Friday, April 19, 2024

アジアン・ストリートフードのブリューパブ – Homes Brewery – Ann Arbor, MI

 “HOMES“は何のacronym(略語)なのか?ミシガンにお住まいならご存じの方も多いはず。五大湖(Huron, Ontario, Michigan, Erie, and Superior)の頭文字。それをブリューパブの名前にしたのが、Homes Brewery。U-Mのおひざ元、Ann Arborにある。

 Jackson Avenueに面しているが、前面からだと店の中の様子がわかりにくく、建物の裏手が入り口。入ってみると通りからは想像できないほどのスペースの広さ。壁面にはコンテンポラリー・アートが描かれ、ラインナップのディスプレー、小さめのカウンターバーの後ろにはスタイリッシュなサーバースペース、店内にいっぱいにかかる音楽、と入った瞬間に活気を感じさせる。

 HOMESのビールは評判だが、それと同時にユニークなのは、アジアのストリートフード。Korean BBQ wing、Bulgogi Fries bowl、 Cucumber salad、 Edamame、 Tuna Pokeが目を引く。ちょうどPubに入ったときに、アジア系の家族連れがbowlを注文していたので、同じくBulgogi Fries bowlを頼んだ。注文は「Order here」とサインが掲げられたところでする。何度もスタッフは「心配するほど辛くないよ」と言ってくれたが、辛かった場合を考えハーフsizeにした。それでも十分なボリューム。フライドポテトの上にBulgogi、そしてその上にチーズとフライド・エッグ。彩鮮やかにGreen Onionの乱切りと散らしたゴマ。アイオリソースがサイドに付いてくるので、Bulgogiと調和した味が楽しめた。たいてい14種類ほどのビールがタップリストにある。この日はPhosphor(ABV. 7.5%)にしてみた。Hazy beerでフルーティー、キリッとした良さがあった。意外にもBeef Bulgogi Fries bowlと合う。訪れたのは日曜日のランチタイム。そんなことを知っているのか、やってくる人々に目を向けるとbowlとビールを楽しむカップルの姿が多かった。

 アウトドアスペースにはFire pitが勢いよく燃え盛っていた。ベンチがあるだけだが、Jackson Avenueの交通量がわからないくらいにプライベートな感じがするバックスペース。白い吐息を吐きながらFire pitの炎を頼りにフルーティーなビールを楽しむのもミシガンならではの趣だ。さすがに寒かったのでダイニングスペースに戻ると、再びコンテンポラリー・アートとそれにマッチした音楽が迎えてくれた。歴史と伝統とともに、ここは学生の街だ、と改めて実感した。

 バラエティーに富むビールは店内での飲める他は4Can-packのTo Goのみとなるから、希少価値が高い。また、Homes Breweryは2021年にAnn-Arbor内のJackson Plazaにもブリューワリーをオープンさせている。日曜日はのどかな顔を見せていたHomesのブリューパブだが、次回は学生の街のエネルギッシュな顔を見せるのも楽しみたい。

Homes Brewery (Brew Pub)
2321 Jackson Ave, Ann Arbor, MI 48103
https://www.homesbrewery.com/home

文&写真 by ヤマトノオロチ

Griffin Claw Brewing Company – Birmingham, MIGriffin Claw Brewing Company(グリッフィンクロー)Birmingham, MI

<!--:en-->Griffin Claw Brewing Company - Birmingham, MI<!--:--><!--:ja-->Griffin Claw Brewing Company(グリッフィンクロー)Birmingham, MI<!--:--> 1

Birminghamの鉄道跡の再開発地域

緑多く、300余りの様々な店やレストラン等が立ち並ぶBirminghamのダウンタウンはOakland Countyの中でもゆったりとサイドウォークのションピングを楽しめる。町はWoodward Avenueを越すと住宅街になり、東を走るEaton Streetは鉄道が廃止されてから久しく、最近は再開発や新しいアパートの建設が続いた。手前に古くからの住宅街、背後には真新しいしゃれたコンドミニアムに囲まれたところにこのmicrobreweryはある。

Griffin Claw Brewing Companyは隣接するアップスケールのレストラン(Big Rock Chop House)から2013年に独立。Microbreweryでの営業のほかに8種類の16oz缶ビールをミシガン内で流通させており、”Competitive(競争の激しい)”な業界で一気に時代の波に乗ろうとしている。

真のBrewmaster

数々のワールドクラスのコンペティションでメダルを獲得したのはNorm’s Raggedy Ass IPA (ABV.7.2 )。

缶、brewery内ともにトップセールを誇る。Centennial、Cascade、Columbus、Simcoeの4種類のホップを使用しているのはめずらしい。これら4種は多くのbreweryのIPAにも使われている。4人のメインのbrewerがここでビールを造っているが、この4種のホップをうまく生かしたのはやはりbrewmasterの腕といえる。

ラスベガスで最初のbreweryを設立、その後上記のレストランのためにビールを作ってきた。切れ味がよくホップやアルコール%の割に多くの人に好まれている。パワフルだが次の一杯も求めたくなるからだろう。

面白味のあるフレーバーとしてはProject Clementine (ABV. 9%)。みかん液から作っているが、風味はやや抑え目。Red Rock Flanders (ABV. 7.2%)も特徴があっておもしろい。伝統的なBelgianスタイルで、酸味が出るような発酵を施してある。口当たりは確かにそうだが、ワインにもっとも似ているビール、といわれるようにコクがある。Breweryのトレードマークや、ビールの材料を粉砕するいわゆるmashtankもベルギー系の会社のものを特に使っているのも、コンセプトはホンモノのビール作りにこだわる姿勢が受け取られる。

残念ながら当日はbreweryには出されていなかったが、缶とビンのラベルがユニークなのはsessionタイプのMr. Blue Sky (ABV.4.5%)。デトロイトのダウンタウンのシンボルThe Spirit of Detroitとデトロイトの再興を願って摩天楼が描かれている。Breweryのオーナーの孫娘のデザインのこのラベルは、ひときわ目を引く。この缶ビールは他の8種とともに一般のスーパーマーケットでも流通しているので、試してみやすい。

Brewery内だけの提供になるが、バーボンを製造したあとの樽で醸造したビールBourbon Barrel Aged 2013 & 2014、さらにはウォッカ、ラム、ジンも製造しているから、ここのbrewチームの力を感じる。

レストラン内部は明るい採光で、ハンバーガー、サンドイッチなどカジュアルダイニングのスタイル。価格も$10前後で手ごろ。

【電話番号】248-712-4050

【住所】575 South Eaton Street, Birmingham, MI 48009

【ウェブサイト】www.griffinclawbrewingcompany.com

Birminghamの鉄道跡の再開発地域

緑多く、300余りの様々な店やレストラン等が立ち並ぶBirminghamのダウンタウンはOakland Countyの中でもゆったりとサイドウォークのションピングを楽しめる。町はWoodward Avenueを越すと住宅街になり、東を走るEaton Streetは鉄道が廃止されてから久しく、最近は再開発や新しいアパートの建設が続いた。手前に古くからの住宅街、背後には真新しいしゃれたコンドミニアムに囲まれたところにこのmicrobreweryはある。

Griffin Claw Brewing Companyは隣接するアップスケールのレストラン(Big Rock Chop House)から2013年に独立。Microbreweryでの営業のほかに8種類の16oz缶ビールをミシガン内で流通させており、”Competitive(競争の激しい)”な業界で一気に時代の波に乗ろうとしている。

真のBrewmaster

数々のワールドクラスのコンペティションでメダルを獲得したのはNorm’s Raggedy Ass IPA (ABV.7.2 )。

缶、brewery内ともにトップセールを誇る。Centennial、Cascade、Columbus、Simcoeの4種類のホップを使用しているのはめずらしい。これら4種は多くのbreweryのIPAにも使われている。4人のメインのbrewerがここでビールを造っているが、この4種のホップをうまく生かしたのはやはりbrewmasterの腕といえる。

ラスベガスで最初のbreweryを設立、その後上記のレストランのためにビールを作ってきた。切れ味がよくホップやアルコール%の割に多くの人に好まれている。パワフルだが次の一杯も求めたくなるからだろう。

面白味のあるフレーバーとしてはProject Clementine (ABV. 9%)。みかん液から作っているが、風味はやや抑え目。Red Rock Flanders (ABV. 7.2%)も特徴があっておもしろい。伝統的なBelgianスタイルで、酸味が出るような発酵を施してある。口当たりは確かにそうだが、ワインにもっとも似ているビール、といわれるようにコクがある。Breweryのトレードマークや、ビールの材料を粉砕するいわゆるmashtankもベルギー系の会社のものを特に使っているのも、コンセプトはホンモノのビール作りにこだわる姿勢が受け取られる。

残念ながら当日はbreweryには出されていなかったが、缶とビンのラベルがユニークなのはsessionタイプのMr. Blue Sky (ABV.4.5%)。デトロイトのダウンタウンのシンボルThe Spirit of Detroitとデトロイトの再興を願って摩天楼が描かれている。Breweryのオーナーの孫娘のデザインのこのラベルは、ひときわ目を引く。この缶ビールは他の8種とともに一般のスーパーマーケットでも流通しているので、試してみやすい。

Brewery内だけの提供になるが、バーボンを製造したあとの樽で醸造したビールBourbon Barrel Aged 2013 & 2014、さらにはウォッカ、ラム、ジンも製造しているから、ここのbrewチームの力を感じる。

レストラン内部は明るい採光で、ハンバーガー、サンドイッチなどカジュアルダイニングのスタイル。価格も$10前後で手ごろ。

【電話番号】248-712-4050

【住所】575 South Eaton Street, Birmingham, MI 48009

【ウェブサイト】www.griffinclawbrewingcompany.com

B. NEKTAR Meadery – Ferndale, MI

B. NEKTAR Meadery - Ferndale, MI 1

ミシガンの自然を楽しめるMeadery

文&写真 by ヤマトノオロチ

B.NEKTARはFerndaleにあるMead(“ミード”と発音)とCiderが専門の醸造所(Meadery)。以前本誌で紹介したDragonmeadと並んで、精力的に生産を行っている。2006年の創業以来、23州に商品を展開するミシガンを代表するMeaderyだ。アクセスはI-75を9マイルで降りて3分ほどなので、わかりやすい。

ここにはMead, Still mead, Ciderがある。Meadはハチミツと水、時にはハーブなども加え発酵させたアルコール飲料。シナモンやりんごからつくられたものはMeadの中でもcyserという。Still meadは炭酸を加えていないMeadで室温で飲める。アルコール度も高め。Ciderはりんごのほか、さくらんぼなどからつくられたものなど、この日はこれら3種類あわせると20ほどがタップリストにあった。

B.NEKTARは10年ほどの歴史をもつが、同じ通りの中で3度も建物を移動している。

Taproomの周囲は自動車関係のパーツの工場があり、反対側は典型的な平屋の住宅が続く角地。ゆくゆくの醸造施設の拡張を考え、「工場のような広いスペースが必要だったし、人が訪れやすい場所」としてこのロケーションを選んだ。

MeadもCiderもビールと異なりスムーズで炭酸の発泡のキメが細かいところが特徴。

また、加えてあるスパイスやハーブの味と色も楽しめる。ミシガン州でも多くのレストラン等でも提供されているMeadのKill All the Golfer (ABV. 6%)はTeaが加えてあるのでお茶ならではの舌にしみこむ渋さを感じる。CiderのZombie Killer (ABV. 5.5%)はミシガンでもよく見られる紫色の野草star thisleのハチミツとさくらんぼ、りんごから作られていて、味は酸味がややあるが美しいピンク。さらにCiderのDeath Unicorn (ABV. 6%)はblackcurrant(クロスグリ)からつくられる。赤ワインかと思うような鮮やかな色と甘さを抑えた酸味。訪れた客はほとんどの人がフライト(好きな5 oz.を6種。種類により$2から)を楽しんでいた。

Taproomの規模こそは大きくはないが、Mead、Ciderのバラエティーの多さはここでしか味わえない。幸いボトルが、ミシガンでも一般のスーパーや食料品店の店頭でも販売されている。ラベルのグラフィックのユニークさもクオリティの高さを感じる。Taproomを訪れるチャンスがない人もこの素晴らしさを自宅で味わえるだろう。ほかのBreweryにはないものとしてTequila barrel Age pineapple(Tequilaの樽に9ヶ月間仕込んだもの)もユニーク。

B.NEKTAR Meadery

1511 Jarvis
Ferndale, MI 48220

phone: (313) 744-6323

http://www.bnektar.com/

Cadillac Straits Brewing Company – Madison Heights, MI – 伝説のホップ「ソラチ エース」との再会

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コロナ禍の規制からほぼ丸一年たった3月17日はセント・パトリックデーだった。50%の収容人数でのレストラン・バーでの室内飲食が可能になってから1週間。「この(パンデミックによる影響は)長引くに違いない」と語ったCadillac Straits Brewing Companyは静かなセントパトリックデーを迎えていた。そこで思いもせず伝説のビールに出会った。

「伝説のホップ」と呼ばれるソラチ・エースは1984年北海道空知郡にあるサッポロビールのホップ農場で生まれた。しかし、当時の日本では人気を博することなく、海を渡り2006年にアメリカでブームを起こした「伝説のホップ」だ。今ではその良さが広く知られ、日本国内でも期間限定販売の際には売れきれるほどの人気だ。

  「コロナ禍でもビールを作り続けてきた。併設の醸造キットなどのサプライストアーが好調だった」とCSBCのオーナー兼ブリューワーのGordie。いろいろな”実験”をしつつ新しいビールを提供している。その中で「サッポロのようなビールを作りたい」と思って、ソラチ・エースにも挑戦した。Samurai Hack (ABV 5.4%)はスッキリとしたドライな風味に仕上がっていた。おそらく口にした人にしかわからない、なんとも言えない一種クリーミーな味で甘みとも苦味ともとれるフルーティーなビールだ。店内はセントパトリックデーを祝いながら夕食をとる家族連れが多かったが、このSamurai Hack を口にすると日本にいるかのような気分になった。残念ながら訪れた3日後には醸造した1Keg(約124杯分)は売れ切れていた。

 CSBCのあるMadison Heightsは東南アジアの食料品店が多い。週末になると買い出しに訪れる人も多い、大きな中国系の食料品店もある。そこから2マイルも離れていないところにブリュワリーはある。「サプライストアーもやっているから、販路はあまり広げてはいない」という。「でも、うちのビールは全部growlerに入れて持ち帰りもできる。もちろんSamurai Hack も」と、家で楽しみたい人には嬉しい。

 さて売れ切れはしたが、なかなか手に入らない、と言いつつもソラチ・エースのホップをまた確保したそうだ。「来月(4月)には7バレル作るから、1ヶ月ぐらいは楽しめるよ。SNSをチェクしてみて」。思いがけないところで、伝説のビールに出会うことができた。コロナ禍以前にはこのようにブリューワーとの会話を楽しみながらミシガンのビールを飲んでいた。それが一転して、限られた行動範囲、限られた人との接触、など思いも寄らない閉ざされた生活となった。けれども少しずつではあるが、かつてあった“日常”の 復活を垣間見た。

Mohitotsu kudasai! ーー

ビールのメニューの紹介にはそう書かれていたのもうれしい。

ソラチエースを使ったラガー、Samurai Hack               
New EnglandスタイルのHazy IPA

 

Cadillac Straits Brewing Company – Madison Heights
27651 John R Rd, Madison Heights, MI 48071
https://cadillacstraits.com/

文・写真:ヤマトノオロチ

クラフトし続けるーホームブリューサプライとTap Room – Cap’N’ Cork

コロナ禍の中迎えた2回目の新年。私たちの生活が一変してから2年間が経った。コロナが広まり始めた当時訪れたタップ・ルームを再び訪れてみた。

 ミシガン州には数多くのブリューワリーがあるが、ホームブリューサプライ店もこのメトロデトロイト地域にいくつかある。Cap’N’ Corkは東方面のMacomb Townshipにある。ここではビールやワインの醸造キットや用具を販売している。ホームブリューの趣味を発展させてブリューワリーを開業する人が多いが、Cap’N’ CorkのAndyはイリノイ州にあるSiebel Institute of Technologyでビールの醸造を学んだ。150年の歴史があるこの学校は化学ラボから発展した専門的な職業学校。そこで学んだ技術とミシガン州内のブリューワリーに勤めた経験は確かだ。

 「みんな籠っていたコロナ禍の最中に比べるとホームブリュー品の売り上げは下がったね」とAndyは言っていた。それでもさまざまなイベントを予定している。伝統的なコロンビア料理のempanadasとビールのペアリングを毎週月曜日の4-8時に。Turn overと呼ばれる料理の一種で、中に肉や魚、羊肉、キムチなど(!)お好みの具が入れ、トウモロコシを挽いた粉で外側を揚げるもの。地元のRositas Treats(https://rositastreats.com/)から来るシェフがフライをその場で作ってくれる。1月からのホームブリューやワイン醸造のノウハウクラス($25/person. 1.5時間)もまた始まる。そのような地道な醸造技術の伝達への挑戦は続く。

 また、ここで作られるビールのキットはサプライストアーでも販売している。ホームブリューをするのは少々敷居が高くて、と思う人も多いだろう。タップルームで飲めるビールは16ozの缶に詰めてもらえるので、気に入ったものは自宅に持ち帰りもできる。レシピのビールがどのようになるか、を確かめる目的もあるタップルームだからアルコール度も決して高くない。やはり感じたのが、スーパーなどで手に入れることができる缶入りのミシガンのブリューワリーのビールよりも格段に風味や素材が生かされているということだ。特にWest Coast IPAは現在人気の種類でCentennial、Cascadeホップなどを使うものが多いが、Cap’N’ CorkのArea51(American IPA, ABV 7.0%)はじっくりとそのホップの風味がにじみ出てくる、という表現がふさわしいほど素朴で、しかし醸造とは本来このような風味を引き出すものだと感じてしまう。

「Oktoberfest、Easterと、それぞれにブリューワリーはイベントをするけれど、それは他のブリューワリーに任せて、うちは2月5日のGroundhog Dayにイベントを行う。今作っているのはその時にリリースするビール」。黙々と準備に取り掛かる。イベントの成功を祈る!

Cap N Cork Homebrew Supply
https://capncorkbrewing.com/
https://www.facebook.com/capncorkbrewing
(イベント情報はこちら)

文&写真 by ヤマトノオロチ

オンタリオ州プリンス・エドワード・カウンティ

カントリーサイドで極上のひととき のんびりとワインや食事を味わう

トロントの東、オンタリオ湖北東に飛び出した半島のような一帯がプリンス・エドワード・カウンティ(PEC)。かつての英国王子の名前をとった地名のこのエリアは18世紀のアメリカ独立戦争以降、独立を嫌う英国王党派“ロイヤリスト”たちがアメリカから移り住み、農地を開拓し静かに生活してきた地域。ローリングヒルと呼ばれる、なだらかな起伏に広がる農園・果実園、そして、素朴で豊かな景観や古めかしい佇まいの街が残されているのが魅力。オンタリオ湖の鮮やかなブルーの湖面も心を洗い流してくれる。

幹線道路“ロイヤリスト・パークウェイ”は絶好のドライブルート。この地域は、穏やかな気候ゆえにロイヤリストの時代から農場や果樹園が多かったが、近年はその土壌の良さが注目を集め、オーガニックの農場や品質にこだわるチーズ工場、ワイナリーなどが続々に誕生している。さらにトロントの有名シェフが移り住んでレストランをオープンするなど、グルメエリアとしても評判を呼んでいるそうだ。トロントから東へ200キロほど。足を延ばして、田舎の旅を楽しんでみては。

実は、トロントに行くついでに何処か立ち寄るところは無いかとオンタリオ州観光局のオフィシャルサイトで探っていたところ、“プリンス・エドワード”の文字が目に飛び込んできた。 “赤毛のアンの島”として知られるアイランドと同じ名前に惹かれた。ワインエリアと知って、寄り道先ではなく滞在先に決めた次第。1泊で、のんびりと・・はできなかったが、景観や雰囲気を楽しみつつ、ワイナリーを10件近く巡った。余談だが、「赤毛のアン」の家、グリーンゲーブルズ(緑の切妻屋根)風な家屋を何軒も見かけ、共通する良さを感じた。

まだ、それほど観光地化していないせいか、学校の夏休みとはいえ平日だったせいか、ワイナリーやレストランの人びともセカセカしていなくて穏やか。土地やワイン造りの歴史を丁寧に語ってくれたオーナーも居た。心休まる、気分爽快なショートトリップであった。

オンタリオ州観光局HP:www.ontariostyle.com

とはいえ、大都市トロント周辺の道路渋滞はラッシュアワーに限らずかなりのもの。ナビによる想定よりも1時間以上かかった。オンタリオ湖の東端キングストンや、セントローレンス川の河口エリアの島々「サウザンド・アイランズ」と合わせて数日回るのもお勧め。秋の紅葉時期には、さらに北東のローレンシャン高原やケベックシティへの途中地点としても良さそう。弊紙ウェブサイトで、「メープル街道 紅葉の旅」と検索し、閲覧いただければ幸い。

挑戦者やこだわりのある生産者による新しいワインの産地

この地でのワイン作りが本格的に始まったのはここ十数年ほど前とのこと。ワイン生産者の組合のホームページに現在載っているワイナリーが33カ所あり、特に南西部の15㎞四方に20件ほどが集中している。PECがワイン作りに最適な風土などの条件に恵まれていることが急増した主因。カルシウム豊富で水はけの良い土、そして比較的冷涼な気候は、ピノ・ノワール、リースリング、シャルドネ、カベルネ・フランなど、ヨーロッパ種のブドウ栽培に最適なのだそうだ。ワイナリーのほとんどは、家族経営や友人と立ち上げた小規模なもの。ワイナリーを訪れないと手に入らない品も少なくない。のどかな田舎道をめぐりながらのお好みワイン探しは、ワイン党ならずとも楽しい散策になることだろう。この地の風光明媚さに惹かれたゆえか、アートギャラリーやスタジオも点在している。ワイナリーツアーも組まれている。

この一帯には時代を感じるビクトリア朝の建物も多く、ワイナリーも、風格のあるお屋敷風、素朴な納屋を改造した施設、可愛いコテージ風の小屋などなど、いわゆるインスタ映えするところが多い。大半が開放的なワイナリーで、Dog Friendly:犬連れOKのワイナリーも多い。レストランを併設している所は数少ないが、ピクニックエリアやバティオで持ち込みのスナック類をつまみながら試飲やワインを楽しめる所もある。ワインの好みがはっきりしている方には、組合ホームページ:www.princeedwardcountywine.caに、ワインのスタイルによって該当ワイナリーを縛りこむ検索機能が付いているので便利。Dog Friendly、ピクニックエリアやレストランの有り無し、車いす対応についてもチェックできる。

ワインの好みも雰囲気の好みもそれぞれ。個性と魅力あるワイナリーの中から、今回は、リポーターが宿泊した先の女性イチオシの(多分、行きやすさもイチオシ要因の)ワイナリーと、人気のピザを提供している家族連れでも行きやすいワイナリーを紹介したい。

Sandbanks Estate Winery サンドバンクス・エステート・ワイナリー

2000年創業、古参ワイナリーの一つ。種類が多く、受賞ワインもいくつもある(下の写真)。

ロゼ系が4種類もあるのも珍しい。5月から10月までは日に3回(10:30am、12pm、2pm*天候による)、無料のワイナリーツアーを提供している。地元産のチーズや、ちょっとしたデリ(つまみ)を置いてあり、ピクニックエリアでワイングラス片手に寛ぐ人たちの姿が多い。屋内には地元アーティストの絵が飾られ、外にはカラフルな椅子がならび、色彩に溢れている。ロイヤリスト・パークウェイ沿いで、アクセスも良い。年中オープン。下記ウェブにテイスティング(試飲)のクーポン有り!

【ウェブサイト】www.sandbankswinery.com
【住所】17598 Loyalist Parkway, Wellington, Ontario

Norman Hardie ノーマン・ハーディ 

幹線から外れたカントリーロードの奥にある。トロントの名門フォー・シーズンズ・ホテルで7年間ソムリエとして活躍していたノーマン・ハーディさんがオーナー兼ワインメーカー。自分ならではの高品質ワイン、特に美味しいピノ・ノワール作りを目指し、世界各地のワイン産地で学んだのち、ピノ・ノワールに最適なこの地でワイナリーをオープンしたという。数種類のワインがあるが、オーナーのイチオシはピノ・ノワール。そしてシャルドネ。「卓越した質」と誇っている。ワインと相性の良いピザがポピュラーで、ランチタイムには平日でも混んでいる。テイスティングルームは年中オープン。レストランは初夏から秋まで。

【ウェブサイト】www.normanhardie.com
【住所】1152 Greer Road, Wellington, Ontario

Rosehall Run

カントリー風。ワインジャムなども販売。

シーフード料理専門のブリューワリー Lily’s Seafood Grill & Brewery -Royal Oak, MI

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11月にオープン21周年を迎える「Lily’s Seafood Grill & Brewery」。ミシガン屈指のトレンドかつポピュラーな雰囲気のRoyal Oakダウンタウン。街角には若者やゆったりと犬の散歩をする人々の姿が見られ、メーンストリートとワシントン・アベニューに多くのレストランが立ち並ぶ。Lily’sはワシントン・アベニュー沿いにある。

 秋から冬にかけてのイベントは行わないが、コロナウイルスでのレストラン等の規制のある中でも常連客は定期的に来店しているから大丈夫、とマネージャーのLiz。レストランとともにブリューワリーを開いて21年の家族経営。ロイヤルオークが地元だが、フロリダ・ジャクソンビルでのレストラン経営の経験と、兄弟が作るビールでLily’s-Seafood &-RestaurantはRoyal-Oakで圧倒的な存在感を示す。

 シグネチャーのサンドイッチメニューはどれも独特の工夫を凝らしたシーフード

Smoked Salmon Reuben $11.99(写真提供:Lily’s)

サンドイッチで満載だ。特に注目は2つのサンドイッチ。Lizは真っ先に、Smoked Salmon Reubenを挙げた。自家製の鮭の燻製のサンドイッチ。鮭とトマトベースのロシアンドレッシングは相性がいい。もう一つはSouthwest Tuna Burger。Tuna(マグロ)のフィレをステーキに見立てサンドウィッチで出すところもあるが、このLily’sでは細かく挽いたAhi tunaをグリルで焼き、アイオリソースを添えるハンバーガー。しっとりとした食感が印象的だ。

 フルレストラン、オンラインオーダー、GRUBHUB、Uber-Eatsも可能。Lily’sはオクトーバーフェスト以降、ワシントン・アベニュー沿いに白い屋外テントも設置している。Lizによると、お客の中には開放感を好む人もいるので、それに対応してこのままテントを設置している、という。

 店内は落ち着いた雰囲気のブース席とバー・エリア。バーテンダーは気さくに

「ボードにあるビールはどれも持ち帰り可能」と言った。5つのレギュラー・ビールと5つのシーズナル・ビール。どれでも4缶で$15。Oktoberfest beer(Marzen)はローストしたモルトとドイツのホップが特徴的なLager。これが売り切れたら、すでにPilsner系のOktoberfest-beerも用意してあり、発売も間近。

 ミシガン屈指のシーフード専門店とビールメニューのLily’sは現在でもひと時の楽しみを求める人が訪れている。ダウンタウン恒例のクリスマス・イルミネーションとともに楽しみたいところだ。

野外に設置されたテントにて(写真提供:Lily’s)
16oz.4缶で$15 

Lily’s Seafood Grill & Brewery
410 S Washington Ave
Royal Oak, MI 48067
Tel: (248) 591-5459
http://www.lilysseafood.com

文・写真:ヤマトノオロチ

Arbor Brewing Company Microbrewery – Ann Arbor, MI

Arbor Brewing Company Microbrewery - Ann Arbor, MI 5

DSCN1044Arbor Brewing Company(ABC)はミシガン州のブリューワリーの萌芽期(1990年代)Ann Arborのダウンタウンにできた。長くYpsilantiに住んでいたオーナーは、ボトリングを含めた一般市場への拡張を目指してEastern Michigan Universityのキャンパスからすぐのdepo townに2006年にフルキッチンをもつマイクロブリューワリー(Corner of Arbor Brewing Company)を建てた。バックヤードには200席のビアガーデンがあり、ここで歓迎会や結婚式などのイベントを行う人もいるそうだ。

DSCN1008ほかのブリューワリーと大きく違うのが自ら西海岸以東で初めての“solar brewery”と呼んでいること。ブリューワリーを支えるシステムはGreen brewery project。これはかつてのミシガン大学の学生が、修士論文のための研究を実際のミシガン州のブリューワリーにビジネスとして発展させたものだ。飲み物の品質だけではなく、ブリューワリー産業が太陽エネルギーと水の持続可能な有効可能利用を目的としたシステム。Arbor Brewing Companyはこのプロジェクトの代表例だ。

DSCN1033ABCでは144枚のソーラーパネルで太陽熱を電気に変えている。チューブの中のお湯の温度は常に55-100Fに保たれている。ブリューレストランの窓にはすべて熱遮断材が使われており、ライトもすべてLED。ここYpsilantiに拡張した際の100万ドルの投資費用は10年で返済のめどが立っており、「エネルギーの節約とコストの節約両方にもなっている」とマネージャーのBrian氏は語っていた。

ブリューワリーを訪れた日はあいにくの雨だったが、快くビアガーデンの後方にそびえる別棟の「ドーム」のツアーに連れて行ってくれた。ビールの製造、ボトリングを行っているためドーム内の温度は低めに調整されていた。内壁は熱遮断材で覆われ、バーボンの樽にビールを寝かせて作るAged beerの樽が天井まで積み上げられていた。4月にデトロイトタイガースのオープニングデーにリリースするStrawberry Blondeが瓶詰めの台に並んでいた。

DSCN1024DSCN1015季節限定だが、Sour Belgian(酸味の利いたベルギースタイルのビール)も、このブリューワリーの特徴の一つ。シトラスの風味を生み出すイーストとラクトースを使って、独特の黒い深みのあるビールを作る。

キッチンで使う食材は地元のものが主だが、裏庭で育てた野菜も用いており、ブリューワリー全体のコンセプト(Symbiosis)が貫かれている。

ゆったりと広いレストランには大学関係者、日系企業の人も訪れるという。サンドイッチ、ピザ、キッズメニューがある。ギロ、ガーリック味の豆腐をはさんだホギーサンドイッチはユニーク。

Arbor Brewing Company Microbrewery

720 Norris Street, Ypsilanti, Michigan 48198

T: 734-480-BREW

ウェブサイト:http://www.arborbrewing.com

 

Sandhill Crane Vineyards – Jackson, MI

ミシガン東南部、アナーバー南西を中心に、“Pioneer Wine Trail”と名付けられたワイナリーエリアがあり、いくつものワイナリーやワインテイスティングの施設が点在する。期待が膨らみ過ぎないように記しておくと、北部トラバースシティー周辺や南西部の一帯にあるような‘ブドウ園が広がるワイナリー’ではなく、場所によっては試飲スペースのみの所もある。その中でSandhill Crane Vineyardsは、こじんまりとした規模ながらブドウ園を臨みながら、自然の中で試飲、そして軽食も楽しむことができる。

Sandhill Crane Vineyardsはアナーバーの中心地から30マイルほどの所にあるが、カントリー風な佇まいが牧歌的で、のんびり感が漂う。このワイナリーは、引退後に始めたご主人のブドウ栽培とワインづくりが奥様へ、そして奥様姉妹へ影響を与えてビジネスとなり、娘さんもワインビジネスに携わるようになり・・・という家族経営がスタート。ミシガン産の果実にこだわり、それに共感する人たちがスッタフとあり、お店の雰囲気が温かい。

小規模とはいえワインの種類は20種類以上。2018 MI Wine & Spirits Competitionで金賞を受賞したワイン(2016 Pinot Noir)をはじめ、数々の受賞ワインを産出している。リンゴと合わせたもの、メープルシュガーで甘さを加えているものもある。大量生産はせず、ラインナップの入れ替わりが早い。レポーターも、以前に気に入って購入したワインが消えていてがっかり。2,3本購入しておくべきであったと悔やんだ。

ワインに合うつまみや軽食を常時提供している。バンケットルームでグループランチやパーティーをセッティングしてもらうこともできる。ワイン関連のイベントだけでなく、フルーツの時期にあわせたフェスティバルやライブミュージックイベントも企画している。

Sandhill Crane Vineyards
4724 Walz Rd, Jackson, MI 49201
Wed-Sat: 11-7 Sunday: 12-6
Mon-Tues: Closed

www.sandhillcranevineyards.com

Scrambler Marie’s – Canton, Michigan

Scrambler Marie’s - Canton, Michigan 1

IMG_6683朝食系のメニュー、特に卵料理の軽食メニューを主に出しているレストラン。トレド(Ohio)の家族経営のチェーン店がミシガンにも進出し、現在はデトロイト郊外に3店舗ある。

“新鮮な卵”がお店の売り。トレードマークは割った卵の柄で、看板にも使われている。

取っ手のついた器に、たっぷりの炒め野菜やミート、チーズ、そして自慢の目玉焼きが重なった“Skllets”、薄いパンケーキ(クレープよりは厚め)で具材とスクランブルエッグを包んだものなど、典型的な食材の組み合わせながら、バラエティーに溢れている。

IMG_2141パンケーキ、ワッフル、フレンチトーストのバリエーションも豊富。主食になりそうなサラダやチキンメニューもある。

内装は、特にカントリー調ということもなく、シンプルで“普通”。ややノスタルジックなソファーや食器が家庭的な雰囲気。気取りがなく、明るく、男女どんな年齢層にも入りやすそうだ。

営業は早朝6時半から午後3時まで。

www.scramblermaries.com

【住所】43225 Ford Road, Canton, MI 48187
【電話番号】(734) 844‐1569

【住所】27909 Orchard Lake Road, Farmington Hills, MI 48334
【電話番号】(248) 994‐7388

【住所】31946 Gratiot, Roseville, MI 48066
【電話番号】(586) 294‐3106

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what crêpe – Royal Oak, MIwhat crêpe(ホワット・クレープ)Royal Oak, MI

<!--:en-->what crêpe - Royal Oak, MI<!--:--><!--:ja-->what crêpe(ホワット・クレープ)Royal Oak, MI<!--:--> 2

 Royal Oakのメインストリートから一筋外れた所にあり、外観が地味なので、見逃してしまいそうなこじんまりとしたクレープ専門のレストラン。ワインカラーと黒を基調にしたシックなインテリアで、ヨーロッパのアンティックな洒落たカフェ・レストランといった雰囲気。

 マリネードした肉類やハーブなどの食材が使われていて、さらにフルーツベースのソースやシロップなどがかけられていて、スナックのクレープとは別格の、高級感を醸し出したクレープを供している。ここのクレープは、生地もチーズ類も、もっちり感があり、ボリュームたっぷり。スープも凝った仕上がりなので、お試しあれ。

クレープの店とはいえ、特別な日のディナーや、優雅な気分を味わいたい時のランチにも選びたい、落ち着いた雰囲気のレストラン。フレンドリーなお店だが小さな子供連れは避けたほうが良いかもしれない。

what crêpe 

317 S. Washington Avenue, Royal Oak, Michigan
Telephone: (248) 629-9391
Website: www.whatcrepe.com

 

 Royal Oakのメインストリートから一筋外れた所にあり、外観が地味なので、見逃してしまいそうなこじんまりとしたクレープ専門のレストラン。ワインカラーと黒を基調にしたシックなインテリアで、ヨーロッパのアンティックな洒落たカフェ・レストランといった雰囲気。

 マリネードした肉類やハーブなどの食材が使われていて、さらにフルーツベースのソースやシロップなどがかけられていて、スナックのクレープとは別格の、高級感を醸し出したクレープを供している。ここのクレープは、生地もチーズ類も、もっちり感があり、ボリュームたっぷり。スープも凝った仕上がりなので、お試しあれ。

クレープの店とはいえ、特別な日のディナーや、優雅な気分を味わいたい時のランチにも選びたい、落ち着いた雰囲気のレストラン。フレンドリーなお店だが小さな子供連れは避けたほうが良いかもしれない。

what crêpe 

317 S. Washington Avenue, Royal Oak, Michigan
電話番号:(248) 629-9391
ウェブサイトwww.whatcrepe.com

 

ThumbCoast Brewing Company – Port Huron, MIThumbCoast Brewing Company – Port Huron, MI

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<!--:en-->ThumbCoast Brewing Company - Port Huron, MI<!--:--><!--:ja-->ThumbCoast Brewing Company - Port Huron, MI<!--:--> 1

Blue Water Bridgeはミシガン州最東端の陸上の街Port Huronとカナダのオンタリオ州Point Edwardを結ぶ国境の橋。デトロイトとウインザー間のAmbassador Bridgeよりも有名ではないかもしれないが、その名の通り、雄大なアーチ状の橋からSt.Clair川の川面は夏になると透明なブルーに見えるという。アメリカの発明王Thomas Edisonは幼少から青年期までをここPort Huronで過ごした。Blue Water BridgeのたもとにThomas Edison Depot Museumがある。また、Port Huronはマキナック島までの400キロのヨットレースの出発点にもなっている。

Thumb Coast B.C.はヒューロン湖へ注ぐSt. Clair川の支流Black River沿いにある。Quay Streetから見るとこじんまりしていて一見してここがブリューワリーだとは気づかないほどだ。しかし、店の前に立つとビールを作った後のグレーン(麦類)の入った容器が置かれているので、ここがブリューワリーとわかるのだ。

Brew Bold, Pour Proud

このブリューワリーの魅力は開放感のあるポーチだ。南向きでBlack Riverが目の前のポーチは、マキナック・レースのスタートの日には多くのボートがひしめき合っているだろう。2階は特にSt.Clair川の向こうにヨットとカナダのビーチが見渡せ、暑いミシガンの夏にさわやかな川風が感じられることだろう。

夏のシーズナルビールとしておすすめなのが、Skinny Dipper (Golden Ale) とOhhh, Ella。Skinny Dipperは切れ味とさわやかさが印象的(ABV. 5.9%)。まさにキャッチフレーズ通り、“ビーチやボードウォークでボートが行くのをながめながら”に、ぴったり。それとは対照的にEllaはオーストラリア産のホップを使っており、ブリューガイも”ハイブリッド”と言う。パッションフルーツの風味がした(ABV. 4.8%)。

ブリューワリーのモットーは、妥協せず最高の品質のものだけを提供すること、そして再生可能な限り資源を使うこと。メニューには、ビールを製造後の麦を原料にしたパンではさんだサンドイッチやビールで風味をつけた揚げ衣のフィッシュ&チップなどビールをもとにしたものが多い。新メニューのCuban Sandwichは市販とは違い味わいのあるパンの風味。シュレッドポーク(豚肉の裂き切れ)とたっぷりとろけたスイスチーズが食欲をそそる満足の一品。キッズメニューのサンドイッチもあるので、ファミリーにも楽しめる。ビールだけではなく、どの一品にも品質へのこだわりと誇りを感じた。

Thumb Coast B.C.は2014年の開業。ミシガン出身のオーナー兼ブリューガイは、ゆくゆくは周辺の町でもっとホップを製造していくようになるよう連携をとって行きたいという。ホップの流通システム、輸送のコストを考えると、ミシガンはブリューワリー業が盛んなので地元産で十分に産業の発展が見込まれるからだろう。開業したばかりだが、抜群のウォーターフロントのブリューワリーは足を伸ばしてまでもたびたび訪れたいところだ。

文&写真 by ヤマトノオロチ

ThumbCoast Brewing Company
330 Quay Street, Port Huron, MI 48060
T: (810) 982-4100
http://www.thumbcoastbrewing.com/

Blue Water Bridgeはミシガン州最東端の陸上の街Port Huronとカナダのオンタリオ州Point Edwardを結ぶ国境の橋。デトロイトとウインザー間のAmbassador Bridgeよりも有名ではないかもしれないが、その名の通り、雄大なアーチ状の橋からSt.Clair川の川面は夏になると透明なブルーに見えるという。アメリカの発明王Thomas Edisonは幼少から青年期までをここPort Huronで過ごした。Blue Water BridgeのたもとにThomas Edison Depot Museumがある。また、Port Huronはマキナック島までの400キロのヨットレースの出発点にもなっている。

Thumb Coast B.C.はヒューロン湖へ注ぐSt. Clair川の支流Black River沿いにある。Quay Streetから見るとこじんまりしていて一見してここがブリューワリーだとは気づかないほどだ。しかし、店の前に立つとビールを作った後のグレーン(麦類)の入った容器が置かれているので、ここがブリューワリーとわかるのだ。

Brew Bold, Pour Proud

このブリューワリーの魅力は開放感のあるポーチだ。南向きでBlack Riverが目の前のポーチは、マキナック・レースのスタートの日には多くのボートがひしめき合っているだろう。2階は特にSt.Clair川の向こうにヨットとカナダのビーチが見渡せ、暑いミシガンの夏にさわやかな川風が感じられることだろう。

夏のシーズナルビールとしておすすめなのが、Skinny Dipper (Golden Ale) とOhhh, Ella。Skinny Dipperは切れ味とさわやかさが印象的(ABV. 5.9%)。まさにキャッチフレーズ通り、“ビーチやボードウォークでボートが行くのをながめながら”に、ぴったり。それとは対照的にEllaはオーストラリア産のホップを使っており、ブリューガイも”ハイブリッド”と言う。パッションフルーツの風味がした(ABV. 4.8%)。

ブリューワリーのモットーは、妥協せず最高の品質のものだけを提供すること、そして再生可能な限り資源を使うこと。メニューには、ビールを製造後の麦を原料にしたパンではさんだサンドイッチやビールで風味をつけた揚げ衣のフィッシュ&チップなどビールをもとにしたものが多い。新メニューのCuban Sandwichは市販とは違い味わいのあるパンの風味。シュレッドポーク(豚肉の裂き切れ)とたっぷりとろけたスイスチーズが食欲をそそる満足の一品。キッズメニューのサンドイッチもあるので、ファミリーにも楽しめる。ビールだけではなく、どの一品にも品質へのこだわりと誇りを感じた。

Thumb Coast B.C.は2014年の開業。ミシガン出身のオーナー兼ブリューガイは、ゆくゆくは周辺の町でもっとホップを製造していくようになるよう連携をとって行きたいという。ホップの流通システム、輸送のコストを考えると、ミシガンはブリューワリー業が盛んなので地元産で十分に産業の発展が見込まれるからだろう。開業したばかりだが、抜群のウォーターフロントのブリューワリーは足を伸ばしてまでもたびたび訪れたいところだ。

文&写真 by ヤマトノオロチ

ThumbCoast Brewing Company
330 Quay Street, Port Huron, MI 48060
T: (810) 982-4100
http://www.thumbcoastbrewing.com/

夏本番!本格的なラガーを – Lagerhaus NO5 – Detroit Eastern Market

自動車の街ならではのマーケットの風景

 じっとりと汗ばむような雨の日が多い今年のミシガン。いつか南国で休みを過ごした時のように、水滴がたまっていくグラスのラガーを飲む爽快さ、倉庫の間を抜けて入ってくる風が心地よいー。夏は、開放感あふれるマーケットとビールを味わうには一番の季節だ。

店内から通りの方を臨む

 Lagerhaus No5は“デトロイトの台所”とも称されるEastern Marketにある。Welcome Centerからも目と鼻の先、マーケットを散策した後、ちょっとビールを楽しみたいという人に好条件な立地だ。
デトロイト、といえども気軽にアクセスできる。I-75を降りて2ブロック、駐車場は広々としておりマーケットに直結している。Eastern Marketは地元の人だけではなく、多くの人でにぎわう観光名所、という雰囲気もある。

 店内はこぢんまりとしたカウンターと、大きなテーブル、そして店頭にあるパティオ。この日の4種のラインナップはLager、Blonde、Pale Ale、Porter。やはり圧巻はLager。正統派のストレートなラガー、という印象だ。気軽にブリューワーのJamesが話に応じてくれた。Jamesが“Beer flavor beer”といったように、ビールはビールそのものの味を、という信念が表れている。「ほかのブリューワリーではHazy beerやflavor beerを出しているが、それを追うことなく作りたいものを作る」。Porterにしても、コーヒーとチョコレートの風味がしっかりと絡み合っている、正統派の風味がした。そもそもビールづくりを始めたのは20年前。買うよりも安くビールが飲めないかと思い、始めたという。他のブリューワーとは違い、そのための学校にも行っていないけれど、知人であるオーナーに誘われてLagerhausでビールを作ることになった。Lagerhausが順調なのでよかった、という。実は平日はEMSの仕事を24年間勤めており、来年退職後の人生のためでもあるという。自分はもう年を取っているから無理はできないけれど、と謙遜した言葉の中にも、情熱と人生の遊び心を感じた。

American Lager

 カウンターに座りながらJamesとの話はさらに弾んだ。コロナ禍の今年の冬、室内での飲食が制限されていたころ、店頭にテントをつくってビールを飲みつつスポーツゲームを見ながらお客さんを待っていた。寒くなったら店内に入り、ということを繰り返していた。そんな時にやってきたお客さんと意気投合し、ゲームを見ながら盛り上がったという。その時のお客さんが偶然、この日Jamesと話しているときに来店し、当時のことを笑い合っていた。コミュニティーともしっかりつながっている。また、店頭のテラスでビールを楽しんだどのお客さんも”Thank you”と言って、使ったグラスやボトルをカウンターに下げに来ていた。このLagerhausの持つほのぼのとした面を実感できた。

 次のJamesのプロジェクトはOktoberfest。もうすぐ取り掛かり、8月にはリリースの予定。Lagerhaus では25ヵ国(ベルギー、日本、スリランカ、ドイツ等)の缶・瓶入りビールもあり、6本購入で10%オフ。店内でも楽しめる。

 

Lagerhaus No. 5
1529 Adelaide St, Detroit, MI 48207
https://lagerhausno5.com/

Shedの中

 

文&写真 by ヤマトノオロチ

カナダに最も近く感じるブリューワリー

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文&写真 by ヤマトノオロチ

「向こう岸のカナダは近く見えるけど、1マイルあるよ。まっすぐ泳いで行ったつもりでも6マイル違うところに着いてしまうさ」。

カナダへのアプローチはデトロイトとウインザーの橋やトンネルが有名だが、ここから20分のPort Huronからもカナダへ通じる橋がある。もともと、St. Clairは18世紀にイギリスが、デトロイトからミシガン州最北端のFort Michilimackinacまでの支配を確かなものにしようとして、St. Clair川河口に作った街。

インディアナ州等で4つのブリューワリーを経営している一族が、故郷のSt. Clairにもオープンさせたのは2014年。一族はアイリッシュだが、この故郷の歴史を大切にしている。ブリューワリーの名前の由来もそこにある。1754-1814年までは60年間の争いと言われる。北米においてフランスとイギリスとの戦争にフランスがネイティブ・アメリカンを巻き込んだ。そこからアメリカ独立戦争を経て、1812年に起こった「米英戦争」(英語ではWar of 1812の表記)まで、この五大湖(Great Lakes)は戦い(military struggles)の舞台だったのだ。

この日、ブリューワリーのことを話してくれたオーナーの一人Krisはこのネーミングのために歴史についても調べ、店内には掲示がある。20年間自動車産業で働いたあと、自宅でのビール作りをビジネスへと発展させた。インディアナのブリューワリー「Danny Boy Beer Works」のライセンス名で缶入りも発売している。War Waterでは16種類がラインアップしていた。ブリューワリーのコンセプトは「みんなに飲みやすく、そして伝統の作り方を踏襲する」。Lefty MIPA(ABV. 6.1%)はいわゆる3Csと呼ばれる人気のあるホップで作られており、ミシガン産のホップ。War’n Sun(ABV. 4.6%)はシトラスの風味で、飲んでいくたびにスムーズに感じるさわやかなIPA。

ブリューワリー内にオープンしているAnchor Point Bistro(https://theanchorpointbistro.com/)から季節ごとのメニューがリリースされ、食事もできる。健康的、ディープフライは使用せず、新鮮なものを、というのがモットー。Muenster Cheese Logsを試してみた。素朴な味がした。

St. Clairはデトロイトから約50マイル。St. Clair湖が美しい。オーナーお勧めのイベントはSt. Clair Beer and Wine Festival (6月9日、http://stclairbeerandwinefest.com/)。ミシガン州内外の40のブリューワリーとワイナリーが出店予定。また、ファミリー向けイベントには7月27-29日のSt. Clair Riverfest (http://www.stclairriverfest.com)だ。毎年5万人が訪れ、バンド演奏、パワーボートレースも観られる。これは入場無料。

のどかで心が静まるようなWar Water BreweryからのSt. Clair湖のカナダのながめは絶品。ボートレースはこのブリューワリーのある広場の前を通る。湖沿いにはボードウォークもあり、淡水湖のボードウォークとしては世界最長を自負する。ブリューワリー前の広場から湖を眺めてみた。まるで南のリゾートにいるようなすがすがしさだった。

War Water Brewery

201 N. Riverside, St. Clair, MI 48079
Tel: 810-289-3921
www.warwaterbrewery.com

Gandy Dancer – Ann Arbor, MIGandy Dancer(ギャンディー・ダンサー)Ann Arbor, MI

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<!--:en-->Gandy Dancer - Ann Arbor, MI<!--:--><!--:ja-->Gandy Dancer(ギャンディー・ダンサー)Ann Arbor, MI<!--:--> 1

アメリカの歴史と文化の息吹が残るレストラン ~駅舎編~

 1886年まで駅舎だった建物を改装したエレガントなレストラン。建築要素だけでなく、特にシーフード料理が店の売り。結婚披露宴など人生一度の記念レセプションの会場に、このレストランを選ぶ人も多い。

 直線的なフォルムにアーチ型の玄関や窓の形がくっきりと映え、威風堂々とした佇まいは修道院か伝統ある学校のよう。外観は元駅舎には見えないが、一歩中に入ると、かつてはかなり立派な駅であったことを諸所の造りから感じされられる。メインルームは天井が高く、ゆとりのある空間。内装は重厚な品の良い雰囲気に統一され、窓ガラスを通した自然光と、柔らかい室内灯が和やかさをかもし出している。

 かつての駅舎の外にあるテラススペースは、洒落た鉄骨の柱や屋根の裏がプラットホームそのもの。壁は一面ガラス張りで、線路と広々とした原っぱが望める。線路はアムトラックの現役路線で、食事中に電車が通ると眺め続けている客の姿も見られた。

 メニューはランチもディナーもアペタイザーを含めてシーフード系が充実している。お値段はランチでもサラダが7ドル程からとやや高め。ランチもディナーも同料金の3点セットメニュー$25.99は、お徳感がある。

 平日(月~金)4時半から6時半までのハッピーアワーには、バーに限り、ビールやカクテル(種類限定)の格安サービスを提供している。

 日曜日(10:00am – 2:00pm)のバフェスタイルのブランチも人気。一般的なバフェメニューであるソーセージやポテト、その場でクックしてくれるオムレツの他、海老や貝、サーモンなどの魚介類料理も多数並ぶ。ファミリーレストランの倍ほどの値段(現在$24.95)にも関わらず、客足がとだえない。雰囲気でレストランを選ぶ人が多いアメリカだが、そればかりではない魅力が広く認められていると言えそうだ。沈滞ムードが拭えないお店が少なくない中、活気が感じられる貴重なレストランである。

Gandy Dancer

401 Depot Street  Ann Arbor, MI
Telephone: (734) 769-0592
Website: http://www.muer.com/gandy-dancer/

アメリカの歴史と文化の息吹が残るレストラン ~駅舎編~

 1886年まで駅舎だった建物を改装したエレガントなレストラン。建築要素だけでなく、特にシーフード料理が店の売り。結婚披露宴など人生一度の記念レセプションの会場に、このレストランを選ぶ人も多い。

 直線的なフォルムにアーチ型の玄関や窓の形がくっきりと映え、威風堂々とした佇まいは修道院か伝統ある学校のよう。外観は元駅舎には見えないが、一歩中に入ると、かつてはかなり立派な駅であったことを諸所の造りから感じされられる。メインルームは天井が高く、ゆとりのある空間。内装は重厚な品の良い雰囲気に統一され、窓ガラスを通した自然光と、柔らかい室内灯が和やかさをかもし出している。

 かつての駅舎の外にあるテラススペースは、洒落た鉄骨の柱や屋根の裏がプラットホームそのもの。壁は一面ガラス張りで、線路と広々とした原っぱが望める。線路はアムトラックの現役路線で、食事中に電車が通ると眺め続けている客の姿も見られた。

 メニューはランチもディナーもアペタイザーを含めてシーフード系が充実している。お値段はランチでもサラダが7ドル程からとやや高め。ランチもディナーも同料金の3点セットメニュー$25.99は、お徳感がある。

 平日(月~金)4時半から6時半までのハッピーアワーには、バーに限り、ビールやカクテル(種類限定)の格安サービスを提供している。

 日曜日(10:00am – 2:00pm)のバフェスタイルのブランチも人気。一般的なバフェメニューであるソーセージやポテト、その場でクックしてくれるオムレツの他、海老や貝、サーモンなどの魚介類料理も多数並ぶ。ファミリーレストランの倍ほどの値段(現在$24.95)にも関わらず、客足がとだえない。雰囲気でレストランを選ぶ人が多いアメリカだが、そればかりではない魅力が広く認められていると言えそうだ。沈滞ムードが拭えないお店が少なくない中、活気が感じられる貴重なレストランである。

Gandy Dancer

401 Depot Street  Ann Arbor, MI
電話番号:(734) 769-0592
ウェブサイトhttp://www.muer.com/gandy-dancer/

近場にありながら閑静なブリューワリー・サイダーミル Northville Brewery and Cider Mill – Northville, MI

American IPA
American IPA
ブリュー ワリーと同じ敷地にあるサイダーミル
ブリュー
ワリーと同じ敷地にあるサイダーミル

ノバイのTaft Rdを南に下がり道なりに行 くと、歴史的なNorthvilleのダウンタウン方 面への案内板が見えてくる。それに従って 進み、ダウンタウンのちょっと手前で東に折 れる道に進むとコロニアル風の家が立ち並 ぶ清楚な住宅地に入る。その中にNorthville Breweryと Cider Millがある。おそらくノバ イ地区から最も近場にあるサイダーミルで あろう。同じ敷地にブリューワリーもある。

屋外のベンチで楽しむ人々
屋外のベンチで楽しむ人々

ブリューワリーは年間を通して開店し ており、今年は現在のオーナーになって から開店10年目に当たる。Barnと呼ばれ る干し草や動 物を飼う赤い建 物がタッ プルームとなっている。店内はこじんま りとしているので、天 候 が 許 せば B a r n の前に設置されたピクニックテーブルを 囲んで 楽しむのがいいだろう。

American IPA
American IPA

さて、このブリューワリーの良さはなんといっ てもノバイエリアからすぐのところで、青空 の下の静かさの中でビールを楽しめるとこ ろにある。今年は好天と比較的温暖な日々 が続いた10月だったが、日が沈んでしまう とやはり秋の深まりとともに、冷え込みを 感じる。その中で、しっかりと着込み、さわ やかなビールやハード・サイダーを楽しむ のもよい。特におすすめなのが、American  IPAのRock Me Hopadeus ( 6.5%) だ。こ のブリューワリーは屋外のピクニックテー ブルでも飲み物が飲めるので、Barnの小窓 のところで注文し受け取る飲み物はプラス チックカップで提供される。それでも切れ の良さやホップの広がりが感じられるこの American IPAはよく仕上がっている。秋が 深まってきたので、白い息を吐きながら満 天の星を眺めてミシガンの初 冬を感じるのもいいだろう。

コンパクトな店内
コンパクトな店内

このブリューワリーのBarn と双子 のように建っている のが、Northville Cider Millの Barn。ブリューワリーと同じ 一家が経営し、サイダーミル は2023年には150周年を迎え る。ブリューワリーのピクニッ クエリアとは別に、子供用の 遊具が設置されている。サイ ダーミルならではのドーナッ ツ、アップルサイダー(こちら はノンアルコール)、アップル パイ、ファッジ等を販売してい る。長蛇の列ができるほどの人気。今年の営業は11月20日まで。ノバイエ リアからすぐなので、散歩がてらに家族で 訪れるには絶好のスポットになるだろう。

週末にはバンド演奏もある
週末にはバンド演奏もある

さて、このブリューワリーの良さは屋 外の解放感。夏の間は木曜日からバンド ミュージックが楽しめたが、10月いっぱ いで終了、来年までのお預けだ。キッチン はないので、毎日6時ごろから利用できる 「フードトラック」が来ていたが、これも10 月で終了。冬季営業時間は11月下旬から、 という。寒い季節での屋外のブリューワリーはちょっと、という人は、新緑のころ から訪れてみよう。常時10種類ほどのビー ルに加え、ハードサイダー、ワインも作って いてバラエティーに富む。ビールは持ち帰 り用の缶入り(12 oz. が6缶。$10-13、種 類による)も販売されている。月、火はお 休み。週末に開いているのがうれしい。

フードトラックは来年ま でお預け!
フードトラックは来年ま
でお預け!

 

Northville Winery & Brewing Co. 630 Baseline Road Northville, MI 48167 https://www.thenorthvillewinery.com/

ホリデーシーズンの ブリューワリーの楽しみ方

ホリデーシーズンの ブリューワリーの楽しみ方 4

文&写真 by ヤマトノオロチ

DSCN0458 今回は、トピックを2つに絞っていこう。

一つ目はホリデーシーズンなので、ファミリーに優しいブリューワリーのイベントの紹介だ。アメリカではこの12月に「サンタ・ブランチ」があちらこちらのレストラン等で行われる。家族みんなで日曜日のブランチを楽しみながら、サンタクロースと一緒に写真を撮るイベントだ。日ごろはテレビのスポーツゲームの大音響や人々の話し声でにぎわうブリューワリーも趣がガラッと変わって、ドレスやスーツで着飾ったかわいらしい姿と笑い声があふれる。

正統派のビールを提供しているRochester Millsの「サンタ・ブランチ」は、広々としたパブレストランのスペースを十分に活かし、2回の完全入替制で行われるので、ゆったりと楽しめる。シェフの手で目の前で切り出されるハム、豊富なサラダや果物、アペタイザーに舌鼓をうつ。

10403664_10152917659544168_6898803988743946569_nRochesterダウンタウンでの「Big Bright Light Show」は11月中から既に始まっており、毎日午後5時から1月3日の深夜まで。カラフルなライトが、ミシガンの凍り付くような空気を凛(りん)と照らしてくれ、心地よい。

Rochesterに限らず、各地域のダウンタウンでもライトアップが行われているので、せっかくの機会を楽しみもう。

DSCN0434もう一つの話題は、地元ブリューワリーの缶入りビールの紹介だ。ミシガン州のブリューワリー数の伸びは今年も続いた。気がつくと、スーパーの棚には大手ビール会社のものよりも、各地のブリューワリーが作っているビールのほうがはるかに多い。スーパーで売られているミシガン産のビールの数は実際にブリューワリーで作られている種類の一握りにも満たないから、いかに膨大なセレクションがあることに気づく。

DSCN0430南東ミシガン地域のブリューワリの中で缶入りビール小売りで健闘しているのが、過去にも紹介したことがあるGriffin Claw。Griffin Clawは5種類に加えて季節ビールの”3 Scrooges”を発売した。Dickensの名作”Christmas Carol”の守銭奴の主人公をブランド名にした冬限定のエール。レーベルもクリスマスの雰囲気を盛り上げる。3様の表情のキャラクターは、「ブリューマスターの顔じゃないよ」とバーテンダーの談。オレンジ・ピールとスパイスがきりっ、と効いているすっきりした味。このほかにも前述のRochester Millsも5種類の缶入りをだしている。ミシガンらしい松のイラストのレーベル”Pine Knob Pilsner”はアルコール度も5.3%でほどよい。

100_0611ホリデーシーズンは仕事が休みの人も多いだろう。ゆったりとした気分で、地元ミシガンの味と時間を楽しんではいかがだろうか。

*Rochester Mills Beer Co.
Santa Branch 12月20日(日)10:30 & 12:30。

大人$22.95、子供$9.95(6歳以下は無料)。要予約。
www.rochestermillsbeerco.com

*Griffin Claw Brewing Company
www.griffinclawbrewingcompany.com

*その他書ききれないが、クリスマス、ニューイヤーのイベント、ファミリーフレンドリーなブリューワリが数多くある。

North High Brewing Co. – Columbus, OH

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North High Brewing Co. - Columbus, OH 1

DSCN5844近隣の州のブリューワリー(Ohio州)

文&写真 by ヤマトノオロチ

お隣のオハイオ州もクラフトビールが盛んな州だ。ミシガン州の半分ほどの面積だが総人口はミシガンよりも200万人ぐらい多い。現在、250ほどのブリューワリーがある。オハイオの大手スーパーの店頭にはミシガン同様、いやそれ以上に地元産のビールが缶のパックで販売されている印象がした。偶然手にした缶だが、そのタップルームを訪問した印象を紹介しよう。

DSCN5845州最大の都市コロンバスの中央部にはオハイオ州立大学(OSU)のキャンパスが広がっている。日本人コミュニティのあるコロンバス北部Polaris Fashion Place方面とはUS-270と71でつながっている。高速道路周辺にいくつかのブリューワリーがある。

DSCN5857なかでも大学街の風情と歴史を感じさせるのがNorth High Brewing Co。OSUのビジネス・スクール卒業の二人が新しい形のビジネスとして2011年開業、コロンバスで最初のtaproom兼醸造所、お客自らが醸造する「体験型」のブリューワリーだという。あまりの人気なので、施設を拡張、brewmasterによる増産、販売へと発展した。名前の由来は所在地の住所。High Streetを行く人々はカジュアルなファッションで年代層も若く大学街で活気があふれる。けれどもこのTaproomはコロンバス市の歴史を受け継いでいる。建物自体は20世紀前半に建てられた自動車のディーラー店。中は重厚な雰囲気の第一印象。入り口の8フィートの窓はもともとは1916年から使っていたオハイオ州立大学のもので、大学が建物を再建するときに譲り受けたという。それも「建設業者から現金とビールとで」、というエピソードつき。またこれも2008年に取り壊しになった大学内の建物から、灯り取りの高窓、教室のドアも譲り受けた。ケンタッキー州にあった蒸留会社(1872-1987, Old Crow Distillery)の窓やカウンタートップも使われている。Taproomは100年以上の歴史がいっぱいだ。かつての教室のドアを懐かしげに訪れるalumni(同窓生)や大学関係者もいるのではないか。

DSCN5846ストアーで缶で購入したIPA(ABV. 6.8) は6つのホップを使っている。それぞれのホップの風味が甘く生かされている。サーバーに聞いたところ最もホップが効いているのはGrapefruit Walleye Session IPA (ABV. 4.7%)。缶でも市販されている。キッチンは地元のBrenz Pizza in Columbus製のもの。Hop Pocketはここだけでしか食べられない。サイドのOH! Chipsも地元産で、カリカリした食感がいい。BrenzelはBrenz のsoft pretzel。

DSCN5851コロンバスにはミシガンにはない特徴のある観光施設も多くある。Cociは何度も施設のリノベーションをしている体験型科学施設で人気(https://cosi.org/)。コロンバス動物園・水族館のゾウ、マナティーなど(https://www.columbuszoo.org)もある。

コロンバス市内でゆっくりしすぎたため帰りは薄暗くなっていた。流通のシステムの違いでNorth High等の缶入りはミシガン州内では販売されていない。残念に思ってオハイオののどかな直線の農道を走っていると、前方に黒い影を見つけた。馬車に乗るアーミッシュの紳士とゆっくり歩く婦人たちだった。オハイオ州にはアーミッシュのコミュニティーと見学施設もある(http://www.visitamishcountry.com)。徐行し、この道路を通

North High Brewing Co.

(1288N. High Street, Columbus, OH, 43201)

http://www.northhighbrewing.com/

人気恒例イベント Arts, Beats & Eats と ローヤル・オークのブリューワリー

人気恒例イベント Arts, Beats & Eats と ローヤル・オークのブリューワリー 3

10612721_10152684363434168_138877091580498261_n文&写真 by ヤマトノオロチ

夏はミシガンの季節。日本とは違い、焼け付くような太陽の日差しのもと、楽しいイベントが目白押しだ。ちょっと早いと思うかもしれないが、9月最初のLabor Day Weekendのイベントのチェックはいかが。レーバーデー明けからは現地の学校が新学期を迎える。夏の最後の彩りを楽しもう。

DSC_3124ミシガン南東部のレーバーデーの大きなイベントはDetroit Jazz Festival (Detroit downtown Hart Plaza) とArts, Beats & Eats (Royal oak downtown)。いずれも大人気のイベント。アクセスがしやすく、ファミリーで楽しみやすいのはArts, Beats & Eats。ローヤル・オークはI-696を使うと高速の出口からすぐなので便利。

Arts, Beats & Eats は今年で19回目を迎える。そのタイトルの通り、アメリカ各地からプロの芸術家が出店する。絵画、レーザー彫刻などの作品やコンテンポラリー、民芸細工などバラエティーは豊富。ダウンタウンに9つものステージが設置され、コミュニティーのバンドからプロのバンドが期間中は熱いパフォーマンスを繰り広げる。食べ物系出店ブースもあるが、ストリートのど真ん中に広がった大テントでのレストランやケータリングで食事も楽しそうだ。ダウンタウンは2車線道路だが歩行者に開放され、両サイドの建物に反響するビートとBBQの香り、そこから少し離れるとアートや企業イベントのブースが連なり、日本とは違うゴージャスさだ。気軽に「どうぞ」と会社名の入ったサックやぬいぐるみなどのfreebie(無料サンプル)が渡されたりして楽しい。

このイベントのスポンサーのFordは車の体験コーナーを出している。バウンスハウス、遊園地のようなカーニバルライドもあり、子供にとっても楽しい。

DSCN1767さて、ローヤル・オークは200年の歴史がある町。ダウンタウンはさまざまな文化がミックスしており、レストランもバラエティーに富む。ブリューワリーは6つもある。

レストランとして訪れたいなら Lily’s Seafood Grill & Brewery と Bastone Brewery。

ファミリーと行きやすくパティオでゆっくり食事を取りながらのどを潤せるのがRoyal Oak Brewery。1995年開業のミシガンのブリューワリーの先駆者。11種類がこの日はラインアップされていた。残念ながらスペシャルのbarrel agedのpale ale は完売。「ブリューガイはそんなに前もってスペシャルビールがいつ出るかは言わないわよ」、とここに来ることを目的にしている人だけにまずは味わってもらおうというプロ意識だ。

DSCN2009どれも安定したビールの仕上がりの中で、特にミシガンの夏にぴったりに思えたのはNorthern Kolche。Royal Pride IPAに次ぐ人気だそうだが、アルコールドは4.2%と軽め。すっきりしているが、飲んでから甘い感じが残るようだ。飲み始め、または飲みの締めくくりに、という説明があった。

DSCN1777キッチンはアペタイザーからデザート、キッズメニューまでフルにある。家族で楽しめそうなピザ、軽く済ませたいときにはちょうどいいサラダやスープ、Favoritesのリブ、サーモン・グリル、サンドイッチまで、さすがビールだけでなく長年人々にアピールして来たセレクションの広さとクオリティの高さだ。メインディッシュは$12前後なのもいい。

Royal Oak Breweryから1ブロック東に2015年にオープンしたRiver Rouge Brewing Companyは「アメリカの素晴らしいナノブリューワリー50」に選ばれている。シーズナルビールにレモンライム、へーゼルナッツ、マンゴーなどのユニークなビールが多い。こちらはこじんまりと楽しむ場所としていい。

Royal Oak Brewery

215 E. Fourth St., Royal Oak
www.royaloakbrewery.com

River Rouge Brewing Company

406 E. Fourth St., Royal Oak
www.riverrougebrew.com

 

Rochester Mills Production Brewery – Auburn Hills, MIRochester Mills Production Brewery(ロチェスターミルズ)Auburn Hills, MI

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<!--:en-->Rochester Mills Production Brewery - Auburn Hills, MI<!--:--><!--:ja-->Rochester Mills Production Brewery(ロチェスターミルズ)Auburn Hills, MI<!--:--> 5

ミシガン州には現在大小200余りのブリューワリーがあり、その数はアメリカの中で第4位。アメリカ全体ではクラフトビールのシェアは8%弱ほどだが、ミシガン州では10%の成長が続く成長産業。州法の改正によって、ブリューワリーやマイクロブリューワリーが年間に生産できる量が大幅に増え、それとともに今年は40のブリューワリーがオープンする。ブリュワリーだけでなく、卸、小売り業も含めると7000人が従事し、経済効果も見込まれる。

今回はAuburn Hillsにある、12月に紹介したRochester Mills Beer Co.(RMBC)の生産所(Rochester Mills Production Brewery, RMPB。2012年開設)を訪れた。

A big man maintains both

もともとRMBCはミシガン州のブリューパブで先駆的な存在だった。創業者のPlesz氏は1998年にRMBCを開業、Royal Oak Brewery, Comerica Parkのオープンとともに数ブロック先にDetroit Beer Co.をオープンさせた。ミシガン州法では同一人物が所有できるブリューワリーの数が制限されているため、それらは現在別会社となっている。

RMPB内部は一般公開されていない。設備がゆったりしていて、50バレル(=1550ガロン。年間生産量6万バレル)のビールを作り出せる。大手のBudweiserの年間生産量は1600万バレルなので、規模が比較できる。ここで、現在RMBCとスーパーで流通しているビールを生産している。

生産所のディレクターYoungman氏に聞いた。

RMPBの特徴的なことは、生産しているのは缶ビールであること。現在ミシガン州では総計24ブリューワリーが117種の缶ビールを提供している。先月紹介したGriffin Clawもその一つ。缶ビールと聞くと、どうしてもサーバーから注ぎ出されるビールや瓶のビールよりも劣っている、安い、という印象を持つ人も多いだろう。しかし、現在では缶の素材のアルミニウムと中味が接触しない構造になっていて、缶臭さはない。瓶は茶色、緑色、色なしの順にビールにはいいといわれるが、缶がビールが最も嫌う光と酸素との接触を遮断できる。むしろ炭酸ガスを加えることによってビールそのものの風味を保てるという。RMPBはあえて缶を選んだのもそれらにある。「Budweiser並みの200のチェックポイントで品質をコンピューター管理している」という。缶が瓶よりも軽量なこと、瓶に比べて持ち込める場所が広がるのもプラス要素だ。

他のブリューワリー同様、RMPBも古いウイスキーの樽を洗浄し、それでビールの醸造もしている。通常エールは2、3週間、ラガーは6~8週間作るのにかかるが、このウイスキー樽ビールは3~6ヶ月間かかるという。独特の風味が醸し出される。特別な機会やイベントに出すビールになるので、ブリューガイのクリエイティビティの見せどころとなり楽しみだ。

「HWYB(ホップ、水、イースト、ビール)」。工程の最後は出荷のためにビール6200缶が、ペレットに整然と積み上げられていた。ひとつの芸術(art)だと思う、と言ってみた。答えが返ってきた。「芸術とサイエンス(science)の両方だ。大物はこの二つをやってのける(A big man maintains both.)」。

なるほど、と思った。

RMPBの缶ビールはミシガンだけでなく、オハイオ、フロリダ州へも出荷。フロリダにも流通網を伸ばしているのは「ミシガンの人でフロリダでリタイア生活を送っている人が多いから」。

文&写真 by ヤマトノオロチ

Rochester Mills Production Brewery

3275 Lapeer West Road, Auburn Hills, MI 48326

ミシガン州には現在大小200余りのブリューワリーがあり、その数はアメリカの中で第4位。アメリカ全体ではクラフトビールのシェアは8%弱ほどだが、ミシガン州では10%の成長が続く成長産業。州法の改正によって、ブリューワリーやマイクロブリューワリーが年間に生産できる量が大幅に増え、それとともに今年は40のブリューワリーがオープンする。ブリュワリーだけでなく、卸、小売り業も含めると7000人が従事し、経済効果も見込まれる。

今回はAuburn Hillsにある、12月に紹介したRochester Mills Beer Co.(RMBC)の生産所(Rochester Mills Production Brewery, RMPB。2012年開設)を訪れた。

A big man maintains both

もともとRMBCはミシガン州のブリューパブで先駆的な存在だった。創業者のPlesz氏は1998年にRMBCを開業、Royal Oak Brewery, Comerica Parkのオープンとともに数ブロック先にDetroit Beer Co.をオープンさせた。ミシガン州法では同一人物が所有できるブリューワリーの数が制限されているため、それらは現在別会社となっている。

RMPB内部は一般公開されていない。設備がゆったりしていて、50バレル(=1550ガロン。年間生産量6万バレル)のビールを作り出せる。大手のBudweiserの年間生産量は1600万バレルなので、規模が比較できる。ここで、現在RMBCとスーパーで流通しているビールを生産している。

生産所のディレクターYoungman氏に聞いた。

RMPBの特徴的なことは、生産しているのは缶ビールであること。現在ミシガン州では総計24ブリューワリーが117種の缶ビールを提供している。先月紹介したGriffin Clawもその一つ。缶ビールと聞くと、どうしてもサーバーから注ぎ出されるビールや瓶のビールよりも劣っている、安い、という印象を持つ人も多いだろう。しかし、現在では缶の素材のアルミニウムと中味が接触しない構造になっていて、缶臭さはない。瓶は茶色、緑色、色なしの順にビールにはいいといわれるが、缶がビールが最も嫌う光と酸素との接触を遮断できる。むしろ炭酸ガスを加えることによってビールそのものの風味を保てるという。RMPBはあえて缶を選んだのもそれらにある。「Budweiser並みの200のチェックポイントで品質をコンピューター管理している」という。缶が瓶よりも軽量なこと、瓶に比べて持ち込める場所が広がるのもプラス要素だ。

他のブリューワリー同様、RMPBも古いウイスキーの樽を洗浄し、それでビールの醸造もしている。通常エールは2、3週間、ラガーは6~8週間作るのにかかるが、このウイスキー樽ビールは3~6ヶ月間かかるという。独特の風味が醸し出される。特別な機会やイベントに出すビールになるので、ブリューガイのクリエイティビティの見せどころとなり楽しみだ。

「HWYB(ホップ、水、イースト、ビール)」。工程の最後は出荷のためにビール6200缶が、ペレットに整然と積み上げられていた。ひとつの芸術(art)だと思う、と言ってみた。答えが返ってきた。「芸術とサイエンス(science)の両方だ。大物はこの二つをやってのける(A big man maintains both.)」。

なるほど、と思った。

RMPBの缶ビールはミシガンだけでなく、オハイオ、フロリダ州へも出荷。フロリダにも流通網を伸ばしているのは「ミシガンの人でフロリダでリタイア生活を送っている人が多いから」。

文&写真 by ヤマトノオロチ

Rochester Mills Production Brewery

3275 Lapeer West Road, Auburn Hills, MI 48326