は集中していて市内バス路線が充実しているので、運転から解放されたい人はトロント/オタワ間をバス(グレイハウンド)や鉄道(VIA)で移動するのも一案。オタワ郊外の紅葉も定評がある。

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オンタリオ湖から流れ出すセントローレンス川の始点に位置し、古くから軍事、水上交通の要所として栄えてきた。最初の首都が置かれた土地で、別名ライムストーン・シティと呼ばれ、市の中心地区には乳白色や薄いグレーの石灰石の風格のある建物が並び、瀬然とした美しさを醸し出している。秋には色づいた木々が街並みに鮮やかなアクセントを加える。ドーム型の屋根の市庁舎は(右写真)かつて連合カナダの国会議事堂として建てられたものだけあり威風堂々としている。

dscf7519キングストンからセントローレンス川を下った流域一帯には1000以上の大小の島々が点在する「サウザンド・アイランズ」国立公園がある。川岸や島の木々の色が水面に反射するので紅葉が二倍美しく目に映る。これらの島々を巡るクルーズは観光アトラクションとして人気が高い。川沿いのドライブウェーからでもそれなりに堪能できる。小島に建てられた家(別荘?)を眺めるのも一興。高級別荘地、避暑地として名高く、川辺の小さな町に洒落たレストランや宿もある。日本からのツアーではキングストンが組み込まれることは少なく、立ち寄っても長いはしない所だが、のんびり滞在して歴史や自然に親しみたい一帯だ。余談だが、同名の「サウザンド・アイランズ・ドレッシング」は、この土地で生まれたという話。

ローレンシャン高原/モント・トレンブラント

日本やアジアからの紅葉ツアーのハイライトになっているのがこの一帯。北米東岸に住む者としては一度は自分の目で人気の秘訣を確かめたくなる。観光の中心地となっているモント・トレンブラントはスキーリゾートとしても有名で、高速ゴンドラで一気に上ることができる山上からの大パノラマは雄大。ゲレンデの下側に並ぶロッジやお店はヨーロピアン・スキーリゾートのビレッジを模して作っており、この雰囲気も観光客を惹き付けている要因。モント・トレンブラント自体はさほど高い山ではなく、遥かかなたまで見渡せるほど、周囲に高い山はなく、どちらかと言えば平たい地形。広々としたスケールや周辺の豊かな自然を楽しむ場所と言えそうだ。旧市街や湖など散策場所が多く、オタワからの道のりも紅葉や黄葉が美しい。

近年の紅葉は9月中旬から末に山頂付近が色づき、10月上旬に麓でピーク。モント・トレンブラントへは、モントリオールからの日帰りバスツアーが営業されている。ドライブで行く場合は、ケベック州の公用語はフランス語で、道路標識もフランス語なのでご留意を。経験上、モントリオール市内やモント・トレンブラントの観光施設やレストランでは大方英語が通じるようだ。

ケベックシティ

北米唯一の城塞都市でありユネスコ世界遺産に登録されており、フランス文化の影響が今も保たれているケベックシティは年間を通しての観光スポット。しかし、ローレンシャン高原やサウザンド・アイランズなどで、タイミングよく紅葉のピークに当たったならば、その幸運を満喫することをお薦めしたい。

dscf7016石壁の内側の高台にそびえたつお城のようなホテル、フェアモント・シャトー・フロントナックからは街全体の風景を見渡すことができる。城塞都市の名残があちらこちらに残っていて、中世の城門の上を歩くこともできる。人気の地区は歩いて回れる範囲。

歴史が残されている一方で、現代アートやハイセンスな物も充実してる。外装も内装も洒落ているカフェやビストロ、ブティック、ギャラリーなどが並んでおり、“絵になる景観”が溢れている。食や品ぞろえのレベルもなかなか。

アクセス~レポーターはフランス語圏でのドライブを避けるためもあり、モントリオールからはVIA鉄道で移動したが、これが設備も良く乗り心地よく、景色も良く、快適であった。一般にケベック駅と呼ばれるバレ駅は観光の中心地である旧市街地からやや離れていて、駅から坂を登ることになるが歩けない距離ではない。

参照:オンタリオ州観光局公式サイト(日本語)www.ontariotravel.jp

ウィキペディアjapan~「メープル街道」

☆最後に記しておくと、紹介した4箇所は、地形的条件が異なるため、紅葉時期もずれることをご承知ください。ローレンシャン高原の麓と山の上でもかなりの違いがある。

芸術の秋にぴったりなミニトリップ ~ Grand Rapids, MI 街ぐるみのアートコンテスト ArtPrize 2016 9/21~10/9

芸術の秋にぴったりなミニトリップ ~ Grand Rapids, MI 街ぐるみのアートコンテスト ArtPrize 2016 9/21~10/9 1

2013_img_90372015_img_4074Grand Rapidsはかつて家具産業で栄えていたが、海外の安い家具に押されて街が衰退。そこで、街興しイベントとしてArtPrizeプログラムをスタートした。ダウンタウンを中心とする美術館やホテル、レストランの屋内、そして公園や路上などの屋外、各所に作品が展示され、一帯がギャラリーなる。総額賞金50万ドル以上、18歳以上であれば誰でも応募可能というこのコンテストに、今や世界各地から、材料もサイズも作風にも制限のない作品が集結し、遠方からも多くの人が足を運ぶポピュラーな秋の大イベントとして定着した。今年は8回目。9月21日から10月9日までの開催で、170の会場(Venues)に、1453の応募作品が集まる。鑑賞は一般公開で全て無料。

2015_img_58242015_img_4065ユニークなのは、一般投票で賞の半分が決まる点。芸術専門家審査員と一般投票、2つの枠組みそれぞれの総合優勝者にはGrand Prizeとして各20万ドル、そして8つのカテゴリーの受賞達に総計10万ドル相当の賞金が出る。一般投票はオンラインで、16才以上であれば誰でも参加できる。http://www.artprize.org/

展示会場、そして、エントリー作品や作者の紹介も、上記ホームページで検索できる。

2015_img_4075-42014_dsc_3529日本庭園が造成された Frederik Meijer Gardens & Sculpture Parkも会場の一つで、他の美術館などと同様に、ArtPrize関連の展示場は無料となる。Grand Rapidsはクラフトビールでも人気の地。ブリュワリー内で展示しているところもあるので、食事やお酒も楽しまない手はない。

日本語の学習のモチベーションの向上に成果あり~「サマーキャンプ in ぎふ」を振り返って

日本語の学習のモチベーションの向上に成果あり~「サマーキャンプ in ぎふ」を振り返って 4

%ef%bc%92%e9%87%8e%e8%8f%9c%e3%81%8c%e3%81%84%e3%81%a3%e3%81%b1%e3%81%84%e7%a9%ab%e3%82%8c%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f日本の里山で毎年実施している日本語・日本文化体験学習プログラム「サマーキャンプ in ぎふ」(米日教育交流協議会主催)は11年目の実施を無事終了しました。7月1日から7月11日に予定していた第1期は都合により実施しませんでした。7月27日から8月2日に行った第2期には14人が参加し、11年間の総参加者数はのべ215人です。その多くがアメリカ在住者で、カリフォルニア州が最も多く、次いでワシントン州、テキサス州、ニュージャージー州などが続きます。また、アメリカ以外の参加者も増加し、カナダ、メキシコ、イギリス、アイルランド、ベルギー、トルコ、タイ、中国、香港、台湾などと広がりを見せています。日本のインターナショナルスクールやアメリカンスクールに通学している子ども子どもや両親ともに日本人ではない子どもの参加もありました。

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目的:海外に暮らし日本語学習中の子どもが日本の自然、文化、歴史に触れ、地元の人々と交流することによって日本語・日本文化を心と体で体感し、積極的に日本語を学習し、日本の生活習慣を習得しようとする意欲を芽生えさせる。

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活動拠点―岐阜県山県(やまがた)市内の里山(美山・伊自良地区)

参加対象―海外に暮らす日本語学習中の小学4~6年生、中学生、高校生 *第1期は中高校生、第2期は小中学生対象

実施期間―第1期:7月1日から11日(10泊11日)、第2期:7月27日から8月2日(6泊7日)

参加した子どもたちの様子

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過去に参加したことのあるリピーターは7人、兄弟での参加が2組4人、友人同士での参加が2人で、全くの初対面という子どもが少なかったせいか、あっという間に打ち解け、キャンプ地に向かうバスの中から大騒ぎでした。

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「サマーキャンプ in ぎふ」の活動内容

ここで、今年実施した体験プログラムのいくつかを紹介します。

●スポーツ交流

最初に2泊する元小学校を改修した

「北山交流センター」の体育館にて、ドッジボールをしました。子どもたちだけでなく、インストラクターやスタッフもともに楽しみ、この後の体験での円滑な交流につながりました。

●古民家生活体験

築100年の古民家にて、薪割りをして、かまどでご飯を炊き、おにぎりを作りました。また、竹を利用してそうめん流し器を作り、そうめん流しも楽しみました。昼食後には、古民家の脇を流れる源流近くの川で泳いだり、水鉄砲をしたりしました。水はとてもきれいですが、とても冷たく寒くなるほどです。冷えた体は、薪で沸かした五右衛門風呂に入って温めました。親の世代でも経験がない昭和初期以前の生活を体感しました。

●農作業&食つくり体験

山の斜面の畑にて、地元のおばあさんやおじいさんの指導の下、なす、ピーマン、オクラなどを収穫し、炒め物や天ぷらなどの料理を作りました。収穫にも料理にも、集中して取り組み、作った料理もきれいに平らげ、ご飯もおかわりする子どもが目立ちました。日常では感じられない野菜のおいしさを実感できました。

●ものつくり体験

北山交流センターの近くで、檜や杉の枝を切り、その他の山の木々も利用して、鉛筆とボールペンを作りました。指導者は、岐阜大学の先生と学生さんです。木の枝の中心に穴をあけたり、先をカッターナイフで削ったりする作業は難しいのですが、子どもたちは集中して取り組み、山の自然に触れる良い機会となりました。

●ホームステイ

2泊3日でお世話になりますが、半日は川下りで乗船するいかだを一緒に作り、もう1日はいかだで川を下りました。家庭で過ごす時間は少なかったですが、夜は、花火やバーベキューを楽しみました。子どもたちにとっては、里山の家庭での生活を知る良い機会となりましたし、地元の人々にとっては、海外の子どもとの交流を楽しんでいただけました。

今年は14人に対し、10家庭のホストファミリーが受け入れをしてくれました。その内半数は、過去にも受け入れをしてくれた家庭です。過去のサマーキャンプの子どもたちを気に入ってくださったのだと嬉しく思います。

●いかだ川下り体験

鵜飼で有名な長良川の支流の武芸川で28年間にわたって行われているイベント「美山いかだ川下り」(YACC主催) に参加しました。ホストファミリーとともに半日かけて作ったいかだは、途中で転覆したり、破損したりというトラブルもありましたが、岐阜の自慢の清流を肌で感じることができました。川下りの後は、バーベキューを楽しみながら、心行くまで川遊びをしました。

●伝統工芸体験

山県市特産の渋柿を利用した柿渋染めを体験しました。柿渋独特のにおいにもすぐになれ、思い思いの作品(手ぬぐいとランチョンマット)を仕上げました。指導者は、地域おこしのために横浜から移住した方です。子どもたちのオリジナリティーあふれる作品を高評くださいました。

●寺院体験

450年前に創建された禅宗の寺院にて、座禅と習字を体験しました。座禅では、いつもおしゃべりの多い子どもたちも、住職の話にしっかり耳を傾け、真剣に取り組んでいたのが印象的でした。座禅の後は、好きな字や言葉を筆で書く練習をし、最後はうちわに清書をしました。思い出に残る良いお土産になりました。

「サマーキャンプ in ぎふ」の成果と課題

これまでの11年間の実施にて、日本の里山で日本文化を体感しながら日本語に触れることで、参加した子どもたちの日本語学習のモチベーションが上がったということは、保護者からのご報告によって実感していますし、参加者のリピーターの日本語での会話も、過去に比べると向上しているのを感じます。そういう意味では、「サマーキャンプ in ぎふ」は確実に成果を上げているといえます。

また、ホストファミリーや宿泊施設、各種体験の指導者の皆さんなど、受け入れ機関や受け入れ者の皆さんが、歓迎してくれ、毎年楽しみにしてくれているのも感じます。そして、共催者のNPO法人山県楽しいプロジェクト、山里生活推進委員会、協力団体のYACCでは、20 ~40代の方々が、ボランティアで協力をしてくださいます。子どもたちとの年齢も近く、一緒に遊んでくれるので大喜びです。皆さんは、お仕事を持っておられますが、休日や仕事が終わってから時間を作ってくださいますし、中には仕事をお休みして協力くださる方もおられ、本当に頭の下がる思いです。

また、当キャンプは、2年前から岐阜県、岐阜県教育委員会、山県市、山県市教育委員会という行政機関の後援もいただいています。海外在住の子どもたちのためのプログラムですが、今後は、地元の活性化、グローバル化にも貢献することを目指したいと考えています。

執筆者のプロフィール:河合塾で十数年間にわたり、大学入試データ分析、大学情報の収集・提供、大学入試情報誌「栄冠めざして」などの編集に携わるとともに、大学受験科クラス担任として多くの塾生を大学合格に導いた。また、全国の高等学校での進学講演も多数行った。一方、米国・英国大学進学や海外サマーセミナーなどの国際教育事業も担当。米国移住後は、CA、NJ、NY、MI州の補習校・学習塾講師を務め、2006年に「米日教育交流協議会(UJEEC)」を設立し、日本での日本語・日本文化体験学習プログラム「サマー・キャンプ in ぎふ」など、国際的な交流活動を実践。また、帰国生入試や帰国後の学校選びのアドバイスも行っており、北米各地で進学講演も行っている。河合塾海外帰国生コース北米事務所アドバイザー、名古屋国際中学校・高等学校アドミッションオフィサー北米地域担当、名古屋商科大学アドミッションオフィサー北米地域担当、デトロイトりんご会補習授業校講師(教務主任兼進路指導担当)

◆米日教育交流協議会(U J E E C )  Website:www.u j e e c .org

「ビイルという酒」ができたころ

芸術の秋にぴったりなミニトリップ ~ Grand Rapids, MI 街ぐるみのアートコンテスト ArtPrize 2016 9/21~10/9 7

dscn2667この夏に日本に一時帰国した人も多いだろう。日本のビール業界もかきいれどきだった。今回は日本のビール界の歴史等を交えた内容だ。

日本地ビール免許取得&製造第一号は新潟県の「越後ビール」。1994年に酒税法が改正され、ビール醸造の免許を得るには1日あたり大瓶25本を販売するぐらいの量までに生産基準が下げられた。これにより、日本各地に地ビールが誕生する。

dscn2700今年日本で目にした「越後ビール」の数あるラインナップの中でよいと感じたのが、「ビアブロンド」。缶を開けるとホップ香がするのは、アメリカ産のビールであってもなかなかない。ブロンドのボディーと重圧感がある風味もよかった。

次に興味をひいたのが、サッポロ・クラシック。以前は北海道しか流通していなかったが、首都圏等で入手できた。シリーズ物の「数量限定 クラシック 夏の爽快」が北海道限定で発売されていた。サッポロビールは苦いイメージがあったが、これはやや高アルコール度(5.5%)と炭酸が多めのせいか、スムーズさが光った。これがツアー参加のきっかけになった。

dscn2699「麦とホップを製すればビイルとゆふ酒になる」(開業式)

日本で初めてのビール醸造所は明治政府の殖産興業事業の一つだったことをご存知だろうか。今から140年前、北海道開拓使が置かれた札幌に官営のビール醸造所が誕生した。明治政府が外貨獲得のため当時北海道に寄港する外国船の船員に販売するビールを製造したと言う。「開拓使麦酒醸造所」だ。そこには中川清兵衛とそれを支えた、後の外交官の青木周蔵の存在があった。

dscn2644現在の新潟県長岡市に生まれた中川清兵衛は17歳でベルリンに渡った。当時は自由な海外渡航は許されておらず、ドイツでは苦労を重ねた。その苦労と努力が実り、日本人として初めてベルリンビール醸造会社から修了書を授けられた。ドイツで青木と運命の出会いをし、ビール作りを政府に売り込むことを提案された1877年、初めてサッポロビールが出荷された。現在、札幌にある「ビール博物館」は当時の工場。のちに、官営工場は民間に払い下げられ、ホテル業の大倉喜八郎、セメント王 浅野総一郎、実業家渋沢栄一によって「札幌麦酒株式会社」が誕生する。第二次世界大戦後、寡占を避けるために巨大会社は解体され、現在のサッポロ、アサヒ、キリン、サントリーの各社が業界をリードした。

dscn2657ビール博物館は、今年展示物を一新してリニューアル。館内は自由見学(無料)。歴史を写真と文献の12のブース、そしてミニシアターでのビデオで紹介。ブースには説明が多くつけられ、わかりやすくなった。プレミアム・ツアー(有料)ではコミュニケーターによるガイドと、赤レンガのホールで「開拓使時代そのままの製法によるビール」と「現在の黒ラベル」の飲み比べもできる。炭酸の清涼感では現在の黒ラベルの方が洗練されているが、「開拓使時代の製法」の方がスムーズなのどごしで負けていない。飲み物の種類が限られていた時代にこれを口にした諸氏の感想はすがすがしい、の一言だったろう。

ツアーでは伝統の「三度注ぎ」も実演してくれる。三度目の注ぎで、泡を盛り上げ香りと炭酸をキープし、新鮮さを保つようにするのが流儀。その三度注ぎを試飲した感想は「グラスで飲むほうがまろやか。缶のはピリッとしている」。

ミシガンのブリューガイのチャレンジ精神もたくましいが、斬新なアイディアを実現させていった明治期の人々のスピリットを感じさせるツアーだった。

サッポロビール博物館  http://www.sapporobeer.jp/brewery/s_museum/

人気恒例イベント Arts, Beats & Eats と ローヤル・オークのブリューワリー

人気恒例イベント Arts, Beats & Eats と ローヤル・オークのブリューワリー 3

10612721_10152684363434168_138877091580498261_n文&写真 by ヤマトノオロチ

夏はミシガンの季節。日本とは違い、焼け付くような太陽の日差しのもと、楽しいイベントが目白押しだ。ちょっと早いと思うかもしれないが、9月最初のLabor Day Weekendのイベントのチェックはいかが。レーバーデー明けからは現地の学校が新学期を迎える。夏の最後の彩りを楽しもう。

DSC_3124ミシガン南東部のレーバーデーの大きなイベントはDetroit Jazz Festival (Detroit downtown Hart Plaza) とArts, Beats & Eats (Royal oak downtown)。いずれも大人気のイベント。アクセスがしやすく、ファミリーで楽しみやすいのはArts, Beats & Eats。ローヤル・オークはI-696を使うと高速の出口からすぐなので便利。

Arts, Beats & Eats は今年で19回目を迎える。そのタイトルの通り、アメリカ各地からプロの芸術家が出店する。絵画、レーザー彫刻などの作品やコンテンポラリー、民芸細工などバラエティーは豊富。ダウンタウンに9つものステージが設置され、コミュニティーのバンドからプロのバンドが期間中は熱いパフォーマンスを繰り広げる。食べ物系出店ブースもあるが、ストリートのど真ん中に広がった大テントでのレストランやケータリングで食事も楽しそうだ。ダウンタウンは2車線道路だが歩行者に開放され、両サイドの建物に反響するビートとBBQの香り、そこから少し離れるとアートや企業イベントのブースが連なり、日本とは違うゴージャスさだ。気軽に「どうぞ」と会社名の入ったサックやぬいぐるみなどのfreebie(無料サンプル)が渡されたりして楽しい。

このイベントのスポンサーのFordは車の体験コーナーを出している。バウンスハウス、遊園地のようなカーニバルライドもあり、子供にとっても楽しい。

DSCN1767さて、ローヤル・オークは200年の歴史がある町。ダウンタウンはさまざまな文化がミックスしており、レストランもバラエティーに富む。ブリューワリーは6つもある。

レストランとして訪れたいなら Lily’s Seafood Grill & Brewery と Bastone Brewery。

ファミリーと行きやすくパティオでゆっくり食事を取りながらのどを潤せるのがRoyal Oak Brewery。1995年開業のミシガンのブリューワリーの先駆者。11種類がこの日はラインアップされていた。残念ながらスペシャルのbarrel agedのpale ale は完売。「ブリューガイはそんなに前もってスペシャルビールがいつ出るかは言わないわよ」、とここに来ることを目的にしている人だけにまずは味わってもらおうというプロ意識だ。

DSCN2009どれも安定したビールの仕上がりの中で、特にミシガンの夏にぴったりに思えたのはNorthern Kolche。Royal Pride IPAに次ぐ人気だそうだが、アルコールドは4.2%と軽め。すっきりしているが、飲んでから甘い感じが残るようだ。飲み始め、または飲みの締めくくりに、という説明があった。

DSCN1777キッチンはアペタイザーからデザート、キッズメニューまでフルにある。家族で楽しめそうなピザ、軽く済ませたいときにはちょうどいいサラダやスープ、Favoritesのリブ、サーモン・グリル、サンドイッチまで、さすがビールだけでなく長年人々にアピールして来たセレクションの広さとクオリティの高さだ。メインディッシュは$12前後なのもいい。

Royal Oak Breweryから1ブロック東に2015年にオープンしたRiver Rouge Brewing Companyは「アメリカの素晴らしいナノブリューワリー50」に選ばれている。シーズナルビールにレモンライム、へーゼルナッツ、マンゴーなどのユニークなビールが多い。こちらはこじんまりと楽しむ場所としていい。

Royal Oak Brewery

215 E. Fourth St., Royal Oak
www.royaloakbrewery.com

River Rouge Brewing Company

406 E. Fourth St., Royal Oak
www.riverrougebrew.com

 

ポートランド〜ブリュアリーとフードカート

ポートランド〜ブリュアリーとフードカート 9

フードカート追加先月号ではポートランドの大きな魅力でもある周辺のアクティビティや観光について紹介したが、今回は市内に戻って、クラフトビールとあちこちで見かける屋台の散策。

クラフトビール/ブリュアリー

6月号で触れたが、昨今の各地でのクラフトビールビジネスブームの火付けの地とも言われ、80年代には挑戦を始めた先駆者であるだけでなく、「洗練された配合」と、他州のビール愛好者からも評判が高い。

Beervana(ビール天国)と呼ばれるポートランドには65もの地ビール・ブルワリーがあり、全米や海外に流通網を持つ大規模なブルワリーから、醸造方法にこだわったり、一風変わった新しいビールを作り出したりしている小規模店など、その数は増加し続けている。

草分け的存在の2店と、エコや地元フルーツにフォーカスしている店を以下紹介したい。

IMG_6151IMG_6152☆Bridgeport Brewpub ブリッジポート・ブルーパブ

1313 NW Marshall Street Portland TEL:503-241-3612

1984年オープンという、オレゴンで最も長い歴史を持つ地ビールメーカーの一つ。19世紀の元工場の建物をおしゃれに改装した建物内に、レストランとバーがある。容量300ガロンのステンレスのタンクから直接、ブルーヘロン・ペールエール、ホップ・ツァーIPAなどの人気ビールがサーブされる。ラフさが開放的。フライト(試飲セット)には詳しい説明が添えられている。

Deschutes BreweryDSC_0244☆Deschutes Brewery & Public House デシューツ・ブルワリー

210 NW 11th Ave. Portland

TEL:503-296-4906

オレゴン州ベンドが本拠地の地ビールメーカー。1988年創業で、2008年に出店したパールディストリクトの支店は木材をふんだんに使った重厚な造り。かつて材木出荷の拠点であった森林地帯らしさが内装に溢れる。

ポートランド周辺では1990年代には参入者が急増。この地では老舗業者からも客からもチャレンジャーは快く迎え入れられ、新しいビールが続々と生み出されてきたという。

近年では、オーガニックやエコにこだわった店も登場。ダウンタウンから離れるが、2008年オープンのホップワークスHopworksと、その2号店ホップワークス・バイク・バーHopworks BikeBarが、オーガニック・ビールの幅広いセレクションで称賛を得ている。「エコ・ブルーパブ」は醸造所やパブ内を100%再生エネルギーで賄っている。

☆Hopworks Urban Brewery

2944 S.E. Powell Blvd., Portland, OR 97202 TEL:503-232-4677

☆Hopworks BikeBar

3947 N. Williams Ave., Portland, OR 97227 TEL:503-287-6258

IMG_6070IMG_6072☆Cascade Brewing Barrel House  カスケード・ブルーイング・バレルハウス

939 SE Belmont St. Portland TEL:503-265-8603

2010年オープンのカスケード・ブルーイング・バレル・ハウスCascade Brewing Barrel Houseは、豊かな自然の恵みを背景にベリー類を中心とするフルーツの一大産地でもあるオレゴンらしい1軒。ビール熟成庫兼パブで、個性の強いサワー・ビールに特化し評判を得た。ポートランドに多いホップの強いビールの別路線といえる、既成のものとは全く違う味わいのビールを作っている。ストロベリー、ナシ、ブルベリーを配合したビールを多数生産しているおり、物によってはワインのような風味。ダウンタウンからは川の対岸、イーストポートランドに位置する。女性や若者グループの姿が多い。

IMG_6056IMG_6067フードカート・屋台

ポートランドのフードカート(キッチントラック)では、アメリカでありがちなホットドッグや異国の簡単屋台料理ではなく、かなり洗練された食べ物が楽しめる。「韓国風タコス」とか「中華風クレープ」など創作メニューや本格料理を多く見かける。白米が原料という「ライス・アイスクリーム」専門店も見かけた。あっさりとした舐め心地。ブームが訪れるかも?

いかにも屋台風な造りの店から、キャンピングカーを改造したもの、アート性が高い小屋まで、一説にはその数600軒に上るとか。見て歩くのも楽しみ。件数だけではなく、味や個性の豊かさが評判で、州外のメディアの注目も集めているとのこと。CNNが「世界最高のストリートフード」と評したそうだ。フードカートから始めて人気を博し、繁華街に店舗を構えるに至ったり、チェーンを展開している有名店も少なくない。

IMG_6154移動型のカート・トラックもあるが、大多数のカートは定位置で「ポッド」と呼ばれる集まりを作っており、ダウンタウンや周辺の街に点在している。有名な書店Powell’s Booksからほど近くに最大級のポットがある。他にも郊外を含めて10カ所ほどあり、それぞれに個性が出ている。

参考資料 http://www.travelportland.com/

メトロパークで身近な自然に親しむ

メトロパークで身近な自然に親しむ 3

Indian Spring_6487メトロパーク(正式名:HURON-CLINTON METROPOLITAN AUTHORITY METROPARKS)はウェイン、オークランド、マコブ、ワシュテナウなどのカウンティーの公園群で、ポンティアックやローチェスターを流れセントクレア湖に注ぐClinton River と、アナーバーを流れエリー湖に注ぐHuron Riverに添うように、デトロイトを中心に半円状に点在する。現在13のパークがあり、住宅街から近くにありながら驚くほどに緑と湖や川の自然が豊かである。

北側に位置するStony Creek Metropark はローチェスターのダウンタウンから数マイル、また、Kensington MetroparkはノバイのショッピングモールからI-96 で15分ほど、と市街地から近い。住民の憩いやアクティビティーの場を提供する目的とともに、自然が失われないように保護するのも大きな使命。規模や地理条件、設備は個々に異なり、かなり整ったネイチャーセンターやファームを備えるパークもあり、学習活動の場やプログラム、観察ツアーなども提供している。ゴルフ場、プールを保持しているパークもいくつかある。

Delhi

カヌーでの川下りサービスの施設がある唯一のメトロパーク。上流のHudson MillsまたはDexter-Huronまで貸しカヌーと一緒に運んでくれる。Dexter-Huronからは3マイル、Hudson MillsからはDexter-Huronを経て約8マイルのカヌーイングになる。木々の豊かな渓流を楽しむことが出来る。特に上流は水も澄んでいて緑が深く、町から近いことが信じられないほど。

IndianSpring_6489Indian Spring_2Indian Springs

メトロパークで唯一、自然について学習するEnvironmental Discovery Center(環境学習センター)があり、実験室やエコシステムに関する展示、学習プログラムが充実している。池を水中から観察するためのガラス張りの部屋が数年前に完成したが、自然のままで、水の透明度が低く、魚や植物はあまり見えないことが残念。

Kensington_DSC_6471Kensington_6478Kensington 

Kent Lakeを包括するパークで、湖畔沿いのトレイル(8マイル強)は林間、原っぱもあり景色が良い。レンタルの足こぎボート、カヌー、カヤックなどあり、メトロパークの中で湖遊びのボート関係が最も充実してる。乗り合いの観覧船は7月現在休航中。ペッティングファーム(下写真)、小規模ながらネイチャーセンターもある。湿地のトレイルは野鳥観察に絶好。シャワーや着替え室を備える湖畔ビーチとスライダー付プールがある。

Erle_IMG_8681Lake Erie

Marshlands Museum and Nature CenterというMarsh(湿地帯・潟)にフォーカスした博物館がある。生物や猛禽類(鷲など)の剥製展示の他、水辺のハンティングの歴史に関する旧式ボートやデコイの展示があるのがユニーク。エリー湖を望む波のプール(Wave Pool)が人気。ただし波のプールはそれ程大きくはなく、他のプールは無い。

Lake St. Clair Metropark

セントクレア湖に面する公園で、かなりな規模のボートランチ(艀)の設備もあるがレンタルは無い。自然センターは規模が小さいものの、地元の野鳥の剥製の展示が充実しており、様々なプログラムを企画している。湖に臨むプールやSquirt Zoneと名付けられた水遊び場があり気分爽快。

Wolcott Mill

他の公園とは趣が違い、ゴルフ場、Farm Learning Center (農場学習センター)、古いMill (水車つきの粉引き工場)が残る敷地、それぞれ別の3箇所になっており、ボートやサイクリングなどのアクティビティー施設は無い。Mill内部には、かつての工場機械や、展示物が置かれている。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

各パークへの入園には一日券($10)または年間パス($35)の購入が必要。年間パスは、購入日から1年間ではなく、年末までの期限。4日訪問すれば元を取れるので、年度の後半に入手しても十分に利用価値が望める。今回の記事では触れないが、パークによってはクロスカントリースキーのトレイルもり、冬には冬の楽しみ方がある。

個別施設の利用やレンタルの料金は公式サイトwww.metroparks.comで。

晩夏から秋の特徴ある特別イベント

Star Party ― Wolcott Mill Metropark 場所: Camp Rotary 20505 29 Mile Road Ray, MI

8月12日 7:00 pm  車1台につき$10

一年中で最も昼が長い日を楽しむイベント。ゲームやコンテスト、音楽など盛りだくさん。焚火も行われる。天文同好会(Warren Astronomic Society)が夜空観察のための望遠鏡を用意してくれる。ブランケットや椅子を持参して、ペルセウス座流星群を眺めては?

Colonial Kensington ― Kensington Metropark 場所:Martindale Beach

8月13日 9:00 am と 8月14日 4:00 pm

1700年代の暮らしはどんなものであったのか。その時代の衣装をまとった商人や職人から18世紀の伝統的な工芸品などを買うことができる。 一人$2(予約不要)

Astronomy at the Beach ― Kensington Metropark 場所:Maple Beach

9月9日 6:00 pm – 11:55 pm

望遠鏡で月や星を眺める機会。天文に関する企画も催される。Great Lakes Association of Astronomy Clubsがホストを務める。年齢制限なし。$2 寄付を奨励。

ポートランド 周辺のアクティビティーや旅行

ポートランド 周辺のアクティビティーや旅行 1

SONY DSC前回(6月号)ではポートランド市街の自然の多さを紹介したが、ちょっとドライブすれば、オレゴンの多様性豊かな大自然を楽しむことができる。滝やハイキングコースも多数ある渓谷や丘陵へは小1時間、海(太平洋)まで車で2時間半ほど、ロッククライミングやスキーができる山(Mt.Hood)へ3時間程。ハンググライダーやパラセールの拠点も多い。

話は逸れるが、それ故であろう、街中や郊外で、スポーツグッズ、アウトドア用品の専門店を街中や郊外で数多く見かける。ちなみに、NIKEの世界本社が同市、そしてコロンビア・スポーツウエア、ADIDAS(本拠地ドイツ)のアメリカ本社がポートランド周辺にある。

さらに、観光地として人気絶大な(全米1の観光先に選ばれたこともある)シアトルへ車で3時間強。アクティビティーや小旅行先が身近なことは住人にとっても観光客にとっても大きな魅力である。

但し、ポートランド⇔シアトルはバスや鉄道の路線が充実しているが、他の所へは公共交通機関での移動はできない。レンタカーか現地ツアーを利用することになる。

DSC_0383マウント・フッド & コロンビア川渓谷

ハイキング、釣り、スキーなど、誰もが楽しめるアウトドアと自然が沢山ある。

カナディアンロッキーを源とするコロンビア川沿いには滝が点在。全長189mMultnomah Fallsは滝の上まで登れる遊歩道がある。(左上の写真)

コロンビア川とマウント・フッドの間は果樹園が多く、のどかな景色を眺めながらのフルーツピッキングも人気。

DSC_0581オレゴンコースト

584km続くほぼ手つかずの海岸線。観光ポイントとして有名なのは、遠浅の浜に巨大な一枚岩がそそり立つキャノン・ビーチ、トドの生息地「Sea lion Cave」、北端の古い港町Victoriaなど。お洒落なリゾート街やポピュラーな海水浴地域もある。

下の写真は高さ約70mで、世界で3番目に高いという一枚岩「ヘイスタック・ロック」。キャノン・ビーチ(Cannon Beach)は全米の‘ロマンティックな海辺の旅行先10カ所”(10 most romantic coastal destinations)に選ばれたこともある。海に沈む夕日の絶景地としても知られる。

IMG_3413ウィラメット・バレー

ウィラメット渓谷にあるアメリカ葡萄栽培地域(American Viticultural Area, AVA)で、オレゴン州のワイナリーの大半がこの地域にある。ピノノワールの世界的名産地に数えられており、特に近年は注目を集めている。

オレゴン州のワイン生産者は、特徴を打ち出すためにも、高品質なワインの小規模生産に重点的に取り組んでいるという。そこでしか入手できないワインを置くワイナリーもある一方、ワインテイストを提供していないところも多い。

IMG_1307ホットスプリング・スパ露天温泉

オレゴン州には各地に温泉があるが日本の温泉とは段違い。高級スパ&リゾートホテルもあり、森の中の露天風呂もある。

ポートランドから車で1時間半ほど南東にはBagby Hot Springsという無料温泉施設があり、ハイキングトレイルを20~30分歩かねばならないが、知る人ぞ知る人気スポット。自然に流れている温水を溜める樽の露天浴槽や丸太を切り抜いたものが簡素な屋根の下にある。自分でお湯を汲み足さなくてはいけない時もあるそうだが、自然に囲まれてお湯につかる爽快さは格別。

片や、マウント・フッドより南東の砂漠地にあるKah-Nee-Ta Resort & Spaはゴルフ場もあるリゾートホテルで、温泉というより温水プールだが家族連れにも人気があるとのこと。

DSC_4878クレーター・レイク国立公園

ポートランドから250マイル程南になるが、オレゴン州で唯一の国立公園であり国内で一番深い湖(世界では7番目)のあるクレーター・レイク国立公園(Crater Lake National Park)は、その抜けるような青さが有名。火山噴火によって高地にできたこのカルデラには入り込む川も無ければ流れ出る川も無く、願い年月を経て湖が形成された。紺碧の青さは、水がクリアであることと深さの所以。

 

ポートランド散策 – Portland, Oregon

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ポートランド散策 - Portland, Oregon 5

DSC_0436アメリカで最も住みやすい街の1位に選ばれているポートランド。観光で訪れる魅力はどうなのか。米国内の旅行雑誌でも多く取り上げられ、訪れたい土地の第1位に選ばれたこともある人気のこの街に、近年、日本からも観光客が多く押し寄せているという。

弊紙では不定期の連載で、その魅力の一端を探っていきます。今回は街の概要から。

散策しやすさ~ポートランドの主な観光地がある市街地(ダウンタウン)は歩いてでも回れる大きさ。空港から市内への路線を含めて、市内周辺はストリートカーとMAXライトレールという路面電車やバスの路線が充実していて、日本の都市と同様に一般市民の足となっている。地下鉄と違い、街を見ながらの移動になるので旅行者にも安心感がある。全米で屈指の“自転車利用者にやさしい街”でもあり、 自転車で上記交通機関に乗り込むこともでき、大通りには自動車専用レーンも設置されている。

ダウンタウンの印象を一言で表わすと、清潔でお洒落な街。

IMG_3481少しばかり歴史に触れると、ポートランドは、かつては先住民の拠点であった所で、ヨーロッパ移民との毛皮取引が盛んになり、ゴールド・ラッシュの時代に繁栄を続け、その後、地の利を生かして港湾都市、物流の中心地として発展した。街の空洞化が進んで荒廃した時代もあったが、見事に復興を果たした。

豊かな緑と水に恵まれた美しい環境を保つことに対する市民の関心が高く、市民によって都市計画機構が築かれ、地域開発や交通機関、ゴミ処理の管理などが行われている。「環境にやさしい都市」として、その評価は全米第1位、世界で見ても(アイスランドのレイキャヴィークに次いで)第2位と言われる。都市再開発、都市計画の面でも注目を集めている。

ちなみに、緯度はデトロイトや日本の札幌とほぼ同じにも拘わらず、冬の平均最低気温は摂氏0℃以上、夏の平均最高気温はデトロイト周辺よりやや低めと穏やかな気候。しかし、10月中旬から3月は雨期で曇天、雨模様の日が多い。降雪は稀。余談だか、数センチの積雪でも、除雪のシステムが整っていない為、交通が麻痺してしまうという話。

DSC_0633街の周辺の公園の合計面積は150平方キロメートル以上という広大さで、空から見ると、まるで森の中の都市のよう。中でもフォレスト・パークは原生生物を保護した都市公園として全米最大。街からウォーキングトレイルに入って森林浴を楽しむこともできる。

ダウンタウンの西に広がるワシントンパークの一画にある全米最古の国際バラ試験農園(通称バラ園)を筆頭に多くのバラ園があり、“薔薇の街(City of Roses)”の愛称でも知られている。バラ園には600種7千~8千株といわれるバラがあり、例年5月から7月ごろまでその色と香りが人々を楽しませている。高台にあり、ダウンタウンを見下ろす立地で、嬉しいことに無料。お花に興味の無い人もポートランドの一つの目玉なので必見。

DSC_0410その隣にあるのが、ポートランド日本庭園。約50年前に日本人が設計し、日本から建築材料を運んだとのこと。茶室に続く路地庭、玉砂利が整然と敷き詰められている枯山水、東屋や竹垣もしつらえられた庭など、様式の異なる5つの庭園それぞれ、豊かな緑と四季の花によって見事な景観と趣をつくり出している。海外の専門誌の調査で、日本国外にある300の公共日本庭園の中で何度も第1位に選ばれ、本格的なものとの評価を得ている。一見の価値あり。

ダウンタウンのチャイナタウンに2000年に開園した中国庭園・ラン・スー園は、敷地は広くないが、池や四季折々の樹木が美しく、回廊や茶室が上手に配置されている。本格的ながらも過度な重厚感や華美さはない静かな佇まいの庭園で、都会のオアシス的な存在。敷石のデザインや建造物の配置、建物や門に刻まれた文字に意味があるので、ツアーに参加することをぜひお勧めしたい。

Chinese Gardenもちろん、豊かな自然は街の周辺に留まらない。海、滝、山、丘陵へ車で1~3時間、特色あるナショナルパークへも数時間の距離。アィティビティも豊富だ。追々紹介したい。

生活レベルが高めでリベラル思考の人が多く住むといわれるこの地域では食に対する関心や意識も高い。オーガニック、地産地消にこだわるレストランやカフェが数多く点在する。クラフトビールビジネスブームの火付けの地とも言われ、マイクロブリュアリ―からビアホール的な店の数が半端ではなく、ビール材料にも地元、オーガニック志向が反映されている。

また、質重視、本格志向は物に対しても同様で、そういった消費者に支えられて、良質な物、個性的なショップが多いのもこの街の特徴といえる。

DSC_2098週末(3月からクリスマスまで)に開かれ、アート・クラフト、服・アクセサリー、フードなどの200以上ものブースが並ぶ青空市Saturday Market(and Sundays, too!)、そして、春から秋に地元の新鮮な野菜果物やハーブ、キノコ、手作りクッキーやパンが手に入るファーマーズマーケットでも、良いものをいろいろ見つけることができる。どちらも観光客にも地元住人にも人気の定番イベント。

ポートランドの魅力は尽きない。次回散策レポートを乞うご期待!

A Pure Michigan Winter: ミシガンの 冬の自然を楽しむ

Snowmobilers2009-2010 082 - Copy 今季のミシガンの冬は、11月に早々と大雪に見舞われて心も体も震えたが、12月、1月は穏やかな気温の日が多く、胸を撫で下ろした。とはいえ、例年4月半ばまでは雪が積もる可能性が高いミシガン。長~い冬を、寒冷地の利と恩恵を受けて過ごしたいもの。

ミシガンの冬は雪と様々なアドベンチャーの季節。身近な丘でのそり遊びは、よく目にする光景。ウィンタースポーツの定番であるスキーやスノーボードをはじめ、スノーモービル、アイス(氷穴)フィッシング、アイスクライミング、犬ぞり、などなど、自然に身を投じるアクティビティーが数多くある。内陸の湖の多さが全米屈指のミシガンならではといえる氷上ヨットレースに興じる人たちもいる。

野外での楽しみがあれば、雪や零下の天気予報が心待ちになるに違いない。

膨大な数のトレイルやコース

ミシガンには総計6,500マイルに及ぶスノーモービル・トレイル、3,000マイル以上のクロスカントリースキー・トレイルがある。Snowshoeing(スノーシューイング)と呼ばれる、日本で言うところの“かんじき”を履いて歩き回るのに適した美しい地にも事欠かさない。

あまり認識されていないが、スキーエリアの数としては、米国内2位にランキングされているという(ミシガン州公式旅行サイト:michigan.org情報)。米国中西部で最高の高低差を誇るスキーゲレンデもミシガン州に存在。ただし、UP(アッパー・ペニンスラ)の西の端、ウィスコンシン州に近いので、デトロイト周辺からは秘境の地ではある。

DSC_1336それに対して、ローワー・ベニンスラのダウンヒル(滑降用)スキー場は、残念ながら小山程度のスケールで規模も標高差も大したことはない。メトロデトロイト周辺のスキー場はスノーボード用のハーフパイクが充実しているところが多い。ゲレンデの規模は小さいながらも、5人乗りや高速のリフトなどを備えて、週末でさえあまり待つことなく効率よく滑ることができるスキー場も多く、発想を変えれば存分に楽しむことができる。

また、クロスカントリースキー用のコースは、メトロパークを始め、近場にも多くあって手軽。スキー場以外ではボードやシューズなどのレンタル提供が無いところがほとんどだが、スポーツ用品のリサイクルショップで中古品がリーゾナルな価格で見つかるので、入手してしまうのも手。ミシガンのスキーに関するイベントやコンディションなどは、www.skimichigan.comwww.goskimichigan.comwww.miskireport.comのサイトで情報を得ることが出来る。

自前の道具無しで挑めるTubingという浮き輪状のチューブで滑り降りる遊びが特に子ども達に人気。

DSC_1338アクティビティーの拠点となるリゾート

北部、トラバースシティー方面のリゾートは、室内プールやゲームセンター、スパなどの施設が充実しているところも多い。そういった大スキー場では、パワフルな人工降雪機を多数備えているため、ミシガン南部に青い芝生が覗いていても、ゲレンデの積雪量は充分であることも。(あまりの暖冬で、追いつかないことも・・・。)

ロマンチックな馬ぞりなどのアクティビティーを提供しているリゾートもある。

トラバースシティから北東に約30マイルに位置するShanty Creek Resortsは、スキー雑誌の投票で、価値とダイニングやロッジ、アクティビティーをひっくるめて‘ミッドウエストで1位の行き先’を獲得したことがある。

1963年12月にオープンし、2シーズン前に50周年を迎えたミシガン屈指のリゾートBoyne Highlandsは、50周年に合わせ巨額を投じ、ホテルの改装、ゲレンデの設備やレンタル装備の拡大をした。ミシガン最大級の室内ウォーターパークも備えている。

冒険気分のアクティビティー

スキー場やリゾートの施設を飛び出して、より本格的な自然を満喫したい方には、スノーモービルや犬ぞりといった、日本では滅多に経験できないアクティビティーに挑戦するの一興。スノーモービルのレンタルやトレイルの情報はMichigan Snowmobile AssociationのHP:www.msasnow.org/trail-reports/やUpper Peninsulaのスノーモービルサイト:www.upsnowmobiling.com/trail-reportsで。

犬ぞりツアーの情報は、ミシガン州観光の公式サイト内www.michigan.org/dog-sledding-listingsで。リストされている11のうち8カ所はUP(アッパー・ペニンスラ)だが、Traverse City の南のCadillac市がメトロエリアから近め。

近年増えているのがZipliningの施設。ワイヤーロープを滑車を使って滑り降りる遊びで、冬にも登場してきた。

Have a nice winter!

フロリダのガーデン

フロリダのガーデン 1

同じ北米とはいえミシガンとは気候の異なるフロリダに行って、テーマパークや遊園地で過ごすだけではもったい! 昨年6月号では、マイアミ西方の湿地帯のサファリ“Billie  Swamp Safari”をフロリダ在住経験者の方が紹介してくれたが、今回は穏やかに南の自然を楽しむことができる施設を2カ所紹介したい。

DSC_5957Leu Gardens (Orland, Florida) 

オーランドのダウンタウンから車で10分強のところに、多種多彩な植物を鑑賞できるLeu Gardens (正式名称Harry P Leu Gardens) がある。Universal Orland付近から30分弱、
Disney Worldからは40分程。テーマパークの喧騒とは打って変わったのどかな庭園は小さな湖に面し、50エーカーの敷地はのんびりと散策するのに適している。疲れない広さで、オアシスのような存在である。

1497619-406032996194020-1862219346-n_54_990x660_201406012227モダンなウェルカムセンターを通って庭に進むと、Tropical Stream Gardenと名付けられた、小川を取り巻く木々がいかにもフロリダらしい南国ムードのある一画で、バナナや椰子の木を始め、トロピカルな木や草花の宝庫。全域がこの雰囲気かと思いきや、整然とした美しいローズガーデン、サボテン、バンブー(竹)のコレクションの一画もある。

このように多種多様な植物を有しているのは、かつての所有者ハリーP.ルー氏夫妻が、事業で成功した私財を投じて世界を巡り、‘植物のオアシス’を造りあげるために、種や苗を持ち帰った御蔭なのだそうだ。

DSC_5954そして、この庭園と邸宅は、.ルー氏によって1961年にオーランド市に寄贈され、多くのポランティアの協力によって維持されている。野菜の花壇やハーブ園など、小さいながらも大層手がかかるであろうと窺えるスペースもあり、Idia Gardensに至ってはパティオ風、ワイルドフラワー(野草)ガーデン、バードガーデン、シェイド・ガーデン、などなど、趣向を凝らしたミニガーデンもあり、多くの人が日々丹念に手入れをしていることが分かる。花壇のレイアウトの参考になりそう。庭いじりの好きな人にはたまらない場所といえる。

DSC_6021珍しい草花も多い。右の写真は、生け花でも重用されるBird of paradise。和名ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)の名の通り、極楽鳥のくちばしや冠を連想させる不思議な形が人気の花。

中ほどに佇む邸宅は国の歴史的施設にも登録されており、博物館(Leu House Museum)として公開されている。見学はガイドツアー(30分程) のみ、予約が必要になる(無料:入場料に含まれている)。館内の家具や調度品、食器、そして展示されている服飾品などは、かつての住人のものではなく、各々の部屋に合ったアンティックを地元の人々が提供したということ。

庭園は、さっと回りきるだけであれば1時間でも可能な広さ。「あなたの興味次第で、1時間から数時間」とパンフレットに記載されている。湖畔で大木も多いので、暑い時期でも比較的過ごしやすい。

DSC_6020Harry P Leu Gardens 

住所 1920 N Forest Ave, Orlando, FL 32803

開園時間 9 a.m. – 5 p.m.(クリスマス以外、毎日)

入園料 大人:$10 子供(K-12才):$3 4才以下:無料

邸宅The Leu House Museum のツアーは10時から

30分おき、3:30が最終。7月は閉館。

季節ごとの開花の種類やイベントなどの詳細はホームページで。フロリダ州内の他のガーデンの案内も載っている。  www.leugardens.org

☆邸宅ツアーで一緒だった地元の女性いわく、「自然を観て、フロリダの良さを知ってもらえたら嬉しいわ」


Butterfly World - butterflyButterfly World (Coconut Creek, Florida ) 

マイアミから車で北に1時間弱、オーランドからは3時間程のところにある、蝶のパーク。

植物園や動物園に付随したバタフライ・ガーデンはさほど珍しくないが、このButterfly Worldはその名に相応しい広さと規模があり、全米1の施設と言われている。80種類を超すおびだたしい数の蝶が羽ばたく広大な温室の他、ハミングバードやインコの飼鳥園、’BugZoo’と名付けられた虫の飼育室、そして、貴重な蝶の標本展示エリアもある。

研究施設としての機能も持ち、その様子を垣間見ることもできる。

Butterfly World - field trips

Butterfly World - Tropical Rain Forest including waterfall熱帯雨林を再現した温室内は、草花や木々が植物園並みに充実。野外には小ぶりな湖があるほどの広大さで、吊り橋もあり、ちょっとした冒険気分に。さらに、ローズガーデン、ガーデンセンターでは色も形も様々な花たちが目を楽しませてくれる。

これら全てが、イリノイ州育ちの男性ひとりの

‘蝶への情熱’からスタートしたというから驚く。

「パラダイスのよう」と例え、称賛する訪問者、リピーターも多い。足を伸ばす価値あり!

エバーグレイズ野生動物保護区に近いので、合わせて自然を満喫するのも一案。

Butterfly World - Lorikeets in fountainButterfly World  

【住所】 3600 W. Sample Road,  Coconut Creek, FL 33073

開園時間 月~土9am-5pm; 日曜11am-5pm

*イースター、サンクスギビング、クリスマスを除き、   毎日オープン。

入場料:大人$26.95 子ども (3-11才) $21.95

【ホームページ】butterflyworld.com

ホリデーシーズンの ブリューワリーの楽しみ方

ホリデーシーズンの ブリューワリーの楽しみ方 4

文&写真 by ヤマトノオロチ

DSCN0458 今回は、トピックを2つに絞っていこう。

一つ目はホリデーシーズンなので、ファミリーに優しいブリューワリーのイベントの紹介だ。アメリカではこの12月に「サンタ・ブランチ」があちらこちらのレストラン等で行われる。家族みんなで日曜日のブランチを楽しみながら、サンタクロースと一緒に写真を撮るイベントだ。日ごろはテレビのスポーツゲームの大音響や人々の話し声でにぎわうブリューワリーも趣がガラッと変わって、ドレスやスーツで着飾ったかわいらしい姿と笑い声があふれる。

正統派のビールを提供しているRochester Millsの「サンタ・ブランチ」は、広々としたパブレストランのスペースを十分に活かし、2回の完全入替制で行われるので、ゆったりと楽しめる。シェフの手で目の前で切り出されるハム、豊富なサラダや果物、アペタイザーに舌鼓をうつ。

10403664_10152917659544168_6898803988743946569_nRochesterダウンタウンでの「Big Bright Light Show」は11月中から既に始まっており、毎日午後5時から1月3日の深夜まで。カラフルなライトが、ミシガンの凍り付くような空気を凛(りん)と照らしてくれ、心地よい。

Rochesterに限らず、各地域のダウンタウンでもライトアップが行われているので、せっかくの機会を楽しみもう。

DSCN0434もう一つの話題は、地元ブリューワリーの缶入りビールの紹介だ。ミシガン州のブリューワリー数の伸びは今年も続いた。気がつくと、スーパーの棚には大手ビール会社のものよりも、各地のブリューワリーが作っているビールのほうがはるかに多い。スーパーで売られているミシガン産のビールの数は実際にブリューワリーで作られている種類の一握りにも満たないから、いかに膨大なセレクションがあることに気づく。

DSCN0430南東ミシガン地域のブリューワリの中で缶入りビール小売りで健闘しているのが、過去にも紹介したことがあるGriffin Claw。Griffin Clawは5種類に加えて季節ビールの”3 Scrooges”を発売した。Dickensの名作”Christmas Carol”の守銭奴の主人公をブランド名にした冬限定のエール。レーベルもクリスマスの雰囲気を盛り上げる。3様の表情のキャラクターは、「ブリューマスターの顔じゃないよ」とバーテンダーの談。オレンジ・ピールとスパイスがきりっ、と効いているすっきりした味。このほかにも前述のRochester Millsも5種類の缶入りをだしている。ミシガンらしい松のイラストのレーベル”Pine Knob Pilsner”はアルコール度も5.3%でほどよい。

100_0611ホリデーシーズンは仕事が休みの人も多いだろう。ゆったりとした気分で、地元ミシガンの味と時間を楽しんではいかがだろうか。

*Rochester Mills Beer Co.
Santa Branch 12月20日(日)10:30 & 12:30。

大人$22.95、子供$9.95(6歳以下は無料)。要予約。
www.rochestermillsbeerco.com

*Griffin Claw Brewing Company
www.griffinclawbrewingcompany.com

*その他書ききれないが、クリスマス、ニューイヤーのイベント、ファミリーフレンドリーなブリューワリが数多くある。

SEA LIFE Michigan Aquarium – Auburn Hills, MI

DSC_48021年の半分近くが寒いミシガンで、貴重なお出かけ場所

Great Lakes Crossing Outletsモールの中にある室内水族館。規模はさほど大きくはないのだが、大きいものではサメやエイ、小さいものはタツノオトシゴやクラゲなど、5,000以上という展示数はかなりのもの。迷路のような順路で、同じ水槽を横からも逆側からも鑑賞したり、魚眼レンズ式のガラスを通して見たり・・・と、見ごたえもなかなか。

DSC_4811DSC_4842館内はいくつものテーマ別のコーナーに分かれていて、波止場をイメージした背景や水槽内のデコレーションを施したコーナーや、カラフルな造り物の岩場もあって、(本物の自然の再現とは逆を行っているようだが)ちょっとしたミニテーマパークの感。短いながらも頭上180度のトンネル水槽もある。

学習的な側面を充実させていて、Hands on:触れるもの、クイズパネルなど、遊び感覚で学べる類の設備が多い。

Interactive Touchpoolという浅い水槽では、子どもも手を入れて中にいるヒトデやエビに直に触れることができる。

DSC_4841カメのコーナーがかなりの充実度。

世界各地の様々なカメの種類や生態についてパネルなどで展示している他、絶滅が危惧されているカメを救うための活動についても紹介している。

カメは空気呼吸をするために海面に浮上し、そのためにボートに当てられる事故が発生するそうで、当館には、フロリダでボート事故に遭い、自力で生きられなくなった海ガメがいて、人気者になっている。保護と同時に、レスキューや保護活動の支援への理解や協力に活かしている。

各コーナーや水槽でのスタッフによるお話や餌やりのタイムスケジュールをチェックしておくと、より楽しめる。1時間おきに何かしらの企画が行われている。

DSC_4838【所在地】4316 Baldwin Road, Auburn Hills Michigan, 48326
(Great Lakes Crossing Outlets内)

【営業時間】
月―土 10am-8pm
日   10am–5pm

【ウェブサイト】www.visitsealife.com/michigan

【入館料】(オンライン購入は10%引き)大人$23.50、小人(3-12才)$18.50、3才以下無料(オンライン購入は10%引き)

*サイズの割に高い気がするが、設備と維持費を考えると当然とも言える。

バックステージツアー(別料金)、誕生日会開催なども提供している。DSC_4847

 

フレデリックマイヤーガーデンズ&彫刻公園 ー 日本庭園で茶の湯 ー

『 Back-to-School … for Parents! 』学校生活についてのセミナー 1

IMG_3778ギャラリーで日本の陶芸の特別展

グランドラピッズ市にあるフレデリックマイヤーガーデンズ&彫刻公園(以下マイヤーガーデンズと略称)に、今年6月開園した日本庭園 『The Richard & Helen DeVos Japanese Garden』については、弊紙7月号で紹介したが、去る9月20日、その庭園内の茶室『晧月庵』にて茶の湯の実演が催された。この実演はマイヤーガーデンズ会員を対象にした特別企画で、日本庭園の着工以前より強い繋がりを保ってきた在デトロイト総領事館の手配により、JSDウィメンズグラブの茶道熟練者が点前を披露し、総領事館の文化担当職員が解説を務めて行われた。

DSC_5737 茶室『晧月庵』は日本庭園の池に臨み、広い窓からの見事な景色に恵まれた立地に凛と佇んでいる。天井の“網代張り”という編みや、木肌を残した柱などが古来から日本人が愛してきた自然美を伝えている。内装外装ともに日本の職人が造り上げた本格的なもので、千利休の作として伝えられる国宝『待庵』と同じ二畳台目小間という造り。素人からすると、小ぶり=大したことがないと判断しがちであるが、四畳半の間取りやさらに大きな広間より格が高く、茶人にとって理想とする究極の茶室であるとのこと。

IMG_3765 前述の造りに関する知識を教授くださった香羅師範は「このように立派な茶室が造られ、また、お点前で、優れた作品(茶碗)に手で触り美を感じることができ、すばらしいことです。」と話す。この日、実演の点前に使われただけでなく、参加者に振る舞う際にも使われた10数個の茶碗はマイヤーズガーデンズ所有のもので、ミシガン州と姉妹県州を結んでいる滋賀県を代表する信楽焼きの銘品が揃っており、“美術館に展示されるレベルのもの”との話。

DSC_5785 実演では、茶の湯は単なるティーパーティーではなく、人生を通して自らを極める‘道’であること、この1回の茶会のために客人や季節に相応しいテーマを決め、茶碗などの道具や掛け軸、花、菓子を厳選しており、それらに関する知識も茶人には必要であることなど、形式や動きの解説に留まらない説明が届けられた。「既に洗ってある茶碗や茶器を布(袱紗)で拭くのは、細心の扱いをしていると示すため」「亭主は茶碗の最も美しい正面を客に向け、客は正面に口をつけない」など、一つ一つの所作に配慮があることも伝えられた。

IMG_3766 参加者は「大変興味深かった」「香りが良い」「動作が優雅で美しい」「心が落ち着く時間をもつ良さを感じた」など感想を寄せた。

残念ながら、この茶室、通常は外観を見ることしかできず、内部見学の機会は(現時点では)月1回のペースで設定している“Inside the Japanese Teahouse”イベント日に限られる(2015年秋現在)。冬場は閉鎖するため、年内は10月25日(1時から5時)を残すのみ。追加料金はかからず、予約不要の先着順とのこと。

IMG_3764マイヤーガーデンズ Frederik Meijer Gardens & Sculpture Park

年間に55万人が訪れるというミシガン州屈指の観光施設でもあるマイヤーガーデンズは132エーカーというイメージし難いほどの広さと規模を誇る。広大な敷地内には、イングリッシュガーデン、チルドレンガーデン、樹林地、そして熱帯植物の温室もある。最もユニークなのは、彫刻公園エリアを中心に著名なアーティストによる彫刻が点在していること。

8.5エーカー(約1万坪)を占める日本庭園にも10以上の彫刻が、景観に融合して、あるいは日本庭園に独特のインパクトを与えて鎮座している。同園では、ガーデニングや植物、芸術に関する講演やワークショップ、野外ステージを利用したイベントなど、多彩な催しを提供している。

IMG_3771 メインビルティングにはギャラリーがあり、作品を入れ替えて展示をしている。  現在(9月中旬から2016年1月3日まで)『Japanese Ceramics Now-Tradition and Innovation:日本陶芸の今-伝統と革新』と題する特別展が『滋賀県立陶芸の森』との共同企画により開催されている。日本人による285点の応募から、日米の審査員が選考した25点を展示。これらの作品はGrand Rapids市の恒例イベントとなったアートコンテスト‟ArtPrize”のエントリーもしており、『日本陶芸の今』展(公募コンテスト)とは違った評価がでることが期待される。

茶の湯実演の日、『日本陶芸の今』展のオープニング式典に合わせて渡米中の作家、久保田厚子氏に遭遇し、話を伺う機会を得た。陶芸家であり岡山県立大学教授である久保田氏は、最も活動的な陶芸家の一人。今回の出展作品は『幾何学文様の青白磁大皿:Pale-blue Glazed Geometric Patterned Platter』で、その文様はは正方形を二つ回転させて重ねたパターンが連続する構造。青白磁は、白い石を原料とした磁器土から作られ、素焼した器に、焼くと青味のでる鉄分をふくんだ釉薬をかけて焼いた作品のことだが、絵柄のように見えるブルーの濃淡は、彩色ではなく凹凸によるもので、削りの深い部分に釉薬(液)がより多く溜まるために濃くなるのだそうだ。考えだしたデザインを紙にデッサンすることは容易だが、青白磁に燃成するのは非常に困難だという。デザイン発想に関して、「日本の学生は自分のアイデアやデザインを開発することが困難。そういう教育を受けてきていない」「観察が創造力の重要なステップ」と話す。

KUBOTA_140718_C-S 久保田教授は渡米中に、西ミシガン大学(Kalamazoo)そしてミシガン大学(Ann Arbor)日本研究センター主催のアートセミナーで講師を務め、「あるがままにものを見る」「創造力の扉を開ける」ことについて教示した。デザインを創造するための指南であるが、そっくり描くことによって右脳が刺激されるそうで、絵画に限らずクリエイティブな発想に繋がるとのこと。試す価値がありそうである。

【8月22日〜10月4日】Michigan Renaissance Festival – ルネサンス フェスティバル 開催中

【8月22日〜10月4日】Michigan Renaissance Festival  - ルネサンス フェスティバル 開催中 2

DSC_56388月22日から10月4日までの週末と Labor Day(+10/2金)、Holly(I-75近くPontiacとFlintの間)でルネサンスフェスティバルが開催されている。門をくぐると、ルネサンス期の衣装をまとった人々で賑わう不思議な空間が出現する。カラフルなペンキと花で彩られた店や小屋は大掛かりな舞台道具のよう。クラフト、踊りや音楽、寸劇などが楽しめる、期間限定特設テーマパークといったところである。

DSC_564217エーカーという広大な敷地には300を超すアーティストや工芸家のブースやテントの売店が立ち並び、工芸アート製品 ーーハーブ、石鹸、皮製品、手作りジュエリー、陶器、ガラス、絵画などなどーー のほか、他ではあまり見ないルネサンス風な衣装や装飾品を扱う店が多いのが特徴。占いや香りの店が魅惑的な雰囲気を醸し出している。ガラス製品の実演もしている。

DSC_5622場内各所17の大小ステージやストリートでは音楽や踊り、コメディー、曲芸などを日がな楽しむことができる。ハイライトは大広場で繰り広げられる馬上の戦いのショー。内容設定は子供も楽しめるような、茶番で笑いを誘うものだが、剣の立ち回りは演出とはいえ緊張させられる。パレードも見ごたえある。

子ども向けに、乗り物やゲーム遊びのコーナーがあり、木造りの大ブランコなど、電動ではないシンプルさがユニーク。コンピューターやハイテクゲームに慣れた現代っ子には素朴すぎかと思うが、そこが受けるのか、歓声があがる。

DSC_5556この映画村のようなヴィレッジを息づいたものにしているのが、様々な凝った衣装をまとった人々。貴族、騎士、ジプシー、盗賊、妖精や魔法使い、そしてもちろん村人などルネサンス期の住人(?)たちが、なんとなく道を歩いていたり、パブでおしゃべりに興じていたりする。従業員や店員、ショーの出演者のほかに、 公募による ‘エキストラ’の即席俳優も加わっている。それらしい衣装を着て訪れる一般客もかなり多く、ハロウィーンの仮装に慣れている人々とあってか、かなり本格的。衣装見物を楽しむのも一興である。タイムスリップしたような気分を味わえる、参加型のイベントといえる。

DSC_5644開場は10:00am~7:00pm。雨天でも開催。店を覗き、ショーをいくつか観ているうちに2,3時間はすぐに経つ。各週末の特別イベントも組まれている。

ビールも喫煙もありという、自由なルネサンスらしいフェスティバルだ。前述したように扮装も楽しめる場だが、騎士やパイレーツに欠かせない剣など、武器の類は持ち込めないのでご注意を。

I-75をExit106で降り、Dixie Highway南下

(またはExit93で降り、Dixie Highway北上)

入場料は大人$21.95、子ども(5~12歳) $12.95 。乗り物代は別。

(Walgreens, Kroger, Menardsなど取扱い加盟店で割引前売り券の入手が可能。)

詳しい情報は、www.michrenfest.com

ミシガン散策 – Charlevoix, MI – マッシュルームハウス巡りミシガン散策 – Charlevoix, MI – マッシュルームハウス巡り

<!--:en-->ミシガン散策 - Charlevoix, MI - マッシュルームハウス巡り<!--:--><!--:ja-->ミシガン散策 - Charlevoix, MI - マッシュルームハウス巡り<!--:--> 4

IMG_3230ミシガン湖北東部に面するCharlevoix (シャルボイ/フランス読み:チャールボーア) はお洒落なリゾートタウンや観光地として人気がある。トラバース・シティの北東50マイルほど、アッパーミシガンとの橋のたもとマッキノー・シティからも50マイルほどに位置する。ここで、マシュルームハウスとかホビットハウスなどと称されるユニークな、石造りの建造物を見ることができる。不揃いな壁石、変わった形の煙突、屋根にみられる波打つようなカーブが特徴。おとぎ話に出てきそうな森の中の小屋や、映画「ロードオブザリング」のホビット村を彷彿させる。
House 1これらを設計したのはEarl A. Young (1889-1997)。ミシガン大学で1年建築を学んだものの正規の建築家ではないそうだが、52年の間にCharlevoixにある3 1 ものユニークな建造物のデザインを手掛けた。

家全体の佇まいは様々で1つ1つが個性的。屋根も茅葺(かやぶき)であったり、スレートであったりする。かつての市長の家を手掛けたこともあるとのこと。1件を除いた他の全てがCharlevoixにしかなく、専門家や愛好家(?)に知られている。その多くが修繕を施しながら良い状態で現存され、住宅として利用されている。

House 2CharlevoixにはBeaver Island(ビーバー・アイランド)へのフェリー港がある。Youngが手掛けた家や建造物は、そのフェリー港もあるダウンタウンから歩ける範囲に数件あり、跳ね橋の横のレストランもしかり。住居は公開されていないが、屋内の暖炉なども趣向を凝らしたものだという。ビーバーアイランド行きのフェリーに乗ると、フェリーやヨットのハーバーがあるCharlevoix Lakeに臨む2件の後ろ姿(?)とバックヤードを間近に見ることが出来る。見られることを覚悟してか、花壇も美しく整えてあり、そのチャーミングさを惜しげなく披露してくれている。(左上の写真、ヨット上方と右側の水際の家)散策(セルフガイド)用の地図がビジターセンター(109 Mason Street)にある。見つけやすくて、また見ごたえもあるのが、ミシガン湖沿いの高台のPa r k Avenueに点在する数件。Youngが自身のために初めてデザインしたとされる屋敷も残っている。

受ける印象は人により様々であろうが、自然とマッチした曲線美や不揃いゆえのナチュラルさ、そして癒しを感じさせられた。

☆詳細は、以下のリンクから、

Visitcharlevoix.com/Earl-Young/

☆ 歴史や詳細に興味のある方は

charlevoixparkavenue.wordpressを読まれたし。

タイムスリップしたような湖の島ビーバー・アイランド(Beaver Island,MI)

IMG_3210

前述Cha r l evoi xから30マイル強離れたBeaver Island島へは2時間ほどのフェリー旅で辿りつく。湖とはいえ天候の悪い日にはかなり揺れることもあるとのこと。フェリー運航は4月から12月まで(注:6月から8月のみ毎日)。長さ13 マイル幅6マイルほどの島内には小規模ながらもエアポートが2つもあり、セスナで訪れる観光客も多い。余談であるが、凍り付いた湖面を本土から歩いて挑戦した人がいたとの話 (ガイド談)。

IMG_3202

通年住んでいる人も数百人はいて、夏にはサマーハウス滞在者と旅行客で数倍に膨れ上がるそうだが、マーケットやレストランは数えるほど。雑踏とは無縁な素朴さと自然に溢れられる島である。観光化されて賑やかでリッチ感があるマッキナックアイランドのミニ版かとの予想を(嬉しい方に)覆してくれた。

島内の観光は自転車がベスト、と言っていいほど。観光ポイントとしては湖岸や大木など。観光などはせずとも、全てが歴史保存物かテーマパークかといった佇まいの埠頭周辺を歩ける範囲で散策したり、スローライフや手付かずの自然に身を置くのが、この島の良さを満喫する一番の過ごし方と言えそうである。釣り、カヌーやシュノーケルなど川や湖でのアクティビティも各種楽しめる。

IMG_3222  フェリーで車を運ぶことも可能ではあるが、無しという選択をお勧めしたい。自転車搭乗が可(有料)。

ちなみに、島の名前となっているビーバーは島内の湖や池に実際に居るものの、容易には見られないそうである。

☆フェリー会社のホームページ

beaverislandboatcompany.com 

☆観光局:beaverisland.org 

IMG_3230ミシガン湖北東部に面するCharlevoix (シャルボイ/フランス読み:チャールボーア) はお洒落なリゾートタウンや観光地として人気がある。トラバース・シティの北東50マイルほど、アッパーミシガンとの橋のたもとマッキノー・シティからも50マイルほどに位置する。ここで、マシュルームハウスとかホビットハウスなどと称されるユニークな、石造りの建造物を見ることができる。不揃いな壁石、変わった形の煙突、屋根にみられる波打つようなカーブが特徴。おとぎ話に出てきそうな森の中の小屋や、映画「ロードオブザリング」のホビット村を彷彿させる。
House 1これらを設計したのはEarl A. Young (1889-1997)。ミシガン大学で1年建築を学んだものの正規の建築家ではないそうだが、52年の間にCharlevoixにある3 1 ものユニークな建造物のデザインを手掛けた。

家全体の佇まいは様々で1つ1つが個性的。屋根も茅葺(かやぶき)であったり、スレートであったりする。かつての市長の家を手掛けたこともあるとのこと。1件を除いた他の全てがCharlevoixにしかなく、専門家や愛好家(?)に知られている。その多くが修繕を施しながら良い状態で現存され、住宅として利用されている。

House 2CharlevoixにはBeaver Island(ビーバー・アイランド)へのフェリー港がある。Youngが手掛けた家や建造物は、そのフェリー港もあるダウンタウンから歩ける範囲に数件あり、跳ね橋の横のレストランもしかり。住居は公開されていないが、屋内の暖炉なども趣向を凝らしたものだという。ビーバーアイランド行きのフェリーに乗ると、フェリーやヨットのハーバーがあるCharlevoix Lakeに臨む2件の後ろ姿(?)とバックヤードを間近に見ることが出来る。見られることを覚悟してか、花壇も美しく整えてあり、そのチャーミングさを惜しげなく披露してくれている。(左上の写真、ヨット上方と右側の水際の家)散策(セルフガイド)用の地図がビジターセンター(109 Mason Street)にある。見つけやすくて、また見ごたえもあるのが、ミシガン湖沿いの高台のPa r k Avenueに点在する数件。Youngが自身のために初めてデザインしたとされる屋敷も残っている。

受ける印象は人により様々であろうが、自然とマッチした曲線美や不揃いゆえのナチュラルさ、そして癒しを感じさせられた。

☆詳細は、以下のリンクから、

Visitcharlevoix.com/Earl-Young/

☆ 歴史や詳細に興味のある方は

charlevoixparkavenue.wordpressを読まれたし。

タイムスリップしたような湖の島ビーバー・アイランド(Beaver Island,MI)

IMG_3210

前述Cha r l evoi xから30マイル強離れたBeaver Island島へは2時間ほどのフェリー旅で辿りつく。湖とはいえ天候の悪い日にはかなり揺れることもあるとのこと。フェリー運航は4月から12月まで(注:6月から8月のみ毎日)。長さ13 マイル幅6マイルほどの島内には小規模ながらもエアポートが2つもあり、セスナで訪れる観光客も多い。余談であるが、凍り付いた湖面を本土から歩いて挑戦した人がいたとの話 (ガイド談)。

IMG_3202

通年住んでいる人も数百人はいて、夏にはサマーハウス滞在者と旅行客で数倍に膨れ上がるそうだが、マーケットやレストランは数えるほど。雑踏とは無縁な素朴さと自然に溢れられる島である。観光化されて賑やかでリッチ感があるマッキナックアイランドのミニ版かとの予想を(嬉しい方に)覆してくれた。

島内の観光は自転車がベスト、と言っていいほど。観光ポイントとしては湖岸や大木など。観光などはせずとも、全てが歴史保存物かテーマパークかといった佇まいの埠頭周辺を歩ける範囲で散策したり、スローライフや手付かずの自然に身を置くのが、この島の良さを満喫する一番の過ごし方と言えそうである。釣り、カヌーやシュノーケルなど川や湖でのアクティビティも各種楽しめる。

IMG_3222  フェリーで車を運ぶことも可能ではあるが、無しという選択をお勧めしたい。自転車搭乗が可(有料)。

ちなみに、島の名前となっているビーバーは島内の湖や池に実際に居るものの、容易には見られないそうである。

☆フェリー会社のホームページ

beaverislandboatcompany.com 

☆観光局:beaverisland.org 

緑の学園クランブルックと庭園 National Historical Landmark 歴史文化財

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 ウッドワード・アヴェニューをデトロイトから北上し、ちょうどはじめの丘の頂点に至ったところにクランブルック学園への大きなエントランスがあります。ゲートを通り抜けると広々とした丘陵を目前に道は緩やかにうねりながら下り、木々の間をさらに道なりに登り坂をドライブすると左折して科学館、右折して美術館へと誘ってくれます。

 この美しい学園施設は、トロント生まれでウインザーにて鍛鉄事業(Iron Working)で成功していたジョージ・ブースが、富豪のデトロイト・ニュースの創始者の娘エレン・スクリップスと結婚、しばらくデトロイトにて豊かな生活をしていた後、1904年、子供たちのため都会を離れて、まだ田舎であったブルームフィールド・ヒルズに174エーカーの古い農家、湖、野菜畑などを持った農地を購入し、夢のエステイト(Manorマナー)を築いたことから始まりました。デトロイト郊外の最古のカントリー・ハウスです。ジョージ・ブースは義理の父親ヘンリー・スクリップスの新聞社経営にも加担して、デトロイト・ニュースが中西部で一番大きいデイリー・ニュースとして権威をもつようになるにるのを手伝い、また兄弟たちとも次々に他新聞を買収して、さらにはブース印刷会社を設立し、ゆるぎない成功者としての地位を確立しました。

G・ブースは非常に芸術的な才能が高く、デトロイト市内の邸宅のインテリアは自ら手がけましたが、友人でデトロイトで建築家として名高かったアルバート・カーンにクランブルック・ハウスのデザインを依頼。それに応じてカーンはふんだんに英国調の美術、工芸を取り入れた家屋を設計しました。1920年前後にはジョージ・ブースは全米でも有名な美術・工芸品のパトロンおよびコレクターとして名を馳せていました。

 1922年より、クランブルックを一般のための公共性を持たすべきであると考えたジョージ・ブースは寄宿制の学校の建設に取り組み始めました。6つの施設はそうした中で出来上がりました(小学校、女子高校、男子高校、教会、科学館、美術館)。Lone Pine Road や Cranbrook Road をドライブすると、赤レンガ造りの古めかしくも美しい建物が連なっているのが目に入ります。後に建設されたCranbrook Art Institute(芸術大学院)が全米ではハーバード大学より入学が難しく、私立の寄宿制芸術大学院としてはバウハウスに並んで世界的にも有名校であるのはジョージ・ブースの個性とビジョンが反映してるものでしょう。卒業生には日系人も多く、ハワイ生まれの陶芸家トシコ・タカエズ、建築家のマキ・フミヒコ(慶大教授)、同じくオバタ・ギョウなど、彫刻、モダンアート、建築家が目立ちます。その他の分野では政治家でオバマ大統領と奮闘した Mitt Romney夫妻、政治の腐敗を暴露したDaniel Ellsberg、芸能界、宇宙航空産業の人々など。

現在は、ブース家が築いた教育コミュニティーも組織が変わり、クランブルック・ハウスと庭園(小さな日本庭園があります)、セント・ダスタン屋内・屋外劇場、美術館、プラネタリウムを持つ科学館、そしてクランブルック・ミュージック・ギルド(創始者の息子のヘンリー・S・ブースが設立)が独立して補助機構と呼ばれるようになりました。2つの劇場、ハウスと庭園の入り口はローン・パイン通りの森に囲まれたところにあります。科学館と美術館の入り口はウッドワード通りの丘の上です。ミュージック・ギルドはブース家が建てた荘厳な教会を拠点に秋から次年の春にかけて室内楽コンサートを開いています。

Cranbrook & Gardensより耳寄りなお知らせがあります! 

例年はガーデンの散策にも維持費としての入場料が必要なのですが、今年は大型スポンサーがついたため、今年10月のシーズン・オフまでガーデンの散策が無料でできます。春、夏、秋と寒くなるぎりぎりまで、庭にはいろどり鮮やかな花がモザイクのように植えられています。四季どこから見ても自然の美しさを堪能できる恵まれた施設です。5月の恒例のプラント・セール(珍しい美しいワイルド・フラワーあり)、ツアーとランチ、ツアーとティータイム、コンサートやヨガ、などいろいろなイベントも毎月あります。ハウス内のツアーとおしゃれな軽食はそれぞれに料金が設定されています。作曲家・指揮者のレナード・バーンスタインもハウスを訪れた際にミュージカルの作曲をしたとも伝えられています。クランブルックの美しさと活動はほとんどがボランティアの力で維持されています。南東部ミシガンの観光名所の一つでもありますので、是非、今年は特にお誘いあわせの上、ピクニックとして訪れられてはいかがでしょうか。インターネットの案内をご参照してください。

参考サイト)

= 2014年7月6日現在ガーデン入園無料 =

投稿: 宮﨑京子Cranbrook Music Guild Trustee

https://www.youtube.com/user/cranbrookaux  

The Sunken Garden Time Lapse; A Taste of What Awaits 等;

www.housegardens.cranbrook.edu

ネットワークを生かして様々な日本文化紹介を提供 Ann Arbor Japan Weekネットワークを生かして様々な日本文化紹介を提供 Ann Arbor Japan Week

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  開催期間の6月14日から6月20日までの1週間は雨模様の日が多かったにも拘わらず、日本語や日本文化に関心を抱く子供から大人まで幅広い年齢層の概算1500人にのぼる参加者が初の企画“Ann Arbor Japan Week:アナーバー・ジャパン・ウィーク”に足を運んだ。

  このイベントはミシガン大学日本研究センターの主催によるもので、様々な団体や施設と提携して、毎日何かしらの日本関連プログラムが届けられた。

  幕開けはスタジオジブリ製作『思い出のマーニー』の無料上映会。この日は時折バケツをひっくり返したような大雨に見舞われたが、開演前に長蛇ができたほどの盛況ぶりだった。

   月曜日の夕方には、ミシガン大学に属する植物園Matthaei Botanical Gardensで、和太鼓グループ“五大湖ドラマー”のパフォーマンスが披露された。広々とした野外庭園の一画が会場に予定されていたが、小雨交じりの天候のために温室内に急きょ変更。トロピカルな植物に囲まれての和太鼓演奏というユニークな取り合わせになった。150人以上の観客が和の響きを目の前で体感。演奏後には太鼓を叩く機会が設けられ、嬉々としてチャレンジする姿が見られた。

   火曜日には、同じ植物園の盆栽ガーデンの一画で盆栽の愛好クラブ“Ann Arbor Bonsai Society”による解説つきの一般公開があり、見学者の質問に丁寧に答えるクラブメンバーの姿があった。この日は数人が植物園の職員の指示の下、数時間もかけて一つの盆栽の全ての葉を切り取る作業をしており、見学者はその気の遠くなるような工程に驚いていた。

  その他にも、“The South East Michigan Japanese Language Meetup Group”と

いうグループが企画した習字や折り紙のワークショップ、ミシガン大学美術館でのアートのワークショップやストリータイム、Ann Arbor Summer Festivalの一環KidZoneテントでの折り紙体験、ミシガン大学の学生グループ“Animania”によるアニメ上映など、いずれも大人気を博し、好評を得て全企画を終了した。

   来年6月に再び開催を予定している。日本研究センターは今回の成功と、今後の継続に興奮を交え喜んでいる。

  ミシガン大学日本研究センターは大学内外に向けて日本関連の情報配信やイベント開催などを行なっている。イベントなどの詳細は以下ウェブで。

  http://www.ii.umich.edu/cjs/

  開催期間の6月14日から6月20日までの1週間は雨模様の日が多かったにも拘わらず、日本語や日本文化に関心を抱く子供から大人まで幅広い年齢層の概算1500人にのぼる参加者が初の企画“Ann Arbor Japan Week:アナーバー・ジャパン・ウィーク”に足を運んだ。

  このイベントはミシガン大学日本研究センターの主催によるもので、様々な団体や施設と提携して、毎日何かしらの日本関連プログラムが届けられた。

  幕開けはスタジオジブリ製作『思い出のマーニー』の無料上映会。この日は時折バケツをひっくり返したような大雨に見舞われたが、開演前に長蛇ができたほどの盛況ぶりだった。

   月曜日の夕方には、ミシガン大学に属する植物園Matthaei Botanical Gardensで、和太鼓グループ“五大湖ドラマー”のパフォーマンスが披露された。広々とした野外庭園の一画が会場に予定されていたが、小雨交じりの天候のために温室内に急きょ変更。トロピカルな植物に囲まれての和太鼓演奏というユニークな取り合わせになった。150人以上の観客が和の響きを目の前で体感。演奏後には太鼓を叩く機会が設けられ、嬉々としてチャレンジする姿が見られた。

   火曜日には、同じ植物園の盆栽ガーデンの一画で盆栽の愛好クラブ“Ann Arbor Bonsai Society”による解説つきの一般公開があり、見学者の質問に丁寧に答えるクラブメンバーの姿があった。この日は数人が植物園の職員の指示の下、数時間もかけて一つの盆栽の全ての葉を切り取る作業をしており、見学者はその気の遠くなるような工程に驚いていた。

  その他にも、“The South East Michigan Japanese Language Meetup Group”と

いうグループが企画した習字や折り紙のワークショップ、ミシガン大学美術館でのアートのワークショップやストリータイム、Ann Arbor Summer Festivalの一環KidZoneテントでの折り紙体験、ミシガン大学の学生グループ“Animania”によるアニメ上映など、いずれも大人気を博し、好評を得て全企画を終了した。

   来年6月に再び開催を予定している。日本研究センターは今回の成功と、今後の継続に興奮を交え喜んでいる。

  ミシガン大学日本研究センターは大学内外に向けて日本関連の情報配信やイベント開催などを行なっている。イベントなどの詳細は以下ウェブで。

  http://www.ii.umich.edu/cjs/

北陸新幹線を利用して〜②金沢編北陸新幹線を利用して〜②金沢編

<!--:en-->北陸新幹線を利用して〜②金沢編<!--:--><!--:ja-->北陸新幹線を利用して〜②金沢編<!--:--> 4

金沢は、この3月の北陸新幹線の長野―金沢間開業によって、東京から最短で2時間28分の身近さになった。それを実現させた北陸新幹線の車両は、伝統文化と未来をつなぐ「“和”の未来」がデザインコンセプト。環境配慮やバリアフリーの装備や乗り心地アップをめざしたシステムなどのテクノロジーに加えて、日本の伝統を表現した内装が施されている。普通車のシートとグリーン車のカーペットが格子柄、グランクラス車(グリーン車の上レベル)のデッキパネルは日本の四季をモチーフ、など、和柄がお洒落。プラス、普通車でさえも、なかなかゆったりとした空間。デッキや洗面台もモダンなデザインで、広々としている。

*参照:北陸新幹線スペシャルサイ hokuriku-w7.com

金沢駅は加賀宝生流の鼓をモチーフにした“鼓門”と、デザインがシャープな総ガラスの巨大屋根“もてなしドーム”が壮観。、駅ビルを含む構内には石川県・金沢市を代表する30以上の品目の伝統工芸が設置展示されているとのこと。通路壁面に、兼六園の花鳥風月をモチーフにした加賀友禅や、当地伝統の二俣和紙が装飾に使われている。

駅構内のショッピングモールは3つのエリアに分かれていて、お土産やグルメは「あんと」というエリアに揃っている。緑の窓口と新幹線改札口にも近い「あんと」には、金沢の銘菓や食品、工芸品、そしてお食事処がワンフロアーになんと80店舗以上集結している。北陸の山海の幸、特産品も並ぶ。

http://www.100bangai.co.jp/

金沢駅は、2011年には、アメリカの旅行雑誌『Travel + Leisure(ウェブ版)』で「世界で最も美しい駅」の一つに選定され、海外でも評価を得ている。とはいえ、タクシー運転手によれば、北陸新幹線金沢開業から1カ月ほど、そして桜シーズンには空前絶後の観光客が訪れたが、それ以外は期待したほどではないとの話。所要時間が短縮され、東京圏からの日帰りも余裕、一泊で朝から夜まで丸二日の観光が可能となり、ホテル業にはマイナス面もあるとの声も。いずれにしても、外国人客の増加は顕著だという。

市内観光

駅の魅力の他、観光客にとってプラスポイントなのが、伝統文化の多さ、古い町並みが現存する情緒豊かさ、そして、観光名所の巡り易さが挙げられる。観光地や歓楽街を結ぶ乗り降り自由な巡回シャトルバスが頻繁に運航している。

金沢城の庭園として造られた兼六園は日本三名園として名高い。金沢城跡には当時の建造物の一部である石川門や三十間長屋などが現存し、城壁のユニークさは随一とのこと。


石畳が美しい路地に面する武家屋敷跡や、江戸時代の遊郭に由来する古い家並み“茶屋街”は、特に女性や外国人に人気。観光客が多い「ひがし茶屋街」の一角は映像に使われることも多く、金箔や麩で有名な老舗店が出店しているほか、三味線工房や地元のアーティストの作品を並べている小さな店など、発見の多い散策を楽しむことができる。金沢出身の人が一押しと薦めるのが、夕暮れ刻から夜の主計町(かずえまち)の茶屋街。この界隈は昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、三味線の音が聞こえることもあり、風情が溢れるそうだ。

本格和菓子が豊富

金沢の特産、伝統工芸と言えば、加賀友禅、金箔、漆器、金沢九谷など数多いが、雅な文化が育ち、今も息づいているこの地では、茶の湯に欠かせない和菓子が充実している。

加賀藩御用菓子司を任じられていた和菓子の老舗「森八」の本店には、江戸時代から使われてきた菓子木型など千数百点を一堂に展示した「金沢菓子木型美術館」がある。落雁(らくがん:干菓子)の手作り体験も可能(要予約)。

和菓子店やホテル内の喫茶コーナーでも、点てた抹茶と和菓子を供する所が多くある。

工芸や美術の体験

伝統工芸や歴史に関するミュージアムが多く、特に、2004年秋にオープンしたばかりのガラス張りの円形美術館「金沢21世紀美術館」が全国版の雑誌やTV番組でもよく取り上げられている。「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトで、館内外にユニークな作品や空間がある。

伝統工芸のお店や施設で、体験ができる場所も多い。友禅染、金沢漆器、金沢九谷、金沢箔などの体験プログラムの情報が金沢市の観光協会の公式サイトでも紹介されている。http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/

金沢の工芸・手仕事は2009年にユネスコ創造都市ネットワークへの加盟申請が認定され、クラフトの分野で登録されたほど。日本では神戸、名古屋、札幌が別分野で登録されているが、クラフトでの登録は同市が唯一(2004年調べ)。

東京‐金沢

東京‐金沢 は500km近く。江戸時代、参勤交代にかかる標準日数は13日だったそうだ。明治後期に開始した夜行列車では13時間以上、昭和40年代に特急で6時間半と縮まった。そして新幹線では、時間的には通勤さえできそうな2時間半!新幹線開業に伴ってリニューアルや整備が進み、活気も話題も盛り上がっている金沢。目的や趣向を変えて何度も訪れたくなる、魅力の多い街である。

金沢は、この3月の北陸新幹線の長野―金沢間開業によって、東京から最短で2時間28分の身近さになった。それを実現させた北陸新幹線の車両は、伝統文化と未来をつなぐ「“和”の未来」がデザインコンセプト。環境配慮やバリアフリーの装備や乗り心地アップをめざしたシステムなどのテクノロジーに加えて、日本の伝統を表現した内装が施されている。普通車のシートとグリーン車のカーペットが格子柄、グランクラス車(グリーン車の上レベル)のデッキパネルは日本の四季をモチーフ、など、和柄がお洒落。プラス、普通車でさえも、なかなかゆったりとした空間。デッキや洗面台もモダンなデザインで、広々としている。

*参照:北陸新幹線スペシャルサイ hokuriku-w7.com

金沢駅は加賀宝生流の鼓をモチーフにした“鼓門”と、デザインがシャープな総ガラスの巨大屋根“もてなしドーム”が壮観。、駅ビルを含む構内には石川県・金沢市を代表する30以上の品目の伝統工芸が設置展示されているとのこと。通路壁面に、兼六園の花鳥風月をモチーフにした加賀友禅や、当地伝統の二俣和紙が装飾に使われている。

駅構内のショッピングモールは3つのエリアに分かれていて、お土産やグルメは「あんと」というエリアに揃っている。緑の窓口と新幹線改札口にも近い「あんと」には、金沢の銘菓や食品、工芸品、そしてお食事処がワンフロアーになんと80店舗以上集結している。北陸の山海の幸、特産品も並ぶ。

http://www.100bangai.co.jp/

金沢駅は、2011年には、アメリカの旅行雑誌『Travel + Leisure(ウェブ版)』で「世界で最も美しい駅」の一つに選定され、海外でも評価を得ている。とはいえ、タクシー運転手によれば、北陸新幹線金沢開業から1カ月ほど、そして桜シーズンには空前絶後の観光客が訪れたが、それ以外は期待したほどではないとの話。所要時間が短縮され、東京圏からの日帰りも余裕、一泊で朝から夜まで丸二日の観光が可能となり、ホテル業にはマイナス面もあるとの声も。いずれにしても、外国人客の増加は顕著だという。

市内観光

駅の魅力の他、観光客にとってプラスポイントなのが、伝統文化の多さ、古い町並みが現存する情緒豊かさ、そして、観光名所の巡り易さが挙げられる。観光地や歓楽街を結ぶ乗り降り自由な巡回シャトルバスが頻繁に運航している。

金沢城の庭園として造られた兼六園は日本三名園として名高い。金沢城跡には当時の建造物の一部である石川門や三十間長屋などが現存し、城壁のユニークさは随一とのこと。


石畳が美しい路地に面する武家屋敷跡や、江戸時代の遊郭に由来する古い家並み“茶屋街”は、特に女性や外国人に人気。観光客が多い「ひがし茶屋街」の一角は映像に使われることも多く、金箔や麩で有名な老舗店が出店しているほか、三味線工房や地元のアーティストの作品を並べている小さな店など、発見の多い散策を楽しむことができる。金沢出身の人が一押しと薦めるのが、夕暮れ刻から夜の主計町(かずえまち)の茶屋街。この界隈は昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、三味線の音が聞こえることもあり、風情が溢れるそうだ。

本格和菓子が豊富

金沢の特産、伝統工芸と言えば、加賀友禅、金箔、漆器、金沢九谷など数多いが、雅な文化が育ち、今も息づいているこの地では、茶の湯に欠かせない和菓子が充実している。

加賀藩御用菓子司を任じられていた和菓子の老舗「森八」の本店には、江戸時代から使われてきた菓子木型など千数百点を一堂に展示した「金沢菓子木型美術館」がある。落雁(らくがん:干菓子)の手作り体験も可能(要予約)。

和菓子店やホテル内の喫茶コーナーでも、点てた抹茶と和菓子を供する所が多くある。

工芸や美術の体験

伝統工芸や歴史に関するミュージアムが多く、特に、2004年秋にオープンしたばかりのガラス張りの円形美術館「金沢21世紀美術館」が全国版の雑誌やTV番組でもよく取り上げられている。「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトで、館内外にユニークな作品や空間がある。

伝統工芸のお店や施設で、体験ができる場所も多い。友禅染、金沢漆器、金沢九谷、金沢箔などの体験プログラムの情報が金沢市の観光協会の公式サイトでも紹介されている。http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/

金沢の工芸・手仕事は2009年にユネスコ創造都市ネットワークへの加盟申請が認定され、クラフトの分野で登録されたほど。日本では神戸、名古屋、札幌が別分野で登録されているが、クラフトでの登録は同市が唯一(2004年調べ)。

東京‐金沢

東京‐金沢 は500km近く。江戸時代、参勤交代にかかる標準日数は13日だったそうだ。明治後期に開始した夜行列車では13時間以上、昭和40年代に特急で6時間半と縮まった。そして新幹線では、時間的には通勤さえできそうな2時間半!新幹線開業に伴ってリニューアルや整備が進み、活気も話題も盛り上がっている金沢。目的や趣向を変えて何度も訪れたくなる、魅力の多い街である。

北陸新幹線を利用して ①長野編北陸新幹線を利用して ①長野編

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外国人と海外在住者のみ使用可能なJapan Rail Pass。線も本数も増えた新幹線(“のぞみ”を除く)の利用も可、指定席も追加料金なし、という好条件とあり、また、このところの円安もあって、日本をJRで移動していると、これを利用して動き回る人が激増していることが窺える。購入したからにはフル活用したいもの。新幹線駅の“駅近”や駅拠点の観光地情報に要チェック!

今年3月に長野―金沢間が開業した北陸新幹線は、最短で、東京―富山をほぼ2時間、東京―金沢を2時間半弱で走る。日帰りさえ十分に可能になり(却って観光業に痛手という声も聞くが・・)注目、話題が集まっている。

今月号では長野―金沢間開通に伴って大改修が行われた長野駅で下車。7年に一度の御開帳期間中(5月末まで)の善光寺と、認知度が急上昇している小布施を紹介。

☆まずは長野駅。信州らしさを目指したという駅ビルには地元信州発の38ショップを含む100以上の店舗が結集。構内は明るく広々としていて清々しさが感じられる。観光案内所には民芸品や地元の物産品、写真などが飾られている。職員が親切に資料を提供してくれる。立ち寄る価値大。

善光寺

日本最古といわれるみ仏を祀る善光寺は、日本を代表する霊場であり、いずれの宗派にも属さないゆえ誰にも親しめるお寺として、古より全国各地から参拝者が訪れる。本堂は国宝。山門(三門)と釈迦堂・釈迦涅槃像は重要文化財に指定されている。

善光寺へは駅から約1.8キロメートルで、健脚であれば十分に歩ける距離。土蔵や町屋を再生させ、古い街並みへと景観が整えられている門前町の参道を、名物のおやきの食べつつお店に寄りながら散策すれば、古くは平安時代末期からと言われる善光寺詣りの旅人の気分になれるかも。日本一の門前町と謳っており、多くのイベントが組まれている。

7年に一度の御開帳期間中には、普段は御宝庫に安置されている前立本尊(秘仏である御本尊の御身代わり)を拝むことができる。中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた

糸が本堂前の回向柱に結ばれ、その柱に触れることで前立本尊に触れるのと同じ、ありがたい結縁が生まれると言われている。

善光寺には39の宿坊があり、誰でも泊まることが可能。精進料理、境内や周辺の案内をを提供しているところもある。宿坊が立ち並ぶ小路は風情がある。

善光寺公式サイト: www.zenkoji.jp

小布施(おぶせ)

小布施(おぶせ)は、浮世絵師・葛飾北斎の作品や関連する歴史的遺産や街並み、そして全国ブランドといえる「小布施栗」で人気を呼び、観光地として認知度が上がっている。小布施へは長野電鉄(JRではない)で長野駅から34分。

*善光寺の御開帳期間中は、小布施⇔善光寺(⇒長野駅)にシャトルバスが運行されている。

今年(2015年)4月にリニューアルした北斎館  

他の地にも北斎館はあるが、小布施は、当地の豪農商であり画家・書家でもあった高井鴻山の招きによって北斎が晩年に4年間ではあるが滞在し精力的に大作にも取り組んだ地。北斎の作品を所有する町人が少なからずいたため、それらの肉筆画、画稿、書簡などを元に当館が開設された。北斎と小布施に関するスライドの上映もあり、北斎筆の『龍と鳳凰』、男波・女波と称される『怒濤』の天井絵がある二基の祭屋台も展示されている。

6月末まで、新館落成記念の特別展『北斎とその弟子たち―北斎絵画創作の秘密』が開催。「冨嶽三十六景」全46点展示、北斎の娘の葛飾応為(お栄)や他の弟子の作品や関係を説くべく肉筆画展示など、充実している。

将軍への献上品にもなった「小布施栗」

栗そのものとしても美味しさに定評があるが、栗かのこ、栗らくがんなどの栗菓子が有名。栗がふんだんに入ったどら焼きや、さらに、モンブラン、はたまた、現地でしか味わうことができない栗ソフトクリームなど、町中が栗スイーツの宝庫となっている。味の濃厚さと甘さが抜群。栗おこわも絶品。

小布施町は「花のまちづくり」を推進しており、街中、川沿いや公園に花が植えられている。近隣には果樹園も多く、雄大な山脈をバックにした季節ごとの花を愛でることができる。散策していると「オープンガーデン」の表示をしばしば見かける。個人や商店の庭への立ち入り見学を提供している。町のホームページ(www.town.obuse.nagano.jp)でオープンガーデンの一覧や見ごろも掲載している。

他にも、日本あかりミュージアム、高井鴻山記念館、土蔵を改造した急須コレクション茶俚庵などの美術館、フローラルガーデンおぶせ、などなど、見どころが多い。

小布施文化観光協会のサイト: www.obusekanko.jp


長野の名物といえば蕎麦を迷わずにあげるが、それに加わる新しい地産ブランドの樹立に県ぐるみで力をいれているとのこと。清流に恵まれた土地ならではの長野ワイン、信州サーモンなど、手の届きやすい価格で高品質な食を楽しむことができる。

★長野県はぶどう栽培に適した自然条件を備え、ワイン用ぶどうの生産量日本一を誇り、個性的なワイナリーが各地にある。また、品質の良いもののみを認定する「長野県原産地呼称管理制度」によってレベル向上を図っている(日本酒、米、焼酎も認定)。

★信州サーモンは長野県水産試験場が約10年かけて開発した(ニジマスとブラウントラウトから生まれた)新しい養殖品種。また、長野は熊本と並ぶ馬肉の生産消費地であり、馬刺しが名物。グルメの楽しみも多い。

外国人と海外在住者のみ使用可能なJapan Rail Pass。線も本数も増えた新幹線(“のぞみ”を除く)の利用も可、指定席も追加料金なし、という好条件とあり、また、このところの円安もあって、日本をJRで移動していると、これを利用して動き回る人が激増していることが窺える。購入したからにはフル活用したいもの。新幹線駅の“駅近”や駅拠点の観光地情報に要チェック!

今年3月に長野―金沢間が開業した北陸新幹線は、最短で、東京―富山をほぼ2時間、東京―金沢を2時間半弱で走る。日帰りさえ十分に可能になり(却って観光業に痛手という声も聞くが・・)注目、話題が集まっている。

今月号では長野―金沢間開通に伴って大改修が行われた長野駅で下車。7年に一度の御開帳期間中(5月末まで)の善光寺と、認知度が急上昇している小布施を紹介。

☆まずは長野駅。信州らしさを目指したという駅ビルには地元信州発の38ショップを含む100以上の店舗が結集。構内は明るく広々としていて清々しさが感じられる。観光案内所には民芸品や地元の物産品、写真などが飾られている。職員が親切に資料を提供してくれる。立ち寄る価値大。

善光寺

日本最古といわれるみ仏を祀る善光寺は、日本を代表する霊場であり、いずれの宗派にも属さないゆえ誰にも親しめるお寺として、古より全国各地から参拝者が訪れる。本堂は国宝。山門(三門)と釈迦堂・釈迦涅槃像は重要文化財に指定されている。

善光寺へは駅から約1.8キロメートルで、健脚であれば十分に歩ける距離。土蔵や町屋を再生させ、古い街並みへと景観が整えられている門前町の参道を、名物のおやきの食べつつお店に寄りながら散策すれば、古くは平安時代末期からと言われる善光寺詣りの旅人の気分になれるかも。日本一の門前町と謳っており、多くのイベントが組まれている。

7年に一度の御開帳期間中には、普段は御宝庫に安置されている前立本尊(秘仏である御本尊の御身代わり)を拝むことができる。中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた

糸が本堂前の回向柱に結ばれ、その柱に触れることで前立本尊に触れるのと同じ、ありがたい結縁が生まれると言われている。

善光寺には39の宿坊があり、誰でも泊まることが可能。精進料理、境内や周辺の案内をを提供しているところもある。宿坊が立ち並ぶ小路は風情がある。

善光寺公式サイト: www.zenkoji.jp

小布施(おぶせ)

小布施(おぶせ)は、浮世絵師・葛飾北斎の作品や関連する歴史的遺産や街並み、そして全国ブランドといえる「小布施栗」で人気を呼び、観光地として認知度が上がっている。小布施へは長野電鉄(JRではない)で長野駅から34分。

*善光寺の御開帳期間中は、小布施⇔善光寺(⇒長野駅)にシャトルバスが運行されている。

今年(2015年)4月にリニューアルした北斎館  

他の地にも北斎館はあるが、小布施は、当地の豪農商であり画家・書家でもあった高井鴻山の招きによって北斎が晩年に4年間ではあるが滞在し精力的に大作にも取り組んだ地。北斎の作品を所有する町人が少なからずいたため、それらの肉筆画、画稿、書簡などを元に当館が開設された。北斎と小布施に関するスライドの上映もあり、北斎筆の『龍と鳳凰』、男波・女波と称される『怒濤』の天井絵がある二基の祭屋台も展示されている。

6月末まで、新館落成記念の特別展『北斎とその弟子たち―北斎絵画創作の秘密』が開催。「冨嶽三十六景」全46点展示、北斎の娘の葛飾応為(お栄)や他の弟子の作品や関係を説くべく肉筆画展示など、充実している。

将軍への献上品にもなった「小布施栗」

栗そのものとしても美味しさに定評があるが、栗かのこ、栗らくがんなどの栗菓子が有名。栗がふんだんに入ったどら焼きや、さらに、モンブラン、はたまた、現地でしか味わうことができない栗ソフトクリームなど、町中が栗スイーツの宝庫となっている。味の濃厚さと甘さが抜群。栗おこわも絶品。

小布施町は「花のまちづくり」を推進しており、街中、川沿いや公園に花が植えられている。近隣には果樹園も多く、雄大な山脈をバックにした季節ごとの花を愛でることができる。散策していると「オープンガーデン」の表示をしばしば見かける。個人や商店の庭への立ち入り見学を提供している。町のホームページ(www.town.obuse.nagano.jp)でオープンガーデンの一覧や見ごろも掲載している。

他にも、日本あかりミュージアム、高井鴻山記念館、土蔵を改造した急須コレクション茶俚庵などの美術館、フローラルガーデンおぶせ、などなど、見どころが多い。

小布施文化観光協会のサイト: www.obusekanko.jp


長野の名物といえば蕎麦を迷わずにあげるが、それに加わる新しい地産ブランドの樹立に県ぐるみで力をいれているとのこと。清流に恵まれた土地ならではの長野ワイン、信州サーモンなど、手の届きやすい価格で高品質な食を楽しむことができる。

★長野県はぶどう栽培に適した自然条件を備え、ワイン用ぶどうの生産量日本一を誇り、個性的なワイナリーが各地にある。また、品質の良いもののみを認定する「長野県原産地呼称管理制度」によってレベル向上を図っている(日本酒、米、焼酎も認定)。

★信州サーモンは長野県水産試験場が約10年かけて開発した(ニジマスとブラウントラウトから生まれた)新しい養殖品種。また、長野は熊本と並ぶ馬肉の生産消費地であり、馬刺しが名物。グルメの楽しみも多い。