Wednesday, April 17, 2024

2012 Detroit Ringo Kai Entrance Ceremony2012年度 デトロイトりんご会補習授業校 始業、入学・入園式

<!--:en-->2012 Detroit Ringo Kai Entrance Ceremony<!--:--><!--:ja-->2012年度 デトロイトりんご会補習授業校 始業、入学・入園式<!--:--> 10

 4月、日本では新年度スタート。

 デトロイトりんご会補習授業校でも4月7日(土)に新年度が始まった。同校は昨年7月に校舎移転をしたため、移転先のノバイメドウズ校での初の入園・入学式となった。

 昨年8月26日に行なわれた開校記念式典で、りんご会からノバイ市に寄贈した桜の苗木2本は、この3月の記録的な暖かさの中で既に早々と花を咲かせ満開の時期は越えていたが、明るい日差しの中、若葉とともに子ども達を迎えていた。
 
 始業式では君島憲治学校長の話の後、代表児童生徒による前向きな決意表明の発表もあり、子ども達は新たな決意と目標を胸に新学年のスタートを切った。

 入学生は、小学部1年生84名、中学部1年生40名、高等部1年生10名。今年、同校の幼稚園部にはこれまで年長のみであったものに年中クラスを増開設し、年中54名、年長62名の入園者を迎えた。

 小学部の入学式には、来賓として在デトロイト総領事館より竹内首席領事、吉村副領事、JBSD(デトロイト日本商工会)より植田事務局長、JSDウィメンズクラブより中浜会長、そして、りんご会理事会を代表して甘利理事長、補習授業校の運営委員長、父母会の執行部長が参列した。

 君島憲治学校長は小学部入学式の挨拶の中、祝福の言葉に続けて、児童に「毎週土曜日お友達と一緒に教科書を使って日本語の勉強をします」と伝え、元気に通い続けるよう語りかけた。保護者向けには、両方で学ぶ絶好の機会に恵まれたととらえて欲しいと話し、協力を求める言葉を述べた。

 竹内首席領事は、関係者・保護者にお礼の言葉を伝えた後、今年はアメリカに3千本の桜が贈られた100周年であることに触れ、日本との繋がりが人々を和ませてきたこと、また、100周年を記念してノバイ市に桜が植樹されることなど、平成24年に当地で入学を迎えた児童と保護者にとって記念となる話を届けた。保護者に向けて総領事館の支援と協力を約束し、「一緒に見守っていきましょう」と結んだ。

 午後に行なわれた入園式では、新設された年中の愛らしい園児たちの入場が始まると参列者の頬が緩んだ。温かい雰囲気の中、来賓の方や関係者より晴れの門出を祝う言葉が贈られた。小さな入園児たちは参観席を埋めた大勢の保護者たちに緊張の面持ちを見せ、大人用の椅子に心許なげに座りつつ、静かに話を聞いていた。

 保護者の方に支えられている学校であるとことを小学部の入学式でも述べた甘利理事長は、特に幼稚園はクラスペアレント(学級補助の当番)など負担が多いことに言及し、「何をやっているか参加できる機会」「子どもと一緒に楽しんで欲しい」と願いを伝えた。

 各教室では新しいクラスメートと共に、新しい教科書で授業を開始した児童生徒達のはつらつとした声が響いていた。

 

 4月、日本では新年度スタート。

 デトロイトりんご会補習授業校でも4月7日(土)に新年度が始まった。同校は昨年7月に校舎移転をしたため、移転先のノバイメドウズ校での初の入園・入学式となった。

 昨年8月26日に行なわれた開校記念式典で、りんご会からノバイ市に寄贈した桜の苗木2本は、この3月の記録的な暖かさの中で既に早々と花を咲かせ満開の時期は越えていたが、明るい日差しの中、若葉とともに子ども達を迎えていた。
 
 始業式では君島憲治学校長の話の後、代表児童生徒による前向きな決意表明の発表もあり、子ども達は新たな決意と目標を胸に新学年のスタートを切った。

 入学生は、小学部1年生84名、中学部1年生40名、高等部1年生10名。今年、同校の幼稚園部にはこれまで年長のみであったものに年中クラスを増開設し、年中54名、年長62名の入園者を迎えた。

 小学部の入学式には、来賓として在デトロイト総領事館より竹内首席領事、吉村副領事、JBSD(デトロイト日本商工会)より植田事務局長、JSDウィメンズクラブより中浜会長、そして、りんご会理事会を代表して甘利理事長、補習授業校の運営委員長、父母会の執行部長が参列した。

 君島憲治学校長は小学部入学式の挨拶の中、祝福の言葉に続けて、児童に「毎週土曜日お友達と一緒に教科書を使って日本語の勉強をします」と伝え、元気に通い続けるよう語りかけた。保護者向けには、両方で学ぶ絶好の機会に恵まれたととらえて欲しいと話し、協力を求める言葉を述べた。

 竹内首席領事は、関係者・保護者にお礼の言葉を伝えた後、今年はアメリカに3千本の桜が贈られた100周年であることに触れ、日本との繋がりが人々を和ませてきたこと、また、100周年を記念してノバイ市に桜が植樹されることなど、平成24年に当地で入学を迎えた児童と保護者にとって記念となる話を届けた。保護者に向けて総領事館の支援と協力を約束し、「一緒に見守っていきましょう」と結んだ。

 午後に行なわれた入園式では、新設された年中の愛らしい園児たちの入場が始まると参列者の頬が緩んだ。温かい雰囲気の中、来賓の方や関係者より晴れの門出を祝う言葉が贈られた。小さな入園児たちは参観席を埋めた大勢の保護者たちに緊張の面持ちを見せ、大人用の椅子に心許なげに座りつつ、静かに話を聞いていた。

 保護者の方に支えられている学校であるとことを小学部の入学式でも述べた甘利理事長は、特に幼稚園はクラスペアレント(学級補助の当番)など負担が多いことに言及し、「何をやっているか参加できる機会」「子どもと一緒に楽しんで欲しい」と願いを伝えた。

 各教室では新しいクラスメートと共に、新しい教科書で授業を開始した児童生徒達のはつらつとした声が響いていた。

 

Eastern Michigan University Japanese Dinner ShowEastern Michigan University Japanese Dinner Show

<!--:en-->Eastern Michigan University Japanese Dinner Show<!--:--><!--:ja-->Eastern Michigan University Japanese Dinner Show<!--:--> 3

 去る2月4日、Eastern Michigan University(EMU) のJapan Student Association(JSA)による日本文化ショー「Japanese Dinner Show」がEMU Student Center Ballroomで行われた。当イベントはEMUの日本語学科の教育関係者のサポートやJBSDによる基金によって年々と規模を増し、今年は4時間に亘る音楽と踊りと大学生による笑い溢れるパフォーマンスが楽しめるディナー・ショーとなった。

 ディナー・ショーは、在デトロイト日本国総領事館 松田邦紀総領事による学生に対するエールや日本語指導者に対する感謝を交えた挨拶から始まり、浴衣姿の学生が日米両言語で進行を行った。「春夏秋冬」をテーマに日本文化が順番に紹介され、JSAの学生は季語に合わせた多数の出し物を披露した。「笑点」風の大喜利やアメリカ人生徒によるコスプレダンスが印象的だった。

 ゲストによる日本文化紹介として、ミシガン拠点の和太鼓グループ「雷音(らいおん)」による軽快な和太鼓のパフォーマンスと、日本人を中心に構成されデトロイト周辺で活動している男声合唱団「White Pine Glee Club」による重厚な歌声が届けられた。最後はJSAのメンバー全員によるソーラン節のダンスパフォーマンスで盛り上がり、閉会となった。

EMU JSAについて

 EMUのJSAは毎週水曜日にCoffee Hourという集まりをキャンパス内で行っている。日本人・アメリカ人に問わず、日本語学のサポートや文化交流などを中心に活動している。学生向けのパーティーやゲームはもちろん、毎年催しているイベントや講演会も多数の参加者を集めている。ジャパンクラブ同士の大学対抗サッカー大会にも参加していて、活動範囲が広いことが特徴である。「日本の文化だけではなく両方の文化を尊重しあって、何か一つのことを達成するというのが私たちのモットーです。」

 去る2月4日、Eastern Michigan University(EMU) のJapan Student Association(JSA)による日本文化ショー「Japanese Dinner Show」がEMU Student Center Ballroomで行われた。当イベントはEMUの日本語学科の教育関係者のサポートやJBSDによる基金によって年々と規模を増し、今年は4時間に亘る音楽と踊りと大学生による笑い溢れるパフォーマンスが楽しめるディナー・ショーとなった。

 ディナー・ショーは、在デトロイト日本国総領事館 松田邦紀総領事による学生に対するエールや日本語指導者に対する感謝を交えた挨拶から始まり、浴衣姿の学生が日米両言語で進行を行った。「春夏秋冬」をテーマに日本文化が順番に紹介され、JSAの学生は季語に合わせた多数の出し物を披露した。「笑点」風の大喜利やアメリカ人生徒によるコスプレダンスが印象的だった。

 ゲストによる日本文化紹介として、ミシガン拠点の和太鼓グループ「雷音(らいおん)」による軽快な和太鼓のパフォーマンスと、日本人を中心に構成されデトロイト周辺で活動している男声合唱団「White Pine Glee Club」による重厚な歌声が届けられた。最後はJSAのメンバー全員によるソーラン節のダンスパフォーマンスで盛り上がり、閉会となった。

EMU JSAについて

 EMUのJSAは毎週水曜日にCoffee Hourという集まりをキャンパス内で行っている。日本人・アメリカ人に問わず、日本語学のサポートや文化交流などを中心に活動している。学生向けのパーティーやゲームはもちろん、毎年催しているイベントや講演会も多数の参加者を集めている。ジャパンクラブ同士の大学対抗サッカー大会にも参加していて、活動範囲が広いことが特徴である。「日本の文化だけではなく両方の文化を尊重しあって、何か一つのことを達成するというのが私たちのモットーです。」

East Japan Earthquake 1 year Film and Photo Exhibit Report東日本大震災1周年イベント 上映会 / 写真展レポート

<!--:en-->East Japan Earthquake 1 year Film and Photo Exhibit Report<!--:--><!--:ja-->東日本大震災1周年イベント 上映会 / 写真展レポート<!--:--> 2

 ミシガン大学の日本研究センター(CJS)では、東日本大震災の1周年にあたって、2つの企画を催した。どちらも被災者の声を映像や写真によって表現。被災した人々は、外からは窺い知れないほどの、厳しく辛い経験を強いられたことが垣間見られた。

自主映画「相馬看花」~奪われた土地の記憶

 一つは、震災関連の映画の上映会。CJSのスタッフが日本へ赴き、何十という震災の映画を吟味した上で、「相馬看花」~奪われた土地の記憶 (2011年、松林要樹監督、111分)を選び、ミシガンでの上映を企画。上映を行なった3月11日(日)には、取材者であり制作者である松林監督を日本から招聘し、本人による作品の紹介や質疑応答の機会も設けた。

 多くの自主制作映画が津波そのものや被害を中心に撮影されている中で、松林要樹監督は、福島第一原発事故で避難生活を余儀なくされた福島県南相馬市の人々に焦点を当て、このドキュメンタリー映画を制作した。震災直後に現地に入り、1箇所の避難所で生活を共にし、人々の輪の中に徐々に浸透するなかで本音や呟きを拾っていった点が特徴。「奪われた土地の記憶」というサブタイトルにあるように、思い出を含めた人の営みを奪い取った原発事故が与えた傷について、松林氏が言葉で意見を語ることなく、事実を映し出すことで浮き彫りにしている。「津波はしかたない。自分らは原発のせいで家に戻れないんだから・・・」という嘆きの言葉や、一時帰宅を許された折に持ち出した古い写真や孫の宝物を一緒に見ながら、愛おしそうに話す姿から、やり切れなさが伝わる。

 松林監督は作品紹介の中で、原発被害の映画を作った理由を「自然さえコントロールできると思った人間の傲慢さが招いた原発について撮ろうと思った」と話した。さらに、編集しているうちに「豊かさとは何だろう」と深く考え、原子力がある時代に、若い世代だから作れるフィルムがあるはずだと思って創りあげたそうだ。今後のあり方を模索するために、悲惨な映像だけでなく、生の声も含めて事実を残しておく必要を示唆していた。「今は多種多様な方法で残せる時代だ」とも語っていた。

写真展「PhotoVoice ~ 女性のレンズを通して見た3月11日大震災」

 もう一つの企画は、被災地の女性達が地震や津波、原発事故に関する自分自身の経験を自らのカメラを通して撮影した写真の展示で、4月30日まで続く。言葉では表せないほどの破壊と喪失を経た被災女性達が、自分達の土地、海、人々、コミュニティーへの愛情に満ちた感性と目線で撮った数々の写真には、本人の言葉が添えられている。

 このPhotoVoice(フォトボイス)プロジェクトは参加型アクションという研究の試みで、ミシガン大学日本研究センター、Oxfam Japan、CIPA「フォトエイド」基金の助成を受け、日本の女性NGO「東日本大震災女性支援ネットワーク」と協働で実施されている。

 展示の初日、3月8日(木)に会場で行なわれたオープニング・レセプションにはプロジェクトを推進している吉浜美恵子教授(ミシガン大学社会福祉学部)の挨拶があり、プロジェクトの目指すところや被災の状況について説明があった。

 吉浜教授に‘フォトボイス’という形式にした理由や成果を伺った。

 今後の支援についての政策提言を目的とする調査として、被災者の声を収集するために選んだのが写真を見ながら話してもらう方法。無口で行政に対する怒りを抑えている女性達に、自分で撮った写真を持ち寄りそれを見ながら語り合ってもらうことで、徐々に言葉が収集できるのだという。湧き出た言葉が、展示されたパネル写真に添えられている。言葉にすることで社会的対応の問題点を鋭く見つめ直したり、将来へのビジョンを明確にすることができる側面もあるのだと言う。さらに、プロジェクトに拘わる中で、「言葉を伝えること、行動することで状況を変えられる」「何かをしなくちゃ」と、行動する力が生まれてくるという効果もあったそうだ。

 並んだ写真には、震災直後に多くのニュース映像で見たような津波そのものや瓦礫の山などはほとんど無く、ごく日常的に見える身の回りの物や人や景色を捉えたものが多い。添えられた文が無ければ平和でのどかな印象を受けるものさえある。しかし、見事に熟れたキュウリの写真には放射能のために収穫ができない嘆きが添えられ、仲良さそうに背を並べて座っている写真には「太ったんです」の言葉を皮切りに、3ヶ月毎日朝からお菓子のようなパンを食べ続けたことや「避難者の健康を考えている食事じゃない(中略)。与えればいい、これで役目は果たしている、そういう食事だなと思っています」などの言葉が続いている。

 未曾有の大地震が残した爪痕は深く、外から一見しただけでは内に抱えるダメージも痛みを察するのは難しく、その傷を癒すのは想像できないほど困難であることを、数々の写真と言葉は訴えている。

 避難、瓦礫撤去、ライフラインの確保といった死活問題の次のステップに、更に多くの難しい課題が山積している。前述ののような上辺だけの救済とならぬよう、被災者・被災地本位の真の復興が進むことを心から願ってやまない。そして、願うばかりでなく自分にできることを行動に起こしてこそ状況を変えられるのだと教えられた写真展でもあった。

◇写真展は2012年4月30日まで。
毎週 月~金 7 a.m. – 10 p.m. 会場は、ミシガン大学School of Social Work Building内 International Instituteギャラリー。地図: http://g.co/maps/qr2c5

(又は University of Michigan School of Social Workでネット検索ください。)

 ミシガン大学の日本研究センター(CJS)では、東日本大震災の1周年にあたって、2つの企画を催した。どちらも被災者の声を映像や写真によって表現。被災した人々は、外からは窺い知れないほどの、厳しく辛い経験を強いられたことが垣間見られた。

自主映画「相馬看花」~奪われた土地の記憶

 一つは、震災関連の映画の上映会。CJSのスタッフが日本へ赴き、何十という震災の映画を吟味した上で、「相馬看花」~奪われた土地の記憶 (2011年、松林要樹監督、111分)を選び、ミシガンでの上映を企画。上映を行なった3月11日(日)には、取材者であり制作者である松林監督を日本から招聘し、本人による作品の紹介や質疑応答の機会も設けた。

 多くの自主制作映画が津波そのものや被害を中心に撮影されている中で、松林要樹監督は、福島第一原発事故で避難生活を余儀なくされた福島県南相馬市の人々に焦点を当て、このドキュメンタリー映画を制作した。震災直後に現地に入り、1箇所の避難所で生活を共にし、人々の輪の中に徐々に浸透するなかで本音や呟きを拾っていった点が特徴。「奪われた土地の記憶」というサブタイトルにあるように、思い出を含めた人の営みを奪い取った原発事故が与えた傷について、松林氏が言葉で意見を語ることなく、事実を映し出すことで浮き彫りにしている。「津波はしかたない。自分らは原発のせいで家に戻れないんだから・・・」という嘆きの言葉や、一時帰宅を許された折に持ち出した古い写真や孫の宝物を一緒に見ながら、愛おしそうに話す姿から、やり切れなさが伝わる。

 松林監督は作品紹介の中で、原発被害の映画を作った理由を「自然さえコントロールできると思った人間の傲慢さが招いた原発について撮ろうと思った」と話した。さらに、編集しているうちに「豊かさとは何だろう」と深く考え、原子力がある時代に、若い世代だから作れるフィルムがあるはずだと思って創りあげたそうだ。今後のあり方を模索するために、悲惨な映像だけでなく、生の声も含めて事実を残しておく必要を示唆していた。「今は多種多様な方法で残せる時代だ」とも語っていた。

写真展「PhotoVoice ~ 女性のレンズを通して見た3月11日大震災」

 もう一つの企画は、被災地の女性達が地震や津波、原発事故に関する自分自身の経験を自らのカメラを通して撮影した写真の展示で、4月30日まで続く。言葉では表せないほどの破壊と喪失を経た被災女性達が、自分達の土地、海、人々、コミュニティーへの愛情に満ちた感性と目線で撮った数々の写真には、本人の言葉が添えられている。

 このPhotoVoice(フォトボイス)プロジェクトは参加型アクションという研究の試みで、ミシガン大学日本研究センター、Oxfam Japan、CIPA「フォトエイド」基金の助成を受け、日本の女性NGO「東日本大震災女性支援ネットワーク」と協働で実施されている。

 展示の初日、3月8日(木)に会場で行なわれたオープニング・レセプションにはプロジェクトを推進している吉浜美恵子教授(ミシガン大学社会福祉学部)の挨拶があり、プロジェクトの目指すところや被災の状況について説明があった。

 吉浜教授に‘フォトボイス’という形式にした理由や成果を伺った。

 今後の支援についての政策提言を目的とする調査として、被災者の声を収集するために選んだのが写真を見ながら話してもらう方法。無口で行政に対する怒りを抑えている女性達に、自分で撮った写真を持ち寄りそれを見ながら語り合ってもらうことで、徐々に言葉が収集できるのだという。湧き出た言葉が、展示されたパネル写真に添えられている。言葉にすることで社会的対応の問題点を鋭く見つめ直したり、将来へのビジョンを明確にすることができる側面もあるのだと言う。さらに、プロジェクトに拘わる中で、「言葉を伝えること、行動することで状況を変えられる」「何かをしなくちゃ」と、行動する力が生まれてくるという効果もあったそうだ。

 並んだ写真には、震災直後に多くのニュース映像で見たような津波そのものや瓦礫の山などはほとんど無く、ごく日常的に見える身の回りの物や人や景色を捉えたものが多い。添えられた文が無ければ平和でのどかな印象を受けるものさえある。しかし、見事に熟れたキュウリの写真には放射能のために収穫ができない嘆きが添えられ、仲良さそうに背を並べて座っている写真には「太ったんです」の言葉を皮切りに、3ヶ月毎日朝からお菓子のようなパンを食べ続けたことや「避難者の健康を考えている食事じゃない(中略)。与えればいい、これで役目は果たしている、そういう食事だなと思っています」などの言葉が続いている。

 未曾有の大地震が残した爪痕は深く、外から一見しただけでは内に抱えるダメージも痛みを察するのは難しく、その傷を癒すのは想像できないほど困難であることを、数々の写真と言葉は訴えている。

 避難、瓦礫撤去、ライフラインの確保といった死活問題の次のステップに、更に多くの難しい課題が山積している。前述ののような上辺だけの救済とならぬよう、被災者・被災地本位の真の復興が進むことを心から願ってやまない。そして、願うばかりでなく自分にできることを行動に起こしてこそ状況を変えられるのだと教えられた写真展でもあった。

◇写真展は2012年4月30日まで。
毎週 月~金 7 a.m. – 10 p.m. 会場は、ミシガン大学School of Social Work Building内 International Instituteギャラリー。地図: http://g.co/maps/qr2c5

(又は University of Michigan School of Social Workでネット検索ください。)

Consulate General of Japan in Detroit Remembrance Ceremony在デトロイト日本国領事館主催 Remembrance Ceremony

<!--:en-->Consulate General of Japan in Detroit Remembrance Ceremony<!--:--><!--:ja-->在デトロイト日本国領事館主催 Remembrance Ceremony<!--:--> 1

東日本大震災一周年にあたり、支援に対する感謝をこめて

 東日本大震災が発生してからのこの1年間、デトロイト周辺でさまざまな義捐活動が行われてきた。学校やコミュニティーが軸となり、あるいは知人が声を掛け合い行なわれた募金運動やチャリティーセール、ミュージシャンによるチャリティーコンサートなど多数。大勢の人が日本から遠く離れた地で出来ることは何かと心を砕き、迅速に行動に移してきた。

 3月27日(火)、ミシガン州都の議事堂において、在デトロイト日本国領事館主催による式典が厳かにとり行われた。式典には州知事及びランシング市長が臨席、州議員等約80名、そして他市からの市長らも列席し、日系企業関係者や義援金を寄せた個人や団体、大学関係者、姉妹都市関係者など、多数のアメリカ人および日本人が出席した。両国の国歌が流れた後、黙禱が捧げられ、続いて竹内みどり首席領事より、開式の辞として感謝の言葉が述べられた。

 松田邦紀総領事は挨拶の中で、震災による被害の規模を示した後、発生直後に米国軍が救援に駆けつけたことに触れ、「ミシンガンにいる皆様の家族も加わってくれたことでしょう」と切り出し、地元の学校の生徒たちが手紙や何千もの折り鶴を届けてくれたことなど、さまざまな被災者支援活動の話を挙げ、ミシガンの人々から届けられた、出来る限りの心からの励ましに対して、在留邦人を代表して改めて感謝の言葉を伝えた。そして、我々日本のコミュニティーは今後これに報いるよう、恩返しに努めてゆく所存との抱負を語った。また、当地に直接影響した内容として、大震災により自動車関連のサプライヤーが打撃を受けたことに言及し「その混乱と対応から学んだ教訓を、将来に役立てていただければ」とも続けた。復興には何十年とかかり、まだ苦渋の中にいる被災者も多いが、日本の民は忍耐強く団結力があり、必ず立ち直り安全な国になると言明。日本へのビジネス渡航や旅行について奨励する言葉を加えた。最後に、この苦難にあたってより深く結びついた絆を大切にしてゆきたいとの旨を伝え、ミシガンの人々の温かい支援を決して忘れないと締めくくると、会場に大きな拍手が響き渡った。

 ランシング市長Mr. Virg Berneroは大災害に対するお悔やみを述べ、日本の復興の見事さについて触れた後、当地に於いて日本との結びつきを強め、日本の文化紹介や日米交流に尽力している松田総領事のリーダーシップを称賛。「我々は常にあなた方と一緒にいる」と、親善と友好関係を強調した。

 ミシガン州知事Mr. Rick Snyderは、日本人が被災時に見せた姿や行動に感銘を受けたと語り、苦難に遭っても団結し乗り越える力を称えた。さらに家や仕事、そして何より掛けがえのない家族を失った被災者に対して、我々に何ができるかを考え続け、ここで終わることなく、継続した支援に努めてゆきたいと語った。また、日本人と日本は必ず立ち直ると確信していると述べ、築いた友情を更に強固にしてより良い世界へ繋げようと力強く呼びかけた。

 列席者の中には、JETプログラム(Japan Exchange and Teaching Programme: 語学指導等を行う外国青年招致事業)に参加して宮城県気仙沼市に赴き、昨年の大震災に遭いながらも、故郷アメリカへ戻る選択をせず、教師を続けている青年の両親の姿もあった。母親メアリー・フェールズさんはスピーチに立ち、被災直後から5日間音信普通になった際のことやその後の状況、そして息子ポールさんの決意などを語った。ポールさんの消息を掴むため、領事館をはじめ日本とミシガン両方のコミュニティや姉妹都市団体、また、ポールさんが通った関西外国語大学の関係者などがさまざまな手段で呼びかけ、情報入手に尽力した。5日後、ついにポールさんの無事が確認される。彼は3月11日、津波被害で孤立集落となった気仙沼市沖の大島で勤務中に被災し、その後5日間、アパートのある気仙沼市に戻る手段も連絡手段も絶たれ避難所に居たことが、ようやく息子と話せたメアリーさんに伝わった。

 日本のニュースでは大方の外国人が東北から退去したとの報道が多かったが、ポールさんはダメージを受けた自分のアパートの片付けもままならない状態で2ヶ月近く避難所生活を送りながら、学校などの修復作業に加わった。以後も「人々が自分を必要としている」と当地に留まり、現地の人々と共に被災者の救済と復興活動にあたってきた。

 式の終盤には、ウエスタン・ミシガン大学准教授で、日本文学及び日本文化の研究者、ジェフリー・アングルス氏が詩を朗読。恐ろしい体験をし、今も不安を抱えている人々の思いをあらわす2つの翻訳詩と、自作の詩を穏やかに読みあげた。氏は高校生の時に日本に留学して以来、日本文学に魅せられその研究者となり、特に日本の現代詩を精力的に英訳し続けている。2011年3月まで東京大学に客員准教授として滞在していた。

 朗読には震災後の不安や暗さを謳ったものと、前向きな光を放つ詩との両方が織り込まれ、聴衆に被災者の気持ちを思い描かせる内容となっていた。

 最後に、ミシガンで活躍しているバイオリン奏者である柏木響子氏が、ヤング亜矢子氏のピアノ伴奏で「エレジー」(Elegie by Gabriel Faure)を演奏し、物悲しさを感じさせる美しい調べに、会場は厳粛な雰囲気に包まれた。

 被害者への哀悼と、ミシガンと日本の絆を深く心に刻み、記念式典は終了した。

 式典会場の回廊には、「TOHOKU REGION – Rebuilding for a Better Tomorrow: 東北復興・明日への力」と題されたパネル写真と、姉妹都市の子供たちが交流プロジェクトとして描いた絵の数々が展示されていた。一連の写真には、大地震が奪ったライフラインや人々の営みを取り戻してゆく努力の様子、それを支えるボランティアの活動、津波被害を受けた土地で農作業を再開している人の姿、などが捉えられており、少しずつ確実に再建されている社会と、健気に前向きに歩む人々の日常が伺えた。姉妹都市の子供たちのカラフルな絵と活力に満ちた題材が、未来への希望と光を与えてくれたかのようであった。

東日本大震災一周年にあたり、支援に対する感謝をこめて

 東日本大震災が発生してからのこの1年間、デトロイト周辺でさまざまな義捐活動が行われてきた。学校やコミュニティーが軸となり、あるいは知人が声を掛け合い行なわれた募金運動やチャリティーセール、ミュージシャンによるチャリティーコンサートなど多数。大勢の人が日本から遠く離れた地で出来ることは何かと心を砕き、迅速に行動に移してきた。

 3月27日(火)、ミシガン州都の議事堂において、在デトロイト日本国領事館主催による式典が厳かにとり行われた。式典には州知事及びランシング市長が臨席、州議員等約80名、そして他市からの市長らも列席し、日系企業関係者や義援金を寄せた個人や団体、大学関係者、姉妹都市関係者など、多数のアメリカ人および日本人が出席した。両国の国歌が流れた後、黙禱が捧げられ、続いて竹内みどり首席領事より、開式の辞として感謝の言葉が述べられた。

 松田邦紀総領事は挨拶の中で、震災による被害の規模を示した後、発生直後に米国軍が救援に駆けつけたことに触れ、「ミシンガンにいる皆様の家族も加わってくれたことでしょう」と切り出し、地元の学校の生徒たちが手紙や何千もの折り鶴を届けてくれたことなど、さまざまな被災者支援活動の話を挙げ、ミシガンの人々から届けられた、出来る限りの心からの励ましに対して、在留邦人を代表して改めて感謝の言葉を伝えた。そして、我々日本のコミュニティーは今後これに報いるよう、恩返しに努めてゆく所存との抱負を語った。また、当地に直接影響した内容として、大震災により自動車関連のサプライヤーが打撃を受けたことに言及し「その混乱と対応から学んだ教訓を、将来に役立てていただければ」とも続けた。復興には何十年とかかり、まだ苦渋の中にいる被災者も多いが、日本の民は忍耐強く団結力があり、必ず立ち直り安全な国になると言明。日本へのビジネス渡航や旅行について奨励する言葉を加えた。最後に、この苦難にあたってより深く結びついた絆を大切にしてゆきたいとの旨を伝え、ミシガンの人々の温かい支援を決して忘れないと締めくくると、会場に大きな拍手が響き渡った。

 ランシング市長Mr. Virg Berneroは大災害に対するお悔やみを述べ、日本の復興の見事さについて触れた後、当地に於いて日本との結びつきを強め、日本の文化紹介や日米交流に尽力している松田総領事のリーダーシップを称賛。「我々は常にあなた方と一緒にいる」と、親善と友好関係を強調した。

 ミシガン州知事Mr. Rick Snyderは、日本人が被災時に見せた姿や行動に感銘を受けたと語り、苦難に遭っても団結し乗り越える力を称えた。さらに家や仕事、そして何より掛けがえのない家族を失った被災者に対して、我々に何ができるかを考え続け、ここで終わることなく、継続した支援に努めてゆきたいと語った。また、日本人と日本は必ず立ち直ると確信していると述べ、築いた友情を更に強固にしてより良い世界へ繋げようと力強く呼びかけた。

 列席者の中には、JETプログラム(Japan Exchange and Teaching Programme: 語学指導等を行う外国青年招致事業)に参加して宮城県気仙沼市に赴き、昨年の大震災に遭いながらも、故郷アメリカへ戻る選択をせず、教師を続けている青年の両親の姿もあった。母親メアリー・フェールズさんはスピーチに立ち、被災直後から5日間音信普通になった際のことやその後の状況、そして息子ポールさんの決意などを語った。ポールさんの消息を掴むため、領事館をはじめ日本とミシガン両方のコミュニティや姉妹都市団体、また、ポールさんが通った関西外国語大学の関係者などがさまざまな手段で呼びかけ、情報入手に尽力した。5日後、ついにポールさんの無事が確認される。彼は3月11日、津波被害で孤立集落となった気仙沼市沖の大島で勤務中に被災し、その後5日間、アパートのある気仙沼市に戻る手段も連絡手段も絶たれ避難所に居たことが、ようやく息子と話せたメアリーさんに伝わった。

 日本のニュースでは大方の外国人が東北から退去したとの報道が多かったが、ポールさんはダメージを受けた自分のアパートの片付けもままならない状態で2ヶ月近く避難所生活を送りながら、学校などの修復作業に加わった。以後も「人々が自分を必要としている」と当地に留まり、現地の人々と共に被災者の救済と復興活動にあたってきた。

 式の終盤には、ウエスタン・ミシガン大学准教授で、日本文学及び日本文化の研究者、ジェフリー・アングルス氏が詩を朗読。恐ろしい体験をし、今も不安を抱えている人々の思いをあらわす2つの翻訳詩と、自作の詩を穏やかに読みあげた。氏は高校生の時に日本に留学して以来、日本文学に魅せられその研究者となり、特に日本の現代詩を精力的に英訳し続けている。2011年3月まで東京大学に客員准教授として滞在していた。

 朗読には震災後の不安や暗さを謳ったものと、前向きな光を放つ詩との両方が織り込まれ、聴衆に被災者の気持ちを思い描かせる内容となっていた。

 最後に、ミシガンで活躍しているバイオリン奏者である柏木響子氏が、ヤング亜矢子氏のピアノ伴奏で「エレジー」(Elegie by Gabriel Faure)を演奏し、物悲しさを感じさせる美しい調べに、会場は厳粛な雰囲気に包まれた。

 被害者への哀悼と、ミシガンと日本の絆を深く心に刻み、記念式典は終了した。

 式典会場の回廊には、「TOHOKU REGION – Rebuilding for a Better Tomorrow: 東北復興・明日への力」と題されたパネル写真と、姉妹都市の子供たちが交流プロジェクトとして描いた絵の数々が展示されていた。一連の写真には、大地震が奪ったライフラインや人々の営みを取り戻してゆく努力の様子、それを支えるボランティアの活動、津波被害を受けた土地で農作業を再開している人の姿、などが捉えられており、少しずつ確実に再建されている社会と、健気に前向きに歩む人々の日常が伺えた。姉妹都市の子供たちのカラフルな絵と活力に満ちた題材が、未来への希望と光を与えてくれたかのようであった。

Dragon Project for Tohoku Japan 2012ドラゴン・プロジェクト for 東北ジャパン 2012

<!--:en-->Dragon Project for Tohoku Japan 2012<!--:--><!--:ja-->ドラゴン・プロジェクト for 東北ジャパン 2012<!--:--> 4

東日本大震災から1年経った3月11日、「地震と津波で辛い経験をされている子供達に元気を運ぼう」と、アメリカとフランスで始まったドラゴンのアートプロジェクトの展示と、ライブミュージックのイベントがワシュテナウ・コミュニティカレッジ(Ann Arbor, MI)のホールを会場に催された。明るい春の日差しが一面のガラス窓から入り、世界中から届いた絵を繋げたドラゴン作品は輝きを増し、訪れた人の目を楽しませた。

 このプロジェクトは、2011年の終わり頃、ミシガンを拠点にアート活動している椎木透子さんの元に、パリにある美術大学の教授から「震災に遭った日本の子供達を勇気づけ、また募金を募ることに繋がる活動が一緒にできないものだろうか」との連絡が届き、二人が中心になって立ち上げたもの。

  今年が辰年なことと、ドラゴンは守護神なので、日本に向って飛んでもらい見守ってもらおうという主旨で、参加してくれる人を募って、皆でドラゴンを作る企画になった。地震の日から1年目の3月に、アメリカのミシガンとフランスのパリで展示を計画し、アメリカでの開催は丁度3月11日。ミュージシャンでもある透子さん達のバンドを始めとするライブミュージックも加えたチャリティーイベントになった。

 ミシガンとパリを中心に、他の国からも、それぞれの思いと創意が織り込めらたドラゴンが届き、その数は3百を超した。一つ一つが胴体の一部となる絵やコラージュ。それが繋げられて、長い長い3体のドラゴンが生まれた。

 小学校や大学などの授業の題材として取り上げ、クラス皆で参加した生徒たちもいる。アーティストの作品も多数あり、見ごたえのある、世界各地の人々の願いと応援の気持ちがあふれ出るプロジェクトになっていた。

 このドラゴンは次のイベント開催地であるパリに送られ、最終的に日本の子供達の元へ贈られる。

 募金や、アーティストや写真家たちが被災地支援のために作ったポストカードの販売から得たお金は、「みらいの福島こども基金」という、子供たちを被ばくから守るために、募金で放射能測定器を購入し、測定所の開設・運営に向けて活動している基金に送られる。

東日本大震災から1年経った3月11日、「地震と津波で辛い経験をされている子供達に元気を運ぼう」と、アメリカとフランスで始まったドラゴンのアートプロジェクトの展示と、ライブミュージックのイベントがワシュテナウ・コミュニティカレッジ(Ann Arbor, MI)のホールを会場に催された。明るい春の日差しが一面のガラス窓から入り、世界中から届いた絵を繋げたドラゴン作品は輝きを増し、訪れた人の目を楽しませた。

 このプロジェクトは、2011年の終わり頃、ミシガンを拠点にアート活動している椎木透子さんの元に、パリにある美術大学の教授から「震災に遭った日本の子供達を勇気づけ、また募金を募ることに繋がる活動が一緒にできないものだろうか」との連絡が届き、二人が中心になって立ち上げたもの。

  今年が辰年なことと、ドラゴンは守護神なので、日本に向って飛んでもらい見守ってもらおうという主旨で、参加してくれる人を募って、皆でドラゴンを作る企画になった。地震の日から1年目の3月に、アメリカのミシガンとフランスのパリで展示を計画し、アメリカでの開催は丁度3月11日。ミュージシャンでもある透子さん達のバンドを始めとするライブミュージックも加えたチャリティーイベントになった。

 ミシガンとパリを中心に、他の国からも、それぞれの思いと創意が織り込めらたドラゴンが届き、その数は3百を超した。一つ一つが胴体の一部となる絵やコラージュ。それが繋げられて、長い長い3体のドラゴンが生まれた。

 小学校や大学などの授業の題材として取り上げ、クラス皆で参加した生徒たちもいる。アーティストの作品も多数あり、見ごたえのある、世界各地の人々の願いと応援の気持ちがあふれ出るプロジェクトになっていた。

 このドラゴンは次のイベント開催地であるパリに送られ、最終的に日本の子供達の元へ贈られる。

 募金や、アーティストや写真家たちが被災地支援のために作ったポストカードの販売から得たお金は、「みらいの福島こども基金」という、子供たちを被ばくから守るために、募金で放射能測定器を購入し、測定所の開設・運営に向けて活動している基金に送られる。

Concert by Godaiko Taiko Center五大湖太鼓センター主催による公演

<!--:en-->Concert by Godaiko Taiko Center<!--:--><!--:ja-->五大湖太鼓センター主催による公演<!--:--> 15

世界各地で活躍する『花結』を迎えて

 去る3月10日(土)、五大湖太鼓センター主催による公演がノバイミドルスクール(Novi, MI)で開催された。これは、和太鼓を中心とする芸能集団『鼓童(こどう)』のメンバーによるユニット『花結(はなゆい)』のアメリカツアー公演と、ノバイ市に拠点を置く和太鼓パフォーマンスグループ『雷音(らいおん)』の公演、そして『五大湖太鼓センター』の生徒たちのリサイタルを合わせる形で開かれ、太鼓を中心とした多様なプログラムが提供された。およそ3百人の観客の大半は地元のアメリカ人と見られる人々。日本の芸能が浸透し、ファンが増えていることが伺えた。合わせて18曲の演奏があり、会場は太鼓や踊りの生み出すパワーに包まれた。

 「五大湖太鼓センター」は、2009年秋にミシガン州で和太鼓パフォーマンスグループ「雷音(らいおん)太鼓」が結成されたと同時に、雷音太鼓メンバーであるソウル氏によって立ち上げられた。「ミシガンに太鼓の素晴らしさを広げ、太鼓を愛する人の拠点になりたい」という夢を実現するためのステップ。2010年にはクラスを開き、ミシガン初の和太鼓の演奏活動と普及のセンターとして活動を行ってきた。雷音太鼓のメンバーや太鼓センターの生徒達は、この2年余の間に、数多くの日系の文化紹介・交流行事などで演奏を披露した他、アジア系の踊りと音楽の祭典や、ロイヤルオークで開かれた Ford Arts, Beats & Eats Festivalなど様々な地元コミュニティーのイベントにも出演してきた。

  前述のように、五大湖太鼓センターはわずか2年前に開設されたばがりだが、ソウル氏は‘太鼓の絆’を生かして世界一流のパフォーマーを呼び寄せ、公演を実現。昨年冬に催された一周年祭コンサートには、日本で最も有名なグループの一つ『炎太鼓』が共演した。炎太鼓はソウル氏が奥様とともに太鼓修行をした浅野太鼓(石川県)直属の太鼓奏者グループで、国内外各地で活躍している。そして今年は世界的に有名な『鼓童』のメンバーによって結成された『花結(はなゆい)』との舞台を実現した。鼓童は海外ツアーを毎年行なっているが、花結がアメリカで公演を行なうのは4年振り。しかもミシガンでは初の公演となった。

   『花結』は、女性3人の唄と踊りを中心にしたユニット。鼓童メンバーの藤本容子さんと小島千絵子さん、沖縄舞踊の金城光枝さん、3人による気品のある舞いや陽気な芸能は定評。各国のコンサートでチケットを完売するほどの人気があり、世界の観客を魅了してきている。

  今回は鼓童創設者の1人である藤本吉利さんも特別ゲストとして加わり、多様な演目を披露した。藤本吉利さんによる大太鼓ソロは音や動きのダイナミックさもさることながら、その迫ってくるような気合いが観客を圧倒した。花結のお三方は、民族舞踊と太鼓そして美しい歌声の織りなす素晴らしい舞台を繰り広げた。軽妙な口調の語りや南京玉簾の謡いなど、明るい演目も織り込ませ、海外ツアーでありながら、演目によって衣裳もがらりと替え、観客の目も楽しませてくれた。

 プログラムの最後には、『花結』と『雷音』、『鼓童』の藤本さん、ミネソタ州の太鼓グループ『Mu太鼓』のメンバー合同で軽快でのびやかな演目を届け、盛り上がりは最高潮に。曲が終わるや否や観客席から盛大な拍手が上がり、スタンディングオベーションで御開きとなった。

 公演後には花結のメンバーを含む演奏者たちと交流する時間もあり、ミシガンでは滅多にない機会に恵まれた感謝や喜びの声が伝えられていた。

 レベルの高いプロ奏者たちの演奏に対する感嘆はもちろんのこと、子供たちの可愛らしさ、生徒たちの緊張感に胸が熱くなったという声も寄せられた。

 和太鼓、日本の芸能をを愛する人がさらに増えていくことだろう。

世界各地で活躍する『花結』を迎えて

 去る3月10日(土)、五大湖太鼓センター主催による公演がノバイミドルスクール(Novi, MI)で開催された。これは、和太鼓を中心とする芸能集団『鼓童(こどう)』のメンバーによるユニット『花結(はなゆい)』のアメリカツアー公演と、ノバイ市に拠点を置く和太鼓パフォーマンスグループ『雷音(らいおん)』の公演、そして『五大湖太鼓センター』の生徒たちのリサイタルを合わせる形で開かれ、太鼓を中心とした多様なプログラムが提供された。およそ3百人の観客の大半は地元のアメリカ人と見られる人々。日本の芸能が浸透し、ファンが増えていることが伺えた。合わせて18曲の演奏があり、会場は太鼓や踊りの生み出すパワーに包まれた。

 「五大湖太鼓センター」は、2009年秋にミシガン州で和太鼓パフォーマンスグループ「雷音(らいおん)太鼓」が結成されたと同時に、雷音太鼓メンバーであるソウル氏によって立ち上げられた。「ミシガンに太鼓の素晴らしさを広げ、太鼓を愛する人の拠点になりたい」という夢を実現するためのステップ。2010年にはクラスを開き、ミシガン初の和太鼓の演奏活動と普及のセンターとして活動を行ってきた。雷音太鼓のメンバーや太鼓センターの生徒達は、この2年余の間に、数多くの日系の文化紹介・交流行事などで演奏を披露した他、アジア系の踊りと音楽の祭典や、ロイヤルオークで開かれた Ford Arts, Beats & Eats Festivalなど様々な地元コミュニティーのイベントにも出演してきた。

  前述のように、五大湖太鼓センターはわずか2年前に開設されたばがりだが、ソウル氏は‘太鼓の絆’を生かして世界一流のパフォーマーを呼び寄せ、公演を実現。昨年冬に催された一周年祭コンサートには、日本で最も有名なグループの一つ『炎太鼓』が共演した。炎太鼓はソウル氏が奥様とともに太鼓修行をした浅野太鼓(石川県)直属の太鼓奏者グループで、国内外各地で活躍している。そして今年は世界的に有名な『鼓童』のメンバーによって結成された『花結(はなゆい)』との舞台を実現した。鼓童は海外ツアーを毎年行なっているが、花結がアメリカで公演を行なうのは4年振り。しかもミシガンでは初の公演となった。

   『花結』は、女性3人の唄と踊りを中心にしたユニット。鼓童メンバーの藤本容子さんと小島千絵子さん、沖縄舞踊の金城光枝さん、3人による気品のある舞いや陽気な芸能は定評。各国のコンサートでチケットを完売するほどの人気があり、世界の観客を魅了してきている。

  今回は鼓童創設者の1人である藤本吉利さんも特別ゲストとして加わり、多様な演目を披露した。藤本吉利さんによる大太鼓ソロは音や動きのダイナミックさもさることながら、その迫ってくるような気合いが観客を圧倒した。花結のお三方は、民族舞踊と太鼓そして美しい歌声の織りなす素晴らしい舞台を繰り広げた。軽妙な口調の語りや南京玉簾の謡いなど、明るい演目も織り込ませ、海外ツアーでありながら、演目によって衣裳もがらりと替え、観客の目も楽しませてくれた。

 プログラムの最後には、『花結』と『雷音』、『鼓童』の藤本さん、ミネソタ州の太鼓グループ『Mu太鼓』のメンバー合同で軽快でのびやかな演目を届け、盛り上がりは最高潮に。曲が終わるや否や観客席から盛大な拍手が上がり、スタンディングオベーションで御開きとなった。

 公演後には花結のメンバーを含む演奏者たちと交流する時間もあり、ミシガンでは滅多にない機会に恵まれた感謝や喜びの声が伝えられていた。

 レベルの高いプロ奏者たちの演奏に対する感嘆はもちろんのこと、子供たちの可愛らしさ、生徒たちの緊張感に胸が熱くなったという声も寄せられた。

 和太鼓、日本の芸能をを愛する人がさらに増えていくことだろう。

University of Michigan ‘PRESS START’University of Michigan ‘PRESS START’

<!--:en-->University of Michigan ‘PRESS START’<!--:--><!--:ja-->University of Michigan ‘PRESS START’<!--:--> 4

 3月18日、University of Michigan (UofM)のJapan Student Association (JSA)による文化紹介・交流イベントが行われた。当イベントはキャンパス内で行なわれているものの、学生に限らず一般公開で無料。昨年まで数年は、日本の武道や茶道、邦楽などのグループを招いて日本文化を紹介したり、屋台フードを提供する『日本祭り』を開催してきたが、今回は遊びやゲームに的を絞った企画を催した。剣玉やダルマ落とし、輪投げなどの伝統的な遊びのコーナーが設けられた1階から階段を上るとそこにはファミコンがあり、遊び文化の移り変わりが実感された。壁に貼られたサインにもファミコンゲームのキャラクターが描かれ、微笑ましい空間になっていた。現役の大学生達は平成生まれ。幼少期にブームになったスーパーヨーヨーやミニ四駆で遊ぶコーナーがあったが、既に「懐かしい」という声が上がり、大ブームがあったことを知らない若者がいるほど。流行り廃りの速さも痛感させられた。

 ステージスペースでは、初代ゲームボーイを楽器にした演奏や、電子的なピコピコ音を取り入れたポップな音楽に歌うパフォーマンスが披露された。80年代のサウンドと現代の音楽ジャンルが融合した珍しい世界観に興味を示す観客もいた。ステージの横ではパフォーマーの機材と共に、初代のファミコンを含む懐かしいゲーム機やゲームソフトが展示されていた。

U of M JSAについて

 UofMのJSAは日本人会ではなく、日本語や日本に関心のある学生の同好会で、人種や文化背景の多様な学生が交流や学習出来る場を提供する為に立ち上がった組織。『たくさんの人達と触れ合い、助け合い、そして楽しい時間を一緒に』が活動目的。

 3月18日、University of Michigan (UofM)のJapan Student Association (JSA)による文化紹介・交流イベントが行われた。当イベントはキャンパス内で行なわれているものの、学生に限らず一般公開で無料。昨年まで数年は、日本の武道や茶道、邦楽などのグループを招いて日本文化を紹介したり、屋台フードを提供する『日本祭り』を開催してきたが、今回は遊びやゲームに的を絞った企画を催した。剣玉やダルマ落とし、輪投げなどの伝統的な遊びのコーナーが設けられた1階から階段を上るとそこにはファミコンがあり、遊び文化の移り変わりが実感された。壁に貼られたサインにもファミコンゲームのキャラクターが描かれ、微笑ましい空間になっていた。現役の大学生達は平成生まれ。幼少期にブームになったスーパーヨーヨーやミニ四駆で遊ぶコーナーがあったが、既に「懐かしい」という声が上がり、大ブームがあったことを知らない若者がいるほど。流行り廃りの速さも痛感させられた。

 ステージスペースでは、初代ゲームボーイを楽器にした演奏や、電子的なピコピコ音を取り入れたポップな音楽に歌うパフォーマンスが披露された。80年代のサウンドと現代の音楽ジャンルが融合した珍しい世界観に興味を示す観客もいた。ステージの横ではパフォーマーの機材と共に、初代のファミコンを含む懐かしいゲーム機やゲームソフトが展示されていた。

U of M JSAについて

 UofMのJSAは日本人会ではなく、日本語や日本に関心のある学生の同好会で、人種や文化背景の多様な学生が交流や学習出来る場を提供する為に立ち上がった組織。『たくさんの人達と触れ合い、助け合い、そして楽しい時間を一緒に』が活動目的。

14th Detroit Open Kendo Tournament第14回 デトロイト・オープン剣道トーナメント

<!--:en-->14th Detroit Open Kendo Tournament<!--:--><!--:ja-->第14回 デトロイト・オープン剣道トーナメント<!--:--> 3

~ 日本の伝統武道継承を支える意義 ~

 2月19日(日)、ノバイ高校体育館にて、デトロイト剣道道場主催の第14回デトロイト・オープン剣道トーナメントが開催されました。このトーナメントは毎年2月に行われており、全米各地やカナダの剣道道場から多数の剣士が参加する大きな規模のものです。14回目となる今年の大会には、昨年とほぼ同数の約220人が参加し、朝9時の試合開始から夕方6時までの長時間にわたり熱戦が繰り広げられました。

 準備や運営は、デトロイト剣道道場の先生方が中心になって行っていますが、道場の剣士の保護者が組織する父母会も縁の下の力持ちとしてお手伝いをしています。ここでは、父母会の一員として参加したトーナメントの様子や感想をリポートさせていただきます。

トップクラスの指導者の妙技に感動

 朝8時から始まった開会式では、デトロイト剣道道場の長である田川順照剣道教士八段による歓迎のスピーチ、在デトロイト日本国総領事館の松田邦紀総領事の来賓スピーチの後、恒例となっている日本から招聘したトップクラスの剣道指導者による形の実演が行われました。今年のゲスト指導者は、全日本剣道選手権に7回の出場経験を持つ二子石貴資剣道範士八段(園田学園女子大学講師)です。田川八段との刀を使った形の実演では、尊敬する指導者の素晴らしい妙技の一つ一つを吸収しようという多くの剣士たちの懸命なまなざしが注がれ、会場は演技を披露する指導者の居合の声以外は聞こえず、静まり返っていたのが印象的でした。

 また、午前の部と午後の部の間には、二子石八段と田川八段に加え、日本から参加した藤崎興朗剣道教士八段と藤崎明美剣道錬士七段とによる模範稽古が披露されました。剣士たちは指導者たちの無駄な動きのない攻め、すきのない守りなど絶妙な試合運びの一つ一つに見入っていました。

熱戦に次ぐ熱戦に試合時間も延長

 トーナメントは、午前中に個人戦の少年の部(11歳以下、12歳から15歳)、成人無段者の部、女子の部、初段の部、二段の部、三段の部、団体戦の少年の部が行われ、午後には個人戦の四段以上の部、団体戦の成人の部が行われました。試合時間は原則として3分間なのですが、勝負がつかない場合には、時間無制限一本勝負の延長戦になります。延長戦になるのは力が互角という場合も多く、なかなか勝負がつかないこともしばしばです。中には10分以上も戦い続けるケースがあるのですが、今回はそんな試合が続出していました。そのため、トーナメントの終了が予定時間を1時間以上もオーバーするということにもなりました。

 剣道の試合は礼に始まって礼に終わるというように、試合の前後の挨拶をしっかりと行います。勝っても負けてもそれは変わりません。勝負も大切ですが、お互いの力をぶつけ合って戦ったということが大切なのです。試合後の挨拶が終わると、お互いが相手に歩み寄り、握手し感謝の気持ちを表している光景をよく目にしました。

 さて、トーナメントでのデトロイト剣道道場の結果ですが、少年の部では何個かのメダルを獲得(3位までに入賞)したものの、成人は個人、団体ともに振るわず、メダル獲得はなりませんでした。

トーナメントを支える裏方たち

 ここまでリポートしてきましたデトロイト・オープン剣道トーナメントの実施にあたっては、デトロイト剣道道場の先生方や剣士が中心になって準備し運営しています。先生方は毎週木曜と土曜に行われる稽古の指導もしてくださいますが、すべてがボランティアです。トーナメントの準備は大変で

 3か月前くらいから参加者募集、会場の手配、備品の準備、パンフレットの作成、運営費確保のための広告集めなどに仕事の合間を縫って奔走されています。

 トーナメント前日には、昇段審査やトーナメント参加者が集う合同稽古が行われるのですが、それらの運営も先生方の仕事です。(今年の合同稽古の講師は先述した二子石八段ですが、私が見ておりませんのでリポートは割愛させていただきます。)

 また、当日は会場全体の試合進行の確認、試合結果の収集などのほか、試合の審判もされています。さらに、午後の部では先生方自身も試合に出場しますので大忙しで、頭の下がる思いがします。本当にありがとうございます。

 私たち父母会は、そのような先生方の負担を少しでも軽減できればということで、受付業務や会場設営、そして当日の試合進行のお手伝いをさせていただいています。試合進行のお手伝いとは、試合の順番通りに選手を呼び出して、紅白のサイドの印のタスキをつけ、試合時間を計ったり、試合結果を記録したりするという仕事です。この仕事は一つの試合場に6~7人の人手を要するので、父母会のスタッフだけでは足りません。そのため、デトロイトりんご会補習授業校の中高生や大学の剣道部員にもお手伝いをお願いしています。休憩時間も少なく、約12時間にわたるハードなお手伝いですが、一生懸命やってくれるので助かっています。このほか、父母会では前日および当日の受付業務や、前日の会場設営もお手伝いしています。今年は前日の昇段審査と合同稽古をノバイメドウズ小学校で行ったため、駐車場や校舎入口での誘導も行いました。皆さんお疲れ様でした。

 最後になりますが、このデトロイト・オープン剣道トーナメントは、ここアメリカで、日本人以外の人種の剣士も集い、長年にわたり盛大に実施されているというところに大きな意義があると思います。日本の伝統的な武道である剣道をアメリカに暮らす日本人が受け継ぐこと、そして日本人以外の人々にも理解してもらい、より多くの国々へと広げていくことができれば素晴らしいことです。それは、剣士が剣道を通じて体得している礼儀などの日本の心が受け継がれ、広がっていくということと同じだからです。

 来年度から、日本の中学校の体育の授業では武道が必修となります。国としても武道を推進しようという表れです。この機会に剣道を始めてみませんか。デトロイト剣道道場に興味のある方は

Website: www.detroitkendodojo.com

をご覧の上、お問い合わせください。(デトロイト剣道道場父母会 丹羽筆人)

 

~ 日本の伝統武道継承を支える意義 ~

 2月19日(日)、ノバイ高校体育館にて、デトロイト剣道道場主催の第14回デトロイト・オープン剣道トーナメントが開催されました。このトーナメントは毎年2月に行われており、全米各地やカナダの剣道道場から多数の剣士が参加する大きな規模のものです。14回目となる今年の大会には、昨年とほぼ同数の約220人が参加し、朝9時の試合開始から夕方6時までの長時間にわたり熱戦が繰り広げられました。

 準備や運営は、デトロイト剣道道場の先生方が中心になって行っていますが、道場の剣士の保護者が組織する父母会も縁の下の力持ちとしてお手伝いをしています。ここでは、父母会の一員として参加したトーナメントの様子や感想をリポートさせていただきます。

トップクラスの指導者の妙技に感動

 朝8時から始まった開会式では、デトロイト剣道道場の長である田川順照剣道教士八段による歓迎のスピーチ、在デトロイト日本国総領事館の松田邦紀総領事の来賓スピーチの後、恒例となっている日本から招聘したトップクラスの剣道指導者による形の実演が行われました。今年のゲスト指導者は、全日本剣道選手権に7回の出場経験を持つ二子石貴資剣道範士八段(園田学園女子大学講師)です。田川八段との刀を使った形の実演では、尊敬する指導者の素晴らしい妙技の一つ一つを吸収しようという多くの剣士たちの懸命なまなざしが注がれ、会場は演技を披露する指導者の居合の声以外は聞こえず、静まり返っていたのが印象的でした。

 また、午前の部と午後の部の間には、二子石八段と田川八段に加え、日本から参加した藤崎興朗剣道教士八段と藤崎明美剣道錬士七段とによる模範稽古が披露されました。剣士たちは指導者たちの無駄な動きのない攻め、すきのない守りなど絶妙な試合運びの一つ一つに見入っていました。

熱戦に次ぐ熱戦に試合時間も延長

 トーナメントは、午前中に個人戦の少年の部(11歳以下、12歳から15歳)、成人無段者の部、女子の部、初段の部、二段の部、三段の部、団体戦の少年の部が行われ、午後には個人戦の四段以上の部、団体戦の成人の部が行われました。試合時間は原則として3分間なのですが、勝負がつかない場合には、時間無制限一本勝負の延長戦になります。延長戦になるのは力が互角という場合も多く、なかなか勝負がつかないこともしばしばです。中には10分以上も戦い続けるケースがあるのですが、今回はそんな試合が続出していました。そのため、トーナメントの終了が予定時間を1時間以上もオーバーするということにもなりました。

 剣道の試合は礼に始まって礼に終わるというように、試合の前後の挨拶をしっかりと行います。勝っても負けてもそれは変わりません。勝負も大切ですが、お互いの力をぶつけ合って戦ったということが大切なのです。試合後の挨拶が終わると、お互いが相手に歩み寄り、握手し感謝の気持ちを表している光景をよく目にしました。

 さて、トーナメントでのデトロイト剣道道場の結果ですが、少年の部では何個かのメダルを獲得(3位までに入賞)したものの、成人は個人、団体ともに振るわず、メダル獲得はなりませんでした。

トーナメントを支える裏方たち

 ここまでリポートしてきましたデトロイト・オープン剣道トーナメントの実施にあたっては、デトロイト剣道道場の先生方や剣士が中心になって準備し運営しています。先生方は毎週木曜と土曜に行われる稽古の指導もしてくださいますが、すべてがボランティアです。トーナメントの準備は大変で

 3か月前くらいから参加者募集、会場の手配、備品の準備、パンフレットの作成、運営費確保のための広告集めなどに仕事の合間を縫って奔走されています。

 トーナメント前日には、昇段審査やトーナメント参加者が集う合同稽古が行われるのですが、それらの運営も先生方の仕事です。(今年の合同稽古の講師は先述した二子石八段ですが、私が見ておりませんのでリポートは割愛させていただきます。)

 また、当日は会場全体の試合進行の確認、試合結果の収集などのほか、試合の審判もされています。さらに、午後の部では先生方自身も試合に出場しますので大忙しで、頭の下がる思いがします。本当にありがとうございます。

 私たち父母会は、そのような先生方の負担を少しでも軽減できればということで、受付業務や会場設営、そして当日の試合進行のお手伝いをさせていただいています。試合進行のお手伝いとは、試合の順番通りに選手を呼び出して、紅白のサイドの印のタスキをつけ、試合時間を計ったり、試合結果を記録したりするという仕事です。この仕事は一つの試合場に6~7人の人手を要するので、父母会のスタッフだけでは足りません。そのため、デトロイトりんご会補習授業校の中高生や大学の剣道部員にもお手伝いをお願いしています。休憩時間も少なく、約12時間にわたるハードなお手伝いですが、一生懸命やってくれるので助かっています。このほか、父母会では前日および当日の受付業務や、前日の会場設営もお手伝いしています。今年は前日の昇段審査と合同稽古をノバイメドウズ小学校で行ったため、駐車場や校舎入口での誘導も行いました。皆さんお疲れ様でした。

 最後になりますが、このデトロイト・オープン剣道トーナメントは、ここアメリカで、日本人以外の人種の剣士も集い、長年にわたり盛大に実施されているというところに大きな意義があると思います。日本の伝統的な武道である剣道をアメリカに暮らす日本人が受け継ぐこと、そして日本人以外の人々にも理解してもらい、より多くの国々へと広げていくことができれば素晴らしいことです。それは、剣士が剣道を通じて体得している礼儀などの日本の心が受け継がれ、広がっていくということと同じだからです。

 来年度から、日本の中学校の体育の授業では武道が必修となります。国としても武道を推進しようという表れです。この機会に剣道を始めてみませんか。デトロイト剣道道場に興味のある方は

ウェブサイトwww.detroitkendodojo.com

をご覧の上、お問い合わせください。(デトロイト剣道道場父母会 丹羽筆人)

 

Sanpei Live Report: Winter Music Fest 2012三平ライブレポート:Winter Music Fest 2012

<!--:en-->Sanpei Live Report: Winter Music Fest 2012<!--:--><!--:ja-->三平ライブレポート:Winter Music Fest 2012<!--:--> 8

 去る2月5日、Cantonにある日本食レストラン「居酒屋三平」にてミシガン在住バンド有志8組によるライブが行われました。題して「Winter Music Fest 2012」。このライブは昨年暮れのJBSD音楽祭に出演して知り合ったバンド達があつまり企画したのですが、企画もすべて自分たちで行い、また、とりまとめを行ってくれた方のリーダーシップのおかげで無事に開催にこぎつけることができましたが、PA等の機材もすべて自前、PAのオペレーターもバンドメンバーが交代で行った手作り感バリバリ。さて、どんなライブだったかちょこっとレポートしましょう。B4の田口さんと若蟻の前田さんお2人の絶妙な?口上によりライブはスタート。トップバッターは「押尾コージーロー – 大野次郎(Gt)」によるギターソロ演奏。JBSDではじめて聞いたときはその素晴らしいサウンドに驚きましたが、今回もまた名演奏を聞かせてくれました。実はこのライブ、大野さんが2月で帰任されるので送別会の意味もあったのでした。うん、さすがミュージシャンの発想だ。

 2番手は「Egocentric – 有本茂樹(Bs)、岸吉一(Dr)、井田義昭(Gt)、宮田和久(Gt), 加藤有彦(Guest Vo)」。大野さんの後任者の宮田さんと井田さんの超絶ギターバトルは・・・すごかったです。。K’sの加藤さんの参加による「あの名曲」も演奏され聴衆もノリノリ。

 3番手は「若蟻 - 前田和香子(Key/Vo)、有本茂樹(Bs/Vo)、加藤有彦(Gt/Vo)」少し前のバンドとは違いJ-POPを中心に演奏。懐かしい日本の名曲もありでほのぼの系の演奏といった感じかな。

 4番手は「KCB-ケンイチ(G/Vo),シンゴ(Bs),あり(Dr/Cho),マキ(Key/Cho)」ここのバンドはなんと言っても演奏の迫力がすごい。バランスもよく小気味よいリズムが心地良かったですね。

 5番手は「並木バンド - 並木真理子(Vo)、岩田俊治(Gt)、成田雄介(Gt、Bs)、千種俊輔(Guest S.Sax)」  美しいギターの伴奏に乗せたつややかなボーカルが印象的なJ-POPバンドでしたが、なんと、結成して僅かな時間しか立っていないのにチームワークばっちりの聞かせる演奏にびっくり。私(千種)もちょっと参加させていただきました。

  6番手は「Force Majeure - 三尾 ”Marv”雅彦(Vo),井田”ヨシ様”義昭(Gt), 田中 光俊(Bs),堤 絵里 (Key), 冨澤”Duke”氷露秋 (Ds)」えー、このバンドはビジュアル(仮装(失礼!))から演奏まで一貫?していて、激しい演奏は三平が壊れるかと思いました(笑)。ギターの井田さんの楽しいそうな演奏が印象的でしたねー。

 7番手は「K’s – 加藤有彦(Gt/Vo), 新屋敷健一(Bs),岸吉一(Ds),前田和香子(Guest Key),ボーカルの力強い歌声とメリハリのある演奏。そして観客をひきつけるMC・・聞いていて安心感バッチリ。

 そして最後は「B4 – マイケル田口(Gt/Vo)、ぽうる岡(Gt/Vo),サリー水野(Bs/Vo),チャーリー楜澤(Ds/Cho)、ドクター千種(吹き物一般/Vo)」、メンバー平均年齢が50歳を超えましたが、まだまだ若いものにはまけましぇんという演奏は聞く者を安心させていた・・・という話があったり、なかったり・・(笑、

と、ライブは無事に幕を閉じました。この興奮を紙面ではとても伝えられないのが残念・・・なので、これを読んでいるあなた!こういうイベントはぜひ続けて行きたいと思っていますので、次回は足を運んでくださいませ。後悔させませんよっ!。最後に会場の使用を快諾してくださった居酒屋三平の藤原さんと従業員の方へお礼を言いたいと思います。

おしまい  (文章:B4 千種)

 

 去る2月5日、Cantonにある日本食レストラン「居酒屋三平」にてミシガン在住バンド有志8組によるライブが行われました。題して「Winter Music Fest 2012」。このライブは昨年暮れのJBSD音楽祭に出演して知り合ったバンド達があつまり企画したのですが、企画もすべて自分たちで行い、また、とりまとめを行ってくれた方のリーダーシップのおかげで無事に開催にこぎつけることができましたが、PA等の機材もすべて自前、PAのオペレーターもバンドメンバーが交代で行った手作り感バリバリ。さて、どんなライブだったかちょこっとレポートしましょう。B4の田口さんと若蟻の前田さんお2人の絶妙な?口上によりライブはスタート。トップバッターは「押尾コージーロー – 大野次郎(Gt)」によるギターソロ演奏。JBSDではじめて聞いたときはその素晴らしいサウンドに驚きましたが、今回もまた名演奏を聞かせてくれました。実はこのライブ、大野さんが2月で帰任されるので送別会の意味もあったのでした。うん、さすがミュージシャンの発想だ。

 2番手は「Egocentric – 有本茂樹(Bs)、岸吉一(Dr)、井田義昭(Gt)、宮田和久(Gt), 加藤有彦(Guest Vo)」。大野さんの後任者の宮田さんと井田さんの超絶ギターバトルは・・・すごかったです。。K’sの加藤さんの参加による「あの名曲」も演奏され聴衆もノリノリ。

 3番手は「若蟻 - 前田和香子(Key/Vo)、有本茂樹(Bs/Vo)、加藤有彦(Gt/Vo)」少し前のバンドとは違いJ-POPを中心に演奏。懐かしい日本の名曲もありでほのぼの系の演奏といった感じかな。

 4番手は「KCB-ケンイチ(G/Vo),シンゴ(Bs),あり(Dr/Cho),マキ(Key/Cho)」ここのバンドはなんと言っても演奏の迫力がすごい。バランスもよく小気味よいリズムが心地良かったですね。

 5番手は「並木バンド - 並木真理子(Vo)、岩田俊治(Gt)、成田雄介(Gt、Bs)、千種俊輔(Guest S.Sax)」  美しいギターの伴奏に乗せたつややかなボーカルが印象的なJ-POPバンドでしたが、なんと、結成して僅かな時間しか立っていないのにチームワークばっちりの聞かせる演奏にびっくり。私(千種)もちょっと参加させていただきました。

  6番手は「Force Majeure - 三尾 ”Marv”雅彦(Vo),井田”ヨシ様”義昭(Gt), 田中 光俊(Bs),堤 絵里 (Key), 冨澤”Duke”氷露秋 (Ds)」えー、このバンドはビジュアル(仮装(失礼!))から演奏まで一貫?していて、激しい演奏は三平が壊れるかと思いました(笑)。ギターの井田さんの楽しいそうな演奏が印象的でしたねー。

 7番手は「K’s – 加藤有彦(Gt/Vo), 新屋敷健一(Bs),岸吉一(Ds),前田和香子(Guest Key),ボーカルの力強い歌声とメリハリのある演奏。そして観客をひきつけるMC・・聞いていて安心感バッチリ。

 そして最後は「B4 – マイケル田口(Gt/Vo)、ぽうる岡(Gt/Vo),サリー水野(Bs/Vo),チャーリー楜澤(Ds/Cho)、ドクター千種(吹き物一般/Vo)」、メンバー平均年齢が50歳を超えましたが、まだまだ若いものにはまけましぇんという演奏は聞く者を安心させていた・・・という話があったり、なかったり・・(笑、

と、ライブは無事に幕を閉じました。この興奮を紙面ではとても伝えられないのが残念・・・なので、これを読んでいるあなた!こういうイベントはぜひ続けて行きたいと思っていますので、次回は足を運んでくださいませ。後悔させませんよっ!。最後に会場の使用を快諾してくださった居酒屋三平の藤原さんと従業員の方へお礼を言いたいと思います。

おしまい  (文章:B4 千種)

Live Report: Japanese Band “Locus”ライブレポート:日本人バンド「Locus」

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 12月18日、 日本人バンド「LOCUS」が ポンティアック市のライブハウス「THE CROFOOT」でライブを行った。他にもラップミュージックを中心としたグループが集まり、ヒップホップイベントとなった。LOCUSは電子音や生ベースを取り入れるスタイルで斬新なパフォーマンスを見せた。会場は各バンドのサポーターが集い、盛り上がっていた。デトロイトの日本人アーティスト・コミュニティーに刺激を与える、今後の活躍が楽しみだ。

LOCUSについて

LOCUSは無類の音楽好きMC Astro, ベーシストqp, DJ/プログラマーAjektが2009年に結成したグループ。

 各メンバーの多様な音楽的バックグラウンドを組み合せたジャンルの枠組みを超える音楽で人々の心にある情熱に火をつけるべく活動中。昨年3月には自主制作盤5曲入りEP – E.P.O.N.Eを完成させ、CDリリースと同時にiTunesでも配信を開始した。qpとAjektの創り出すワールドミュージック、ブロークンビート、ジャズ、ファンク、エレクトロの要素をちりばめたトラックに絡む変幻自在のAstroの絶妙なラップ/ヴォーカル(時には日本語も?)が各方面から好評を得ている。また、昨年はデトロイト近郊でライブを敢行し、ミステリアスな容姿とは裏腹なエネルギー溢れるステージングに着々とファンが増え始めている。今年もデトロイト近郊を中心としたライブや次の作品のリリースを予定、乞うご期待!

LOCUS FACEBOOK: www.facebook.com/locustyle

LOCUS iTune Store: http://itunes.apple.com/us/artist/locus/id431296985

 

 12月18日、 日本人バンド「LOCUS」が ポンティアック市のライブハウス「THE CROFOOT」でライブを行った。他にもラップミュージックを中心としたグループが集まり、ヒップホップイベントとなった。LOCUSは電子音や生ベースを取り入れるスタイルで斬新なパフォーマンスを見せた。会場は各バンドのサポーターが集い、盛り上がっていた。デトロイトの日本人アーティスト・コミュニティーに刺激を与える、今後の活躍が楽しみだ。

LOCUSについて

LOCUSは無類の音楽好きMC Astro, ベーシストqp, DJ/プログラマーAjektが2009年に結成したグループ。

 各メンバーの多様な音楽的バックグラウンドを組み合せたジャンルの枠組みを超える音楽で人々の心にある情熱に火をつけるべく活動中。昨年3月には自主制作盤5曲入りEP – E.P.O.N.Eを完成させ、CDリリースと同時にiTunesでも配信を開始した。qpとAjektの創り出すワールドミュージック、ブロークンビート、ジャズ、ファンク、エレクトロの要素をちりばめたトラックに絡む変幻自在のAstroの絶妙なラップ/ヴォーカル(時には日本語も?)が各方面から好評を得ている。また、昨年はデトロイト近郊でライブを敢行し、ミステリアスな容姿とは裏腹なエネルギー溢れるステージングに着々とファンが増え始めている。今年もデトロイト近郊を中心としたライブや次の作品のリリースを予定、乞うご期待!

LOCUS FACEBOOK: www.facebook.com/locustyle

LOCUS iTune Store: http://itunes.apple.com/us/artist/locus/id431296985

 

U of M Center for Japanese Studies “Mochitsuki”U of M Center for Japanese Studies “もちつき”

<!--:en-->U of M Center for Japanese Studies “Mochitsuki”<!--:--><!--:ja-->U of M Center for Japanese Studies “もちつき”<!--:--> 5

 年が明けて間もない1月7日(土)、U of M Center for Japanese Studies (ミシガン大学 日本研究センター:以下CJS)主催の餅つきイベントが開催された。お餅つきの実演と試食の他、お正月の遊びであるカルタや双六、そして習字や折り紙などの体験の他、紙芝居、邦楽など、盛りだくさんの企画を組んで、恒例の行事として定着している。ミシガン大学(Ann Arbor, MI)のキャンパス内とあって学生らしき若者の姿も多かったが、幅広い年齢層の人々が訪れていた。CJS関係者や学生に限らず、約120名のボランティアの協力を得、また、JBSD(デトロイト日本商工会)や企業の支援を受けて、このような盛大な催しが入場無料で実現されている。昨年と同じ会場で催されたが、入り口を増やし、人の流れがよりスムースで、実演や音楽を眺め易い配置に換えたため、千数百人という参加者で大盛況ながらも混雑感のない催し場になっていた。 CJSは1947年に創設された米国最古の日本文化研究機関であり、Center for Chinese Studies、Center for Korean Studies と並んでU of M のEast Asia U.S. Department of Education Title VI National Resource Centerの一部でもある。日本に関する研究を継続するだけでなく、それを促進・普及する目的を担っている。さらに日本理解に繋がる活動やイベントの企画や支援も活発に行われている。長い歴史と実績に基づいたそのネットワークは広く強い。日本文化や日本語に通ずる人々や親日家のネットワークの拠点でもあり、今回の催しにも、日本人ではない多くの人々が日本文化紹介に携わっていた。 イベントの目玉である餅つき実演は1階ホールで行われ、音楽演奏のスペースも同じホールに設置された。ホールの吹き抜けに面している階段や踊り場の手すりに張り付いて眺め続けていた人も多く、日本の文化に対する関心の高さが伺えた。

 日本の音楽を紹介したのは2つのグループ。前半は、このイベントに例年出演している邦楽グループ『雅』が琴の優雅な音色で、格調高い古典の調べや映画のテーマ曲などのポップな曲を軽やかに披露した。美しい音色と着物姿にうっとりとした表情の観客の姿があり、演奏後には質問や称賛の言葉を届ける人が続々と集まった。琴を奏でさせてあげた時に少女が見せた満足そうな笑顔が印象的だった。

 後半は3回目の出演となった和太鼓グループ『雷音』。力強い音がホールに響き、空気を震わせた。大小、種類の違う和太鼓の組み合わせや趣きの異なる13の曲を披露。『雷音』のメンバーが主宰する五大湖太鼓センターの生徒たちの演奏もあり、総勢19名による華やかなパフォーマンスが会場に活気を届けた。主宰者ソウルさんは、「エネルギーを届けることができたら嬉しい」と話していた。観客からは、「元気をもらった」「格好よくて感動した」などの感想が寄せられた。 書初めコーナーで「ゆめ」の二文字を何度も書いていた女性は中国系の大学生で、日本関連のイベントは初めてということ。新聞の広告文に倣って綴っていた友人も中国系で、2人とも筆と墨で書くのも初めて。「すごく集中した。気持ちよい経験」「日本との共通点や違いが分かり興味深い」と感想を漏らしていた。楽しい体験型イベントを通して、日本理解が進んでいる。

 ハイライトの餅つきは木の臼と杵を用いて担当者が実演しながら半搗き(つき)した後、希望者に体験のチャンスを提供。日本人の子供でも初めての体験という参加者も多く、「貴重な場で嬉しい」という声がたくさん聞かれた。実演・体験用とは別に、多数の餅つき機をフル回転して搗きあげ、大勢のボランティアの手で丸められたお餅は、ミカンなどと合わせて次々と来場者の手に渡っていった。搗きたての感触と味を楽しみながら談話に弾む人々で溢れた。準備したもち米は70キロ近く。大勢の人に幸せと元気を届けた和やかなお正月イベントだった。 CJSは餅つきの他、年間に数々の催事を実施し支援している。一般公開の企画として、過去30年以上、日本の映画を上映(例年、夏や秋)。‘ヌーン・レクチャー・シリーズ’という日本関連の様々な講演を組み、無料で一般公開している。詳細やCJSの活動についてはwww.ii.umich.edu/cjs/で。

 年が明けて間もない1月7日(土)、U of M Center for Japanese Studies (ミシガン大学 日本研究センター:以下CJS)主催の餅つきイベントが開催された。お餅つきの実演と試食の他、お正月の遊びであるカルタや双六、そして習字や折り紙などの体験の他、紙芝居、邦楽など、盛りだくさんの企画を組んで、恒例の行事として定着している。ミシガン大学(Ann Arbor, MI)のキャンパス内とあって学生らしき若者の姿も多かったが、幅広い年齢層の人々が訪れていた。CJS関係者や学生に限らず、約120名のボランティアの協力を得、また、JBSD(デトロイト日本商工会)や企業の支援を受けて、このような盛大な催しが入場無料で実現されている。昨年と同じ会場で催されたが、入り口を増やし、人の流れがよりスムースで、実演や音楽を眺め易い配置に換えたため、千数百人という参加者で大盛況ながらも混雑感のない催し場になっていた。 CJSは1947年に創設された米国最古の日本文化研究機関であり、Center for Chinese Studies、Center for Korean Studies と並んでU of M のEast Asia U.S. Department of Education Title VI National Resource Centerの一部でもある。日本に関する研究を継続するだけでなく、それを促進・普及する目的を担っている。さらに日本理解に繋がる活動やイベントの企画や支援も活発に行われている。長い歴史と実績に基づいたそのネットワークは広く強い。日本文化や日本語に通ずる人々や親日家のネットワークの拠点でもあり、今回の催しにも、日本人ではない多くの人々が日本文化紹介に携わっていた。 イベントの目玉である餅つき実演は1階ホールで行われ、音楽演奏のスペースも同じホールに設置された。ホールの吹き抜けに面している階段や踊り場の手すりに張り付いて眺め続けていた人も多く、日本の文化に対する関心の高さが伺えた。

 日本の音楽を紹介したのは2つのグループ。前半は、このイベントに例年出演している邦楽グループ『雅』が琴の優雅な音色で、格調高い古典の調べや映画のテーマ曲などのポップな曲を軽やかに披露した。美しい音色と着物姿にうっとりとした表情の観客の姿があり、演奏後には質問や称賛の言葉を届ける人が続々と集まった。琴を奏でさせてあげた時に少女が見せた満足そうな笑顔が印象的だった。

 後半は3回目の出演となった和太鼓グループ『雷音』。力強い音がホールに響き、空気を震わせた。大小、種類の違う和太鼓の組み合わせや趣きの異なる13の曲を披露。『雷音』のメンバーが主宰する五大湖太鼓センターの生徒たちの演奏もあり、総勢19名による華やかなパフォーマンスが会場に活気を届けた。主宰者ソウルさんは、「エネルギーを届けることができたら嬉しい」と話していた。観客からは、「元気をもらった」「格好よくて感動した」などの感想が寄せられた。 書初めコーナーで「ゆめ」の二文字を何度も書いていた女性は中国系の大学生で、日本関連のイベントは初めてということ。新聞の広告文に倣って綴っていた友人も中国系で、2人とも筆と墨で書くのも初めて。「すごく集中した。気持ちよい経験」「日本との共通点や違いが分かり興味深い」と感想を漏らしていた。楽しい体験型イベントを通して、日本理解が進んでいる。

 ハイライトの餅つきは木の臼と杵を用いて担当者が実演しながら半搗き(つき)した後、希望者に体験のチャンスを提供。日本人の子供でも初めての体験という参加者も多く、「貴重な場で嬉しい」という声がたくさん聞かれた。実演・体験用とは別に、多数の餅つき機をフル回転して搗きあげ、大勢のボランティアの手で丸められたお餅は、ミカンなどと合わせて次々と来場者の手に渡っていった。搗きたての感触と味を楽しみながら談話に弾む人々で溢れた。準備したもち米は70キロ近く。大勢の人に幸せと元気を届けた和やかなお正月イベントだった。 CJSは餅つきの他、年間に数々の催事を実施し支援している。一般公開の企画として、過去30年以上、日本の映画を上映(例年、夏や秋)。‘ヌーン・レクチャー・シリーズ’という日本関連の様々な講演を組み、無料で一般公開している。詳細やCJSの活動についてはwww.ii.umich.edu/cjs/で。

2012 North American International Auto Show2012 NAIAS オートショー ~デトロイトで最も華やかなショー~

<!--:en-->2012 North American International Auto Show<!--:--><!--:ja-->2012 NAIAS オートショー ~デトロイトで最も華やかなショー~<!--:--> 13

Detroit Auto Show Charity Preview

毎年1月上旬、デトロイトで開催されるDetroit Auto Show(正式名称:The North American International Auto Show、NAIAS)。その一般公開に先がけて、Press、Industry、Charityの3種類のPreviewが行われている。Previewの最後を飾るCharity Previewは、一般公開の前夜に開催、収益金はChildren’s Hospital of Michigan 、March of Dimesデトロイト支部、Boys Hope Girls Hope of Detroit等、デトロイト近郊の9つの児童関係施設や団体に全て寄付される。開催初年度の1976年から今年までのチャリティー累計額は8700万ドル以上。今年は参加者12,000人、収益金300万ドル、昨年の20%アップという成果だった。

メディアプレビューの2日間では、各自動車メーカーのプレゼンテーションが行なわれた。

現在のチケット代は250ドル/1人(うち240ドルが税金控除対象)だが、アメリカの景気が良好だった90年代には最高値400ドルをマーク。それでも予約待ちが多かったという。この様にチケット代が多少高くても、このイベントがデトロイト社交界で人気を博する秘密は何か。それは、このイベント自体がDetroit Auto Showを契機とした35年以上の伝統があるチャリティーイベントであること、そのイベントにデトロイト自動車産業・関連に貢献、功績を残している人々が一堂に会し、フォーマルな華やかさの中でAuto Showを一緒に祝うという前夜祭的要素、スケールの大きさにあるのではないだろうか。アメリカ人はこの様に一石二鳥にも三鳥にもなるチャリティーイベント作りが本当にうまいと感じ入る。

地元各メディアが「数年ぶりに上向きな展望が感じられた」「明るい要素が多い」など報じた

当日の夜は、展示会場の内外、デトロイト市内のレストランや劇場には各企業が個別に用意したパーティー会場が設けられ、展示場のCobo Hall との間を何台もの観光バスやリムジンがデトロイトの夜の街を賑やかに行き交う。外の寒気とは対照的に熱気に溢れた展示会場内では、冷たいシャンパン片手に新車を物色、名刺交換、歓談、新車の前でポーズを取る紳士淑女たち。どの顔にもDetroit Auto Showが今年も無事に開催される喜びと誇りに満ちている。

代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

そして、デトロイト自動車産業の景気傾向は、このCharity Previewの参加者数と活気、会場の照明&デザイン、無料で配られるシャンペンの量、女性参加者のドレスを見れば一目瞭然だ。今年は、新年から先行きの良さを示すかのように、どれもが◎。特に女性参加者のドレスは正直で、景気が悪化した3年前は地味で控えめなドレスが大半を占めていたのに対し、今年は生地をふんだんに使った光沢あるロングドレス、スパンコールをちりばめた華やかでトレンディーなドレスが目立っていた。しかし、ここで特筆したいのは、地元デトロイト出身の女性参加者の誰もが、自動車関連のキャリア組、ノンキャリア組に関わらず、自動車を見る目があるということだ。シャンペングラス片手に歓談、華奢なヒールで優雅にそぞろ歩きしながらも、今年注目の車は何か、次の車の候補はどれか等、厳しいチェックを入れるのを忘れない。自動車産業関連の話題にも敏感。やはり、幼少から自動車産業発祥の地、デトロイトで生まれ育った女性は違う。会場に華を添えるだけの存在ではないのだ。

各社の電気自動車技術が注目され、アメリカでのエコで環境に優しい車の未来が予想される。
代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

こうして、デトロイト自動車業界きっての社交界、今年のCharity Previewは本来のチャリティーの大義名分を充分に果たしつつ、華やかに、晴々しく、誇り高く過ぎていった。

 

Detroit Auto Show Charity Preview

毎年1月上旬、デトロイトで開催されるDetroit Auto Show(正式名称:The North American International Auto Show、NAIAS)。その一般公開に先がけて、Press、Industry、Charityの3種類のPreviewが行われている。Previewの最後を飾るCharity Previewは、一般公開の前夜に開催、収益金はChildren’s Hospital of Michigan 、March of Dimesデトロイト支部、Boys Hope Girls Hope of Detroit等、デトロイト近郊の9つの児童関係施設や団体に全て寄付される。開催初年度の1976年から今年までのチャリティー累計額は8700万ドル以上。今年は参加者12,000人、収益金300万ドル、昨年の20%アップという成果だった。

メディアプレビューの2日間では、各自動車メーカーのプレゼンテーションが行なわれた。

現在のチケット代は250ドル/1人(うち240ドルが税金控除対象)だが、アメリカの景気が良好だった90年代には最高値400ドルをマーク。それでも予約待ちが多かったという。この様にチケット代が多少高くても、このイベントがデトロイト社交界で人気を博する秘密は何か。それは、このイベント自体がDetroit Auto Showを契機とした35年以上の伝統があるチャリティーイベントであること、そのイベントにデトロイト自動車産業・関連に貢献、功績を残している人々が一堂に会し、フォーマルな華やかさの中でAuto Showを一緒に祝うという前夜祭的要素、スケールの大きさにあるのではないだろうか。アメリカ人はこの様に一石二鳥にも三鳥にもなるチャリティーイベント作りが本当にうまいと感じ入る。

地元各メディアが「数年ぶりに上向きな展望が感じられた」「明るい要素が多い」など報じた

当日の夜は、展示会場の内外、デトロイト市内のレストランや劇場には各企業が個別に用意したパーティー会場が設けられ、展示場のCobo Hall との間を何台もの観光バスやリムジンがデトロイトの夜の街を賑やかに行き交う。外の寒気とは対照的に熱気に溢れた展示会場内では、冷たいシャンパン片手に新車を物色、名刺交換、歓談、新車の前でポーズを取る紳士淑女たち。どの顔にもDetroit Auto Showが今年も無事に開催される喜びと誇りに満ちている。

代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

そして、デトロイト自動車産業の景気傾向は、このCharity Previewの参加者数と活気、会場の照明&デザイン、無料で配られるシャンペンの量、女性参加者のドレスを見れば一目瞭然だ。今年は、新年から先行きの良さを示すかのように、どれもが◎。特に女性参加者のドレスは正直で、景気が悪化した3年前は地味で控えめなドレスが大半を占めていたのに対し、今年は生地をふんだんに使った光沢あるロングドレス、スパンコールをちりばめた華やかでトレンディーなドレスが目立っていた。しかし、ここで特筆したいのは、地元デトロイト出身の女性参加者の誰もが、自動車関連のキャリア組、ノンキャリア組に関わらず、自動車を見る目があるということだ。シャンペングラス片手に歓談、華奢なヒールで優雅にそぞろ歩きしながらも、今年注目の車は何か、次の車の候補はどれか等、厳しいチェックを入れるのを忘れない。自動車産業関連の話題にも敏感。やはり、幼少から自動車産業発祥の地、デトロイトで生まれ育った女性は違う。会場に華を添えるだけの存在ではないのだ。

各社の電気自動車技術が注目され、アメリカでのエコで環境に優しい車の未来が予想される。
代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

こうして、デトロイト自動車業界きっての社交界、今年のCharity Previewは本来のチャリティーの大義名分を充分に果たしつつ、華やかに、晴々しく、誇り高く過ぎていった。

 

JBSD Music Festival 2011JBSD音楽祭 ~Music Festival 2011~

<!--:en-->JBSD Music Festival 2011<!--:--><!--:ja-->JBSD音楽祭 ~Music Festival 2011~<!--:--> 11

 JBSD(デトロイト日本商工会)文化部会主催の音楽祭 “JBSD Music Festival” が、11月7日 (日)、Novi Middle School Auditorium にて開催された。この音楽イベントは、過去にデトロイトのベルアイル島で行なわれていたJBSD主催による桜祭り・写生大会の一環のタレントショー部門として2003年に始まり、のちに写生大会の会場がデトロイト動物園に移転したことを機に、音楽祭として独立した。コンテスト式や、J-ポップミュージックに焦点を当てた年など、形式は推移しながらこれまで展開されてきた。

 今年は、バンド演奏を中心に、ピアノやギターの独奏を含む9組の出演により、バラエティーに富んだプログラムで繰り広げられた。JBSD会員及びその家族とりんご会補習授業校生徒・卒業生を含む個人又はグループ(但し中学生以上)を対象に出場者が募集されるが、年々顔ぶれを入れ替えながらも充実した参加者が保たれている。音楽的才能に恵まれ、それを楽しみ分かちあう人々がこの地に多く存在することに、あらためて感心させられる。

 今年の開催日は、外はあいにくの、小雨が降ったり止んだりの愚図ついた天気であったが、会場内には音楽好きの情熱が満ち、聴衆にもパワーを与えていた。

 MC(総合司会)を務めたヴォイトコフスキーさんは、秋に開催されたJSDウィメンスクラブ/JBSD文化部会共催の日本祭りでの舞台司会もこなしたが、「忙しい中でたくさん練習していると思います」とレベルの高さを称賛し、さらに出演者たちが楽しむ為に時間を作っていることもすばらしい、と言葉を寄せた。

 幕開けは、溌剌とした歌声がフレッシュなバンド「ドラエックス」。この音楽祭のために結成し1ヶ月で、数少ない合同練習だったとのことだが、息の合った演奏でポップを披露した。観客の手拍子や声援も加わって元気なスタートを切った。

 ピアニストの「ショパン3世」はアニメ「ルパン三世」をもじったコメディックなステージ名とは裏腹に、正統派のタッチで見事にショパンの夜想曲を披露した。緩やかな小曲を 落ち着いた透き通るような音色で奏で、聴衆を魅了した。

 「デトロイト・リンゴ・スターズ」はデトロイトりんご会補習授業校の教頭や講師もメンバーで、大人のエネルギーとパワーをしっかりアピールした。ボーカルはタンバリンを片手に、懐かしいアメリカロックで会場を盛り上げた。

 ギタリストの「押尾コージロー」はギターの常識を超える演奏を披露。指先で弦を弾き、ギターの本体を叩くことでメロディーとリズムを一人でこなしていた。高度なパフォーマンスに感嘆が集まったギターソロだった。

 今年は特別編成で登場したロックバンドの「K’s Special」はプロではないかと思わせるほどのパフォーマンスで難易度の高いハードロックとオリジナル曲を演奏した。ステージ慣れしたトークで会場と一体化していた 。

 前年の音楽祭を観て刺激を受け今回初参加したギタリストの「OHIDEDON」。 緊張のあまりステージ上で右足のお母さん指がつってしまったことを告白し、 観客を笑わせた。若者向けする明るいJPOPSで会場を元気に盛り上げた。

 ギター雑誌にも掲載された経験のある凄腕ギタリストを含む5人組のメタルバンド「Force Majeure」は、ギター魂を籠めて絶叫。パワフルな演奏とヘッドバングで会場一杯にヘビーメタルを響かせた。

 「LOCUS」は、ボーカル、ベースとプログラマーの3人構成という珍しい組み合わせのバンド。それぞれインパクトのある個性的なマスクをつけ、電子音楽とラップによるオリジナル曲を披露した。

 最後はJBSD音楽祭のレギュラーとも言える5人組のブルースバンド「B4」。エルビス・プレスリーや忌野清志郎など、懐かしいクラシックロックなどをカバーし、会場からはファンの声援も多く、フィナーレを盛り上げた。

☆ ☆ ☆

 この音楽祭には多くの家族連れや幅広い世代が足を運び、普段は馴染みの薄いジャンルの音楽や一世代前後の曲に触れることの出来る良い機会にもなっている。能力を隠している人がまだまだ存在するに違いない。更なる広がりに期待したい。

 JBSD(デトロイト日本商工会)文化部会主催の音楽祭 “JBSD Music Festival” が、11月7日 (日)、Novi Middle School Auditorium にて開催された。この音楽イベントは、過去にデトロイトのベルアイル島で行なわれていたJBSD主催による桜祭り・写生大会の一環のタレントショー部門として2003年に始まり、のちに写生大会の会場がデトロイト動物園に移転したことを機に、音楽祭として独立した。コンテスト式や、J-ポップミュージックに焦点を当てた年など、形式は推移しながらこれまで展開されてきた。

 今年は、バンド演奏を中心に、ピアノやギターの独奏を含む9組の出演により、バラエティーに富んだプログラムで繰り広げられた。JBSD会員及びその家族とりんご会補習授業校生徒・卒業生を含む個人又はグループ(但し中学生以上)を対象に出場者が募集されるが、年々顔ぶれを入れ替えながらも充実した参加者が保たれている。音楽的才能に恵まれ、それを楽しみ分かちあう人々がこの地に多く存在することに、あらためて感心させられる。

 今年の開催日は、外はあいにくの、小雨が降ったり止んだりの愚図ついた天気であったが、会場内には音楽好きの情熱が満ち、聴衆にもパワーを与えていた。

 MC(総合司会)を務めたヴォイトコフスキーさんは、秋に開催されたJSDウィメンスクラブ/JBSD文化部会共催の日本祭りでの舞台司会もこなしたが、「忙しい中でたくさん練習していると思います」とレベルの高さを称賛し、さらに出演者たちが楽しむ為に時間を作っていることもすばらしい、と言葉を寄せた。

 幕開けは、溌剌とした歌声がフレッシュなバンド「ドラエックス」。この音楽祭のために結成し1ヶ月で、数少ない合同練習だったとのことだが、息の合った演奏でポップを披露した。観客の手拍子や声援も加わって元気なスタートを切った。

 ピアニストの「ショパン3世」はアニメ「ルパン三世」をもじったコメディックなステージ名とは裏腹に、正統派のタッチで見事にショパンの夜想曲を披露した。緩やかな小曲を 落ち着いた透き通るような音色で奏で、聴衆を魅了した。

 「デトロイト・リンゴ・スターズ」はデトロイトりんご会補習授業校の教頭や講師もメンバーで、大人のエネルギーとパワーをしっかりアピールした。ボーカルはタンバリンを片手に、懐かしいアメリカロックで会場を盛り上げた。

 ギタリストの「押尾コージロー」はギターの常識を超える演奏を披露。指先で弦を弾き、ギターの本体を叩くことでメロディーとリズムを一人でこなしていた。高度なパフォーマンスに感嘆が集まったギターソロだった。

 今年は特別編成で登場したロックバンドの「K’s Special」はプロではないかと思わせるほどのパフォーマンスで難易度の高いハードロックとオリジナル曲を演奏した。ステージ慣れしたトークで会場と一体化していた 。

 前年の音楽祭を観て刺激を受け今回初参加したギタリストの「OHIDEDON」。 緊張のあまりステージ上で右足のお母さん指がつってしまったことを告白し、 観客を笑わせた。若者向けする明るいJPOPSで会場を元気に盛り上げた。

 ギター雑誌にも掲載された経験のある凄腕ギタリストを含む5人組のメタルバンド「Force Majeure」は、ギター魂を籠めて絶叫。パワフルな演奏とヘッドバングで会場一杯にヘビーメタルを響かせた。

 「LOCUS」は、ボーカル、ベースとプログラマーの3人構成という珍しい組み合わせのバンド。それぞれインパクトのある個性的なマスクをつけ、電子音楽とラップによるオリジナル曲を披露した。

 最後はJBSD音楽祭のレギュラーとも言える5人組のブルースバンド「B4」。エルビス・プレスリーや忌野清志郎など、懐かしいクラシックロックなどをカバーし、会場からはファンの声援も多く、フィナーレを盛り上げた。

☆ ☆ ☆

 この音楽祭には多くの家族連れや幅広い世代が足を運び、普段は馴染みの薄いジャンルの音楽や一世代前後の曲に触れることの出来る良い機会にもなっている。能力を隠している人がまだまだ存在するに違いない。更なる広がりに期待したい。

JBSD Foundation Grand Award CeremonyJBSD基金2011年度 Grant Award 贈呈式

<!--:en-->JBSD Foundation Grand Award Ceremony<!--:--><!--:ja-->JBSD基金2011年度 Grant Award 贈呈式<!--:-->

文化・芸術・教育・公共・慈善など40の団体に寄付

 JBSD基金2011年度 Grant Award 贈呈式が12月9日、ノバイ市のシェラトンホテルで行われた。JBSD基金は、Japan Business Society of Detroit(デトロイト日本商工会)によって、米国社会への地域貢献と感謝の気持ちを表すために1992年に設立され、今回は20周年にあたる。日本人子女が通う現地校や日米交流に貢献している団体に限らず、教育・文化など地域社会促進に貢献している組織、研究機関などを対象に資金面の支援を継続してきている。

 2011年度は右記のデトロイト近郊の40団体に総額約7万9百ドルが贈られた。加藤栄治JBSD基金理事長の挨拶後、各受賞団体の代表者に寄付金が手渡され、それぞれの代表者は感謝の言葉と、各団体の概要や活動内容、基金の使途を伝えた。

 この基金の恩恵を受けて日本訪問を予定している高校生が代表者とともに挨拶に立った。「ペンパルとの交流やホームステイが楽しみです。将来的にはJETプログラムに応募することも考えています。このグラントがあることで、とても高額な旅が可能になり、とても感謝しています。」(原文は英語)と、期待や意欲の言葉を直に伝えた。

 又、ウェイン・ステイト大学では初めてジャパンクラブが立ち上げられ、贈呈されるグラントは今後の活動に大きく貢献するとのこと。会場にはミシガン大学やイースタン・ミシガン大学のジャパンクラブの会長も揃い、活発な意見交換とアドバイスのやりとりがなされる姿も見られた。

 世界的な不景気の煽りから随所で、特に教育現場での厳しい予算削減が余儀なくされている昨今、デトロイト近郊社会への、特に将来を担う若者たちへのたゆまぬ資金援助は、大変重要な意義を持つ。基金そのものの社会的貢献もさることながら、援助する側とされる側が一堂に会し互いの存在と努力を確認し合う、相互理解と日米親善を再認識させられる尊い場であった。

As released by the JBSD Foundation:

Novi, MI, December 9, 2011 – The Japan Business Society of Detroit (JBSD) Foundation has donated $70,900 in financial assistance to 40 cultural, artistic, educational, civic, and charitable organizations, it was announced by Mr. Eiji Kato, President of the JBSD Foundation.

The JBSD Foundation hosted the 20th Annual Grants Award ceremony to celebrate these contributions on Friday, December 9, 2011, from 4:00 – 6:00 p.m at the Sheraton Detroit Novi Hotel, Novi, MI. The Honorable Kuninori Matsuda, Consul General of Japan at Detroit, and other dignitaries participated in the event.

“This is the 20th Anniversary of JBSD Foundation and we are proud of our continued support of community organizations that promote community enhancement, education, and research as well as unity between the Japanese and American cultures for 20 consecutive years. Many of our recipients represent youth and non-profit scholastic programs,” said Mr. Kato.

To date, $1.5 Million has been distributed to organizations throughout Southeast Michigan, with a special emphasis on the Greater Detroit Metropolitan area.

The JBSD Foundation is the philanthropic arm of the Japan Business Society of Detroit (JBSD), which oversees the largest group of global investors in Michigan, with over 250 companies and 1,550 members. The JBSD enhances understanding and mutual cooperation between Japanese and Americans through community and business involvement.

文化・芸術・教育・公共・慈善など40の団体に寄付

 JBSD基金2011年度 Grant Award 贈呈式が12月9日、ノバイ市のシェラトンホテルで行われた。JBSD基金は、Japan Business Society of Detroit(デトロイト日本商工会)によって、米国社会への地域貢献と感謝の気持ちを表すために1992年に設立され、今回は20周年にあたる。日本人子女が通う現地校や日米交流に貢献している団体に限らず、教育・文化など地域社会促進に貢献している組織、研究機関などを対象に資金面の支援を継続してきている。

 2011年度は右記のデトロイト近郊の40団体に総額約7万9百ドルが贈られた。加藤栄治JBSD基金理事長の挨拶後、各受賞団体の代表者に寄付金が手渡され、それぞれの代表者は感謝の言葉と、各団体の概要や活動内容、基金の使途を伝えた。

 この基金の恩恵を受けて日本訪問を予定している高校生が代表者とともに挨拶に立った。「ペンパルとの交流やホームステイが楽しみです。将来的にはJETプログラムに応募することも考えています。このグラントがあることで、とても高額な旅が可能になり、とても感謝しています。」(原文は英語)と、期待や意欲の言葉を直に伝えた。

 又、ウェイン・ステイト大学では初めてジャパンクラブが立ち上げられ、贈呈されるグラントは今後の活動に大きく貢献するとのこと。会場にはミシガン大学やイースタン・ミシガン大学のジャパンクラブの会長も揃い、活発な意見交換とアドバイスのやりとりがなされる姿も見られた。

 世界的な不景気の煽りから随所で、特に教育現場での厳しい予算削減が余儀なくされている昨今、デトロイト近郊社会への、特に将来を担う若者たちへのたゆまぬ資金援助は、大変重要な意義を持つ。基金そのものの社会的貢献もさることながら、援助する側とされる側が一堂に会し互いの存在と努力を確認し合う、相互理解と日米親善を再認識させられる尊い場であった。

As released by the JBSD Foundation:

Novi, MI, December 9, 2011 – The Japan Business Society of Detroit (JBSD) Foundation has donated $70,900 in financial assistance to 40 cultural, artistic, educational, civic, and charitable organizations, it was announced by Mr. Eiji Kato, President of the JBSD Foundation.

The JBSD Foundation hosted the 20th Annual Grants Award ceremony to celebrate these contributions on Friday, December 9, 2011, from 4:00 – 6:00 p.m at the Sheraton Detroit Novi Hotel, Novi, MI. The Honorable Kuninori Matsuda, Consul General of Japan at Detroit, and other dignitaries participated in the event.

“This is the 20th Anniversary of JBSD Foundation and we are proud of our continued support of community organizations that promote community enhancement, education, and research as well as unity between the Japanese and American cultures for 20 consecutive years. Many of our recipients represent youth and non-profit scholastic programs,” said Mr. Kato.

To date, $1.5 Million has been distributed to organizations throughout Southeast Michigan, with a special emphasis on the Greater Detroit Metropolitan area.

The JBSD Foundation is the philanthropic arm of the Japan Business Society of Detroit (JBSD), which oversees the largest group of global investors in Michigan, with over 250 companies and 1,550 members. The JBSD enhances understanding and mutual cooperation between Japanese and Americans through community and business involvement.

2011 WINTER FAMILY CONCERT by WPGC2011 WINTER FAMILY CONCERT by WPGC

<!--:en-->2011 WINTER FAMILY CONCERT by WPGC<!--:--><!--:ja-->2011 WINTER FAMILY CONCERT by WPGC<!--:--> 5

 去る12月5日(日)、男声合唱団ホワイトパイン・グリークラブ(以下WPGC) の”ウインター・ファミリー・コンサート 2011”がファーミントンヒルズ市にある教会(Faith Covenant Church)で催された。デトロイト地区で活動するWPGCはコミュニティやビジネス関連のイベントに出演するなど、歌を通して文化紹介や日米交流を行なっている。昨年(2011年)5月には、ニューヨークのカーネギーホールにて、仙台を中心に活動している混声合唱団「萩」の主催による「みちのく震災支援・日米合唱チャリティコンサート」で、ニューヨーク男声合唱団と共に歌う機会もあった。

 定期コンサートは年に2回催しており、数百人の収容力があるホールで開催した年もあった。WPGCの会長を務める斎藤秀美氏の話によれば、「今回は家族に聞かせるという原点に戻りました」といのこと。とはいえ、会場には家族や友人に限らず、大勢のファンが足を運び、豊かな音楽に満たされた時と空間を楽しんでいた。

 コンサートはLet’s Go Down in Jordan を歌いながらのWPGC入場でスタート。斎藤会長よりサポートに対する感謝の言葉が述べられた後、忘れがたい経験として、前述のカーネギーホールでの演奏や、6月に在デトロイト日本国領事館との共催で、ミシガンでの東日本大震災への支援に対する感謝の意を籠めて行なった「ありがとうコンサート」について概略を告げた。

 第1ステージでは、渋い男性がたが選ぶには少々意外な、アニメ映画「天空の城ラピュタ」の挿入歌「君をのせて」を重厚にのびやかに熱唱した後、英語で「Sailing Sailing」を爽やかに歌い上げた。クリスマスシーズンに相応しい「O Holy Night」では、男声独特の深い響きで荘厳な祈りのメッセージを観客に届けた。

 第2ステージは女声合唱団Trillium の登場。進行役を務めた団員のマイヤー氏が「TrilliumはWPGCの母です」と恭しく紹介した。12年以上前に、ハレルヤコーラスの男声パートのためにご主人がたが引っ張り出されたのが始まりだったそうだ。

 Trilliumは、クリスマスキャロル「きよしこの夜」の他、冬にちなんだ唱歌「冬景色&雪」、そして日本の大ヒット曲「世界でひとつだけの花」と「ハナミズキ」、いずれも優しさに溢れたポピュラーな5曲を美しい歌声とハーモニーで綴った。

 第3ステージは今回のスペシャルゲスト、団員のお嬢様でもあるバイオリン奏者 佐藤遥野さんと、遥野さんが学んでいる音楽学校(Cleveland Institute of Music)の友人チェロ奏者による二重奏。ヘンデルの”Passacaglia”を披露してくれた。技巧的にかなり難しい曲を颯爽と弾きこなした少女達に割れんばかりの拍手喝采が湧き上がった。

 続くステージはWPGCの2回目の登場。「ふるさとの四季」より抜粋で、「春の小川」「夏は来ぬ」「紅葉」など、日本の季節を穏やかな歌声で表現し、観客を郷愁の思いに浸らせてくれた。複雑にパートが絡み合う「斉太郎節」も見事に歌い上げた。

 WPGCの前半の衣裳は黒の蝶ネクタイとカマーバンドだったものを、後半は赤に“お色直し”。舞台に並んだポインセチアとマッチしてクリスマスらしい雰囲気を高めていた。胸にポインセチアの花飾りをつけたTrilliumが最後のステージに加わって一層華やかさを増した。会場の観客と共に「見上げてごらん夜の星を」を歌って、和やかなコンサートの幕は閉じられた。

 

 去る12月5日(日)、男声合唱団ホワイトパイン・グリークラブ(以下WPGC) の”ウインター・ファミリー・コンサート 2011”がファーミントンヒルズ市にある教会(Faith Covenant Church)で催された。デトロイト地区で活動するWPGCはコミュニティやビジネス関連のイベントに出演するなど、歌を通して文化紹介や日米交流を行なっている。昨年(2011年)5月には、ニューヨークのカーネギーホールにて、仙台を中心に活動している混声合唱団「萩」の主催による「みちのく震災支援・日米合唱チャリティコンサート」で、ニューヨーク男声合唱団と共に歌う機会もあった。

 定期コンサートは年に2回催しており、数百人の収容力があるホールで開催した年もあった。WPGCの会長を務める斎藤秀美氏の話によれば、「今回は家族に聞かせるという原点に戻りました」といのこと。とはいえ、会場には家族や友人に限らず、大勢のファンが足を運び、豊かな音楽に満たされた時と空間を楽しんでいた。

 コンサートはLet’s Go Down in Jordan を歌いながらのWPGC入場でスタート。斎藤会長よりサポートに対する感謝の言葉が述べられた後、忘れがたい経験として、前述のカーネギーホールでの演奏や、6月に在デトロイト日本国領事館との共催で、ミシガンでの東日本大震災への支援に対する感謝の意を籠めて行なった「ありがとうコンサート」について概略を告げた。

 第1ステージでは、渋い男性がたが選ぶには少々意外な、アニメ映画「天空の城ラピュタ」の挿入歌「君をのせて」を重厚にのびやかに熱唱した後、英語で「Sailing Sailing」を爽やかに歌い上げた。クリスマスシーズンに相応しい「O Holy Night」では、男声独特の深い響きで荘厳な祈りのメッセージを観客に届けた。

 第2ステージは女声合唱団Trillium の登場。進行役を務めた団員のマイヤー氏が「TrilliumはWPGCの母です」と恭しく紹介した。12年以上前に、ハレルヤコーラスの男声パートのためにご主人がたが引っ張り出されたのが始まりだったそうだ。

 Trilliumは、クリスマスキャロル「きよしこの夜」の他、冬にちなんだ唱歌「冬景色&雪」、そして日本の大ヒット曲「世界でひとつだけの花」と「ハナミズキ」、いずれも優しさに溢れたポピュラーな5曲を美しい歌声とハーモニーで綴った。

 第3ステージは今回のスペシャルゲスト、団員のお嬢様でもあるバイオリン奏者 佐藤遥野さんと、遥野さんが学んでいる音楽学校(Cleveland Institute of Music)の友人チェロ奏者による二重奏。ヘンデルの”Passacaglia”を披露してくれた。技巧的にかなり難しい曲を颯爽と弾きこなした少女達に割れんばかりの拍手喝采が湧き上がった。

 続くステージはWPGCの2回目の登場。「ふるさとの四季」より抜粋で、「春の小川」「夏は来ぬ」「紅葉」など、日本の季節を穏やかな歌声で表現し、観客を郷愁の思いに浸らせてくれた。複雑にパートが絡み合う「斉太郎節」も見事に歌い上げた。

 WPGCの前半の衣裳は黒の蝶ネクタイとカマーバンドだったものを、後半は赤に“お色直し”。舞台に並んだポインセチアとマッチしてクリスマスらしい雰囲気を高めていた。胸にポインセチアの花飾りをつけたTrilliumが最後のステージに加わって一層華やかさを増した。会場の観客と共に「見上げてごらん夜の星を」を歌って、和やかなコンサートの幕は閉じられた。

Japanese School of Detroit Open Houseデトロイトりんご会 補習授業校 オープンハウス

<!--:en-->Japanese School of Detroit Open House<!--:--><!--:ja-->デトロイトりんご会 補習授業校 オープンハウス<!--:--> 10

 ノバイの新校舎に移転してから約1ヶ月が経過した11月19日(土)、近隣関係者との相互理解を目的に、校舎を使用しているノバイメドウズ及び近隣教育関係者などを招待して「補習校紹介行事(オープンハウス)」が開催された。

 午前9時30分の開会式にはノバイ市側からボブガット市長を始めオークランドカウンティーやノバイ市の役職者、教育委員会代表者など30名の来賓、日本側からは松田在デトロイト総領事を筆頭に10名の来賓が参列して開会式が始まった。君島校長、ノバイ学校区教育長の挨拶に続いて、りんご会の甘利理事長より補習校紹介、松田総領事のスピーチがあり、その後、校内視察に移った。関係者は日本の授業を興味深く視察していた。体育館には学用品や制服、お弁当など学校生活に関連する品々、伝統や行事を伝える物、児童生徒の学習作品などが多数展示された。この日、幼稚園部は『お店屋さんごっこ』活動の真っ最中で、参観者の中には園児たちが工作したお寿司やケーキの買い物を一緒に楽しむ光景も見られ、和やかな雰囲気が漂っていた。準備や工作の質の高さに称賛が集まり、「ディテールがすばらしい!」という感想も聞こえた。

 引き続き、2011年度のETJ(Educators to Japan: 現地校教育関係者日本派遣)プログラムで6月に日本に派遣された教育関係者の報告の時間がもたれた。同プログラムは駐在員子女を受け入れている現地校の先生方に感謝と日本文化理解を図る目的で1975年にロサンゼルスで始まり、以後、参加地域が増え、デトロイト地区では1992年からJBSD(デトロイト日本商工会)がスポンサーとなって継続している。報告に先立って、中浜JBSD事務局長よりETJプログラムの経緯や概要について説明がなされ、日本という異文化に身を置いて、生徒たちの気持ちを知ってもらうことに意義があることなどを伝えた。例年多数の応募者の中から8名前後を送り出してきたが、今年度の参加者は2名。参加者の1人であるウェバー氏(ノバイ学校区副教育長)は「3月に起こった悲惨な地震と津波の後、多くの人が参加を辞退。今回日本訪問を選んだ参加者には理解と開かれた心という特質が見られた」と帰国エッセイに記した。(*ETJプログラムには世界各地から参加。)ウェバー氏は「日本は教育や子育てに対する意識が高い」と全体の印象を語り、小学校訪問では学習に対する集中度や規律に感銘を受けたことなどを伝えた。もう1人の参加者サウスワース先生(ノバイミドルスクール)は言葉が通じないことが大変不便であることを実感し、「言葉の壁があることで、豊富な知識と経験を持っていても表現できないのだと認識した」とエッセイに綴り、立体駐車場のスペース効率や、伝統や古いものを大切に保存していることなど、学ぶことが多かったと感想を述べた。スライドを利用した2人の報告は多くの分かり易い情報を参観者に提供した。

 最後にノバイ市の新市長ガット氏の挨拶、甘利りんご会理事長の感謝を籠めた閉会の挨拶をもって行事は滞りなく終了した。

 1973年の補習授業校設立に尽力し、初代校長に就任して学校運営を支えた片岡氏も当日臨席。近隣コミュニティーとの友好な関係や学校施設について、「発足時は23人の生徒数でしたが、公立の校舎はどこも貸してもらえず、クランブルックアカデミーのキンダールームを借りました。一切汚さないという条件でしたから、毎週保護者が大掃除をして磨き上げるなど、継続のために努力をしました」「ノバイ市がこのように援助してくれることは、当時のことを思うと驚きです。補習授業校の関係者は大いに頑張って、市に対して恩返しをして欲しい」と感想や願いを語っていた。

 ノバイ学校区教育長(Dr.Matthews)は挨拶の中、歓迎の言葉に加えて「あなた方が我々コミュニティーに持ち込んでくれたものに感謝をしている」と表明。ノバイ市長からは「文化の多様性がノバイ市の素晴らしさのひとつ」「我々にできることがあれば喜んで力を尽くしたい」と歓迎の意が伝えられた。

 また、同日の式では、オークランドカウンティーからの‘姫路城のジオラマ’ の贈答セレモニーも実施された。数十センチ大の精巧なジオラマは、日本と縁の深い米国人が制作したもので、この日は娘のローレンさんが参列。 「私の母親は熊本出身です。オークランドカウンティーには日系企業、日本人が多く、いろいろな繋がりがあります。この城を見てその結びつきに思いを馳せてくれたら嬉しい」と思いを話してくれた。

 日米の親交と深い絆を実感した一連のイベントであった。

 

 ノバイの新校舎に移転してから約1ヶ月が経過した11月19日(土)、近隣関係者との相互理解を目的に、校舎を使用しているノバイメドウズ及び近隣教育関係者などを招待して「補習校紹介行事(オープンハウス)」が開催された。

 午前9時30分の開会式にはノバイ市側からボブガット市長を始めオークランドカウンティーやノバイ市の役職者、教育委員会代表者など30名の来賓、日本側からは松田在デトロイト総領事を筆頭に10名の来賓が参列して開会式が始まった。君島校長、ノバイ学校区教育長の挨拶に続いて、りんご会の甘利理事長より補習校紹介、松田総領事のスピーチがあり、その後、校内視察に移った。関係者は日本の授業を興味深く視察していた。体育館には学用品や制服、お弁当など学校生活に関連する品々、伝統や行事を伝える物、児童生徒の学習作品などが多数展示された。この日、幼稚園部は『お店屋さんごっこ』活動の真っ最中で、参観者の中には園児たちが工作したお寿司やケーキの買い物を一緒に楽しむ光景も見られ、和やかな雰囲気が漂っていた。準備や工作の質の高さに称賛が集まり、「ディテールがすばらしい!」という感想も聞こえた。

 引き続き、2011年度のETJ(Educators to Japan: 現地校教育関係者日本派遣)プログラムで6月に日本に派遣された教育関係者の報告の時間がもたれた。同プログラムは駐在員子女を受け入れている現地校の先生方に感謝と日本文化理解を図る目的で1975年にロサンゼルスで始まり、以後、参加地域が増え、デトロイト地区では1992年からJBSD(デトロイト日本商工会)がスポンサーとなって継続している。報告に先立って、中浜JBSD事務局長よりETJプログラムの経緯や概要について説明がなされ、日本という異文化に身を置いて、生徒たちの気持ちを知ってもらうことに意義があることなどを伝えた。例年多数の応募者の中から8名前後を送り出してきたが、今年度の参加者は2名。参加者の1人であるウェバー氏(ノバイ学校区副教育長)は「3月に起こった悲惨な地震と津波の後、多くの人が参加を辞退。今回日本訪問を選んだ参加者には理解と開かれた心という特質が見られた」と帰国エッセイに記した。(*ETJプログラムには世界各地から参加。)ウェバー氏は「日本は教育や子育てに対する意識が高い」と全体の印象を語り、小学校訪問では学習に対する集中度や規律に感銘を受けたことなどを伝えた。もう1人の参加者サウスワース先生(ノバイミドルスクール)は言葉が通じないことが大変不便であることを実感し、「言葉の壁があることで、豊富な知識と経験を持っていても表現できないのだと認識した」とエッセイに綴り、立体駐車場のスペース効率や、伝統や古いものを大切に保存していることなど、学ぶことが多かったと感想を述べた。スライドを利用した2人の報告は多くの分かり易い情報を参観者に提供した。

 最後にノバイ市の新市長ガット氏の挨拶、甘利りんご会理事長の感謝を籠めた閉会の挨拶をもって行事は滞りなく終了した。

 1973年の補習授業校設立に尽力し、初代校長に就任して学校運営を支えた片岡氏も当日臨席。近隣コミュニティーとの友好な関係や学校施設について、「発足時は23人の生徒数でしたが、公立の校舎はどこも貸してもらえず、クランブルックアカデミーのキンダールームを借りました。一切汚さないという条件でしたから、毎週保護者が大掃除をして磨き上げるなど、継続のために努力をしました」「ノバイ市がこのように援助してくれることは、当時のことを思うと驚きです。補習授業校の関係者は大いに頑張って、市に対して恩返しをして欲しい」と感想や願いを語っていた。

 ノバイ学校区教育長(Dr.Matthews)は挨拶の中、歓迎の言葉に加えて「あなた方が我々コミュニティーに持ち込んでくれたものに感謝をしている」と表明。ノバイ市長からは「文化の多様性がノバイ市の素晴らしさのひとつ」「我々にできることがあれば喜んで力を尽くしたい」と歓迎の意が伝えられた。

 また、同日の式では、オークランドカウンティーからの‘姫路城のジオラマ’ の贈答セレモニーも実施された。数十センチ大の精巧なジオラマは、日本と縁の深い米国人が制作したもので、この日は娘のローレンさんが参列。 「私の母親は熊本出身です。オークランドカウンティーには日系企業、日本人が多く、いろいろな繋がりがあります。この城を見てその結びつきに思いを馳せてくれたら嬉しい」と思いを話してくれた。

 日米の親交と深い絆を実感した一連のイベントであった。