Saturday, April 20, 2024

2022年を迎えて 新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の終わりが見えない中での正月を迎えることになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 昨年は、バイデン政権が発足し、前政権とは異なる政策が次々と打ち出されました。日本でも岸田首相の下で新たな内閣が発足しました。このように日米両国で大きな政治的な変化がありましたが、日本と米国の友好関係が何ら変わることがないことに日本と米国の絆の強さを感じます。

 昨年は、コロナウイルス感染症のためにイベントなどが軒並みキャンセルされました。しかしながら、9月にサギノー市の日本文化センターでコロナ対策を徹底した上で日本祭りが開催されました。この祭りには多くの地元の米国人たちが参加し、様々な日本文化に触れていました。
このイベントの目玉の一つは立派な茶室での茶道のデモンストレーションです。

 サギノー市は徳島市と姉妹都市関係にあります。サギノー市の茶室は、両市の交流、友好関係の賜物として建てられました。この茶室を含む日本庭園、その庭園での様々な日本文化イベント、そこに集まる多くの地元の方々等を思うと、市民レベル、草の根レベルでの日米の友好関係は両国関係の基盤をなすように感じました。多くのミシガンの方が日本文化に関心を示してくれているということはありがたいことです。

 ミシガン州は滋賀県と姉妹州県関係にあることに加え、27の姉妹都市関係があります。さまざまな交流活動が行われています。そうした活動に携わっている関係者の皆様に深く御礼を申し上げたいと思います。

 私の住んでいるブルームフィールド市にクランブルック庭園があります。とても美しい庭園です。クランブルックには学校もあり、1973年に日本人の補習授業校のりんご会ができた当時、授業はクランブルックの教室を借りて行われました。そこにも日本庭園があります。このようにクランブルックは日本と縁が深い所です。

 私も昨年10月にクランブルックの日本庭園を訪れてみましたが、我々日本人が見ると「日本庭園」と呼ぶにはやや物足りないように感じました。それはクランブルック庭園の関係者がよく承知していることであり、より立派な日本庭園にするための修復プロジェクトが始まっています。修復プロジェクトにかかわっている日本庭園の専門家の方のお話によれば、一見すると何気なく置いてある石の一つ一つについても慎重に選ばなければいけない。見る人が見れば、どのような気持ちで一つ一つの石が置かれたのかがわかってしまうそうです。例えば、イメージしている庭園にちょうど合う石が見つからなければ、庭を造る人は
いらいらしてしまう。そんな気持ちで石
を組むと、「庭を造った方はこの石を置いたときいらいらしていたようだ」「この石を置いたときはとても疲れていたようですね」というようにわかるのだそうです。そのため、一つ一つの石を選ぶところから、念入りに慎重な作業を行うそうです。とても奥深いものを感じました。コロナのために修復プロジェクトは当初の想定より遅れていますが、クランブルックの関係者は熱意をもってこのプロジェクトを進めています。このように地元の方が日本の文化に理解を示し、立派な日本庭園を造ろうと努力されていることに感謝の気持ちでいっぱいです。修復された日本庭園が地元の方々に憩いの場を提供するようになることを願っています。

 昨年はコロナに振り回されましたが、明るい話題もありました。東京オリンピック・パラリンピックでの日本選手の活躍、MLBのロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手の活躍などがすぐに思い浮かびます。こうした日本人の活躍はプロスポーツが盛んな米国の人々の心を打ったのではないかと思います。今年もいろいろなスポーツで日本人選手が活躍してくれることを期待したいと思います。

 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りし新年のご挨拶とさせていただきます。

令和4年1月
在デトロイト日本国総領事館
総領事  進藤 雄介

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新年 明けましておめでとうございます。

これから始まる1年が、皆さまにとってかけがえのない素晴らしい年になりますことをお祈りいたします。

 デトロイトりんご会補習授業校(以下 補習校とする)の新年への期待と希望は、昨年1年間を振り返ることとあわせてお伝えしたいと思います。

 昨年の年明けは、補習校の授業はすべての学部がオンラインの授業で、長期化する学校閉鎖がどこまで続くのか、不安を抱えながら4月の新年度を迎え、入園式や入学式もオンラインで行いました。その後ハイブリッドで徐々に対面授業を再開し、5月29日から全学部が再開できました。対面授業を再開するための詳細な議論を重ね、実行し続けた理事運営委員会と父母会の力なくしてこの実現はありませんでした。また、北米の補習校のなかでも最も早く学校での対面授業を再開できたことは、ノバイ学校区から本校に校舎の提供がスムーズになされたということもあり、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

 そうして始まった対面授業では、子どもたちも頑張りました。幼稚園児もちゃんとマスクをして手指の消毒もしています。目には見えないウイルスに対して子どもたちなりに想像力をはたらかせて対応しているようで、今では感染対策は子どもたちの生活のルールとして定着しています。

 このような中で最もうれしかったことは運動会ができたことでした。感染状況から時期をずらし、実施形態も変えて計画しましたが、祈るような気持ちで当日をむかえました。補習校が、日本語で日本の学習指導要領に準じた学習をするだけではなく、学校行事を通じて日本の学校文化や日本について学ぶ場でもあることをあらためて感じた一日でした。季節の行事や音楽会、宿泊行事など再開したい活動はまだまだたくさんあります。

 1年を振り返りわかったことは、補習校関係者の叡智と実行力、現地校の下支え、保護者と教職員の団結と協力、子どもたちの努力、これらが絡まりあって補習校の力となってきたということです。これこそが2年後に創立50周年を迎えるデトロイトりんご会補習授業校の伝統かもしれません。さまざまな困難を乗り越えて学習環境を整え続け、歴史を作ってきたこの歩みを、さらに確かなものにしていこうと、新年にあたり決意を新たにいたしました。

 補習校は現在、幼稚園部から高等部までおよそ750人の児童生徒が在籍しています。小学生から高校生は、月曜から金曜までは現地校に通学し土曜に補習校で学んでいます。編入生にとって慣れない現地校での学習はどれほど大変なことでしょう。さらに補習校の宿題もこなし土曜に通学することは、並大抵の努力ではないと思います。また長期に在米する場合には、日本語で学習を継続するための勉強も容易なことではないと想像します。子どもたちは土曜に会うとまるで日本の学校の児童生徒のように見えますが、その実、大変な努力をし、うちには限りない可能性を秘めています。言語だけではなく、アメリカという国の多様性やパワー、ミシガンの自然の豊かさなどを全身全霊で感じ取り、その原体験は、今は見えない力かもしれませんが、きっと将来人生や世界を変える力になると信じます。今後も、補習校が子どもたちにとって、学び続けることの希望となり、心の拠り所となることを目指して進んでまいります。本年も多くの皆様からの変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げ、新年のごあいさつといたします。

令和4年1月
デトロイトりんご会補習授業校
校長  林 る美

デトロイト日本商工会 新年会デトロイト日本商工会 新年会

<!--:en-->デトロイト日本商工会 新年会<!--:--><!--:ja-->デトロイト日本商工会 新年会<!--:--> 1

1月25日、JBSD(デトロイト日本商工会)の新年会がノバイ市にあるバンケット会場で催された。JBSD会員のみならず、地元団体の代表者、一般申込者の参加を含め、約450名が一堂に会し盛大な集まりとなった。今年は、スナイダー・ミシガン州知事、ガット・ノバイ市長も列席。日本との関係を重視してくれていることが現れていた。

午前中に行われたJBSD総会で正式に新会長に承認された中畔邦雄氏の着任の抱負を含めた挨拶に続き、在デトロイト日本国総領事館よりJBSDの発展を期する片山総領事の言葉、そしてスナイダー・ミシガン州知事より日米の絆を保持したい旨を強調した言葉が伝えられた。

食事後にはメインイベントとして、歌手八神純子さんが約1時間にわたってトークと歌声を届けた。「思い出は美しすぎて」でプロ歌手としてデビューし、「みずいろの雨」「パープルタウン」など売上60 万枚のヒット曲で一世を風靡した八神純子さんは、1987年、結婚を機に渡米し、現在ロサンゼルスを拠点に日米で活動をしている。アメリカでの子育てや身近な生活の話題など、共感を呼ぶトークもあり、温かな雰囲気とパワフルな歌声で、会場を八神ワールドに一変させた。

東日本大震災直後に日本へ飛びキャンペーンを企画、その後も支援を活動をしているそうで、この日も東北支援チャリティーシングルCDに収められている曲が披露された。「頑張れ!日本 愛する!日本」という歌詞に多くの被災者が勇気を得たと日本のメディアで報道されたが、この日の観客の心も揺さぶったことであろう。新年会閉会後にサイン会も設けられ、ここミシガンの地で青春時代のスターと直に話したり握手したりできた幸運に歓喜する姿が見られた。

新年を祝う催しに相応しい和やかさと明るさに溢れたイベントであった。

1月25日、JBSD(デトロイト日本商工会)の新年会がノバイ市にあるバンケット会場で催された。JBSD会員のみならず、地元団体の代表者、一般申込者の参加を含め、約450名が一堂に会し盛大な集まりとなった。今年は、スナイダー・ミシガン州知事、ガット・ノバイ市長も列席。日本との関係を重視してくれていることが現れていた。

午前中に行われたJBSD総会で正式に新会長に承認された中畔邦雄氏の着任の抱負を含めた挨拶に続き、在デトロイト日本国総領事館よりJBSDの発展を期する片山総領事の言葉、そしてスナイダー・ミシガン州知事より日米の絆を保持したい旨を強調した言葉が伝えられた。

食事後にはメインイベントとして、歌手八神純子さんが約1時間にわたってトークと歌声を届けた。「思い出は美しすぎて」でプロ歌手としてデビューし、「みずいろの雨」「パープルタウン」など売上60 万枚のヒット曲で一世を風靡した八神純子さんは、1987年、結婚を機に渡米し、現在ロサンゼルスを拠点に日米で活動をしている。アメリカでの子育てや身近な生活の話題など、共感を呼ぶトークもあり、温かな雰囲気とパワフルな歌声で、会場を八神ワールドに一変させた。

東日本大震災直後に日本へ飛びキャンペーンを企画、その後も支援を活動をしているそうで、この日も東北支援チャリティーシングルCDに収められている曲が披露された。「頑張れ!日本 愛する!日本」という歌詞に多くの被災者が勇気を得たと日本のメディアで報道されたが、この日の観客の心も揺さぶったことであろう。新年会閉会後にサイン会も設けられ、ここミシガンの地で青春時代のスターと直に話したり握手したりできた幸運に歓喜する姿が見られた。

新年を祝う催しに相応しい和やかさと明るさに溢れたイベントであった。

【ミシガン州】ーJapan News Club 2023年
新年1月号ー

 

新年明けましておめでとうございます

新しい一年のはじまりです!
皆さんはどのような一年にしたいですか。
いろいろな想いで新たな年を迎えられたことと思います。
この一年が皆さまにとって実りのある年となりますよう、
そして健やかに過ごせますようお祈りしています。
肩の力を抜いて、1日1日を大切に過ごしてゆければ良いなぁと思っています。

本年もJAPAN NEWS CLUBをどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年も弊紙をコミュニティのための情報共有の場としてご利用いただけましたら幸いです。

Japan News Club 1月号はこちら

02・・・ 補習授業校校長新年挨拶
04・・・ ブリューワリー
05・・・ ゴッホ展レポート
06・・・ 日本の歴史を振り返るシリーズ
07・・・ ゴルフノスゝメ
08・・・ 2023年カレンダー
09・・・ 言葉の架け橋
10・・・ 日本の英語教育
11・・・ StandardGolf  / アメリカ生活の豆知識
12・・・ Dr.Kのミシガン育児相談室
13・・・ クラシファイド広告
14・・・ コミュニティレポート
15・・・ コミュニティインフォメーション 

Live Report: Japanese Band “Locus”ライブレポート:日本人バンド「Locus」

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 12月18日、 日本人バンド「LOCUS」が ポンティアック市のライブハウス「THE CROFOOT」でライブを行った。他にもラップミュージックを中心としたグループが集まり、ヒップホップイベントとなった。LOCUSは電子音や生ベースを取り入れるスタイルで斬新なパフォーマンスを見せた。会場は各バンドのサポーターが集い、盛り上がっていた。デトロイトの日本人アーティスト・コミュニティーに刺激を与える、今後の活躍が楽しみだ。

LOCUSについて

LOCUSは無類の音楽好きMC Astro, ベーシストqp, DJ/プログラマーAjektが2009年に結成したグループ。

 各メンバーの多様な音楽的バックグラウンドを組み合せたジャンルの枠組みを超える音楽で人々の心にある情熱に火をつけるべく活動中。昨年3月には自主制作盤5曲入りEP – E.P.O.N.Eを完成させ、CDリリースと同時にiTunesでも配信を開始した。qpとAjektの創り出すワールドミュージック、ブロークンビート、ジャズ、ファンク、エレクトロの要素をちりばめたトラックに絡む変幻自在のAstroの絶妙なラップ/ヴォーカル(時には日本語も?)が各方面から好評を得ている。また、昨年はデトロイト近郊でライブを敢行し、ミステリアスな容姿とは裏腹なエネルギー溢れるステージングに着々とファンが増え始めている。今年もデトロイト近郊を中心としたライブや次の作品のリリースを予定、乞うご期待!

LOCUS FACEBOOK: www.facebook.com/locustyle

LOCUS iTune Store: http://itunes.apple.com/us/artist/locus/id431296985

 

 12月18日、 日本人バンド「LOCUS」が ポンティアック市のライブハウス「THE CROFOOT」でライブを行った。他にもラップミュージックを中心としたグループが集まり、ヒップホップイベントとなった。LOCUSは電子音や生ベースを取り入れるスタイルで斬新なパフォーマンスを見せた。会場は各バンドのサポーターが集い、盛り上がっていた。デトロイトの日本人アーティスト・コミュニティーに刺激を与える、今後の活躍が楽しみだ。

LOCUSについて

LOCUSは無類の音楽好きMC Astro, ベーシストqp, DJ/プログラマーAjektが2009年に結成したグループ。

 各メンバーの多様な音楽的バックグラウンドを組み合せたジャンルの枠組みを超える音楽で人々の心にある情熱に火をつけるべく活動中。昨年3月には自主制作盤5曲入りEP – E.P.O.N.Eを完成させ、CDリリースと同時にiTunesでも配信を開始した。qpとAjektの創り出すワールドミュージック、ブロークンビート、ジャズ、ファンク、エレクトロの要素をちりばめたトラックに絡む変幻自在のAstroの絶妙なラップ/ヴォーカル(時には日本語も?)が各方面から好評を得ている。また、昨年はデトロイト近郊でライブを敢行し、ミステリアスな容姿とは裏腹なエネルギー溢れるステージングに着々とファンが増え始めている。今年もデトロイト近郊を中心としたライブや次の作品のリリースを予定、乞うご期待!

LOCUS FACEBOOK: www.facebook.com/locustyle

LOCUS iTune Store: http://itunes.apple.com/us/artist/locus/id431296985

 

日本へ帰国した折に、出来る範囲の復興支援・応援日本へ帰国した折に、出来る範囲の復興支援・応援

<!--:en-->日本へ帰国した折に、出来る範囲の復興支援・応援<!--:--><!--:ja-->日本へ帰国した折に、出来る範囲の復興支援・応援<!--:--> 4

復興応援ツアー ~ 名勝観光と防潮堤見学

  大震災後の東北復興のために募金だけでは無く、自ら動いて何かしたいと思っている方は少なくないのではないだろうか。日本に一時帰国する機会があっても、遠く離れて不義理をしていた親兄弟や友人に会う、家族と旅行するなど、するべき用事やしたい事が山積み。そこで1つのアイデア。親孝行旅行や家族旅行の行き先に被災地を入れてみては?

  「東北観光に出かけることが復興支援になる」という旅行会社の謳い文句に疑問や違和感を感じたり、観光がてら行くのは不謹慎だと思っている人もいることだろう。弊紙レポーターは、昨年初夏に盛岡駅出発の 被災地応援ツアーに参加したミシガン在住のランカー弘子さんに話を伺わせていただいた。彼女が選んだのは盛岡駅出発の(*弘子さんは宮古駅から参加)一日ツアーで、浄土ヶ浜、田老、龍泉洞を巡り、途中、復旧したローカル線三陸鉄道にも乗るコース。

   浄土ヶ浜は三陸海岸を代表する景勝地の1つで国の名勝に指定されている。また、龍泉洞(岩手県)は秋芳洞(山口県)・龍河洞(高知県)と共に「日本三大鍾乳洞」の一つに数えられている。

  そして田老。ここには世界最大級といえる総延長2433m、高い場所では海面高十数メートルに及ぶ巨大な防潮堤があった。1960年に襲来したチリ地震津波では堤防が役目を果たしたため、世界の津波研究者から注目を集めるほどであった。しかし2011年3月の東日本大震災による津波は海側の防潮堤を500mにわたって一瞬で破壊、他の全ての防潮堤を乗り越え、町を飲み込んだ。人を護るための防潮堤によって、逆に海の様子が見えず迫ってきた危機に気づかず、安心感もあったがゆえに避難が遅れた。また、高い防潮堤は潮が引くのを妨げた面もあったという。

   被災地応援ツアー中、田老では防災語り部ガイドの案内が織り込まれていたが、そのボランティアガイドの女性が「観光として行くのは不謹慎だと思わないで来て欲しい。一番怖いのは、忘れ去れること」「観光にお金が落ちれば、復興に役立つ」と話したそうだ。弘子さんは、ガイドの女性が口にした「悲しい思いをしたけれど、それによって他の土地から来た大勢の人に会うことが出きて良かったと思う」という感想を耳にして「来て良かった」と嬉しさを感じた。

  弘子さんはこのツアーの他に気仙沼や塩釜なども回ったが、「行ってみて良かった」「行った後、そこが出てくるテレビ番組を見ると身近に感じます。」と話す。

被災地支援ボランティア ~家族でも寝泊まりしつつ参加が可能

  柳田國男の遠野物語のもととなった地域であり、河童などが登場する「遠野民話」で知られる岩手県遠野。この地に、東日本大震災で被災した岩手県沿岸部の被災者を支援するべく、遠野市民を中心とした支援ネットワーク『遠野まごころネット(遠野被災地支援ボランティア)』が結成され、今も活動している。

  岩手県沿岸部の三陸地方が想像をはるかに超えた甚大な被害を受けた直後に、「困難を分かち合い、復興・再建に向けて三陸地方の人々と共に行動しよう」という趣旨の下、沿岸地域への移動時間が1時間という遠野市の地の利を活かして、全国各地からのボランティアや支援物資等を受付ける拠点としての役割を担ってきた。対応が遅れがちになった行政支援を、臨機応変にカバーしてきた功績は大きい。

  震災直後には瓦礫撤去や物資配布、炊き出しといった緊急支援を行なってきたが、その段階が過ぎてからは状況に応じ各種のプロジェクトを立ち上げている。

遠野の地理的条件

  岩手県遠野市は、「盛岡・花巻・北上・一関などの東北自動車道や東北新幹線沿いの内陸地域」と「宮古・山田・大槌・釜石・大船渡・陸前高田などの沿岸地域」との中間地点に位置している。その地理的状況を生かし、内陸と沿岸を結ぶ、物や人や情報が集まって行き交うHUB(ハブ)としての役割を担っている。内陸地域から沿岸地域は片道約100kmあり、日帰りでのボランティア活動は時間的にも身体的にも余裕がなくなるが、遠野から沿岸地域は片道約40kmとあり、遠野を朝出発して沿岸地域でボランティア活動を行い、暗くなる前に遠野に帰ってきても十分に余裕がある。また遠野市内は地震の被害が少なく、直後からライフラインや商店なども通常営業しており、ボランティア生活をする上でも不自由なく過ごすことができた。まごころネット内に宿泊場所があるため、多くの人が活用してきたそうだ。

  レポーターは2013年秋、前述のランカー弘子さんの情報を得て、本拠地であるセンターの訪問取材をさせていただいた。この日は農業復興を支援するためのカボチャの仕分けが行われていた。

活動内容

  3年以上が経過した取材当時、岩手県沿岸被災地ではコミュニティの再生、そして産業の再生/雇用の創出が復興のための大きな課題となっていた。同年5月には、新たなコミュニティと「なりわい」の場をつくるために遠野まごころネットが前年からJTI財団の協力を得て進めてきた「大槌たすけあいセンター」の建設工事が完了し、運営を開始した。大槌たすけあいセンターでは、雇用創出のためのレストラン営業、海鮮餃子やハーブスティックを生産する第六次産業事業、内職の場の提供、コミュニティづくりのためのカフェやイベント開催、総合相談支援等、多様な事業を執り行っていく予定だということ。

  遠野まごころネットの良さは、個人での参加も可能である点。復興地各地域の特性、ニーズ等に合わせて活動は移り変わっており、近頃の活動は、大槌町や陸前高田市のコミュニティ農園での農作業、建築補助・修繕、イベントの開催・サポート等。力仕事もあるが、非力な女性や少年にもできることが色々あるそうだ。

  施設には数十人が泊まる(雑魚寝する)ことができるほど広い畳敷きの空間があり、ポータブルトイレや洗濯機、自炊用の台所も備えられている。壁やホワイトボードには、その日のスケジュールや伝達事項、そしてこれまでの活動の写真などの掲示が並び、活発さが窺われた。

ボランティア活動の参加に際して

  7日前の18:00までにウェブで事前登録及びボランティア保険の加入が必要。

  2013年9月より、活動協力費¥1000を徴収(高校生以下は無料。大学生は半額)。

  http://tonomagokoro.net/

☆ ☆ ☆

  随時報道で伝えられているように、津波被害による瓦礫撤去はかなり進んだ。岩手県の中で最大の(人口2万強のうち7割以上)被害を受けた陸前高田の平地部は、そこに町があった跡形がないほど、砂漠のような更地になっていた(昨年秋の時点)。プレハブ造りの『陸前高田物産センター』に置かれていた(被災前後の姿を伝える)写真集を手にして初めて、どれ程の家屋やビルがあり、活気ある営みがあったのか、そして津波の爪痕がいかに大きかったかを垣間見ることができた。丘陵地帯に住宅を新築するための整地工事が進められていた。三陸沿岸の復興支援道路の工事もあちこちで見かけ、工事用の大型車両が行きかっていた。

  『遠野まごころネット』の職員いわく、復興が進んでいる所とそうでない所があるとのこと。一時通るだけでは分からない問題がまだまだある。忘れないこと、息長く応援することの大切さを心に留めたい。

(NM記者)

復興応援ツアー ~ 名勝観光と防潮堤見学

  大震災後の東北復興のために募金だけでは無く、自ら動いて何かしたいと思っている方は少なくないのではないだろうか。日本に一時帰国する機会があっても、遠く離れて不義理をしていた親兄弟や友人に会う、家族と旅行するなど、するべき用事やしたい事が山積み。そこで1つのアイデア。親孝行旅行や家族旅行の行き先に被災地を入れてみては?

  「東北観光に出かけることが復興支援になる」という旅行会社の謳い文句に疑問や違和感を感じたり、観光がてら行くのは不謹慎だと思っている人もいることだろう。弊紙レポーターは、昨年初夏に盛岡駅出発の 被災地応援ツアーに参加したミシガン在住のランカー弘子さんに話を伺わせていただいた。彼女が選んだのは盛岡駅出発の(*弘子さんは宮古駅から参加)一日ツアーで、浄土ヶ浜、田老、龍泉洞を巡り、途中、復旧したローカル線三陸鉄道にも乗るコース。

   浄土ヶ浜は三陸海岸を代表する景勝地の1つで国の名勝に指定されている。また、龍泉洞(岩手県)は秋芳洞(山口県)・龍河洞(高知県)と共に「日本三大鍾乳洞」の一つに数えられている。

  そして田老。ここには世界最大級といえる総延長2433m、高い場所では海面高十数メートルに及ぶ巨大な防潮堤があった。1960年に襲来したチリ地震津波では堤防が役目を果たしたため、世界の津波研究者から注目を集めるほどであった。しかし2011年3月の東日本大震災による津波は海側の防潮堤を500mにわたって一瞬で破壊、他の全ての防潮堤を乗り越え、町を飲み込んだ。人を護るための防潮堤によって、逆に海の様子が見えず迫ってきた危機に気づかず、安心感もあったがゆえに避難が遅れた。また、高い防潮堤は潮が引くのを妨げた面もあったという。

   被災地応援ツアー中、田老では防災語り部ガイドの案内が織り込まれていたが、そのボランティアガイドの女性が「観光として行くのは不謹慎だと思わないで来て欲しい。一番怖いのは、忘れ去れること」「観光にお金が落ちれば、復興に役立つ」と話したそうだ。弘子さんは、ガイドの女性が口にした「悲しい思いをしたけれど、それによって他の土地から来た大勢の人に会うことが出きて良かったと思う」という感想を耳にして「来て良かった」と嬉しさを感じた。

  弘子さんはこのツアーの他に気仙沼や塩釜なども回ったが、「行ってみて良かった」「行った後、そこが出てくるテレビ番組を見ると身近に感じます。」と話す。

被災地支援ボランティア ~家族でも寝泊まりしつつ参加が可能

  柳田國男の遠野物語のもととなった地域であり、河童などが登場する「遠野民話」で知られる岩手県遠野。この地に、東日本大震災で被災した岩手県沿岸部の被災者を支援するべく、遠野市民を中心とした支援ネットワーク『遠野まごころネット(遠野被災地支援ボランティア)』が結成され、今も活動している。

  岩手県沿岸部の三陸地方が想像をはるかに超えた甚大な被害を受けた直後に、「困難を分かち合い、復興・再建に向けて三陸地方の人々と共に行動しよう」という趣旨の下、沿岸地域への移動時間が1時間という遠野市の地の利を活かして、全国各地からのボランティアや支援物資等を受付ける拠点としての役割を担ってきた。対応が遅れがちになった行政支援を、臨機応変にカバーしてきた功績は大きい。

  震災直後には瓦礫撤去や物資配布、炊き出しといった緊急支援を行なってきたが、その段階が過ぎてからは状況に応じ各種のプロジェクトを立ち上げている。

遠野の地理的条件

  岩手県遠野市は、「盛岡・花巻・北上・一関などの東北自動車道や東北新幹線沿いの内陸地域」と「宮古・山田・大槌・釜石・大船渡・陸前高田などの沿岸地域」との中間地点に位置している。その地理的状況を生かし、内陸と沿岸を結ぶ、物や人や情報が集まって行き交うHUB(ハブ)としての役割を担っている。内陸地域から沿岸地域は片道約100kmあり、日帰りでのボランティア活動は時間的にも身体的にも余裕がなくなるが、遠野から沿岸地域は片道約40kmとあり、遠野を朝出発して沿岸地域でボランティア活動を行い、暗くなる前に遠野に帰ってきても十分に余裕がある。また遠野市内は地震の被害が少なく、直後からライフラインや商店なども通常営業しており、ボランティア生活をする上でも不自由なく過ごすことができた。まごころネット内に宿泊場所があるため、多くの人が活用してきたそうだ。

  レポーターは2013年秋、前述のランカー弘子さんの情報を得て、本拠地であるセンターの訪問取材をさせていただいた。この日は農業復興を支援するためのカボチャの仕分けが行われていた。

活動内容

  3年以上が経過した取材当時、岩手県沿岸被災地ではコミュニティの再生、そして産業の再生/雇用の創出が復興のための大きな課題となっていた。同年5月には、新たなコミュニティと「なりわい」の場をつくるために遠野まごころネットが前年からJTI財団の協力を得て進めてきた「大槌たすけあいセンター」の建設工事が完了し、運営を開始した。大槌たすけあいセンターでは、雇用創出のためのレストラン営業、海鮮餃子やハーブスティックを生産する第六次産業事業、内職の場の提供、コミュニティづくりのためのカフェやイベント開催、総合相談支援等、多様な事業を執り行っていく予定だということ。

  遠野まごころネットの良さは、個人での参加も可能である点。復興地各地域の特性、ニーズ等に合わせて活動は移り変わっており、近頃の活動は、大槌町や陸前高田市のコミュニティ農園での農作業、建築補助・修繕、イベントの開催・サポート等。力仕事もあるが、非力な女性や少年にもできることが色々あるそうだ。

  施設には数十人が泊まる(雑魚寝する)ことができるほど広い畳敷きの空間があり、ポータブルトイレや洗濯機、自炊用の台所も備えられている。壁やホワイトボードには、その日のスケジュールや伝達事項、そしてこれまでの活動の写真などの掲示が並び、活発さが窺われた。

ボランティア活動の参加に際して

  7日前の18:00までにウェブで事前登録及びボランティア保険の加入が必要。

  2013年9月より、活動協力費¥1000を徴収(高校生以下は無料。大学生は半額)。

  http://tonomagokoro.net/

☆ ☆ ☆

  随時報道で伝えられているように、津波被害による瓦礫撤去はかなり進んだ。岩手県の中で最大の(人口2万強のうち7割以上)被害を受けた陸前高田の平地部は、そこに町があった跡形がないほど、砂漠のような更地になっていた(昨年秋の時点)。プレハブ造りの『陸前高田物産センター』に置かれていた(被災前後の姿を伝える)写真集を手にして初めて、どれ程の家屋やビルがあり、活気ある営みがあったのか、そして津波の爪痕がいかに大きかったかを垣間見ることができた。丘陵地帯に住宅を新築するための整地工事が進められていた。三陸沿岸の復興支援道路の工事もあちこちで見かけ、工事用の大型車両が行きかっていた。

  『遠野まごころネット』の職員いわく、復興が進んでいる所とそうでない所があるとのこと。一時通るだけでは分からない問題がまだまだある。忘れないこと、息長く応援することの大切さを心に留めたい。

(NM記者)

【ミシガン州】ー Japan News Club 6月号 ー

現在、ミシガン州の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、Japan News Club 6月号はオンライン閲覧版のみとなっています。ご自宅よりお楽しみください。掲載広告に関しましては、現在のこの状況下において営業時間や営業形態が変更されている可能性がございます。ウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。(2020.06.10 編集)

Japan News Club 6月号クリック

<目次>

02 ・・・ アジア・太平洋諸島系アメリカ人の歴史、これから(つづき)
02 ・・・ ”Knowledge is power” ヘイトクライムに備える
03 ・・・ コミュニティニュース(ミシガンハット帽子会)
04 ・・・ COVID-19予防生活 New Normalを知る
05 ・・・ 喧喧諤諤
06 ・・・ 言葉の架け橋
07 ・・・ 心臓病治療の最前線
08 ・・・ ゴルフノスゝメ
09 ・・・ 住宅アカデミー
10 ・・・ Standard Golf
13     ・・・  新緑あふれるミシガンの春
14 ・・・ コミュニティ クラシファイド

デトロイト市の姉妹都市、豊田市よりジュニア・オーケストラが渡米ミシガンのオーケストラと協演

デトロイト市の姉妹都市、豊田市よりジュニア・オーケストラが渡米ミシガンのオーケストラと協演

04_Toyota_5493 今年8月、豊田市・デトロイト市姉妹都市55周年の記念行事として、豊田市ジュニア・オーケストラの団員16名と関係者がミシガンを訪れた。8月6日(木)にはデトロイト交響楽団 (Detroit Symphony Orchestra:略称DSO)のオーケストラホールにてDSOユース・オーケストラとのジョイントコンサートが、8月8日(土)にはミシガン大学ヒル・オーディトリアムにて、アナーバー市のパイオニア・ハイスクールとの「フレンドシップ・コンサート」が催された。

豊田市とデトロイト市は、どちらも「クルマのまち」であることから交流を始め、1960年に姉妹都市提携を結び、以後、学生の相互派遣を始めとする様々な交流を行なってきた。今回の訪問は文化による市民の草の根レベルの国際交流を推進する目的で、オーケストラという共通項をもつ若者たちが親交を深め、当地の多くの人々がその演奏を堪能する機会を得た。

豊田市ジュニアオーケストラは、青少年の演奏技量の向上だけでなく、世界的な音楽家との協演を通して音楽文化の向上をめざすために、1996年に設立された。現在の楽団員数は中学生から大学生の55名。今回の遠征は16名の有志の団員で結成された。

8月6日のDSOユース・オーケストラとのジョイントコンサートでは、演奏前にデトロイト市長並びに片山総領事が挨拶に立ち、両市の長きにわたる交流を喜び、片山総領事は「次代を担う若者たちが音楽を通じて交流することは素晴らしい。未来を明るくするイベントである」と称えた。

演奏は全て合同で行なわれ、両国の国歌合奏に始まり、前半は日本側の指揮者(井上京氏)のもと、世界的にポピュラーなチャイコフスキーの『スラブ行進曲』に続いて、日本のスタジオジブリのアニメ映画より『天空の城ラピュタ』と『もののけ姫』の主題歌、日本の唱歌『海』など「日本の夏メドレー」などが届けられた。後半はDSO指揮者のひとり(Dr.Thompson)の指揮によるドヴォルザーク『新世界より』の演奏となった。中高生とは思えない技量の堂々たるパフォーマンスを披露し、会場を埋めた聴衆の拍手喝采を集めた。

バイオリンのソロを務めた水谷氏は豊田市ジュニア・オーケストラのOBであり、現在は東京交響楽団に所属するプロであるが、今回の出演のみならず、事前の練習にも参加し、後輩そしてDSOユース・オーケスオトラの指導にも携わった。DSOの団員もまた、合同リハーサルに入り各楽器パート(グループ)の指導にあたったとのことで、両国の若手奏者たちは「貴重な経験に恵まれた」「多くのことを学んだ」「刺激があり楽しかった」と、感謝と歓喜の言葉を口にしていた。水谷氏は「日本のメンバーは曲に慣れてこなしている。DSOユースの子はそれぞれが表現をする」とそれぞれの特徴を語り、「お互いの違いを楽しめるようになり、良さを認めたからこそ息が合って揃った」と成果を評した。異文化交流の意義、異文化理解の理想の姿を示す言葉として印象的であった。

8月8日の協演パートナーとなったパイオニア・ハイスクールのオーケストラは2015グラミー金賞授賞校(GRAMMY Gold Signature School)のひとつであり、国内トップクラスの演奏力を保持している。ドヴォルザーク『新世界より』の第4楽章などを合同で演奏した。

豊田市ジュニア・オーケストラの遠征メンバーは、10日間の日程中、Imura America,Inc.(本社Ann Arbor)の25周年イベントの一環としての演奏も行ない、精力的に演奏活動をこなした。5泊をミシガン大学およびウェインステイト大学の寮に宿泊し、ホームステイ3泊の機会も設けられ、演奏活動以外のアメリカ生活も体験した。

【ミシガン州】ーJapan News Club 2022年4月号ー

Japan News Club 2022年 4月号です!
4月に入りいよいよ春本番、新緑美しい季節の到来!と思っているとまた寒さが舞い戻り…. ですが草木が芽吹くこの季節、みなさま元気にお過ごしください🌸

JNC掲載広告に関しましては、現在も営業時間や営業形態が変更されている可能性があるためウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。

Japan News Club 4月号はこちら

02・・・ ダンスイベントレポート続き
03・・・ コミュニティイベントレポート
05・・・  喧喧諤諤
07・・・  日本の歴史を振り返って〜幕末、明治、大正の女性たち〜
08・・・  Standard Golf
09・・・  ゴルフノスゝメ/言葉の架け橋
10・・・  アメリカ生活の豆知識
11・・・  アメリカ医療のトリセツ
13・・・ おうちで楽しむ季節の和菓子
14・・・  〜ヨガを通して見えてくるもの〜
15・・・  Global Community インタビュー
16・・・  Dr.Kのミシガン育児相談室
17・・・  クラシファイド広告・住宅アカデミー
18・・・  ブリューワリー
19・・・  コミュニティ情報

Dance and Music Festival “Splendor of the East 2012”踊りと音楽の祭典 Splendor of the East 2012

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〜アジア系アメリカ人月間を祝い

 5月はアジア系アメリカ人月間になっており、例年、全米各地で様々な文化や経済のイベントが開かれる。

 メトロデトロイト地区では、CAPA (Council of Asian Pacific American)の主催で、踊りと音楽の祭典‘Splendor of the East’が行なわれている。月間の祝賀と、民族の交流、そして地元の人々にアジアの文化を紹介する場になっている。

 今年のSplendor of the Eastは5月4日(金)にディアボーン市のパフォーマンスセンターで開催された。出演者は、ミシガン州各地、主にデトロイト周辺のダンス教室やパフォーマンスグループの応募の中からオーディションに通ったグループ。祖国から遠く離れても、伝統の文化にいそしむ人の多さ、そして、指導者が存在することが貴い。出演は生徒も含まれているものの、プロの振り付け師がプロデュースして仕上げている。昨年までは一人の振り付け師が一貫して監修してきたが、今回は数人が協力して手がけ、異なる民族の共同イベントとしてより意義のある形になったといえる。プログラムのデザインや写真撮影なども当地で活躍しているアジア系の専門家たちが請け負っており、出身国の境を越えて才能や技術を提供しあって一つのイベントを創り上げている。

 日本の顔として和太鼓グループ「雷音」と、そのメンバーが主宰する「五大湖太鼓センター」の生徒達が参加。「雷音」は3回連続の出演となった。『大地の嵐』という自然の厳しさを感じさせる緊迫感のある太鼓曲を力強く披露した。今回の祭典は‘TRIBUTE TO MOTHER EARTH(Part1)’との題で母なる大地の季節や花をテーマにした演目が続き、衣裳も演出も華麗な舞踊が多い傾向が見られた中、太鼓の演奏は、きりっと剛直感のある、異色の雰囲気を放っていた。「日本について、優雅な着物などから‘静’のイメージを抱いていたが、太鼓のパフォーマンスを見て、イメージが変わった」という観客の感想が寄せられた。

 他の参加グループは例年通り、アジア系のインド、韓国、台湾、中国、フィリピン。そして昨年同様、ポリネシアン、アイリッシュも登場した。衣裳や音楽に民族色が出ているものの、伝統に固執せず、アメリカナイズを良しとする自由さが感じられた。アジア系の演目の中にヨーロッパ系の人がかなり見かけられ、観客にもヨーロッパ系の人が増えており、アジア文化に関心が高くなっていることが窺えた。

 CAPAはアジア・パシフィック系アメリカ人と地域社会を文化・教育・コミュニティーサービスを通して結びつけることをミッションとして掲げ、学習会やサミットなどの集会開催や奨学金提供などを推進している。今年で設立12周年を迎え、このSplendor of the Eastは毎年5月の一大イベントとして定着している。

 アジア系アメリカ人に限らず、その趣旨に協賛・支援しようという人は誰でもCAPAの会員になることが出来るが、Splendor of the Eastへの出演はCAPAの会員である必要はない。興味のある方は、www.capa-mi.orgをご覧ください。

〜アジア系アメリカ人月間を祝い

 5月はアジア系アメリカ人月間になっており、例年、全米各地で様々な文化や経済のイベントが開かれる。

 メトロデトロイト地区では、CAPA (Council of Asian Pacific American)の主催で、踊りと音楽の祭典‘Splendor of the East’が行なわれている。月間の祝賀と、民族の交流、そして地元の人々にアジアの文化を紹介する場になっている。

 今年のSplendor of the Eastは5月4日(金)にディアボーン市のパフォーマンスセンターで開催された。出演者は、ミシガン州各地、主にデトロイト周辺のダンス教室やパフォーマンスグループの応募の中からオーディションに通ったグループ。祖国から遠く離れても、伝統の文化にいそしむ人の多さ、そして、指導者が存在することが貴い。出演は生徒も含まれているものの、プロの振り付け師がプロデュースして仕上げている。昨年までは一人の振り付け師が一貫して監修してきたが、今回は数人が協力して手がけ、異なる民族の共同イベントとしてより意義のある形になったといえる。プログラムのデザインや写真撮影なども当地で活躍しているアジア系の専門家たちが請け負っており、出身国の境を越えて才能や技術を提供しあって一つのイベントを創り上げている。

 日本の顔として和太鼓グループ「雷音」と、そのメンバーが主宰する「五大湖太鼓センター」の生徒達が参加。「雷音」は3回連続の出演となった。『大地の嵐』という自然の厳しさを感じさせる緊迫感のある太鼓曲を力強く披露した。今回の祭典は‘TRIBUTE TO MOTHER EARTH(Part1)’との題で母なる大地の季節や花をテーマにした演目が続き、衣裳も演出も華麗な舞踊が多い傾向が見られた中、太鼓の演奏は、きりっと剛直感のある、異色の雰囲気を放っていた。「日本について、優雅な着物などから‘静’のイメージを抱いていたが、太鼓のパフォーマンスを見て、イメージが変わった」という観客の感想が寄せられた。

 他の参加グループは例年通り、アジア系のインド、韓国、台湾、中国、フィリピン。そして昨年同様、ポリネシアン、アイリッシュも登場した。衣裳や音楽に民族色が出ているものの、伝統に固執せず、アメリカナイズを良しとする自由さが感じられた。アジア系の演目の中にヨーロッパ系の人がかなり見かけられ、観客にもヨーロッパ系の人が増えており、アジア文化に関心が高くなっていることが窺えた。

 CAPAはアジア・パシフィック系アメリカ人と地域社会を文化・教育・コミュニティーサービスを通して結びつけることをミッションとして掲げ、学習会やサミットなどの集会開催や奨学金提供などを推進している。今年で設立12周年を迎え、このSplendor of the Eastは毎年5月の一大イベントとして定着している。

 アジア系アメリカ人に限らず、その趣旨に協賛・支援しようという人は誰でもCAPAの会員になることが出来るが、Splendor of the Eastへの出演はCAPAの会員である必要はない。興味のある方は、www.capa-mi.orgをご覧ください。

【ミシガン州】ーJapan News Club 2022年10月号ー

Japan News Club 2022年 10月号です!

10月に入り気温がぐっと下がる日も多くなってきました。本格的な寒さに入る前にこの美しい季節をゆったりとした気持ちで堪能したいものですね。あたたかくして、JNCをお楽しみください。

掲載広告に関しましては、現在も営業時間や営業形態が変更されてる可能性もございます。ウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。

Japan News Club 10月号はこちら

 

01・・・サギノーJapan Festival
03・・・ 季節の和菓子
04・・・ 喧喧諤諤
06・・・ アメリカ生活の豆知識 /          StandardGolf
07・・・ アメリカ医療のトリセツ
08・・・ 新型コロナウイルス感染症に関する 新たな水際対策措置  /
          アメリカ土産アイデア
09・・・ゴルフノスゝメ /  言葉の架け橋
10・・・幕末、明治、大正の女性たち
11・・・ ミシガン会結果
12・・・ Dr.Kのミシガン育児相談室
13・・・ クラシファイド広告
14・・・ ブリューワリー
15・・・ コミュニティ情報 

JBSDスポーツ部会主催 親善ソフトボール大会

第27回目となったJBSD(デトロイト日本商工会)のスポーツ部会主催による親善ソフトボール大会が9月9日と9月16日の2日間にわたり開催された。34チーム(1チーム出場辞退)による試合がノバイ市のリクレーションセンターのグラウンド4面を使って順次行われた。

 初日は、急に秋めいて気温が下がった中、ダウンコートを着込んだ観戦者もいたほど。初戦を前に曇り空の下で体を入念に解している姿がめだった。開会式のあと、4つのグランドで初戦がスタート。シード権を獲得した昨年上位4チームはそれぞれ別のブロックに分かれ、トーナメント戦で行なわれた。

 ソフトボールのリーグに入っていて日ごろからゲームに慣れているチームもいる一方、大会直前になって集まり、この日に挑んでいるチームもいる。「見ていてもストライクゾーンが良く分からない」という声もあり、ピッチャーが加減しかねている姿も見られた。5イニング戦、または規定制限時間内という短めのゲームとあり、早く波をつかんだチームに利がある傾向がみられた。

 シードチームを除く初戦14試合(1試合不戦勝)中、5試合が10点以上の差をつけての勝敗となった。午後の試合から登場した昨年の上位4チームはいずれも1回戦を突破。なかでも昨年の覇者である桜組(Sakura-Gumi Softball Club)は37対ゼロと、相手に全く点を与えず圧勝し、強さを見せつけた。昨年第4位のTGNA Tigers も失点なく20点の大差で1戦目を勝ち抜き、ベスト8決定戦でもある2戦目では相手に点を取られながらも38点という大量得点を重ねた。他のシードチームである昨年準優勝のBOMBERS、昨年3位のYazaki Arrowsも順当に勝ち上がり、BEST8に駒を進めた。

 大会2日目。第一試合で全てのBEST8が決まった後、4つのグランドで準々決勝が行われ、昨年の4強チームが固く準決勝に進んだ。それまでのように大量得点は出ないゲームが多いなか、Yazaki Arrowsは21点を獲得して圧勝。その勢いに乗って、昨年も準決勝で対決し、同点によるコイントスで決勝進出を獲得されてしまったBOMBERSを相手に今年はプレーでねじ伏せて決勝に躍り出た。

もう一つの準決勝戦では、本大会最高得点を生み出し進撃を続けてきたTGNA Tigersが桜組の攻防には力及ばず、桜組が決勝進出を獲得。

 注目の決勝戦。攻守優れた両チームによる好ゲームの末、桜組が見事に連覇を果たし優勝の栄冠を再び手にした。

 家族や同僚の応援の声と笑顔にささえられ熱い戦いが繰り広げられた大会は、今年も話題と思い出を残して爽やかに幕を閉じた。親善ソフトボール大会は秋のスポーツイベントとして当地日本コミュニティーに定着している。勝ちを狙いつつも、スポーツを通した温かい交流の場として和やかかつ盛大に続いていくことを願いたい。

年に4回開催される ミシガン・ビア フェスティバル年に4回開催される ミシガン・ビア フェスティバル

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  ミシガン・ビア・サマーフェスティバルがミシガン州イプシランティ(Ypsilanti)市で7月24日、25日に開催された。

  今年で17年目を迎えた本フェスティバルには地元80のブルーワリより、なんと800種類のビールが勢ぞろいした。近年のクラフトビール人気の高さを反映し、25日(土曜日)の入場券はネットでの先行販売で売り切れとなった。

  右の写真は24日の様子。イプシランティ市を流れる川沿いには数多くの白いテントが並び、壮観な風景が出現した。

  入場料は$35~40ドル。入場券にはビール(小サイズ)と引き換え可能な15枚のコインと会場マップが添付。人気のブルーワリには長い行列ができ、15枚を飲み切るのは至難の業。フードコートにはライブステージが設置され、生演奏を楽しみながらビールを嗜める。ビール好きにはたまらないイベントである。

  余ったコインは別時期のイベントでも再利用可能で、無理して飲むことは無いのも嬉しい。タクシーなどの送迎手役に対して$5の割安券が提供され、気軽に心置きなく参加することができる。

秋から冬にかけてのスケジュールは以下の通り。

詳細は公式サイトhttp://www.mibeer.com/をご覧下さい:

U.P. Fall Festival: Mattson Lower Harbor Park, Marquette (September 6th, 2014 $35 plus fees)

Detroit Fall Festival: Eastern Market, Detroit (October 24th & 25th, 2014 $40 plus fees)

Winter Festival: Fifth Third Ball Park, Comstock Park (February 28th, 2015 $TBD)

  ミシガン・ビア・サマーフェスティバルがミシガン州イプシランティ(Ypsilanti)市で7月24日、25日に開催された。

  今年で17年目を迎えた本フェスティバルには地元80のブルーワリより、なんと800種類のビールが勢ぞろいした。近年のクラフトビール人気の高さを反映し、25日(土曜日)の入場券はネットでの先行販売で売り切れとなった。

  右の写真は24日の様子。イプシランティ市を流れる川沿いには数多くの白いテントが並び、壮観な風景が出現した。

  入場料は$35~40ドル。入場券にはビール(小サイズ)と引き換え可能な15枚のコインと会場マップが添付。人気のブルーワリには長い行列ができ、15枚を飲み切るのは至難の業。フードコートにはライブステージが設置され、生演奏を楽しみながらビールを嗜める。ビール好きにはたまらないイベントである。

  余ったコインは別時期のイベントでも再利用可能で、無理して飲むことは無いのも嬉しい。タクシーなどの送迎手役に対して$5の割安券が提供され、気軽に心置きなく参加することができる。

秋から冬にかけてのスケジュールは以下の通り。

詳細は公式サイトhttp://www.mibeer.com/をご覧下さい:

U.P. Fall Festival: Mattson Lower Harbor Park, Marquette (September 6th, 2014 $35 plus fees)

Detroit Fall Festival: Eastern Market, Detroit (October 24th & 25th, 2014 $40 plus fees)

Winter Festival: Fifth Third Ball Park, Comstock Park (February 28th, 2015 $TBD)

生涯をかけて学ぶ価値のある武道「剣道」―友情と技の大会

生涯をかけて学ぶ価値のある武道「剣道」―友情と技の大会

アメリカ、カナダより380名を超える剣士たちが集い、熱い戦いを繰りひろげた第26回Annual Detroit Open Kendo Tournament and Kendo Seminarが2月17-18日、Seaholm HS(Birmingham)体育館で行われた。17日は日本からお招きした剣道教士八段・本名和彦による剣道セミナーが行われた。

18日のトーナメントのOpening Ceremonyは君が代、カナダ、アメリカ合衆国国歌で幕が開けられた。在デトロイト日本国総領事・進藤雄介氏は剣道とはたゆまない身体と精神の鍛練、文化交流はスポーツマンシップを高揚する、佐々木博樹JBSD会長は今大会開催の参加者を歓迎する、と激励の言葉を述べた。選手宣誓ののち、午前は小さい身体に防具を身に着け、力いっぱい闘う小学生剣士からシニア剣士の部門の段級、年齢等による10部門のトーナメントが行われた。午後はチーム戦。試合は6つのコートで同時進行で行われ、フルバスケットコートの体育館が小さく感じるほど剣士たちのぶつかり合う気合(掛け声)と竹刀、多くの応援の声が響き合っていた。

クライマックス、Team Adult戦の決勝に地元のDetroit Kendo Dojo Aが勝ち上がった。準決勝での鮮やかな勝利に、昨年の雪辱を晴らし優勝への期待がかかった。ステージ前のコートを剣士、関係者らがぐるりと囲み、志道館(NY州)との対戦を見守った。主審は剣道教士八段・本名先生。1チーム5人の対戦の最初、先鋒・次鋒戦は志道館が勝った。制限時間のある勝負では流れも分かれ目になる。流れに乗りすきを見せない志道館に対し、デトロイトチームは攻めの手を打った。最後の大将戦まで真剣勝負を繰り広げられ、勝負は志道館が制した。試合を見守った会場全体は大きな拍手で両者を讃えた。

Detroit A Team:
先鋒・辻圭一郎(Honda)、次鋒・楯武久(SEWS)、中堅・𠮷川弘剛(Aisin)
副将・今井英雄(Denso)、大将・栗田篤(ATC)

表彰式ではそれぞれの勝利者にメダル、副賞等が贈られた。締めくくりのあいさつで剣道教士八段・本名先生は、気合あふれるプレーに感動、満足することなく自分を磨き、負けた自分に負けない心を持とう、と述べた。大会は剣道の教えの通り、一同の礼で大会を終了した。

日程を終えて、大会長の剣道範士八段・田川順照はカナダ、アメリカの西はカルフォルニアから南はフロリダ州などから参加者があり、剣道が普及し、剣士たちがまた来年も、と喜ぶ姿が見られた、と話していた。大会のトーナメント委員会、コミュニティーからのボランティアも開催を支えた。

みんなの為のライブ音楽!ローカル親睦会 サマーライブ 2018!

感謝感激、満席・満員、立ち見御礼

“To anyone that did not have an opportunity to attend; you missed an awesome show.”

 8月25日土曜日、ノバイ市中心部のローカルバーを会場に「ローカル親睦会」サマーライブが開催された。日の長いミシガンの夏の終わりの週末の夜、誰でも気軽に集まって息抜きと社交を楽しんでもらおうと、地域のライブ音楽好きの有志らが企画し続けて来たイベントで、今回もまた生き生きとした社交の場が展開した。事前から広く一般に告知されたこのライブをききつけ地元ノバイからは勿論のこと、キャントン、ノースビル、アナーバー、ブルームフィールド、ファーンデール、デトロイト、遠くはロチェスター、オハイオ州のはずれ、外国はアルゼンチンや日本からなど、わざわざ飛行機を手配し旧友や仕事上の所縁の人々との再会へ、蓋を開けてみればなんと約200人が足を運んだ。

 入場無料でカバーチャージも無く出入りも自由であったので、家族連れや単身、カップルなど来場者は誰に何の気兼ねもなく、会場を好きに動きながら随所で和気あいあいとおしゃべりと軽食、ドリンク、ライブ音楽を楽しんでいた。J-Rockバンドの伊右衛門は、イエローモンキーや懐かしいミスチルのメロディーを奏でたが、「自分はポケモン世代で、日本のアニメやゲームが大好きでその文化に憧れて育ったけれど、日本の流行音楽は聴いたことがなかった。新鮮で良かった。」という20代男性、「長距離を運転し知り合いと駆けつけ、懐かしい曲が聴けました。」などの声が寄せられた。

 以前、配偶者がファーミントンヒルズにある日系企業に長く勤めていたという白人男性は、「長い知り合いに再会出来るのを楽しみに来た。会場に着いたらきっと我々だけがノン・ジャパニーズだろう、と道中予想しながら来たが、見事に外れた。こんなに大勢、色んな人達が集まっていて嬉しかった。」息子さんが軍隊へ入り、日本人女性と結婚し現在ハワイから日本へ駐屯していると語った男性は、リアルタイムで会場の様子をフェイスタイム経由で息子さん夫婦へ送りながら、「日本にゆかりの人たちがミシガンには沢山いるのだから、是非遊びにいらっしゃい。」と海の向こうのお嫁さんに話しかけていた。

 12年ぶりの人前での演奏に先立ち日本から作務衣を取り寄せ、奥田民生の「ひとり股旅」をカバーしたDukeさん、初めてのライブステージでオリジナル曲を披露したJustin君、ピアノを弾いたYuliaちゃん、独特の歌声と豊富な声量でアコースティックを熱唱したJavierさんなどソロアーティストの音楽も充実し、それぞれが盛んな喝采を博していた。

中盤、クラシックロックのキッスのカバーバンド「ちゅう」には客の大合唱も沸き起こった。「これはやってくれないだろうと思っていた曲をやってくれたので興奮した。私達は日系企業に勤めるローカルスタッフです。来て良かった。」との根強いライブ音楽ファンの感想をきくことが出来た。

 トリは地元K’sの迫力のハードロックに、会場で踊りだす人々の姿も微笑ましく、真夜中まで続いたエネルギー溢れるこの催しは大勢の人々の笑顔と抱擁で締めくくられた。「次回はいつですか?必ず来ます!」と、地域住民、コミュニティーからイベント継続への期待も大きい。

写真・ハナちゃん 文・満月

12/4/2013: JSD Women’s Club Christmas Party12/4/2013: JSD Women’s Club Christmas Party

JSD Women’s Club  Christmas Party

Wednesday, December 4th, 2013
Event: 11:00AM – 2:30PM
Suburban Collection Showplace
46100 Grand River Avenue, Novi, MI 48374

西暦2018年 平成30年を迎えて

西暦2018年 平成30年を迎えて 4

新年明けまして おめでとうございます。

当地で迎える正月も3回目となり、年々イルミネーションの輝きと訪れる人々で賑わいを増すダウンタウンデトロイトの移りゆく景色を眺め、月日の流れを実感しています。私もすっかり当地での生活に慣れましたが、地元の文化施設を訪れたり、長年当地に暮らす方々のお話を伺う度に、まだまだ日本とミシガンの関係について知らないことも多いものだと気付かされます。

昨年は、ミシガン大学創立200周年及び全米最初の学際的な日本研究所であるミシガン大学日本研究センターが70周年という節目を迎えたほか、デトロイト日本商工会(JBSD)の貢献によるデトロイト美術館内日本ギャラリーの開設とJapan Cultural Days開催、さらにオークランド郡のイニシアティブによるノバイ市桜ガーデン建設のキックオフなど、新たな日米交流プロジェクトが幕を開け、喜ばしいニュースには事欠かない記念すべき年となりました。年頭に当たって、2018年はどんな「節目」に当たるのか、この機会に調べてみたことをふまえて、列挙してみたいと思います。

先ずは何と言っても、ミシガン・滋賀姉妹州県提携50周年に当たる今年、州内では数々の交流行事が予定されています。両知事による会談、幅広い年齢層の市民から構成される友好親善使節団の相互派遣、そしてミシガン州立大学連合日本センター(JCMU)を基盤とする若者交流を通して深められた両州県の絆は、次の50年も一層強固に、多層的に発展していくことが期待されます。滋賀県・ミシガン州関係以外にもミシガンでは今年55周年を迎えるカラマズー・沼津(静岡)やワイアンドット・小牧(愛知)、40周年のポンティアック・草津(滋賀)、25周年のモンロー・防府(山口)やクリントンタウンシップ・野州(滋賀)など、多くの姉妹都市交流が行われており、当館としてもこれら草の根交流の支援を積極的に行っていきたいと考えています。

JBSDとデトロイトりんご会補習授業校は、1973年にそれぞれの前身であるデトロイト日本人会及びデトロイト日本語補習教室を発足させてから今年で45周年を迎えます。我々館員を含め駐在コミュニティに属する方にとっては特に、これら組織のお陰で日本から遠く離れたミシガンでも安心して家族と共に生活を送ることが出来ていると言っても過言ではないでしょう。こういったネットワーク無しに、日本と異なる環境下で生活を立ち上げていく苦労は想像に難くありません。この45年間、日系企業が地元に根付きながら地域に貢献し、地元市民の信頼を得て受け入れられ、現在の良好な日米関係があることを改めて実感するとともに、日本人コミュニティの皆様の日頃からのご尽力に敬意を表します。

今からちょうど30年前の1988年、オハイオ州メアリズビルで生産されたホンダ・アコードクーペが、日本メーカーが現地生産した車として初めて日本に「逆輸入」されたそうです。日米貿易についてはここ数十年で大きく環境が変化してきましたが、トランプ大統領就任以来、TPP離脱、NAFTA再交渉、税制改革など、引き続き自動車業界に携わる方々は高い関心を持って政権運営の行方を見守っていらっしゃることと思います。グローバル化が進み、北朝鮮による脅威が高まる中、日米経済関係・日米同盟が今後も重要性を増していくことは明らかです。両首脳がしっかりとした信頼関係を維持構築することもさることながら、日米関係の更なる発展のためには、草の根レベルでの交流が今後ますます重要性を増していくことでしょう。

最後に、在デトロイト総領事館は2018年1月1日を以って開設25周年を迎えました。引き続き皆様のお力添えを頂きながら、良好な日米関係の維持・発展に館員一同尽くしてまいる所存です。また、領事出張サービス、旅券や戸籍等の各種証明関係事務の更なる充実・向上に努めるとともに、安全に関する情報についてはタイムリーに発信し皆様が安心して生活できるように安全対策に万全を期してまいりますので、お気付きの点等ございましたら、遠慮なくご連絡、ご指摘下さい。

末筆ながら、本年が皆様にとりまして幸多き一年となるよう、お祈り申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

新年あけましておめでとうございます。

皆様におかれましては、初春をつつがなく、お迎えになられたこととお喜び申し上げます。

本校は1973年に当地在住の日本人駐在員の方々が集まり、子供たちのために自主的に開設したのが始まりで、本年度で創立44周年を迎えました。創立から約44年間、多くの園児、児童生徒が本校で学び、確実に力をつけ成長をすることができました。こうした学習環境の充実の背景にはデトロイト日本商工会、在デトロイト日本国総領事館のご支援をはじめ、非営利団体である「りんご会」の多大なるご支援と各関係機関による多くのボランティア活動の力が基盤となっています。

さて、日本の国際的諸活動の発展に伴い、海外進出している日系企業数は過去最多となり、海外在留邦人も約134万人となりました。その内、義務教育段階の子供たちは平成29年度に8万人を超え、その数は今後も増加傾向にあります。そうした子供たちの多くは日本人学校または補習授業校に通い日本の学習指導要領に基づいた教育を受けています。

現在、日本では小学校は平成32年度、中学校は平成33年度より完全実施される新学習指導要領の準備を計画的に進めています。学習指導要領は時代の変化や児童生徒の実態、社会の要請を踏まえ、10年ごとに改訂されます。そして、これから必要とされる資質や能力を明確にしながら、学校現場では授業実践を通して児童・生徒の育成を図っていきます。また、改定に伴い教科書検定、教科書採択が行われます。現在、使用している教科書においても今後、内容等が変更されることとなります。

学校は社会の準備段階であると同時に、学校そのものが、子供たちや教職員、保護者、地域の人々などから構成される一つの社会です。そうした環境で身についた子供たちの学力こそ、今後の社会の中で発揮されることに大きな期待があります。少し先を想定して、小・中学校では2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックから、その後の10年後の2030年頃を見通した社会で発揮できる子供たちの学力に期待し、その育成をする必要があります。

昨今、日本の人口変動による社会的な変化が予想され、経済界をはじめ多方面から現実的な2030年の日本の姿が述べられています。文部科学省でも新学習指導要領の実施に向けて、教育課程企画特別部会を設定し、論点整理が行われました。そのまとめの中に次のような資料が記されています。

『日本の2030年には、少子高齢化が更に進行し、65歳以上の割合は総人口の3割に達する一方、生産年齢人口は総人口の約58%にまで減少すると見込まれている。そして、同年には、世界のGDPに占める日本の割合も低下し、日本の国際的な存在感の低下も懸念される。グローバル化や情報化が進展する社会の中では、多様な主体が速いスピードで相互に影響し合い、一つの出来事が広範囲かつ複雑に伝播し、先を見通すことがますます難しくなってくると予想される。子供たちが将来就くことになる職業の在り方についても、技術革新等の影響により大きく変化することになると予測されている。子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就くとの予測や、今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高いなどの予測がある。また、2045年には人工知能が人類を越える「シンギュラリティ」に到達するという指摘もある。このような中で、グローバル化、情報化、技術革新等といった変化は、どのようなキャリアを選択するかにかかわらず、全ての子供たちの生き方に影響するものであるという認識に立った検討が必要である。』

そうした時代の変化に対応するために、子供たちに「基礎的な知識及び技能」「これらを活用して課題を解決するための必要な思考力、判断力、表現力」および「主体的に学習する態度」の、いわゆる学力の三要素から構成される「確かな学力」をバランスよく育むことが学校の大切な役割です。

本校の教育は日本の教育内容の一部を、年間42日間の授業日(土曜日)を通して補習を行っています。そして、児童・生徒が帰国後、日本の教育環境にスムーズに適応できるようにすることと同時に「米国において平日の現地校と週末の補習校の両方で勉強を続け、努力する子供たちこそ、より国際社会で活躍できる」という目的に向かって園児・児童・生徒の育成に努めています。

本校の園児、児童生徒数の合計は965人(12月10日現在)、常勤職員と臨時職員を合わせると約100人の世界4番目の大規模な補習授業校です。今年も本校教職員が一丸となって、本校の教育目標とめざす園児、児童生徒像の具現化に向けて、着実な授業実践を積み上げ、子供たちの成長を共に喜び合える「チームJSD」として取り組んで参ります。

日本語の学習のモチベーションの向上に成果あり~「サマーキャンプ in ぎふ」を振り返って

日本語の学習のモチベーションの向上に成果あり~「サマーキャンプ in ぎふ」を振り返って 4

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目的:海外に暮らし日本語学習中の子どもが日本の自然、文化、歴史に触れ、地元の人々と交流することによって日本語・日本文化を心と体で体感し、積極的に日本語を学習し、日本の生活習慣を習得しようとする意欲を芽生えさせる。

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活動拠点―岐阜県山県(やまがた)市内の里山(美山・伊自良地区)

参加対象―海外に暮らす日本語学習中の小学4~6年生、中学生、高校生 *第1期は中高校生、第2期は小中学生対象

実施期間―第1期:7月1日から11日(10泊11日)、第2期:7月27日から8月2日(6泊7日)

参加した子どもたちの様子

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過去に参加したことのあるリピーターは7人、兄弟での参加が2組4人、友人同士での参加が2人で、全くの初対面という子どもが少なかったせいか、あっという間に打ち解け、キャンプ地に向かうバスの中から大騒ぎでした。

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「サマーキャンプ in ぎふ」の活動内容

ここで、今年実施した体験プログラムのいくつかを紹介します。

●スポーツ交流

最初に2泊する元小学校を改修した

「北山交流センター」の体育館にて、ドッジボールをしました。子どもたちだけでなく、インストラクターやスタッフもともに楽しみ、この後の体験での円滑な交流につながりました。

●古民家生活体験

築100年の古民家にて、薪割りをして、かまどでご飯を炊き、おにぎりを作りました。また、竹を利用してそうめん流し器を作り、そうめん流しも楽しみました。昼食後には、古民家の脇を流れる源流近くの川で泳いだり、水鉄砲をしたりしました。水はとてもきれいですが、とても冷たく寒くなるほどです。冷えた体は、薪で沸かした五右衛門風呂に入って温めました。親の世代でも経験がない昭和初期以前の生活を体感しました。

●農作業&食つくり体験

山の斜面の畑にて、地元のおばあさんやおじいさんの指導の下、なす、ピーマン、オクラなどを収穫し、炒め物や天ぷらなどの料理を作りました。収穫にも料理にも、集中して取り組み、作った料理もきれいに平らげ、ご飯もおかわりする子どもが目立ちました。日常では感じられない野菜のおいしさを実感できました。

●ものつくり体験

北山交流センターの近くで、檜や杉の枝を切り、その他の山の木々も利用して、鉛筆とボールペンを作りました。指導者は、岐阜大学の先生と学生さんです。木の枝の中心に穴をあけたり、先をカッターナイフで削ったりする作業は難しいのですが、子どもたちは集中して取り組み、山の自然に触れる良い機会となりました。

●ホームステイ

2泊3日でお世話になりますが、半日は川下りで乗船するいかだを一緒に作り、もう1日はいかだで川を下りました。家庭で過ごす時間は少なかったですが、夜は、花火やバーベキューを楽しみました。子どもたちにとっては、里山の家庭での生活を知る良い機会となりましたし、地元の人々にとっては、海外の子どもとの交流を楽しんでいただけました。

今年は14人に対し、10家庭のホストファミリーが受け入れをしてくれました。その内半数は、過去にも受け入れをしてくれた家庭です。過去のサマーキャンプの子どもたちを気に入ってくださったのだと嬉しく思います。

●いかだ川下り体験

鵜飼で有名な長良川の支流の武芸川で28年間にわたって行われているイベント「美山いかだ川下り」(YACC主催) に参加しました。ホストファミリーとともに半日かけて作ったいかだは、途中で転覆したり、破損したりというトラブルもありましたが、岐阜の自慢の清流を肌で感じることができました。川下りの後は、バーベキューを楽しみながら、心行くまで川遊びをしました。

●伝統工芸体験

山県市特産の渋柿を利用した柿渋染めを体験しました。柿渋独特のにおいにもすぐになれ、思い思いの作品(手ぬぐいとランチョンマット)を仕上げました。指導者は、地域おこしのために横浜から移住した方です。子どもたちのオリジナリティーあふれる作品を高評くださいました。

●寺院体験

450年前に創建された禅宗の寺院にて、座禅と習字を体験しました。座禅では、いつもおしゃべりの多い子どもたちも、住職の話にしっかり耳を傾け、真剣に取り組んでいたのが印象的でした。座禅の後は、好きな字や言葉を筆で書く練習をし、最後はうちわに清書をしました。思い出に残る良いお土産になりました。

「サマーキャンプ in ぎふ」の成果と課題

これまでの11年間の実施にて、日本の里山で日本文化を体感しながら日本語に触れることで、参加した子どもたちの日本語学習のモチベーションが上がったということは、保護者からのご報告によって実感していますし、参加者のリピーターの日本語での会話も、過去に比べると向上しているのを感じます。そういう意味では、「サマーキャンプ in ぎふ」は確実に成果を上げているといえます。

また、ホストファミリーや宿泊施設、各種体験の指導者の皆さんなど、受け入れ機関や受け入れ者の皆さんが、歓迎してくれ、毎年楽しみにしてくれているのも感じます。そして、共催者のNPO法人山県楽しいプロジェクト、山里生活推進委員会、協力団体のYACCでは、20 ~40代の方々が、ボランティアで協力をしてくださいます。子どもたちとの年齢も近く、一緒に遊んでくれるので大喜びです。皆さんは、お仕事を持っておられますが、休日や仕事が終わってから時間を作ってくださいますし、中には仕事をお休みして協力くださる方もおられ、本当に頭の下がる思いです。

また、当キャンプは、2年前から岐阜県、岐阜県教育委員会、山県市、山県市教育委員会という行政機関の後援もいただいています。海外在住の子どもたちのためのプログラムですが、今後は、地元の活性化、グローバル化にも貢献することを目指したいと考えています。

執筆者のプロフィール:河合塾で十数年間にわたり、大学入試データ分析、大学情報の収集・提供、大学入試情報誌「栄冠めざして」などの編集に携わるとともに、大学受験科クラス担任として多くの塾生を大学合格に導いた。また、全国の高等学校での進学講演も多数行った。一方、米国・英国大学進学や海外サマーセミナーなどの国際教育事業も担当。米国移住後は、CA、NJ、NY、MI州の補習校・学習塾講師を務め、2006年に「米日教育交流協議会(UJEEC)」を設立し、日本での日本語・日本文化体験学習プログラム「サマー・キャンプ in ぎふ」など、国際的な交流活動を実践。また、帰国生入試や帰国後の学校選びのアドバイスも行っており、北米各地で進学講演も行っている。河合塾海外帰国生コース北米事務所アドバイザー、名古屋国際中学校・高等学校アドミッションオフィサー北米地域担当、名古屋商科大学アドミッションオフィサー北米地域担当、デトロイトりんご会補習授業校講師(教務主任兼進路指導担当)

◆米日教育交流協議会(U J E E C )  Website:www.u j e e c .org

小児歯科って子供の歯の治療に慣れているだけではない?

小児歯科って子供の歯の治療に慣れているだけではない? 4

Boy 小児歯科とは、小児を専門に治療する歯科の診療科の一つだが、日本人にはあまり馴染みがないと思われる。

この度、アナーバーの小児歯科医院のキム医師に、小児歯科の特殊性などについて、お話を伺う機会を得た。DrKim-1

キム医師(Dr. Youngjoo Kim)は笑顔の明るい、いかにも子供に親しまれそうな印象の女性である。お若く見えるが三児の母であり、歯科医師としての経歴も相当重ねている。一般歯科研修医として勤務後に小児歯科研修医プログラムを修了し、歯科医としてサンフランシスコで3年間勤務。そこでは土地柄、大勢の日本人の子の治療を行なったとのこと。その後、ミシガン大学デンタルスクールの教員に加わって臨床部門ディレクターとなり、将来の歯科医の指導と患者の診療に従事してきた。子どもが効果的に歯磨きできる革新的なブルートゥース歯ブラシを考案した実績もある。米国小児歯科協会の正式認定を受けた専門医である。

Q. 一般歯科に加えて小児歯科としての研修プログラムを修了とのことですが、どのようなことを学ぶのですか。

A. 乳歯や永久歯への生え代わり、子ども独特の歯科の症状、口腔衛生や虫歯予防など、“歯”に関してだけでなく、身体や精神の発育に関する知識、子どもとのコミュニケーションの取り方についても学びます。筆記および口頭のテストも受けなくてはいけませんし、終了に2~3年かかります。米国小児歯科協会の認定医は少数で、Children’s Dentistと称していても小児歯科の認定医とは限りません。

Q. 子ども独特とは、例えば?

A. 成長段階の子どもの歯の治療には、大人相手と同じ材料や方法を使うことはできません。(一般歯科では稀に)乳歯の虫歯を抜きっぱなしにするケースがあるのですが、永久歯が出て来なかったり、外向きに生えてきたり、悪い結果を生みます。永久歯が生える場所を確保する必要があります。虫歯や歯の不揃いは時期を逸せずに適切に処置しないと、身体全体に影響を及ぼすのです。

別の例では、子どもの歯は事故で歯が抜けても、1時間ほど以内であれば元に差し戻すことが可能です。一般の歯科医では的確に対処できないことが多く、緊急要請を受けることがたびたびあります。

虫歯などの問題が起きないための予防や処置が重要で、私たちはそれを重視しています。

Q. 検診をスタートする時期、そして、内容は?

A. 1本目の歯が出たら、あるいは1歳になったら、問題がなくても検診をスタートすることを薦めます。歯ブラシのやり方を含めて口腔ケアの方法や、食事・栄養についての指導もします。幼児期での習慣確立が、生涯の健康な歯のためにとても大切です。また、指しゃぶりを止める方法も伝授します。指しゃぶりは歯並び、ひどい場合は上あごの骨へも悪影響を及ぼします。歯だけでなく健康全体に注意を払っているのです。

当院では月に1回、保護者向けの学習会“Lunch & Learn”を催しています。お子さんがベストな口腔ケアを行えるよう、お手伝いしています。

☆  ☆   ☆

DrKim-2医院内は、子どもが安心できるように待合室や診察室のデザインが工夫されている。オープンスペースの遊び場も設けられ、治療中は天井のテレビを観て過ごすこともできる。治療用の椅子が子どもサイズであるだけでなく、X-ray用のバイトフィルムも小さくてソフト。(リラックスするために用いられる)ラーフィングガスは数種類のフレーバーから子どもが選べるとのこと。歯科医にかかる不安は激減することであろう。

複数の子どもを持つ親に嬉しいのは、同医院では3人の歯科衛生師がいるので、3人の子のクリーニングや検診を同時に済ませることが可能。診療スペースは壁で仕切られてなく、保護者の付き添いも歓迎とのことで、2人の子の治療を同時に見守ることもできる。

DrBoynton同院のもう一人の歯科医ボイントン医師(Dr. James Boynton)は、大学、デンタルスクール、小児歯科研修医トレーニングの全てをミシガン大学で修了し、2005年よりミシガン大学の教員となり、2009年からは同大学デンタルスクールおよびモット・チルドレンズ病院の小児歯科部門の長に就いている。後進の指導に力を注ぐ傍らで、同院のみで診療治療にあたっている。

前述の“Lunch & Learn”は、同院の患者に限らず誰でも参加できる(要申込)。

9月は21日(月)正午に日本語通訳とランチ付きの無料学習会が予定されている。

Associates in Pediatric Dental Care

Tel: 734-662-1591

1303 Packard Rd. #301, Ann Arbor, MI

WEB: www.MIKidsDentist.com

☆月曜日と木曜日の1時から5時まで

日本語対応(受付と治療中)が可能。

ハンドスタンプアートプロジェクト

ハンドスタンプアートプロジェクト

IMG_1934@ミシガン by 宮澤かれん

7月16日、恒例で行われた鈴木マイヤーズ社のバーベキューパーティーの会場に手形を押すブースが設けられていた。クラフトかと思いきや、ハンドスタンプアートプロジェクトとのこと。一人の女性が説明をしてくれた。今春、日本の高校を卒業したばかりだというその女性、宮澤かれんさんは世界を巡って手形を集めている。

ハンドスタンプアートプロジェクトは、障がいを抱える子ども達の手形を集めて世界一大きな絵を描くプロジェクト。「2020年東京パラリンピック開会式に向けてハンドスタンプを集め、ひとつのアート作品として世界中の方に笑顔を届けたい!」という願いで活動している。

プロジェクトは2014年に障がいを持つ子どもの母親たちが中心になってスタート。初期は、病気や障がいを抱える子ども達の手形のみであったが、子ども達を支える全ての人々の手形を世界中から集めてひとつのアート作品を作り、2020年東京パラリンピック開会式での掲示することを目標としている。数の目標は10万人のハンドスタンプで、開催まで3年となり、1万以上集まったものの、スピードアップが必要。

そこで、宮澤かれんさんが海外特派員として世界を回りながらハンドスタンプを集めることを決意。今年3月に高校を卒業したのもつかの間、動き出した。資金集めのクラウドファンティングが成立し、準備を整え4月末に日本を発った。前回のオリンピック会場であるリオからスタートし、同じ南米のペルーを訪問、そして5月末に米国に入り、ロサンジェルス→サンノセ→サンフランシスコ→オレゴンと西海岸を回った後、ミシガンにやってきた。サッカープレイヤーであった父親の知り合いが主な滞在受け入れ先となり、訪問施設などのアレンジなども支援してくれているという話。

彼女の旅で既に2300人分のハンドスタンプを獲得。約2週間のミシガン滞在中に以下10の団体や学校、施設、イベントに参加した。

デトロイト補習授業校(日本語学校)、そうめん流し、Koala Club、Joy Club、Kangaroo Club、Total Sports、BBQ、Livonia Health Centre、Sunny Point Child Care、Cooke School幼稚園では、単にスタンプ集めをするのではなく、障がいをもつ子ども達に関するスライドを見せたり読み聞かせをしたりする。一人でも多くの人が繋がること以外に、障がいについての理解を深めることも活動の大きなめあてである。

「訪問した先で知り合った方が他の開催先を紹介してくれたり、スタンプを集める活動を広げてくれたりしてくれます」とかれんさん。個人での参加ももちろん可能。申込書やスタンプのとり方、送付方法などは、ハンドスタンプアートプロジェクトのホームページに載っている。

http://handstampart.com/