Friday, June 21, 2024

デトロイトりんご会・りんご会父母会 合同総会 開催デトロイトりんご会・りんご会父母会 合同総会 開催

<!--:en-->デトロイトりんご会・りんご会父母会 合同総会 開催<!--:--><!--:ja-->デトロイトりんご会・りんご会父母会 合同総会 開催<!--:-->

  5月16日(土)、デトロイトりんご会補習授業校の運営母体であるデトロイトりんご会の第24回の定例総会と第27回りんご会父母会の総会が実施された。2つの定例総会は、以前は別々に行われていたものが、昨年度より合同で開催されるようになった。

  来賓として、片山総領事ならびにJBSD(デトロイト日本商工会)会長を務める中畔氏が挨拶に立ち、それぞれの立場で、関係者に感謝や敬意の言葉と、協力を惜しまない意を伝えた。総領事からは、校舎を借用しているノバイ市及び教育関係者との良好な関係を維持をするために、領事館として、折々感謝を伝えたり、招いて意見交換の場を設けたりしていると、バックアップの内容も示された。

  村井校長は児童生徒数の増加の実態や、講師の研究授業を推進し指導力の向上を図っているとの報告がなされ、また、新たな長期計画に取り組んでいるが、子どもの実態からスタートするのが原点であると述べた。以下に特記事項を抜粋して掲載。

りんご会活動報告

○りんご会の現状

会員数は、4月末で法人会員80社(前年同月比2社減)、個人会員616家庭(前年同月比29家庭増)。園児、児童生徒数は始業式時点で昨年より49名多い946名。ここ4,5年、数パーセント増加している。

○活動の全体像

同補習校の設置目的に2013年度に追加した「将来、日本と国際社会をリードできる人財を育成する教育を提供する」を実現するための活動を進めている。帰国・永住の子ども達の両方を対象に、りんご会発の「日本人らしさをもった国際人財」を育てようと呼びかけた。(りんご会では、その重要性を鑑み「人財」と表記)

○めざす園児・児童・生徒像

国際人財の育成に向け、引き続き維持、さらに飛躍向上させていく。

○「学び・考え・表現する力」の向上

昨年度、高等部で『実践国語』の授業をスタートしたが、好評により本年度も続行。EMU(Eastern Michigan University)の専門家によるサポートと共に、議論を重ね、段階的な進化拡充を目指す。カリキュラムと教案を作る。

○日本の現役教員講師との共同

ミシガン・モデルと称している日本からの教員派遣プログラムをスタート。本年度、第1号として立命館中学校・高等学校より、教員の派遣を実現。

○キャリアを考える機会

「将来の自分を考える」「保護者として、できることを考える」、そのための講演会。2014年度には、言語学者、米国で活躍するNASCARレーサーとサッカーコーチをゲストに招いて、講演会を実施した。

○魅力向上

りんごハウスで生徒立案によるイベントを企画。書道・リコーダー教室、漢字検定実施など。

○父母会との連携

ボランティアの中心である父母会の負担が多いため、その対策として、似た活動は一緒にしたり、負担は均一にしたりして効率化を図る。

○ボランティア制度改革

必要人員を割りだし、ニーズの見える化を進める。また運用の仕組みを整える。

○園児・児童・生徒増加への備え

低年齢層を中心に園児・児童・生徒数は増加傾向であるという課題の対応として、年中組の増設を実施した。50クラス必要となる可能性に向け、本年度、早めに中高等部をノバイ高校に移転し2校体制にした。

父母会の活動報告

合計97名の父母会執行部や学級委員、そしてボランティアで活動してきた。その報告をスライドにまとめて報告した。

2015年度新体制

りんご会および父母会の2014年度会計報告並びに2015年度の予算について承認された後、2015年度の理事・運営委員、父母会新役員が選出・承認され、新体制が正式にスタートした。新理事代表の吉田氏ならびに父母会新執行部長が挨拶に立ち、方向性や抱負を述べた。

  5月16日(土)、デトロイトりんご会補習授業校の運営母体であるデトロイトりんご会の第24回の定例総会と第27回りんご会父母会の総会が実施された。2つの定例総会は、以前は別々に行われていたものが、昨年度より合同で開催されるようになった。

  来賓として、片山総領事ならびにJBSD(デトロイト日本商工会)会長を務める中畔氏が挨拶に立ち、それぞれの立場で、関係者に感謝や敬意の言葉と、協力を惜しまない意を伝えた。総領事からは、校舎を借用しているノバイ市及び教育関係者との良好な関係を維持をするために、領事館として、折々感謝を伝えたり、招いて意見交換の場を設けたりしていると、バックアップの内容も示された。

  村井校長は児童生徒数の増加の実態や、講師の研究授業を推進し指導力の向上を図っているとの報告がなされ、また、新たな長期計画に取り組んでいるが、子どもの実態からスタートするのが原点であると述べた。以下に特記事項を抜粋して掲載。

りんご会活動報告

○りんご会の現状

会員数は、4月末で法人会員80社(前年同月比2社減)、個人会員616家庭(前年同月比29家庭増)。園児、児童生徒数は始業式時点で昨年より49名多い946名。ここ4,5年、数パーセント増加している。

○活動の全体像

同補習校の設置目的に2013年度に追加した「将来、日本と国際社会をリードできる人財を育成する教育を提供する」を実現するための活動を進めている。帰国・永住の子ども達の両方を対象に、りんご会発の「日本人らしさをもった国際人財」を育てようと呼びかけた。(りんご会では、その重要性を鑑み「人財」と表記)

○めざす園児・児童・生徒像

国際人財の育成に向け、引き続き維持、さらに飛躍向上させていく。

○「学び・考え・表現する力」の向上

昨年度、高等部で『実践国語』の授業をスタートしたが、好評により本年度も続行。EMU(Eastern Michigan University)の専門家によるサポートと共に、議論を重ね、段階的な進化拡充を目指す。カリキュラムと教案を作る。

○日本の現役教員講師との共同

ミシガン・モデルと称している日本からの教員派遣プログラムをスタート。本年度、第1号として立命館中学校・高等学校より、教員の派遣を実現。

○キャリアを考える機会

「将来の自分を考える」「保護者として、できることを考える」、そのための講演会。2014年度には、言語学者、米国で活躍するNASCARレーサーとサッカーコーチをゲストに招いて、講演会を実施した。

○魅力向上

りんごハウスで生徒立案によるイベントを企画。書道・リコーダー教室、漢字検定実施など。

○父母会との連携

ボランティアの中心である父母会の負担が多いため、その対策として、似た活動は一緒にしたり、負担は均一にしたりして効率化を図る。

○ボランティア制度改革

必要人員を割りだし、ニーズの見える化を進める。また運用の仕組みを整える。

○園児・児童・生徒増加への備え

低年齢層を中心に園児・児童・生徒数は増加傾向であるという課題の対応として、年中組の増設を実施した。50クラス必要となる可能性に向け、本年度、早めに中高等部をノバイ高校に移転し2校体制にした。

父母会の活動報告

合計97名の父母会執行部や学級委員、そしてボランティアで活動してきた。その報告をスライドにまとめて報告した。

2015年度新体制

りんご会および父母会の2014年度会計報告並びに2015年度の予算について承認された後、2015年度の理事・運営委員、父母会新役員が選出・承認され、新体制が正式にスタートした。新理事代表の吉田氏ならびに父母会新執行部長が挨拶に立ち、方向性や抱負を述べた。

【8月22日〜10月4日】Michigan Renaissance Festival – ルネサンス フェスティバル 開催中

【8月22日〜10月4日】Michigan Renaissance Festival  - ルネサンス フェスティバル 開催中 2

DSC_56388月22日から10月4日までの週末と Labor Day(+10/2金)、Holly(I-75近くPontiacとFlintの間)でルネサンスフェスティバルが開催されている。門をくぐると、ルネサンス期の衣装をまとった人々で賑わう不思議な空間が出現する。カラフルなペンキと花で彩られた店や小屋は大掛かりな舞台道具のよう。クラフト、踊りや音楽、寸劇などが楽しめる、期間限定特設テーマパークといったところである。

DSC_564217エーカーという広大な敷地には300を超すアーティストや工芸家のブースやテントの売店が立ち並び、工芸アート製品 ーーハーブ、石鹸、皮製品、手作りジュエリー、陶器、ガラス、絵画などなどーー のほか、他ではあまり見ないルネサンス風な衣装や装飾品を扱う店が多いのが特徴。占いや香りの店が魅惑的な雰囲気を醸し出している。ガラス製品の実演もしている。

DSC_5622場内各所17の大小ステージやストリートでは音楽や踊り、コメディー、曲芸などを日がな楽しむことができる。ハイライトは大広場で繰り広げられる馬上の戦いのショー。内容設定は子供も楽しめるような、茶番で笑いを誘うものだが、剣の立ち回りは演出とはいえ緊張させられる。パレードも見ごたえある。

子ども向けに、乗り物やゲーム遊びのコーナーがあり、木造りの大ブランコなど、電動ではないシンプルさがユニーク。コンピューターやハイテクゲームに慣れた現代っ子には素朴すぎかと思うが、そこが受けるのか、歓声があがる。

DSC_5556この映画村のようなヴィレッジを息づいたものにしているのが、様々な凝った衣装をまとった人々。貴族、騎士、ジプシー、盗賊、妖精や魔法使い、そしてもちろん村人などルネサンス期の住人(?)たちが、なんとなく道を歩いていたり、パブでおしゃべりに興じていたりする。従業員や店員、ショーの出演者のほかに、 公募による ‘エキストラ’の即席俳優も加わっている。それらしい衣装を着て訪れる一般客もかなり多く、ハロウィーンの仮装に慣れている人々とあってか、かなり本格的。衣装見物を楽しむのも一興である。タイムスリップしたような気分を味わえる、参加型のイベントといえる。

DSC_5644開場は10:00am~7:00pm。雨天でも開催。店を覗き、ショーをいくつか観ているうちに2,3時間はすぐに経つ。各週末の特別イベントも組まれている。

ビールも喫煙もありという、自由なルネサンスらしいフェスティバルだ。前述したように扮装も楽しめる場だが、騎士やパイレーツに欠かせない剣など、武器の類は持ち込めないのでご注意を。

I-75をExit106で降り、Dixie Highway南下

(またはExit93で降り、Dixie Highway北上)

入場料は大人$21.95、子ども(5~12歳) $12.95 。乗り物代は別。

(Walgreens, Kroger, Menardsなど取扱い加盟店で割引前売り券の入手が可能。)

詳しい情報は、www.michrenfest.com

Learning Japanese Flower Arrangement in America日本の華道家 アメリカで学ぶ生徒・学生に講演

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ミシガン大学日本語クラスの学生を対象にいけばな

 去る2012年11月9日、ミシガン大学日本語学科で‘いけばな’の特別課外ワークショップが開かれた。講師は小原流いけばな一級家元教授であり、いけばなの学術論文で授与された初の芸術学博士でもある鈴木榮子氏。氏は日本航空に国際線スチュワーデスとして勤務した後、カナダ・アメリカでの滞在を経て広島に帰国後、英語によるいけばな教室を開始。いけばなの指導や実演を通して日本の文化を伝えたり、国際的なイベントでいけ花(アレンジメント)を担当するなど、国内外で活躍している。

 今回の講演では、まず、花をアレンジして楽しむことは世界中でポピュラーである中、日本のいけばなのユニークな点として家元制度があることを説明。また、いけばなは単に形ではなく、その核には「生かす」という精神があることを説いた。

 鈴木先生やサポートを務めた人々が事前に生けた多数のアレンジメントを紹介しながら、それぞれの花の美しさを最大限に生かすために、高さや向き、色やサイズの組み合わせや位置に配慮があることを示した。これらの材料は、鈴木先生の「身近な植物をいける」との考えの元、滞在先の周辺でススキや枝などを採取し、それらに合う花を当地の花屋で購入して揃えた。庭や身近にある自生の植物も選ぶ目があれば素晴らしいマテリアルに成り得ることに、参加者から感嘆の声があがった。また、四季がある日本では一つの植物に四つの顔があり、日本的な美意識では枯れた花や枝にもそれなりの良さを感じてそのものを愛でることも話した。そして、これらを「まっとうさせる」ために、茎を切る時には葉のすぐ上で切っておけば後で利用する=生かすことができることを教示。更に、「いかす」精神は、人との関わり方にも通じていると説いた。

 鈴木先生による解説を添えながらのいけばな実演の披露の後、学生たちはいけばなに挑戦。各自が持参したコーヒーマグなどを花器代わりにして、チューリップやバラなど数種の花や葉を思い思いにアレンジした。完成後は各作品を鈴木先生が批評し、位置をずらすことでどのように印象が変わるかを学生の意見を求めつつ比較して見せた。

 参加者たちからは、「ほんのいくつかの花でも楽しむことが出来ると分かり、面白かった」「『生かす』考え方から多くのことを学んだ」など、の感想が寄せられた。参加者の一人であるエレンさんは、当地の花屋で働いた経験を持つ芸術専攻の学生だが、日本のいけばなのシンプルさに感銘したとのこと。実際に生ける過程を見、体験することができ、大いに心惹かれたと話してくれた。

 日本文化の紹介に留まらない、内容の豊かな講演であった。

補習授業校で礼儀について講義と実習

 11月10日には、デトロイトりんご会補習授業校の中学生と高校生を対象に「日本人の誇りをもつ:礼儀作法をチェック!」と題して、日本の礼儀作法に関する講演が行われた。

 君島学校長は鈴木先生の紹介に続いて、「知らないと失礼なことがある」「日本人、日本の文化について、また、会社や世界から求められていることをこの機会に学んでほしい」など、学習の目的を示し意欲を喚起した。

 鈴木氏は冒頭、「海外で学ぶ皆さんは、言語スキルだけでなく、グローバルにものを見ることが出来、そして自分の考えをしっかり持って意見を言うなどの特質を持つことが出来る」とプラスの面に言及した後、グローバル社会で生きる真の国際人として、母なる国を持つことが大切であり、それには日本語力のみならず、日本の文化や日本的マナーを知ることが肝要であると告げた。

 日本には「いかし合う」文化があり、海に浮かぶ鳥居と社殿で知られる厳島神社を有する宮島を例えにして自然と造形物の調和にみられる「ともに生きる」という文化、そして日本の陶芸での「ゆがんだ所も生かす」という考え、相撲で負けた人に手を差し出す「一緒に生きている」という思いなど、具体的な話を挙げた。その底流には、対象が物であれ人であれ、「思いやり」を尊ぶ考えがあり、それが日本的な礼儀や作法に繋がっていると説明した。

 講話の後に行われた実践ではまず、世界に共通するマナー五原則として、表情・挨拶(言葉、遣り方)・態度(良い姿勢)・身だしなみ(衣類の整え方、清潔感)・そして言葉づかいが相手に対して心地良いものであるように諭した。挨拶や言葉遣いに敬う心をもつことが大切であると話した後、生徒一同、好感を与える笑顔の練習に取り組んだ。

 日本のマナーに関する実技練習では、良い姿勢をするには背筋を伸ばすのがコツであることや、礼(おじぎ)の角度やスピード(ゆっくりと体を起こすと丁寧な印象を与えること)を、鈴木先生が悪い例も見せて生徒に自覚を持たせながら指導。次に、代表生徒をモデルに物の授受のマナーとして、物は相手の安全や使いやすさに配慮し、書面は相手が読みやすい向きで渡すことを教示した。続いて「もったいない」の真意の講釈。3+1のRとして、Reduce:ゴミの減少、Reuse:再利用、Recycle:再生の3つのR、それらの根底にある4つ目のR、Respectを示した。リスペクトとは人と物への思いやりの心であり、「いかさないのはもったいないことである」と話した。

 最後に、生徒へのメッセージとして、「皆さんは日本にいる人ができない大きな経験をしている。日本の文化を知り、日本人の誇りを持って世界に羽ばたき、今日話した『いかし合う』ことをベースに美しい日本人として活躍してください」とエールを送った。

☆ ☆ ☆

 大学の講義や国内外での特別講演並びにテレビ出演や雑誌の取材など、多方面で活躍されている鈴木榮子先生によるミシガンでの講演が実現したのは、鈴木先生の弟子であり、補習授業校で講師を務めている伊藤隆子さんの橋渡しによる。いけばなを介した日本文化の知識と豊富な講演経験をもつ鈴木氏が当地の若者に刺激を与える場を提供してくれたことが実にありがたい。大勢の学生生徒がこの貴重な機会を生かし成長してゆくことであろう。

 

ミシガン大学日本語クラスの学生を対象にいけばな

 去る2012年11月9日、ミシガン大学日本語学科で‘いけばな’の特別課外ワークショップが開かれた。講師は小原流いけばな一級家元教授であり、いけばなの学術論文で授与された初の芸術学博士でもある鈴木榮子氏。氏は日本航空に国際線スチュワーデスとして勤務した後、カナダ・アメリカでの滞在を経て広島に帰国後、英語によるいけばな教室を開始。いけばなの指導や実演を通して日本の文化を伝えたり、国際的なイベントでいけ花(アレンジメント)を担当するなど、国内外で活躍している。

 今回の講演では、まず、花をアレンジして楽しむことは世界中でポピュラーである中、日本のいけばなのユニークな点として家元制度があることを説明。また、いけばなは単に形ではなく、その核には「生かす」という精神があることを説いた。

 鈴木先生やサポートを務めた人々が事前に生けた多数のアレンジメントを紹介しながら、それぞれの花の美しさを最大限に生かすために、高さや向き、色やサイズの組み合わせや位置に配慮があることを示した。これらの材料は、鈴木先生の「身近な植物をいける」との考えの元、滞在先の周辺でススキや枝などを採取し、それらに合う花を当地の花屋で購入して揃えた。庭や身近にある自生の植物も選ぶ目があれば素晴らしいマテリアルに成り得ることに、参加者から感嘆の声があがった。また、四季がある日本では一つの植物に四つの顔があり、日本的な美意識では枯れた花や枝にもそれなりの良さを感じてそのものを愛でることも話した。そして、これらを「まっとうさせる」ために、茎を切る時には葉のすぐ上で切っておけば後で利用する=生かすことができることを教示。更に、「いかす」精神は、人との関わり方にも通じていると説いた。

 鈴木先生による解説を添えながらのいけばな実演の披露の後、学生たちはいけばなに挑戦。各自が持参したコーヒーマグなどを花器代わりにして、チューリップやバラなど数種の花や葉を思い思いにアレンジした。完成後は各作品を鈴木先生が批評し、位置をずらすことでどのように印象が変わるかを学生の意見を求めつつ比較して見せた。

 参加者たちからは、「ほんのいくつかの花でも楽しむことが出来ると分かり、面白かった」「『生かす』考え方から多くのことを学んだ」など、の感想が寄せられた。参加者の一人であるエレンさんは、当地の花屋で働いた経験を持つ芸術専攻の学生だが、日本のいけばなのシンプルさに感銘したとのこと。実際に生ける過程を見、体験することができ、大いに心惹かれたと話してくれた。

 日本文化の紹介に留まらない、内容の豊かな講演であった。

補習授業校で礼儀について講義と実習

 11月10日には、デトロイトりんご会補習授業校の中学生と高校生を対象に「日本人の誇りをもつ:礼儀作法をチェック!」と題して、日本の礼儀作法に関する講演が行われた。

 君島学校長は鈴木先生の紹介に続いて、「知らないと失礼なことがある」「日本人、日本の文化について、また、会社や世界から求められていることをこの機会に学んでほしい」など、学習の目的を示し意欲を喚起した。

 鈴木氏は冒頭、「海外で学ぶ皆さんは、言語スキルだけでなく、グローバルにものを見ることが出来、そして自分の考えをしっかり持って意見を言うなどの特質を持つことが出来る」とプラスの面に言及した後、グローバル社会で生きる真の国際人として、母なる国を持つことが大切であり、それには日本語力のみならず、日本の文化や日本的マナーを知ることが肝要であると告げた。

 日本には「いかし合う」文化があり、海に浮かぶ鳥居と社殿で知られる厳島神社を有する宮島を例えにして自然と造形物の調和にみられる「ともに生きる」という文化、そして日本の陶芸での「ゆがんだ所も生かす」という考え、相撲で負けた人に手を差し出す「一緒に生きている」という思いなど、具体的な話を挙げた。その底流には、対象が物であれ人であれ、「思いやり」を尊ぶ考えがあり、それが日本的な礼儀や作法に繋がっていると説明した。

 講話の後に行われた実践ではまず、世界に共通するマナー五原則として、表情・挨拶(言葉、遣り方)・態度(良い姿勢)・身だしなみ(衣類の整え方、清潔感)・そして言葉づかいが相手に対して心地良いものであるように諭した。挨拶や言葉遣いに敬う心をもつことが大切であると話した後、生徒一同、好感を与える笑顔の練習に取り組んだ。

 日本のマナーに関する実技練習では、良い姿勢をするには背筋を伸ばすのがコツであることや、礼(おじぎ)の角度やスピード(ゆっくりと体を起こすと丁寧な印象を与えること)を、鈴木先生が悪い例も見せて生徒に自覚を持たせながら指導。次に、代表生徒をモデルに物の授受のマナーとして、物は相手の安全や使いやすさに配慮し、書面は相手が読みやすい向きで渡すことを教示した。続いて「もったいない」の真意の講釈。3+1のRとして、Reduce:ゴミの減少、Reuse:再利用、Recycle:再生の3つのR、それらの根底にある4つ目のR、Respectを示した。リスペクトとは人と物への思いやりの心であり、「いかさないのはもったいないことである」と話した。

 最後に、生徒へのメッセージとして、「皆さんは日本にいる人ができない大きな経験をしている。日本の文化を知り、日本人の誇りを持って世界に羽ばたき、今日話した『いかし合う』ことをベースに美しい日本人として活躍してください」とエールを送った。

☆ ☆ ☆

 大学の講義や国内外での特別講演並びにテレビ出演や雑誌の取材など、多方面で活躍されている鈴木榮子先生によるミシガンでの講演が実現したのは、鈴木先生の弟子であり、補習授業校で講師を務めている伊藤隆子さんの橋渡しによる。いけばなを介した日本文化の知識と豊富な講演経験をもつ鈴木氏が当地の若者に刺激を与える場を提供してくれたことが実にありがたい。大勢の学生生徒がこの貴重な機会を生かし成長してゆくことであろう。

 

4月16日:Depression and Elegant Glass Show and Sale

4月16日:Depression and Elegant Glass Show and Sale

new show card for 2016 opDepression and Elegant Glass Show and Sale!

Date: April 16, 2016 & April 17, 2016

Times: Saturday from 10AM to 5PM & Sunday 11AM to 4PM

Location: 876 Horace Brown Drive Madison Heights MI

About: 26 dealers specializing in Depression & Elegant Glass

2013 JBSD 40th Anniversary New Year’s Event2013年 JBSD(デトロイト日本商工会) 会員総会・40周年記念新年会開催

<!--:en-->2013 JBSD 40th Anniversary New Year's Event<!--:--><!--:ja-->2013年 JBSD(デトロイト日本商工会) 会員総会・40周年記念新年会開催<!--:--> 5

 去る1月27日(日)、2013年度JBSDの通常会員総会とJBSD Foundation年次総会がノバイ市にあるSuburban Collection Showplaceにて開催された。

 会員総会は今年退任となった寺師茂樹JBSD前会長(Toyota Motor North America Inc.)の挨拶で始まり2012年度の活動等について報告が行なわれた。法人会員社数・会員数は年々減り続けていたが底を打った感があるとの報告の他、JBSD主催によるセミナー、スポーツ・文化行事など多数の行事に、延べ1万人超の参加があったことなどが告げられた。続いて各部会の活動方針報告の中で、詳細が伝えられた。

 今年度の役員案に承認が得られた後、新会長の任に就いた杉光氏(DENSO INTERNATIONAL AMERICA. INC.)より「40周年という記念の年に拝命したことは誠に光栄」との挨拶、そして、日本の政権やアジアが大きく変化しいる中で株価など、やや明るさが見えてきていると言及した後、「全力で臨みたい」との抱負が述べられた。

 続いて開催されたJBSD Foundation(基金)の総会も滞りなく進行終了し、午後からはJBSD40周年記念の新年会が開かれ、会員のみならずJBSD並びに日系コミュニティと関わりのある多数の米人も参席し、盛大な催しになった。新会長の開会挨拶に続いて、在デトロイト日本国総領事館の松田邦紀総領事より日本語と英語で挨拶が述べられた。更に、ミシガン州経済開発公社のディレクターよりSnyder州知事のメッセージが伝えられた。

 フルコースランチの後には、今回の40周年特別企画として、“Harmony of East and West”と銘打って、津軽三味線・日本笛とピアノという和洋楽器のコラボレーションによる演奏が行われた。津軽三味線と日本笛は国内外で活躍している日本の若手実力奏者である木村俊介氏と小野越郎氏、そしてピアノはニューヨークを拠点に音楽プロデューサーなど幅広く活躍している徳家“TOYA”敦氏による今回初合わせの豪華共演。三人のアーティストたちのコラボあり、デュオあり、ソロありの演奏形態で、津軽じょんがら節などの伝統的な曲、またデトロイトにちなみモータウンミュージック、さらには徳家氏作曲による初公開の『新風』という新曲まで、様々な曲を90分に及んで届けた。素晴らしい音色と技巧、表現力に称賛の声が集まった。

 会の終盤は恒例のドアプライズ抽選に移り、航空会社はじめ多数の企業や個人から寄せられたプライズに、およそ二人に一人という高い確率で多くの人が幸運に授かった。新年会の参席者は、日本の伝統芸能と西洋音楽のコラボを鑑賞する貴重な機会にも恵まれ、優雅な雰囲気に溢れる催しであった。

 JBSD(デトロイト日本商工会)はグレーター・デトロイト地域の日本人子女教育の充実を図るため、補習授業校の運営組織として、1973年にデトロイト日本人会(JSD)が組織された。その後、日本人社会の拡大と共に、教育問題のみならず、地域社会全体に対する貢献も必要との判断により、補習授業校の支援に加えて、より広範囲な活動を展開 すべく1993年7月1日にデトロイト日本商工会へと名称及び組織の変更を行い今日に至っている。(HPより抜粋)

活動案内、入会の詳細は下記ホームページで。www.jbsd.org/

 

 去る1月27日(日)、2013年度JBSDの通常会員総会とJBSD Foundation年次総会がノバイ市にあるSuburban Collection Showplaceにて開催された。

 会員総会は今年退任となった寺師茂樹JBSD前会長(Toyota Motor North America Inc.)の挨拶で始まり2012年度の活動等について報告が行なわれた。法人会員社数・会員数は年々減り続けていたが底を打った感があるとの報告の他、JBSD主催によるセミナー、スポーツ・文化行事など多数の行事に、延べ1万人超の参加があったことなどが告げられた。続いて各部会の活動方針報告の中で、詳細が伝えられた。

 今年度の役員案に承認が得られた後、新会長の任に就いた杉光氏(DENSO INTERNATIONAL AMERICA. INC.)より「40周年という記念の年に拝命したことは誠に光栄」との挨拶、そして、日本の政権やアジアが大きく変化しいる中で株価など、やや明るさが見えてきていると言及した後、「全力で臨みたい」との抱負が述べられた。

 続いて開催されたJBSD Foundation(基金)の総会も滞りなく進行終了し、午後からはJBSD40周年記念の新年会が開かれ、会員のみならずJBSD並びに日系コミュニティと関わりのある多数の米人も参席し、盛大な催しになった。新会長の開会挨拶に続いて、在デトロイト日本国総領事館の松田邦紀総領事より日本語と英語で挨拶が述べられた。更に、ミシガン州経済開発公社のディレクターよりSnyder州知事のメッセージが伝えられた。

 フルコースランチの後には、今回の40周年特別企画として、“Harmony of East and West”と銘打って、津軽三味線・日本笛とピアノという和洋楽器のコラボレーションによる演奏が行われた。津軽三味線と日本笛は国内外で活躍している日本の若手実力奏者である木村俊介氏と小野越郎氏、そしてピアノはニューヨークを拠点に音楽プロデューサーなど幅広く活躍している徳家“TOYA”敦氏による今回初合わせの豪華共演。三人のアーティストたちのコラボあり、デュオあり、ソロありの演奏形態で、津軽じょんがら節などの伝統的な曲、またデトロイトにちなみモータウンミュージック、さらには徳家氏作曲による初公開の『新風』という新曲まで、様々な曲を90分に及んで届けた。素晴らしい音色と技巧、表現力に称賛の声が集まった。

 会の終盤は恒例のドアプライズ抽選に移り、航空会社はじめ多数の企業や個人から寄せられたプライズに、およそ二人に一人という高い確率で多くの人が幸運に授かった。新年会の参席者は、日本の伝統芸能と西洋音楽のコラボを鑑賞する貴重な機会にも恵まれ、優雅な雰囲気に溢れる催しであった。

 JBSD(デトロイト日本商工会)はグレーター・デトロイト地域の日本人子女教育の充実を図るため、補習授業校の運営組織として、1973年にデトロイト日本人会(JSD)が組織された。その後、日本人社会の拡大と共に、教育問題のみならず、地域社会全体に対する貢献も必要との判断により、補習授業校の支援に加えて、より広範囲な活動を展開 すべく1993年7月1日にデトロイト日本商工会へと名称及び組織の変更を行い今日に至っている。(HPより抜粋)

活動案内、入会の詳細は下記ホームページで。www.jbsd.org/

 

トリリアム & 音もだち 秋の合同 コンサート

トリリアム & 音もだち 秋の合同 コンサート 1

DSC03424 11月20日,Ward Church (Northville MI) で,合唱団「トリリアム」と「音もだち」によ る秋の合同コンサートが開催された。 トリリアムは,コーラスで親睦を図る ことを目的とした女声合唱団で,今年 で創立25年を迎えた。他方,音もだち は,2012年設立の混声合唱団で,男声 合唱団ホワイトパイングリークラブ(WPG) 又はトリリアムに加入しているメンバーの 中から,より本格的に合唱に取り組みた いと思って集まった仲間により,主に構 成されている。難易度の高い曲にも挑戦 し,和気あいあいと練習を重ねている。 私は,これまで合唱の経験は殆どな かったが,縁あってWPGと音もだちに 加入し,8月から各週1回練習を続けて きた。

DSC03551今回のコンサートでは,バッハの 「ヨハネ受難曲」のコーラス及びコラー ル,「Sure On This Shining Night」などの曲を披露した。美しい旋律,独特なリ ズムなどと魅力的な曲が揃っている反 面,うち数曲は,難易度がかなり高く感 じられ,音やリズムをなかなか覚えるこ とができなかった。特に,「44羽の紅す ずめ」という曲は,歌詞は日本語だが, メロディーやリズムが特殊で苦戦させら れた。全てのパートが正しく歌うことが できた際のハーモニーは素晴らしい 一方,合唱経験が豊富な他のメンバー も,一筋縄ではいかない様子であった。 とはいえ,ある程度感触がつかめてくる と,歌詞や軽快なテンポがとても面白く 感じられるようになり,皆で楽しみながら 練習を続けることができた。本番では, 観客席が満員になる程多くの人が詰め かけ,嬉しく思うとともに若干の緊張もあ ったが,練習の成果を発揮することに集 中した。結果として,良い合唱を披露することができたように思う。後日聞いたと ころによると,多くの観客の方に満足して いただいたようで,とりわけ,44羽の紅 すずめは,日本語が分からない方からも 好評だったようだ。

DSC03528トリリアムの合唱は一観客として聞かせ ていただいた。NHKドラマの主題歌とし て話題を呼んだ「Far Away」,昔懐かし さを感じる「待ちぼうけ」,最後はオペラ 「サムソンとデリラ」から「あなたの声に心 は開く」などと幅広い選曲で興味をそそ られた上,透き通るような美しい歌声や 完成度の高さに魅了された。そして,よ り高みを目指して今後も合唱を頑張って いきたいという気持ちが芽生えた。 私は6月からミシガンに滞在しているが, 合唱のお陰で充実した週末を過ごすこと ができている。各合唱団は随時メンバー を募集しているので,合唱の経験のない 方も含め,興味を持たれた方は,ウェブ ページをご覧になるなどして,是非一度 ご連絡いただきたい。(文責 藤井俊彦)

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

02_校長DSC_6789新年あけましておめでとうございます。 皆様におかれましては、初春をつつが なく、お迎えられたこととお喜び申し上 げます。 さて、日本の国際的諸活動の発展に 伴い、多くの日本人がその子供を海外 に同伴し、現在では約8万人近い義務 教育段階の日本人の子供が海外で生 活しています。そして、その数は今後も 増加傾向にあります。そうした子供たち の多くは日本人学校または補習授業校 に通い日本の学習指導要領に基づい た教育を受けています。 世界には約200以上の補習授業校が あり、その内、北米には88校の補習授業 校が設立されています。更にその中で も外務省や文部科学省、海外子女教育 振興財団の援助を受けながら学校運営 を推進し、教育課程を編成している補習 授業校も多くあります。本校はそうした援助を受けながら、幼稚園児から高校 生まで約950名が在籍する大規模な補 習授業校であり、その規模は世界で第3 位となっています。 本校は1973年に当地在住の日本人駐 在員の方々が集まり、子供達のために 自主的に開設したのが始まりで、本年度 で創立43周年を迎えました。創立から約 43年間、多くの園児、児童生徒が本校 で学び、確実に力をつけ成長することが できました。こうした学習環境の充実の 背景にはデトロイト日本商工会、在デト ロイト日本領事館の支援をはじめ、非営 利団体である「りんご会」の多大なるご支 援と各関係機関による多くのボランティ ア活動の力が基盤となっています。 本校の教育は日本の教育内容の一部 を、年間42日間の授業日(土曜日)を通 して補習を行い、児童・生徒が帰国後、 日本の教育環境にスムーズに適応でき るようにすることを主たる目的としてきま した。そうした取り組みの中、2013年に 本校の設置目的について、従来の学習 指導要領に基づいた教育課程を補習 するだけでなく、「米国において平日の 現地校と週末の補習校の両方で勉強を 続け、努力する子供達こそ、より国際社 会で活躍できる可能性を秘めている」と いう想いから、本来の設置目的を「従来 の学習指導要領に基づいた教育課程を 補習するだけではなく、国際社会をリー ドできる人財を育成する教育を提供す る」との方針に改訂しました。これに基づ き、園児・児童生徒の共通の理想像を 掲げ、本校に通う短期滞在、長期滞在・

永住など、全ての子どもを対象に「個へ の対応」を重視しながら、発達段階に応 じた国際人財育成を含めた教育の展開 を実践しています。 本校に通う子供達は、月曜日から金曜 日まで現地校等に通い米国の学習内 容に基づいた授業受けています。現地 校等では、はじめのうちは言いたいこと や思っていることを一生懸命に伝えよう としても伝わらない、周りの子はいろい ろなことを言ってくれるが、何を言ってい るのか理解できないという状況が続きま す。そうした状況に溶け込み、環境に慣 れる努力をする反面、心身ともに疲労感 が出てくることも確かです。そんなときに 土曜日の補習授業校に行くとそこには 日本語のみの世界があり、思っているこ とを表現できる友達や先生と学び合える 楽しみが待っています。そうした多くの 子供達は「日本語で学ぶ」という環境の 中で子供同士が触れ合いながら 貴重な異文化体験をすることが できます。集団で学習ができるこ と、日本語で聞き、日本語で考 え、日本語でまとめて、日本語で 表現することで思考力、判断力、 発想力を高めることができます。 今、日本では道徳の教科化に 向けて、多くの学校で研究実践 や協議を進めています。そうした 中、本校の教育目標の具現化に 関わる国際人材育成に向けた目 指す園児・児童・生徒像の資質 能力については、次の三点を記 しています。

(1)主として自分自身に係わる資質や 能力 (2)主として相手と関わるための能力や 資質 (3)主として共生社会に適する能力や 資質 この三点については、今後大きく変わ ろうとしている「特別の教科 道徳」の柱 と大きく関連しています。本校では道徳 の授業実施について、小学部の一部で 実施している学年もありますが、年間を 通した計画的な授業はしていません。今 後、道徳の学習が重要視される中、年 間を通して限られた授業日数や限られ た教科の中で、そして、各家庭と連携し ながら道徳的価値観を共有し、子どもた ちに伝えていきたいと思っています。 最後に本校の恵まれた自然の環境で 育っていく子供達を描いた本校の校歌 を紹介します。

在デトロイト総領事館主催 JETプログラム帰任者 / 語学教育関係者 交流レセプション

在デトロイト総領事館主催 JETプログラム帰任者 / 語学教育関係者 交流レセプション 3

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去る9月30日、在デトロイト総領事公邸に於いて、JETプログラム帰任者の歓迎ならびにネットワーキングのための場が設けられた。

JETプログラムはThe Japan Exchange and Teaching Programme(語学指導等を行う外国青年招致事業)の略称で、海外の若者が日本各地で言語指導員、国際交流員、そしてスポーツ交流員として働くプログラムであり、例年、当地から多数参加しており、この夏には当管轄地域(ミシガン州とオハイオ州)より54名名が日本へ渡った。

日本で尽力してきた彼らに対する慰労と感謝をこめた帰還歓迎の目的に加えて、就職情報の提供も意図しており、例年このイベントに招かれている日本語教育関係者としてミシガン州とオハイオ州の学校(K-12)や大学で日本語の指導や研究に携わっている教師、そして数社のリクルートやコンサルタント会社に加え、数名の日系企業の代表者が出席した。

img_0592JETプログラムによる派遣者の大半が言語指導員として中学や高校の英語教師のアシスタントに就く事情もあり、かつては大学で日本語や教育、文化を専門に学んできた参加者が多かったが、近年はそうと限らず、理工、法律が専攻で、帰還後の就職希望も多岐に広がってきている現状がある。米国内で行われる大規模なジョブフェアは日本での就職を求めるものがほとんであるため、当地での日本語堪能者や日本文化に精通した人材雇用の情報や機会は希少かつ非常に貴重といえる。

また、JETプログラム経験者有志の集まりであるJETアルミニ(同窓会)の当地支部の代表者も参加した。

和田総領事は歓迎の挨拶のなか、帰還者に対する感謝と慰労の言葉に加えて、「最近の雇用状況の情報を得たり、アルミニのネットワーキングなどで日本との繋がりを持つなど、貴重な場になれば嬉しい」といった願いを伝えた。「異文化理解には、JET参加者が良い例であるように、実体験が重要であり、それを果たした皆さんは一人一人が国と国を結ぶ大使である」など、称えると同時に今後に期待を寄せた。

img_0589当地のJETアルミニ会長を務めるジェフリーさんからは、自身の10数年前の滋賀県へのJET派遣の折、勤務先の校長先生に親身にしてもらったことなど日本での忘れ得ぬ経験話に触れた後、友人やJETアルミニと音信を取り続けること、また、日本語を使い維持すること、さらに、日本での経験を周囲の人に話し、何かしら生かして欲しいと願いを届けた。ジェフリーさん自身は現在、ミドルスクールでジャパニーズクラブを開き、日本在住時にたしなんだ琴も指導しているとのこと。

JETアルミニは、参加経験者同士の繋がりを持つためだけではなく、当地の領事館、米国や他の支部との関係を保ち、情報交換や日本支援などの活動をしている。

JET経験者で、当地の日本祭りなどJBSD関連のイベントで司会を何度となく務めてきたナターシャさんもスピーチに立ち、17才での日本(滋賀県)滞在に始まり、JETや日本の大学での受講経験、また一転して親の故郷であるポーランドでの滞在など、国外での経験歴を語り、「どんな機会があるか分からない。すぐに(職業に)反映できなくとも、必ず役に立つ」

「他の文化を知っていることは大切で、翻訳や教師に限らず可能性は広がっている」とエールを贈った。

帰還者によるそれぞれのスピーチでは、感動が明瞭に伝えられた反面、進路については「日本語を維持できる職を探している」といった状況を口にする人もいた。派遣期間は1~3年が原則であったが、自治体と本人の合意によって延長が認められるようになり、滞在を延ばす参加者が増えているという。この日の参加者には、青森で5年勤めたという人、佐渡ヶ島で4年という人もいた。どちらも女性で、大の日本ファン。

単なる観光ではなく、語学指導助手として学校という社会に入り込んで、文化を体験し、理解を深めた若者たちが経験や才能を発揮できることを祈りたい。

デトロイトりんご会補習授業校 卒園・卒業証書授与式

デトロイトりんご会補習授業校 卒園・卒業証書授与式 5

IMG_91183月19日 (土) 、デトロイトりんご会補習授業校で第18回卒園式・第43回卒業証書授与式が挙行された。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園部108人、小学部56人、中学部32人、高等部6人となった。

午前中の卒園式では、日頃は元気いっぱいの園児たちが、この時ばかりは緊張感をはらんだ大人びた面持ちで式に臨んだ。村井校長は、卒園を寿ぐとともに、小学校生活へ向けてのはなむけの言葉を伝えた。

午後に行われた小・中・高、合同の卒業証書授与式は、本年度より中・高等部が借用しているノバイ高校のオーディトリアムを会場としての初めての儀式となり、小学部在校生はスクールバスで移動するなど、昨年度とはかなりの変更があったが、昨年以上に厳粛な雰囲気のなかで滞りなく挙行された。来賓として在デトロイト日本国総領事館の和田総領事、デトロイト日本商工会植田事務局長、JSDウィメンズクラブ柴田会長、さらにノバイ学校区の教育関係者として学校区教育長、教育委員会委員長と副委員長ならびにコミュニティーエデュケーションのディレクター、また、カリキュラム作り等に関わっているイースタンミシガン大学の桶谷教授と客員研究員である近田氏も臨席。りんご会理事と運営委員長、多数の在校生・保護者・教職員が出席し、盛大に実施された。

IMG_9120開会の辞に続いて、列席者一同による日本国歌の斉唱、アメリカ合衆国の国歌演奏、そして児童生徒による校歌の斉唱が行なわれた。卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間、在校生による生演奏のBGMが流れ、厳粛ながらも穏やかな雰囲気に包まれた。演奏や指揮を担当した生徒たちは卒業生を温かく送り出すために昼休みや放課後の打ち合わせとリハーサル、さらに自宅練習を重ねてきたとのこと。

村井学校長の式辞では、現地校と補習授業校二つの学校で学ぶことの厳しさと楽しさを通して、日本に居れば出来ない貴重な経験をしたことであろうと、両立させて卒業を迎えた児童生徒たちを称えた。チベット山脈にあるチベット僧の学校の厳しさに触れ、勉強環境が整わない苦しみを乗り越えて学ぶ尊さに言及し、苦労が多かったであろう卒業生たちの今後の活躍を祈念する言葉を贈った。

和田総領事による祝辞では、保護者、理事・運営委員、教職員、関係者に対する謝辞を伝えたあと、「一生忘れない思い出をここミシガンのノバイ市で作ったことでしょう。多くの素晴らしい友人に巡り合えたことと思います。」と述べ、「日本の良いところと外国の良さを知る存在は貴重」と卒業生にエールを贈った。

IMG_9127マシューズ教育長からのスピーチ(英語)では、かつて日本の学校を視察訪問した折に目にした生徒の姿から「日本でもここミシガンでも、生徒は生徒。共通である」との認識を得たことを語った。卒業というステップに到達した児童生徒たちに向けてはなむけの言葉を届けると同時に、大人たちは子どもたちの道を整える存在であり、ノバイ市もその役を務めたいといった内容を寄せた。

りんご会の吉田理事長は児童生徒の苦労をねぎらい、「将来絶対に役立つ」「出会った友達を大切に」と強く訴えたほか、同窓会を組織したい旨を伝えた。最後に、先生方に向けて「日頃の献身的な取り組みのお蔭」と感謝を伝えた。

在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や上級生を見習って励み続けたいといった抱負などが語られた。それに応じた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への激励のメッセージとともに、当地での苦労と喜び、友や先生との思い出などが紹介された。

IMG_9193小学部のお礼のことばの中、補習校に通うのが辛かったが、5年生で本当の友達を得て、補習校の真の良さは多くの友達と出会い、交流ができる場だということを見出したと話した。日本的な行事や活動は補習校に行かないとできないことに気づき、補習校はますます大切になったと加えた。中学部の答辞では、「学問のみならず、アメリカにいては本来体験できなかったであろう日本の学校行事を体験することができ、多くのことを学びました」と表現し、さらに「人は一人で生きてはいけない」ということを教えられたと語った。最高学年である高等部の答辞では、両立が難しくて補習校をやめようかと思ったことが何度もあったと吐露したうえで、頑張って突き進んでいくにつれて変化が起き、日本人というアイデンティティや愛国心が芽生え、補習校は日本への架け橋となり、どんどんかけがえのない場所になったと述べた。「ここで習ったことが将来の糧となり、僕の力、自信へと繋がっていくと確信しています。」との力強い言葉が会場に響いた。

児童生徒たちの並々ではなかった苦労や心痛を乗り越えて卒業にこぎつけた達成感や自覚が表れていた。

最後に、卒業生と在校生が全員で「旅立ちの日に」を合唱し、感動のうちに閉式となった。

IMG_9203小学生とその保護者が退席した後、補習校生活が最後になる高等部卒業生6名を送る会へに移り、各自がスピーチに立ち、忘れがたい思い出や補習校の存在意義、そして前途への抱負を語った。学年が上がるにつれて両立が難しくなる中で仲間との交流が支えになったばかりでなく、同校で得た学びや人との繋がりが今後の財産になるであろうことが窺われた。厳かで輝かしい旅立ちの日であった。

第20回 デトロイト・オープン剣道トーナメント

第20回 デトロイト・オープン剣道トーナメント 4

2月18日(日)、デトロイト剣道道場主催 のデトロイト・オープン剣道トーナメントが Seaholm高校(Birmingham,MI)を会場に して開催された。このトーナメントは毎 年この時期に行なわれており、全米各地 やカナダからの多数の剣士が参加する 全米屈指の大きな規模となっている。 その要因は、デトロイト剣道道場の師範 である田川順照氏が数少ない剣道範士 八段であり、指導に定評がある上、本ト ーナメントには例年、日本からトップクラ スの剣士や教士、高名な剣道家を招い ているためといえる。田川氏は剣道普及 の為渡米し、現在、全米剣道連盟会長、 並びに国際剣道連盟副会長であり、世 界剣道選手権大会でUSAチームのコー チや強化委員長を務めた経歴もある。 今回は神奈川県警察剣道副主席師範 を務める宮崎史裕教士八段を日本から ゲストに迎えた。宮崎八段は世界剣道 選手権大会優勝、全日本選手権大会優 勝、全国警察大会団体・個人優勝、国体 優勝など、輝かしい成績を収めている。

トーナメント当日は幸いにも例年よりは 暖かい天気に恵まれ、全米およびカナ ダから約280人の選手が参加。大規模 大会を支えるボランティアは70人ほどに のぼり、総勢350人が集まり、2月の体育 館に熱気があふれた。来賓として、宮崎 八段、在デトロイト日本国総領事ご夫妻、 デトロイト補習授業校(日本語補習校)校 長先生が観戦された。 早朝6時半ごろには各道場ごとにウォ ームアップを開始。気合の入った声が響 いた。 開会式では、デトロイト道場のハンナさ んによる、君が代、カナダ国歌、アメリカ国歌の見事な独唱が会場をふるわせ、 同じくデトロイト道場のアレックス君によ る堂々とした選手宣誓が行なわれ、選手 たちの表情がぐっと引き締まった。地元 の五大湖太鼓センターの『五大湖ドラマ ーズ』による威勢のよい和太鼓の演奏の 後、試合が開始された。

子供の部では、大きな気合や今まで の稽古の成果を一生懸命に試合に生か す姿に観戦者たちは感動。大人の部で は、スピード感あふれる迫力のある試合が繰り広げられた。

昼の休憩の前に、田川範士八段、宮崎 教士八段、前田教士七段、小水教士七 段による模範稽古が行われ、田川八段、 宮崎八段による立会いの、風格漂う攻め 合いから繰り出される技の攻防に、会場全体の目が奪われていた。

午後からは、大人の部最上位クラスの 四段以上の部と、子供及び大人の部の 団体戦が行われた。午前に引き続いて気 迫溢れる白熱した試合が各所で見られ、最後まで熱気に満ちた大会であった。

今回初の試みとして、リアルタイムに試 合の進度を把握し臨機応変にコート変 更を行うため、PCを使用した試合運営シ ステムをデトロイト道場独自に構築。何度 もテストを繰り返した成果があり、非常に スムーズで効率的な試合運営となった。 例年デトロイト道場内外から多くのボラン ティア支援があってこその大会であり、運 営側は非常に感謝している。子供たちも 大人に負けず試合の合間に運営を積極 的に手伝い、成功に寄与した。 宮崎教士は、「皆が一生懸命に試合に 臨む姿を見て、次回はぜひ自分も皆と 竹刀を交えたくなった。その日がいつか 来るのを楽しみにしてる。」と語った。

前日は、その宮崎教士(右下写真)に よる剣道セミナーが開催され、200人以 上の参加者が熱心に耳を傾けた。実践 指導として、まず所作の指導があり、素 振り、そして、各段、級に分かれての基 本打ちのあと、返し技と応じ技の稽古に 取り組んだ。宮崎教士からは以下のこと が強調された。

 

打ち方で大切なこと:大強速軽

大きく→強く→速く→軽やかに ・剣道の稽古は基本が重要。基本なく して技は出せない。基本稽古を大切に

最後は、宮崎教士と田川範士も入って の周り稽古による地稽古があり、気合溢 れる中でセミナーは終了した。

デトロイト剣道道場は現在インストラク ター含めて約100数名のメンバーの内、 本大会には50人以上が参加。20回の開 催を重ね、運営も安定かつよりスムーズ に行なわれ、また、剣士たちの士気も結 束も高くなっている。本大会での同道場 の入賞結果は下記の通り。

デトロイト剣道道場 入賞結果

Team Youth 2位: デトロイト剣道道場 A
Team Adult 3位: デトロイト剣道道場 A
無段Adult 2位: Sung Gon Chungs
3位: Keiichiro Takagi
初段   3位: Ji-Hung Choi
二段   2位: Daichi Sakuma
3位: Tyler Barrone
Senior 3位: MizusawaHank 

KDDI America 第2回 ITセミナー レポート

KDDI America 第2回 ITセミナー レポート

05_kddi_2016-12文&写真:KDDI America

11月16日、リボニア市内のHyatt Place Livoniaにて、KDDIデトロイト支店が主催する第2回ITセミナーが開催されました。今年4月に開催された第1回セミナーでも取り上げられた「コネクティッドカーの脅威やそれに対する車載セキュリティ」の続編の他、「喰うか喰われるか?!自動車業界に見るスタートアップと大手企業の激しい動き」と題した自動車業界におけるスタートアップの最新動向についても提供され、会場となったホテルの会議室には多くの参加者が集まりました。今回のセミナーでは質疑応答も積極的に交わされ、会場は盛り上がりました。

「コネクティッドカーの脅威や、それに対する車載セキュリティなど【続編】」

by KDDI研究所 窪田歩氏

4月のセミナーで好評だったKDDI研究所の車載システムセキュリティ技術の紹介について、前回のセミナーで話された内容の復習を交えながら、新たに最近のIoTセキュリティ事例や自動車ハッキング事例を紹介し、それぞれの事例について窪田氏が解説、分析しました。最後にKDDI総合研究所による最近の自動車セキュリティに関する取り組みとして、次の3つのポイントから説明されました。①クルマ向けSIM活用セキュリティ技術の取り組み、②コネクテッドカー時代の通信経由でのリプログラミング(リプロ)プロセス、③リプロ処理の堅牢化にどうSIMを活用できるかの提案。なお、KDDIによるSIMを活用したIoTセキュリティ技術の開発については、KDDIホームページの企業情報内に2016年10月20日付ニュースリリースとして紹介されています。(http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2016/10/20/2106.html)

「喰うか喰われるか?!自動車業界に見るスタートアップと大手企業の激しい動き」

by KDDIアメリカ 傍島健友氏

自動車業界において、大手企業によるスタートアップの買収、出資、提携など、毎日のように刺激的なニュースが飛び込んできます。KDDIアメリカのサンフランシスコオフィスで出資・事業提携を担当する傍島氏が、スタートアップ業界の最新動向を紹介するとともに、IoTや次世代通信システムの到来でハードウェアとしての自動車がソフトと融合してどう変わっていくのかを会場の参加者とともに考察しました。後半では、傍島氏の「チョキスタ(ちょっと気になるスタートアップ)」として、音楽やラジオなど音にデータを乗せて飛ばす技術や、自動運転向けマッピングサービス、自動運転車を開発しているZooxや、人が乗れるドローンなど数社の技術が紹介されました。KDDIでは15年以上にわたって日本国内外で外部パートナーシップとの関わりを持ち、2011年からはスタートアップとの共創基盤を実施しています。

KDDIアメリカデトロイトオフィスは、中西部における数少ない日系ICT(Information & Communication Technology)技術サービスのプロバイダーで、米国、カナダ、メキシコでIT通信インフラ構築や、EDI、ERP、データセンターなど各種ITサービスを提供しています。今後もデトロイト地域を中心に、これまで培った通信・ITに関わる様々な情報を提供していく予定です。

3月3日:JBSD Presents MUSIC FESTIVAL

2017_JBSD4.jpgデトロイト日本商工会文化部会主催音楽祭

Japan Business Society of Detroit

Presents

MUSIC FESTIVAL

Classic! pop! Rock! Bands, Chorus and More!

ALL AGES WELCOME! FREE ADMISSION!

SUNDAY, MAR. 5, 2017

Doors Open at 1:30 PM Starts at 2:00PM

at

NOVI MIDDLE SCHOOL AUDITORIUM

49000 West 11 Mile Rd., Novi, MI 48374

2nd Annual Great Lakes JETAA Job Fair:第2回ジョブフェア 成功裏に実施

2nd Annual Great Lakes JETAA Job Fair:第2回ジョブフェア 成功裏に実施 4

IMG_9912 IMG_992110月14日(土)、当地のJETアルミニ:Great Lakes Japan Exchange and Teaching Program Alumni Associationが第2回目となるジョブフェア(就職説明会)を開催した。

例年当地から数十名のJET参加者が主に言語指導員として日本に派遣されており、任務終了後に知日家、親日家として様々な分野で活躍している人が多く、

両国間の貴重な橋渡し役となっている。

IMG_9984JETアルミニ(経験者の組織)は、単に日本の思い出を共有し交流するだけでなく、帰還後の就職を含めた情報を提供している。

今回のジョブフェアには以下の20社が就職受け入れ側として出席し、JET経験者のほか、Japan Center for Michigan Universitie:ミシガン州立大学連合日本センター(所在地;滋賀県)アルミニ、そして日本語学習者など60名ほどが就職情報や機会を得るために参加した。

参加企業 companies attended:

Actus Consulting, Advantage Resourcing, Aisin Technical Center of America, American Mitsuba, Empire English Club Inc., Koby Learning Group, Fifth Third Bank, Hirotec America, iii Career, INOAC, N.S. International, NHK International, Pasona, Plante Moran, Trillium Inc, Top-NY, Trillium Technical, UACJ Automotive, Whitehall Industries, Fujitsu Ten USA

IMG_9957On Saturday, October 14th, the Great Lakes Japan Exchange and Teaching Program Alumni Association hosted their 2nd Annual Job Fair. Twenty companies attended the fair. There were about 60 attendees including JET alumni, Japan Center for Michigan Universities alumni, Japanese majors or minors in university, and the Japanese community.

 

情報・写真提供:JETAA

4月2日:University of Michigan JSA Japan Culture Festival

Microsoft Word - 日本祭りの原稿.docxUniversity of Michigan JSA Japan Culture Festival

  • FREE ADMISSION
  • Food, activities, and performances!
  • Tickets: $5 at pre-sale, $7 at the door

Date: April 2nd, 2017 from 12PM to 4PM!

Address: North Quadrangle 2435, 105 S State, Ann Arbor, MI 48109

Contact: ishmor@umich.edu

インドア・サッカー大会

インドア・サッカー大会 1

P1040475 5月15日(日)、恒例イベントとなった「インドア・サッカー大会」が、全米屈指の規模を誇る室内スポーツ施設Total Soccer Complex(Wixom,MI)で開催された。同イベントはサッカースクール‘F C Robins97’とJBSD(デトロイト日本商工会)スポーツ部会の共催で、学年性別を問わず広く参加者を募って行っている。‘F C Robins97’は土曜日のデトロイトりんご会補習授業校の放課後にボランティアコーチの下で行なわれているサッカースクールで、2008年に独自にインドア・サッカー大会を企画。

その後、2009年からJBSDとの共催となった。F C Robins97に所属していない子どもも含め、下は幼稚園から上は中学3年生まで幅広い年齢の参加者が集う、サッカーを通した交流の場になっている。

この大会は子供たちにサッカーを楽しんでもらうと同時に、試合を通して親子の交流を図ることをテーマにしており、親子対抗の試合も組まれている。さらに、かねてより互いに遠征し合って交流のあるオハイオのコロンバス日本語補習校サッカー同好会からも多数の参加者を迎え、州を越えての親交を深める場にもなっている。今年はオハイオからの73名のプレーヤーを迎え、合わせて約280という、昨年とほぼ同数の参加者が集まった。

会場周辺は雪がパラパラと降る5月中旬とは思えない天候であったが、植田JBSD事務局長の開会の挨拶のあと、多数のコートに散らばって熱気あふれる対戦が繰り広げられた。コーチ対抗戦を含めて約100試合が組まれ、順次ゲームが行なわれた。日頃のサッカースクールの指導監督を行っているコーチの中、今回は60名のコーチがJBSDとの交渉を含めた準備、運営に当たったとのこと。

今回から、オハイオ対ミシガンの「さくらカップ」と名付けて、各対戦の勝敗の点数トータルで勝者を決めた。第1回目となった今回、用意された大きなトロフィーはオハイオチームの手に渡った。例年、秋にはこちらからオハイオに遠征に行って交流しており、今秋、そこでも「さくらカップ」トロフィーを賭けた大会が行われるとのこと。

デトロイト・サッカースクール F C Robins97は1997年に補習校に通う児童生徒の親達が主体になって設立された。①サッカーを心から楽しむ ②体力づくりと技術の習得③チームワークの大切さを学ぶ、というビジョンの下、4月から10月まで活動している。基本的には、りんご会補習授業校に在籍の児童生徒が対象であるが、親がコーチになれば参加が可能。また、コーチは保護者と限らず、サッカー

経験の有無も問わず歓迎とのこと。

詳細は下記ホームページで。

http://www.geocities.jp/fc_robins_97/

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KDDI America主催 ITセミナー レポート

KDDI America主催 ITセミナー レポート

05_KDDI_DSC_0019文&写真:KDDI America

4月14日に、Livonia市の Hyatt Place LivoniaでKDDIデトロイト支店主催の、通信とITのセミナーが開催されました。“自動車業界向けITセミナー”というタイトルで、「コネクティッドカーの脅威やそれに対する車載セキュリティ」や「どこでも繋がる技術M2M・IoT」といった、自動車業界に関連する通信やITに関する話題が提供されました。パートナー企業のカルソフトシステムズからは、専門とするERPに関する導入事例とトレンド、グローバルビジョンテクノロジーからは、最新のインターネットベースPDM(Product Data Management)・PDL(Product Lifecycle Management)管理システムに関するトピックが紹介されました。KDDIデトロイト支店としては始めてのセミナー開催の試みということでしたが、会場となったホテルの会議室には多くの参加者が集まりました。

「コネクティッドカーの脅威や、それに対する車載セキュリティ」by KDDI研究所 窪田歩氏

最近注目度が高まっているコネクテッドカーに関しては、KDDI研究所(最新の通信技術を研究・開発する機関)からセキュリティを専門とする窪田歩氏が日本からスカイプを通じ、次の3つのテーマに沿ってセキュリティ対策やKDDI研究所の技術について紹介しました。①何故KDDI研究所が自動車セキュリティに取り組んでいるのか ②クルマのハッキング事例分析 ③KDDI研究所の車載システムセキュリティ技術。③の車載システムセキュリティ技術では、制御系のセキュリティ対策に焦点を当て、要素技術面での研究試作の紹介のほか、セキュリティ対策技術の要である鍵管理方式の例示やMaster Secret漏洩時の対応について説明されました。

「製造業向け、最新ERPの機能と導入事例」by Calsoft Systems 広部誠氏

ソフトウェアの専門会社Calsoft System社の広部誠氏より「製造業企業様向け 最新ERP

(Enterprise Resorce Planning)の機能と導入事例のご紹介」と題して、Calsoft社が提供するMicrosoft社の基幹業務システム“Microsoft Dynamics AX”の紹介が行われました。ERPは一般的には「システムの標準機能に業務を合わせていく」という発想のシステムですが、Calsoft社は、製造業にERPをうまく適応させるには、生産管理標準機能、オープン性、操作性、情報可視性などを企業ごとにしっかり何が必要であるかを吟味し、カスタマイズも含めて提案することが鍵と考えています。講師を務めた広部氏は日本・米国で製造業へのERPシステム導入を10年以上経験があり、現在製造業で課題とされている、システム同士の連携(会計、生産、販売など)や情報のリアルタイム化(いつ入荷した材料が今どの生産工程にあるのか可視化できる、等)の必要性を説明されました。

「最新のオンラインPDM/PLMシステム」by Global Vision Technology Scott A. Pokriefka氏

同じく今回の協賛企業であるGlobal Vision Technology社は、CAD大手Dassault Systems社のScott A. Pokriefka氏を招き、Dassault社が提供するオンライン設計管理システム

“3D EXPERIENCE for the Enterprise / Collaborating with CATIA V5”を紹介しました。設計した製品をオンラインで管理することで、エンジニアやセールスが世界のどこにいても、どの端末からデータにアクセスしてもリアルタイムの情報がわかるようになります。客先から要求された仕様の変更に対しても、素早く対応できるため、よりスピーディーに他社との競争に臨めるようになることがメリットです。Pokriefka氏はデモ映像にカーシートのデザインを例に説明しました。唯一の英語でのプレゼンテーションではありましたが、ゆっくりとしたペースで平易な表現を使い、日本人参加者にも理解しやすかったようでした。

「IoT/M2Mの取り組みと将来展望」by KDDI America 山口明彦氏

人と人がインターネットでつながるようになって久しいですが、最近では物と物がつながる”IoT/M2M”というマーケットが著しく成長しています。KDDI日本でもIoT/M2M技術を駆使した商材が開発・販売され、電力業界、トラック、産業機器の分野でも応用されています。物との通信を行うことによって、遠隔から情報解析することが出来ます。例えば家庭用水道メーターであれば、いつどれだけの水が使われているかを家庭別にデータ化され、どうすれば無駄が省けるようになるかを解析することが出来るようになります。KDDIではミサワホームグループと共同開発した、GAINET(被災度判定系)というシステムがあり、家屋が地震によりどれだけのダメージを受けたのかを瞬時に把握し、建物と地盤の状態から避難すべき常態かを知らせることが出来るシステムです。様々な分野に応用されているM2M技術ですが、日本国内での需要は横ばいなのに対し、海外では10年間で4倍(2010年―2020年比較予測)に成長する市場と目されています。

「セキュリティと運用」by KDDI America 森政志氏

最後にKDDIのセキュリティを専門とする森政志氏から、「デトロイトに住んでいるといっても、皆さんは危険とされている地域を事前情報により避け、安全な郊外の町を選んで住んでいる。サイバーセキュリティへの意識は、実際に私たちの暮らしのセキュリティ意識と変らない、変るべきではない」というユニークな切り口で、企業レベルでのサーバーセキュリティへの意識改革を促しました。よくどのようにセキュリティを強化するのが適切かわからない、十分な運用体制をとっているかわからない、といった相談をよく受けるそうで、下記のようなセルフチェック項目を提案しています。

<簡単チェック> セキュリティ運用、きちんとできていますか?

・アカウント管理

→不要なアカウントの削除ができているか?(退職者アカウント、不要アカウント)

・パッチ管理

→セキュリティパッチ(OS, MS Office, Adobe, Java 等)は最新のものが

適用されているか?

・ウイルス対策

→ウイルス定義ファイルは最新のものが利用されているか?

・外部記憶媒体の管理

→USBメモリは本当に使えないか?

・未許可端末の制御

→社外からの持ち込みPCが社内NWに繋げないか、利用できないか?

即答できなければ・・・

運用はできていない可能性

証明できなければ・・・

対策に不備がある可能性 ※棚卸し記録、作業ログ、管理ツールの利用等


 

KDDIアメリカデトロイトオフィスは、中西部における数少ない日系ICT(Information & Communication Technology)技術サービスのプロバイダーで、米国、カナダ、メキシコでIT通信インフラ構築や、EDI、ERP、データセンターなど各種ITサービスを提供しています。今後もデトロイト地域を中心に、これまで培った通信・ITに関わる様々な情報を提供する機会を模索していく予定です。

デトロイト補習授業校中高等部ミニ文化祭

デトロイト補習授業校中高等部ミニ文化祭 4

DSCN9852クラスの団結と生徒の個性が輝く多彩な発表

デトロイト補習授業校は、日本の学校に準ずる教育活動を実践するために、文部科学省の学習指導要領に基づく授業と学校行事を行っています。中高等部では、12月19日午後、借用校のノバイ高校オーディトリウムにて、「ミニ文化祭」を実施しました。中1から高3までの各クラスが、それぞれ、楽器の演奏や合唱、ダンス、演劇などを披露するのですが、土曜日のみの学校なので、練習時間の確保が難しいだけでなく、本番で使用する会場でのリハーサルもできず、ぶっつけ本番という状況です。それにもかかわらず、各クラスの発表は素晴らしいものでした。ダンスや合唱ではクラスの生徒全員の息がぴったりと合い、クラスの団結力を感じました。楽器の演奏では生徒の特技を発見することができましたし、演劇では台本や演出が工夫されていました。約2時間半にわたって発表がおこなわれた会場には、生徒たちの熱気と楽しそうな雰囲気がいっぱい溢れていました。海外で偶然に出会った仲間たちとの貴重な経験は、一生の思い出となることでしょう。

寄稿:中高等部教務主任 丹羽筆人

写生大会 at the DETROIT ZOO 2017

写生大会 at the DETROIT ZOO 2017 15

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去る6月4日(日)、JBSD(デトロイト日本商工会)主催による恒例の写生大会が、昨年同様にデトロイト動物園を会場にして開催された。

昨年は土砂降りに見舞われ、雨が降ったり止んだりを繰り返した悪天候の下での開催であったが、今年は朝のうちの小雨が徐々に好転し、昼前には青空も見えるまずまずの天気に恵まれた。

IMG_2443午前10時の受け付け開始後まもなく、園の入り口に近いペンギン館では既に絵に取り組んでいる家族がちらほら。

「昨年は他を見ていたら(絵を描く)時間が足りなかったので、まず描いてから見て回るつもり」「雨が降る前に、と考えて」

「ペンギンを描くと決めていた」など、昨年の経験を活かして着々と行動している人たちが、雨に濡れる心配のない場所で筆を進めていた。

父親がアメリカ人であるスミットファミリーは同イベントへの参加は初めて。「動物園には子供たちが小さい頃によく来ていたが最近は来ていなかった。良い機会になった」と家族で楽しんでいた。「外が気持ちい日だから嬉しい」とアイリさん(4年生)。「外でペイントをするのは初めて」とカイくん(2年生)。父親は「(自分も)写生に参加すれば良かった」と。

IMG_2437去年は娘のみであったが、今年は父親も写生に取り組んでいる親子にも出会った。

今年の1月に当地に赴任し、家族は3月に日本から滞米したばかりだという男性は「親も一緒の写生は、日本ではしたことがない」と話し、熱心に勤しんでいた。

クレヨン、色鉛筆、水彩絵の具など、材料はさまざま。親子や友達と並んで絵を描く姿を、興味津々に眺めている一般来園者の姿が見られた。

雨に祟られた去年と一昨年は、被写体が偏りがちであったが、今年はバラエティに富み、爬虫類が多かった昨年に比べ、色もカラフルで躍動感溢れるものが多い傾向が見られた。

描かれた作品は例年通りレベルの高い作品が多く、当日、JBSD担当者と共に受付や見回りにあたったデトロイトりんご会の校長をはじめ補習校講師たちによる入念な審査が行なわれた。

午後2時半、すっかり晴れあがった青空の下、爽やかな風が吹き抜けるテント内で表彰式が行われた。冒頭、在デトロイト領事館の酒井首席領事が挨拶にあがり、「心がけが良いので良い大会になったのだと思います」と評した後、淡路市の図書館と姉妹図書館関係にあるウェストブルームフィールド・ライブラリーに本写生大会の入賞作品が夏中展示されることを伝達。また、領事として、心の交流を大事に考えており、可能な限り応援してゆきたい旨と、「当地で数々の経験をし、日本に持ち帰って欲しい」との願いが伝えられた。

IMG_2461力作が並ぶ中、次ページ記載の参加者が入賞を飾った。

学齢期による各部門ごとの入賞者に、賞状とメダル、副賞の授与をした後、宮本校長は、「細かいところまで丁寧な作品、いろいろな色を使っている作品、動き出しそうな絵を描いた人、いろいろありました」など、講評に加え、「絵は心を表します。大切にしてください」と願いを述べた。

表彰式後、朝とは打って変わった眩しい日差しの下で、入賞者記念撮影となった。入賞者はもとより、晴れ晴れとした表情に溢れる散会となった。

写生大会 入賞者 各部門の金賞作品

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いわしたすみれさんの作品

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岡田渉吾さんの作品

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泉井心寧さんの作品

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野澤諒輔さんの作品

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野澤暁子さんの作品

 

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【未就学・幼稚園の部】

金賞  いわした すみれ

銀賞  神吉 優実

銅賞  川上 連太郎

努力賞 中村 健人

努力賞 樋口 玲奈

【小学校1-3年の部】

金賞  泉井 心寧

銀賞  宮内 咲帆

銅賞  吉野 沙南

努力賞 泉井 詩穏

努力賞 平峯 菜々美

【小学校4-6年の部】

金賞  岡田 渉吾

銀賞  神吉 優歩

銅賞  志田 美咲

努力賞 川上 愛花里

努力賞 トーソン 花

努力賞 斎藤 友睦

【中学生・高校生の部】

金賞  野澤 諒輔

銀賞  奥野 杏梨

銅賞  メイ  きあな

努力賞 水田 アレックス

【一般の部】

金賞  野澤 暁子

銀賞  戸塚 結

銅賞  森 彩音

努力賞 武藤 美穂

努力賞 プーセンプ 麻衣

IMG_2458デトロイト動物園では、上の写真のようなリサイクル品を材料にしたアート作品など、生き物や植物をテーマにした作品や環境保存に関する展示が点在している。ワークショップや学習会も多数開催している。ワイン、ビールのイベントもある。要チェック!

ホームページ:  detroitzoo.org

 

宮城県石巻とミシガン大学の繋がり

宮城県石巻とミシガン大学の繋がり 2

IMG_3810① 復興からスタートし進展し続けるISHINOMAKI 2.0

ISHINOMAKI 2.0は、東日本大震災を経験した石巻というまちを、震災前の状況に戻すのではなく、新しいまちへとバージョンアップさせるために2011年6月に設立された。行政や既成の組織によるものではない。石巻を大津波が襲った日より、全国から多くの志ある人々が集まり、ともに未来の石巻を語り合ってきた。その語らいの中から自然発生的に生まれたプロジェクトである。メンバーには地元の若い商店主やNPO職員をはじめ、建築家、まちづくり研究者、広告クリエイター、Webディレクター、学生など様々な職能を持つ専門家が集まっており、これまでに、ジャンルに縛られない多種多様なプロジェクトを実現させてきた。名称であるISHINOMAKI 2.0の‘2.0’には「web2.0」のような双方向という意味と、「ver. 2.0」のようなバージョンアップの意味が込められている。

IMG_3842ミシガン大学日本研究センター(CJS)は昨年10月、そして今年1月末に、ISHINOMAKI 2.0の関係者を講師に迎え、一般公開の無料講演会を催した。

昨年10月には、ISHINOMAKI 2.0の代表理事である松村豪太氏を日本から迎え、講演とディスカッションが2日にわたって行なわれた。同プロジェクトに設立時から中心人物の一人として拘わってきた松村氏は、石巻市の地理や(震災前の)産業の概要、震災による被害の要点を伝えた後、プロジェクトの成り立ちから展開、今後の方向など、具体例を多数織り込みつつ解説した。講演は日本語で行なわれ、英語の通訳がつき、多数の非日本人も聴講に訪れた。

以下、概要を紹介させていただく。

石巻市(震災前の人口16万人余り)は震源地に最も近い自治体で、海岸から4km以上離れた地域まで浸水するなど、

広範囲にわたって津波に襲われ、4千人近い人が犠牲になり、家屋の被害も多く、東日本大震災で最大の被害を受けた。

それ以前は、漁業で栄え、日照時間も長いことから農業の環境にも恵まれ、豊かであったが、反面、恵まれ過ぎて付加価値を付けることを積極的にしなかったことから、経済の衰退とともに商店街などはさびれていた。震災後、地元住人たちは秩序が保たれたなかリーダーのもと協力し合い、多くのボランティアも訪れ、予想以上に早く瓦礫は片付いたが、そこで、閉鎖的、保守的な構造など、震災以前にあった問題が顕在化されてきた。

そして、冒頭で記した地元の若い商店主やNPO職員など前向きな人々が、「元に戻すのでなく、閉鎖的だった市をクリエイティブで面白い街にしよう!」「今なら変えられる」とスタートしたのがISHINOMAKI 2.0である。

「街をひらく」には、①人をひらく、②空間をひらく、③外部とうまくつながる、という3つが大事であると考えた。人をひらくためには、タレント集め、コネクションづくりから始まり、フリーマガジンの発行も企画。空間をひらくために、ダメージを受けたガレージをリフォームして多面的に使える共有の場所を手作り=DIYで築いた。ここは「IRORI(イロリ)石巻」と名付けられ、メインオフィスとして利用し、交流の場となったほか、本に関するイベントやミュージックイベントなどの会場となった。外部とのつながりについては、助けられるのではなく、パートナーとして繋がることを目指し、「IRORI石巻」をつくる際にも協力を得た、ハーマンミラー社を始め、東京工業大学、Googleなど、国内外とのパイプを持った。

前後するが、ISHINOMAKI 2.0とミシガン大学日本研究センターの繋がりは、同センターの新人職員であるブラッドさん

が、ミシガン大学の院に在学中の2014年に訪日し、ISHINOMAKI 2.0にてインターンとして活動した縁による。

松村氏は、「震災直後にビルの壁をスクリーンにした映画上映会を行なったが、周りの建物が傾いている状況だったので、行政主催ではできなかったかも知れない」と語る。外壁での映画上映はオンゴーイングの金曜映画会として定着し、ブックフェアでスタートした古本販売は常設となった。他の多くの企画が‘イベント’から‘プロジェクト”へ変化した。

延べ28万人といわれるボランティアのなか、この地に残ることを希望した人もいたので、それに対応するために、荒廃した家や使われていなかった店舗などを学生とともにDIYで改修。それはシェアハウスなど新しいスタイルを産み、余剰スペースを持て余していた住人にやる気も与え、住人とニューカマーを繋げる役も果たした。改修や斡旋の仲介は「石巻2.0不動産」という「新しい目線で持続可能な石巻再生を目指していく」とのキーワードで動き出した不動産紹介部門が担っている。

「石巻2.0不動産」のほか、出版プロジェクト「2.0出版」、あたらしい石巻を「つくる」ための学びの場「いしのまき学校」など、様々なプロジェクトが継続的に進んでいる。中でも、ISHINOMAKI 2.0の一環で「地域のものづくりの場」として2011年に誕生した「石巻工房」は、素人の人々がハーマンミラー社の技術、プロの建築家やデザイナーの協力を得て、世界でひとつのDIY家具を創るメーカーに成長。ミラノなどのショーに出展し評価を得るほどになった。地元の人々の自立運営する小さな産業として地域を活性化している。オリジナル家具やバッグの生産販売と同時に、ワークショップも実施し、ものづくりの楽しさを広める活動もしている。

また、Googleの援助によりIT環境も充実。

ISHINOMAKI 2.0の理事でもある地元出身の若者がイトナブという団体を立ち上げ、石巻の次世代を担う若者を対象に、ウェブデザインやソフトウェア開発を学ぶための拠点を設けた。イトナブは地域産業×ITという観点から雇用促進、職業訓練ができる

環境づくりを目指し、県外企業の新しい受け口・開発拠点としても機能している。

講演の最後に松村氏は「ISHINOMAKI 2.0は震災のボランティア団体ではない」と強調した。工場誘致などでしかたなく移住して来るのではなく、住みたい人がやってくるように「世界で一番面白い街を作ろう」と、新しい石巻つくる活動を続けている。

聴講者からは、元々の住民や事業主からの反発の如何や、人々のモチベーションを下げずに長く続ける難しさについての質問が寄せられ、松村氏は住人とは良い関係を築いており、メンバー内ではオープンでフラットな関係を大切にし、IとYouではなく双方向性のある‘We’の関係をつくることが大事であろうと述べた。震災から5年が経ち、他人ごとになりつつあることが課題であるとも。

震災という緊急事態とは状況が異なるが「(ISHINOMAKI 2.0の事例は)デトロイトに活かせると思うか?」との質問に対しては、日本国内では被災地の復興に限らず、例えば、過疎、若者の雇用、また大量生産vs手作りについてなど、各地から講演や相談を持ち掛けられており、それは

‘参考になるから’であるであろうと答えた。

講演翌日に日本語で行われた、松村氏を講師に迎えたディスカッションでは、石巻で運営されている復興バーのスタイルを踏襲した期間限定イベントとしての『復興バー@銀座』が東京銀座にも進出した話や、プロジェクトを独立させていく方針なども告げ、「復興支援に始まり、幸いにも知的リソースが集まってくる。石巻はきっかけ、ステージしかない。世界にのれん分けしていきたい」と今後のビジョンを述べた。また、「まち興しの行動を後押ししていきたい。義務があると思っている」と語った。

滞在中に松村氏はミシガン大学日本研究センター職員などの案内でデトロイトを見て回ったが、「持って帰りたいことがいくつもあった」とのこと。互いにヒントを得て、復興以上の街づくりに活かされることを切に期待したい。

駿台ミシガン国際学院主催 夏祭り

駿台ミシガン国際学院主催 夏祭り 8

IMG_33888月19日、駿台ミシガン国際学院(ノバイ市)で夏祭りが開催された。子どもたちの「おみこしわっしょい!」の声が上がり、浴衣や甚平姿で日本のお祭りムードを楽しむ人々でにぎわった。

DSCF8936手作りの掲示やイラスト入りゲームが目をひいた、手作り感に溢れるイベントは、前身であるコービィ国際学院時代の2005年以来、毎年開催されてきており、幼稚園のサマープログラムや同学院の

日本語幼稚園児だけでなく、外部の人にも呼びかけて広く地域に開放してきた。

夏祭りのいちばんの狙いは、アメリカに住む子どもたちに、おみこしをかついだり、盆踊りを踊ったり、露店をひやかしたりといった、日本のお祭りならではの体験を味わってもらうことであると幼稚園園長を務める湯浅氏が語る。これは、伝統文化の継承を大きなテーマに据えた駿台さくら幼稚園のサマープログラムを締めくくるものでもあるとの話。サマープログラムで制作した習字や工作、図画などの作品があちらこちらに展示されていた。

IMG_3380教室と野外のスペースにはヨーヨー釣りや射的といった縁日遊びのコーナー、そして、かき氷や焼きそばなど屋台フードのブースが設置されていたが、奮闘していたのは中高校生や保護者ボランティアの人たち。くじの景品になったお面は、同学院の小・中高生がサマースクールの放課後に制作したとのこと。人気のキャラクターのお面が並び、真剣な表情で選ぶ子どもたちの姿が微笑ましかった。

IMG_3375開催時間中に、事前の申し込みによる催しとして、ものづくり体験の親子教室も催され、今年は“竹馬づくり”に20家族ほどが挑戦。材料となる本物の竹や針金、縄などは準備されており、鋸で切る手間いらず、それらを繋げるだけの容易な作業!・・と思いきや針金と縄による足場用の木片をしっかりと固定するのがなかなかハードで、多くの保護者たちが苦戦していた。それもものづくりの醍醐味といえよう。完成した後は、出来上がった竹馬に乗って嬉々としている子ども、恐る恐る歩を進める子どもを支えたり励ましたりする親、拍手する周囲の人などなど、湧き上がっていた。「日本を離れて竹馬づくりをするとは思ってもいませんでした。貴重な経験でした」「家で一緒に竹馬乗りを練習します」などの声が届いた。

IMG_3395おみこしかつぎでは、満面の笑顔の子どもたちの姿が見られた。続いて行われた盆踊りは、サマープログラムで練習してきたとあって意気揚々と踊る子どもが多く、大人たちが目を細めて眺める姿があった。ほのぼのとした空気に満ちたイベントであった。

IMG_3427湯浅園長は、「コミュニティーを盛り上げたいと思う人たちが集まってくださって、そのボランティアの方たちによる準備や当日のお手伝いによってイベントが回っています。感謝していますし、この部分を残して続いていけたら良いなと思います」と語った。