Tuesday, May 21, 2024

ミシガン州北部  紅葉ドライブスポット

ミシガン州は9月ともなれば、りんごの収穫があちらこちらで始まり、早々に秋の訪れを感じる。ミシガン州ベストシーズンの締めとなる紅葉の季節の到来だ。通常9月下旬から10月下旬に渡り紅葉のピークが訪れる。ミシガンの紅葉狩りにミシガン北部のドライブ・スポットを三つ紹介する。

デイトン美術館でDeco Japan 特別展 開催デイトン美術館でDeco Japan 特別展 開催

<!--:en-->デイトン美術館でDeco Japan 特別展 開催<!--:--><!--:ja-->デイトン美術館でDeco Japan 特別展 開催<!--:--> 5

 オハイオ州デイトンにあるデイトン美術館で「デコ・ジャパン」 (DECO JAPAN)特別展が1月25日まで開催されている。

 1920年代~40年代に流行したアール・デコ。もともとアール・デコには日本の美術から影響を受けた側面があるとされるが、今回の特別展は日本におけるアール・デコアートに焦点を当てたもので、その分野における世界屈指のコレクター(Levenson collection)の収集品を中心に、彫刻、絵画、印刷物、陶器、服飾品など約200点を展示している。モダンなイラスト柄の着物や帯、マッチや煙草のパッケージなど、日本の美術館でも通常は目にしない類のものも数多い。楽譜の表紙やイベントポスターからは美術分野に留まらない流行や時代背景を偲ぶことができる。絵画に描かれている女性たちの衣装や髪型もしかり。特に展示場の一室に設けられた「モダンガール」セクションには、時代の先端をゆく女たちの装いや行動を紹介する展示物が並び、入り口には「モガ(モダンガールの略)10か条」なるリスト(英文)が掲げられており面白い。意訳すると、例えば、「従来の女性らしさに反する強さをもつ」「パリやハリウッドの流行ファッションに傾倒」「毎土日に銀ブラする」等々。

   ちなみに、アール・デコの特徴としては、幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴が挙げられるが、その度合いや様式は多様である。ニューヨークの摩天楼を代表するクライスラービルやエンバイアステートビルなどがアール・デコ建築で、一世を風靡したスタイルであり、好景気の象徴ともいえる。今回の展示品の中にも、シンプルなデザインながら、時代の贅沢さが窺える品々が少なくない。

 また、モチーフは伝統的なものとは異なりつつも、長く培われた見事な日本の職人技を工芸品や家具装飾の細工、織物、木版画などの中に見ることができる。

 特別展会場外に、浮世絵作品と、ゴーギャンやローテック、マネなど西洋画家の作品を対比して展示している一画、また、仏像や屏風などを含めた収集品を集めた広々とした日本セクションもある。当美術館の四分の一近くを占めるアジアウィングの中で日本セクションは最も広く、多くの収集品を保持している。

 デイトンへはミシガンとの州境トレドから2時間半ほど。デイトンはライト兄弟を生んだ土地であり、航空宇宙や先端技術の分野での研究が盛ん。ライト兄弟の名をとったライト・パターソン空軍基地内のアメリカ空軍博物館では、ライト兄弟が開発したミリリー・フライヤー号のレプリカをはじめ、400機以上の戦闘機やミサイルを展示している。

 美術館と合わせ足を延ばす価値あり。

Dayton Art Institute 
 http://www.daytonartinstitute.org/
 住所: 456 Belmonte Park North,
     Dayton Ohio 45405 
*特別展入場料(美術館入館料を含む)
 大人$12、ユース(7-17才)$6、6才以下無料

 オハイオ州デイトンにあるデイトン美術館で「デコ・ジャパン」 (DECO JAPAN)特別展が1月25日まで開催されている。

 1920年代~40年代に流行したアール・デコ。もともとアール・デコには日本の美術から影響を受けた側面があるとされるが、今回の特別展は日本におけるアール・デコアートに焦点を当てたもので、その分野における世界屈指のコレクター(Levenson collection)の収集品を中心に、彫刻、絵画、印刷物、陶器、服飾品など約200点を展示している。モダンなイラスト柄の着物や帯、マッチや煙草のパッケージなど、日本の美術館でも通常は目にしない類のものも数多い。楽譜の表紙やイベントポスターからは美術分野に留まらない流行や時代背景を偲ぶことができる。絵画に描かれている女性たちの衣装や髪型もしかり。特に展示場の一室に設けられた「モダンガール」セクションには、時代の先端をゆく女たちの装いや行動を紹介する展示物が並び、入り口には「モガ(モダンガールの略)10か条」なるリスト(英文)が掲げられており面白い。意訳すると、例えば、「従来の女性らしさに反する強さをもつ」「パリやハリウッドの流行ファッションに傾倒」「毎土日に銀ブラする」等々。

   ちなみに、アール・デコの特徴としては、幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴が挙げられるが、その度合いや様式は多様である。ニューヨークの摩天楼を代表するクライスラービルやエンバイアステートビルなどがアール・デコ建築で、一世を風靡したスタイルであり、好景気の象徴ともいえる。今回の展示品の中にも、シンプルなデザインながら、時代の贅沢さが窺える品々が少なくない。

 また、モチーフは伝統的なものとは異なりつつも、長く培われた見事な日本の職人技を工芸品や家具装飾の細工、織物、木版画などの中に見ることができる。

 特別展会場外に、浮世絵作品と、ゴーギャンやローテック、マネなど西洋画家の作品を対比して展示している一画、また、仏像や屏風などを含めた収集品を集めた広々とした日本セクションもある。当美術館の四分の一近くを占めるアジアウィングの中で日本セクションは最も広く、多くの収集品を保持している。

 デイトンへはミシガンとの州境トレドから2時間半ほど。デイトンはライト兄弟を生んだ土地であり、航空宇宙や先端技術の分野での研究が盛ん。ライト兄弟の名をとったライト・パターソン空軍基地内のアメリカ空軍博物館では、ライト兄弟が開発したミリリー・フライヤー号のレプリカをはじめ、400機以上の戦闘機やミサイルを展示している。

 美術館と合わせ足を延ばす価値あり。

Dayton Art Institute 
 http://www.daytonartinstitute.org/
 住所: 456 Belmonte Park North,
     Dayton Ohio 45405 
*特別展入場料(美術館入館料を含む)
 大人$12、ユース(7-17才)$6、6才以下無料

Fillmore 13 Brewery – Pontiac, MI

Fillmore 13 Brewery - Pontiac, MI 2

DSCN4648Dream and Now

文&写真 by ヤマトノオロチ

DSCN4651デトロイト発の放射状に伸びる5つの幹線道路のひとつ、Woodward Avenue。 基点はダウンタウンのJ e f f e r s o n Avenueだ。記録上は全長約35キロメートルだが、“終点”はなく、US 24とBL I-75へループ上につながり、またデトロイト方面に戻ってくるをご存知だろうか。ループはPontiacのダウンタウンの外側を包み込んでいる。

DSCN4658Pontiacの地名はこの地を本拠としたネイティブ・アメリカンのOttawa族の勇者にちなむ。そして、かつてPontiacはGMのブランドの一つだった。歴史は1900年台初めにGMが小さな自動車会社を買収したことにさかのぼる。そのPontiacブランドの生産は2009年で終了した。Pontiacブランドの興隆と衰退、そして2009年を最後にメトロ・デトロイトエリア最大イベントの一つArts, Beats, and Eatsもほかの街に移ってしまった。Fillmore13はそんなPontiacを再興させようと2017年3月にオープンしたばかりだ。
DSCN4652店名はオーナーがデトロイト・ダウンタウンのWoodward Avenue沿いにあるFillmore劇場が好きなので名づけられた。コメリカ・パークの一つ隣の西通り、Fox Theater向かいなので、ダウンタウンをご存知の人にはすぐわかる。フルキッチン、ランチサービス、キッズ・フレンドリー、そして店内は自動車産業にちなんだオブジェが壁面を飾っており、ローカルかつソフィスティケート。さりげない自動車のナンバープレートの装飾や、いそがしく回る天井の扇風機、通りに目をやるとこれが廃頽しているダウンタウンなのだろうか、いや、緩やかな時間の流れの中にしっかりと新しい波をもたらしている場所なのではないか、と思えてくる。

DSCN1455
「イベント?そうね、Dream Cruiseね。」

毎年8月にPontiacからFerndaleまでのWoodward Avenueを往年の名車が“練り歩く”。2017年は8月18日(金)から20日(日)の開催。クラシックカーのファンは必見。12マイルには子どもも楽しめるバウンスハウスも予定されている。

(公式サイト http://woodwarddreamcruise.com/index.html/ )

ところで、訪れた日のFillmore13のラインナップは17種類。一つ一つのビールごとにイラストが添えられているのも、このダウンタウンのメインストリートSaginawには以前からギャラリーが多く、この建物は元アート・ギャラリーだったせいなのか。

一番人気のあるWar Cry IPAはColumbus, Chinook, Cascadeのメジャーなホップからできている極品。さすが、ミシガンのいくつかのブリューワリーで力をつけてきたブリューマスターだ。

Pontiacのダウンタウンの駐車は自動車のナンバープレート番号を入力し、停めたい時間に合わせて25セント(クォーターコイン)を投入し、期限の時間が書かれたレシートが発行される新システム。15分が25セントぐらいだ。

いつもは静かなPontiacダウンタウン。ひそかに訪れる場所にするのもよし、Dream Cruiseで家族で楽しむのもよし。どちらも今のPontiacだ。

Fillmore 13 Brewery 

7 North Saginaw Street, Pontiac, MI 48342

P: 248-977-36972

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Fun And Excitement All Year Long in Traverse City, MI四季それぞれに魅力と楽しみがある〜Traverse City, MI

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<!--:en-->Fun And Excitement All Year Long in Traverse City, MI<!--:--><!--:ja-->四季それぞれに魅力と楽しみがある〜Traverse City, MI<!--:--> 3

 ミシガン州北西部のトラバース・ベイに位置するトラバース・シティーは、シカゴ、ウィスコンシンからの地の利もあり、ミシガン有数の避暑地、別荘地として州内外から知られている。

 ジャック・ニクラスが設計したゴルフコースで有名な“グランド・トラバース・リゾート”を筆頭に、ベイ沿いにはバケーション客用のホテルやインが立ち並び、キャンプ場もベイ沿い(州経営)や周辺の湖に点在。水辺のリゾート地らしく、夏はヨット、ジェットスキー等のウォータースポーツ、冬は各種スノースポーツとアクティビティーも多彩だ。地元特産のチェリーが、花の時期、収穫の時期に、他の土地にはない景色や恵みをもたらしてくれる。Sleeping Bear Dunes National Lakeshore の広域な砂丘と、そこから眺めるミシガン湖の壮大な展望は、どの季節に行っても息を呑む美しさ。四季それぞれの美しさ、楽しみ方があり、北ミシガンの親しみやすさに溢れる土地柄だ。

 今月号では、そんな魅力溢れるトラバース・シティー(以後、TC:地元誌等でも、この名称)について、オールシーズンの観光と冬のアクティビティー情報をお届けする。

ダウンタウン周辺

 TCのダウンタウンは、小奇麗な落ち着きのある一画。レストラン&バー、ギフトショップなどが立ち並ぶ。特産チェリーの食材店、チェリーをモチーフにした小物店、ウォータースポーツ(特にヨット)を題材にした美術&絵画を扱うギャラリーが多いのも特徴。現在、ミシガン州を中心に15店舗展開中のパイ専門店『Grand Traverse Pie Company』の第一号店もここ。(525 West Front Street)

 街中にあるオペラハウスは、小さいながらも装飾が施され、往年の繁栄を実感できる豪華さ。公演の無い日に見学が可能なこともある。

 有名観光地でありながら、案内のサインは少なめ(そこが良さでもあるのだが)。そこで、地域の情報パンフレットや地図をダウンタウン近くのVisitor Centerで入手することをお薦する。(101 West Grandview Parkway, Traverse City )*10月中旬からメモリアルデーまでは日曜日閉館

 古くは一帯の林業を支える交易と出荷の地として町が出来、シカゴの大火事(1871年)の後、大半の木材がここから湖を渡って運ばれ、復興を可能にしたと言われる。その後、急激に人口が増えて繁栄し、巨額の富を築いた人々も数多くいたそうだ。ダウンタウン周辺には、当時の面影を残す重厚な造りの邸宅が現在も残っている。地元観光局の職員によれば、林業で興隆した土地とあって、内装にも材木が贅沢に使われ、趣向を凝らしている邸宅が多いそうだ。林業の衰退と共に人口が減った後も、それら邸宅は別荘や引退後の住居として人気が高い。ゴーストタウン化しなかったのは、この土地が観光地として成功した証だろう。時折、邸宅のオープンハウスツアーが組まれるという話なので、観光局のサイトなどで情報入手してみては?

再開発~ニュースポット

 ダウンタウンから車で数分のGrand Traverse Commonsは、ここ数年間に再開発された一画。なんと、大規模な精神病療養所の跡地。敷地は480エーカーと、ピンとこないほどの広さだ。療養所時代の敷地内には、食料の自給自足を目指して牧場や農場もあったそう。とんがり屋根がお城を思わせる元病棟は大修復が進み、半地下には洒落たレストランやお店、画廊が入り、現在は人気スポットになっている。ちなみに階上は分譲アパートメント(日本で言うマンション)。

 別棟の元ランドリービルディング(洗濯施設)は、ワイナリーに変身し、パブもある。ベーカリーや手作りチーズケーキの店もあり、レンガの窯で焼き上げたパンは住人にも観光客にも定評。しかし、未修復の建物も残り、その荒み具合をみると、いかに大きな再開発プロジェクトであるかが分かる。宿泊施設に変える計画もあるそうなので、今後の展開にも注目したい。
ウェブサイトhttp://www.thevillagetc.com/

ワイナリー

 近年、人気を博しているワイナリー巡り。10月はワイナリーの観光客で非常に賑わう。北西部一帯には何十というブドウ果樹園、ワイナリーが点在し、試飲、即売を提供する所も多い。特にダウンタウンの北東、トラバースベイを二分しているOld Mission Peninsulaは、縦22マイル、幅1マイル程の細長い半島ながら、7つものワイナリーを有し、ワイナリーの梯子に好都合。それぞれのワインに特徴があるのはもちろんのこと、建物や装飾にも個性がある。そのワイナリーの一つ、宿泊施設を伴う B&B Chateau Chantal(15900 Rue de Vin)では、グランドピアノによる生の演奏を聴きながら、美味しい料理とワインとブドウ畑の夕景色を堪能するという贅沢な時間(宿泊客に限定)が用意されている。展望も抜群。

 市の周辺には地ビール工房(Breweries)やウィスキー蒸留所(Distilleries)もあり、観光の楽しみとして注目されている。

 トラバース・ベイ沿いは、水辺に面したレストランが意外に少ない。そんな中、ダウンタウンからも近い、数少ないウォーターサイドのレストランが Apache Trout Grillだ。(ダウンタウンから北西に数マイル。)地元の人から、味も雰囲気も良いと評判の店だ。予約は受付けないので、オフシーズンの平日で待つ人がいるほど。特産の料理があるのも嬉しい。
住所:13671 S. West Bayshore Dr. Traverse City
ウェブサイトhttp://www.apachetroutgrill.com

Traverse Cityについて

詳細、その他の情報は地元観光局のサイトhttp://www.traversecity.com/ で。

Traverse City Convention & Visitors Bureau
住所:101 W. Grandview Parkway, Traverse City, Michigan 49684

小さい町ながら、各種コンサートや観劇、アートギャラリーや博物館も多数。また、周辺にはアメリカ先住民族が経営するカジノ&ホテルも数件ある。

 ミシガン州北西部のトラバース・ベイに位置するトラバース・シティーは、シカゴ、ウィスコンシンからの地の利もあり、ミシガン有数の避暑地、別荘地として州内外から知られている。

 ジャック・ニクラスが設計したゴルフコースで有名な“グランド・トラバース・リゾート”を筆頭に、ベイ沿いにはバケーション客用のホテルやインが立ち並び、キャンプ場もベイ沿い(州経営)や周辺の湖に点在。水辺のリゾート地らしく、夏はヨット、ジェットスキー等のウォータースポーツ、冬は各種スノースポーツとアクティビティーも多彩だ。地元特産のチェリーが、花の時期、収穫の時期に、他の土地にはない景色や恵みをもたらしてくれる。Sleeping Bear Dunes National Lakeshore の広域な砂丘と、そこから眺めるミシガン湖の壮大な展望は、どの季節に行っても息を呑む美しさ。四季それぞれの美しさ、楽しみ方があり、北ミシガンの親しみやすさに溢れる土地柄だ。

 今月号では、そんな魅力溢れるトラバース・シティー(以後、TC:地元誌等でも、この名称)について、オールシーズンの観光と冬のアクティビティー情報をお届けする。

ダウンタウン周辺

 TCのダウンタウンは、小奇麗な落ち着きのある一画。レストラン&バー、ギフトショップなどが立ち並ぶ。特産チェリーの食材店、チェリーをモチーフにした小物店、ウォータースポーツ(特にヨット)を題材にした美術&絵画を扱うギャラリーが多いのも特徴。現在、ミシガン州を中心に15店舗展開中のパイ専門店『Grand Traverse Pie Company』の第一号店もここ。(525 West Front Street)

 街中にあるオペラハウスは、小さいながらも装飾が施され、往年の繁栄を実感できる豪華さ。公演の無い日に見学が可能なこともある。

 有名観光地でありながら、案内のサインは少なめ(そこが良さでもあるのだが)。そこで、地域の情報パンフレットや地図をダウンタウン近くのVisitor Centerで入手することをお薦する。(101 West Grandview Parkway, Traverse City )*10月中旬からメモリアルデーまでは日曜日閉館

 古くは一帯の林業を支える交易と出荷の地として町が出来、シカゴの大火事(1871年)の後、大半の木材がここから湖を渡って運ばれ、復興を可能にしたと言われる。その後、急激に人口が増えて繁栄し、巨額の富を築いた人々も数多くいたそうだ。ダウンタウン周辺には、当時の面影を残す重厚な造りの邸宅が現在も残っている。地元観光局の職員によれば、林業で興隆した土地とあって、内装にも材木が贅沢に使われ、趣向を凝らしている邸宅が多いそうだ。林業の衰退と共に人口が減った後も、それら邸宅は別荘や引退後の住居として人気が高い。ゴーストタウン化しなかったのは、この土地が観光地として成功した証だろう。時折、邸宅のオープンハウスツアーが組まれるという話なので、観光局のサイトなどで情報入手してみては?

再開発~ニュースポット

 ダウンタウンから車で数分のGrand Traverse Commonsは、ここ数年間に再開発された一画。なんと、大規模な精神病療養所の跡地。敷地は480エーカーと、ピンとこないほどの広さだ。療養所時代の敷地内には、食料の自給自足を目指して牧場や農場もあったそう。とんがり屋根がお城を思わせる元病棟は大修復が進み、半地下には洒落たレストランやお店、画廊が入り、現在は人気スポットになっている。ちなみに階上は分譲アパートメント(日本で言うマンション)。

 別棟の元ランドリービルディング(洗濯施設)は、ワイナリーに変身し、パブもある。ベーカリーや手作りチーズケーキの店もあり、レンガの窯で焼き上げたパンは住人にも観光客にも定評。しかし、未修復の建物も残り、その荒み具合をみると、いかに大きな再開発プロジェクトであるかが分かる。宿泊施設に変える計画もあるそうなので、今後の展開にも注目したい。
ウェブサイトhttp://www.thevillagetc.com/

ワイナリー

 近年、人気を博しているワイナリー巡り。10月はワイナリーの観光客で非常に賑わう。北西部一帯には何十というブドウ果樹園、ワイナリーが点在し、試飲、即売を提供する所も多い。特にダウンタウンの北東、トラバースベイを二分しているOld Mission Peninsulaは、縦22マイル、幅1マイル程の細長い半島ながら、7つものワイナリーを有し、ワイナリーの梯子に好都合。それぞれのワインに特徴があるのはもちろんのこと、建物や装飾にも個性がある。そのワイナリーの一つ、宿泊施設を伴う B&B Chateau Chantal(15900 Rue de Vin)では、グランドピアノによる生の演奏を聴きながら、美味しい料理とワインとブドウ畑の夕景色を堪能するという贅沢な時間(宿泊客に限定)が用意されている。展望も抜群。

 市の周辺には地ビール工房(Breweries)やウィスキー蒸留所(Distilleries)もあり、観光の楽しみとして注目されている。

 トラバース・ベイ沿いは、水辺に面したレストランが意外に少ない。そんな中、ダウンタウンからも近い、数少ないウォーターサイドのレストランが Apache Trout Grillだ。(ダウンタウンから北西に数マイル。)地元の人から、味も雰囲気も良いと評判の店だ。予約は受付けないので、オフシーズンの平日で待つ人がいるほど。特産の料理があるのも嬉しい。
住所:13671 S. West Bayshore Dr. Traverse City
ウェブサイトhttp://www.apachetroutgrill.com

Traverse Cityについて

詳細、その他の情報は地元観光局のサイトhttp://www.traversecity.com/ で。

Traverse City Convention & Visitors Bureau
住所:101 W. Grandview Parkway, Traverse City, Michigan 49684

小さい町ながら、各種コンサートや観劇、アートギャラリーや博物館も多数。また、周辺にはアメリカ先住民族が経営するカジノ&ホテルも数件ある。

デトロイト動物園のイルミネーション Wild Lights

デトロイト動物園のイルミネーション Wild Lights 4

IMG_4046 デトロイト動物園のホリデーシーズン特別イベント。500万以上のLEDライトが、木々や建物、そしてワイヤーで作られた100以上の動物や蝶が電光で輝く。数メートルあろうかというレインディアも!

白を基調にしたエリア、虹や蝶でカラフルなエリア、そして音楽に合わせて絵柄や形が動く飾りが並ぶエリアもある。

IMG_4092日本の徹底的なイルミネーションに比べてしまうと、豪華とは言い難いが、イルミネーションを見ながら、自然豊かな夜の動物園を散策する楽しさがある。

但し、動物園全域ではなく、入り口から途中(ポーラーベア・エリアの手前)までで、奥の方は閉鎖している。動物は、室内のものも全く見学できない。

このイベント、ライトアップだけではない。Wild Lights イベント中、Wild Adventure Zoneビルティング内で、クリスマス物の人気映画「ポーラー・エクスプレス」を元にした“The Polar Express 4-D Experience” (14分)を上映。シミュレーションライド Ice Age:Dawn of the Dinosaurs-the Rideのミニ・アトラクションもある。(どちらも追加料金)

IMG_40792階では、“Wildlife Photographer of the Year”という、 The Natural History Museum主催の、自然をテーマにした写真コンテストの2015年の受賞100作品を展示している。世界中42,445の応募から選ばれた秀作は一見の価値あり。これは2016年6月1日まで展示。

更に今年は、Polar Plungeという、 高さ22フィート、長さ150フィートの滑り台をチューブに乗って滑降するアトラクションも初登場。シンプルながら絶叫が起きるほどのスリル。

(1回 $3、乗り放題$12 *年齢や身長の制限がある。)

特設テント内ではサンタクロースとの写真撮影(有料)やクラフト遊びなどを提供。

ところどころに焚火があり、キャンプの定番“スモア”というマシュマロローストを楽しむこともでき、ココアやクッキーなどの売店もあり、ホリデー気分を味わえるイベントである。

出入り口の横の売店には、動物にまつわるグッズや本が並び、オリジナルのポーラーベアのぬいぐるみを始め、他では見かけない飾り物、クリスマスオーナメントも扱っている。

IMG_4072Wild Lightsは5:30 から 9 p.m.

11月中旬から12月末の週末とホリデーのみ(12/25を除く)の開催。

12月の開催日: 12/ 4-6, 11-13, 18-23, 26-31

入場料は、前売り$9 •当日 $11 2才以下は無料  (駐車料金別)

オンラインでの前売りチケットが売り切れていても、当日、ゲートでの購入が可能。但し長い列を覚悟する必要がある。前売り券を持っていても、開園から1時間程はパーキングにも入園にも時間がかかる。動物園側も、遅い来場を勧めている。

Detroit Zoological Society | 8450 W. 10 Mile Rd, Royal Oak, MI 4806

http://detroitzoo.org/

A Stroll Through Michiganふらり、ミシガン散策

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~話題の映画から~

 昨年、ようやく春を迎え温かくなった頃、突然アナーバーのメインストリートだけが一夜のうちに深い雪景色へと変わっていた。一体何事かと目を凝らすと、その雪景色はフェイク(偽物)であり、ワイヤーで創ったハリボテの山々に、綿とスプレーの人工雪が被せてあった。土汚れまで吹き付けていた入念さだった。何故こんなことをしたのかと気分を害したが、のちにそれが映画の撮影のためであったことを知った。それからしばらくの期間、撮影が行われた店舗の数々やミシガン大学周辺で交通規制が敷かれ、エキストラの出演公募などもあり、ちらほら見かけた俳優さんたちや撮影班、駐車されていた高級スポーツカーなどの姿にちょっと気分がうきうきし、この映画の公開を密かに心待ちにしていた。撮影当時は、実際に作品化されるかどうかわからないとの話であったが、今年4月末、創業100周年のユニバーサルピクチャーズ社より公開された。タイトルは “The Five-Year Engagement” 。早速興味本位で足を運んでみた。

 映画のレイティング (G, PG, PG-13, R, NC-17 by MPAA) が上から二番目のR 指定とあったため、大事をとって家族や職場の同僚は誘わず、気の置けない友人と気楽に観に行った。私は、全国版の映画に普段馴染みのお店や風景が美しく登場し楽しく描かれていたことに単純に嬉しくなりはしゃいでいたのだが、同行した友人は、ミシガンの住人が、やや野蛮な田舎者という角度から捉えられていたことに少々カチンとなりご立腹だったようだ。比較された都市(映画の主人公の出身都市)がサンフランシスコということで、心を広く持ち、無理もないよと慰めた。ストーリーラインは「完璧な結婚相手とパーフェクトなタイミング」を求めるあまり、婚約をしたものの結婚を先延ばしにしてしまうカップルと、その二人を取り巻く家族、親戚、友人、職業とその職場が、五年間にわたった婚約期間の中にコメディータッチのおっとりテンポで描かれたもの。頻繁に登場しドッキリした汚い言葉遣いの連続や赤裸々な性描写などを除いても、十分クリエイターの趣旨が伝わるほのぼのとした良い映画だった。緑豊かで閑静な街並みと学術的で人間味溢れるミシガン州アナーバー住人の良さが織り込まれたほのぼのラブコメディー。

~夏のミシガンの楽しみ~

 700エーカーを誇るピオニーガーデンが今が盛りで (lsa.umich.edu/mbg)、6月1、2、3日にはグリークフェスティバル (annarborgreekfestival.org) が、また7月18日から21日までは50年以上の歴史を誇るアートフェア(artfairs.visitannarbor.org) と、A2 (Ann Arbor) はイベント目白押し。しかし爽やかなこの季節、他にも家族連れで楽しめるイベントがミシガン州各地で開催される。アートフェアに興味のある方は6月1日2日の Kalamazoo Institute of Arts Art Fair (kiarts.org)、6月18から21日までのGrand RapidsのThe Festival of the Arts(festivalgr.org)、父の日には父子でCedarvilleでボート作り体験(greatlakesboartbuilding.org) なども面白いのでは。Howellでは6月22日金曜夜の花火から始まり24日まで、カラフルな気球が空を彩る Michigan Challenge Balloonfest (michganchallenge.com)。忘れちゃいけないドイツ祭りFrankenmuth Bavarian Festival (frankenmuthfestivals.com)は6月7日から10日まで。Bavarian Inn Restaurant の創始者である90歳のDorothy Zehnder さんは今も現役でキッチンに働いていらっしゃいます。

 最後はやはり花と緑で。Nilesには Fernwood Botanical Garden and Nature Preserve (fernwoodbotanical.org)、そして2000以上の植物とバタフライハウスを堪能するには1870年代からの East Lansing Michigan State University’s W.J. Beal Botanical Gardens (cpa.msu.edu/beal)。ミシガンの小旅行をお楽しみください。

~話題の映画から~

 昨年、ようやく春を迎え温かくなった頃、突然アナーバーのメインストリートだけが一夜のうちに深い雪景色へと変わっていた。一体何事かと目を凝らすと、その雪景色はフェイク(偽物)であり、ワイヤーで創ったハリボテの山々に、綿とスプレーの人工雪が被せてあった。土汚れまで吹き付けていた入念さだった。何故こんなことをしたのかと気分を害したが、のちにそれが映画の撮影のためであったことを知った。それからしばらくの期間、撮影が行われた店舗の数々やミシガン大学周辺で交通規制が敷かれ、エキストラの出演公募などもあり、ちらほら見かけた俳優さんたちや撮影班、駐車されていた高級スポーツカーなどの姿にちょっと気分がうきうきし、この映画の公開を密かに心待ちにしていた。撮影当時は、実際に作品化されるかどうかわからないとの話であったが、今年4月末、創業100周年のユニバーサルピクチャーズ社より公開された。タイトルは “The Five-Year Engagement” 。早速興味本位で足を運んでみた。

 映画のレイティング (G, PG, PG-13, R, NC-17 by MPAA) が上から二番目のR 指定とあったため、大事をとって家族や職場の同僚は誘わず、気の置けない友人と気楽に観に行った。私は、全国版の映画に普段馴染みのお店や風景が美しく登場し楽しく描かれていたことに単純に嬉しくなりはしゃいでいたのだが、同行した友人は、ミシガンの住人が、やや野蛮な田舎者という角度から捉えられていたことに少々カチンとなりご立腹だったようだ。比較された都市(映画の主人公の出身都市)がサンフランシスコということで、心を広く持ち、無理もないよと慰めた。ストーリーラインは「完璧な結婚相手とパーフェクトなタイミング」を求めるあまり、婚約をしたものの結婚を先延ばしにしてしまうカップルと、その二人を取り巻く家族、親戚、友人、職業とその職場が、五年間にわたった婚約期間の中にコメディータッチのおっとりテンポで描かれたもの。頻繁に登場しドッキリした汚い言葉遣いの連続や赤裸々な性描写などを除いても、十分クリエイターの趣旨が伝わるほのぼのとした良い映画だった。緑豊かで閑静な街並みと学術的で人間味溢れるミシガン州アナーバー住人の良さが織り込まれたほのぼのラブコメディー。

~夏のミシガンの楽しみ~

 700エーカーを誇るピオニーガーデンが今が盛りで (lsa.umich.edu/mbg)、6月1、2、3日にはグリークフェスティバル (annarborgreekfestival.org) が、また7月18日から21日までは50年以上の歴史を誇るアートフェア(artfairs.visitannarbor.org) と、A2 (Ann Arbor) はイベント目白押し。しかし爽やかなこの季節、他にも家族連れで楽しめるイベントがミシガン州各地で開催される。アートフェアに興味のある方は6月1日2日の Kalamazoo Institute of Arts Art Fair (kiarts.org)、6月18から21日までのGrand RapidsのThe Festival of the Arts(festivalgr.org)、父の日には父子でCedarvilleでボート作り体験(greatlakesboartbuilding.org) なども面白いのでは。Howellでは6月22日金曜夜の花火から始まり24日まで、カラフルな気球が空を彩る Michigan Challenge Balloonfest (michganchallenge.com)。忘れちゃいけないドイツ祭りFrankenmuth Bavarian Festival (frankenmuthfestivals.com)は6月7日から10日まで。Bavarian Inn Restaurant の創始者である90歳のDorothy Zehnder さんは今も現役でキッチンに働いていらっしゃいます。

 最後はやはり花と緑で。Nilesには Fernwood Botanical Garden and Nature Preserve (fernwoodbotanical.org)、そして2000以上の植物とバタフライハウスを堪能するには1870年代からの East Lansing Michigan State University’s W.J. Beal Botanical Gardens (cpa.msu.edu/beal)。ミシガンの小旅行をお楽しみください。

ミシガンのスノー・スポーツ &スキー場情報

ミシガンのスノー・スポーツ &スキー場情報

 強力な冬将軍の到来は遅れているようだが、このまま大雪に見舞われないわけはない。雪に被われたら、冬のスポーツ、スキーやスノーボードを楽しもう!

 ミシガンのスキー場を訪れたことのない方に、行ってからがっかりしないように伝えておくと、ミシガンには山とえるほどの山が無いので、残念ながらダウンヒル(滑降用)スキー場は、規模も標高差も大したことはない。メトロデトロイト周辺のスキー場はスノーボード用のハーフパイクが充実しているところが多い。クロスカントリースキー用のコースは、メトロパークを始め、近場に結構多くあって手軽。挑戦してみては?

 ミシガンのスキーに関する情報は、 www.skimichigan.comwww.goskimichigan.comwww.miskireport.com などのサイトで情報を得ることが出来る。

 本紙では、デトロイト近郊と、北部(トラバーシティー方面)にあるポピュラーなスキー場について、リフトとコースの数・高さなどの情報と特色を一言紹介。北部のスキー場の多くは、宿泊施設もあるスキーリゾートになっている。

 ミシガンのUP(Upper Peninsula) には、より規模の大きなスキー場があるが、いずれも西寄りで、ウィスコンシン州に近い場所にある。そこまでドライブするくらいなら、東へ向かって、バーモント州、あるいはカナダのケベック州まで足を伸ばして、スケールの大きなスキー場へ行くことをお勧めしたい。

デトロイト近郊

*リフト数はRope Towなども含む。コースとリフト数、高さのデータはwww.skimichigan.comより

Alpine Valley Ski Area(White Lake:Walled Lake の北、約10マイル。)
近場だが、林間スキー気分。雪撒き機あり。コース数:25リフト数:9 高低差Ft:300
6775 East Highland Road, White Lake, MI 48383 Tel: (248) 887-4183 Web: www.skialpinevalley.com

Mt. Brighton(Brighton:Noviの西、約15マイル。I-96を降りて数分。)
女性の日、Four for $40等、曜日毎に平日割引あり。コース数:26 リフト数:6 高低差Ft:230
4141 Bauer Road, Brighton MI. 48116 Tel: (810) 229-9581 Web: www.mtbrighton.com

Mt. Holly(Holly:Auburn Hills の北西、約20マイル。I-75から見える。)
4人乗りハイスピードリフトがある。コース数:19 リフト数:7 高低差Ft:350
13536 Dixie Hwy., Holly, Michigan 48442 Tel: (248) 634-8269 Web: www.skimtholly.com

Pine Knob Ski Area(Clarkston:Auburn Hills の北西、10マイル強。I-75を降りて数分。)
省エネライトや新型リフト等の設備。コース数:17 リフト数:7 高低差Ft:300
778 Sashabaw Road, Clarkston, MI 48348 Tel: (248) 625-0800 Web: www.skipineknob.com

北部 スキーリゾート

Boyne Highlands(Harbor Springs:ミシガン湖畔Petoskey近く。デトロイトから4時間強。)
スパやプール等の設備、レッスンも整ったリゾート。コース数:46 リフト数:9 高低差Ft:552
600 Highland Drive, Harbor Springs, MI 49740 Tel: (231) 526-3000 Web: www.boyne.com

Boyne Mountain(Boyne Falls:I-75をGaylord で降り30分強。デトロイトから4時間ほど。)
Boyne Highlands同様、屋外温水プールあり。コース数:56 リフト数:11 高低差Ft:500
1 Boyne Mountain Road, Boyne Falls, MI 49713 Tel: (231) 549-6000 Web: www.boyne.com

Caberfae Peaks Ski(Cadillac:Cadillac(ミシガン北西部) の市街地から西へ30分ほど。)
自然と素朴さが人気のスキー場。コース数:34 リフト数:4 高低差Ft:485
1 Caberfae Lane, Cadillac, MI 49601 Tel: (231) 862-3000 Web: www.caberfaepeaks.com

Crystal Mountain(Thompsonville:Cadillacの市街地から北西1時間ほど。ミシガン湖寄り。)
クロスカントリースキー、スケート、そり等多種。コース数:45 リフト数:6 高低差Ft:375
12500 Crystal Mountain Drive, Thompsonville, MI 49683 Tel: (231) 378-2000 Web: www.crystalmountain.com

Shanty Creek Resort(Bellaire:I-75をGrayling で降りて45分ほど。ミシガン湖近く。)
離れた2つのエリアをシャトルで行き来が可。コース数:48 リフト数:6 高低差Ft:450
5780 Shanty Creek Road Bellaire, MI 49615 Tel: (800) 678-4111 Webwww.shantycreek.com 

Discover Michigan Skiing!

 1月は、ミシガン全域で‘Discover Michigan Skiing’という初心者(*1回目の人に限定。7歳から大人まで)対象のキャンペーン・パッケージが提供されている。初心者向けレッスンと道具一式のレンタル、ビギナーエリアのリフト(又はRope Tow)やトレイルパス、全て込みでスキーは$30、スノーボードは$40という割安価格!多くのスキー場で取り扱っている。レッスンのアレンジのために、事前の予約が必要。

Snow Sports!

 ミシガンにはスノーモービル用にデザインされたトレイルが総計6000マイル以上ある。また、犬ぞりや大きなチューブに乗って下るTubingという遊びなど、日本ではめったにできないアクティビティも経験できる。美しい自然と爽快感を味わいに、いざ雪の世界へ!ミシガン州の観光サイトwww.michigan.orgから、‘ Outdoors > Snowsports ’へ進むと、Cross Country Skiing、Dog Sleddingなど、個別のアクティビティの情報が検索できる。

ーーーもっと手軽に楽しめるソリ遊びができる公園の情報はこちらーーー

ミシガン州 冬だ!デトロイト近郊 “そり遊び”ができる公園 リスト

マークトウェインが「地球で最も綺麗な絵のよう」と賛称したレイク・タホ

カリフォルニア州とネバダ州の州境に位置し、透明度が高い湖として有名なレイク・タホ(Lake Tahoe)。周囲の山々から63もの川によって雪解け水が流れ込んでいる故だそう。

 水の色が美しく、周りの緑、そして遠方の山々が望める。スケールの圧倒的な大きさがウリの北米の様々なナショナルパークに比べて、絵葉書向き、絵画的な美しい景色を楽しめる所といえようか。シエラネヴァダ山中、標高約1900mに位置し、周囲約115km(72マイル)。一大リゾートエリアだが、観光資源でもある豊かな自然が保持されいる感がある。

 冬はスノーアクティビティーが盛んで、規模は巨大ではないものの、スキーヤーの間では名スキーエリアとして世界的に知られている。秋の紅葉も見事だが、夏が最もポピュラーでレジャーの種類も多いシーズン。

 レイクでのアクティビティーの筆頭はウォータースポーツ。カヌーや手漕ぎボートなども良いが、遠浅で波が少ない岸のあるレイク・タホでは、Stand up water boardという浮力のある長―い板に発ってパドルで漕ぐアクティビティーが人気(右写真)。そう!場所によってはかなりの遠浅で、必死に漕いで100メートルほど岸から漕ぎ出した所で、立って歩いている人の胸あたりの水位しかなく、「歩いて来られたのね~」と、がっくりしたほど。逆に言えば初心者にはもってこいの地の利。

 レンタルショップやクルーズの拠点は南側湖畔に多い。遊覧船での食事付クルーズやサンセットクルーズなど、優雅な楽しみ方もある。Statelineという文字通り州境の街などから湖畔観光船が運行。水車で走る趣ある観光船はZephyr Coveという湖畔南東の岸が拠点。

 湖岸は(道路からは見えない所も多いが)、砂浜、岩場、湿地帯、崖、森林帯などバラエティーに富んでいる。

 陸に目を向ければ、周辺には数多くのハイキングトレイルがあり、軽装で気軽に歩いて絶景を望めるコースも多い。乗馬で大自然の中を進むのも爽快。冬場に輸送手段として活躍するゴンドラの中に、他の季節にも動いているものもあり、容易に高度からの壮大なパノラマを眺望することも叶う。

 湖の周りには、湖岸に沿いつ離れつ道路があり、大小の近代的または可愛い街、素朴な集落、そしてキャンプ場から高級リゾートまで、様々な表情を持つ地区があるのが面白い。起伏がかなりあるのでサイクリングであれば熟練者か超健脚者向けだが、車で一周してみることをお勧めしたい。

初めて訪問するならホテルが多くカジノに足を延ばせるサウスを勧めたい。昼は手軽なミニゴルフやウォータースポーツ、夜はカジノでビュッフェやギャンブル&ショー三昧もあり。

 レイク・タホ全域にわたって湖畔沿いは営業施設やプライベートな敷地、あるいは州立公園な保護地区が大半をしめているが、広い砂浜があるBaldwin Beachなど、一般客が入れるビーチもある。観光シーズにはパーキングが難しいのでご留意のほど。ここに限らず、シーズン中の週末には道路もかなりの渋滞が起きる。

 「豊かな自然が保持されいる感がある」と冒頭に記したが、観光化が年々進んでいるという話。楽しみも増えている一方、混雑さや、かつてののんびりとした良さが失われたことを残念がる人も少なくないという。また、「近年は富栄養化が進み、年間0.25mずつ透明度が低下してきている。」とのウィキペディアでの記載も目にした。親しまれつつも美しさが残ることを願ってやまない。

 ちなみに、ヨセミテ日帰りツアーもある。

RENO, Nevada

 レイク・タホはサンフランシスコから4時間強のドライブで行けるリゾート地として親しまれているが、空港で近いのは北東に位置するネバダ州のRENO(レノ) で、レイク・タホの北岸までは車で通常1 時間ほどで着く。山を越すが、それほどの山道ではなく、景観の良いドライブ。

 RENOはラスベガスに次ぐネバダ州のカジノの名所。ラスベガスより数段、いや数十段もこじんまりとしているものの、古くは鉱物(特に金)の集散地として栄えた都市に相応しく、風格のある建物も多く、趣ある土地。街の愛称は、“The Biggest Little City In The World”(世界で一番大きい小都市)。散策しているとその意味が何となく感じられる。この地を愛して移住したアーティストが多いそうで個性的な作品や、洒落た内装・外装のレストランも目にする。

 ダウンタウンの川沿いは美しく整備され、散歩、川遊びもでき、周辺でショッピングもできる。

 ホテルの最上階の温水プールのジャグジで遠くの山々や赤土の台地をのんびりと眺めていた時に居合わせた米人が、「毎年、Renoに来るのよ。ラスベガスのような喧騒がなくて好き。見事な絶景でしょ?!」と話しかけてきた。聞けばLAからの訪問とのこと。「観光客だけれど、何となく懐かしくて、ホームタウンに戻ったような気もちがするのよ。」とも。

 余韻が残る地であった。

Nevada Museum of Art

 特別展が中心で、美術の教科書に出てくるようなアーティストの作品こそないが、アートに浸れる心地の良い空間。屋上からRenoの景色が一望できる。美術館周辺にもアート作品が点在している。

 

フレデリックマイヤーガーデンズ&彫刻公園 ー 日本庭園で茶の湯 ー

『 Back-to-School … for Parents! 』学校生活についてのセミナー 1

IMG_3778ギャラリーで日本の陶芸の特別展

グランドラピッズ市にあるフレデリックマイヤーガーデンズ&彫刻公園(以下マイヤーガーデンズと略称)に、今年6月開園した日本庭園 『The Richard & Helen DeVos Japanese Garden』については、弊紙7月号で紹介したが、去る9月20日、その庭園内の茶室『晧月庵』にて茶の湯の実演が催された。この実演はマイヤーガーデンズ会員を対象にした特別企画で、日本庭園の着工以前より強い繋がりを保ってきた在デトロイト総領事館の手配により、JSDウィメンズグラブの茶道熟練者が点前を披露し、総領事館の文化担当職員が解説を務めて行われた。

DSC_5737 茶室『晧月庵』は日本庭園の池に臨み、広い窓からの見事な景色に恵まれた立地に凛と佇んでいる。天井の“網代張り”という編みや、木肌を残した柱などが古来から日本人が愛してきた自然美を伝えている。内装外装ともに日本の職人が造り上げた本格的なもので、千利休の作として伝えられる国宝『待庵』と同じ二畳台目小間という造り。素人からすると、小ぶり=大したことがないと判断しがちであるが、四畳半の間取りやさらに大きな広間より格が高く、茶人にとって理想とする究極の茶室であるとのこと。

IMG_3765 前述の造りに関する知識を教授くださった香羅師範は「このように立派な茶室が造られ、また、お点前で、優れた作品(茶碗)に手で触り美を感じることができ、すばらしいことです。」と話す。この日、実演の点前に使われただけでなく、参加者に振る舞う際にも使われた10数個の茶碗はマイヤーズガーデンズ所有のもので、ミシガン州と姉妹県州を結んでいる滋賀県を代表する信楽焼きの銘品が揃っており、“美術館に展示されるレベルのもの”との話。

DSC_5785 実演では、茶の湯は単なるティーパーティーではなく、人生を通して自らを極める‘道’であること、この1回の茶会のために客人や季節に相応しいテーマを決め、茶碗などの道具や掛け軸、花、菓子を厳選しており、それらに関する知識も茶人には必要であることなど、形式や動きの解説に留まらない説明が届けられた。「既に洗ってある茶碗や茶器を布(袱紗)で拭くのは、細心の扱いをしていると示すため」「亭主は茶碗の最も美しい正面を客に向け、客は正面に口をつけない」など、一つ一つの所作に配慮があることも伝えられた。

IMG_3766 参加者は「大変興味深かった」「香りが良い」「動作が優雅で美しい」「心が落ち着く時間をもつ良さを感じた」など感想を寄せた。

残念ながら、この茶室、通常は外観を見ることしかできず、内部見学の機会は(現時点では)月1回のペースで設定している“Inside the Japanese Teahouse”イベント日に限られる(2015年秋現在)。冬場は閉鎖するため、年内は10月25日(1時から5時)を残すのみ。追加料金はかからず、予約不要の先着順とのこと。

IMG_3764マイヤーガーデンズ Frederik Meijer Gardens & Sculpture Park

年間に55万人が訪れるというミシガン州屈指の観光施設でもあるマイヤーガーデンズは132エーカーというイメージし難いほどの広さと規模を誇る。広大な敷地内には、イングリッシュガーデン、チルドレンガーデン、樹林地、そして熱帯植物の温室もある。最もユニークなのは、彫刻公園エリアを中心に著名なアーティストによる彫刻が点在していること。

8.5エーカー(約1万坪)を占める日本庭園にも10以上の彫刻が、景観に融合して、あるいは日本庭園に独特のインパクトを与えて鎮座している。同園では、ガーデニングや植物、芸術に関する講演やワークショップ、野外ステージを利用したイベントなど、多彩な催しを提供している。

IMG_3771 メインビルティングにはギャラリーがあり、作品を入れ替えて展示をしている。  現在(9月中旬から2016年1月3日まで)『Japanese Ceramics Now-Tradition and Innovation:日本陶芸の今-伝統と革新』と題する特別展が『滋賀県立陶芸の森』との共同企画により開催されている。日本人による285点の応募から、日米の審査員が選考した25点を展示。これらの作品はGrand Rapids市の恒例イベントとなったアートコンテスト‟ArtPrize”のエントリーもしており、『日本陶芸の今』展(公募コンテスト)とは違った評価がでることが期待される。

茶の湯実演の日、『日本陶芸の今』展のオープニング式典に合わせて渡米中の作家、久保田厚子氏に遭遇し、話を伺う機会を得た。陶芸家であり岡山県立大学教授である久保田氏は、最も活動的な陶芸家の一人。今回の出展作品は『幾何学文様の青白磁大皿:Pale-blue Glazed Geometric Patterned Platter』で、その文様はは正方形を二つ回転させて重ねたパターンが連続する構造。青白磁は、白い石を原料とした磁器土から作られ、素焼した器に、焼くと青味のでる鉄分をふくんだ釉薬をかけて焼いた作品のことだが、絵柄のように見えるブルーの濃淡は、彩色ではなく凹凸によるもので、削りの深い部分に釉薬(液)がより多く溜まるために濃くなるのだそうだ。考えだしたデザインを紙にデッサンすることは容易だが、青白磁に燃成するのは非常に困難だという。デザイン発想に関して、「日本の学生は自分のアイデアやデザインを開発することが困難。そういう教育を受けてきていない」「観察が創造力の重要なステップ」と話す。

KUBOTA_140718_C-S 久保田教授は渡米中に、西ミシガン大学(Kalamazoo)そしてミシガン大学(Ann Arbor)日本研究センター主催のアートセミナーで講師を務め、「あるがままにものを見る」「創造力の扉を開ける」ことについて教示した。デザインを創造するための指南であるが、そっくり描くことによって右脳が刺激されるそうで、絵画に限らずクリエイティブな発想に繋がるとのこと。試す価値がありそうである。

ポートランド〜ブリュアリーとフードカート

ポートランド〜ブリュアリーとフードカート 9

フードカート追加先月号ではポートランドの大きな魅力でもある周辺のアクティビティや観光について紹介したが、今回は市内に戻って、クラフトビールとあちこちで見かける屋台の散策。

クラフトビール/ブリュアリー

6月号で触れたが、昨今の各地でのクラフトビールビジネスブームの火付けの地とも言われ、80年代には挑戦を始めた先駆者であるだけでなく、「洗練された配合」と、他州のビール愛好者からも評判が高い。

Beervana(ビール天国)と呼ばれるポートランドには65もの地ビール・ブルワリーがあり、全米や海外に流通網を持つ大規模なブルワリーから、醸造方法にこだわったり、一風変わった新しいビールを作り出したりしている小規模店など、その数は増加し続けている。

草分け的存在の2店と、エコや地元フルーツにフォーカスしている店を以下紹介したい。

IMG_6151IMG_6152☆Bridgeport Brewpub ブリッジポート・ブルーパブ

1313 NW Marshall Street Portland TEL:503-241-3612

1984年オープンという、オレゴンで最も長い歴史を持つ地ビールメーカーの一つ。19世紀の元工場の建物をおしゃれに改装した建物内に、レストランとバーがある。容量300ガロンのステンレスのタンクから直接、ブルーヘロン・ペールエール、ホップ・ツァーIPAなどの人気ビールがサーブされる。ラフさが開放的。フライト(試飲セット)には詳しい説明が添えられている。

Deschutes BreweryDSC_0244☆Deschutes Brewery & Public House デシューツ・ブルワリー

210 NW 11th Ave. Portland

TEL:503-296-4906

オレゴン州ベンドが本拠地の地ビールメーカー。1988年創業で、2008年に出店したパールディストリクトの支店は木材をふんだんに使った重厚な造り。かつて材木出荷の拠点であった森林地帯らしさが内装に溢れる。

ポートランド周辺では1990年代には参入者が急増。この地では老舗業者からも客からもチャレンジャーは快く迎え入れられ、新しいビールが続々と生み出されてきたという。

近年では、オーガニックやエコにこだわった店も登場。ダウンタウンから離れるが、2008年オープンのホップワークスHopworksと、その2号店ホップワークス・バイク・バーHopworks BikeBarが、オーガニック・ビールの幅広いセレクションで称賛を得ている。「エコ・ブルーパブ」は醸造所やパブ内を100%再生エネルギーで賄っている。

☆Hopworks Urban Brewery

2944 S.E. Powell Blvd., Portland, OR 97202 TEL:503-232-4677

☆Hopworks BikeBar

3947 N. Williams Ave., Portland, OR 97227 TEL:503-287-6258

IMG_6070IMG_6072☆Cascade Brewing Barrel House  カスケード・ブルーイング・バレルハウス

939 SE Belmont St. Portland TEL:503-265-8603

2010年オープンのカスケード・ブルーイング・バレル・ハウスCascade Brewing Barrel Houseは、豊かな自然の恵みを背景にベリー類を中心とするフルーツの一大産地でもあるオレゴンらしい1軒。ビール熟成庫兼パブで、個性の強いサワー・ビールに特化し評判を得た。ポートランドに多いホップの強いビールの別路線といえる、既成のものとは全く違う味わいのビールを作っている。ストロベリー、ナシ、ブルベリーを配合したビールを多数生産しているおり、物によってはワインのような風味。ダウンタウンからは川の対岸、イーストポートランドに位置する。女性や若者グループの姿が多い。

IMG_6056IMG_6067フードカート・屋台

ポートランドのフードカート(キッチントラック)では、アメリカでありがちなホットドッグや異国の簡単屋台料理ではなく、かなり洗練された食べ物が楽しめる。「韓国風タコス」とか「中華風クレープ」など創作メニューや本格料理を多く見かける。白米が原料という「ライス・アイスクリーム」専門店も見かけた。あっさりとした舐め心地。ブームが訪れるかも?

いかにも屋台風な造りの店から、キャンピングカーを改造したもの、アート性が高い小屋まで、一説にはその数600軒に上るとか。見て歩くのも楽しみ。件数だけではなく、味や個性の豊かさが評判で、州外のメディアの注目も集めているとのこと。CNNが「世界最高のストリートフード」と評したそうだ。フードカートから始めて人気を博し、繁華街に店舗を構えるに至ったり、チェーンを展開している有名店も少なくない。

IMG_6154移動型のカート・トラックもあるが、大多数のカートは定位置で「ポッド」と呼ばれる集まりを作っており、ダウンタウンや周辺の街に点在している。有名な書店Powell’s Booksからほど近くに最大級のポットがある。他にも郊外を含めて10カ所ほどあり、それぞれに個性が出ている。

参考資料 http://www.travelportland.com/

アメリカ屈指の日本庭園 その2 PORTLAND JAPANESE GARDEN

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アメリカ屈指の日本庭園  その2

2018年4月号でサンフランシスコのゴールデン・ゲート・パークに在る日本庭園を紹介したが、今回は、本格さで評判の高いオレゴン州ポートランドの日本庭園を取り上げたい。

PORTLAND JAPANESE GARDEN オレゴン州ポートランド

この庭園は、「息を呑むほど美しい、海外にある日本庭園12選」(2017年4月、http://tg.tripadvisor.jp/news/advice/12-japanese-gardens/)で、12選の筆頭に挙げられている。

サンフランシスコの日本庭園の敷地面積が約2万m²であるのに対し、ポートランドの庭園はおよそ4万8千m²。イメージできないほどの広大さである。実際に訪れても、木々や起伏によって、その全容を一望することはできない。市内を見下ろす小山と呼べそうなワシントンパーク内の中腹に位置し、駐車場横の入り口からジグザクの登り道を数分登ることになる。ワシントンパークそのものが、自然豊かな森をふくむ丘陵。これがダウンタウンに隣接していると言える近さにあるのが素晴らしい。

但し、この森を含む自然を保全しているせいもあり、限られた数の幹線道路は近年急速に混雑さがひどくなっている。余談ではあるが、数年前には全米で最も住みやすい街に挙げられたポートランドであるが、ラッシュによる通勤時間の増加、そして浮浪者が多くなったことなどが原因であろうか、上位から外れてしまった。

とはいえ、パーク内の自然の豊かさ、そして木々の合間から見える景色の良さは住民の宝であり、訪問者にとっての人気観光スポットである。

1963年に当時の東京農業大学教授により設計されたこの日本庭園は、8つの庭園様式から構成されている。路を歩いて鑑賞する「池泉回遊式庭園」、茶室へ続く「茶庭」、自然風景の「自然庭」、小石や砂で水の流れを表現する「石庭」など。深い木々の影と日ざしによって表情が変化する砂と石の禅庭園、建物の縁側の下に広がる石庭の美しさには定評がある。日本国外で最も本格的と言われることもあるほど。木や花の配置や刈込など、デザイン性に配慮と努力を注いでいることが窺われる。

開園50周年を迎えた後に進められてきた数年がかりのリニューアルプロジェクトが昨年ひと段落。和の大家とも称される建築家の隈研吾が関わり、大規模かつデザイン性の高いランニングセンターとギャラリーが新設された。門前町をモデルにしたと言われる直線的で洗礼された外観のギャラリーにはふんだんに木材が使われている。内装も直線的でありながら温かさを感じるのは、柔らかい日差しが差し込むせいか、日本的な空間だという懐かしさのせいか。チケット売り場もモダンに新築された。前述した登り坂は自然道であったものが、改装によって一部人工的になったことなど、整備されて趣が無くなってしまったとの声も少なくないとの話。しかしながら、庭園の奥に進むと、そこには苔むす茶庭や自然と一体になった豊かな樹木、滝や池が年月を経た豊かさとともに維持されている。ポートランドでは9月から4月までレイニーシーズンと言われ、靄のような細かい雨が降ることが非常に多い。その気候に育まれた木の高さや苔の厚さと美しさに目を奪われる。

受賞歴  昨年(2017年)だけでも以下のような数々の賞を獲得(同庭園ホームページより)。幅広い分野にわたっているのが興味深い。

  • エンジニアリング・ニュース・レコード誌 北西部ベストプロジェクト部門 ベストカルチャー・ワーシップ賞
  • 構造力学会 エンジニアリング部門 審査員特別賞
  • アメリカ建築家協会 ポートランド名誉賞
  • ASLAアメリカ造園家協会賞
  • メタル・アーキテクチャー・デザイン誌 メタルルーフデザイン賞
  • トラベル・ポートランド社 ツーリズム&ホスピタリティ産業賞

日本の早咲きの桜–春を先どり

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2月、ミシガンは真冬。白銀の世界が広がる時期。春が、花が恋しい! 日本も冬真っ只中ではあるが、早咲きの桜が咲き始める。一足早く春の訪れを知らせてくれる早咲き桜の名所として伊豆の河津町を発祥とする河津桜が有名だが、さらに早く咲き始める沖縄の桜と合わせて、何カ所かを紹介したい。

沖縄の寒緋桜:日本一早い桜祭りは沖縄の桜まつりで、1月に始まる。寒緋桜(かんひざくら*別名
緋寒桜)という、本州に咲くものとは異なる種類で、桜の原種の一つ。濃桃色から紅色の濃いピンク色の花が釣り鐘のように下向きに咲くのが特徴で、特に琉球寒緋桜は花が大きめ。南国っぽい華やかさが感じられる。開花時期は年によるが、桜祭りは当然“例年の見ごろ時期”に設定しているわけで、1月下旬から徐々に始まる。桜が咲くには寒さも必要条件なので、沖縄では北から南へ、山頂から麓へと桜が開花していく。最初は本部(もとぶ)八重岳山頂からの開花、南部に位置する那覇市内は2月24日が桜祭りの最終日と、沖縄本島の中でも幅が広い。

本部町には全国屈指の規模と人気を誇る美ら海水族館がある。その10キロほど南東に広がる八重岳
一帯は沖縄県指定の自然保護区に指定されて、約7,000本の琉球寒緋桜がある。道路沿いにも多くの
木があるので、ドライブだけでも桜を楽しむことができる。もとぶ八重岳桜まつり「」は八重岳桜の森公園で開催(2019年は1/19,1/20)。地元の子供たちによる獅子舞の演舞や、沖縄ならではの三線や唄、舞、そして琉球古武道の実演などで日本の桜前線のスタートを祝う。

水族館から数キロ東にある今帰仁城跡の桜もポピュラー。琉球が3つに分かれていた時代に北部を収めていた勢力の本拠地であった今帰仁城の跡は『琉球王国のグスク及び関連遺産群』という名称で全体が登録されている9つの資産のうちのひとつとして世界遺産に登録されている。「今帰仁グスク桜まつり」(2019年は1月26日2月11日)では、日によって琉球音楽や舞踊の実演が組まれ、開催中は城跡と桜がライトアップされる。

城そのものは基礎が残っているだけだが、石垣を見ることができる。地形を巧みに利用し、敵からの守りを固めるべく、波打つような曲線を描く城壁のディテールは美しく、沖縄屈指の名城といわれている。南の海の鮮やかな青色と桜とのコントラストも見事。

国際通りから徒歩圏内にある那覇与儀公園は、観光の合間の散歩がてら訪れ易い所にある。公園内に植えられた約400本は例年2月中旬から下旬が見ごろ。沖縄独特なガジュマルなどの木々との混在がこの地ならでは。桜まつり(2019年は2/20~2/24)ではエイサーや沖縄民謡ショーが組まれている。

桜とは離れるが、公園内には蒸気機関車D51が!鉄道路線のない沖縄になぜ? 昭和47年に沖縄が本土復帰した記念に北九州の国鉄門司鉄道管理局の人たちが、沖縄の子供達72名を九州に招いたところ、鉄道のない沖縄の子供達が蒸気機関車を見て感動し、沖縄に持ち帰りたいと声が上がった。

600kmの搬送の方法も費用も容易ではなかったが、当時のお金で1400万円の寄付が集まり実現したとの話。桜祭りの会期は限られているものの、寒緋桜は開花期間が長く、同じ地区でも幅があるので、楽しめる時期は長め。ソメイヨシノのような散り方はせず、ボトっと落ちるタイプなので、はらはらと舞い散る風情も花吹雪も無いが、その鮮やかさは格別。

河津桜はソメイヨシノよりもボリュームのある花びらで濃いピンク色の花が特徴で、長い期間楽しめるのも魅力。寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種という説がある。

伊豆の河津の原木は樹齢約60年で、伊豆急河津駅から1キロ強離れた飯田家に在る。

全国に咲く「河津桜」はこの原木から始まったといわれている。

「河津桜祭り」: 河津町では町内に約8,000本、駅から歩いてすぐの河津川の川沿い約4kmにわたって約850本の河津桜があり、例年は2月の中旬から3月上旬が見ごろ。2019年の桜祭りの開催は日は2月10日~3月10日で、期間中の夜には桜並木などのライトアップも行われ、河津川周辺で様々なイベントが開催される。電車で行けるのが嬉しい。ちなみに2018年は遅めの開花となった。

「みなみの桜と菜の花まつり」: 河津から南西へ30キロ弱、伊豆半島の最南端にある石廊崎まで10キロ弱の内陸部にある下賀茂温泉を流れる青野川沿い、約4.2kmの両岸に約800本の河津桜が植えられている。河川敷に咲く菜の花とのコントラストが美しい。ここでも河津桜祭りと同時期(2019年2月10日~3月10日)に祭りが開催される。

他の地域の早咲き桜

保田川頼朝桜(ほたがわよりともざくら) (千葉県)この周辺では河津桜を頼朝桜と呼んでいるとのこと。千葉県の内房、鋸南町を中心に、約14,000本が植えられている。保田川沿いに続く約600本の河津桜の景観は写真で見ても郷愁を駆られる風景。3月ごろには土手の菜の花との饗宴に出会えることも。

三浦海岸駅 (神奈川県)

京急三浦海岸駅を出ると、線路近くの遊歩道沿いに河津桜の並木道がある。根元には菜の花。時期が合えば2色の華やかな景色を楽しめる。赤のレトロな京急線と、河津桜、菜の花とのコラボレーションが電車好きはもとより写真愛好家、そして多くの人に人気。車窓からも線路際の並木が見える。レポーターが運よく見ごろの日に乗った電車では、運転手さんが並木の横でスピードを落として運転してくれた。

「三浦海岸桜まつり」は例年2月中旬~2月下旬の開催。三浦海岸駅前のテント村(売店)では地元特産品や期間限定のお菓子やお酒を提供。

なばなの里(三重県)

イルミネーションや草花がきれいな「なばなの里」。弊紙(2017年5月号)に紹介記事を掲載したが、ここでも河津桜を見ることができる。数は300本ほど、例年3月上旬頃がピーク。ほぼ同じ時期に、しだれ桜も見ごろを迎え、いずれも夜にはライトアップされ、ロマンチックな空間が生まれる。

「世界最高峰クオリティの美しい光り輝く電球だけでつくる本物のイルミネーション」と誇る今季のイルミネーションは2019年5月6日まで。名古屋から近鉄電車+バスで最速35分。

直通バス(有料)で30分。足を延ばす価値あり。

ミシガン西岸の街 Saugatuck 『USA TODAY』 読者投票でトップにミシガン西岸の街 Saugatuck 『USA TODAY』 読者投票でトップに

<!--:en-->ミシガン西岸の街 Saugatuck 『USA TODAY』 読者投票でトップに<!--:--><!--:ja-->ミシガン西岸の街 Saugatuck 『USA TODAY』 読者投票でトップに<!--:--> 1

  夏到来!お出かけ情報特集

 ミシガン州南西部のミシガン湖畔には、日本で言う避暑地かペンション村のような場所がある。フリーウェイ、I-96とI-94の間。

 チューリップ祭が催されるオランダ系の町ホーランドの数マイル南に位置するSaugatuck(サガタック)は湖畔のセーリングや、景色・雰囲気そのものを楽しむ人たちが多く滞在するエリアだ。

 この街が『USA TODAY』 マガジンによる読者投票“10 Best Readers’ Choice contest”の Best Summer Weekend Escape(=夏の週末お出かけ地)で栄えある1位の座に輝いた。

 サガタックはKalamazoo Harborという、カラマズー川のミシガン湖河口に在り、古くからシカゴ、デトロイトからの憩いの地として愛されてきた。アメリカ全土の中でも、別荘地として、これまでにも“Top 25 Beach”や、雑誌『National  Geographic』の読者投票で上位に選ばれてきた人気の土地だ。ヨットやボートが係留される景観は脱日常の効果大。加えて、この地を愛して住み着いた芸術家が増えたため、アートギャラリーも多く、さらに、音楽・演劇など様々なイベントが多いのも人々を惹きつける魅力。川の対岸にあるDouglas(ダグラス)という地区を合わせると、何十ものギャラリーやアート・クラフトの店が点在する。メインストリート周辺にあたる中心街は、ほんの2ブロック四方ほどの一画だが、洒落た店が並び、道端や広場には彫刻やオブジェが何気なく置かれている。

 サガタックは、Bed & Breakfast “B & B”と称される朝食が付く宿泊施設が周辺に多いのも特徴。日本で言うペンションの夕食抜きと言ったところだろうか。家族経営で、古い家屋を改装したものが多く、カントリー調、ビクトリアン調、などなど、内装の凝り方もB & Bの人気の理由。小規模なホテルやインを含めて約6 0件が、ハーバー近辺を中心に点在している。

 夏休みには子供向けのセーリングレッスンやアートクラスもあり、家族で滞在する訪問者も多く、メインストリートは老若男女で賑わう。

 今回優勝した投票は“夏の週末のお出かけ先”としてだが、秋の紅葉シーズンも格別。多くの店が秋口に店を閉めてしまうが、一変して落ち着いた静けさを味わうことができる。

 観光局のウェブサイトwww.saugatuck.com 、または商工会のウェブサイトwww.saugatuckdouglas.comで、2つの町の芸術関係の情報、イベントの日程など様々な内容を紹介している

 短いミシガンの夏を惜しんでビーチや湖畔のレストランでで太陽を浴びてリラックスするのも良し。秋の寂しさ漂う水際や林で風に吹かれるも良し。夏の大旅行の疲れや、日ごろの心の垢を落としに、気軽に出かけることができる憩いの地である。

  夏到来!お出かけ情報特集

 ミシガン州南西部のミシガン湖畔には、日本で言う避暑地かペンション村のような場所がある。フリーウェイ、I-96とI-94の間。

 チューリップ祭が催されるオランダ系の町ホーランドの数マイル南に位置するSaugatuck(サガタック)は湖畔のセーリングや、景色・雰囲気そのものを楽しむ人たちが多く滞在するエリアだ。

 この街が『USA TODAY』 マガジンによる読者投票“10 Best Readers’ Choice contest”の Best Summer Weekend Escape(=夏の週末お出かけ地)で栄えある1位の座に輝いた。

 サガタックはKalamazoo Harborという、カラマズー川のミシガン湖河口に在り、古くからシカゴ、デトロイトからの憩いの地として愛されてきた。アメリカ全土の中でも、別荘地として、これまでにも“Top 25 Beach”や、雑誌『National  Geographic』の読者投票で上位に選ばれてきた人気の土地だ。ヨットやボートが係留される景観は脱日常の効果大。加えて、この地を愛して住み着いた芸術家が増えたため、アートギャラリーも多く、さらに、音楽・演劇など様々なイベントが多いのも人々を惹きつける魅力。川の対岸にあるDouglas(ダグラス)という地区を合わせると、何十ものギャラリーやアート・クラフトの店が点在する。メインストリート周辺にあたる中心街は、ほんの2ブロック四方ほどの一画だが、洒落た店が並び、道端や広場には彫刻やオブジェが何気なく置かれている。

 サガタックは、Bed & Breakfast “B & B”と称される朝食が付く宿泊施設が周辺に多いのも特徴。日本で言うペンションの夕食抜きと言ったところだろうか。家族経営で、古い家屋を改装したものが多く、カントリー調、ビクトリアン調、などなど、内装の凝り方もB & Bの人気の理由。小規模なホテルやインを含めて約6 0件が、ハーバー近辺を中心に点在している。

 夏休みには子供向けのセーリングレッスンやアートクラスもあり、家族で滞在する訪問者も多く、メインストリートは老若男女で賑わう。

 今回優勝した投票は“夏の週末のお出かけ先”としてだが、秋の紅葉シーズンも格別。多くの店が秋口に店を閉めてしまうが、一変して落ち着いた静けさを味わうことができる。

 観光局のウェブサイトwww.saugatuck.com 、または商工会のウェブサイトwww.saugatuckdouglas.comで、2つの町の芸術関係の情報、イベントの日程など様々な内容を紹介している

 短いミシガンの夏を惜しんでビーチや湖畔のレストランでで太陽を浴びてリラックスするのも良し。秋の寂しさ漂う水際や林で風に吹かれるも良し。夏の大旅行の疲れや、日ごろの心の垢を落としに、気軽に出かけることができる憩いの地である。

Traveling to Asheville, North Carolina豊かさに触れる旅~Asheville, NC(アッシュビル)

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<!--:en-->Traveling to Asheville, North Carolina<!--:--><!--:ja-->豊かさに触れる旅~Asheville, NC(アッシュビル)<!--:--> 4

 「ノースカロライナにあるお城を見に行きませんか?」と誘われ、「アメリカに城はないでしょ?」と思いつつインターネットで調べると、成程、確かに城か宮殿のごとき景観。別荘として建て、250室からの部屋があり、何種類もの庭園があるというから驚いた。個人の邸宅として全米最大という、この‘お城’のあるビルトモア・エステイト(Biltmore Estate)を訪れるため、ノースカロライナ州のアッシュビル(Asheville)に向かった。

Biltmore Estate

 アッシュビル(Asheville)はノースカロライナとテネシー州の境界近くの町で、国立公園グレート・スモーキー・マウンテンへの東側の拠点ともなっている。国際的にはあまり著名でないと思うが、古くからの避暑地として知られている。春は新緑と花、秋は紅葉と自然も素晴らしいが、富裕層の別荘だったのかと思われる瀟洒な家、凝った造りの公共施設などが点在し、見所が多い。

 観光の目玉といえるのが、ビルトモア・エステイトだ。鉄道で財を成した大富豪ジョージ・ヴァンダービルトが当初別荘として建てたお城のような豪邸‘ハウス’(上、中央の写真)を含む一帯‘エステイト’の見学。見渡す限りの土地が所有地という広大な敷地に、贅と趣を極めた邸宅と庭園のほかにワイナリー、農場もあり、これらも散策できる。

 邸宅は一部(といっても二桁の数の部屋)が公開されていて自由に見学できる。邸宅内は撮影禁止なので、写真を見せることができないのが残念。ホールやダイニングなどのインテリアは華美過ぎず重厚なものが多い。主寝室の豪華さや書斎の充実度に桁外れな‘富’を感じた。数ある他の寝室や居室は、それぞれの部屋の主の好みが反映されているのだろう、様々な傾向のものがあって面白い。室内ボーリング場やジムの旧式設備も残してある。地階にある使用人たちの生活空間や大きな洗濯室、キッチンなども現存されている。今にもその辺から白いエプロン姿のメイドさんが現われそうで、タイムスリップした感覚に陥った。一室にはこのエステイトを築いた折の写真が展示されていて、今のような重機が無い時代の技術で、いかに大事業であったかが分かり興味深かった。

 邸宅横のギフトショップやカフェが連なっている建物は、かつてはキャリッジ(馬車止め)だった場所を上手く使っていてユニーク。邸の逆側には整備された庭園や温室、そして‘ハイキングコース’か‘植物園‘と呼んでも過言ではない自然を残した遊歩道が続いている。

 ワイナリーは、エステイト内でありながら邸宅から車で数分(!)。テイスティングのコーナーでオリジナルのワインのリストから無料で数種類味わうことができる。ワイナリーの横に点々と続くレストランやギフトショップは歴史建造物ではないが、美しい村のように整えてあり、豪勢な館を見学した後での良い寛ぎ場所になっている。

 ちなみにエステートの外には、数年掛がりの建設に従事した技術者や工夫たちが移り住んだ村が生まれ、ヨーロッパの小さな村の趣きを残すこの地区は、現在、レストランやショップが多く、一つの見所になっている。

The Grove Park Inn Resort

 アッシュビルで、もう一箇所、「ぜひ行くように」と勧められたのがこのリゾートホテル。1913年に「世界最高のリゾートホテル」を目指してオープンした南部で最も由緒あるホテルのひとつ。自然石をふんだんに使った贅沢な造りで、国の史跡として登録されている。トーマス・エジソンやヘンリーフォード、大統領をはじめ著名人が訪れたという話。

 史跡といっても現在も宿泊ができる。高台の上という立地条件で、テラスから見る眺望は抜群。泊まらずにレストランだけ利用することも可能。夕焼けや薄暮の景色を眺めながらの食事は最高に贅沢な気分を味わえる。豪華でありながら、リゾートなのでテラス式のレストランなどはカジュアルな装いでもOK。サーバーの人も気さくなのが嬉しかった。一見の価値あり。

近郊の散策

 かつての贅沢さの名残がそこここに見られるアッシュビルだが、レンガ造りの倉庫や旧いビルなどをスタジオやギャラリーに使っている‘アート地区’は全く別の雰囲気を漂わせている。アンティック屋や空き地横のビアガーデンなども点在している。

 アッシュビルは都会的な洗練さ、ヨーロッパの田舎風な可愛らしさ、息を抜ける素朴さ、などなど、いろいろな面が楽しめる不思議なところだ。

 アッシュビルへはデトロイト周辺から車だと600マイル強、11時間。空路だとデトロイトから直行の便もあり2時間弱。ケンタッキーの山並みを楽しみながらのドライブ、そして、国立公園の中で最も訪れる人が多いグレート・スモーキーマウンテンに立ち寄るなど、車の旅もメリットが多い。近くには、アメリカで最もよく整備され、景色が美しい観光道路といわれるブルー・リッジ・パークウェイ(Blue Ridge Parkway) も通っている。

 2泊の短い日程だったが、富の豊かさを垣間見て、自然の豊かさにも触れ、リッチな気分になれた旅だった。

 「ノースカロライナにあるお城を見に行きませんか?」と誘われ、「アメリカに城はないでしょ?」と思いつつインターネットで調べると、成程、確かに城か宮殿のごとき景観。別荘として建て、250室からの部屋があり、何種類もの庭園があるというから驚いた。個人の邸宅として全米最大という、この‘お城’のあるビルトモア・エステイト(Biltmore Estate)を訪れるため、ノースカロライナ州のアッシュビル(Asheville)に向かった。

Biltmore Estate

 アッシュビル(Asheville)はノースカロライナとテネシー州の境界近くの町で、国立公園グレート・スモーキー・マウンテンへの東側の拠点ともなっている。国際的にはあまり著名でないと思うが、古くからの避暑地として知られている。春は新緑と花、秋は紅葉と自然も素晴らしいが、富裕層の別荘だったのかと思われる瀟洒な家、凝った造りの公共施設などが点在し、見所が多い。

 観光の目玉といえるのが、ビルトモア・エステイトだ。鉄道で財を成した大富豪ジョージ・ヴァンダービルトが当初別荘として建てたお城のような豪邸‘ハウス’(上、中央の写真)を含む一帯‘エステイト’の見学。見渡す限りの土地が所有地という広大な敷地に、贅と趣を極めた邸宅と庭園のほかにワイナリー、農場もあり、これらも散策できる。

 邸宅は一部(といっても二桁の数の部屋)が公開されていて自由に見学できる。邸宅内は撮影禁止なので、写真を見せることができないのが残念。ホールやダイニングなどのインテリアは華美過ぎず重厚なものが多い。主寝室の豪華さや書斎の充実度に桁外れな‘富’を感じた。数ある他の寝室や居室は、それぞれの部屋の主の好みが反映されているのだろう、様々な傾向のものがあって面白い。室内ボーリング場やジムの旧式設備も残してある。地階にある使用人たちの生活空間や大きな洗濯室、キッチンなども現存されている。今にもその辺から白いエプロン姿のメイドさんが現われそうで、タイムスリップした感覚に陥った。一室にはこのエステイトを築いた折の写真が展示されていて、今のような重機が無い時代の技術で、いかに大事業であったかが分かり興味深かった。

 邸宅横のギフトショップやカフェが連なっている建物は、かつてはキャリッジ(馬車止め)だった場所を上手く使っていてユニーク。邸の逆側には整備された庭園や温室、そして‘ハイキングコース’か‘植物園‘と呼んでも過言ではない自然を残した遊歩道が続いている。

 ワイナリーは、エステイト内でありながら邸宅から車で数分(!)。テイスティングのコーナーでオリジナルのワインのリストから無料で数種類味わうことができる。ワイナリーの横に点々と続くレストランやギフトショップは歴史建造物ではないが、美しい村のように整えてあり、豪勢な館を見学した後での良い寛ぎ場所になっている。

 ちなみにエステートの外には、数年掛がりの建設に従事した技術者や工夫たちが移り住んだ村が生まれ、ヨーロッパの小さな村の趣きを残すこの地区は、現在、レストランやショップが多く、一つの見所になっている。

The Grove Park Inn Resort

 アッシュビルで、もう一箇所、「ぜひ行くように」と勧められたのがこのリゾートホテル。1913年に「世界最高のリゾートホテル」を目指してオープンした南部で最も由緒あるホテルのひとつ。自然石をふんだんに使った贅沢な造りで、国の史跡として登録されている。トーマス・エジソンやヘンリーフォード、大統領をはじめ著名人が訪れたという話。

 史跡といっても現在も宿泊ができる。高台の上という立地条件で、テラスから見る眺望は抜群。泊まらずにレストランだけ利用することも可能。夕焼けや薄暮の景色を眺めながらの食事は最高に贅沢な気分を味わえる。豪華でありながら、リゾートなのでテラス式のレストランなどはカジュアルな装いでもOK。サーバーの人も気さくなのが嬉しかった。一見の価値あり。

近郊の散策

 かつての贅沢さの名残がそこここに見られるアッシュビルだが、レンガ造りの倉庫や旧いビルなどをスタジオやギャラリーに使っている‘アート地区’は全く別の雰囲気を漂わせている。アンティック屋や空き地横のビアガーデンなども点在している。

 アッシュビルは都会的な洗練さ、ヨーロッパの田舎風な可愛らしさ、息を抜ける素朴さ、などなど、いろいろな面が楽しめる不思議なところだ。

 アッシュビルへはデトロイト周辺から車だと600マイル強、11時間。空路だとデトロイトから直行の便もあり2時間弱。ケンタッキーの山並みを楽しみながらのドライブ、そして、国立公園の中で最も訪れる人が多いグレート・スモーキーマウンテンに立ち寄るなど、車の旅もメリットが多い。近くには、アメリカで最もよく整備され、景色が美しい観光道路といわれるブルー・リッジ・パークウェイ(Blue Ridge Parkway) も通っている。

 2泊の短い日程だったが、富の豊かさを垣間見て、自然の豊かさにも触れ、リッチな気分になれた旅だった。

Santa Barbara, CA

Santa Barbara, CA 3

北米で一番美しい街、宝石のような街とさえいわれるサンタバーバラ

Santa Barbaraはロスアンジェルスの北西、大西洋岸のサンタイネス山脈というなだらかな丘陵にかこまれた、カルフォルニア有数のビーチリゾートだ。白壁にテラコッタ(オレンジ色っぽいレンガ)屋根の南スペイン風な家や店が立ち並んでいる。

観光スポットやレストラン、ショップはダウンタウンの目貫通りState St.周辺に集まっている。こじんまりとしたダウンタウンで、ビーチから徒歩20分程度。ビーチにはワーフやハーバーなど、海辺らしい爽快な景色があり、目抜き通りは高級ブランドショップも多い洒落た雰囲気があり、優雅な、大人の街という感じ。

街の美しさの理由は、悲しいかな1925年に起きた地震でかなりの建物が崩壊し、復興にあたって「街の建物をスペインのアンダルシア風に統一する」という計画を市が推進し、さらには建物階数、屋根と壁の色などに規制を設けたためだという。自然と調和しつつ、洗練された、テーマパークかのような統一感のある街が誕生し、今に至っている。北米一かどうかの判断はしかねるが、美しい街であるのは確か。

観光スポットをざっと見るだけならば1,2時間で回れるサイズの街だが、周辺にはデンマーク系の街やワイナリーもあり、余裕があれば1泊したいところ。

ロスアンゼルス空港から100マイルほどの距離で、観光ブックには「L.A.から車でわずか2時間」と記載されていたが、ロスアンゼルス周辺の渋滞は相当なもので、途中の道路も主要ハイウェイは1本であるため混みがちで、夕方の帰路は3時間以上かかってしまった。

サンタバーバラ観光は歩いても回ることができ、トロリーやシャトルも運行しているので、

アムトラックやバスで訪れるのも一案。

観光案内所はビーチ近くにあり、ダウンタウンの目貫通り寄りに位置するアムトラック駅との間には開放的なレストランや気取らないショップが点在していて、ダウンタウンとは別のリラックスした雰囲気が感じられる。海岸線にはパームツリーが並び、行楽地ムードの強いサンタモニカのビーチとは違う良さがある。

おもな見どころ

ステート・ストリート  State St.

西海岸最古の桟橋スターンズ・ワーフに繋がる メインストリートがステート通り。街路樹と花が美しい通りに沿って、お洒落なレストラン、高級ブランドショップ、センスの良いブティックなどが軒を並べている。

サンタバーバラ郡裁判所

Santa Barbara County Courthouse

1929年の建造以来、郡裁判所として使用されている。街の中心地プレシディオから北に2ブロックのところにある。内部見学も可能。ひときわ目立つ白い時計台はダウンタウンで一番高く、街並みを展望することができる。

オールド・ミッション・サンタバーバラ

Old Mission Santa Barbara

スペインのミッションによって建てられた200年以上続くこの教会は2つの鐘楼を持つ巨大なもので、今なお現役。サンタバーバラの町から山に向かって登ったところにある。一帯がヒストリカルパークとして保存されている。

サンタバーバラ・ハーバー

サンタバーバラ・ハーバーには、クラムチャウダーやフィッシュ&チップなどのシーフードが美味しいレストランがある。ハーバー前のMaritime Museumでは、この地と海の歴史を知ることができる。

その他

セグウェイのレンタルのほか、ビーチでのバドルボートなどのレンタル、サーフィンクラスなど、ウォーターアクティビティーのビジネスも充実している。ホエールウォッチング、周辺のワイナリーやワインセラーを巡るツアーもある。

 

Kickstand Brewing Company KBC – Commerce Twp, MI

Kickstand Brewing Company KBC - Commerce Twp, MI 5

DSCN0961今年2月の開店から好調な出だしの、Kickstand Brewing Company。Commerce TWP.にあるこのブリューワリーは週末はごった返すほどの人気の場所。高い天井に大きな壁面。スポーツバーとは違った、開放的な空間がこのブリューワリーの特徴。9000Sq.Ftのダイニングエリアをもつこのスペースは、以前アパレル店が入っていた場所だ。あまりの巨大なスペースはスポーツ番組を映し出すスクリーンさえ小さく感じさせてしまう。何とか、席を確保しようと、相方といっしょにバーエリアに滑り込んで、飲み物と食事を楽しんだ。

Commerce TWP自体はもともとはデトロイト住民の保養地として開けた。後に人口が増え、湖沿いのコッテージはアパートに姿を変えていった。今やexpress way M-5はFarmington、Noviを抜けCommerce TWPで終着となる。Pontiac Trailまでのexpress wayは周辺の開発でにぎやかさを増した。でも、昔ながらの雰囲気を残すのがこのブリューワリーのあるUnion Lake Rd界隈だ。

IMG_9322 共同オーナーの二人は地元の高校のクラスメート。今隆盛のミシガン・ブリューワリー業界で、このブリューワリーが“ローカル”といえるのは、まずオーナーが地元出身だからだ。自宅でビールを趣味で作ってきたが、この業界に足を踏み入れた。でも、これだけのスケールのスペースはビールだけでアピールはできない。そこで特徴的なのが、キッチンのクオリティーの高さだ。Noviやその周辺では既にご紹介したとおり、十指を超えるブリューワリーがある。多くは、キッチンを持たない。Kickstandはあえて、このスペースに耐えうるようなベストなシェフチームを揃えていると言える。

DSCN1090Short rib poutineはカナダ発祥のアペタイザー料理。ポテトフライに、ショートリブにクリーミーなグレイビー(肉にかけるゆるめのソース)と、サワー風味のチーズの一品。「ここで

DSCN0946一番人気のある料理は」のリクエストにマネージャーがすぐさま「これ」と言った一品だ。

Brewery Burgerも気の利いたものだ。ロゴのように“KSB”が入ったバンに飛び出すばかりのベーコンとポテトフライ。ピザも数人でシェアできるぐらいの大きさだ。「また来たい」と思うような満足度だ。ウエイティングのスタッフも店のロゴの入った黒のTシャツで、本当にこまめなサービスが行き届いている。スポーツバーの喧騒の中にいながら、スペースの大きさでそんなことも感じられないような開放感があるこのブリューワリーは「アメリカンテイスト」の雰囲気を味わいたい人にぴったりかもしれない。

IMG_5975ビールは”Flight”(サンプラーのこと)でまず好きなものを見つけるのもいいだろう。Deralla IPAはほろ苦いがフルーティー。ソラチホップを使ったピルスナーはすっきりしている。

さて、Kickstandとは自転車のスタンドのことをさす。ダイニングエリアには開放感あふれるスペースを生かして、自転車が掲げられている。バイクライド(サイクリングのこと)が好きなオーナーの趣味を反映している。

Kickstand Brewing Company

3050 Union Lake Road, Unit 4A,  Commerce TWP., MI 48382

kickstandbrewingco.com

Arbor Brewing Company Microbrewery – Ann Arbor, MI

Arbor Brewing Company Microbrewery - Ann Arbor, MI 5

DSCN1044Arbor Brewing Company(ABC)はミシガン州のブリューワリーの萌芽期(1990年代)Ann Arborのダウンタウンにできた。長くYpsilantiに住んでいたオーナーは、ボトリングを含めた一般市場への拡張を目指してEastern Michigan Universityのキャンパスからすぐのdepo townに2006年にフルキッチンをもつマイクロブリューワリー(Corner of Arbor Brewing Company)を建てた。バックヤードには200席のビアガーデンがあり、ここで歓迎会や結婚式などのイベントを行う人もいるそうだ。

DSCN1008ほかのブリューワリーと大きく違うのが自ら西海岸以東で初めての“solar brewery”と呼んでいること。ブリューワリーを支えるシステムはGreen brewery project。これはかつてのミシガン大学の学生が、修士論文のための研究を実際のミシガン州のブリューワリーにビジネスとして発展させたものだ。飲み物の品質だけではなく、ブリューワリー産業が太陽エネルギーと水の持続可能な有効可能利用を目的としたシステム。Arbor Brewing Companyはこのプロジェクトの代表例だ。

DSCN1033ABCでは144枚のソーラーパネルで太陽熱を電気に変えている。チューブの中のお湯の温度は常に55-100Fに保たれている。ブリューレストランの窓にはすべて熱遮断材が使われており、ライトもすべてLED。ここYpsilantiに拡張した際の100万ドルの投資費用は10年で返済のめどが立っており、「エネルギーの節約とコストの節約両方にもなっている」とマネージャーのBrian氏は語っていた。

ブリューワリーを訪れた日はあいにくの雨だったが、快くビアガーデンの後方にそびえる別棟の「ドーム」のツアーに連れて行ってくれた。ビールの製造、ボトリングを行っているためドーム内の温度は低めに調整されていた。内壁は熱遮断材で覆われ、バーボンの樽にビールを寝かせて作るAged beerの樽が天井まで積み上げられていた。4月にデトロイトタイガースのオープニングデーにリリースするStrawberry Blondeが瓶詰めの台に並んでいた。

DSCN1024DSCN1015季節限定だが、Sour Belgian(酸味の利いたベルギースタイルのビール)も、このブリューワリーの特徴の一つ。シトラスの風味を生み出すイーストとラクトースを使って、独特の黒い深みのあるビールを作る。

キッチンで使う食材は地元のものが主だが、裏庭で育てた野菜も用いており、ブリューワリー全体のコンセプト(Symbiosis)が貫かれている。

ゆったりと広いレストランには大学関係者、日系企業の人も訪れるという。サンドイッチ、ピザ、キッズメニューがある。ギロ、ガーリック味の豆腐をはさんだホギーサンドイッチはユニーク。

Arbor Brewing Company Microbrewery

720 Norris Street, Ypsilanti, Michigan 48198

T: 734-480-BREW

ウェブサイト:http://www.arborbrewing.com

 

大都会NYレポート~番外編~魅惑のチョコレート

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大都会NYレポート~番外編~魅惑のチョコレート 3

文・写真:YOSHIDA

アクセサリー店のようなチョコレート店。お洋服のセレクトショップ。香ばしいパン屋さん。ハイブランドのバッグ店。そう、ここは東海岸。大都会。ミシガンから飛行機で2時間、車で10時間というニューヨーク・マンハッタン!

車は使用せず電車と徒歩の旅だったので地図を片手にぶらり街歩き。6、7月号にも掲載させて頂きましたニューヨークレポートの第三弾。番外編として、チョコレートに特化し紹介しようと思う。

マリベルSOHO店1・MarieBelle New York (マリベルニューヨーク・SOHO店)

「せっかく本場にいるんだからマリベル行ったらいいのに~!」バレンタインで盛り上がる2月。日本の友人のこの一言から、私のマリベル熱は既に高まっていた。ご存知だろうか?2000年オープンのアメリカセレブご用達の高級チョコレート店。期待を裏切らないその可愛さ。控えめに言っても最高!街歩きに最適なSOHO地区にある。ミントブルーの内装にゴールドとクリスタルのシャンデリアがキラキラ光る。壁にはゴールドの雰囲気たっぷりの額に入っておられるナポレオン公。その手にはチョコレートが!なんていう茶目っ気たっぷりの絵画をたくさん目にすることができる。

マリベルSOHO店2所狭しと並んだチョコレートたち。店内奥にはカフェスペースもある。その名も『CACAOBAR』。夕方遅くに入店したが、おしゃべりを楽しんでいる女性たちの姿が。リボン付きの上品な箱に入った定番のアートチョコはもちろんだが、トフィーボール、ホットチョコレートの缶、

お手軽価格で沢山のテイストを楽しむことのできるバーなど、とにかくどれもこれも欲しくなる。

日本にいる彼女たちは清水の舞台から飛び降りる覚悟で一年間がんばった自分へのご褒美として一箱5000円のマリベルを長蛇の列の末GETするそうな。もちろん本店では日本とは比べ物にならない価格で購入できる。今日までこの美しく心満たしてくれるチョコレートたちを1ミリたりとも認知しておらず大変申し訳ございませんでしたと心の中で手を合わせた。

マリベル京都店・MarieBelle New York (マリベルニューヨーク・京都本店)

タイトルとは異なるが、これはお伝えしておかなければならない。前述したとおり、日本でも大人気の高級チョコレートであるマリベルニューヨークは、日本にもお店がある。京都だ。烏丸御池駅から近く、いかにも京都、といったかんじの町屋を改装したお店。お馴染みのミントブルーのドアを通ると、細い石畳の小道がある。20メートルほど奥に進むとガラスの扉が。

ここがお店だ。店内中央のクリスタルの大きなシャンデリアが存在感を放つ。SOHO店よりは狭い。右手にはカフェルーム。高級感漂い、落ち着いたスペースだ。私が訪れたのは7月(チョコレートシーズン完全オフ)にもかかわらず、常に4,5組の客で賑わっていた。友人曰く、このお店は2月になると身動きがとれないほどの人で埋め尽くされるとのこと。

カカオマーケット祇園・CACAO MARKET BY MARIEBELLE (カカオマーケット・京都祇園)

「エレガントなマリベルニューヨークの、カジュアル版」という設定のお店がある。私は旅の都合上、NYブルックリン店に行くことはできなかったが、京都祇園店には足を運ぶことができたので紹介しようと思う。確かに、上述のマリベルニューヨークの上品さ、豪華さとは少々異なる。外観も内装も、木のぬくもりを感じることのできるアンティーク調の空間。ここでしか手に入らない、量り売りのチョコボールがイチオシとのこと。ショーケースの中にはチョコがけされた

オレンジやいちじくなどのドライフルーツ、マカロンのような形をしたスイーツなどが並ぶ。

また、ノートやペンケース、クーラーバッグといったオリジナルグッズも販売されていた。一斉を風靡したラデュレのマカロン柄のアイテムのように、チョコレート柄が流行るかもしれない。

・Vosges Haut-Chocolat (ヴォスガス・SOHO店)

黒と紫の、妖艶なお店。どこかミステリアスな雰囲気を醸し出している。婦人服で人気の、ANASUIをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれない。店舗が隣同士であったら姉妹店だと私は勘違いしただろう。

チョコレートは、何と言えばいいのだろうか。試食はできる。騙されたと思って食べてみてほしい。なんともユニークなテイストが多いのだ。ベーコン×ミルクチョコレート。ザクロ×クコの実

(今注目のスーパーフードと呼ばれるゴジベリー)×ダークチョコレート。ルイボスティー×バニラ×ミシガンチェリー×ミルクチョコレート。品名には臆するが、しっくりくる。新しい世界が広がる。シカゴ発祥のチョコレート店であり、シカゴに2店舗、オヘア空港に3店舗構えている。

NYへは行けずとも、ミシガンからは日帰りで遊びに行けるとされているシカゴで入手できる。チョコレートマニアのみなさまへ。一度この不思議なチョコレートにトライして頂きたい。

・L.A. Burdick (エルエーバーディック・NY SOHO店)

「Ice Chocolate」の看板に惹かれてふらっと立ち寄ったのがこのお店。夏はアイスチョコレート、

冬はホットチョコレートのドリンクが人気とのこと。ショーケースの中にはたくさんのテイストのトリュフが並び、気に入ったものを箱詰めしてくれる。それとは別に、美しい木箱に詰められた商品もある。プレゼントには最適だ。おもしろかったのは、ねずみの形をしたチョコレートがたくさんあったこと。これは、創業者であるLarry Burdick氏がスイスで学んだ技法をアメリカに持ち帰り生まれたもの。商品作りで余ったチョコレートを使い、工夫を凝らしてかわいらしい

ねずみのフォルムに造り替えるのだ。店名に「LA」とあるのでロサンゼルス発祥かと思いきや、その始まりはNYである。現在はマサチューセッツ州に2店舗、ニューハンプシャー州、そして2017年夏にはシカゴに店舗ができるとのこと!

M&M’S WorldやHershey’s Chocolate Worldはブロードウェイ沿いにあり子どもも楽しむこと

ができる。「Mr. Chocolate」の呼び名で親しまれているブルックリン発のJacques Torres Chocolate、マンハッタンで最も古い歴史を持つLi-Lac Chocolates、魔女のロゴが可愛いブラウニーのFat Witch Bakeryなど見どころたくさん!旅の時間と体重が気になるところだが、数あるお店の中で、お気に入りのチョコレートが見つかりますように。

午後のお茶会

午後のお茶会 3

文・写真:YOSHIDA

“Under certain circumstances, there are few hours in life more agreeable than the hour dedicated to the ceremony known as afternoon tea.”

Henry James (1843-1916)  アメリカ生まれ イギリスで活躍した作家

「ハイティー/ high tea」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。ここアメリカでは英国式の「アフタヌーンティー/ afternoon tea」の内容をさす。

そもそもアフタヌーンティーとは、1845年頃、イギリス女王陛下の元女官が始めた毎日の習慣だと言われている。7代目ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアだ。当時の貴族の生活は、夜の社交的なディナーが観劇や音楽会のあとで21時と遅くなりがち。空腹しのぎのため夕方15時頃から紅茶とバターつきのパンを自室で食していた。ほどなくして彼女は友人や客人たちと応接室でお茶とお菓子を楽しむようになり、これが「女性の社交の場」として定着していった。

さて、ハイティーという言葉であるが、イギリスではアフタヌーンティーが貴族発祥であるのに対し、ハイティーは絶対禁酒運動が盛んな時代の労働者階級発祥のものである。時間帯も夜18時頃から。すなわちそれは「夕食」をも意味し、パンやお菓子だけでなく、お肉やパスタなどをお酒ではなく紅茶とともにいただく。語源はこの時間帯に使用するテーブルが、アフタヌーンティーのローテーブルに対しダイニングテーブルなので背が高い、メニューのカロリーが高い、など諸説はいろいろとあるが、アフタヌーンティーとハイティーは全く別物である。

本来の言語としては意味が異なるということはぜひ理解して頂きたい。が、これから紹介するメトロデトロイトのティールームはハイティーという呼称。内容は、アフタヌーンティーである。

■Sweet Afton Tea Room (Plymouth)

当時の英国貴族たちはこのような空間でtea timeを過ごしていたのだろうか。テーブルウェアも壁紙も絨毯もぜんぶこだわりのお花柄(というか、主に薔薇)。シャンデリアの傘にティーカップ&ソーサーが使われておりそのアイデアに大きな拍手を送りたい。バスルームもぬかりなく。とにかく徹底している。このときサーブしてくださった店員はフレンドリーな方で、「あらあなたのティーカップ地味ね、もっとcuteなの持ってくるわ!」と別のものを持ってきてくれたほど。この時間を心ゆくまで楽しんでねという心遣いを感じることができた。

特徴は、各スイーツのテイストを選ぶことができること。メニュー表を渡されるが、これがまた悩みに悩む。サンドイッチは2種類、スコーン1種類、ミニタルトを2種類、これにキッシュがつく。なかなかのボリューム。ドリンクは数種類の中から1つ選ぶことができ、ポットでサーブしてくれる。もちろんデカフェも選ぶことができる。人気店で常にテーブルはオシャレした女性客でいっぱいの状態。

■Mad Hatter Bistro (Birmingham)

おしゃれスポット・バーミンガム!不思議の国のアリスをテーマにしたお店とのことで、内装は黒ベースでちょっとミステリアス。地下につながる階段は歪んだ時計がデザインされた壁紙で異空間への誘いをイメージしたものだろうか。バーカウンターがあり夜はディナーとお酒を楽しむことができる。男性も気兼ねなく入ることができる空間だ。

特徴は、各スイーツwith bottomless tea! 紅茶を何杯でも違うテイストを楽しむことができる。紅茶はNYで有名なHarney & Sons。全18種うちデカフェ6種。ティーパックを持ってきてくれる。カップに贅沢に一杯分のお湯が注がれる。

スイーツメニューはあらかじめ決まっており、サンドイッチにカリカリの香ばしいスコーン2個、ミニタルトやケーキに新鮮なフルーツが色とりどり。途中、パティシエが私たちのテーブルまで挨拶にきてくれた。特筆すべき点はスコーンに添えられているクリームたち。

レモンカードはハーブの香りでさっぱり、クロテッドクリームはバターの香りが高くふわふわでパティシエオリジナル。※予約の際にクレジットカードナンバーが必要になるので注意。

■TeaHaus (Ann Arbor)

学生にも人気の喫茶店。そして厳選された茶葉が購入できるお店。テーブル&チェア、ティールームは黒、ティーカップ&ソーサーなどテーブルウェアは白で統一されたシンプルでモダンな空間。女性だけでなく男子学生や小さいこども連れのおかあさんの姿もあり、テーブルは満席状態が長く続いていた。

特徴は、なんといっても170種以上にも及ぶリーフティの飲み放題!紅茶の専門店ならではのうれしい内容だ。好みでなければすぐに違うテイストをオーダーすることができる。ホットだけでなく、アイスティーもつくってくれる。ブラックティーだけでなくイエローティやホワイトティー、中国茶も扱っており、飲み比べが本当に楽しい。ティーカップが白色なのでお茶の違いが視覚的にも分かりやすいのだ。気に入ったテイストが見つかればぜひお土産にどうぞ。

スイーツメニューはこだわりの品々。最初にスープがでてくるところも他ではあまり見られない。4種の創作サンドイッチ・バケットに2種の存在感たっぷりのスコーン。大きなフレンチマカロンにも驚いた。パティシエ手作りで季節に合わせたフレーバーもある。※予約しておくとお得価格で楽しむことができる。

■The English Tea Garden (West Bloomfield)

ハガティロード沿いの小さなモールの中にあるお店。外見からはそこがティールームとは分かりづらい。内装はオーナーが仕上げたというカントリー調の壁画。グリーンを基調としたフォトジェニックな仕上がりになっている。

こちらでもハイティーをいただく事ができるが、おすすめはスコーン!ぜひ一度口にして頂きたい。まず、スコーンにしてはなかなかの大きさ。全体的にふわふわしていて食べ応えも抜群。スコーン特融のボソボソ感はあまり感じられない。イングランド出身の方がお店でスコーンを焼かれるとのこと。5~6種類のテイストがクリアケースに入れられて販売されており、持ち帰ることもできる。オーナーもフレンドリーな方でゆっくりすることができる。

ほかにもピンクとお花柄でとっても可愛らしい空間を作り出しているTonia’s Victorian

Rose (Rochester)や、隣国カナダのWindsorでもハイティーを楽しむことができる。

Windsor中心地にあるTeacups & Crownsでは調度品も豪華で棚から自分の好きなティーカップを選ぶことができる。テーブルウェアマニアにはたまらないサービスだ。

最後に・・予約方法。ハイティーを楽しみたい!という方は、予約してください。基本、前日までに電話予約が必要である。英語に抵抗がある方でも大丈夫。「ハイティーしたいです」から始まって、日にち、スタート時間、人数、予約者の名前、電話番号、で終了!

たまたまオーナーやパティシエがおり、且つ食材もあるーなんていう幸運が重なれば、当日オーダーできちゃったりもするが、私はこれでハイティーを逃したこともある。せっかく英国文化があるアメリカに居るのだから。優雅なお茶の文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■英国式マナー

アフタヌーンティーは癒しの贅沢空間で「ご自由に楽しくお召し上がりください」という場ではあるが、本来は3段のティースタンドの下層からいただく。サンドイッチ、スコーン、スイーツの順。平たく言えば、塩気のあるものから始まり、甘いもので締めるという順番。

サンドイッチは一口サイズならばそのまま手でつまんでOK。大きな場合は自分のお皿でカットしてからフォークでいただく。スコーンは厚みを半分に切ってから。ジャムなどは自分のお皿に取り分けること。

もうひとつ正式なマナーとして、机が「ローテーブル」であるとき。お茶をいただく際は、膝にティーナプキンをひろげ、ソーサーごとティーカップをのせる。そして胸元までソーサーを持ち上げ、カップを口元に運ぶ。お菓子をいただくときも同様にすること。

■アイスティー

アイスティーは実はアメリカで偶然生まれたものである。1904年ミズーリ州セントルイスの世界万国博覧会。イギリス人のリチャード・ブレチンデン氏はインドの紅茶の試飲営業を展開していたが、この日は気温が高く蒸し暑い。お客様はアツアツの紅茶に見向きもしない。たまたまブース近くで氷を扱っていたのを見てひらめき!すぐさま購入。アイスピックを借りて氷を細かく砕き、熱い紅茶の中にいれる。なんて涼しげな飲み物だろうか。これが注目を浴び、たちまち人気となったという。

ちなみに紅茶の伝統国であるイギリスでは紅茶は温かい飲み物だという認識が強く、アイスティーの需要は少ないそうだ。

Fall Colours in Washington D.C. AreaワシントンDC方面の紅葉

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 先月号ではカナダの首都であるオタワを含めた紅葉の旅について紹介したが、今回はアメリカの首都ワシントンDCを含む東南部の紅葉について。住んでいる国の方が後回しになったが、紅葉シーズンはカナダのメープル街道方面より1ヶ月からそれ以上遅いので、色づく順序ということで納得いただきたい。いわずもがなであるが、地理条件、年によってピークの時期がかなりずれるので、ネットのブログ等で調べるか宿泊先に問い合わせてオンタイムの情報を入手することをお薦めする。(通常は10月下旬から11月下旬)

ワシントンDC

 ワシントンDC(Washington, District of Columbia)略してDCは言うまでもなくアメリカ合衆国の首都として知られ、春の桜の観光名所として名高いが、紅葉の時期もなかなかのもの。国会議事堂(US Capitol)の西側、ポトマック川沿いのリンカーン・メモリアルまでの一帯はモールと呼ばれ、その中心部にそびえるワシントン・モニュメントの高さ500フィートの観察デッキから、(タイミングが合えば)カラフルな秋色に染まった近隣の景観が一望できる。秋は夏休みに比べれば観光客が少なめ。とはいえワシントン・モニュメントは大人気スポットで、無料の整理券は朝早く並ばないと手に入らない。料金はかかるが、ネットか電話で事前に入手しておくのが確かだ。現在は一般公開をしていないホワイトハウス、そしてモールの両側に並ぶミュージアム群を始めとする公立及び私設の数々の文化・芸術の施設、米国連邦捜査局(FBI)などの政府機関、などなど、周辺には世界的に有名な施設が数々あるが、今回は各々の詳細は記載せず、紅葉のビューポイントに縛って書き進めさせていただく。ちなみに、滞在時間があまり無いDC初心者は見所を網羅して効率よく回る有料ツアーがお薦め。モール地区、そして川を渡りアーリントン墓地を継続的に循環する観光バス‘ツアーモービル・サービス’は乗り降り自由なので、見学したい所がハッキリしている人や、自分のペースで回りたい人に便利。セグウェイに乗って巡るツアーも人気だ。

 ポトマック川の両岸の秋の彩りも見もの。各種観光クルーズも出ているが、アレキサンドリアという町から出ている移動用の船からでも充分堪能できる。アレキサンドリアはオールド・タウンと呼ばれる古い町並みが残るこじんまりとした地域で、アートギャラリーや個性的なギフトショップも多く、ぶらり散策に向いている。レーガン空港からメトロレール(鉄道)で行くことが出来る。

 モールの北西、大学町で閑静な地区だったジョージタウンは、石畳の通りに古風な趣のある建物が多い。近年は、ウォータフロントと呼ばれる川沿いを中心に、高級ブランド店や洒落たレストラン、ブティック、そして騒々しいナイトクラブも混在する賑やかな一画になっている。遺産に指定されている石造りの旧運河沿いは情緒ある静かな空間で、憩いの散歩道として人気がある。特に紅葉(黄葉というのが妥当)した木々の色が水面に映る景観が美しい。また、繁華街の西端、ポトマック川に架かるキーブリッジ (Key Bridge)からの眺めも良く、足を伸ばす価値がある。

 ワシントンDCは、空港(特にレーガンワシントンナショナル空港)からモールやダウンタウンへのアクセスが容易な上、市内の公共交通網が発達しているので、市内周辺の観光に車は必要ない。デトロイトから飛行機で1時間ほど。1泊でもかなり充実した旅を組むことが出来る。

旅の途中、回り道で紅葉狩り

 日程に余裕がある方には、車やアムトラック(鉄道)での旅で、途中の紅葉も味わいながらの移動をお薦めしたい。ワシントンDCへのアムトラックの路線はシカゴからピッツバーグ、そしてDCの由緒あるユニオン駅に入る。車両は日本人にしてみると一時代前のスタイルといいたい代物だが、渓谷沿いのルートなど、ハイウェイでは見ることができない景色を満喫できる。ミシガンは通らないので、オハイオ州トレドなどに出る必要があるが、経験としても面白いだろう。

 紅葉の時期に車で行く場合は、回り道をしてアパラチアン山系の景観を少しでも多く目にしたいもの。ワシントンDCの西、シェナンドア国立公園やブルーリッジ・パークウェイは東部北アメリカ屈指の人気ドライブウェーと言われ、紅葉の美しさは定評がある。ブルー・リッジ山脈はアパラチアンの大山系の支脈で、ジョージア州からペンシルベニア州に続いている。

 シェナンドア国立公園の中、105マイル(約170キロ)にも及ぶ山脈の上の観光ドライブ・ハイウェイは「スカイライン・ドライブ」と呼ばれ、山道に不慣れなドライバーでも容易に走れる快適な道で、各所に設けられたView Pointから麓の村や牧場、そして遥か遠くまで続く山々のパノラマを楽しむことができる。遊歩道、キャンプ場も充実している。

 さらに南のノース・カロライナ州へ続くブルーリッジ・パーク・ウェイは全長469マイル(約750km!)も続いている。南端は以前(2011年11月号)弊紙で紹介したノースカロライナ州のアッシュビル(Asheville)の近くやグレートスモーキーマウンテン国立公園まで続いているので、全工程を1回で走破するにはあまりに規模が大きい。

 ‘ブルーリッジ’は、遠くから見た時にやや霞んで青く見える美しい姿からこの名が付いたと言われ、四季折々に見事な景色を訪問者に見せてくれる。手付かずの自然を保とうとしている公園内は植物の種類が豊富で、秋の彩りは赤、オレンジ、黄色、と錦絵のようにカラフル。自然からの掛買いのない贈り物だ。

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ワシントンDC

 ワシントンDC(Washington, District of Columbia)略してDCは言うまでもなくアメリカ合衆国の首都として知られ、春の桜の観光名所として名高いが、紅葉の時期もなかなかのもの。国会議事堂(US Capitol)の西側、ポトマック川沿いのリンカーン・メモリアルまでの一帯はモールと呼ばれ、その中心部にそびえるワシントン・モニュメントの高さ500フィートの観察デッキから、(タイミングが合えば)カラフルな秋色に染まった近隣の景観が一望できる。秋は夏休みに比べれば観光客が少なめ。とはいえワシントン・モニュメントは大人気スポットで、無料の整理券は朝早く並ばないと手に入らない。料金はかかるが、ネットか電話で事前に入手しておくのが確かだ。現在は一般公開をしていないホワイトハウス、そしてモールの両側に並ぶミュージアム群を始めとする公立及び私設の数々の文化・芸術の施設、米国連邦捜査局(FBI)などの政府機関、などなど、周辺には世界的に有名な施設が数々あるが、今回は各々の詳細は記載せず、紅葉のビューポイントに縛って書き進めさせていただく。ちなみに、滞在時間があまり無いDC初心者は見所を網羅して効率よく回る有料ツアーがお薦め。モール地区、そして川を渡りアーリントン墓地を継続的に循環する観光バス‘ツアーモービル・サービス’は乗り降り自由なので、見学したい所がハッキリしている人や、自分のペースで回りたい人に便利。セグウェイに乗って巡るツアーも人気だ。

 ポトマック川の両岸の秋の彩りも見もの。各種観光クルーズも出ているが、アレキサンドリアという町から出ている移動用の船からでも充分堪能できる。アレキサンドリアはオールド・タウンと呼ばれる古い町並みが残るこじんまりとした地域で、アートギャラリーや個性的なギフトショップも多く、ぶらり散策に向いている。レーガン空港からメトロレール(鉄道)で行くことが出来る。

 モールの北西、大学町で閑静な地区だったジョージタウンは、石畳の通りに古風な趣のある建物が多い。近年は、ウォータフロントと呼ばれる川沿いを中心に、高級ブランド店や洒落たレストラン、ブティック、そして騒々しいナイトクラブも混在する賑やかな一画になっている。遺産に指定されている石造りの旧運河沿いは情緒ある静かな空間で、憩いの散歩道として人気がある。特に紅葉(黄葉というのが妥当)した木々の色が水面に映る景観が美しい。また、繁華街の西端、ポトマック川に架かるキーブリッジ (Key Bridge)からの眺めも良く、足を伸ばす価値がある。

 ワシントンDCは、空港(特にレーガンワシントンナショナル空港)からモールやダウンタウンへのアクセスが容易な上、市内の公共交通網が発達しているので、市内周辺の観光に車は必要ない。デトロイトから飛行機で1時間ほど。1泊でもかなり充実した旅を組むことが出来る。

旅の途中、回り道で紅葉狩り

 日程に余裕がある方には、車やアムトラック(鉄道)での旅で、途中の紅葉も味わいながらの移動をお薦めしたい。ワシントンDCへのアムトラックの路線はシカゴからピッツバーグ、そしてDCの由緒あるユニオン駅に入る。車両は日本人にしてみると一時代前のスタイルといいたい代物だが、渓谷沿いのルートなど、ハイウェイでは見ることができない景色を満喫できる。ミシガンは通らないので、オハイオ州トレドなどに出る必要があるが、経験としても面白いだろう。

 紅葉の時期に車で行く場合は、回り道をしてアパラチアン山系の景観を少しでも多く目にしたいもの。ワシントンDCの西、シェナンドア国立公園やブルーリッジ・パークウェイは東部北アメリカ屈指の人気ドライブウェーと言われ、紅葉の美しさは定評がある。ブルー・リッジ山脈はアパラチアンの大山系の支脈で、ジョージア州からペンシルベニア州に続いている。

 シェナンドア国立公園の中、105マイル(約170キロ)にも及ぶ山脈の上の観光ドライブ・ハイウェイは「スカイライン・ドライブ」と呼ばれ、山道に不慣れなドライバーでも容易に走れる快適な道で、各所に設けられたView Pointから麓の村や牧場、そして遥か遠くまで続く山々のパノラマを楽しむことができる。遊歩道、キャンプ場も充実している。

 さらに南のノース・カロライナ州へ続くブルーリッジ・パーク・ウェイは全長469マイル(約750km!)も続いている。南端は以前(2011年11月号)弊紙で紹介したノースカロライナ州のアッシュビル(Asheville)の近くやグレートスモーキーマウンテン国立公園まで続いているので、全工程を1回で走破するにはあまりに規模が大きい。

 ‘ブルーリッジ’は、遠くから見た時にやや霞んで青く見える美しい姿からこの名が付いたと言われ、四季折々に見事な景色を訪問者に見せてくれる。手付かずの自然を保とうとしている公園内は植物の種類が豊富で、秋の彩りは赤、オレンジ、黄色、と錦絵のようにカラフル。自然からの掛買いのない贈り物だ。