Friday, June 21, 2024

日本の伝統文化を心と体で感じる デトロイト補習授業校・新春書き初め会

日本の伝統文化を心と体で感じる デトロイト補習授業校・新春書き初め会 4

文章・写真提供:デトロイト補習授業校

デトロイト補習授業校では、日本の伝統文化を心と体で感じることを目的に、新年の初めに書き初めを行っています。小学部では、冬休みに家庭で学年別の課題に取り組み、1月20日に全児童の作品を教室前に掲示し、「書き初め展」を実施しました。

中高等部では、1月13日の国語の授業時間を利用して、「新春書き初め会」を行いました。中学生は学年別の課題(中1「不言実行」、中2「夢を信じる」中3「友好の精神」)に取り組みました。高校生は共通の課題「蘭亭序(らんていじょ)」(中国の行書の手本として最も高い評価を受けている作品)から「仰観宇宙之大(=仰ぎて宇宙の大なるを観る)」に挑戦し、消しゴムを彫って作った自分の雅印(作品に押す印)も押しました。毛筆を持つ機会も少なく、課題は行書体であり、正味1時間半程度の短時間で仕上げるのは難しいのですが、各々の生徒が素晴らしい作品を仕上げました。中高等部の作品は、1月27日に展示されました。

シカゴ補習校の高校生との楽しく有意義な交流を実践! ~デトロイト補習授業校高等部宿泊交流学習

デトロイト補習授業校高等部は、本校の行事である「宿泊交流学習」で11月3日から1泊2日でシカゴを訪れた。宿泊交流学習は、次の点を目標に毎年実施しているもので、高等部の1年生から3年生が授業の一環として参加する。

①企画、運営に関する自主的な活動を通して、責任感と協調性を育む。

②他補習授業校との交流活動を通して、幅広いものの見方、考え方を培う。

③集団生活を通して、集団の一員としてのあり方や公衆道徳などについて望ましい体験を積む。

④訪れた場所で、アメリカの自然や文化、歴史などに親しみ、見聞を広める。

同校の「宿泊交流学習」今回が22回目となり、シカゴ、コロンバス、インディアナ、クリーブランドどを訪問し、同地の補習授業校と交流を行っている。

今年度は、4年ぶりにシカゴ補習授業校を訪問し、高等部の生徒との交流会を行った。両校のすべての生徒が初めての交流であったが、あっという間に打ち解けていた。

シカゴ補習校到着後、学年別に教室で一緒に昼食を食べながら自己紹介をし、昼食後はシカゴ・沖縄県人会によるパフォーマンスを鑑賞し、その後、両校合同授業を行った。この授業では、両校の生徒が混合のグループごとに、「オリンピックの誘致について」をテーマにして、さまざまな視点からメリットやデメリットを浮き彫りにし、問題点を解決する方法を考え出し、発表した。どのグループも活発な話し合いを行い、説得力ある提案を行っていた。

他校との交流会後の後、ここで出会った高校生と連絡を取り合っている生徒も少なくない。また、帰国後に進学した大学で再会した生徒もおり、今後も交流の輪が広がることを願っている。
交流会の翌日は、シカゴ産業博物館を見学し、帰途に就いた。

2日間の宿泊交流学習では、この他にもホテルやバス内での話し合い活動、レクリエーションなどが行われ、教室では学ぶことのできない貴重な体験をすることができた。教室内では見られない同級生や先輩、後輩たちと楽しく有意義に過ごした時間を忘れないだろう。

(執筆・デトロイト補習授業校教務主任 丹羽筆人)

西暦2018年 平成30年を迎えて

西暦2018年 平成30年を迎えて 4

新年明けまして おめでとうございます。

当地で迎える正月も3回目となり、年々イルミネーションの輝きと訪れる人々で賑わいを増すダウンタウンデトロイトの移りゆく景色を眺め、月日の流れを実感しています。私もすっかり当地での生活に慣れましたが、地元の文化施設を訪れたり、長年当地に暮らす方々のお話を伺う度に、まだまだ日本とミシガンの関係について知らないことも多いものだと気付かされます。

昨年は、ミシガン大学創立200周年及び全米最初の学際的な日本研究所であるミシガン大学日本研究センターが70周年という節目を迎えたほか、デトロイト日本商工会(JBSD)の貢献によるデトロイト美術館内日本ギャラリーの開設とJapan Cultural Days開催、さらにオークランド郡のイニシアティブによるノバイ市桜ガーデン建設のキックオフなど、新たな日米交流プロジェクトが幕を開け、喜ばしいニュースには事欠かない記念すべき年となりました。年頭に当たって、2018年はどんな「節目」に当たるのか、この機会に調べてみたことをふまえて、列挙してみたいと思います。

先ずは何と言っても、ミシガン・滋賀姉妹州県提携50周年に当たる今年、州内では数々の交流行事が予定されています。両知事による会談、幅広い年齢層の市民から構成される友好親善使節団の相互派遣、そしてミシガン州立大学連合日本センター(JCMU)を基盤とする若者交流を通して深められた両州県の絆は、次の50年も一層強固に、多層的に発展していくことが期待されます。滋賀県・ミシガン州関係以外にもミシガンでは今年55周年を迎えるカラマズー・沼津(静岡)やワイアンドット・小牧(愛知)、40周年のポンティアック・草津(滋賀)、25周年のモンロー・防府(山口)やクリントンタウンシップ・野州(滋賀)など、多くの姉妹都市交流が行われており、当館としてもこれら草の根交流の支援を積極的に行っていきたいと考えています。

JBSDとデトロイトりんご会補習授業校は、1973年にそれぞれの前身であるデトロイト日本人会及びデトロイト日本語補習教室を発足させてから今年で45周年を迎えます。我々館員を含め駐在コミュニティに属する方にとっては特に、これら組織のお陰で日本から遠く離れたミシガンでも安心して家族と共に生活を送ることが出来ていると言っても過言ではないでしょう。こういったネットワーク無しに、日本と異なる環境下で生活を立ち上げていく苦労は想像に難くありません。この45年間、日系企業が地元に根付きながら地域に貢献し、地元市民の信頼を得て受け入れられ、現在の良好な日米関係があることを改めて実感するとともに、日本人コミュニティの皆様の日頃からのご尽力に敬意を表します。

今からちょうど30年前の1988年、オハイオ州メアリズビルで生産されたホンダ・アコードクーペが、日本メーカーが現地生産した車として初めて日本に「逆輸入」されたそうです。日米貿易についてはここ数十年で大きく環境が変化してきましたが、トランプ大統領就任以来、TPP離脱、NAFTA再交渉、税制改革など、引き続き自動車業界に携わる方々は高い関心を持って政権運営の行方を見守っていらっしゃることと思います。グローバル化が進み、北朝鮮による脅威が高まる中、日米経済関係・日米同盟が今後も重要性を増していくことは明らかです。両首脳がしっかりとした信頼関係を維持構築することもさることながら、日米関係の更なる発展のためには、草の根レベルでの交流が今後ますます重要性を増していくことでしょう。

最後に、在デトロイト総領事館は2018年1月1日を以って開設25周年を迎えました。引き続き皆様のお力添えを頂きながら、良好な日米関係の維持・発展に館員一同尽くしてまいる所存です。また、領事出張サービス、旅券や戸籍等の各種証明関係事務の更なる充実・向上に努めるとともに、安全に関する情報についてはタイムリーに発信し皆様が安心して生活できるように安全対策に万全を期してまいりますので、お気付きの点等ございましたら、遠慮なくご連絡、ご指摘下さい。

末筆ながら、本年が皆様にとりまして幸多き一年となるよう、お祈り申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

新年あけましておめでとうございます。

皆様におかれましては、初春をつつがなく、お迎えになられたこととお喜び申し上げます。

本校は1973年に当地在住の日本人駐在員の方々が集まり、子供たちのために自主的に開設したのが始まりで、本年度で創立44周年を迎えました。創立から約44年間、多くの園児、児童生徒が本校で学び、確実に力をつけ成長をすることができました。こうした学習環境の充実の背景にはデトロイト日本商工会、在デトロイト日本国総領事館のご支援をはじめ、非営利団体である「りんご会」の多大なるご支援と各関係機関による多くのボランティア活動の力が基盤となっています。

さて、日本の国際的諸活動の発展に伴い、海外進出している日系企業数は過去最多となり、海外在留邦人も約134万人となりました。その内、義務教育段階の子供たちは平成29年度に8万人を超え、その数は今後も増加傾向にあります。そうした子供たちの多くは日本人学校または補習授業校に通い日本の学習指導要領に基づいた教育を受けています。

現在、日本では小学校は平成32年度、中学校は平成33年度より完全実施される新学習指導要領の準備を計画的に進めています。学習指導要領は時代の変化や児童生徒の実態、社会の要請を踏まえ、10年ごとに改訂されます。そして、これから必要とされる資質や能力を明確にしながら、学校現場では授業実践を通して児童・生徒の育成を図っていきます。また、改定に伴い教科書検定、教科書採択が行われます。現在、使用している教科書においても今後、内容等が変更されることとなります。

学校は社会の準備段階であると同時に、学校そのものが、子供たちや教職員、保護者、地域の人々などから構成される一つの社会です。そうした環境で身についた子供たちの学力こそ、今後の社会の中で発揮されることに大きな期待があります。少し先を想定して、小・中学校では2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックから、その後の10年後の2030年頃を見通した社会で発揮できる子供たちの学力に期待し、その育成をする必要があります。

昨今、日本の人口変動による社会的な変化が予想され、経済界をはじめ多方面から現実的な2030年の日本の姿が述べられています。文部科学省でも新学習指導要領の実施に向けて、教育課程企画特別部会を設定し、論点整理が行われました。そのまとめの中に次のような資料が記されています。

『日本の2030年には、少子高齢化が更に進行し、65歳以上の割合は総人口の3割に達する一方、生産年齢人口は総人口の約58%にまで減少すると見込まれている。そして、同年には、世界のGDPに占める日本の割合も低下し、日本の国際的な存在感の低下も懸念される。グローバル化や情報化が進展する社会の中では、多様な主体が速いスピードで相互に影響し合い、一つの出来事が広範囲かつ複雑に伝播し、先を見通すことがますます難しくなってくると予想される。子供たちが将来就くことになる職業の在り方についても、技術革新等の影響により大きく変化することになると予測されている。子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就くとの予測や、今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高いなどの予測がある。また、2045年には人工知能が人類を越える「シンギュラリティ」に到達するという指摘もある。このような中で、グローバル化、情報化、技術革新等といった変化は、どのようなキャリアを選択するかにかかわらず、全ての子供たちの生き方に影響するものであるという認識に立った検討が必要である。』

そうした時代の変化に対応するために、子供たちに「基礎的な知識及び技能」「これらを活用して課題を解決するための必要な思考力、判断力、表現力」および「主体的に学習する態度」の、いわゆる学力の三要素から構成される「確かな学力」をバランスよく育むことが学校の大切な役割です。

本校の教育は日本の教育内容の一部を、年間42日間の授業日(土曜日)を通して補習を行っています。そして、児童・生徒が帰国後、日本の教育環境にスムーズに適応できるようにすることと同時に「米国において平日の現地校と週末の補習校の両方で勉強を続け、努力する子供たちこそ、より国際社会で活躍できる」という目的に向かって園児・児童・生徒の育成に努めています。

本校の園児、児童生徒数の合計は965人(12月10日現在)、常勤職員と臨時職員を合わせると約100人の世界4番目の大規模な補習授業校です。今年も本校教職員が一丸となって、本校の教育目標とめざす園児、児童生徒像の具現化に向けて、着実な授業実践を積み上げ、子供たちの成長を共に喜び合える「チームJSD」として取り組んで参ります。

デトロイトりんご会補習授業校 音楽会

デトロイトりんご会補習授業校 音楽会 2

IMG_541511月18日、デトロイトりんご会補習授業校にて、恒例の音楽会が開催された。毎年秋に、小学部の1・2年生と3・4年生が交互に行っており、今年は1・2年生が歌や合奏を披露した。外はあいにくの冷たい雨となったが、会場となった体育館には、リハーサル時からすでに、子どもたちの興奮をまじえた熱気があふれていた。

保護者が入場すると、親を見つけて嬉しそうに手を振る子どもたちが大勢いた。家族にみてもらう、この日の発表をいかに楽しみにしていたかが伺えた。客席は、弟や妹の観客も迎えて、発表者より多いほどで、満席状態になった。

会はまず宮本校長のあいさつで始まり、児童が練習してきたことを称えた後、「発表する人と聴く人が一つになることでできあがる」と、発表することのみならず鑑賞する側の大切さを示唆した。

IMG_5419発表は、1年生全クラスの斉唱による『春がきた』で幕を開け、明るい歌声と表情で春のあたたかさを会場に届けた。

2曲目の『やまびこごっこ』では声の掛け合いがあり、二手に分かれてのテンポのよい歌唱をキャッチボール遊びをしているかのように楽しむ姿が見られた。続いて『海』をのびやかに歌い上げた後は、鈴やトライアングル、鉄琴などを加えて『きらきら星』を斉唱と合奏で披露した。

1年生の発表が終了するとすぐに、2年生は促されることなく拍手を送った。心優しく立派な観客であった。

2年生の発表は『夕焼け小焼け』の斉唱でしっとりとスタートした。2年生が並んだ姿をみて「ずい分背が高いわね」との声が観客席で漏れていたが、1学年の違いは背格好の大きさだけでなく歌声にも歴然。ピュアな声が音程や声質としても

IMG_5443よりまとまって、観客に情景を伝えるものになっていた。また、1年生は代表児童が曲名を紹介したが、2年生は「みんなで一生懸命練習しました」「今の季節にぴったりな曲です」などの解説も加えて曲紹介をした。2,3曲目は楽器を加えて演奏。『虫の声』ではクラスごとに、タンバリンやカスタネット、トライアングルなどを虫の音に模して表現した。『村祭り』では4名が和太鼓に挑戦。軽快な歌声に太鼓の音が合わさって、祭りムードたっぷりの大演奏となった。和太鼓の叩く姿が堂にいっていたが、当日の伴奏を務めたジョンソン先生が「五大湖太鼓センター」のメンバーでもあり、太鼓の指導に当たったとのこと。

最後は1年生と2年生、全員で同校の校歌をはつらつと歌い上げ幕を閉じた。

IMG_5441終わりに、音楽授業の指導と当日の指揮を担当した佐々木先生と乙益先生があいさつに立ち、2年生担当の乙益先生からは、選曲にあたっては「日本に生まれ育っていれば耳にする日本の歌を入れたい」と考えた旨、加えて「日本の歌がそばにあってくれれば」との思いなどが、そして、1年生担当の佐々木先生からは、今回のコンセプトは“季節”であり、1年生が春と夏、2年生が秋の曲であったことが伝えられた。また、音楽の授業数が少ない中での家庭の協力、そして運営委員をはじめ多くの人の協力にたいする謝辞も述べられた。

日本を遠く離れて、日本で歌い継がれている曲に触れることは大きな意義があり、友と一緒に奏で、家族に聴いてもらったことは思い出深い経験になるであろう。  観客の一人として、心を癒す音楽を届けてくれた子どもたちに感謝したい。

デトロイト補習授業校学校便り:現地校の先生を招いて オープンハウス開催!

デトロイト補習授業校学校便り:現地校の先生を招いて オープンハウス開催! 2

IMG_662210月21日(土)は現地校の先生方に本校の教育活動や日本の文化を知っていただくオープンハウスが開催されました。晴天に恵まれ約90名の来校者があり、子どもたちも元気に楽しく学習に取り組んでいました。現地校の先生方は自分が担任をしている子どもたちの学級に入り、日本語で意欲的に学習する子どもたちの様子を参観したり、話しかけたりしていました。子どもたちは招待状を渡した先生方に授業を観に来てもらい、少し緊張しながらも生き生きとした姿で授業に臨んでいました。また、現地校の先生方もアメリカの授業の様子とは違った、日本の学習内容や授業風景を興味深く参観していました。

IMG_6652授業の参観を終えた後、在デトロイト日本国総領事館首席領事、酒井由紀様をはじめ多くのご来賓をお迎えして、南体育館で全体会を行いました。全体会では、ETJ(Educators to Japan:現地校教育関係者日本派遣)に参加された先生方のプレゼンテーションが行われ、参加者の方々は熱心に日本の様子を聞いていました。このETJ プログラムは、駐在員子女を受け入れている現地校の先生方への感謝と日本文化理解を図る目的で1975年にロサンゼルスで始まり、以後、参加地域が増え、デトロイト地区では1992年からJBSD(デトロイト日本商工会)のご支援によって継続されているものです。全体会場では日本文化を紹介する多くの品々が展示され現地の先生方も興味をもって観ていました。

伝統ある本校のオープンハウスは、多くの関係者のご協力があって実施することができます。理事、運営委員・父母会・父母会ボランティアの皆さまに心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。

筆:校長 宮本 正彦

JSDウィメンズクラブ 平成29年度外務大臣表彰受賞

JSDウィメンズクラブ 平成29年度外務大臣表彰受賞 2

IMG_3815日本国外務省は6月29日、平成29年度外務大臣表彰受賞者を発表。当地において25年以上にわたり日本とアメリカの架け橋となってきたJSDウィメンズクラブが受賞団体に名を連ねた。

外務大臣表彰は1983年に開始され、日本と諸外国との友好親善関係の増進に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層に依願することを目的に行われている。JSDウィメンズクラブは、日本とアメリカ合衆国との相互理解の促進に尽力し、友好親善に寄与した功績が称えられ、外務大臣表彰を受賞した。

IMG_3825JSDウィメンズクラブ(JSD:Japan Society of Detroitの略)は1991年にJBSD(デトロイト日本商工会)の前身Japan Society of Detoroitの外郭団体として、「デトロイト周辺の日本人及び日本語を話す婦人に助け合いと親睦の場を提供する」、「地域社会に日本を紹介し、地元との交流を深める」という二大趣旨のもとに発足した。2001年1月には非営利団体としてミシガン州政府に正式に登録された。

日本文化紹介の活動のほとんどは、メンバー達によるボランティアで行なわれている。主なものとして、茶の湯や着物の着付けの実演、折り紙や書道のワークショップ、コーラスや邦楽の演奏など。現地の学校をはじめとする各種団体からの依頼を受けて、出張サービスの訪問文化紹介を数多くこなしている。

IMG_3810今や地域の大イベントとして定着した‘JSDウィメンズクラブ・JBSD文化部共催日本祭り’も、20年前にウィメンズクラブの活動として現地校の先生方を招いて日本文化紹介を行なったのが発端。そこで好評を得たため、1999年にはJBSD文化部との協賛企画で一般向けイベントとして‘日本祭り’がスタートした。訪問者数が激増し、以来、協力団体も増え内容も充実し発展してきた。

9月22日(金)、在デトロイト総領事公邸にてJSDウィメンズクラブへの外務大臣表彰式が行なわれた(以下JSD省略)。列席した歴代のウィメンズクラブ会長や現執行部役員を代表して柴田会長代理が和田充広総領事より表彰状を恭しく受け取った。和田総領事からは、日米の架け橋として貢献してきたウィメンズクラブの活動に対して感謝と称賛の言葉が伝えられた。

日米協会の代表は「26年後にその多大な貢献が表彰されて心から嬉しい」と告げ、日本やアジアの文化紹介イベントを多数催してきたデトロイト美術館の代表者は「ウィメンズクラブ抜きでは無しえない盛大なものになった」と賛辞を寄せ、Detroit Country Day Schoolからは「日本文化を実演してくれただけでなく、生徒の質問にとても親切に回答し、興味や意欲を高めてくれた」と感謝を伝えるなど、誰もが、いかに紹介内容が素晴らしく、精神誠意なものであったかが次々に披露された。また、出席の叶わなかった志知初代会長からのメッセージが代読され、日本人/日系人にとって難しい時代に発足し、苦労がありながらも熱意とをもって活動を続けてきたことが知らされた。(下に記載)

IMG_3780柴田会長代理は、ウィメンズクラブのニュースレターの中で、「頂いた表彰状は一枚の紙ではありますが、これまでウィメンズクラブの活動に関わった延べ5千人以上に及ぶ女性たちの熱い思いと26年の小さな積み重ねの結晶だと思うと、その重さをずしりと感じました。」と、思いを記している。
会場には設立当初からのウィメンズクラブのニュースレター(会報誌)、ウィメンズクラブ会員が情報収集し編纂してきた6版にのぼる「ミシガン生活ガイドブック」、

日米協会からの表彰額、さらに活動を報道された時の地元新聞のコピーなどが展示されていた。大型テレビではこれまでの活動の写真がスライドショーとして映し出された。

IMG_3754日本文化は食や漫画などを中心に世界中で認知度を上げている。湾曲して理解されたり、一人歩きをはじめたりしていることも多い。そんな中で、生身の人が直に伝える大切さは計り知れない。活動が廃れることなく続くことを願いたい。会長代行を務めている柴田さんは、状況に合わせて変化はありつつも、ウィメンズクラブは今後も活動を続けていきますと語っている。

~ 志知初代会長からのメッセージ ~

この度私どものウイメンズ・クラブが、地域交流に貢献する海外在住の団体の一つとして2017年度の外務大臣表彰を受けたと伺い、メンバーの一人として心からの喜びと感謝の気持ちをお伝え致したく存じます。

自動車製造の町として知られるデトロイトに日本企業の進出が始まり、いつの間にか米国企業を脅かす勢力となり、当時の米国経済のスランプとあいまって、日本叩きの嵐が吹き荒れるようになった、その頃のことです。色々の事件があり、現地のテレビ局や新聞社が日本の駐在員や家族をインタビューしたいと思って探し、やっと見つけても、会社の緘口令があり、意見がきけないと困っていたことがありました。ここにはジャパンタウンもないし、領事館も無く、日本に関する資料すらどこにあるのやら。一般の人は日本に対する知識など殆ど持っておらず、デマや脅しに乗りやすいため、バッシングはかなり成功していたようでした。

1991年に結成されたこのクラブは、そのような現地の情勢の中で、増えてくる日本駐在員の家族が早くこの土地の生活に適応できるような支援を行うとともに、現地の人々に対して日本の伝統的な文化を紹介して、日本のことを少しでも知ってもらい、また日本人との直接の出会い、接触を経験してもらうという、二つの大きい目標を立てました。

成立以来、26年という時が過ぎようとしておりますが、その間、熱心なボランティアのメンバーが多くの時間と勢力を費やしてご奉仕下さいました。地域の色々な団体、学校、施設、会社などの要請を受け、日本の文化紹介のプログラムをあちらこちらで行って参りましたが、蒔かれた種はしっかりと根づいて日米相互理解の活きた絆として育っているように見えます。会員もほとんどが帰国されましたが、長期滞在のメンバーの中には、会結成の折から現在も続けてご奉仕下さっている方たちもございます。長い間の皆さんの熱意と努力の成果を、今回の表彰という形で評価していただき、私どもも誠に嬉しく存じます。このお励ましに感謝し。さらに将来に向けて、日本と米国の人々をつなぐ架け橋としての活動を続けてまいりたいと存じます。

本日の表彰式を企画してくださいました総領事館の皆様にお礼を申し上げ、またウイメンズクラブの地域交流プログラムの経費を支援していただいている

JAPAN BUSINESS SOCIETY OF DETROITに感謝申し上げます。有難うございました。

志知 朝江

デトロイトりんご会補習授業校 2017年度 大運動会

デトロイトりんご会補習授業校 2017年度 大運動会 2

2017-10326IMG_27466月17日(土)、デトロイトりんご会補習授業校の恒例行事である運動会が開催された。幼稚園から低学年は午前中のみ、中学生はクラス対抗の球技大会を午前中に行い午後から運動会に合流、高校生は運動会の競技の手伝いや模擬店・ゲームコーナーを担当しながら競技に出場するなど、学年によって参加形式の違いがあるものの、年齢差を越えた全校一斉で行われる学校行事である。また、多数の企業で構成されている運動会実行委員が会場設営や当日の用具準備などを担当。当地日本人コミュニティぐるみの大イベントでもある。

前日の予報では雨マークが出ており、朝のうちは雲が空を覆い、天候の悪化が心配されたが、午前8時半の開会式直前に雲が切れ、快晴の下でスタート。その後も空模様が不安定であったが、最後まで無事に実施され、元気溢れる演技や競技が繰り広げられた。開会宣言に続く日米両国の国旗掲揚、そして同校校歌斉唱の後、宮本学校長の開会の挨拶があり、全校児童生徒が集う唯一の大行事であることが告げられた。現時点で児童生徒数は960名とのこと。

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IMG_3055「心をひとつにしてみんなの力で作り上げてゆく大切な日」また「練習してきたことを試す日です」と伝えたほか、今日のために準備をしてくれた人々がいることに言及し、「感謝の心を持って過ごしましょう」と高校生による模擬店、射的やヨーヨー釣りなどの縁日ゲームが日本ムードをさらに高めていた。

徒競走などの個人競技が行われた後、伝統種目である「綱引き」「玉入れ」などの団体競技が続き、紅白対抗とあって他学年の応援も白熱。それぞれに力いっぱいの競技が続いた。

幼稚園児は「世界が平和になるようにみんなで仲良く手をつなぎ・・・」の歌詞で始まる『スマイル音頭』を一生懸命に踊り、観客にスマイルが広がった。

IMG_3260午後から運動会に合流した中学生による「二人三脚リレー」や高等生による「借り「物競走」、中高等部クラス対応の「大縄跳び」など、心と力を合わせたプレーと伸びやかな身のこなしが会場を魅了した。

最終競技、勝負の行方を決める紅白対抗リレーに移った。この時点では2百点近くの差で白組が優勢。追っている赤組を応援する声がより高く響いていた。選手達の颯爽とした走りに感嘆の声が上がり、会場の盛り上がりは最高潮に達した。最終結果は白組の勝利。万歳の声と祝福の拍手が沸き上がった。

負けて悔しがる姿もあったが、競技全般を通して、夢中になって取り組む姿と輝くばかりの笑顔に満ちた行事であった。

2017 年度 入園式 入学式

2017 年度 入園式 入学式 1

IMG_5451IMG_54972017 年度 入園式 入学式 子どもたち一人一人が輝いていました

4月8日、晴天に恵まれ、本校の入園式、小学部入学式、中高等部の入学式が行われました。少し緊張しながらも元気に入場した幼稚園、入園児の子どもたち。これから始まるたくさんの活動を楽しみしています。小学部1年生は今年度7クラスでスタートします。しっかりと話を聞く1年生の態度は幼稚園の時とは違う成長した姿がありました。式の最後で6年生が入場し1年生に向けて校歌を発表しました。1年生にとって初めて聞く校歌を歌ってくれた6年生の姿は、とても大きな存在となりました。今年度は6年生の教室が北校舎になり、これから始まる学校生活の身近な存在としてかかわり合っていきます。退場の時には、出口で2年生と6年生が大きな拍手でお祝いをして、貴重な対面の一時となりました。中高等部の入学式はノバイ高校で行われました。新1年生も在校生もとても立派な態度で出席し、生徒代表の誓いのことばも真剣に聞いていました。

IMG_5498どの学年も新たな目標に向かって取り組む、力強さを感じました。

元なでしこジャパン 山口麻美氏を迎えて講演会

元なでしこジャパン 山口麻美氏を迎えて講演会 3

DSC_3917デトロイトりんご会 補習授業校 りんごハウス特別企画

アメリカとスウェーデンでの豊富な経験や、怪我からの復帰の道のりをもとに子どもたちにエール

デトロイト補習授業校では理事運営委員会が主催し、中高生・保護者ボランティアとともに準備・運営する、「放課後活動の体験」、「工作・製作を楽しむ場の提供」を目的とした『りんごハウス』を企画・開催している。補習授業校ならではといえるが、父親たちも積極的に携わり、各々の技術や才能、人脈を活かして様々な企画を実施してきた。

2月末のりんごハウスでは「割箸鉄砲作り」を開催し、50名以上の子どもたちが参加。子どもたちは割箸と輪ゴムを使って割箸鉄砲を製作した後、それを使って実際に的当てもして楽しんだとのこと。

2016年度の最終回となった3月4日のりんごハウスでは、特別企画として、元なでしこジャパンの山口麻美氏を迎えて講演会を開催した。講演は、山口麻美氏と懇意で、今回の企画の橋渡しをつとめた高橋亮氏とのトークショースタイルで行なわれ、聴講者に質問を投げかけたり、質問を受けたり、オープンな雰囲気で進められた。補習授業校のサッカースクールでサッカーを習っている子ども達が多く集まり、大人たちもサッカーファンが多いと見え、一般的にはあまり周知されていないような質問にも正解が続出した。サイン・握手会の時間も設けられ、貴重な機会を楽しむ姿が見られた。

山口麻美さんは、1 9 9 9年に日テレ・メニーナ入団。3年後、日本女子サッカーで最強の日テレ・ベレーザに昇格し、2 シーズン目には 18 試合 9 得点の活躍をおさめた。2005年に日テレを退団しフロリダ州立大学に留学しサッカー部に入部。その間、2007年ユニバーシアードに出場する日本代表に選出。また、北京五輪アジア最終予選に向けた日本代表のアメリカ遠征メンバーに初召集され、アメリカ戦で代表デビューを飾った。一方、米国大学女子サッカーリーグでは 24 得点 18 アシストを記録し、フロリダ州立大創設初のハーマン杯を受賞。2008年にスウェーデンへ渡り、名門ウメオIKに入団し女子スウェーデンカップ、UEFA女子カップに出場、在籍中2度のリーグ優勝を経験、という輝かしい経歴をもっている。

ハーマン杯は米大学サッカーの年間最優秀選手に贈られるもので、日本人初の快挙。講演中、高橋氏より、それがいかに非常な名誉であるかという解説に加えて、引退した今も“レジェンド”と呼ばれおり、また、フロリダ州立大学内のアスリート殿堂入り記念館に彼女のコーナーがあり、ユニホームなどが展示されていることも紹介した。山口麻美さんからは、生い立ちや、海外での経験談、そして怪我からの再起についてなど、スライドを映しながら盛りだくさんの話が披露された。高校生でリーグサッカーに入団したために、帰りが夜中になることもあったが、サッカーだけと思われたくなくて勉強もやった。トップを目指していて、サッカーのためなら頑張れたと話す。

DSC_3861世界で活躍する選手になりたくて、その為には一流のプレーヤーの中で・・・と考え、高校卒業後すぐに、子どもの頃から憧れていたアメリカに留学。言葉の壁、文化の違い、そしてフィジカルの壁に直面。勉強ができないとサッカーができない条件であったため、授業を録音して家庭教師と勉強した。勉強とサッカーだけの毎日であったと苦労を話した。2 年ほど経って話せるようになってからは自分からチームメートとコミュニケーションを取るようにしたという。

その後、世界トップクラスのスウェーデンのチームに移籍し、リーグでの優勝、超一流選手とのプレー、3万人の観客の前でのプレーなど、貴重な経験を重ねた後、アメリカのチームに移籍。人脈やオファーを活かして活躍の場を築いてきたことが伝えられた。

IMG_5778話は2011年のワールドカップに移る。予選には出場したものの本大会では外された、その時の心境を、言葉では表さず、他の選手たちの失望の場面を集めた映像を通して示した。その直後には怪我をして繰り返し手術。さらに原因不明の怪我が重なり、一度はサッカーを辞めたという。2年半もの長いリハビリ生活の後にベレーザに復帰し、出場後いきなり得点。その後ベレーザは皇后杯で優勝。「諦めなくて本当に良かった」「怪我のおかげで、リハビリの場での出会いもあった。素晴らしい人と出会え、学ばせていただいた」と語った。

選手引退後、アメリカに戻ってフロリダ大学を昨年卒業した。目標を成し遂げる彼女の精神力に脱帽する。現在はニューヨークを拠点に、サッカーだけでなく、いろいろな仕事をしている。「仕事の場でも世界で活躍したい」との抱負を語った。

最後に、「辛いことやいろんなことがあったが、キーワードは“ ポジティブ”

“行動力”。どんな局面でもポジティブに捉えて。必ず良いことがある」と、経験に基づいた、強く、そして暖かいエールを贈ってくれた。重くストレートに響くメッセージであった。

全写真提供:デトロイトりんご会補習授業校

平成28年度 デトロイトりんご会補習授業校卒園・卒業証書授与式

平成28年度 デトロイトりんご会補習授業校卒園・卒業証書授与式 10

IMG_19043月18日 (土) 、デトロイトりんご会補習授業校で第19回卒園式・第44回卒業証書授与式が挙行された。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園部92名、小学部68名、中学部23名、高等部7名を数えた。

日本ではお彼岸に入り、暦の上では春になってひと月以上たつが、当地ではまだまだ冬。午前中には花びらの大きさもあろうかという牡丹雪が舞った。

午前中の卒園式では、体も心も一回り大きく成長した園児たちが、この時ばかりは緊張感をはらんだ大人びた面持ちで式に臨んだ。宮本正彦校長は、卒園を寿ぐとともに、小学校生活へ向けての贐の言葉を伝えた。

IMG_1889午後に行われた小・中・高、合同の卒業証書授与式は、中・高等部が借用しているノバイ高校の講堂を会場に予定していたが、悪天候による停電に見舞われ、急遽、小学部・幼稚園部が借用しているノバイメドウズ校の体育館での実施に変更するというハプニングがあったものの、落ち着いた雰囲気のなかで滞りなく挙行された。来賓として在デトロイト日本国総領事館を代表して大平領事、デトロイト日本商工会事務局長、さらにノバイ学校区の教育長をはじめ同学区の教育関係者、また、イースタンミシガン大学の桶谷教授が臨席。りんご会理事長ならびに運営委員長、父母会執行部長、小学部高学年以上の在校生、卒業生の保護者が出席し、盛大に催された。

IMG_1884開会の辞の後、列席者一同による日本国歌の斉唱、生徒によるアメリカ合衆国国歌独唱、そして児童生徒による校歌の斉唱が行なわれた。続いて、卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間、在校生による生演奏のBGMが流れ、厳粛ながらも穏やかな雰囲気に包まれた。

宮本校長の式辞では、努力によって卒業を迎えた児童生徒たちを称えたほか、孔子の論語より『己の欲せざる所は人に施す勿れ』の故事成語を引用し、自分がされて嫌なことは他人にしてはいけないと語り、出会いと別れの多い同校の卒業生へ向けて、出会いを大事にするよう、また、「出会いが根底から君たちを変えるものであることも心にとめて4月からの新しい生活に活かしてください」と願いを伝えた。

IMG_1920大平領事による和田総領事祝辞の代読では、日本に居る同学年の生徒が出来ない貴重な経験をしていることを評し、世界はますます相互に関わりを深めていくであろうなか、日本文化の理解を奨励すると同時に、「グローバル人材として活躍することでしょう」と期待を寄せた言葉を卒業生に贈った。

マシューズ教育長からのスピーチ(英語)では、かつて日本を訪問した際のホームステイ先の人とのコミュニケーションは容易でなかったが楽しく過ごし、かけがえのない友人になった話を交え、自身、様々な所で学び経験を深めたが、

「皆さんは既に地球を半周した地で学んだ」と経験の幅を指摘。ノバイでの経験が人生に豊かさを与え、ここで培ったことが活きるようにとエールを届けた。

IMG_2003りんご会の中條理事長は「ハードな日々を過ごしてきました。今日までやり遂げただけでも十分」と苦労をねぎらい、「それを自信に新しい生活の糧にしてください」など応援の言葉を児童生徒に伝えたほか、理事として先生と事務の方々の献身的な姿を目の当たりにしてきたと言及し感謝を述べた。

在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や、上級生を見習って励み続けたいといった抱負などが語られた。それに応じた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への激励のメッセージとともに、当地での苦労と喜び、友や先生との思い出などが紹介された。

IMG_1980小学部のお礼のことばの中では、2年生の3学期から通っているが、現地校では日本人が少なかったため、補習校で過ごす時間は全てがとても貴重であったこと、「今、降り返っても最初から最後までよく笑っていたことしか思い出せない」と述懐。また、日本の小学校に通っているのと変わらない日本行事の経験ができたことを感謝する言葉を伝えた。同校に来て1年半足らずという生徒による中学部の答辞では、現地校での慣れない環境や英語の授業・宿題に、精神的肉体的にかなり打ちのめされた中で、同校の環境は‘心のオアシス’と言えるものであったと表した。アメリカの文化習慣を理解し受け入れると同時に、日本の良さ、日本人らしさについて考える機会も多くなったと述べ、「異文化を吸収しながら、日本人としての美徳も忘れない、時代に合った成長ができるよう努力していきたい」と語った。最高学年である高等部の答辞では、高校生が模擬店や競技手伝いも行なう運動会を思い出の筆頭に、他の補習校との交流会、生徒会長としての生徒会活動などを列挙し、補習校に通ったからこそできた大切な思い出、経験であり、自分にとってプラスになることばかりであったと述べた。在校生に向けて、

IMG_2013「ここで学んだことは必ずいつか役に立ちます」「必ず救いの手があるはずです」と経験に基づいた声援を届けた。

いずれの言葉にも、苦労を乗り越えて卒業にこぎつけた達成感や自覚が表れていた。

最後に、卒業生と在校生が全員で「旅立ちの日に」を合唱し、感動のうちに閉式となった。

小学生が退席した後、補習校生活が最後になる高等部卒業生7名を送る特別イベントに移り、各自がスピーチに立ち、忘れがたい思い出や補習校の存在意義、そして前途への抱負を熱く語った。仲間との交流が支えとなり、同校での学びや人との繋がりが今後の財産になるであろうことが窺われた。輝かしい旅立ちの日であった。

日本の伝統文化を体感 デトロイト補習授業校・新春書き初め会

日本の伝統文化を体感 デトロイト補習授業校・新春書き初め会 2

IMG_0018日本の伝統文化を体感:デトロイト補習授業校・新春書き初め会

デトロイト補習授業校では、日本の伝統文化を体感することを目的に、新年の初めに書き初めを行っています。小学部では、冬休みに家庭で学年別の課題に取り組み、1月21日に全児童の作品を教室前に掲示し、「書き初め展」を実施しました。

中高等部では、1月14日の国語の授業時間を利用して、「新春書き初め会」を行いました。中学生は書写の教科書に掲載されている学年別の課題(中1

「新たな決意」、中2「夢を信じる」中3「友好の精神」)に取り組みました。高校生は学年共通の課題「温故知新」を後漢時代の書体で書くことに挑戦し、消しゴムを彫って篆書(てんしょ・秦の始皇帝の時代の書体)で作った自分の雅印も押しました。毛筆を持つ機会も少なく、課題は行書体であり、正味1時間半程度の短時間で仕上げるのは難しいのですが、各々の生徒が素晴らしい作品を仕上げました。中高等部の作品は、1月28日に展示され、優秀者の表彰も行われました。

文章・写真提供:デトロイト補習授業校

デトロイト補習授業校中高等部ミニ文化祭

デトロイト補習授業校中高等部ミニ文化祭 3

中学部2年1組クラスが団結して創り上げた多彩な発表の数々デトロイト補習授業校中高等部ミニ文化祭

文章・写真提供:デトロイトりんご会補習授業校

デトロイト補習授業校は、日本の学校に準ずる教育活動を実践するために、文部科学省の学習指導要領に基づく授業と学校行事を行っています。中高等部では、12月17日午後、借用校のノバイ高校オーディトリウムにて、「ミニ文化祭」を実施しました。中1から高3までの各クラスが、共通テーマ「ミシガンと日本を表現しよう!」に則した出し物(演劇、ダンス、楽器演奏、クイズショー、大喜利、研究発表など)を披露しました。土曜日のみの学校なので、練習時間の確保が難しいだけでなく本番で使用する会場でのリハーサルもできず、ぶっつけ本番ではありましたが、各クラスの発表は生徒全員の息がぴったりと合い、クラスの団結力を感じる素晴らしいものでした。

約2時間半にわたって発表がおこなわれた会場には、生徒たちの熱気と楽しそうな雰囲気がいっぱい溢れていました。このような仲間たちとの貴重な経験は、生徒たちにとって一生の思い出となることでしょう。

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

02_校長DSC_6789新年あけましておめでとうございます。 皆様におかれましては、初春をつつが なく、お迎えられたこととお喜び申し上 げます。 さて、日本の国際的諸活動の発展に 伴い、多くの日本人がその子供を海外 に同伴し、現在では約8万人近い義務 教育段階の日本人の子供が海外で生 活しています。そして、その数は今後も 増加傾向にあります。そうした子供たち の多くは日本人学校または補習授業校 に通い日本の学習指導要領に基づい た教育を受けています。 世界には約200以上の補習授業校が あり、その内、北米には88校の補習授業 校が設立されています。更にその中で も外務省や文部科学省、海外子女教育 振興財団の援助を受けながら学校運営 を推進し、教育課程を編成している補習 授業校も多くあります。本校はそうした援助を受けながら、幼稚園児から高校 生まで約950名が在籍する大規模な補 習授業校であり、その規模は世界で第3 位となっています。 本校は1973年に当地在住の日本人駐 在員の方々が集まり、子供達のために 自主的に開設したのが始まりで、本年度 で創立43周年を迎えました。創立から約 43年間、多くの園児、児童生徒が本校 で学び、確実に力をつけ成長することが できました。こうした学習環境の充実の 背景にはデトロイト日本商工会、在デト ロイト日本領事館の支援をはじめ、非営 利団体である「りんご会」の多大なるご支 援と各関係機関による多くのボランティ ア活動の力が基盤となっています。 本校の教育は日本の教育内容の一部 を、年間42日間の授業日(土曜日)を通 して補習を行い、児童・生徒が帰国後、 日本の教育環境にスムーズに適応でき るようにすることを主たる目的としてきま した。そうした取り組みの中、2013年に 本校の設置目的について、従来の学習 指導要領に基づいた教育課程を補習 するだけでなく、「米国において平日の 現地校と週末の補習校の両方で勉強を 続け、努力する子供達こそ、より国際社 会で活躍できる可能性を秘めている」と いう想いから、本来の設置目的を「従来 の学習指導要領に基づいた教育課程を 補習するだけではなく、国際社会をリー ドできる人財を育成する教育を提供す る」との方針に改訂しました。これに基づ き、園児・児童生徒の共通の理想像を 掲げ、本校に通う短期滞在、長期滞在・

永住など、全ての子どもを対象に「個へ の対応」を重視しながら、発達段階に応 じた国際人財育成を含めた教育の展開 を実践しています。 本校に通う子供達は、月曜日から金曜 日まで現地校等に通い米国の学習内 容に基づいた授業受けています。現地 校等では、はじめのうちは言いたいこと や思っていることを一生懸命に伝えよう としても伝わらない、周りの子はいろい ろなことを言ってくれるが、何を言ってい るのか理解できないという状況が続きま す。そうした状況に溶け込み、環境に慣 れる努力をする反面、心身ともに疲労感 が出てくることも確かです。そんなときに 土曜日の補習授業校に行くとそこには 日本語のみの世界があり、思っているこ とを表現できる友達や先生と学び合える 楽しみが待っています。そうした多くの 子供達は「日本語で学ぶ」という環境の 中で子供同士が触れ合いながら 貴重な異文化体験をすることが できます。集団で学習ができるこ と、日本語で聞き、日本語で考 え、日本語でまとめて、日本語で 表現することで思考力、判断力、 発想力を高めることができます。 今、日本では道徳の教科化に 向けて、多くの学校で研究実践 や協議を進めています。そうした 中、本校の教育目標の具現化に 関わる国際人材育成に向けた目 指す園児・児童・生徒像の資質 能力については、次の三点を記 しています。

(1)主として自分自身に係わる資質や 能力 (2)主として相手と関わるための能力や 資質 (3)主として共生社会に適する能力や 資質 この三点については、今後大きく変わ ろうとしている「特別の教科 道徳」の柱 と大きく関連しています。本校では道徳 の授業実施について、小学部の一部で 実施している学年もありますが、年間を 通した計画的な授業はしていません。今 後、道徳の学習が重要視される中、年 間を通して限られた授業日数や限られ た教科の中で、そして、各家庭と連携し ながら道徳的価値観を共有し、子どもた ちに伝えていきたいと思っています。 最後に本校の恵まれた自然の環境で 育っていく子供達を描いた本校の校歌 を紹介します。

高校生が教室では学ぶことのできない貴重な体験をした2日間

高校生が教室では学ぶことのできない貴重な体験をした2日間 2

シンシナティ補習校の発表
~デトロイト補習授業校高等部宿泊交流学習

文章・写真提供:デトロイトりんご会補習授業校

デトロイト補習授業校高等部は、同校行事である「宿泊交流学習」で11月19日から1泊2日でシンシナティを訪れた。宿泊交流学習は、次の点を目標に毎年実施しているもので、同校高等部の1年生から3年生が授業の一環として参加する。

①企画、運営に関する自主的な活動を通して、責任感と協調性を育む。

②他補習授業校との交流活動を通して、幅広いものの見方、考え方を培う。

③集団生活を通して、集団の一員としてのあり方や公衆道徳などについて望ましい体験を積む。

④訪れた場所で、アメリカの自然や文化、歴史などに親しみ、見聞を広める。

デトロイト補習校の発表同校の「宿泊交流学習」今回が20回目となり、シカゴ、コロンバス、インディアナ、クリーブランドなどを訪問し、当地の 補習授業校と交流を行っている。

今年度の第1日目は、シンシナティ補 習授業校を訪問し、高等部の生徒との 交流会を行った。同校高等部とは初めて の交流だったが、到着後の合同ランチと 自校紹介タイムで、あっという間に打ち 解けていた。

交流会では両校がグループに分かれ て、各補習校の歴史や各州の文化や産 業、日本との関係などについて事前に 調べ、プレゼンテーションを行った。 それぞれのグループがスライドや動画な どで工夫を凝らした素晴らしいもので、 相手の学校や州の特色を知るだけで なく、自分の学校や州の特色を改めて 理解するよい機会にもなった。

交流会は約2時間半ではあったが、 高校生たちは他州で同じような境遇で学ぶ高校生と楽しく有意義に過ごした 時間を忘れないだろう。交流会の後も 出会った高校生と連絡を取り合っている 生徒も少なくない。また、帰国後に進学 した大学で再会した生徒たちもおり、交 流会の効果がその場だけではないこと を物語っている。

交流会終了後は、シンシナティ補習 授業校のあるノーザンケンタッキー大学 の学生寮で夕食をとり、ホテルに入ってからも、同校高校生同士での交流活動 が夜まで続いた。

第2日目は、ニューポート水族館を見 学し、海や水辺に暮らす生き物の特徴 を学び、シンシナティを後にしたが、参 加した生徒たちにとっては、教室では学 ぶことのできない貴重な体験をすること ができた2日間となった。

シンシナティ補習校の生徒たちとの記念写真

デトロイトりんご会補習授業校 音楽会

デトロイトりんご会補習授業校 音楽会 1

img_9806文章・写真提供:デトロイトりんご会補習授業校

11月12日、デトロイトりんご会補習授業校にて、恒例の音楽会が開催され、小学部3・4年生が歌や合奏を披露した。

会は3年生のリコーダー演奏で幕を開けた。初めてリコーダーを手にした3年生は、『リコーダーと友だちになろう』を目標に、4月から演奏の基礎を学んできた。北村俊彦氏著のリコーダー教本から、まずは「しっぱれー」「ちょっとまってね」を演奏した。続いて「遠い星からやって来た笛星人のメッセージをリコーダーで地球の人に伝えよう」というミッションを背負って(?)演奏する「笛星人」。ここまでは一音のみでの演奏であるが、多彩な伴奏に合わせて全員が音をそろえることで、曲の広がりが感じられた。そこに2音を加えた「地平線」をゆったりと演奏し、リコーダーの発表を締めくくった。最後に日本で歌い継がれている「ふじ山」を斉唱。「富士山の頂上が、曲の一番盛り上がるところ」として、富士山の美しい稜線を思い浮かべるようにハリのある声で歌って発表を終えた。

img_98294年生の発表は、リコーダー奏「ブラックホール」でテンポよく始まった。宇宙でブラックホールに遭遇した緊迫感が伝わってくる。次の「花笛」はうって変わった情緒豊かな曲想で、花の精が美しい花を咲かせようと歌う様子が表現されていた。続いて、季節にふさわしい「もみじ」を主旋律・副次的旋律に分かれて合唱し、歌詞にある「山の麓の裾模様」や「水の上にも織る錦」の豊かな彩りが眼に浮かんでくるような、美しく厚みのある歌声を披露した。圧巻は、和太鼓や鳴子も使った演奏と歌「ソーラン節」で、ニシン漁さながらの威勢のよいかけ声や力強い歌声で、会場には子どもたちのエネルギーが満ちあふれた。

最後に客席も交えた会場全員で補習授業校校歌を歌い、今年の音楽会は幕を閉じた。

img_9830数少ない音楽の授業を通して発表活動に取り組むのは容易なことではないが、わずかな空き時間や家庭でも練習を重ねてきた成果が表れた堂々とした発表ぶりで、改めて子どもたちのもつ底力を感じさせられた。客席の保護者からも「いい演奏だった」と、称賛の声が聞かれた。子どもたちが存分に力を発揮できたのは、本人たちの努力はもちろん、陰でその舞台を支える保護者のボランティアを始めととする周囲の協力あってのことである。

今、日本では、我が国の伝統や文化を大切に関する学習活動の一層の充実が求められ、様々な取り組みが行われている。それは、自分たちの文化を土台として、多様な文化を知り大切にしていこうとする心を育むことをねらいとしているからである。今回の音楽会で取り上げた教材曲「ふじ山」「もみじ」「ソーラン節」は、日本で大切にされてきた音楽である。子どもたちは、自ずと日本とアメリカの音楽を比べながら互いの良さやおもしろさを見つけようとしていた。実際にそれぞれの文化にふれ、学ぶことができることは素晴らしいことである。このような学びを積み上げていくことで、グローバル化社会にあって、多様な文化を、他者の文化を大切にする心が養われることを願っている。

デトロイトりんご会補習校 現地校教育関係者向け オープン・ハウス

デトロイトりんご会補習校 現地校教育関係者向け オープン・ハウス 1

img_5552デトロイトりんご会補習授業校の恒例行事であるオープンハウスが、10月22日(土)に開催された。このオープンハウスは、児童生徒が平日に通う現地のアメリカの学校の教職員や教育委員など教育関係者を招待して行われ、授業参観及び交流と、日本文化紹介を通じ日本の児童生徒への理解と関心を高めてもらい、ひいては現地校での彼らへの指導に役立つ情報を提供することを目的としている。先生方は現地校での行事も多い多忙な時期にもかかわらず、昨年を上回る100名近い参加者が訪れた。

img_5555参加者は受付で校内地図などの参考資料を受け取った後、2校時目にあたる授業を自由に参観した。現地校の学級担任やESL(ELL)の先生方は、担当の子ども達が所属する学級を探して訪れ、学習する姿や掲示物に温かいまなざしを向けていた。授業内容や教材について同校父母会の案内担当者に熱心に質問する参加者も多く見られ、日本の指導法への関心の高さも窺えた。いくつもの教室を回っている人も少なくなかった。

img_5593このオープンハウスを毎年のように訪れているというESL教師は、既に日本の学校や文化についてかなりの知識を得ているが、児童生徒との絆を強くする絶好の機会と認識しているとのこと。今回が初参加という低学年の担任教師は「アメージング!」と発し、オープンハウスのオーガナイズの良さを称賛、また、「行儀よく座っていて感心」「指示や周囲の言葉が分からない気持ちが察せられた」と感想を寄せた。幼稚園部では一緒に作業する訪問者も多く、園児から「嬉しい」との声がにこにこ顔とともに聞かれた。「自分が何者であるかというアイデンティティーを日本語学校で培っていると思う。とても貴重な場だと思う」と同校存在の意義を語る教師もいた。

img_5592参観後には全大会が行われ、まず、宮本正彦校長による歓迎の辞と感謝の言葉や、同校の学習内容の概略説明がなされた。「友人と会うことを楽しみにしている子もいる一方で、苦労している家族もいる。現地校の教育関係者と手を携えて子どもたちの輝かしい将来を守りたい」といった旨などが英語で伝えられた。

その後、この夏、当周辺地区よりETJ (Educators To Japan:現地校教育関係者日本派遣プログラム)で日本を2週間訪問し研修してきた米国人教育関係者からの報告プレゼンテーションが行われた。在デトロイト総領事ご夫妻も来賓として参加し、興味深く報告に耳を傾けていた。

img_5569報告に先立ち、JBSD(デトロイト日本商工会)のETJ担当者より同プログラムの経緯や概要について説明がなされた。同プログラムは駐在員子弟を受け入れている現地校の先生方への感謝と日本文化理解を図る目的で1975年にロサンゼルスで始まり、以後、参加地域が増加。デトロイト地区では1992年に当地から3名を送り出して以来、JBSDがスポンサーとなって継続してきており、ほぼ毎年数人の参加者を送り出している。今年度は5名の参加者が世界各地からの参加者共に、ホームステイ及び学校や多数の文化施設を見学する機会を得た。

img_5572この日は、うち4名が報告にたち、視察やホームステイでの具体的なエピソード、日本の美しさ、見学した学校と当地との違いなどを、異文化の中に放り込まれた新鮮な驚きを交えつつ紹介し、いかに充実した日々であったかが伝えられた。例えば「寿司がどこにでもあると思っていたが回転ずしをやっと見つけた」など、メディアを通して知り得ていた内容とは異なることもあったと話し、実体験の大切さを述べた。「思いもよらない大歓迎を受けた」と表したほど、各訪問先で温かい歓迎を受け、参加者の誰もが好印象を得て帰還しており、賛美と感動の言葉に溢れた報告であった。地下鉄の路線図が難しく困ったが誰かしら助けてくれたとエピソードを話しつつ、写真入りのメニュー自動販売機が大いに救いであったことを例に、(当地の)学校内に図や写真を取り入れる工夫が役立つであろうとの提言も添えられた。学校環境について、日本では教室内のテクノロジーがもっと進んでいるかと思っていたが、教材の提示に利用されているのみで、あとは黒板とチョークで授業が進められていることに触れ、意外であったと同時に、テクノロジーの必要性に疑問を持ち、リレーションシップの大切さについて考えさせられたとのコメントもあった。

質疑応答では、「ここで自分たち教師にできる手助けは何か」との問いかけに対し、「きずなをしっかりすること」「大切な教え子であり、クラスの一員であるということ、そして、心配しているということを伝えることが大切」との応答。日本語で挨拶することなど、具体的な案も挙げた。参加者誰もがこの体験を生かしてより良い指導をしてゆきたいとの抱負を語った。

img_5559閉会にあたり、同校理事長を務める中條喜之氏より、来訪者への感謝と「ETJ参加者が素晴らしい経験が出来たと聞け嬉しい」との言葉、そして現地校と補習校、両方が子どもたちにとって居心地の良いところでありたいと願いが伝えられた。

全体会場となった体育館には同校の活動や日本文化を紹介する多くの品々が展示され現地の先生方も高い関心を寄せて観ていた。ETJ参加者だけでなく、報告の傍聴者全体へも、日本の学校や文化への理解がより深まり、今後の児童生徒指導及び相互理解の関係と絆が、実り豊かに進展してゆくことであろう。

JSDウィメンズクラブ・JBSD文化部会共催 2016年度 日本祭り開催

JSDウィメンズクラブ・JBSD文化部会共催 2016年度 日本祭り開催 14

img_5296秋晴れに恵まれた10月2日(日)、JSDウィメンズクラブとJBSD(デトロイト日本商工会)文化部会の共催による日本祭りが昨年同様にノバイ市のハイスクールを会場に開催された。1時から4時までの開催時間を通して大勢の人で賑わった。

「盛りだくさんで、親子で楽しめた」「こんなに大勢の日本人が居て、しかも日本文化を紹介してくれる人が多くて、驚きでした」と喜びや称賛の声が集まった。

img_5375この日本祭りは、アメリカ人や他の文化背景を持つ人たちへの文化紹介と交流を主目的に日本文化紹介の様々な展示や実演などが行なわれている。同時に、周辺に滞在する日本人が楽しむ場にもなっており、秋の行事として定着している。

在デトロイト日本国総領事館、日米協会、滋賀県の協力、そして会場のあるノ バイ市ならびにノバイ教育委員会のサポートを得て毎年開催しており、今年も多数の団体や個人ボランティアなどが協力してこの一大イベントを支えた。JSDウィメンズクラブ運営委員がパフォーマンスや書道コーナーの事前のアレンジや当日の進行などを執り行なったほか、近隣の日本人女性がボランティアに応募し陰に表に活躍。また、ノバイハイスクールの生徒を始め、日本語を学習する現地のハイスクール生や大学生、そして日本人高校生もボランティアとして参加し、来訪者との懸け橋として若いパワーでイベントを支え、盛り上げた。

img_1595_womensオープニングのセレモニーでは、デトロイト日本商工会の文化部副会長を務める稲葉氏の挨拶に続き、在デトロイト日本国総領事館の和田充広総領事、ノバイ市の代表(ロベル議員)と教育委員長(ドクター・マシュー)による開会の辞が述べられた。それぞれから、このイベントの開催と日米の文化交流と友好親善を祝福する言葉が伝えられた。

img_5384また、この日は、ミシガン州と姉妹州県にある滋賀県の代表視察団も来訪しており、日本の名品のひとつである滋賀県の信楽焼の茶器をJBSDに贈呈した。JBSD会員企業からの寄付により来年秋にデトロイト美術館に常設日本ギャラリーが開設される予定となっており、展示品には日本美術の代表格である茶器も含まれることが司会者より伝えられた。

img_5531アトリウムと呼ばれる広々としたオープンスペースには茶の湯実演や、書道体験のコーナーが設けられ、手馴れた日本人女性たちを中心に実演や体験ワークショップが提供された。

茶の湯実演は、当地で活動する裏千家・表千家・石州流、3つの流派が手を携え、合わせて6回の実演が行なわれ、活気に満ちる会場の中、凛とした空間を作り出していた。お点前に合わせて英語での丁寧な解説も添えられ、多くの人が引き込まれたように見入っていた。

img_5272生け花インターナショナルによる展示が文字通り華を添えていた。身近な花や枝の見事な変貌ぶりに、米人のご婦人たちから高い賛辞が集まっていた。

img_5250また、在デトロイト総領事館や、滋賀県による文化紹介ブースを始め、デトロイトりんご会補習授業校、JCMU(Japan Center for Michigan University)など、日本に関連した団体のブースも並んだ。日本生まれの商標デザインを元にタオル帽子を作製しミシガン内の病院などの患者さんに寄贈する活動をしている「ミシガン・タオル帽子の会」も昨年に続きブースを出した。

日本まつりの場で様々な活動や当地と日本との繋がりを知ることができる意義も大きい。

img_5370自作の割りばし鉄砲での的当てゲームや、金魚すくいや輪投げなどの日本の縁日遊びの体験コーナーには例年に劣らない長い行列ができた。特にの割りばし鉄砲づくりのコーナーでは、子供も大人も熱中する姿が見られた。書道のワークショップも終始盛況で、ボランティア女性らの手ほどきで書き上げた書を受け取る嬉しそうな顔が印象的であった。聞くと、漢字の意味や自分の名前のカタカナ表記を知っている米人も多く、日本語学習者にとっての成果確認や交流の場ともなっていることが分かる。

体育館には櫓(やぐら)が組まれ、子どもとお母さんなどが集まるサークル“カンガルークラブ”による愛くるしさ一杯の『アンパンマン音頭』、有志盆踊りメンバーによる『炭坑節』や『花笠音頭』などの盆踊りが繰り広げられた。どちらも飛び入り参加を募り、振付をバージョンアップしたという

img_5523花笠音頭では、用意した花笠が足りないほどの参加者を交えて大きな輪ができた。

ジムでのパフォーマンスや実演に、5つのグループが順次出演。

kyokopapa「五大湖太鼓センター」による和太鼓演奏では篠笛を加えた祭囃子風な曲の他、日本のお祭りで見聞きするものとは違ったパフォーマンス太鼓のダイナミックな魅力を披露。古来戦場で数キロ先の味方との連絡手段にも使ったという太鼓の音はアトリウムまで届き、大勢の観客を呼び込んだ。

ミシガン沖縄県人会「ちむぐぐる」の演奏では、観客からのリクエストにより急遽

1曲追加して観客も加わって踊る場面もあり、会場は沖縄ムードに溢れた。生粋の日本人でも「生で見聞きするのは初めて」という観客も少なくなく、貴重な文化紹介の機会になっていた。

img_5454ミシガン大学の日本学生会、そして、中高の女子生徒有志による「ソーランガールズ」は、いずれも南中ソーラン節の演奏が重なったが、それぞれにアレンジを加えて持ち味を出していた。「ソーランガールズ」は流行のアップテンポな曲も軽快かつキュートに踊り、楽しそうに踊る姿につられて、観客にも微笑みが広がった。

img_5430音楽や踊りのパフォーマンスが続く中、空気を一変させたのはデトロイト剣道道場によるデモンストレーション。通常の稽古通りに“礼”から始まり、田川八段と高段者による形の実演や模範演技、子どもたちの打ち込みなどが、観客に気を散らすこともなく真剣そのものに行なわれた。熱心に見ていた米人の兄弟は他のマーシャルアートの経験があるそうだが、「ぜひ、やってみたい」と感想を寄せた。

先着50名の幸運な人々が得られたプログラムは、“いちご大福づくり”体験。

総領事公邸の料理人である中野楓さんの和菓子についてのプレゼンテーションと、彼女の手ほどきによる“いちご大福づくり”は今回の特別プログラムで、事前に用意された大量の大福生地の触り心地に感嘆が漏れたり、まとめるのに苦戦するつぶやきや、不格好な出来に笑いが上がるなど、和やかな雰囲気に溢れた。見ていて、ワクワク感が伝わってきた。

賑わいをみせた日本まつりはJSDウィメンズクラブ会長によるクロージングの挨拶で幕を閉じた。準備から当日の運営に動き回った運営委員から、「協力団体とたくさんのボランティアの方々のサポートがあってのこと、感謝しております」との感謝と合わせて、「改めて日本文化の素晴らしさを実感した一日でもありました」との言葉があった。この言葉は、多くの運営関係者、出演者、訪問者に共通する思いでもあろう。

デトロイトりんご会補習授業校 新校長 宮本校長先生インタビュー

デトロイトりんご会補習授業校 新校長 宮本校長先生インタビュー

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今年(2016年)4月8日より文部科学省の在外教育施設派遣制度によってデトロイトりんご会補習授業校の校長に着任された宮本正彦校長先生に、9月中旬、インタビューに応じていただいた。

宮本校長先生は東京都出身。東京都の目黒区と世田谷区の公立小学校で36年間勤務され、うち23年間は学級担任、13年は教頭そして校長として管理職に就いていらした。在外教育施派遣は2回目で、前回は1994年から3年間、台湾の台北日本人学校に教員として赴任された経歴があります。

一昨年に定年退職され、その後も再任用で勤め続ける道も選べたが、一年間、大学や教育委員会で仕事をしている間に、台湾派遣の経験を活かしたいと考えて在外教育施設シニア派遣教員に応募。即派遣合格者に決定し、国内で研修を受けるなど準備を整えてきたとのこと。

学校現場一筋、長年勤務された宮本先生に、補習授業校の印象、さらに、海外帰国児童生徒の特長や日本での適応などについて話を伺った。

Q: 台湾の台北日本人学校のご経験がありますが、補習授業校であるデトロイトりんご会の印象、良さをどう感じておられますか。

A: 月曜日から金曜日を現地校などに通い英語の環境の中で学習している子供達が、補習校では週一回、日本のことを学び、友達と日本語で関わり合えることができる貴重な一日ですから、そこを大切にしたいと考えています。デトロイト補習授業校では、年間42日間の授業日の中で、日本に帰ったときの学習に適応させることと、そして、もう一つはグローバル化の中で国際人材の育成として、世界で羽ばたく子供達の資質能力を伸ばすこと、その二つを目的として掲げています。日本の公立小中学校とほぼ同じである日本人学校とは違って、異なる文化と友達、そして英語に多く触れることができる補習校の児童生徒には貴重な多文化理解の基盤があります。

子供達の様子を見ていると、現地校に5日通った後の土曜日で体力的にも辛いと思うのですが、補習校を非常に楽しみにして、元気に登校する子が多いです。補習校はそれほど魅力あるところなのだと感じています。

補習校の運営組織では、日本での校長職とは違い、内外の関係者との連絡調整など、戸惑うこともありますが、面白さを感じていますし、今までにない学校経営、運営組織の体制が整っていることに感心しています。

Q: 体制といえば、6月に当校の一大行事であり、企業の方々にも実行の協力を得ている運動会がありましたが、どのような感想を抱かれましたか。

A: 日本と同じように運動文化の要素としては素晴らしいものを経験できていますが、当日までの過程や背景は日本とは違います。日本では運動会当時まで計画的に練習をしますが、本校はほとんど練習をしていないにも関わらず、本番であれだけのことができる子供たちの力に驚きました。そして、その背景にある、多くの企業、理事運営委員、保護者から構成されている運動会実行委員会の存在やその実動力の大きさに驚きもあり感動もしました。

Q: 補習校で日本の学校行事を行う意義は?

日本の学校行事は様々ありますが、それを補習校で行なう意義は大きいです。特に紅白に分かれて競い合う運動会は、集団的な関わりの意識を高め、子供同士の繋がりができる貴重な機会です。3百人以上にもなるチームの一体感、運動の達成感や成就感を味わうことは、通常の学級での学習活動ではできないものです。素晴らしい行事の中で子供達は力を付けたと思います。

Q: 東京都の目黒区と世田谷区の小学校で勤務されたとのことですが、海外帰国児童が多い地区だったのでは?

受け入れや学校の様子をお聞かせいただけますか。

A: 学校により差はありますが、帰国児童が多い地区です。退職前にいた世田谷区の小学校では9月の2学期始業式に転入生紹介があるのですが、多いと10名近くの転入生のほとんどが海外からということもありました。目黒区も世田谷区も様々な対応をしていて、帰国児童への対応として特別教室を設定したり、個別支援として教室に入ってくれたり土曜日に日本語を補習する学級などがあります。担任時代には帰国児童を受け持った経験が多々ありました。

 

Q: 海外育ちの子供達の良さをどういったところに感じられますか。

A: もちろんいろいろな子がいますが、

‘穏やか’という印象をもっています。その背景は様々で、不安はあるに違いないですが、不安にも増して、人と穏やかに関わる力があるのでしょう。異文化を経験してきたことで、違うことを受け入れる姿勢があり、それが穏やかさに繋がるのではないかと思います。

Q: 初めて耳にした声です。一般的には「帰国子女は自己主張が強い」と言われますが。

A: そういった言葉を聞いていましたが、自分自身の経験や担任の報告から考えると、決してそうではないです。大人に対する印象を子供に当てはめてしまった言葉ではないかと感じます。その子その子の性格もありますし、中高生になると異なるでしょうが、私が接してきた小学生の段階、発達期にある子供達は柔軟性があり、柔らかく適応することができるように思います。

Q: 学校側の受け入れ、子供の適応には望ましい傾向ですね。

A: ただ、その穏やかさの背景には不安や戸惑いがかなりあるに違いないので、それは留意しなければならないと思います。

日本の子供達も変わってきました。一昔前は海外から転入する子が少なく、注目を集めたり、驚かれたりしていましたが、今は多いので、受け入れる側の子供達も慣れてきて、違和感なくすっと受け入れます。保護者についても同じようなことがいえます。小学校で英語の指導が始まりましたが、その支援にボランティアで入ってくれる人の中に、帰国保護者(海外赴任者の奥様)がかなり多くいます。ここ十年ほどで学校の中のグローバル化が進んでいます。

Q: 帰国後の適応をスムーズにするために、家庭で心がけておくと良いことや、認識しておくと良いことなどの助言をいただけますか。

A: 補習校での授業時間は限られていますから、宿題・家庭学習は無くては補えない現実があります。家庭で学習している時には、保護者は大きな気持ちで見守ってあげて欲しいです。励ましたり、一緒に悩んだりしながら、基礎的、基本的なことに重点をおくことが大切です。基礎、基本が身についていれば日本に帰ってもすぐに順応できると思います。学習内容の先取りや背伸びした高いレベルに視点を置かない方が良いでしょう。

現地校の宿題もあり、大変だと思います。親が支援できることはいろいろあると思いますが、支援の仕方が子供にどう影響を与えているか、“子供が主体的にやっているか”“強制的にやらされていないか”など、振り返ることも大切だと思います。「困難なことを克服すれば力になる」という考え方と、「子ども達が面白そうと感じて主体的に進めるようにさせる」という2つの考え方がありますが、私は学習の面白さ、楽しさを強調しながら接していくことが大切だと思っています。主体的に取り組んだ時に発揮する能力は大きく、それは小学生だけでなく、中高、そして生涯教育の基本と考えています。

漢字や九九を覚えること、読書を通して文を読み取る力などの基礎、基本を大切にしながら、補習校での貴重な体験をこれからの人生に生かして欲しいと思います。

Q: 話題を一変して、校長先生のご趣味は? アメリカ滞在中にどんなことをしたいと思っていらっしゃいますか。

A: 私はサッカーと関わって50年間程が過ぎました。始めは選手として、そしてコーチ・監督など指導者として続けてきました。サッカーから学んだことは多く、その学びは今の私の生き方の基礎、基本となり、確実な力になっています。そして、その得た力は教師として教育実践の場でも活かしてきました。サッカーというスポーツをこれからも大切にしていきたいです。最近は体も動かなくなり走ったり、跳んだりはできなくなりましたがスポーツは全般的に好きです。これからも鑑賞も含めてスポーツを身近なものとして取り入れていきたいと思っています。日本では自転車通勤をしていて、それだけでも鍛えられていましたが、今は思うように運動ができません。観戦でエネルギーをもらえますから、アメリカのスポーツ観戦を楽しみたいですね。

また、スポーツは大切な財産ですから、子供達にもその良さを伝えていきたいと思っています。

Q: 最後に、学校長としての抱負や思いを伺わせてください。

A: 先ほど触れましたが、児童生徒たちに基本的な力を身につけさせることは教師の最も大切な職務です。そのために講師の方々が働きやすい・指導しやすい環境づくりを念頭に、校長として実践していきたいと思っています。具体的には講師向けの資料を定期的に発行したり、機会がある限り授業見学を行ない、研修や指導を含めて講師の方々とコンタクトをとり、子供の様子や授業について話がたくさんできるようにしています。フットワークよく動きたいです。

児童生徒が5年10年先に振り返った時、あるいは成人になった時に、「補習校で学んで良かった」と言う子供達を育てていきたい。週に1回、「たかが一回、されど一回」の補習校での貴重な体験を将来に活かして欲しいので、私は管理職としてそこに専念しながら努めたいと考えています。

デトロイトりんご会補習授業校は理事、運営委員、父母に運営とともに支えられている学校で、当校はそれがよく機能していて素晴らしいと感じています。子供達にとっても、応援し支えてくれる人が身近にいる環境は安心感となります。今はそれに気づかないかも知れませんが、これから先、多くの他者との関わりの中で自分が成長していることに気づき、その大切さを代々に伝えていって欲しいと思います。

デトロイトりんご会補習授業校 2016年度 大運動会

デトロイトりんご会補習授業校 2016年度 大運動会 5

IMG_5069 ミシガンに訪れた夏日に歓声が響いた。 6月18日(土)、デトロイトりんご会補習授業校恒例の行事である運動会が催された。幼稚園から低学年は午前中のみ、中学生はクラス対抗の球技大会を午前中に行い午後から運動会に合流、高校生は運動会の競技の手伝いや模擬店、ゲームコーナーを担当しながら競技に出場するなど、学年によって参加形式の違いはあるものの、年齢差を越えた全校一斉の学校行事である。また多数の企業で構成されている運動会実行委員が会場設営や当日の用具準備などを担当して行われる当地日本人コミュニティーぐるみの重要イベントでもある。

IMG_5138 肌寒い程であった昨年度とうってかわり、今年の運動会は朝から日差しが強い快晴に恵まれた。汗を流しつつも元気溢れる演技や競技が繰り広げられた。

開会宣言に続く日米両国の国旗掲揚そして同校校歌斉唱の後、宮本学校長の開会の挨拶があり、「練習の成果を力いっぱい発揮してください」と激励。競技ではあるが全力でだしきることで素晴らしい運動会になると伝えたほか、1カ月前から実行委員が準備するなどたくさんの人が支えていることに言及した。来賓である在デトロイト日本国総領事館の河西領事により総領事のメッセージの代読があり、まず、「ここ数年で一番」と、素晴らしい天気に恵まれたことを喜び、「皆さんの願いがこのような天気にした」と伝えた。柴田JSDウィメンズクラブ会長も来賓として出席し、終日子ども達の奮闘を温かく見守った。

IMG_9951 児童生徒代表による選手宣誓の後、演技は日本の「ラジオ体操」でスタートした。保護者や来賓の方々も加わり、世代を超えて親しまれている日本の定番曲に合わせて体を解した。その後の競技中には日本の運動会の定番バックグランド音楽も流れ、会場はさながら日本の雰囲気。孫の運動会に合わせて日本から渡米したという御夫妻は「アメリカでこれほど盛大にやるとは!」と感嘆と称賛の声を寄せた。

IMG_9766IMG_9855 徒競走などの個人競技が行われた後、日本の伝統種目である「綱引き」「玉入れ」などの団体競技が続き、紅白対抗とあって他学年の応援も白熱した。徒競走での転倒や「棒取り合戦」で引き摺られている姿が見られたが、芝生が広がるグランドでは大きな怪我をした児童生徒が出ることなく、はつらつとした競技が繰り広げられた。

IMG_9861 幼稚園児は昨年まで例年、保護者も加わっても親子ダンス(お遊戯)を演技種目としてきたが、今年は保護者は加わらずに園児たちだけで「ええじゃないか」を元気いっぱいに演じた。のびのびとした可愛らしい姿につられて、保護者、上級生に笑顔が広がった。

IMG_0002午後は合流した中学生による「二人三脚リレー」や高等生による「借り物物競走」、中高等部クラス対応の「大縄跳び」など、大人に劣らない身長、そして、育ち盛りの伸びやかな身のこなしが会場を魅了した。しかしながら、「大縄跳び」は当日即席結成した保護者チームが最高の回数を跳び、一位を収めた。

IMG_0058 競技最終、紅白対抗リレーに移った。選手達の颯爽とした走りに大歓声が上がり、会場の盛り上がりは最高潮に達した。全体最終結果は紅組の勝利。万歳の声と祝福の拍手が上がった。

学校長同様に今年度4月から日本より同校に赴任となった齋藤教頭は、閉会式の好評の中、大人たちに交じって進行を支えた高校生に向けて「心強い存在です」と労と成果を評した。関係者に謝辞を述べた後、児童生徒に「感謝の気持ちを忘れずに元気に学校生活を送っていきましょう」と締めくくり、イベントに幕を引いた。

子どもたち一人ひとりが大きな目標をもって迎えた、 入園式、入学式

子どもたち一人ひとりが大きな目標をもって迎えた、 入園式、入学式 1

入学_来賓祝辞河西領事1 ご来賓をはじめ多くの方々に見守られ、立派な入学式が行われました。代表児童生徒の温かく、堂々とした歓迎の言葉によって新入生の心も和みました。これから始まる学校生活の大切な節目の日となりました。

中等部、高等部の学校長式辞では、「自ら課題をもって取り組むことの大切さ」について話をしました。それは決して難しいことではなく、日常的な活動の中で「疑問に思うこと、不思議に思うこと」を習慣にすることです。自ら考え、自ら取り組む学びは確かな力になります。もう一点、出会いについて話をしました。

小学部入学式「相田みつを」さんの「その時の出会いが人生を根底から変えることがある。」という言葉を伝え、これから始まる学校生活に活かしてほしいと思いました。また、入園式、小学部の入学式での子ども達の態度は、かわいらしさの中にしっかりと話を聞ける姿がとても立派でした。新たなスタートにふさわしい素晴らしい一日となりました。