Thursday, June 20, 2024

ミシガン&オハイオ州 日本庭園 リスト

ミシガン州、オハイオ州の日本庭園が今シーズンオープンしました。お出かけの際は、引き続き、マスク着用の上、まわりと距離を取り安全にお楽しみください。現在、新型コロナ対策で、それぞれの入場時に何らかの規制があります。訪問前にご確認をお勧めします。(2021.05)

MI 州
1.  Meijer Gardens & Sculpture Park  – DeVos Japanese Garden
1000 East Beltline Ave NE, Grand Rapids, MI 49525
https://www.meijergardens.org/

2.  Japanese Cultural Center in Saginaw – Tokushima-Saginaw Friendship Garden  527 Ezra Rust Dr, Saginaw, MI 48601
http://japaneseculturalcenter.org/

3.   Cranbrook Educational Community – Japanese Garden
1342 East Commerce Rd, Commerce Twp, MI 48382
https://www.longsorchard.com/

OH 州
4.   Cleveland Botanical Garden in Kirtland
11030 East Blvd, Cleveland, OH 44106
https://holdenfg.org/cleveland-botanical-garden

5.   The Dawes Arboretum
7770 Jacksontown Rd., SE, Newark, OH 43056
https://dawesarb.org/

6.  Schedel Arboretum & Gardens in Elmore
19255 West Portage River South Rd, Elmore, OH 43416
https://www.schedel-gardens.org/

※ コロナ対策による入場制限あり。営業時間等に関しては変更がある場合もあるため 確認してから出発を。

デルタ航空「日本人パイロットに聞く!」 三矢真己氏インタビュー

去る10月21日、「日本人パイロットに聞く!」と題したオンラインインタビューイベントが行われた。JNC2020年11月号にてデルタ航空の最新情報をお伝えしたが、今回は三矢真己(ミツヤ マキ)氏のインタビューをご紹介。三矢氏は、デルタ航空の副操縦士として活躍するパイロットで、現在デルタ航空エアバスA350にてアトランタ – 羽田間、デトロイト – 羽田間などで乗務をしている。

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Q:  現在、(新型コロナの状況のもと)乗務中のパイロットはどのような状態なのですか。気を使っている部分は?

A: 健康状態には特に気をつけています。デトロイトー羽田間はパイロットは4名(キャプテン、副操縦士のグループx2)で、操縦を担当している最中のパイロットはマスク着用はオプションになっています。これは、緊急の際酸素マスクが必要となった場合、5秒以内に着用する義務があるためで、フライトの安全面を考慮したものです。予備乗務員(リリーフパイロット)は必ずマスクをつけています。私はCPRテストも積極的に受けています。国際線で他国へ行く時には、クルーは、ホテルから出ないことに署名をして入国し、ホテル内で過ごしています。

Q: 乗務中眠くなったら?

A:「気合で乗り切る」が一番ですが(笑)。パイロットの人数は連邦航空局が人数を定めています。長距離12時間以上のフライトになるような羽田-デトロイト、羽田-アトランタ間は、合計4名のパイロットで乗務しています。12時間のフライトの場合、半分に分け、半分休憩になります。フライト、休憩、フライト、休憩をそれぞれ3時間ずつ繰り返します。離陸してから15分は4名全員でコックピットにいますし、着陸45分前にも4名でコックピットに戻って乗務します。国際線の方が実は楽なこともあり、西海岸からの日本線は、シアトル-羽田、ロス-羽田間はフライトタイムが9時間前後で、そうなると3名で飛ぶことになりそちらの方がきついです。3人で9時間を分けることになるとフライト>休憩>フライトを3時間ずつ、または、休憩>フライト>フライトと6時間続けて乗務しなければならないこともあり、3名の乗務の方がきついと感じることもあります。

Q:4名のうち、キャプテンは、何名?

A:4名の場合は2名がキャプテン。(キャプテン&副操縦士、の2グループで交代)

3名の場合はキャプテンが1名、副操縦士2名で運行します。キャプテンが休憩に入る場合は、副操縦士が左手に座って、暫定的にキャプテンになります。我々全員副操縦士となってはいるが、いつでもキャプテンになれる資格をもっています。

米国の航空会社は年功序列のシステムになっていて、経験者しか雇用しません。私もその理由で8年間ほど下積みの時代があり、そこから、子会社で4年半ほど機長の経験をさせてもらいました。または、米軍で働いていた方がデルタ航空はじめ、他航空会社に雇用されるのが航空パイロットの事情です。

Q:操縦するにあたり、エアバスとボーイングの大きな違いは?また、どちらが好きか。

A:実際のボーイングを飛ばしたことがなく、マクドネルダグラスの機しか飛ばしたことがなくてはっきりとしたことは言えないのですが、一番の違いは、エアバスはコンピューター化が進んでいること。操縦はサイドスティックになり、フライバイワイヤ方式と言われるが、それが大きな一番の違いです。サイドスティックになったおかげで、テーブルがでるようになりました。これは、食事するだけでなく、ノートを書いたり、マニュアルを書いたり、アイパッドで書類を調べるのに便利です。A350になると、キーボードもついていて、会社との通信、万一のときの滑走路の着陸距離の計算などは、すべてコンピュータで計算できるので非常に便利です。

Q:離陸と着陸でどちらが操縦が難しいですか

A:どちらも難しいが、一番神経を使うのは着陸です。離陸も、9ヶ月に1回の模擬訓練では、バードストライクがありエンジンが離陸中に止まった場合などの操作は、重要になってくるので気を使います。ただ毎回気を使うのは、着陸で強風の時は、さらに注意が必要。着陸は腕の見せ所でもあり 「どれだけスムーズに着陸できるか」が一番の楽しみです。

Q:いろいろな機種にのったと思いますが、お気に入りはどれですか

A:A350が今のところ一番大好きな飛行機です。昔は大きな紙のマニュアルだったが、アイパッドが機内にインストールされているので、緊急時、航空機のパフォーマンスの計算が簡単になったり、何かが壊れたという警報も、二つのコンピュータが感知したり、マニュアルが準備されパイロットにとって親切に設計されています。

Q:飛行中最も素晴らしいと思った景色は?

A:一つは、ローマから、アメリカ大陸に戻る際にアルプスを通った時に見たアルプスの山がものすごくきれいでした。日本の航空会社のパイロットだとほとんど経験できないことだが、我々はヨーロッパ線があるので、大西洋の上を飛ぶことがあります。グリーンランドは、忘れられない景色のひとつです。標高の高い氷山は通常雲に覆われていることが多いが、何度か遭遇した雲のない綺麗なグリーンランドを見ることができました。かなりの数大西洋を横断したが、この景色は、指で数えられるくらいしか見ることができていません。

Q: コロナ禍で自宅にいる間、ラーメン作りをしたと聞いたが?

A: 時間ができたことから、これまでしようと思わなかったことにトライするチャンスになりました。手作りのラーメンは、麺、スープ、チャーシューを一から作ったりもしました。

Q 子供がパイロットになりたいと思う場合は、どうすればよいでしょうか。

A 実は、いろいろなところで必ずいうことがあるのですが、エアラインのパイロットの仕事は、85%が「管理する仕事」で、残り15%が「飛ぶ仕事」だということ。フライトプランをみて、「どういう経路で」「万一の状況下、代替空港までの燃料は十分か?」「データでは燃料が出ているが正しいのか」「天候により予報通りにいかない場合は?」など、常に危機管理を重要視しています。また、フライト時はパイロットはお互い空気を読み合い、話さなくても伝わるような関係をつくる上でコミュニケーション能力が重要となってきます。実際に飛行機を動かす部分はパイロットとして15%程度の割合と思っています。

アドバイスは、人との関係を大切にして欲しいということ。学校、バイト先、インターンシップを進んでやり、良い人の良いところを盗むと良い。「飛び」は楽しいので毎回初心に戻るが、その他の85%も大変重要だと感じます。

Q:  1ヶ月にどの位の頻度でフライトされてますか?その中で羽田行きはどの位ですか?

A:  ウェビナーでも少し触れましたが、デルタ航空だけでなく、米航空会社の乗務員は年功序列システムになっております。入社期間が長ければ長い程、優先されるシステムになっております。たとえ子会社でどれだけ優秀な機長だったとしても、デルタ本社に入社した時点で、また1からやり直しになります。Seniorityを基に、月々のスケジュールや飛びたい機種、その機種を機長としてか、副操縦士として飛びたいか等と、全て「Bid」するシステムになっています。

私のSeniorityではデトロイトやニューヨークでB737・A220・A320の機長に今でもなれるのですが、「撤退が決まっている以上、飛ばなくなる前に自分の一番好きな成田にパイロットとして飛ばなければならない」と言う自我的な意思があった為、自分からA350の副操縦士をしています。。

その代わり、私はA350副操縦士の下っ端になります。故に、スケジュールをビッドする際も休みたい時に休みが取れない等と言う難点もあります。年功序列の世界なので仕方ない事ですが、成田にパイロットとして飛べたので、悔いはありません。(スタンバイの月でも)羽田には今のところ月一で乗務しています。

Q: 例えば、アトランタ-羽田を片道フライトを飛んだ後のインターバルはどの位ですか?

A: 仕事と仕事のインターバルは、7日間の内に30時間は必要と連邦航空法で定められております。パワフルな方は、国際線を飛び終えたあと、2日後に又飛ぶという人もいます。私はインターバルを置きたいタイプです。

Q: どの機材が飛びやすいですか?

A: デルタ航空ではA350、A330、B717、子会社の時代にはエンブラエルE-175、ボンバルディアCRJ200と飛んできました。パイロット個人個人で好みがありますので、パイロット全体代表してお答えする事はできませんが、個人的な順位は:

1位 A350

2位 A350と同点でも良いくらいですが、A330

3位 E-175

になります。

エンブラエル社がもし国際線仕様の大型機を設計し、デルタ航空が導入を決定した場合、私は問答無用でその航空機のパイロットになるつもりです。ブラジルの航空機製造会社ですが、エアバスとボーイングよりも優れたデザインを数々搭載していました。機長経験が一番多い航空機の為、特別な思いがあります。

Q: 乱気流に遭遇した際は、すごく緊張感の高いものなのでしょうか。

A: 「おおお、揺れてる揺れてる。笑」と言う程度なのですが、別な緊張感がございます。

それは、「客室乗務員とお客様の安全」です。我々は操縦中は常にシートベルトを着用していますが、客室乗務員は機内サービスがございますし、ベルトサインが点灯していない際はお客様もベルトを外しておくつろぎになられている方もいれば、お手洗いを利用されている方、ストレッチをしたいために席を離れている方と沢山いらっしゃいますので、揺れが大きい時、客室乗務員とお客様が心配になります。ベルトサインが点灯してても、席を離れるお客様が一番心配です。

Q: 私も 9歳の時に親の仕事の関係でLAに滞在し、12歳で帰国しました。三矢さんは引き続き米国に残られたわけですが、その当時日本に帰国しないことに対してどう思われましたか?不安などはありましたか?

A: 結果的に残って良かったですが、不安もあり何よりも複雑な思いをしていたのは確実に言えます。12歳の頃に初めて祖父を亡くし急遽一時帰国をし、葬儀に参加したことは今でも忘れられません。渡米後初の一時帰国が愛する祖父の葬儀でしたのでショックでした。そのため、アメリカに帰る時はかなりの抵抗がありました。「残った祖父祖母、親戚に何かあったらまた同じ悲しみを繰り返さなければいけないのか?」と言う感情が強く、少しでも近くに戻りたいという気持ちは確かにありました。このような経験もあったために、パイロットになれて良かったと思っています。日本と米国の距離が縮みました。

また、この様な経験を過去にしたからこそ、貨物航空会社ではなく旅客航空会社のパイロットになったのだと確信しています。冠婚葬祭を含め、たくさんの想いを込めて過去に乗客として搭乗していましたので、その恩返しをするためにも無感情な貨物を運ぶのではなく、旅客機のパイロットになったのです。

Q: 操縦前夜などは、必ず睡眠時間を最低何時間確保しないといけないなど、制限はあるのでしょうか。

A: 制限は特に航空法で定められてはおりません。国際線ではリリーフ・パイロットも乗務しており、夜行バスのように乗務を交代し休息を取ることができますので、前夜深い睡眠がとれなくても、個人的にはそこまで心配しておりません。

Q: 日本行きで右側、左側で綺麗な眺めを見る機会はどちらが多いでしょうか?例えばこの時間によくオーロラが見えるなど。

A: A330の副操縦士をしていた際、頻繁にデトロイト―名古屋・中部国際空港便を乗務しました。そこで感じましたのは、日本線は右席の方が景色が良いことです。日本列島に到着すると東京便では右側に本州が見えます。名古屋便では、日本アルプスを飛びこすだけでなく、中部を離陸した際、かなりの確率で富士山の近くを低高度で飛ぶことが出来、それが殆どの場合機体から右側に富士山が位置していました。同乗した日本人客室乗務員が涙する程綺麗な時もありました。

正直、オーロラは右・左席関係なく見えます。A350は特に、コックピットの窓は意外と大きいのです。

羽田のRwy22に着陸する際、右側に東京ディズニーリゾートがハッキリと見えますので、日本線の場合、右席は特等席と言えるかもしれません。

Q: フライトの時間によると思いますが出勤のシフトはどんな感じ何でですか?

A: アジア線の場合は主に正午に出発するスケジュールになっております。

デルタ航空では、国際線の場合は出発の1時間半前にブリーフィング・ルームに集合する事になっておりますので、大体午前10時半にはパイロット全員集まり、ブリーフィングとプラニングを開始します。ヨーロッパ便は主に夕方から夜の出発になりますので、遅めの出社になります。

Q: 今はコロナでホテルで軟禁状態でしょうが、通常の到着都市での過ごし方などSHAREいただけますか?

A: ステイ先では人それぞれですが、殆どの場合、パイロット同士で夕方17時半辺りにホテルロビーで集合し、外出していました。到着都市で友人と会うなど、人それぞれです。が、パイロット同士の仲が良ければ良いほど、ステイでの一泊を満喫できていました。

Q: 好きな空港、苦手な空港はありますか。

A: 苦手な空港はありません。難しければ難しいほど、腕の見せ所があり、楽しんでおります。

国内線では難しくても楽しんでいた空港はニューヨークのJFK、ラガーディア空港とワシントンDCのDCA空港でした。

オートパイロットや機械に頼らずに手動で進入を操縦し、最後の最後で昔の香港啓徳空港の様に急旋回をし直後に着陸をするような空港が大好きです。そのような空港進入を今でもできるのが、JFK、LGA、DCAです。国際線ではLGAやDCAのような複雑な空港にはほぼ飛ばないので、若干物足りなさはあります。が、JFKや羽田のRwy22とRwy23に着陸する際に緩い旋回をして着陸しますので、似た経験ができます。

逆に一番気を付ける空港は、韓国の仁川です。北に離陸する際、北朝鮮のDMZ(軍事境界線)に近寄らないために離陸直後に東か西に急旋回します。DMZ付近を飛んだ際、或いは入ってしまった際は非常に危険だからです。

Q: バードストライクに今まであったことはありますか?また、一番緊張したエピソードをお教えいただければ幸いです。

A: あります。離陸時のバードストライクはまだ未経験ですが、着陸中のバードストライクは何度も経験しています。

Q: 離陸時に一番感動した空港はどこですか?

A: 日本に初めてパイロットとして着陸した関西空港、客室乗務員の妻と一緒に働いた名古屋・中部国際空港、ホノルルやローマ等沢山ありますが、やはり小さい頃から馴染みのある成田に自分で離・着陸した時が一番感動しました。

Q: DLのパイロットになるためにはどう言うアプローチが必要ですか?

A: 一番の難関は「米国籍、あるいは永住権保持者」であることです。

パイロットと言う仕事は、米国では外国人労働ビザをスポンサーすることができません。何故かと言うと、「外国人を雇わなくても、パイロット・ライセンスを持っている自国民を雇うことができるから」です。米国でパイロットになるために私の母校に留学してきた学生を沢山見てきましたが、日本ではそのようなガイダンスを受ける環境にないため、無念に帰国する日本人留学生を目にしていました。その代わり、多少お金はかかりますが、日本のライセンスに書き換え、日本の航空会社で活躍されている人もいます。

デルタ航空だけでなく、米国でエアライン・パイロットになるには、私の様に飛行教官等をして飛行経験を積み、子会社で旅客機の経験を貯めてから大手に入る方法、あるいは米軍でパイロットとして10年以上飛び、米軍を退職してから大手航空会社に応募するという方法と、二つに分かれます。デルタのパイロット採用条件は総飛行時間1500時間、ジェット機の飛行時間が1000時間以上と記載されています。実際のところ、デルタで雇われている経験者の平均総飛行時間は8000時間です。私がデルタに入社した時点での総飛行時間は約7000時間、ジェット機の機長時間は2950時間でした。

Q: パイロットになるために一番必要な能力は何ですか?

A: ウェビナーでも回答しましたが、操縦技量は勿論ですが、「管理能力」が一番重要だと思っています。

デルタ航空では、パイロットの採用試験にシミュレーターでの飛行試験を実施していません。

個人の航空日誌を拝見した時点で、経験者だという事を把握できるだけでなく、機長になるためには「管理能力」が一番求めらるからです。ざっと言えばコミュニケーション能力とも言えますが、適切な言葉がありません。「人間と人間同士の関係を上手くできる人」こそが良いパイロットになれるかと思っております。

(だからと言って自分が優れているわけでもありません。定年退職、あるいは何らかの理由で飛べなくなるまでは、日々勉強と反省の繰り返しだと覚悟しています)

Q: 雷が飛行機にあたる事はありますか?ある場合、飛行に影響はありますか?

A: 雷の源でもあります「積乱雲」は絶対に入りません。どう間違っても入らないようにします。入った時点で航空機はバラバラになります。積乱雲はそれだけ危険な気象現象なのです。が、雷とは雲・雨・雪等の空気上の水分同士の摩擦でできる科学的現象のため、どれだけ積乱雲から距離を置いたとしても、落雷を受けないとは言えません。

万一航空機が落雷を受けたとしても、殆どの場合は影響ありません。セスナ等の小型機を含め、航空機には放電棒(針)が設置されており、万一落雷があっても車のようにグランドされているため、放電棒を使って受けた雷をそのまま放電できます。しかし、打たれどころが悪かった場合は、電子系統や計器に害をきたす事がまれにあります。が、エンジンが止まるわけでもありませんので、安全に緊急着陸ができます。

Q: パイロットになるには何を勉強すれば良いですか。

A: 操縦技量の訓練やセンスは勿論重要なのですが、何よりも「人付き合い」を勉強するように私は若い方々に伝えています。

ウェビナーでも説明しましたが、我々の職は85%以上は管理職で、残りの15%以下が飛びなのです。どれだけ操縦が上手でも、機長になれる人・なれない人の違いは管理能力に違いがあるからだと確信しています。後は、目の視力が良ければ良いほど、仕事にも役立つだけでなく、(空軍戦闘機のパイロットになれる等)職種も増えます。たとえ矯正視力でパイロットになれるとしても、ビデオゲームや漫画・小説の読書等は控えるべきかと思います。読書はやめろとは言いませんが、限度を考えほどほどにするべきだと思います。

<三矢真己氏 プロフィール>

9歳の頃に父親の仕事の都合により家族で渡米し、そのまま永住。「目が悪いためパイロットになれない」と長い間思い込んでいた中、大学2年生の頃ノース
ウェスト航空のパイロットと出会い、「目が悪くてもパイロットになれる」ことを教えてもらう。夢を実現させるためにウェスタン・ミシガン大学-航空学部に再入学。在学中に事業用操縦士資格、後に操縦士教官証明を取得。

2005年に大学を卒業し、グアム島でセスナC172の操縦訓練教官・遊覧飛行パイロットとして経験を積み、2007年にデルタ航空子会社に入社する。ボンバルディアCRJ-200型機とエンブラエルE-175型機の副操縦士として約3年、後に機長として約4年半乗務。

2014年にデルタ航空・本社に入社。ボーイングB717型機に副操縦士として国内線を3年、エアバスA330型機に副操縦士として太平洋・大西洋路線を2年乗務した後、現在エアバスA350型機の副操縦士として乗務中。日本線・韓国線・中国線・北欧線を担当中という。総飛行時間は9550時間。

 

ミシガン州北部  紅葉ドライブスポット

ミシガン州は9月ともなれば、りんごの収穫があちらこちらで始まり、早々に秋の訪れを感じる。ミシガン州ベストシーズンの締めとなる紅葉の季節の到来だ。通常9月下旬から10月下旬に渡り紅葉のピークが訪れる。ミシガンの紅葉狩りにミシガン北部のドライブ・スポットを三つ紹介する。

フランク・ロイド・ライト 建築 スミス・ハウス

 日本でも名高いアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトと聞けば、現在も日本に残る自由学園明日館や帝国ホテルを思い浮かべる読者も多いのではないだろうか。

 帝国ホテルは現在、愛知県の明治村に移築され内部も見学可能だ。平等院鳳凰堂の要素を取り入れた外観はどっしりとしており、低い天井の玄関を入り進むと3階に渡る吹き抜きのロビーに続く。建物内外は、彫刻された大谷石、透しテラコッタによって様々に装飾されているが、吹き抜きの「光の籠柱」と大谷石の柱には特に目を奪われる。この吹き抜きまわりに玄関の空間が創り成されており、大階段と左右の廻り階段で繋がれた各空間は床の高さ・天井の高さが異なり、窓や装飾を通して入る光が上下左右に錯綜し、重厚感があふれるなか、こうした工夫で訪れる人たちを楽しませてくれる。明治村で結婚式を挙げると、この帝国ホテル内でブライダル写真や式前の準備、披露宴も行うことができる。実は筆者が世界的建築家フランク・ロイド・ライトを初めて知ったのは、結婚式会場の下見に明治村を訪れた時。その折にフランク・ロイド・ライトが日本の影響を受けた住宅建築の巨匠でもあることを知っていたら、彼の家に住んでみたいという強い衝動に駆られ夢見たのだろうか。

 きっと不可能だろうと最初から諦めてしまいそうになる夢。そんな夢を現実に変えた夫婦の家が、ミシガン州ブルームフィールドのクランブルックに存在する。

 マルヴィン・マックスウェル&サラ・ステイン・スミス夫婦の夢は、ペンシルベニア州にあるライトの落水荘(フォーリングウォーター)についてのプレゼンスライドをメルヴィンが見た時から始まった。

 デトロイト公立校で質素に教師をしていたスミス夫妻は、ウィスコンシン州にあるライトの自宅「タリアセン」で、家建築のビジョンを数時間にも渡ってライトに話す機会を得た。「一年を通して小規模なコンサートや展覧会を開催して、芸術家や音楽家のメッカ(憧れの地)となるような家を建てたい」と熱心に話した。スミス夫妻の熱意に動かされたライトは、なんとたったの9,000ドルで設計しようと同意する。「ただし、建築物と自然が 総合的に融合できる場所が見つかれば」という条件付きで。

 ライトのオーガニック建築(有機的建築)は、日本建築と自然の関係性に注目し、学び得たものだ。ライトの日本芸術・建築との初めての出会いは1893年のシカゴ万国博覧会。そこから、日本に強く惹かれ、興味を寄せ続けながら、ライトは長いキャリアを積んでいった。

 1946年夏、スミス夫妻はクランブルック近くに3エーカーの理想的な土地を見つけたとライトに電報を打った。ライトからの返事は、「『魂が私を動かす時』が、あなた方が設計図をお受け取りになる時でしょう」。
 1947年3月に航空便にてライトからついに設計図が送られ着工となった住宅は、1800スクエアフィート、一般的アメリカ人向けユーソニアン設計の典型例となるものだった。

「My Haven(わが安息の場所)」とスミス夫妻に名付けられた邸宅は、皆の深い関心と愛情により築かれた住宅とも言える。フランク・ロイド・ライトの建築に興味を持つ建設業者は無償または賃金抑制のもと工事を請け負ってくれ、有名な造園設計家トーマス・チャーチからは、設計供給の約束を取り付け、地元開発業者アルフレッド・トーブマンは邸宅全体のガラスをわずか500ドルで 納品してくれた。

 細長い船のような形の一階建ての設計を基盤に、ライトが受けた日本からの美的影響と自然要素が織りなす特徴ある住宅が完成した。壁から作り付け棚、キャビネットに至るまでアンバー色の暖かみが広がるインテリア、床から天井まで壁一面の窓からは、立派にそびえるオークの木々や池を見渡すことができ、外の世界が家の一部に取り込まれているようだ。剥き出しの煉瓦や色付きのコンクリートフロアは木材を引き立たせ、見事な風合いを醸しだしている。

 何よりも、メルヴィン&サラ・スミスの描いていたビジョンは現実となり、世界中からこの家を観賞・評価する来訪者が後を絶たなかった。

 フランク・ロイド・ライトの日本への愛着は、そのクライアントにも引き継がれることが多い。スミス夫妻もおそらく同じで、ライトのユーソニアン住宅を1950年に築いて以降、日本文化に興味を注ぐようになった。日本人も多く家に迎え入れもてなしたスミス夫妻には、陶芸品や日本画がもてなしのお礼として日本人の友人たちから贈られた。法被や浴衣を身にまとった夫妻の写真や日本の友人から送られた手紙や葉書も残っており、スミス夫妻の住宅内に入ると、銚子と盃、土鍋、急須、日本人形等が飾られている。クランブルックコレクション研究センターのHP(※)から「3D-TOUR」(https://my.matterport.com/show/?m=fzssWV8Gvs6)を利用すると、そうした日本の美術品も垣間見ることができるので、読者の皆さんにもぜひ一度ご覧いただきたい。

 スミス夫妻の住宅を見学すると、家になじんだ美術品の数々が素晴らしく、訪れる人の目に留まる。フランク・ロイド・ライトの建築住宅の芸術性を高めようと、メルヴィン・スミスが美術品収集に努めた結果だ。ウィスコンシン州にあるライトの自宅に溶け込んでライト建築の一部となっていた美術品と同じようにと、メルヴィンは正に思い描いていた。

 収集美術品の4分の3はクランブルック・アカデミー・オブ・アート(ミシガン州の美術大学院)関係の作品とサラ・スミスは見積もっていた。夫妻が称賛していた芸術家は、後になってわかることが多いのだが、クランブルック出身であることが多かった。クランブルックの学生や卒業生である芸術家を積極的に支援している夫妻のことであるから、スミス夫妻に会ったことのないクランブルックの学生でも夫妻のことは聞いたことがあるほど名が知られていた。そして、スミス夫妻に自分の作品を譲るということはつまり、フランク・ロイド・ライトの建築物の中に自分の作品が飾られるということで、学生にとっては感激だったのだ。(※このスミス邸は、スミス夫妻亡き後、時を経て、2017年に親族によりクランブルックコレクション研究センターに寄贈され、現在もクランブルック下で管理されている)

 実際に邸宅内にも入ることができる見学ツアーは新型コロナウィルスの影響でしばらく休止されていたが、9月より再開される。1回のツアーの参加人数は6人に限定され、参加者は事前登録が必要となる。参加者にはマスク着用等義務付けられるので詳しくは、クランブルックセンターのウェブサイトをチェクしてみてほしい。

 合わせて、同センターは来る2020年9月22日(火)10:00am/7:00pm(EDT1時間)にクランブルック講義シリーズ『フランク・ロイド・ライトと日本』と題したレクチャーをオンラインにて開催する。こちらの申し込みも現在ウェブサイトで受付中なので今回の記事を読んで興味を持った方は参加してみてはいかがだろう。講師は、常任キュレーターのケビン・アドキソン氏。アドキソン氏は、イェール大学にて建築を学び、そこで建築家サーリネンに魅了され、サーリネン(父)が作り上げたクランブルックにて更なる研究を続けている。

法被と浴衣を身にまとったメルヴィン&サラ・スミス

Photo Credits:
Melvyn and Sara Smith, 1968. Courtesy of Cranbrook Archives, Cranbrook Center for Collections and Research
Exterior photography by James Haefner, 2015. Courtesy of Cranbrook Center for Collections and Research
Interior photography by Brett Mountain, 2019. Courtesy of Cranbrook Center for Collections and Research

文: Mayumi Bilderback
取材協力: Cranbrook Center for Collections and Research

<INFO>
クランブルック美術館・博物館も再開中。クランブルック・センター常任キュレーター、ケビンアドキソン氏が毎週フェイスブック及びインスタグラムにて様々なバーチュアル・ツアーを実施中。館内の美術品から野外に何気なく置かれている芸術品まで、様々な美術品を紹介する。

フェイスブック:https://www.facebook.com/CranbrookCenterforCollectionsandResearch
インスタグラム:
https://www.instagram.com/cranbrookcenter/

ミシガン州 夏休み後半 #安全に楽しみたい #ミシガン夏休み #何できる?

1.  クランブルックハウス&庭園

春から秋にかけて、クランブルック庭園は一般に無料公開されており、Sunken Garden(写真上)、木々が生茂るトレイル、様々な彫刻、噴水はじめ、日本庭園までもが存在するその庭園の規模は40エーカーにも及ぶ。

 クランブルックと言えば、ミシガン州の名門校、美術館、科学博物館、教会などを含めたコミュニティの総称。その庭園は、クランブルックの創始者であるジョージ&エレン・ブース(George and Ellen Booth)夫妻が1908年から49年にかけて住んでいた邸宅を囲んでおり、現在は一般に公開され誰でも気軽に散策ができるように手入れされている。

 ジョージ・ブース(1864-1949)はトロント生まれ。妻エレン(1863-1948)の父がデトロイトで新聞社を営んでいたが(The Detroit Evening News)その新聞業にジョージも加担。その後いくつもの新聞社を買取り、当時ミシガン州最大の出版社となったブース・パブリッシング・カンパニーを設立し財を成した。

 クランブルックの歴史は、彼らがデトロイトからこの地に住いを移したところから始まる。ブースの祖先が英国のクランブルック出身であったことからクランブルックと名付けられた。広大な土地に、邸宅に始まり教育施設、教会、美術館、科学機関とコミュニティを作り上げ、現在それらは米国国定歴史建築物として登録されている。

 ブースは非常に高い芸術的感覚も合わせもっており、美術工芸のコレクターとしても知られていた。デトロイトの邸宅は自らがインテリアを手がけたが、クランブルック邸のデザインは、友人でもありデトロイトの建築家として著名となったアルバート・カーンに依頼。英国調の邸宅に各国の美術、工芸をふんだんに取り入れ同邸を完成させた。現在は、バーチャルツアー(facebookやInstagram)の配信などで邸内も公開されている。緑あふれる庭園は、夫妻が亡くなった後も多くのボランティアによって丁寧に手入れがなされている。(今年は新型コロナの影響により噴水は停止中)。

庭園の見所—

Sunken Garden:人気の写真スポット。毎年特徴的なパターンと色の組み合わせの植物アートを作成。多年草と一年草植物の混合で、2020年は、約4000ものベゴニア、サルビア、サンパティエンの組み合わせでカラフルな庭園に仕上がっている。

Reflecting Pool : 今年2020年は残念ながら水が張られていないが、ここはクランブルックハウスから眺めると、クランブルック美術館へと続く並木道がまっすぐ見える気持ちの良いスポット。プールの左右には、対象的に植物が植えられているのが特徴的。

Japanese Garden:北米でも最も古い日本スタイルの庭園のひとつ。1915年、ブースはサンフランシスコの万博で日本建築や美術に魅せられる。これをきっかけに春日灯籠や朱色の太鼓橋などを取り入れた1エーカーの池と石の日本庭園をこの地に作り上げた。庭園には日本楓や、ふき、紫の藪蘭、牡丹などが植えられている。現在、この庭を再建する試みがクランブルック・コレクション研究所(Center for Collections and Research)によって進められているが、日本庭園の造園家・内山貞文(さだふみ)氏による修復用のマスタープランが昨年度公開されたばかり。入り口付近の修復が次の課題となっているが、寄付も随時受け付けている。

 理想のコミュニティを作り上げたブースを思い散策するのも良いのでは?

Cranbrook House & Garden
380 Lone Pine Rd, Bloomfield Hills, MI 48304
https://housegardens.cranbrook.edu/
(248) 645-3147
今季:  〜 10月31日(土) 7:00am – 7:00pm
(Free Admission to Cranbrook Gardens)
駐車場所:クランブルックハウス&庭園スポット(Christ Church Cranbrook向かい)
COVIDー19 対策注意点:
・ソーシャルディスタンシングの徹底(ボランティア
   作業中の方などからも)
・一般トイレは現在使用不可なので注意
・ピクニック不可



2.  New Normal 必須  デトロイト美術館再開

ミシガン州の非常事態宣言を受け、自宅待機令が発令されてからというものクローズしていたデトロイト美術館(DIA)も7月から再開。9月6日のレイバーデイ(労働者)までは現在一般の入館料が無料とあり、しっかりとコロナ対策をして楽しむ方法もあり。

 デトロイト日本商工会、文化部会下のJapan Cultural Development(JCD)グループでは、DIA再開とあり、同館の紹介、現在の様子、入館方法などを日本語で説明した動画をYoutube(https://youtu.be/Ah4FJbsfV4s)にて紹介している。第四巻まで作成予定ということなので、同館ウェブサイトと合わせてぜひ活用いただきたい。

 現在、無料再開とは言え、事前にウェブサイトにて入館時間を指定したチケットを入手することが必要となってくる。マスク、ソーシャル・ディスタンシングは必須、現金も使用不可、軽食をとることができるレストランも現在はクローズしているので注意が必要 (編集2020.8月時点)。

 再開はしても、DIA at HOMEとして、ウェブサイト上でも同館美術に関する情報やプログラムが公開されているので、そちらを活用するもよし。

Detroit Institute of Arts
5200 Woodward Avenue Detroit, MI
https://www.dia.org ・ (313) 833-7900
時間     水ー金:   9 am – 4 pm
土・日: 10 am – 5 pm
月・火: CLOSED



3.  ちょっとした非日常を ドライブ・イン・シアター

この時代、家の大画面テレビでも、電話でも、パソコンからでも、どこからでも映画観賞は可能だが、せっかく気候が良いのだから、ちょっと家を出てドライブ・イン・シアターの映画を楽しむのはいかがだろう。この自粛期間子どもたちと缶詰状態の家庭も少なくないのでは?

 ほぼ毎日、日没後に映画が始まるので、どのようなものが公開されているかホームページで確認。自分の車なので、気軽にゆったり楽しもう。音声は指定されたラジオステーションに設定するだけ。ただ、車のバッテリーが気になる場合は、ぜひポータブル・ラジオを持っていくことをお勧めする。(レンタルしているところもある)

 指示されたエリアに車を停めて、車の中から、またはトランクを開けて(他の観客の視界を遮らない程度の高さまでしか開けられないことが多いのでロープを持っていくなどを勧める)映画観賞を楽しめる。車なので小さなお子さんがいてもベビーシッターも必要なし。

 現在は、コロナ対策がされ、通常の収容車数よりも少なくなっていることもあり、ゲートオープンに合わせて早めに行くことをお勧めする。トイレやスナックなどを購入時は必ずマスクをつけて移動するなど気を付けて、特別な夏の思い出をつくってみるのも良いのではないだろうか

デトロイト近郊 ドライブ・イン・シアター

Plymouth – The Summer Drive-In –
The USA Hockey Arena parking lot
14900 Beck Road, Plymouth Twp, MI 48170
https://www.usahockeyarena.com/drivein
(オンライン購入のみ)

Dearborn  – Ford Drive In –
10400 Ford Road, Dearborn, MI 48126
https://www.forddrivein.com
(現地購入のみ・クレジットカード)

Flint  – US23 Drive In –
5200 Fenton Road, Flint, MI 48507
https://www.us23driveintheater.com
(現地購入のみ・クレジットカード)



4.  HISアメリカ 特別企画 #ふたたび美しい世界へ
オンライン体験ツアーに参加

旅行業会も大きな痛手となっているこの新型コロナウイルスが広がる状況下、それでも旅を愛する方々のために面白い企画が次々と出されている。

 特に、このHISアメリカが「すべての旅人と旅行従事者の未来を紡ぐために……」と始めた特別企画「#ふたたび美しい世界へ」は、家から体験できるオンライン体験ツアー&オンラインセミナーが目白押し。海外70ヵ国に展開するHISだからこそのネットワークを生かした面白い企画が多く、2020年6月からは、このオンラインツアーの新しい取り組みとしてサブスクリプションサービス(定額サービスー 30日間($50)・14日間($30))を開始した。(一部除外あり)

 今回は、JNCライターも「行った気になる観光セミナー」にさっそく参加。数ある旅先のうち、ずっと気になっていた、という世界が誇る絶景、ボリビアにある世界最大の塩湖、ウユニ塩湖をチョイス。

「ウユニ塩湖の魅力は、360度の景色を見せてくれること。一年を通して、そして朝夕夜と1日の中で違う顔や色を見せてくれること」とウユニ塩湖に魅せられた現地日本語ガイドのリャンミさんの話を聞きながら、紹介してくれた写真やビデオの映像のなかに自分をはめ込んで想像してみる。

 塩湖での鏡ばりトリック写真やビデオ、サボテンがそびえ立つ島、塩でできたホテルやベッドの感触や香り……バーチャルツアー体験中に気になったあんなことやこんなことのリストができていく。旅行の醍醐味のひとつとも言える現地の人との触れ合いは残念ながらバーチャルツアーでは体験することはできなかったけれど、いつかその時が来るまで楽しみにとっておくことにしよう。

現実の家族旅行先としてはなかなか候補に挙げにくい場合でも、バーチャル体験ツアーなら魅力的な場所を選びいろいろと体験できる。この夏休みには、家族で世界をバーチャル旅行してみてはいかがだろう。

 その他、NYプロダンサーによるトレーニングなど自宅参加型のセミナーも同様に開催されているので、夏休み後半、このようなイベント参加も一案。

情報はHISのHPから! https://tour.his-usa.com

 

ゆるやかに動き出したミシガンブリューワリー HomeGrown Brewing Company -Oxford, MI 48371

収容人数の制限はあるが、6月第二週からミシガン州のブリューワリーも店内での飲食の提供を始めた。Oakland County の最も北の一つにある緑と湖の自然豊かな街、OxfordのHomeGrown Brew Company (HGBC)もその一つ。 To Goで缶の販売を続けていたが、店の裏側にあるビアガーデンは2日後の再開のために準備は万全だった。

 OxfordはM-24沿いにダウンタウンがあり、ちょうどデトロイトとフリントの中間に位置する。今年こそ雪は少なかったが、Bold Mountainのスキー場の近く、1800年代後半の建造物と週末のマーケットがおしゃれなことで有名なCanterbury Villageからも10分足らず。Oxfordの周囲にはゴルフコースが広がり、他のOakland Countyの街に比べると格段に静かさと落ち着きを感じる小さな宝石のようなところ。

 店の正面のドアはこぢんまりとしていて、Oxfordの街並みにフィットしており、ここがブリューワリーとは思わず、見落とすぐらいのシンプルな外観。名の通り、家族経営のブリューワリーで、気さくなJoeが店内を案内してくれた。To Goの缶のラベルのデザインもJoeの作品。Brew Masterは父のJerry。一家でBreweryを盛り立てる。

 「うちのキッチンに冷凍庫はない。すべてここで調理しているから」という。「Oakland County北部の地の利を利用して最高の食材は裏庭ともいえる地元の農家、マーケットにある」とこだわりを見せる。

 元UAW(全米自動車労働組合)の建物をリノベーションしたHGBCの2階はプライベート・パーティー用のミニバー。昨今の営業停止で予約数は減っているが、結婚式、個人パーティーなどのために貸し切りとなっている。

 おすすめはOxford Ale(ABV 4.5)とWhamber Ale(ABV 5.1)。全面開店2日前にToGoをピックアップに行ったので、自宅で缶をあけた。エールならではの甘さの中にあるほど良い苦さ、スムーズさがよかった。また、Ruck-A-Chuck IPA (6.7%)もホップの味を楽しみたい人にはお勧め。

 ミシガンはこれからが夏本番。ちょっと遠出のドライブや大自然を楽しんだ後、ToGoで立ち寄ってはいかがだろう。もちろん、フルキッチンがありサンドイッチ、そうめんを使った料理や中東風の料理もあり、メイン
ディッシュは充実。ダイニングは予約が必要。
  (Tel: 248-800-4244)

ファラフェル(ピタ付$12。 写真:HGBC)
外観
ToGoのGrowler他。
街並みにフィットした外観と、ゆったり広々
としたパティオ席
個性的なラベルの
デザインはJoeによる

文&写真 by ヤマトノオロチ

HomeGrown Brewing Company
28 N Washington St. Oxford, MI 48371
https://www.homegrownbrewco.com

【ミシガン州】ー Japan News Club 7月号 ー

Japan News Club 7月号が発行されました。お近くの日系スーパーや日本レストランで入手いただけます。なお、ご自宅からも楽しんでいただけるよう、こちらからもご覧いただけます。
掲載広告に関しましては、現在の新型コロナの影響により営業時間や営業形態が変更されている可能性があるためウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。

Japan News Club 7月号クリック

<目次>

02 ・・・夏を楽しむカヤック(続)
03 ・・・コミュニティニュース
04-5 ・・・喧喧諤諤
06 ・・・言葉の架け橋
06 ・・・ゴルフノスゝメ
07 ・・・アメリカ生活の豆知識
07 ・・・お花の随筆
08 ・・・心臓病治療の最前線
09 ・・・卒業生2020!
10 ・・・Standard Golf
11 ・・・New Normal の基本
13 ・・・クラシファイド
14 ・・・Brewery 紹介
15 ・・・コミュニティイベント

冬のミシガン さぁ出かけよう

Photo Courtesy of Pure Michigan

ミシガンの冬

今年は比較的雪が少なく、過ごしやすいクリスマス、年明けでしたが、2月はまだまだ寒さの増す冬本番。ミシガン州は日本の北海道と同じ緯度上に位置するため、気候が北海道と似ていると言われます。冬のデトロイトの12月〜2月までの平均気温をみてみると、摂氏0度からマイナス5度。ただし、これはあくまで平均で、摂氏マイナス20度前後を記録することもしばしば。時には身の危険を感じる寒さです。だからと言ってこの長い冬を屋内で過ごすにはもったいない!小さいお子さんがいる家庭では、雪が降るとすぐ、庭でかまくらを作ったり、そりを手に近所の「行きつけ」のソリができる丘に車を走らせたり、外に出るのが定番。その後ホットチョコレートで身体を温めて・・・手軽に楽しめる雪遊び、一番の冬の醍醐味と言えるかもしれません。

ウィンタースポーツ

ミシガンのウィンタースポーツ事情についてみていくことにしましょう。

DETROIT SHIPPING CO. – Detroit, MI

昨今話題を集めている郵送用コンテナを再利用した食とイベントの施設

 

郵送用コンテナを再利用した施設が増えているが、Detroit Shipping Companyはフードコートのような集合レストラン型のビアガーデンで、デトロイトのダウンタウンLittle Ceasars Arenaの数ブロック北西に生まれ、話題と人気を集めている。外装も内装もコンテナを生かした2階建て。21個のコンテナが使われているという。相席スタイルの長いテーブルが屋内と屋外(屋根は無いが施設内)に並ぶ、いたって飾り気のないスペースだが、なかなか洒落ている。

施設としては、6つのフード店舗と、2つのバー、そして野外にはステージ、2階にはギャラリーにも利用されている通路や広めのオープンスペースがある。屋外スペースは犬同伴もOK。ビアガーデンではあるが、酒の伴や仲間とシェアするのに向いたメニューを提供しているレストランが多く、気楽な雰囲気は子供連れにも人気。

現在開業しているのは以下、1階に4つのフード店と、2階にコーヒー&アイスクリームの店。本店のストリートフード版、スタートアップビジネス(起業・試み)の場としてユニークなスタイルやメニューがみられる。席の予約は受け付けない。プライベートのパーティーなど施設利用が予約により可能。

Brujo Tacos & Tapas

独創的なタコスや、スペインから輸入した珍味など。Tapasはスペインのバーなどで供する小皿料理のこと。いくつものメニューにデトロイトで水栽培した新鮮なエンドウ豆の芽を使っている。

Bangkok 96 Street Food

Bangkok 96の姉妹店。メコン川を旅するバックパッカーが食べたり、バンコックの路上で売っているような食べ物を提供し、タイレストランのメニューとは違うとのこと。

COOP CARIBBEAN CHICKEN

カリビアン風、フュージョン料理。地産の材料を多く取り入れている。24時間マリネ―ドしたチキンが売り。

MOMO CHA

モモチャ?日本のお茶屋?と思いきや、自家製ネパールのダンプリンやスナックを提供してる。ダンプリンの見た目は餃子のよう。調理法として焼き/揚げ/蒸しから選択、具として牛/豚肉/ベジタリアン/ビーガンから選択してオーダーする。ゴマ醤油のタレ、ローストトマトの入った特製タレのチョイスもある。DAL BHATというネパール伝統の豆(レンタル)入りカレーもある。

-320 COFFEE & CREAMERY

目の前で作る濃厚でクリーミーなアイスクリームが大人にも子供にも人気。秘密はマイナス320℉の液体窒素で瞬時にフリーズする工法。ストロベーリー&バジル、フレッシュミント&チョコチップなど、オーガニックな材料にこだわっている。ストロベーリー&バジル味など、ものによってはビーガン(卵・乳製品等の動物性食品を含まない)でのオーダーが可能。

DETROIT SHIPPING COMPANY

474 Peterboro Street Detroit, MI 48201

www.detroitshippingcompany.com

建物の後ろに無料駐車スペース有り。隣に別運営の有料バレットパーキングがあり、金曜と土曜のみ提供。

 

Detroit Historical Museum

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デトロイトの歴史に特化したこの博物館は、斜め向かいにあるデトロイト美術館に比べると小規模ではあるが、興味深い展示が多くある。

ハイライトの一つは地下階にある‘Streets of Old Detroit’。3つの時代に分けて街の様子を再現している。エントランスから階段を下りて右の細い通路を抜けると、そこは1900年代。テーマパークのように華美な装飾はせず地味な分、リアティーがあってタイムスリップした気分になる。1900年代の駅舎、ドラッグストアーなどが並ぶ。床屋などには、ほぼ実物大の人形がいるし、小物や家具・装飾品も見ごたえがある。奥に進むと1870年代、1840年代の街。路面が時代に合わせて、石畳、レンガ、木、と変わるのも面白い。1840年代の一画は当時の街灯を再現してか暗め。現代の便利さと明るさを痛感させられた。地下階には他にも、かつてのレストラン・バーを再現したホールがあり、壁には、デトロイトゆかりのスポーツ選手など著名人の写真がずらりと並んでいる。

2階にあるDoorway to Freedomの一画では、奴隷逃亡を助けた組織Underground Railroadの役割と成果を伝えている。暗い森の中を再現した通路になっていて、自由のために闇の中を進む不安と恐怖を少しばかり体感。

1階の円形のホール(上写真)ではデトロイトの移り変わりを、出来事や代表的な人物についての解説・展示によって知ることができる。Kid Rock Music Labという、モータウンミュージックを中心とした展示ルームも人気が高い。America’s Motor Cityのエリアでは本物のクラッシックカーの展示を始め、デトロイトを発展させた自動車産業に関して、人々の暮らしの側面にも触れている。自動車のアッセンブル工程を見せる大仕掛けなディスプレイもあり、2階からも見下ろせる造りになっている。

Gallery of InnovationとAllesee Gallery of Culture、Kid Rock Music Lab、Legends Plaza、そして、Detroit: The Arsenal of Democracyの5つのエリアは常設展示として2012年に新しく増設された。以前からあった展示エリアも改善を加えられている。

トリップアドバイザー(tripadvisor.com)によると、この博物館は星3と1/2☆の評価。「実に素晴らしい展示があるが、退屈なものもある」とのコメント。展示物の数が多く、また文字による解説が非常に多く、英語を容易には解読できない者にはかなりの時間と労力が要る。米人でもじっくりと一つ一つ読んでいる人は少ないと見受けられた。

子供向けのハンズオン(触って学ぶタイプの活動型展示物)は少ない。数多い資料のお陰で新しい知識が増えるのは間違いない。入館無料なので、興味のある箇所だけ見るのでも損は無いし、デトロイトをより理解するために何度かに分けて訪れたい施設である。

ウェブサイト: detroithistorical.org

所在地 5401 Woodward Ave, Detroit, MI 48202 (入口はKirby St)

博物館に隣接の駐車場有り $9

開館: 火―金 9:30 a.m. – 4 p.m.
土 ・ 日 10 a.m. – 5 p.m.
月曜日  閉館

入館無料 {寄付を募っている}

 

カナダのオンタリオ州の史跡「アンクル・トムの小屋」

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小説「アンクル・トムの小屋」のモデルとなった男性が移住した地にあるカナダのオンタリオ州の史跡「アンクル・トムの小屋」

女流作家 H.ストーによる有名な小説『アンクル・トムの小屋』Uncle Tom’s Cabinを読んだことのある読者は少なくないだろう。アメリカの奴隷制度の時代に物か家畜のように売買され虐待された黒人奴隷トムの数奇で薄幸な半生を描いた小説は、1851年に奴隷制廃止運動の機関誌に連載が始まるとすぐに話題を呼び、翌年に単行本が発刊され、1年で30万部販売というベストセラーとなった。アメリカの奴隷制度廃止運動に大きな影響を与えたと言われている。アメリカは奴隷解放問題を一つの引き金にして南北戦争に突入するが、そこに至る上でこの本の存在は無視できない。

物語では主人公アンクル・トムは優しい雇い主との出会いもあったものの残忍な主人の暴力の末に命を落とすが、この主人公トムのモデルとなったジョサイア・ヘンソンという男性は奴隷制が廃止されていたカナダに逃れ、そこに定住し、コミュニティーづくりや黒人の権利を確立するために貢献した。各地での講演にも走り回ったヘンソンから、奴隷時代の話を取材したストウ夫人がそれを元に執筆したのが「アンクル・トムの小屋」なのだ。

トムのモデルとなったヘンソンの生涯

ヘンソンは1789年メリーランド州で生まれ、タバコ農場で奴隷としてこき使われる中、逆境に耐えて学び、敬虔なキリスト教徒となり牧師に任命されたが、さらに過酷な南部に売られることになったのを機に、1830年、奴隷制の無いカナダへの逃亡を決行。カナダに逃れたヘンソンは、エリー湖の北側ドレスデンに根を下ろし、逃亡者達を手助けする活動をしつつ、仲間とともに200エーカーもの土地を購入して、職業訓練所や製材所、製粉所などを立ち上げ、黒人の自立支援・地位向上のために尽力した。

ヘンソンが定住したドレスデン(Dresden、Ontario)は、デトロイトの対岸カナダのウィンザーから1時間程。そこには彼の墓地もあり、史跡「アンクル・トムズ・キャビン」Uncle Tom’s Cabin Historic Siteとして、彼が後年妻と暮らした家の他、かつての教会や製材所などを保存公開している。チケット売り場もある近代的な施設 The Josiah Henson Interpretive Centre では、奴隷の歴史や状況の解説、逃亡や当地での人々の暮らしに関する多数の資料や実物を展示している。ヘンソンについてのビデオを映しているシアタールームには、名だたるアフリカ系の人々の名前や功績が列挙されている。

世界中で発行された小説『アンクル・トムの小屋』

ヘンソンが小説「アンクル・トムの小屋」のモデルになったということで、世界各国で翻訳発行された本も多数展示しており、日本語の本も保存されている。1952年に新潮文庫から刊行されたもので、題は『アンクル・トムス・ケビン』(吉田健一訳)。

史跡の話から逸れるが、日本でのこの小説の始まりは1897年から翌年にかけて『國民新聞』に連載小説として掲載され、当時の邦題は『トムの茅屋』。1907年に文庫『奴隷トム』(百島冷泉抄訳)が発刊され、『トムじいやの小屋』『アンクル・トム物語』などいくつかの訳本の後、1961年に小学館の少年少女世界名作文学全集として出版された大久保康雄訳で『アンクル・トムの小屋』の邦題が登場し、後年はこれが他の訳本にも多く採用され、ポピュラーになっている。

手軽に気軽にアウトドア体験

今回は、自然が豊かなミシガンに住んでいるのだからトライしなくてはもったいないキャンプやカヌー、フィッシングをレンタル込みで気軽に体験できる耳より情報。やってみたいけれど道具を揃えるのは大がかり・・と感じている人、本格的に揃える前に一度試してみたい・・と考えている人にぴったりのサービスだ。しかも、問い合わせは日本語でOK。アウトドアに興味が薄い方でも、現地の人との話題づくりのためとしても価値があるだろう。

紹介するのは、キャンプ場のロケーションはランシングの北へ約85マイルのFarwellという市。日本人が多く住むノバイから車で2時間強のところである。フリーウェイからもアクセスしやすいプライベートのキャンプ場で、敷地内にあるBrookhaven Lakeでのフライフィッシングや、ネイチャートレイルの散策もできる。こじんまりとした規模ながらも、湿地、砂地、林、原っぱ、と様々で、植物も多様。時期が合えば、自生している山菜や、モレルという貴重なキノコにも出会える。

キャンプは、アメリカンスタイルの、立って歩けるほどの大型テントのレンタルが可能。アメリカ式とは? 外でバーベキューグリルでクッキングもできる一方、テントには電気が通っているので、照明付き。電子レンジも備えられているし、暑い日には扇風機も使える。エアーベッドにシーツ、調理用具と食器も用意されている。なんと、テレビ&DVDプレーヤーもあり、日本語のDVDも用意。自分のテントの持ち込みも可。テント数個分のキャンプ場なので、ほぼ貸し切り状態。リクエストすればキャンプ場を完全に貸し切ることも可能とのこと。*食料やタオル類は要持参。

敷地内には3つのキャンプファイヤースペースがあり、焚き木も準備。チェアーとテーブル、そしてハンモックもある。数分の距離にレストランやマーケット、ガソリンスタンドもあるような便利な地区でありながら、焚き木が爆ぜる音と虫やカエルの鳴き声が耳によく届く。いかにもアウトドアライフという気分になれること請け合い。日が落ちれば、市街地や行楽地では目にすることができない数の星が頭上に広がる。サテライトも見えれば、運が良ければ流れ星も・・・。

手軽なドライブで、日常を離れ、自然に囲まれた空間に身をゆだねることができる、別天地といえようか。オーナーであるジョンソン氏は「この自然を楽しんで欲しい。家族で素晴らしい時を過ごして思い出を作ってくれるのが自分の願い」と話す。

敷地内でのフィッシングは、ガイド付きでボートを借りることが可能(追加料金)。釣り道具も貸してもらえる。レッスンも提供。個人の湖なのでライセンスは不要。魚が潜む所を把握しているガイドの指導で、かなりの確率で釣りあげることができる。魚の種類はマス。千匹以上住んでいるとの話だ。大きいものは60センチ程=4キロ。30センチほどの魚がしょっちゅう釣れるとのこと。ただし、キャッチ&リリース。記念写真を撮ったら放ちましょう。

このキャンプ場と同じオーナーが提供しているカヤックレッスン、キノコ狩りレッスンもある。5月から10月まで、異なる種類のキノコ狩りが可能だという。

カヤックレッスンはキャンプ場から25分ほど南のMount Pleasantで、Chippewa Riverという美しい中規模の川を3~4時間かけて下る。流れが緩く、小岩に底を擦らないように気を配る必要があるほど、大半が浅い川なので初心者でも挑みやすいコース。ガイド同乗のカヌーライドも可能。ライフジャケット、ウォーターシューズも用意してくれる。川沿いに個人の家を時々見かけるものの、川面の石や流木の上で亀たちが甲羅干ししていたり、ワシやタカが頭上を悠然と旋回したり、生き物との出会いも多い。

モレル・マシュルーム

春(5月ごろ)のキノコ狩りのターゲットは前述したモレル・マシュルーム(写真左)という貴重な種類。日本名でアミガサタケという名前のごとく、カサが網目状になっていて独特な外見が特徴で、食用として珍重され、スーパーマーケットでは1ポンドあたり数十ドルの値が付くほど。なので、販売のためにハンティングする人もいるという話。乱獲が問題になっている。私有地に勝手に入らないことはもちろん、自然を荒らさない配慮が必要。また、似て非なる“食べられないキノコ”もあるので、知識のあるガイドと、採って良い場所でキノコ狩りをすべしと記しておく。経験豊富なガイドと一緒でも全く見つからないこともあるほど、難しいことも追記しておく。鹿やターキーの好物でもあると話。動物や自然が相手の戦いといえるのかも知れない。ちなみに筆者は上記キャンプ場の敷地内、それも前日に何度か歩いて行き来した車道の横で数個発見!オーナーの許可を得て、採取させていただく幸運に授かった。「前日には気づかなかった」と口にしたところ、一日で数センチ伸びるとのこと。知識と経験に加えてタイミングが重要だと思い知った。

キャンプ場の近くにはゴルフ場(30分以内に10コース)、ジップライン、ウォーターパークなどのレジャー施設もある。1泊でも充分にアウトドアを楽しめるが、長く滞在すればさらにバラエティーに富んだプランを立てることができる。周辺のレストランが安めなのも嬉しい点。

この近隣にはアーミッシュという、宗教的理念のもと、電気や自動車など現代技術を拒否または遠ざけて暮らしている人々が多く住んでいる。農耕や牧畜が主な生活基盤で、彼らが昔ながらの方法で育てた鶏の卵、野菜や果物、そしてそれらを材料にしたパンやパイ、ジャムを購入できる場所もある。キャンプ場のオーナーが教えてくれた自家製ペーカリーのお店=自宅の納屋では、パンやパイの他、メープルシロップ、そして、庭には売り物のキルトも並んでいた。クレジットカードは取らないので要注意。もう一つ注意したいことは写真撮影。アーミッシュの典型的な服装やバギー(馬車)は素朴で、絵柄的に魅力的だが、撮影はNG。キャンプ場オーナーを通してバギーライド体験もできる。

Natural Way Cheeseという、自然の材料と工程を踏襲しつつ、近代設備でチーズを作っている工房が最近オープンした。チーズ作りの様子を見学したり試食したり、買うだけではない楽しみも味わえる。ちなみに、ソーラーパワーはOKというアーミッシュの人々もいる。

前述したカヤックレッスンの拠点Mount Pleasantには、この周辺のネイティブアメリカンについての展示・学習施設であるZiibiwing Center、そしてすぐ近くにカジノもある。Ziibiwing Centerについては別の号で紹介したい。

キャンプやカヌー/カヤックレッスン、フィッシングの料金など詳細はホームページwww.brookhaven-lake.comに掲載されている日本語のパンフレット(“Japanese brochure”をクリック)に記載。営業は5月から10月まで。

問い合わせや申し込みはウェブ内のフォームまたは info@brookhaven-lake.com

オーナー/ガイド:Jeffry Johnson (313) 510-0928

           jeffjohnsonriverguide@yahoo.com   (英語のみ)

日本語での問い合わせ:サナエ (810)441-5653  sanaedori1818@yahoo.co.jp

アムトラック「コースト・スターライト号」

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先月号(2019年3月号)でヨセミテ公園へのアクセスの一つの方法としてあげたCoast Starlightについて紹介。

シアトルからロサンゼルスまで西海岸を縦断するコースト・スターライト号(Coast Starlight)は、その名のとおり太平洋のコーストライン(沿岸)の風景や、夜には星が見られる路線で、アムトラックが「最もスペクタキュラ―(壮観)な路線!」と誇るだけあり、人気がある。

全線1377マイル。所要時間は約35時間。毎日1便あり、シアトル発9:45am-ロサンゼルス着9: 00pm。逆は、ロサンゼルス発10:10am-シアトル着7: 56pm。(2019年3月現在)

シアトルのキングストリート駅もロサンゼルスのユニオン駅もダウンタウンの便利な場所にあり、前後のアクセス、観光もしやすい。

途中、美しい海岸街Santa Barbara、カルフォルニア州の州都Sacramento、オレゴン州のPortlandにも停車する。サンフランシスコの市内には入らないが、別の路線とコネクトしている。もちろん、一部だけの利用や途中乗降も可能。ただし、出発時間の遅れや車両トラブルによる遅れが少なくないので、余裕をもった日程を組める人向き。

予約は、駅でも空きがあれば可能だが、ホームページからネット予約しておくのが確実。

寝台車、ビジネス席もある。全線乗車の場合の料金は以下が目安。

・普通席=$150前後 ・ビジネス=$200前後 *時期や空席状況によりかなり上下あり

・相部屋寝台=$400前後 個室寝台=$700~$1200前後 www.amtrak.com

どの席の乗客でも利用できる展望室がある。天井まで広がる大きな窓からの眺めは抜群。太平洋や広大な草原・放牧地、森林、雪がかかった山々などを望むことができる。夜には電光に邪魔されることなく星空をのんびりと見続けることもできるのもトレインの旅なら。

ダイニングカー(食堂車)も備えている。寝台利用者は食事付、普通席の客は有料で利用が可能。席数に限りがあるので予約した客が優先。希望時間を伝える必要もある。乗車してからでは、食事の時間帯を外しても予約を入れられないことがあるので要注意。また、相席テーブルになることもあると覚悟。メニューは割と豊富でサンドイッチのような軽食からステーキまでチョイスは広い。車内にスナックや飲み物を扱う売店もある。

最後に。コースト・スターライト号は景色が良いだけでなく、アムトラックの中でも上等な車体と内装。路線によっては旧式なものもあることを書き加えておく。

写真撮影:Alice Wu, 記事:NoM

マークトウェインが「地球で最も綺麗な絵のよう」と賛称したレイク・タホ

カリフォルニア州とネバダ州の州境に位置し、透明度が高い湖として有名なレイク・タホ(Lake Tahoe)。周囲の山々から63もの川によって雪解け水が流れ込んでいる故だそう。

 水の色が美しく、周りの緑、そして遠方の山々が望める。スケールの圧倒的な大きさがウリの北米の様々なナショナルパークに比べて、絵葉書向き、絵画的な美しい景色を楽しめる所といえようか。シエラネヴァダ山中、標高約1900mに位置し、周囲約115km(72マイル)。一大リゾートエリアだが、観光資源でもある豊かな自然が保持されいる感がある。

 冬はスノーアクティビティーが盛んで、規模は巨大ではないものの、スキーヤーの間では名スキーエリアとして世界的に知られている。秋の紅葉も見事だが、夏が最もポピュラーでレジャーの種類も多いシーズン。

 レイクでのアクティビティーの筆頭はウォータースポーツ。カヌーや手漕ぎボートなども良いが、遠浅で波が少ない岸のあるレイク・タホでは、Stand up water boardという浮力のある長―い板に発ってパドルで漕ぐアクティビティーが人気(右写真)。そう!場所によってはかなりの遠浅で、必死に漕いで100メートルほど岸から漕ぎ出した所で、立って歩いている人の胸あたりの水位しかなく、「歩いて来られたのね~」と、がっくりしたほど。逆に言えば初心者にはもってこいの地の利。

 レンタルショップやクルーズの拠点は南側湖畔に多い。遊覧船での食事付クルーズやサンセットクルーズなど、優雅な楽しみ方もある。Statelineという文字通り州境の街などから湖畔観光船が運行。水車で走る趣ある観光船はZephyr Coveという湖畔南東の岸が拠点。

 湖岸は(道路からは見えない所も多いが)、砂浜、岩場、湿地帯、崖、森林帯などバラエティーに富んでいる。

 陸に目を向ければ、周辺には数多くのハイキングトレイルがあり、軽装で気軽に歩いて絶景を望めるコースも多い。乗馬で大自然の中を進むのも爽快。冬場に輸送手段として活躍するゴンドラの中に、他の季節にも動いているものもあり、容易に高度からの壮大なパノラマを眺望することも叶う。

 湖の周りには、湖岸に沿いつ離れつ道路があり、大小の近代的または可愛い街、素朴な集落、そしてキャンプ場から高級リゾートまで、様々な表情を持つ地区があるのが面白い。起伏がかなりあるのでサイクリングであれば熟練者か超健脚者向けだが、車で一周してみることをお勧めしたい。

初めて訪問するならホテルが多くカジノに足を延ばせるサウスを勧めたい。昼は手軽なミニゴルフやウォータースポーツ、夜はカジノでビュッフェやギャンブル&ショー三昧もあり。

 レイク・タホ全域にわたって湖畔沿いは営業施設やプライベートな敷地、あるいは州立公園な保護地区が大半をしめているが、広い砂浜があるBaldwin Beachなど、一般客が入れるビーチもある。観光シーズにはパーキングが難しいのでご留意のほど。ここに限らず、シーズン中の週末には道路もかなりの渋滞が起きる。

 「豊かな自然が保持されいる感がある」と冒頭に記したが、観光化が年々進んでいるという話。楽しみも増えている一方、混雑さや、かつてののんびりとした良さが失われたことを残念がる人も少なくないという。また、「近年は富栄養化が進み、年間0.25mずつ透明度が低下してきている。」とのウィキペディアでの記載も目にした。親しまれつつも美しさが残ることを願ってやまない。

 ちなみに、ヨセミテ日帰りツアーもある。

RENO, Nevada

 レイク・タホはサンフランシスコから4時間強のドライブで行けるリゾート地として親しまれているが、空港で近いのは北東に位置するネバダ州のRENO(レノ) で、レイク・タホの北岸までは車で通常1 時間ほどで着く。山を越すが、それほどの山道ではなく、景観の良いドライブ。

 RENOはラスベガスに次ぐネバダ州のカジノの名所。ラスベガスより数段、いや数十段もこじんまりとしているものの、古くは鉱物(特に金)の集散地として栄えた都市に相応しく、風格のある建物も多く、趣ある土地。街の愛称は、“The Biggest Little City In The World”(世界で一番大きい小都市)。散策しているとその意味が何となく感じられる。この地を愛して移住したアーティストが多いそうで個性的な作品や、洒落た内装・外装のレストランも目にする。

 ダウンタウンの川沿いは美しく整備され、散歩、川遊びもでき、周辺でショッピングもできる。

 ホテルの最上階の温水プールのジャグジで遠くの山々や赤土の台地をのんびりと眺めていた時に居合わせた米人が、「毎年、Renoに来るのよ。ラスベガスのような喧騒がなくて好き。見事な絶景でしょ?!」と話しかけてきた。聞けばLAからの訪問とのこと。「観光客だけれど、何となく懐かしくて、ホームタウンに戻ったような気もちがするのよ。」とも。

 余韻が残る地であった。

Nevada Museum of Art

 特別展が中心で、美術の教科書に出てくるようなアーティストの作品こそないが、アートに浸れる心地の良い空間。屋上からRenoの景色が一望できる。美術館周辺にもアート作品が点在している。

 

人気の高いアメリカ国立公園 ヨセミテ・ナショナルパーク

今回は、先月号(2月号)のイエローストーンに続いてヨセミテ国立公園の紹介。

ヨセミテもイエローストーン同様に人気ランキングやお勧め○○選などで上位にランキングする常連。U.S. Newsによる国立公園ランキング“20 Best National Parks in the World”ではイエローストンに続く2位になっている。3位はモンタナ州の宝石とも称されるグレイシャー国立公園(Glacier National Park)。グレイシャー国立公園には筆者は残念ながら訪れたことは無いが、カレンダーやジグソーパズルの画像としてよく目にする“絵になる景観”が素晴らしい所。そして4位は世界的に有名なグランド・キャニオン(Grand Canyon National Parkで、18 x 277マイルの細長い敷地はユネスコの世界遺産にも登録されている。

ナショナルパークサービス(NPS)集計による訪問者数のランキング(2017年)では、ヨセミテ国立公園はイエローストーンを上回る5位。ちなみに、4位までは以下の通り。

1位 グレートスモーキー: 先月号(2019年2月号)でも触れたが、イーストコーストにある数少ない国立公園で、行楽地要素もある麓町が北側の入り口にある。利便性の高さや気軽なドライブを楽しめることが訪問者の多さにつながっていると思われる。

2位 グランドキャニオン: ラスベガスやフェニックスを拠点にアクセスするのが一般的。ラスベガスや赤い岩でポピュラーな観光地セドナからのセスナツアーもある。グランドサークルと合わせた行程も人気。宿泊しない訪問者も多く、夏場の観光ポイントは人で混雑するが、駐車スペースが多く、筆者は4月と8月に訪れたことがあるが車でのアクセスは案外スムーズだった。

3位 ザイオン(ユタ州): ここもラスベカスからアクセスしやすい。ソルトレイクから行く方法もあり、イエローストーンや他のナショナルパークとはしごする人が多いという。

4位 ロッキーマウンテン国立公園: コロラド州デンバーから近い。車で3000メートル後半という富士山レベルの高さまで、整った道路で容易に訪れることができる。コロラド川のラフティングなどと組み合わせるなど、周辺を含めて長期滞在する人も多い。

Yosemite National Park

さて、今回詳しく紹介するヨセミテ国立公園は、サンフランシスコから公園の際まで180マイルほど。デトロイトからシカゴは約280マイルなので、その2/3程の距離。時間的にはサンフランシスコから車で、空いていても3時間半はかかる。観光シーズンには公園内で大渋滞が起きるので、それも念頭において予定を組む必要がある。カーブが連続したり、崖っ淵を走ったりするので、山道に慣れていないドライバーには神経を使うコースと言える。

ヨセミテ公園の魅力は、岩峰と滝。氷河によって作られたヨセミテ・バレーから見上げる岩峰と滝、そして、山頂(グレーシャー・ポイント)から見るシエラネバダ連峰の遠景と眼下に広がるバレーや滝の景観は何とも美しい。淡い色の岩肌が日光をを受けて輝き、時間帯によって異なる表情を見せる。園内には断崖絶壁や山々、いくつもの滝、澄んだ小川、そして草原など壮大な大自然が広がっている。動植物も豊か。公園の南ゲートの近くにある巨木セコイアの森も人気観光ポイントになっている。

学校の夏休み時期が観光のピーク時だが、雪解け水が多い5月は滝の水量が多くダイナミックなのでベストシーズン。夏には枯渇してしまう滝も多い。

真夏は日中30℃を超えることも多く、木陰でのハイキングでさえ汗が流れるほどだが、朝夕は10℃ほどまで下がることもある。標高による格差も大きい。ロッククライミングのメッカだが、夏場は日が傾くのを待ってから活動していた。

ポピュラーな観光ポイント

ハーフドーム

丸いドームを半分にしたような大きな花崗岩で、ヨセミテのシンボル的な存在。様々なポイントから見ることができる。トンネルビューからの遠望は特徴的な形がわかり美しいが、狭いパーキングスペースが込み合うので要注意。ビレッジからの近景もなかなかの迫力。ハーフドームに登るにはパーミット(許可証)が必要。1日かかるが、コースとしては全体的に緩やか。

ヨセミテ滝

アッパーフォールFall(436m)と、ローワーフォール(97m) 、その間のカスケード(206m)がある。

4月頃から雪解け水で水量が増え、8月には水はほぼ無くなる(その年にもよる)。岩肌も魅力。

ローワー滝へは散策感覚で行ける。アッパー滝へはちょっとした山登りになるので、装備や食料を整えて。

エルキャピタン

世界一大きな花崗岩とされており、高さは何と約1,095m。ロッククライマーの憧れの岩壁。

ブライダルベール滝

道路から平たんな遊歩道で遠景を望むビューポイントに行くことができ、ポピュラーな滝。

グレーシャーポイント

ヨセミテ渓谷から車で40分ほど離れた所にあるが、ハーフドームを高い位置から目の前に眺め、ヨセミテ滝、エル・キャピタン、バーナル滝、ネバダ滝等、多くのスポットを一望することができる。

他にも、長さとレベルのトレイルが多数あり、ポピュラーなアクティビティとなっている。

アクセスと宿泊

前述したが、観光シーズンには観光の中心であるビレッジやヨセミテ滝などに行くのに、うんざりするほどの渋滞が起きる。パーキングスペースが限らているため、ヨセミテバレー内は目的のポイントまで車で行こうとせず、ループ状になった道路脇に停めて、無料シャトルを利用して巡るのが効率的。シャトルと観光バスは専用道路を走るのでスムーズ。

山間ドライブや渋滞を避けるために、おすすめなのはツアー参加で観光する方法!

サンフランシスコから日帰りのツアーも数多くある。日帰りでもハイライトスポットを抑えてはいるが、日没時の輝きと陰り、日の出時の刻々と変化する岩肌や湖の色を見なくてはもったいないので、最低でも1泊することをお勧めしたい。

ツアーではなく、公共交通機関を利用することも可能。アムトラック駅もあるMercedから公園行きのバスが日に数本運行されている。この駅はアムトラックで最も景観が良いと言われるCoast Starlightという線のロサンゼルスとサンノセの間にある。Mercedへは他の公共交通手段もある。

アメリカで2番目に古い国立公園である「セコイア国立公園」や、隣接する「キングスキャニオン国立公園」も人気スポットで合わせて回る人も多い。

ロサンゼルス発のツアーは1泊でヨセミテに特化しているものから、隣のセコイア国立公園も回るコース設定、さらに2泊、3泊でいくつもの国立公園を中心に周遊観光するものなど様々なツアーが見つかる。

夏場の園内にある宿泊施設の予約は早めでないと難しいのはいずれのナショナルパークも共通だが、ヨセミテ公園は観光に便利な園外近くのホテルが少ないので、より予約が困難。予約を取らず、早く着いた者勝ちFirst-come, first-served campgroundsのキャンプサイトが数カ所あるが、数日滞在する人も多いため、満杯状態なのが常。宿泊情報はアメリカ国立公園のホームページwww.nps.govから別サイトに進み調べることができる。

日本の早咲きの桜–春を先どり

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2月、ミシガンは真冬。白銀の世界が広がる時期。春が、花が恋しい! 日本も冬真っ只中ではあるが、早咲きの桜が咲き始める。一足早く春の訪れを知らせてくれる早咲き桜の名所として伊豆の河津町を発祥とする河津桜が有名だが、さらに早く咲き始める沖縄の桜と合わせて、何カ所かを紹介したい。

沖縄の寒緋桜:日本一早い桜祭りは沖縄の桜まつりで、1月に始まる。寒緋桜(かんひざくら*別名
緋寒桜)という、本州に咲くものとは異なる種類で、桜の原種の一つ。濃桃色から紅色の濃いピンク色の花が釣り鐘のように下向きに咲くのが特徴で、特に琉球寒緋桜は花が大きめ。南国っぽい華やかさが感じられる。開花時期は年によるが、桜祭りは当然“例年の見ごろ時期”に設定しているわけで、1月下旬から徐々に始まる。桜が咲くには寒さも必要条件なので、沖縄では北から南へ、山頂から麓へと桜が開花していく。最初は本部(もとぶ)八重岳山頂からの開花、南部に位置する那覇市内は2月24日が桜祭りの最終日と、沖縄本島の中でも幅が広い。

本部町には全国屈指の規模と人気を誇る美ら海水族館がある。その10キロほど南東に広がる八重岳
一帯は沖縄県指定の自然保護区に指定されて、約7,000本の琉球寒緋桜がある。道路沿いにも多くの
木があるので、ドライブだけでも桜を楽しむことができる。もとぶ八重岳桜まつり「」は八重岳桜の森公園で開催(2019年は1/19,1/20)。地元の子供たちによる獅子舞の演舞や、沖縄ならではの三線や唄、舞、そして琉球古武道の実演などで日本の桜前線のスタートを祝う。

水族館から数キロ東にある今帰仁城跡の桜もポピュラー。琉球が3つに分かれていた時代に北部を収めていた勢力の本拠地であった今帰仁城の跡は『琉球王国のグスク及び関連遺産群』という名称で全体が登録されている9つの資産のうちのひとつとして世界遺産に登録されている。「今帰仁グスク桜まつり」(2019年は1月26日2月11日)では、日によって琉球音楽や舞踊の実演が組まれ、開催中は城跡と桜がライトアップされる。

城そのものは基礎が残っているだけだが、石垣を見ることができる。地形を巧みに利用し、敵からの守りを固めるべく、波打つような曲線を描く城壁のディテールは美しく、沖縄屈指の名城といわれている。南の海の鮮やかな青色と桜とのコントラストも見事。

国際通りから徒歩圏内にある那覇与儀公園は、観光の合間の散歩がてら訪れ易い所にある。公園内に植えられた約400本は例年2月中旬から下旬が見ごろ。沖縄独特なガジュマルなどの木々との混在がこの地ならでは。桜まつり(2019年は2/20~2/24)ではエイサーや沖縄民謡ショーが組まれている。

桜とは離れるが、公園内には蒸気機関車D51が!鉄道路線のない沖縄になぜ? 昭和47年に沖縄が本土復帰した記念に北九州の国鉄門司鉄道管理局の人たちが、沖縄の子供達72名を九州に招いたところ、鉄道のない沖縄の子供達が蒸気機関車を見て感動し、沖縄に持ち帰りたいと声が上がった。

600kmの搬送の方法も費用も容易ではなかったが、当時のお金で1400万円の寄付が集まり実現したとの話。桜祭りの会期は限られているものの、寒緋桜は開花期間が長く、同じ地区でも幅があるので、楽しめる時期は長め。ソメイヨシノのような散り方はせず、ボトっと落ちるタイプなので、はらはらと舞い散る風情も花吹雪も無いが、その鮮やかさは格別。

河津桜はソメイヨシノよりもボリュームのある花びらで濃いピンク色の花が特徴で、長い期間楽しめるのも魅力。寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種という説がある。

伊豆の河津の原木は樹齢約60年で、伊豆急河津駅から1キロ強離れた飯田家に在る。

全国に咲く「河津桜」はこの原木から始まったといわれている。

「河津桜祭り」: 河津町では町内に約8,000本、駅から歩いてすぐの河津川の川沿い約4kmにわたって約850本の河津桜があり、例年は2月の中旬から3月上旬が見ごろ。2019年の桜祭りの開催は日は2月10日~3月10日で、期間中の夜には桜並木などのライトアップも行われ、河津川周辺で様々なイベントが開催される。電車で行けるのが嬉しい。ちなみに2018年は遅めの開花となった。

「みなみの桜と菜の花まつり」: 河津から南西へ30キロ弱、伊豆半島の最南端にある石廊崎まで10キロ弱の内陸部にある下賀茂温泉を流れる青野川沿い、約4.2kmの両岸に約800本の河津桜が植えられている。河川敷に咲く菜の花とのコントラストが美しい。ここでも河津桜祭りと同時期(2019年2月10日~3月10日)に祭りが開催される。

他の地域の早咲き桜

保田川頼朝桜(ほたがわよりともざくら) (千葉県)この周辺では河津桜を頼朝桜と呼んでいるとのこと。千葉県の内房、鋸南町を中心に、約14,000本が植えられている。保田川沿いに続く約600本の河津桜の景観は写真で見ても郷愁を駆られる風景。3月ごろには土手の菜の花との饗宴に出会えることも。

三浦海岸駅 (神奈川県)

京急三浦海岸駅を出ると、線路近くの遊歩道沿いに河津桜の並木道がある。根元には菜の花。時期が合えば2色の華やかな景色を楽しめる。赤のレトロな京急線と、河津桜、菜の花とのコラボレーションが電車好きはもとより写真愛好家、そして多くの人に人気。車窓からも線路際の並木が見える。レポーターが運よく見ごろの日に乗った電車では、運転手さんが並木の横でスピードを落として運転してくれた。

「三浦海岸桜まつり」は例年2月中旬~2月下旬の開催。三浦海岸駅前のテント村(売店)では地元特産品や期間限定のお菓子やお酒を提供。

なばなの里(三重県)

イルミネーションや草花がきれいな「なばなの里」。弊紙(2017年5月号)に紹介記事を掲載したが、ここでも河津桜を見ることができる。数は300本ほど、例年3月上旬頃がピーク。ほぼ同じ時期に、しだれ桜も見ごろを迎え、いずれも夜にはライトアップされ、ロマンチックな空間が生まれる。

「世界最高峰クオリティの美しい光り輝く電球だけでつくる本物のイルミネーション」と誇る今季のイルミネーションは2019年5月6日まで。名古屋から近鉄電車+バスで最速35分。

直通バス(有料)で30分。足を延ばす価値あり。

グレート・スモーキーマウンテンの麓町で クリスマスギフトショッピングやホリデーを楽しむ

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  テネシー州とノースカロライナ州の境界にまたがるアパラチア山脈の一部にグレート・スモーキー・マウンテン国立公園(Great Smoky Mountains National Park)がある。面積2,110km²で、米国東部で最大級の保護地区。また、数多くの歴史的な施設も保存されており、世界遺産にも登録されている。日本での知名度・人気度は低いが、訪問者の数は国立公園の中でも屈指。ハイカーにも動物好きにも歴史好きにも楽しめる故であろう。

そのグレート・スモーキー山脈の山間(やまあい)の町Gatlinburg(ギャトリンバーグ)はその国立公園の玄関口として知られている。夏場は山間の秘境とは掛け離れた雰囲気で、ゲームセンターや少々俗っぽい土産物屋が並び、観光地によく見かけるギネス世界記録の館、さらには「こんなところに、何も・・・」と感じてしまう水族館まである。自然を満喫したくて国立公園に来たのにと、げんなりする人もいるだろう。レポーターもその一人。
しかし! ホリデーシーズン、とりわけクリスマス前からクリスマス休暇時期には、この町が良い具合にデコレーションされ、ホリデームードに溢れた可愛らしい表情を見せる。

ここはギフトショッピングにも適している。
この地域のMoonshine(ムーンシャイン)』という、かつての密造酒は有名。禁酒法が布かれた時代や酒税が非常に吊り上がった時代に、ムーンシャイナーと呼ばれる密造業者たちが暗躍した。人里離れた山奥や渓谷に隠れ、月明かりの下でひっそりと蒸溜した姿からきた命名で、彼らがつくる密造ウイスキーはムーンシャインと呼ばれた。ウエストバージニア、ケンタッキー、そしてアパラチア山脈を擁するテネシー南部がムーンシャインの拠点となった。現在、数件(数社)がこの周辺で製造。もちろん今は密造ではなく、堂々と最新蒸溜施設を備え、より洗練された質、オリジナルな香りや味を追求している。GatlinburgにはOle Smoky Barrelhouse、Sugarlands Distilling、Doc Collier Moonshineの3つの出店があり、テイスティング(有料)ができる。様々なフルーツ系のほか、アップルパイ味やシナモン味などなど、変わったものを楽しめる。他にも、地元ワインを試飲できる店もある。また、Gatlinburg出発の周辺テイスティングツアーも提供されている。

お酒の話が長くなったが、もちろん、そればかりではない。ハチミツ専門店では食用の試食の他、ハチミツ入り美容ケア製品(ハンドクリームやシャンプー、パックetc.)を試せたり、観光地定番のジャムやピクルスもあちらこちらのお店で試食できたり、日本のデパ地下や温泉観光地などほどではないが、試食や試飲を楽しむことができる。

個性的なギフトショップ、ギャラリーも点在。カントリー風な素朴な雰囲気の店が似つかわしい土地柄でもあり、趣向を凝らしている。バッファロー肉を出しているレストランもある。
近隣には、クリスマスビレッジや、ライトアップ、様々なショーを催している施設、そしてアウトレットもある。夏には遊び施設が増える。観光地化した部分と、大自然が背中合わせで、少し道を逸れれば田舎そのものの景色も楽しめる、ユニークな所なのである。

冬場もオープンしているファーマーズ・マーケット情報

デトロイト近郊には冬場、さらには一年を通してオープンしているファーマーズマーケットがある。

ロイヤル・オーク・ファーマーズ・マーケット

Royal Oaksのファーマーズ・マーケットは大きな倉庫のような建物で、1月下旬まで開催(2018年10月情報)。秋から年末まではホリデー向きの花や飾りも並び華やかで、夏場以上に賑わいを見せている時もある。卵や肉、蜂蜜やメープルシロップ、そしてベークド・グッズ(パンやパイ)などのブースが並ぶ。日によって出店者、売り物も変わるが、自家製(猪やウサギ!)ソーセージなどに遭遇することもある。近年のローカル購買意識とオーガニック志向の影響で、大型チェーンスーパーには並ばないような、オリジナル加工品を多く見かけるようになった。前回訪れた折には、何十というオリジナルフレーバー塩のブース、様々なバラエティのサルサやハマスを見かけた。ユニークなホリーデーギフト探しの場として足を運ぶ人も多い。

The Royal Oak Farmers Market
316 East 11 Mile Road Royal Oak, MI

開催期間と時間:土曜日の午前7時から午後1時
日曜日にはアンティークや収集品のフリーマーケット開催

☆特別1日イベント、Holiday Magic Market Place
2018年は11月29日(木) 4pm-9pm
75以上のクラフター(工芸・手芸家)がユニークな品物を出店する。

イースタン・マーケット

www.easternmarket.com

州内最大規模の市場Eastern Marketは一年を通して(冬場は部分的に)開催。
この一画には常設のファームマーケット、食材店やレストランも軒を連ねている。
11月からクリスマス前にはHoliday Marketsを開催。
11/20 & 12/18の火曜日、日曜日:11/25, 12/2, 12/9, & 12/16, 12/23

 

アメリカ屈指の日本庭園 その2 PORTLAND JAPANESE GARDEN

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アメリカ屈指の日本庭園  その2

2018年4月号でサンフランシスコのゴールデン・ゲート・パークに在る日本庭園を紹介したが、今回は、本格さで評判の高いオレゴン州ポートランドの日本庭園を取り上げたい。

PORTLAND JAPANESE GARDEN オレゴン州ポートランド

この庭園は、「息を呑むほど美しい、海外にある日本庭園12選」(2017年4月、http://tg.tripadvisor.jp/news/advice/12-japanese-gardens/)で、12選の筆頭に挙げられている。

サンフランシスコの日本庭園の敷地面積が約2万m²であるのに対し、ポートランドの庭園はおよそ4万8千m²。イメージできないほどの広大さである。実際に訪れても、木々や起伏によって、その全容を一望することはできない。市内を見下ろす小山と呼べそうなワシントンパーク内の中腹に位置し、駐車場横の入り口からジグザクの登り道を数分登ることになる。ワシントンパークそのものが、自然豊かな森をふくむ丘陵。これがダウンタウンに隣接していると言える近さにあるのが素晴らしい。

但し、この森を含む自然を保全しているせいもあり、限られた数の幹線道路は近年急速に混雑さがひどくなっている。余談ではあるが、数年前には全米で最も住みやすい街に挙げられたポートランドであるが、ラッシュによる通勤時間の増加、そして浮浪者が多くなったことなどが原因であろうか、上位から外れてしまった。

とはいえ、パーク内の自然の豊かさ、そして木々の合間から見える景色の良さは住民の宝であり、訪問者にとっての人気観光スポットである。

1963年に当時の東京農業大学教授により設計されたこの日本庭園は、8つの庭園様式から構成されている。路を歩いて鑑賞する「池泉回遊式庭園」、茶室へ続く「茶庭」、自然風景の「自然庭」、小石や砂で水の流れを表現する「石庭」など。深い木々の影と日ざしによって表情が変化する砂と石の禅庭園、建物の縁側の下に広がる石庭の美しさには定評がある。日本国外で最も本格的と言われることもあるほど。木や花の配置や刈込など、デザイン性に配慮と努力を注いでいることが窺われる。

開園50周年を迎えた後に進められてきた数年がかりのリニューアルプロジェクトが昨年ひと段落。和の大家とも称される建築家の隈研吾が関わり、大規模かつデザイン性の高いランニングセンターとギャラリーが新設された。門前町をモデルにしたと言われる直線的で洗礼された外観のギャラリーにはふんだんに木材が使われている。内装も直線的でありながら温かさを感じるのは、柔らかい日差しが差し込むせいか、日本的な空間だという懐かしさのせいか。チケット売り場もモダンに新築された。前述した登り坂は自然道であったものが、改装によって一部人工的になったことなど、整備されて趣が無くなってしまったとの声も少なくないとの話。しかしながら、庭園の奥に進むと、そこには苔むす茶庭や自然と一体になった豊かな樹木、滝や池が年月を経た豊かさとともに維持されている。ポートランドでは9月から4月までレイニーシーズンと言われ、靄のような細かい雨が降ることが非常に多い。その気候に育まれた木の高さや苔の厚さと美しさに目を奪われる。

受賞歴  昨年(2017年)だけでも以下のような数々の賞を獲得(同庭園ホームページより)。幅広い分野にわたっているのが興味深い。

  • エンジニアリング・ニュース・レコード誌 北西部ベストプロジェクト部門 ベストカルチャー・ワーシップ賞
  • 構造力学会 エンジニアリング部門 審査員特別賞
  • アメリカ建築家協会 ポートランド名誉賞
  • ASLAアメリカ造園家協会賞
  • メタル・アーキテクチャー・デザイン誌 メタルルーフデザイン賞
  • トラベル・ポートランド社 ツーリズム&ホスピタリティ産業賞

Sandhill Crane Vineyards – Jackson, MI

ミシガン東南部、アナーバー南西を中心に、“Pioneer Wine Trail”と名付けられたワイナリーエリアがあり、いくつものワイナリーやワインテイスティングの施設が点在する。期待が膨らみ過ぎないように記しておくと、北部トラバースシティー周辺や南西部の一帯にあるような‘ブドウ園が広がるワイナリー’ではなく、場所によっては試飲スペースのみの所もある。その中でSandhill Crane Vineyardsは、こじんまりとした規模ながらブドウ園を臨みながら、自然の中で試飲、そして軽食も楽しむことができる。

Sandhill Crane Vineyardsはアナーバーの中心地から30マイルほどの所にあるが、カントリー風な佇まいが牧歌的で、のんびり感が漂う。このワイナリーは、引退後に始めたご主人のブドウ栽培とワインづくりが奥様へ、そして奥様姉妹へ影響を与えてビジネスとなり、娘さんもワインビジネスに携わるようになり・・・という家族経営がスタート。ミシガン産の果実にこだわり、それに共感する人たちがスッタフとあり、お店の雰囲気が温かい。

小規模とはいえワインの種類は20種類以上。2018 MI Wine & Spirits Competitionで金賞を受賞したワイン(2016 Pinot Noir)をはじめ、数々の受賞ワインを産出している。リンゴと合わせたもの、メープルシュガーで甘さを加えているものもある。大量生産はせず、ラインナップの入れ替わりが早い。レポーターも、以前に気に入って購入したワインが消えていてがっかり。2,3本購入しておくべきであったと悔やんだ。

ワインに合うつまみや軽食を常時提供している。バンケットルームでグループランチやパーティーをセッティングしてもらうこともできる。ワイン関連のイベントだけでなく、フルーツの時期にあわせたフェスティバルやライブミュージックイベントも企画している。

Sandhill Crane Vineyards
4724 Walz Rd, Jackson, MI 49201
Wed-Sat: 11-7 Sunday: 12-6
Mon-Tues: Closed

www.sandhillcranevineyards.com