Sunday, July 21, 2024

【ミシガン州】ーJapan News Club 2022年6月号ー

Japan News Club 2022年 6月号です!

メモリアルデーの週末が終わり、ミシガンの夏の始まりです。お子さんのいるご家庭は夏休みも目前、学年末を忙しくされていることと思います。最後まで体調くずされませんよう、この季節を楽しんでください!

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Japan News Club 6月号はこちら

02・・・ JBSDマラソン大会行われる
03・・・ おうちで楽しむ季節の和菓子
04・・・ 心臓病医療の最前線 コロナワクチンアップデート
05・・・ 喧喧諤諤
07・・・ アメリカ医療のトリセツ
08・・・ アメリカ生活の豆知識
09・・・ ゴルフノスゝメ/言葉の架け橋
10・・・ #オハイオだより(トレド大学日本語文化祭)
11・・・  睡眠のサポート、ストレス軽減にアロマセラピーを取り入れたい!
12・・・ そろそろ旅にでませんか (旅のプロによる旅のおはなし)
13・・・  日本帰国?お土産何にしよう!?
14・・・  住宅アカデミー(終)・Standard Golf
15・・・  ミシガン会 結果
16・・・  Dr.Kのミシガン育児相談室
17・・・  クラシファイド広告
18・・・  ブリューワリー
19・・・  コミュニティ情報 

【ミシガン州】ーJapan News Club 2022年2月号ー

Japan News Club 2022年 2月号です!
ミシガン州は大雪の予報が出ています。皆さまくれぐれもお気をつけください。
おうちでJNCをゆったり楽しんでいただけましたら幸いです。

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02・・・  2月のたのしみかた
04・・・  喧喧諤諤
06・・・  日本の歴史を振り返って〜幕末、明治、大正の女性たち〜
07・・・  アメリカ生活の豆知識
08・・・  住宅アカデミー
09・・・  ゴルフノスゝメ/言葉の架け橋
10・・・  〜ヨガを通して見えてくるもの〜
11・・・  アメリカ医療のトリセツ
12
・・・  帰国生の小学・中学・高校選びQ&A
13・・・  Dr.Kのミシガン育児相談室
14・・・  ブリューワリー/Standard Golf
15・・・  クラシファイド広告・Community Information

2021年 デトロイト日本商工会新年会 今年はオンラインで初笑い

2021年1月31日(日)、デトロイト日本商工会 (Japan Business Society of Detroit:JBSD)による「新春オンライン新年会」が開催された。

 例年は、ノバイ近郊の大会場に会員が集い盛大に行われる同会新年会だが、今年はこちらも新型コロナウィルス感染拡大の影響で開催が危ぶまれるも、オンラインツールを活用して開催の運びとなった。午前にはJBSD会員通常総会、JBSD基金総会も合わせてオンラインにて行われた。

 Ikigai Connectionsのカーシャ・リンチ氏による司会で、午後からもオンラインの機能を利用した新年会へと移り、会はJBSD会長であるToyota North America, Inc. の安井慎一氏の挨拶で始まった。昨年の大変な一年を振り返るも、今年の明るいニュースとして年末より開始された新型コロナワクチンについて触れ、48周年を迎えるJBSDが今後も「諸先輩方が築き上げた強固な基盤」を持って50周年に向け更なる発展を遂げられるよう、会員の健康・安全を祈念した。安井氏はこの日、二年の会長任期を終え退任を発表。今年度より新JBSD会長には、DENSO International America, Inc.の前田 聖司氏が就任する。

 次に在デトロイト日本国中川勉総領事の挨拶へと続く。昨年の未曾有の状況について振り返り、コロナ禍でもオンラインでこのようなイベントを開催できたことに謝意を示し、愛する方々を失った方へのお悔やみの言葉を述べた。また、ミシガンでは医療従事者に加え65歳以上の方へもワクチン接種が開始されていること、そして、2月からの屋内での飲食営業再開についても言及し、コロナ対策への更なる重要性を説きつつも、今年は「復活から回復へ、そして更なる発展を遂げる年へ」となることを願うと続けた。また、参加者へ向けては、それぞれの企業活動に加え、日系企業の集まりであるJBSDでの交流活動、地域貢献活動を継続して、より良い一年となるよう祈念する、として挨拶を締めた。

 その後、新年会イベントの三代目柳家東三桜(やなぎや とうざぶろう)師匠による新春落語が始まった。

 2014年に、真打ちで「柳家東三楼」を3代目として襲名し、日本では「笑点」他、テレビや映画、舞台でも活躍していたが、日本の落語を世界に広めることを目的に、2019年より拠点をNYへ移し活動している。新型コロナ感染拡大のため、現在会場での公演がほぼ全て中止となる中、今回の公演もブルックリンの自宅スタジオに屏風・高座を設置し、画面を通した生ライブ落語で、300名を超える参加者へ向けて「初笑い」を届ける形となった。

 当日の演目は英語による小噺「The Monkey」から始まり、お正月に家族で楽しめる「初天神」、そして「時そば」と続けた。途中、落語を聞いて楽しむお子さんの笑い声が音声を通して聞こえる微笑ましい一コマも。顔は見えなくても、落語を家族で安全に、自宅で楽しむ姿が目に浮かぶ。再び会場で大勢の笑い声が響くなか落語を楽しめる日がまた来るまでもう少しの我慢といったところだろうか。落語の後は、恒例の福引もあり、当選者がスクリーンに発表され、今年の新年会は幕を閉じた。

 公演後当日の感想を師匠にお聞きした。「オンラインとしては規模が大きく、パンデミックの中、オンライン公演を相当数しているが、今日が最高のご参加をいただけ大変感謝している。画面の向こうに300名の方がいらっしゃると思うと特別な嬉しさで震えました」と師匠。現在、「日本の落語を世界の“RAKUGO”へ」という旗印を掲げて全米でRAKUGOを浸透させるべく、活動を続けられている。また、全米の落語協会をNPOとして設立する準備を進めているという。「Tozaburo Yanagiya, “Zabu”」としてツイッターやFB、Youtubeで随時情報を発信、また落語コミュニティ「落語とアートの交流場」(https://www.b-bridge.com/salon/tozaburo/)もB-Bridge社とともに運営中。次号では師匠のインタビューを紹介したい。      

デトロイト日本商工会 – JBSD

JBSDは、会員企業の事業発展のみならず、日米両国間の相互理解・親睦の促進、地域貢献、子弟教育の支援など、幅広い事業活動を行っている。商工部会によるビジネス関連セミナー、文化部会による(または他の団体との共催による)「写生大会」や「日本祭り」、スポーツ部会によるボーリングやマラソン、ソフトボール大会などに加え、さらに、青年委員会の人気イベント「蚤の市」や近郊バスツアーなどのイベントも会員はじめ、地元の方々も参加ができるさまざまなイベントを開催している。(現在はイベントにより中止、またはオンライン形式にて開催中)。

 (リポート: JNC)

【ミシガン州】ー Japan News Club 2021年2月号 ー

Japan News Club 2021年 2月号です!

ミシガンの冬ももう折り返し地点まできましたね。
ミシガンでは、ワクチン接種も医療従事者に加え、65歳以上の方々も接種を受けられるようになり、一般の方まで届くのもそう遠くはないと信じて気を抜かずにいきたいと思います。皆さまも引き続き安全にお過ごしください。

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Japan News Club 2月号クリック

02 ・・・ミシガンの冬遊び
03 ・・・ブリューワリー
04 ・・・帰国生の小学・中学・高校選び Q&A
05 ・・・Standard Golf
06 ・・・心臓病治療の最前線
07 ・・・アメリカ生活の豆知識 /住宅アカデミー
08 ・・・言葉の架け橋/ゴルフノスゝメ
10 ・・・喧喧諤諤
12 ・・・アメリカ医療のトリセツ
13 ・・・クラシファイド広告
14 ・・・おうちで和菓子(ひな祭り用)
15 ・・・コミュニティ情報

デトロイト美術館 ひなまつりイベントで春を祝う

3月1日(日)、デトロイト美術館において、毎年恒例となったひなまつりのイベントが行われた。当日は、“Girls Day”としてこちらでも紹介されることの多い桃の節句に興味を持つ多くの地元民が駆けつけた。

 館内のあちらこちらに設置されたイベントスペースだが、メインはグレイトホール。スペースを華やかに彩る七段飾りのひな人形が展示され、多くの人たちが記念撮影を楽しんだ。書家の藤井京子氏による書道の実演、OH州で活躍する和菓子作家の杉井ステフェス淑子氏によるねりきり和菓子の実演、折り紙、琴のワークショップ、いけばなインターナショナルデトロイト支部による生花アートの展示、英語による日本昔話の紙芝居など、ホールは日本文化に興味を持つ人で埋め尽くされた。グレイトホールの奥には、デトロイトを象徴したディエゴ・リベラが描く巨大フレスコ画に囲まれたリベラ・コートがあるが、そこにはステージが設置され、JSDウィメンズクラブのメンバーによる茶の湯デモンストレーションも行われた。観客はお手前のひとつひとつの説明に熱心に耳を傾け、ゆったりとした非日常の時間を楽しんでいるようだった。その後は女児の和服着付け・所作の教示、神輿展示なども行われ、こちらも多くの人で賑わった。

 その他、プレンティスコートでは、着物を着たボランティア学生により煎茶とお茶菓子も振る舞われ、日本旅行の経験がある参加者は、「まるで京都のお茶屋に来たみたい」と笑顔で話してくれた。また、ミシガンとの姉妹州県である滋賀県紹介のブースでは近江茶を紹介しており、こちらも留学などで滋賀を訪れた経験のある地元の人も嬉しそうに立ち寄っていた。お茶の試飲やいちご大福づくりのワークショップなど、日本の「食」を体験できる箇所はどこも大盛況。日本食への興味の高さがうかがえる。2017年に開設されたジャパンギャラリー内では三味線と沖縄三線の演奏が行われた。沖縄三線を披露したのは、現在キャントン市の高校に留学中の伊波妃菜(ひな)さん。留学できることになったのも、またこのようなイベントで演奏できる機会に恵まれたのも、すべてこの三線があったから、と明るく話した。この日、パフォーマンスは、美術館に併設された映画館でも「かぐや姫」が上映された。
午後からリベラコートでは、本イベントを共催したデトロイト総領事、JCD会長、美術館代表による挨拶が行われ、中川総領事は「年々日本とミシガンの友好関係がさらに深まっていると実感する」とし、このイベントがミシガンと日本の橋渡しイベントとしても大変良い例であると述べた。また、JCD会長の大光氏によると、来年は、また「新たなひなまつり」が見られるよう皆で協力し合っていくと、JCDとして、さらに日本文化紹介に力をいれると意欲を見せた。

 本イベントは、デトロイト日本商工会のJapan Cultural Development(JCD)、同美術館、在デトロイト日本国総領事館およびJSDウィメンズクラブ協力のもとに開催されているが、もとは、デトロイト総領事官邸において行われた小さなひなまつりの集まりであった。デトロイト美術館関係者がゲストとして招かれ、その後話がまとまったことから同館で行われるようになる。2013年デトロイト市の破綻とともにDIAもその波を受けたが、デトロイトの復興に地元の企業をはじめ、JBSD会員を中心とした日本コミュニティも一丸となり寄付を集め美術館は存続。その後もJBSD会員を軸とする更なる寄付金により同館には2017年、日本ギャラリーが開設された。現在のデトロイト美術館を通したミシガン州と日本コミュニティとの更なる強い繋がりの始まりだった。

 JCD(JapanCultural Development)活動が始まったのもこの時期にあたり、現在はJBSDの文化活動チームとして日本文化理解への推進活動を続ける。

 今年は3月1日(日)の午前11時から午後5時までの実施で3,200人近い入館者が記録され、「2018年、19年の入館者の2,500〜2,800人に比べると地元の方々の日本文化への興味が大いに高まってきていることを感じます。」とJCD大光氏。プログラムのパフォーマーの方々に加えて、多くの企業、ボランティアの方々が関わり、総勢で160人以上の手によってこのイベントが行われた。地元の日本人のみならず大勢の地元の人々で盛り上がりを見せたひなまつりとなった。

  (写真協力:JSDウィメンズクラブ)

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2020年デトロイト日本商工会新年会
歌手 矢井田瞳さんを迎え盛大に開催

2020、1月26日、ミシガン州ノバイ市サバーバン・コレクション・ショープレイスにおいて2020年デトロイト日本商工会(Japan Business Society of Detroit、以下JBSD)の新年会が開催された。午前はJBSD会員通常総会、JBSD基金総会が行われ、午後から新年会へと移った。

 新年会は、午前の総会において昨年に続き今年度のJBSD会長に承認されたToyota North America, Inc. の安井慎一氏の挨拶で始まった。新年度の役員である商工部会長Toyoda Gosei North America Corporationの土井淳二氏、広報部会長兼JBSD基金理事長Aisin Technical Center of America, Inc. の仕明真人氏、スポーツ部会長Nissan North America, Inc. 関野豊氏、文化部会長TRAM,Inc.立木博氏、財務役DENSO International America, Inc.長谷川信之氏を紹介、一年の抱負を挨拶に込めた。続いて在デトロイト日本国総領事館中川勉総領事による新年の挨拶では、2020年日本で行われる東京オリンピックイヤーで重要な一年となることにも言及、当地の更なる経済発展への協力、在留邦人の生活の安全を守ることに尽力したいと述べた。

また、ミシガン州経済開発公社の社長兼CEOであるジェフ・メイソン氏の挨拶へと続き、現在のミシガン州と日本の良好な関係をより強化したものへと発展させたいむねを述べた。メイソン氏の挨拶では、会場に来られなかったミシガン州グレチェン・ホイットマー州知事からのビデオメッセージも紹介され、現在500を超える日本企業のミシガン進出における重要性に言及。日本とより強いパートナーシップ、相互理解を深めたいと述べ、ミシガン州にとっての日本の存在感が年々高まっていることを感じさせた挨拶となった。

 その後、ネットワーキングを兼ねた参加者の歓談の後は、会場が待ちにまったコンサートが開始。今年の歌のゲストには、日本から歌手の矢井田瞳さんが登場、会場を大いに盛り上げた。デビュー20周年の節目の年ということで、更なる活躍の一年となるYaiko(愛称)は、ギター、電子ピアノによる生バンドをバックにストレートに響く力強い歌声を会場いっぱいに響かせ観客を魅了した。自身の新旧名曲を歌い上げ、会場はペンライトで盛り上げる参加者もいるほど、昔からのファンだという方も「ミシガンでYaikoに会えるとは思っていませんでした」と喜びの声を上げた。幅広い年齢層の参加者も手拍子をして音楽を楽しんだ。

 コンサートの後は、恒例のドアプライズくじ引きタイム。日本往復航空券を含む豪華なプライズもあり、更に会場を盛り上げた。本新年会は会員と会員のゲストのほか、デトロイトりんご会補習授業校やJSDウィメンズクラブの方の参加もあり、総参加者は590名にのぼった。

 JBSDでは、年間を通し経済、ビジネス、文化、スポーツさまざまな分野のセミナーやイベントを開催。また、JBSD基金で会員から集められた寄付は当地のNPO団体や教育機関および文化交流のための助成金や奨学金として還元され、結果日本のプレゼンスの向上を高めている。

2019 インドア親子サッカーイベント

毎年恒例のJBSD(デトロイト日本商工会)とFC Robins 97サッカースクール共催「インドア・サッカー大会」がインドアスポーツ施設Total Soccer Complexにおいて10月20日(日)に開催された。

‘FC Robins97’は土曜日のデトロイトりんご会補習授業校の放課後にボランティアコーチの下で行なわれているサッカースクール。同イベントはJBSD共催であるため、普段サッカースクールに参加していない子供そして保護者も歓迎して催されている。

「定番である‟親子サッカー対決!”では、お父さん・お母さんの日頃の運動不足解消と親子の絆を深める良い機会」と謳い、家族での参加を呼び掛けていた。

例年は、FC Robins 97と交流のあるオハイオ州のコロンバス日本語補習校サッカー同好会からも参加者を迎えていたが、今年は先方での交流戦が前週に組まれており不参加。ミシガンだけの大会となった。ちなみに、今年の5月末に当地でオハイオチームを迎えて交流戦も実施されており、交流は活発に継続されている。

ということで、久しぶりのミシガンだけの大会となったが、参加者(子供のプレーヤー)は160名に上り、上記5月末の交流試合の時に比べてミシガンの児童数は約20%増えた。

紅葉の始まりが遅めだったミシガンに彩が見られるようになり、急に秋めいて肌寒さを感じたこの日、場内は熱気に包まれ、ゲームを楽しむ姿があった。

親子サッカー対決では、子供に当たらないように苦慮し慎重に動く大人の姿や、周りをぐるりと子供たちに囲まれて身動きできなくなった大人の姿、片や、数十センチの身長差がある大人相手にひるまずに正面から挑む姿など、さまざまな姿があった。保護者も楽しんでいることが声や表情から伝わってきた。

声援がピークになったのは、コーチ戦。今回まではオハイオ対ミシガンのコーチ同士の対戦であったが、今回はコーチ対中高生。コーチはサッカー経験者、それもハイレベルのプレーヤーだった人や現役プレーヤーも多いが、初戦は‟経験者ではないコーチ”に参加を呼び掛けてのチーム結成。結果、動きの良い中高生チームがリード。その後の試合は、コーチ同士の紅白戦の予定であったが、「悔しい」と、急遽中高生との試合に切り替えて、コーチ陣もさらに本気モードで戦い、最後は得点に追いついた。いつもは声援や指示を与えている側であるコーチたちに向けて、大きな声援や激励の声が届けられ、張り切ってプレーする大人たちの姿があった。

オハイオとの対戦形式も気迫が漲って良いが、ミシガンのみの今大会は、のびのび和やかさに溢れていた。

JSD ウィメンズクラブ・JBSD文化部会共催 2019日本まつり開催

10月6日(日)、JSDウィメンズクラブとJBSD(デトロイト日本商工会)文化部会の共催による恒例の大イベント日本まつりが昨年同様にノバイ市のハイスクールを会場に開催された。秋の到来が遅めで穏やかな気候のなか、例年にも増して大勢の来訪者で賑わった。

 この日本まつりは、アメリカ人や他の文化背景を持つ人たちへの文化紹介と交流を主目的に日本文化紹介の様々な展示や実演などが行われている。周辺に滞在している日本人が楽しむ場にもなっており、当地の秋の行事として定着している。浴衣姿で散策する姿も多く、祭りムードを高めていた。

 お祭りらしいヨーヨー釣りや輪投げなどの縁日遊びや、屋台食の販売に加えて、アトリウムと呼ばれるガラス天井から光が差す広々としたスペースには茶の湯の席や、書道・折り紙などの体験のコーナーが設けられ、手馴れた日本人女性たちを中心に実演や体験ワークショップが提供された。茶の湯実演は、当地で活動する裏千家・表千家そして石州流という武家茶道の流れを継ぐ流派、3つの流派が手を携え実演が行なわれた。英語での丁寧な解説も添えられ、賑やかな会場にありながら落ち着いた空間が生まれていた。生け花インターナショナルによる秋らしい趣の展示が文字通り華を添えていた。多くの人が生けられた作品に称賛を寄せ、作品の写真を撮っていた。また、書家である藤井京子さんが身の丈以上の書を見事な筆さばきで披露。「イマジン」の曲に合わせて、平和を願うことばをダイナミックにまた華麗に書き上げた。

 書道と折り紙のワークショップも終始盛況で、ボランティアの人々や学生が笑顔で丁寧に手ほどきをしていた。出来上がった作品を嬉しそうに見せ合ったり、褒め合う姿があった。

 また、ミシガン州と姉妹県関係にある滋賀県による文化紹介ブースを始め、JCMU(Japan Center for Michigan University:ミシガン州立大学連合日本センター)など、日本に関連した団体のブースも並んだ。今回は旅行社のブースも設けられ、日本の旅情報などを提供していた。様々な活動や情報、当地と日本との繋がりを知ることができる場としての日本まつりの意義も大きい。

 別室では総領事公邸料理人の中野楓さんが領事館スタッフの極力のもと昨年に続いて「おにぎり」づくりのワークショップを3回開催。作って食べるというダブルの体験に参加者は大満足していた。

 ダブルの体験といえば、割りばしを利用した鉄砲づくりとそれを使った射的遊びも大人気。素朴な工作と遊びに目を輝かせて興じる子どもたちの姿が印象的であった。

 この日本祭りは隔年で体育館に櫓を組んで盆踊りを中心にパフォーマンスが行われる年と、立派なオーディトリウムのステージでの年があり、今年は後者。7つの団体が演奏・演武を披露した。

 幕開けは和太鼓でスタート。「五大湖太鼓センター」が、『雷群』という太鼓の現代曲で雷さながらの力強いパフォーマンス、そして軽快な曲を演奏した。

 続いて、田川八段が長を務める「デトロイト剣道道場」による実演は、通常の稽古通りに“礼”から始まり、子どもたちの打ち込み練習が真剣そのものに行なわれ、“礼”にて終了。分かりやすい解説も添えられ、日本の武道が大切にしている面を観客に伝えた。

 一転して、「雅」による箏の演奏。7つの箏が並び、見た目も優雅に、『秋のささやき』という季節に合わせた曲と軽やかな曲などで雅なひと時を届けた。

 女声合唱「トリリアム」は『赤とんぼ』『椰子の実』など懐かしい日本の曲、男声合唱「ホワイトパイングリークラブ」は組曲

「ふるさとの四季」から『村祭り』『紅葉』など秋らしい曲を中心に合唱。どちらも素晴らしいハーモニーが流れ、郷愁をかられた観客が多かったことであろう。

 ここで子供たちの登場。「TMU Music Studio」というアメリカ先端の音楽教育の生徒たちと、日英2か国語で学ぶ「にじいろ小学校」の児童たちによる合同演奏で、マリンバによる『ルパン三世』の華麗な音色、そして『宇宙への手紙』のピュアな歌声が会場に響いた。『ハッピーメロディー』では会場の観客も参加し、大きな幸せの大合唱となった。

 続いて、「Wa! BON」という今回のために特別結成された盆踊りグループが2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックの盆踊り曲『東京五輪音頭』を披露。グループ名の‟Wa!”には「和・輪・ワッと感動する盆踊り」という意味が込められている。祭りムードが一気に高まった。

 プログラムの締めも太鼓センターが務め、交流のあるシカゴの太鼓グループのオリジナル曲と『加賀虫送り』という害虫・災いを追い払う祈りをこめた曲の大演奏で幕がおりた。

 同イベントは在デトロイト日本国総領事館、日米協会、ミシガン州と姉妹県州関係にある滋賀県の協力、そして会場のあるノバイ市ならびにノバイ教育委員会のサポートを得て開催している。今年も多数の団体や個人ボランティアが協力してこのイベントを支えた。JSDウィメンズクラブが当日の舞台の進行などを執り行なったほか、日本人女性がボランティアに応募し活躍。また、日本語を学習する現地の学生たちもボランティアとして参加し、来訪者との懸け橋としてイベントを支えた。

 「日本のお祭り経験が無い子に貴重」「盛りだくさんで、あっという間に過ぎた」「よくオーガナイズされていて感心」など喜びや称賛の声が集まった。今回、現地の友人と訪れる人が多い印象を受けた。交流の場として生かされていることが伺われた。長く盛大に続くことを祈りたい。

 

 

第28回 JBSDスポーツ部会主催 親善ソフトボール大会

第28回目のJBSD(デトロイト日本商工会)スポーツ部会主催による親善ソフトボール大会が9月8日と9月15日の2日間にわたり開催された。31チームによるトーナメント式の試合がノバイ市のレクリェーションパークのグラウンド4面を使って順次行われた。

JBSDスポーツ部会主催 親善ソフトボール大会

第28回目のJBSD(デトロイト日本商工会)スポーツ部会主催による親善ソフトボール大会が9月8日と9月15日の2日間にわたり開催された。31チームによるトーナメント式の試合がノバイ市のレクリェーションパークのグラウンド4面を使って順次行われた。

優勝チーム 桜組

今年は昨年のベスト8チームが2日目からのシード扱い。昨年は初日に各グランドで6ゲームを組んでいたが、今回は最大4ゲームと変わった。

ソフトボールのリーグに入って日ごろから慣れているチームもある一方、大会直前になってメンバーを募って集結し、この日に挑んでいるチームもある。任期を終えて抜ける人、出張のために参加が叶わない人もおり、強さは流動的といえる。また、5イニング戦、または規定制限時間内という短めのゲームとあり、早く波をつかんだチームがそのまま勝利をつかむ傾向がみられる。

秋空が広がった初日。15試合中、9試合が10点以上の差のある勝敗となった。

 ブルーグランドでは初戦Toyota Tsusho America inc.チームが相手に1点も与え

ず13点を取って勝ち進んだが2回戦ではTRAM RED Swings相手に13点差で敗退となった。またToyota Boshoku America

が1回戦・2回戦ともに13点を取って勝ち進んだ。レッドグランドではNISHIKAWAらばーずが2回戦目でこの日の最高得点20点を獲得したほか、Hi-Lexが次週へ駒を進めた。他のグランドでは、NMB Muskratsが17-0、Team JTEKTが18-0と、相手に得点を許さず圧勝して進出。MEIDEN AMERICAインドアサッカー部、DIAM PG2も勝利をつかみ次週へ繋げた。

午後からの雨が危惧される曇天となった大会2日目。第一試合でベスト8が決定。

昨年第4位のTGNAチームは今大会最高の23点の大量得点を出しベスト8入り。昨年の覇者桜組(Sakura-Gumi Softball Club)も着実に勝ちあがった。

片や、昨年は準優勝を収めて今回シードチームのYasakiArrowsがTRAM RED Swingsに大差をつけられて敗退。攻守に力を見せたTRAM RED Swingは、この後も勝ちあがり決勝戦まで進んだ。

同じくシード扱いの昨年3位のBOMBERSは初戦で1対1の同点の末、コイントスで運をつかめず出ばなをくじかれた。Hi-Lexが幸運の女神に微笑まれてベスト8に入ったが、この日も大量得点で悠々とベスト8入りしたNISHIKAWAらばーずに準決勝進出を阻まれた。

前年の4強チームが準決勝に進んだ昨年のトーナメントとはかなり様相の異なる今回の準決勝戦。どのチームも強く、それまでのように大量得点は出ないゲーム展開となった。NISHIKAWAらばーずが12-0の無失点で準決勝にあがってきていたが、TRAM RED Swingがその行く手を阻止し決勝進出へ躍り出た。

もう一方の準決勝戦は、今大会での最高となった得点を出し進撃を続けてきたTGNA Trefuerzaが、昨年の準決勝と同じ顔あわせとなった桜組の攻防に力及ばず。桜組が決勝進出を獲得した。

いよいよ注目の決勝戦。両者ともに、この日4回目のゲーム。疲れているに違いないが、相手の見事な当たり球を素晴らしい守りでアウトにするという場面が続き、攻守優れた両チームの粘りが観客を魅了した。桜組が守りの隙をついた鋭いヒットでその均衡を破り、勢いに乗って得点を重ね、TRAM RED Swingの攻撃を抑え込み優勝の栄冠を再び手にした。3連覇である。

桜組のチーム代表である遠藤氏は、「3試合やった後で、皆、足にきていました」と言いつつ、勝利の感想を寄せてくださった。疲れても、どんな強打者が出てきても、いつもの野球をしよう、と心がけたとのこと。桜組はノバイのリーグでプレーしている。JBSDソフトボール大会の歴史にはTGNAによる(*会社として)5連覇の記録がある。「それを抜いて6連覇を目指したいです」と意気込みを語った。

同時に行われた3位決定戦ではその5連覇の偉業を成したTGNAのチームの一つであるTGNA TrefuerzaがNISHIKAWAらばーずを抑えて3位を勝ち取った。

*TGNA Trefuerzaは、TGNA TIGERSが3連覇した次の年に、2チームに力を分散するために結成された。

 家族や同僚の応援の声が飛び交う中、熱い戦いが繰り広げられた大会は、今年も話題と思い出を残して爽やかに幕を閉じた。親善ソフトボール大会は秋のスポーツイベントとして担当企業の支えによって継続され、当地日本コミュニティーに定着している。勝ちを狙いつつも、スポーツを通した交流の場所として盛大かつ和やかに続いていくことを願いたい。

日本留学を支援するJBSD基金スカラシップ

2019年度のJBSD基金スカラシップ(奨学金)授賞式が去る6月7日(金)に、受賞者の家族を招いて開催された。

同奨学金制度は、1998年にJBSDの25周年記念事業の一環として発足し、高校生ならびに大学生向けの日本留学プログラムを支援してきている。大学生の部は、JCMU(Japan Center for Michigan Universities:ミシガン州立大学連合日本センター)プログラムに対する支援で、ミシガンの州立大学15校に在籍する学生等を対象に、滋賀県にあるJCMU日本センターに滞在しての1年あるいは半年の留学を提供。高校生の部は、YFU(Youth For Understanding)プログラムへの支援。高校生の海外ホームステイ留学をオーガナイズしているこのプログラムは、1951年にドイツの高校生をミシガンに留学させるプログラムとして発足したもので、1957年にミシガンー日本間の高校生交換留学プログラムが立ち上がった。今回選考された高校生たちは6月下旬から6週間にわたり、様々な地域に散らばりホームステイをしながら体験留学をする。

留学体験による日本の理解者を1人でも増やするために、JBSD基金では、会員からの寄付などから奨学金を拠出して支援に充てている。

情報交換や歓談を交えた軽食のあと、JBSD事務局長である植田氏より受賞者へのお祝いと合わせて、新しい機会と生活を有意義に過ごして欲しいとのメッセージ、そして異なる文化や日本での体験についてエッセイを書いて欲しいと伝えた。また、保護者たちに向けて、外国で学ぶことの意義を認識し、送り出すことを理解してくれたことに対して感謝の言葉を届けた。

在デトロイト総領事館の酒井領事からも祝辞が述べられ、関係者に向けての謝意も伝えられた。「人生のかけがえのない思い出になることでしょう」と贐の言葉を贈り、帰国後には地元のコミュニティーに語り伝えて欲しいと願いを伝えた。

受賞者たちのスピーチでは、各自、受賞し日本を訪問できる喜びに加えて、「言葉も文化もできる限り学びたい」「英語の教師になるのが夢。語学教育のレベルをあげることに尽力したい」などの抱負を示した。高校生の「制服が楽しみ」との言葉に会場から温かい笑いが上がった。同席していた同プログラムの経験者やJBSD基金の役員たちは大きな拍手で彼らの受賞と意気込みを称えた。

過去に同奨学金を得てYFUプログラムに経験した高校生からは、「今も自分の生き方に影響している」「独立する力も付いた」と語った。他の留学経験者からも経験談や日本事情が告げられ、貴重な体験に感謝する言葉が伝えられた。ホストファミリーや友人との関係が続いている参加者が多く、短期留学ではあるが、絆や影響が長く及び続けるであろうことが窺われた。

貴重な素晴らしい経験であったと語る経験者同様に、またそれ以上に、今年度の参加者が日本の文化や人々に対して良い印象を得て戻り、異文化を理解する豊かな人として、その後の人生に経験を生かしていくことを心から期待したい。

デトロイト美術館で ひな祭り IMAGINE JAPAN

 3月の2日(土)と3日(日)、デトロイト美術館(以下DIA)の恒例イベントとなった日本のひな祭りイベントが開催された。DIA、JBSD(デトロイト日本商工会)/JCD(日本文化開発)、在デトロイト日本国総領事館の共催によって企画をしているプログラムで、JSDウィメンズクラブや当地で日本の芸能や文化をたしなむ人々の協力を得て、ひな祭り関連に限らず、広く日本の伝統文化を紹介している。JCD(日本文化開発)は、財政破綻したデトロイト市そしてDIAを救済する“グランド・バーゲン”への寄付を通してその再生に貢献しており、日米間の友好促進のためにJBSD(デトロイト日本商工会)の一部として組織され、主に日本両国を文化、芸術、教育分野で結ぶ活動に携わっている。

エントランスホール:Great Hallには、七段飾りの豪華な雛壇が畳の上に飾られたほか、数多くの生け花が展示され、ひな祭り気分と春の香りを届けた。福引き「ガラポン」、緑茶の試飲、書道実演、日本昔話の読み聞かせなど、終日にぎわいを見せた。急須を用いて煎茶(緑茶)に湯を注ぐ煎茶道の実演披露に、日本人も高い関心を寄せていた。

 エントランスホールの奥、巨大なフレスコ画壁画に囲まれた荘厳なスペース「リベラ・コート」には特設ステージが設えられ、書道実演、茶の湯実演、琴の演奏とワークショップ、ファッションショーなど、盛りだくさんなプログラムが順次行なわれた。

 琴の演奏はニューヨークを活動の拠点としている石榑雅代さんが披露。石榑さんは琴と三味線のプロ奏者として25年以上の経験があり、米国内、日本や世界各国で演奏活動を意欲的に行なっている。長年にわたり米国における日本文化の紹介に尽力にし、日米間の相互理解及び友好親善促進に貢献した功績により、2016年に在外公館長表彰を受賞している。News week 紙「世界が尊敬する日本人100人」(2017年)に選ばれた経歴もある。DIAでの演奏公演は2度目。前回は昨年11月のアジアギャラリーのオープニング記念イベントで、アジア諸国の伝統音楽奏者らとコラボ演奏を行なった。今回はこのひな祭りイベントの他、3月1日(金)にDIAのプログラム「Friday Night Live」に2回にわたって出演した。見事な弦捌きと素晴らしい音色が来場者を魅了。コロンビア大学で邦楽クラスを受け持つ他、各地で指導にあたっているだけあり、ユーモラスなトークを交えた分かりやすい解説も好評を得た。また、当地の琴奏者である大光晴美さんととのコラボ演奏やワークショップも行なわれた。

 書道の公演は当地で活躍している書家である藤井京子さんが披露。これまでのひな祭りでもダイナミックな書のパフォーマンスを見せてくれた藤井さんが今回は平和を願った曲「イマジン」の音楽とともに、墨で地球の絵、「雛祭りにて世界の平和を願う」の言葉と、そして“愛”と“Love”の文字を2枚の身の丈以上の大きな紙に描いた。涙があふれたという声も寄せられたほど、観客の心を打つパフォーマンスであった。藤井さんはホールの書道ブースでは写経を実演披露。多くの質問ににこやかに対応していた。

茶道の実演は、裏千家鍋田社中、表千家コーラー社中の流派合同によるメンバーがお点前を行なった。様々な施設やイベントで文化紹介のために多数の実演をこなしているだけに、水場も無い即席の茶席ながらも、落ち着きと余裕があり、優雅な時を提供した。解説者が作法の説明に留まらず、茶道具や掛け軸に関わる日本の美意識や‟おもてなし”の考え方についても解説が添えられた。

 今回の“IMAGINE JAPAN”をテーマにした同イベントに日本から招かれ、和洋の音楽をダイナミックに届けたのは、名古屋を拠点に活動している“ネオジャパネスク”というバンド。DIA内の劇場DETROIT FILM THEATREで両日、1時間半に及ぶ演奏を行なった。ネオジャパネスクは、日本の伝統楽器である和太鼓、篠笛、尺八と、西洋のドラム、ベースギター、キーボードでオリジナル曲を中心に演奏。日本の美しい情景や四季の美しさを表現し、古代から続く人々の暮らしや文化を伝えようとする彼らの音楽は、時に静寂を生み出し、時にパワフルな音とエネルギーで会場を満たした。モータウン博物館などを訪れてエネルギーを得、人々の温かさに触れ、「デトロイトが大好きになった」という彼ら。彼らの好印象が日本や世界の人々に伝達されることを期待したい。

 日曜日の終了間近に、1回限りのそしてひな祭り2019の最後を飾るプログラムとしてファッションショーが催された。日本的な創作衣装に興味を寄せ、制作している当地在住の人たちによって、数々の工夫に富んだコスチュームが披露された。着物や忍者装束などを元にデザインを起こし、アメリカで入手できる生地やレースなどを使って創作しているとのこと。子どものファッションモデルも大勢混じり、賑やかなショーになった。

 別会場で和菓子作りのワークショップも開かれ、参加者は、どら焼きを作る機会を得た。長い行列ができるほど、大好評を得ていた。

 米人来訪者からは、当地で日本文化の展示だけでなく、実演を見たり体験したりできる喜びの声が多数寄せられた。架け橋になろうと、時間とタレントを提供している人々による文化紹介を通して、交流と異文化理解が図られていることを実感するイベントであった。

2019 ミシガン日本語弁論大会 Michigan Japanese Language Speech Contest

 ハイスクールと大学の日本語学習者を対象とした日本語弁論大会が在デトロイト日本国総領事館の主催で2月中旬にノバイ市のシビックセンターを会場にして行なわれた。このコンテストは毎年、デトロイト日本商工会(JBSD)、ミシガン南西オンタリオ日米協会、ミシガン日本語教師会、国際交流基金の支援や協力、そしてデルタ航空の協賛を得て実施されている。事前の選考を経て、今年は高校部門11名と大学部門10名が本大会に出場し、学習の成果を披露した。

 当大会への応募資格と条件は、日本に長期滞在していないこと。よって、日本渡航の無経験者か、あるいは短期滞在を経験した出場者たちであるにも拘らず、滑らかな話し方をする参加者が年々増えている。高校生は吸収力の高い時期とあって、応募条件内の数カ月という留学経験を通して驚異的な語彙と会話力をつけている学生もいて、滞在期間の違いがスピーチにも現れる傾向が強いと言える。一方、インターネットなどを通して、当地に居ながら吸収してきた学生も少なくない。日本に一度も行ったことのない学生が上位に食い込むケースも珍しくない。作文(論文)コンクールではないため、語彙力や知識、文章構成力が高いからといって上位入賞するとも限らない点もスピーチコンテストの難しさであり、面白さでもあると言える。

 本コンテストでは規定時間内に、暗記したスピーチの発表を課せられる。大学生にはスピーチ後の質問応答もあり、これも審査の対象となる。語彙の豊富さと正しい使い方、話題の展開など作文の要素に加えて、発表の話し方などが総合的に評価される。

 スピーチ内容の多くが、日本語を学ぶ意義や楽しみ、また、学習を通じて得た思い・文化比較を題材としている。言語だけではなく、日本の習慣や価値観も学ぶ若者たちの新鮮な観点や感想を垣間見ることができるこのイベントは、聴く人々、特に日本人にとっても興味深く、得るところが大きい。

全参加者のスピーチ内容の要約と両部門の優勝者の原稿全文を来月号で紹介予定。

☆入賞者 ☆

High School

優勝/総領事賞
Jessica Jang (Novi High School) – “日本語の魅力 The Charm of Japanese”

2位
Sheridan Skinner (South Lyon East High School) – “心が熱いです。 My Heart is On Fire.”

3位

Vishwaas Gangeddula (Novi High School) – “言語の意味 The Meaning of Language”

JBSD特別賞

Laya Sathyan (Troy Athens High School) – “あつくない Not Passionate”

 

デトロイト日本商工会 会員総会・JBSD基金総会・新年会開催

新年会に 歌手 杉山清貴さんを迎え、盛大に

1月27日、JBSD(デトロイト日本商工会)の新年会がノバイ市にあるバンケット会場Suburban Collection Showplaceで催された。恒例の特別余興イベントには多数のヒット曲を生み出している杉山清貴さんを迎え、JBSD会員や地元団体の代表者などアメリカの招待ゲストを含めて580名が一堂に会する盛大な集まりとなった。

午前中に行われたJBSD総会で任期満了となった藤田佳幸氏に代わって2019 年度の会長に選任された Toyota Motor North America, Incの安井慎一氏が挨拶にあがり、展望を述べ協力を仰いだ。続いて、来賓である中川総領事よりJBSDの発展を期する言葉が述べられた。また、Michigan Economic Development CorporationのPresident & CEOのメイソン氏より、JBSDと日本企業の当地における貢献に対する謝意と、ミシガン/米国と日本との友好がさらに深まるようにとの祈念の言葉が述べられた。

食事後には余興イベントとして、杉山清貴さんが約1時間にわたってギターを奏でながら歌の数々を届けた。選曲はJBSD側の希望に合わせたとのことで、「サイレンスがいっぱい」でスタートし、トークを交えながら、JALのキャンペーンソングおよびミノルタのCMソングにも起用された「最後のHoly Night」などのヒット曲を素晴らしい歌声と華麗なギターさばきで次々に披露した。会場からは「杉山さ~~ん!」の黄色い声がかかり、「嬉しいですね」と杉山さんが笑顔で応じるシーンもあった。今年還暦を迎えるという杉山さんは「40代、50代の人々にはぴったりな世代なのでしょうね」、「このような機会をいただいて嬉しい」と話し、ラストにソロ歌手としてのデビュー曲「さよならのオーシャン」を会場の人々の手拍子と共に熱唱した。熱いアンコールに応えて再登場し、「ふたりの夏物語」で幕を閉じた。演奏を楽しんだ人々からは、「あの曲の頃は自分は高校生で、大ファンでした」「私はアメリカ・・・」「あの頃に戻って若返った気分」との述懐や喜びの言葉が飛び交い、声やメロディーへの称賛がアメリカ人からも多数届いた。

新年を祝う催しに相応しい穏やかさと華やかさに溢れたイベントであった。

新年会の前にはJBSD通常会員総会とJBSD基金総会が開催され、前年度の活動報告、収支報告に続き、2019年度の常任委員が選任され、各担当者より活動方針や予算が報告された。JBSDは商工会であるが、会員企業の事業発展のみならず、日米両国間の相互理解・親睦の促進、地域貢献に繋がる幅広い事業活動を行っている。2018年度には、商工部会による「自動車セミナー」「税務セミナー」など計14のセミナー、文化部会と他団体との共催による「雛祭り、Japan Cultural Development日本文化紹介(於: デトロイト美術館)」「写生大会」や「日本祭り、スポーツ部会によるボウリングやマラソン、ゴルフ、ソフトボール大会など多数の企画、さらに、青年委員会は「蚤の市」や各種バスツアーをはじめとする8件のイベントを提供した。

2 0 1 8 年度の会長を務めた藤田氏より、JBSDの活動に対する会員そして常任委員、ボランティアの方々の支援に対するお礼が述べられたが、多く人々の貢献によって様々な催しが実施されている。

J B S D の活動やイベントの詳細はhttp://www.jbsd.orgで。JBSDには法人や事業者でなくとも、日本人コミュニティに寄与または援助する人は個人会員として入会が可能。

2018年度 JBSD基金グラント授与式開催

文化・芸術・教育・公共・慈善などの団体に寄付

昨年12月、2018年度JBSD基金グラント授与式が、一昨年に続いてノバイにあるSuburban Collection Showplaceで開催された。2018年度グラントを授与した非営利団体数は州内各地に所在する新しい2団体を含む51団体となった。

授与式は、クラークJBSD基金理事長の挨拶で始まり、このJBSD基金が生まれた経緯が説明された後、会員の支援によって本年もGrantの授与式を実現できたこと、1992年以来の長きに亘って地元コミュニティに貢献してきたグラントの累計総額が210万ドルを超えたことが報告され、会場から大きな拍手が沸きあがった。JBSD基金に集まった寄付は、団体向けのこのグラントの他、日本への体験就学を希望する州内の大学生、高校生への奨学金としても授与しており、2019年には計200人を超える学生の訪日を支援し日米の架け橋を築いてきたことも紹介された。これらの活動の基盤となっているJBSD会員、支援者への謝意が述べられた。ボランティアとして尽力しているJBSD基金役員の紹介にあわせて、役員に向けた感謝の言葉も伝えられた。

続いて、在デトロイト日本国総領事館の酒井首席領事より挨拶があり、授与された団体に対する祝辞と、JBSD基金への賛辞に加えて、「より交流を深めて欲しい。日本人のコミュニティーの寄付という形での善意が皆様の活動の成功につながれば何より」といった旨の願いを伝えた。

グラントを授与している団体の活動分野は、これまでと同じくCommunity Enhancement(コミュニティ)、Education & Research(教育・ 研究)、US-Japan Relation(日米関係)の3つで、総額で約11万ドルが授与された。限られた時間の中ではあったが、各団体からは代表者が「JBSD基金のようなサポート無しでこれらの活動は実現しない」といったJBSD基金への感謝の言葉と共に、授与の対象となった活動内容や目的を紹介した。

JBSD 基金: 地元社会への貢献を通じて、当地における日本人コミュニティと地元コミュニティの間の相互理解、友情、信頼関係を深める目的で1992年に設立された。日本人 子弟が通う現地校を初めとする教育機関、日米文化交流に貢献している各種団体に寄付を行いその活動を支援している。設立以来の寄付累計額は210万ドルを超えた。

List of awardess

Category: US-JAPAN Relations Project
1 Clinton Township Recreation Clinton Township- Yasu Shiga Japan Sister City Program
2 Eastern Michigan University Foundation Eastern Michigan University Japanese Student Association-CultureShow
3 Hikone Ann Arbor Student Exchange Program Hikone Ann Arbor Student Exchange Program
4 International Institute of Metropolitan Detroit Detroit Sister Cities Program
5 Japan Center for Michigan Universities(JCMU) Student Support for the Michigan-Shiga High School ExchangeProgram 2019
6 Japan Center for Michigan Universities(JCMU) Supporting JOI Coordinator Japanese Outreach in Michigan
7 Japanese Teachers Association of Michigan 26th Annual Michigan Japanese Quiz Bowl
8 Lenawee County Education Foundation(LCEF) Lenawee-Moriyama Japanese Exchange Program
9 Monroe International Friendship Association Monroe – Hofu Exchange Student Program
10 Pontiac School District InternationalExchange Committee Pontiac School District International Exchange Committee StudentExchange to Pontiac, Michigan
11 Regents of the University of Michigan- The 26th Annual Michigan Japanese Quiz Bowl
12 Traverse City Area Public Schools TCAPS Japanese Middle School Exchange Program
13 West Bloomfield Township Public Library Sister Library 20 Year Anniversary Posters
14 Woodrow Wilson Middle School Sister City Student Exchange
Category: Education & Research Project
1 (Ann Arbor) Clague Middle School Support for Clague ELs and their Families
2 (Ann Arbor) Lakewood Elementary School Bilingual Support for Japanese English Learners and Families
3 (Ann Arbor) Lawton Elementary School English Language Program at lawton Elementary School
4 Clarkston High School Support junior high classroom/club
5 College for Creative Studies CCS Spotlight on Japanese Culture
6 DPSCD Foreign Language Immersion andCultural Studies Assessments of Students’ Japanese Proficiency
7 Eastern Michigan University Foundation Relation between Identitiy and English-Japanese Bilinguality ofJapanese Heritage Language Students in Michigan
8 Farmington Public Schools Newcomer and Immigrant Student Support Programs (ESL/BilingualDepartment) & Japanese Language Program
9 Hinoki Foundation Kids and College Students Hinoki Kai and homestay programs (2018-19)
10 Hinoki Foundation Hinoki Foundation 2019 Michigan Japanese Writing Contest
11 Japanese School of Detroit SNOA(Show Novi Our Appreciation) Project 2018
12 Novi Community School District Interpretation/Translation services for Newcomer families
13 Oakland Literacy Council Testing and Tutoring of Adult Students from Japan who live inOakland County
14 The Regents of the University of Michigan Medical Exchange program between University of Michigan and Japan
15 Utica Academy for International Studies UAIS Japanese Program Support
16 Walled Lake Consolidated Schools Elementary ESL Materials
17 West Bloomfield Community Adult Education Level I English as a Second Language Instruction
18 West Bloomfield School District ESL Dept. ESL Field Trips
19 WMU Michitoshi Soga Japan Center Japan Outreach programs at elementary schools
Category: Community Enhancement Project
1 Alternatives For Girls Prevention Program at Alternatives For Girls
2 Birmingham Bloomfield Art Center (BBAC) Japanese Art & Culture Programming ath BBAC
3 Council of Asian Pacific Americans Splendor of the East (SOE)
4 Detroit Historical Society Adopt-a-Class
5 Detroit Kendo Dojo 2019 Detroit Kendo Tournament
6 Detroit Symphony Orchestra Detroit Symphony Orchestra Civic Youth Ensembles
7 Ennis Center for Children Operational Support
8 Ikebana International Chapter #85 A Glimpse of Japan
9 International Neighbors Rent and Childcare for our Conversation Groups
10 International Neighbors Cultural Encounters JR.
11 Japan Student Association of The Universityof Michigan Japan Culture Festival
12 Japanese Cultural Center, Tea House andGardens of Saginaw Inc. 2019 Japan Festival
13 Mosaic Youth Theatre of Detroit Mosaic Youth Ensembles Training
14 Pebble Creek Chamber Orchestra (PCCO) “Dreams Concert”
15 PuppetART The Detroit Puppet Theater The Crane Maiden, a PuppetART Performance based on the classicJapanese Folktale
16 Sweet Dreamzzz, Inc. R.E.M. Sleep Program & Parent Sleep Education Workshop
17 University of Michigan, Center for JapaneseStudies, Ann Arbor Japan Week 2019
18 Walled Lake City Library Walled Lake International Picture Book Collection

西暦2019年 平成31年を迎えて

在デトロイト日本国総領事館
中川 勉 総領事

JAPANニュース倶楽部読者の皆様、明けましておめでとうございます。

 皆様にとって、昨年はどのような一年でしたでしょうか。私は、昨年11月初めに在デトロイト総領事館に着任をし、やっと当地の気候にも慣れてきたところです。本年は皆様と何ができるだろうかと、様々な思いを巡らせているところでもあります。

 昨年一年間を振り返りますと、デトロイト総領事館が管轄するミシガン・オハイオ両州において、様々な草の根交流が行われた一年でした。そのいくつかをご紹介したいと思います。

 昨年、滋賀県とミシガン州の姉妹州県関係が50周年を迎えました。50周年関連行事は、三日月・滋賀県知事をはじめとした使節団の皆様にミシガンにお越しいただき、スナイダー・ミシガン州知事と共に、両州県間の長年の友情を祝うことができました。三日月知事には、台風で大変な状況下ミシガンにお越しいただき、皆様と共に記念すべき年を祝えたことに対し、改めて感謝の意を示したいと思います。三日月知事とスナイダー知事が合作した「湖」の書は海を渡り、アナーバー図書館で「SYODO展」が開催されました。作品は、50年前に両州県を結んだきっかけに思いを巡らせ、50年にわたって両州県の人々が培ってきた絆の強さを表すような、大変力強い書でした。さらに、長浜市からは冨田人形が、マイアーガーデンには信楽焼を始めとした美術品が持ち込まれるなど、両州県の交流は人々の交流を越え、文化交流に及びます。当地の至る所で、日米の互いの文化を分かち合い、互いに楽しむ人々の姿を見られるのはとても喜ばしいことです。1976年以降、両州県が派遣と受け入れを交互に続けてきた友好使節団の中には、親と子の二世代でプログラムに参加された方もおり、長年にわたる友情と、それを支えてきた皆様のご尽力に改めて感謝を申し上げたいと思います。

 オハイオ州では、昨年8月に、埼玉県川口市とフィンドレー市が友好都市関係を結びました。フィンドレーの多くの方に二都市間の友情を知ってもらい、また親しみを持って欲しいとの両市の願いから、川口市から「友」の記念碑が贈られ、リバーサイドパークに設置されました。同公園での式典には、両市長をはじめ、これまで友好都市締結のためにご尽力されてきた大学関係者、日系企業の皆様にも参加をいただきました。また、フィンドレーでの生活を始めたばかりの埼玉県・オハイオ州のプログラム参加者である日本人留学生も参加した記念碑除幕式では、最後に出席者全員が輪になり、二都市間の交流拡大の願いをこめて、フィンドレーの空に向けて風船が手離されました。この友好都市協定の締結により、フィンドレー市での新たな日本語教育プログラムが設置されるに至ったと伺っております。「産官学連携」を合言葉に、これからも文化を通じた相互理解促進の取り組みと、さらなる人的交流活動の発展に、当館からも大きなエールを送りたいと思います。

 本年は、平成から次の時代へと転換の時を迎えます。皆様と共に、新たな時代を築きながら、時代の変遷に立ちあえることをとても喜ばしく思います。今年はラグビーのワールドカップがありますが、来年にはいよいよ東京オリンピック、パラリンピックが控えております。さらに、2025年の大阪万博開催も決定し、大イベントが続きます。米国の「ハートランド」であるミシガン・オハイオ州は、地理的に米国の中心であるだけでなく、政治・経済の震源地としての重要性は今後ますます高まっていくだろうと考えております。新たな時代を盛り上げていくべく、当館としましても、これまで以上に日本の魅力を発信できるよう努めて参りますので、引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願いしたいと思います。

末筆ながら、今年一年の皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成31年1月
在デトロイト日本国総領事館

総領事 中川 勉

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

新年あけましておめでとうございます。

 皆様におかれましては、初春をつつがなく、お迎えられたこととお喜び申し上げます。

 本校は1973年に当地在住の日本人駐在員の方々が集まり、子供達のために自主的に開設したのが始まりで、本年度で創立45周年を迎えました。創立から約45年間、多くの園児、児童生徒が本校で学び、確実に力をつけ成長することができました。こうした学習環境の充実の背景にはデトロイト日本商工会、在デトロイト日本領事館の支援をはじめ、非営利団体である「りんご会」の多大なるご支援と各関係機関による多くのボランティア活動の力が基盤となっています。

 さて私事ではありますが、私は今年度で教職40年目を迎えることとなりました。毎年、多くの子どもたちと関わり、数えきれないほどの思い出や忘れることのできない場面がたくさんあります。そして、卒業後、今でも連絡を取り合っている教え子たちがたくさんいます。教え子の成長を語り、振り返ることができる喜びは教師という職の最大の魅力と思っています。

 クラス会をやると、小学校の面影がまだ残っている教え子もいれば、全くそうでない子もいます。数十年前に私が捉えていたその子の性格や印象が今でもほぼ一致している子もいれば、予想外の成長や変化のある子もいます。

 そうした中で今でも連絡を取り合っている教え子について、紹介をさせていただきます。

20年ぶりの再会    

 この度、私がデトロイトりんご会補習授業校へ着任する過程では、文部科学省や外務省の管轄として実施された多くの研修会がありました。その時、外務省の資料を調べていると記憶にある女性の名前を見つけました。その人は私が初めて教師になった時に学級担任として小学校4年生から6年生の3年間、受け持った子どもでした。明るく、責任感があり、どんなことにも最後まで力を抜かずにやり遂げる子どもでした。彼女とは彼女の結婚式以来、連絡をとることはなかったのですが、この機会に再び連絡を取り合うようになりました。今は外務省の重要な職務を遂行しながら、世界中を飛びまわる外交官として、一人の母親として、忙しくも充実した日々を送っています。ニューヨークの勤務やカナダ(オタワ)の大使館でも勤務の経験があり、今となってとても身近な存在となりました。私が帰国したら、日程を調整して再会の約束をしました。

自己実現に向けた努力と成果 そして、熱い思い

 運動能力が高く、特にサッカーに関しては優れた技能をもち、将来の夢を追い続ける男の子がいました。私もサッカーが好きで、その子には小学校の1年生の時から6年間、サッカーを指導してきました。その子が最初に追い続けた夢(目標)は、全国高校サッカー選手権に出場して全国制覇をすることでした。私は小学校卒業後も彼と連絡を取り合いながら見守っていきました。1991年、彼は東京都のサッカー名門校のキャプテンとなり、東京都代表として全国大会に出場し、見事に全国制覇を実現しました。その後もJリーグの選手として活躍し、今はその母校であるサッカー名門校の監督として、全国制覇を目指しています。今でも彼とサッカーの話をすると、昔と同じように熱く語ります。目を輝かせ、熱く語る姿は30年前の姿と変わっていません。私は彼がその名門校の監督として、全国制覇することを今から楽しみにしながら応援をしています。

私の教育観を根底から変えた男の子

 私が2度目の小学校1年生の担任をした時、発達に障害のある男の子を受け持ちました。授業が始まるとその子は椅子に座っていることができなくなるため、その子の母親も一緒に教室に入っていただき一緒に学習を進めていきました。その子は急に教室から飛び出し、私は何度も全力で追いかけたことがありました。私と母親は何度も何度も話し合いました。そのうち、その子が教室から飛び出しても、ある決まったコースを回ってきたら、必ず教室に笑顔で戻って来ることがわかりました。そんな様子を観ながら、母親は多くの辛い胸の内について涙を流しながら、私に話をしてくれるようになりました。彼と彼のお母さんは私の教育観を根底から変えてくれた存在です。今でも感謝をしています。彼とは毎年、年賀状で連絡を取り合っています。彼は今年で33歳になります。今は彼なりに社会の貢献者として、懸命に生きています。私が日本に帰国したら、一緒に日本酒を飲む約束をしました。

奥深いやさしさと強さを身につけた女の子

 私が小学校6年生の担任をしていた時、女子同士の友達関係でとても悩んでいる女の子がいました。思春期入口の難しくも大切な通過点であるこの時期、私は放課後に二人で時間をかけて何度も話をしました。奥深い優しさと強さをもっている女の子でした。二人で話をしながら、核心に触れるとその子は必ず笑い、笑顔になります。しかし、しばらくすると大粒の涙を流します。そして、別れる時には、その子も私も何かすっきりとした気持ちになっていました。彼女は今、プロのダンサーを目指し猛練習に打ち込んでいます。先日、初舞台の招待を受けました。感性豊かな彼女の表現は、観客を魅了するに違いないでしょう。

 この40年間、多くの子どもたちと出会い、多くのことを学びました。教師の最大の魅力は子どもたちとの出会いを通して、教師自身が成長できることです。

「人間の教育に必要な条件は教わる者も教える者も共に育つことである。」という名言があります。出会った多くの子どもたちに心から感謝をするともにこれからも成長し続ける私自身でありたいと思います。

デトロイトりんご会補習授業校

宮本正彦校長先生

JBSDスポーツ部会主催 親善ソフトボール大会

第27回目となったJBSD(デトロイト日本商工会)のスポーツ部会主催による親善ソフトボール大会が9月9日と9月16日の2日間にわたり開催された。34チーム(1チーム出場辞退)による試合がノバイ市のリクレーションセンターのグラウンド4面を使って順次行われた。

 初日は、急に秋めいて気温が下がった中、ダウンコートを着込んだ観戦者もいたほど。初戦を前に曇り空の下で体を入念に解している姿がめだった。開会式のあと、4つのグランドで初戦がスタート。シード権を獲得した昨年上位4チームはそれぞれ別のブロックに分かれ、トーナメント戦で行なわれた。

 ソフトボールのリーグに入っていて日ごろからゲームに慣れているチームもいる一方、大会直前になって集まり、この日に挑んでいるチームもいる。「見ていてもストライクゾーンが良く分からない」という声もあり、ピッチャーが加減しかねている姿も見られた。5イニング戦、または規定制限時間内という短めのゲームとあり、早く波をつかんだチームに利がある傾向がみられた。

 シードチームを除く初戦14試合(1試合不戦勝)中、5試合が10点以上の差をつけての勝敗となった。午後の試合から登場した昨年の上位4チームはいずれも1回戦を突破。なかでも昨年の覇者である桜組(Sakura-Gumi Softball Club)は37対ゼロと、相手に全く点を与えず圧勝し、強さを見せつけた。昨年第4位のTGNA Tigers も失点なく20点の大差で1戦目を勝ち抜き、ベスト8決定戦でもある2戦目では相手に点を取られながらも38点という大量得点を重ねた。他のシードチームである昨年準優勝のBOMBERS、昨年3位のYazaki Arrowsも順当に勝ち上がり、BEST8に駒を進めた。

 大会2日目。第一試合で全てのBEST8が決まった後、4つのグランドで準々決勝が行われ、昨年の4強チームが固く準決勝に進んだ。それまでのように大量得点は出ないゲームが多いなか、Yazaki Arrowsは21点を獲得して圧勝。その勢いに乗って、昨年も準決勝で対決し、同点によるコイントスで決勝進出を獲得されてしまったBOMBERSを相手に今年はプレーでねじ伏せて決勝に躍り出た。

もう一つの準決勝戦では、本大会最高得点を生み出し進撃を続けてきたTGNA Tigersが桜組の攻防には力及ばず、桜組が決勝進出を獲得。

 注目の決勝戦。攻守優れた両チームによる好ゲームの末、桜組が見事に連覇を果たし優勝の栄冠を再び手にした。

 家族や同僚の応援の声と笑顔にささえられ熱い戦いが繰り広げられた大会は、今年も話題と思い出を残して爽やかに幕を閉じた。親善ソフトボール大会は秋のスポーツイベントとして当地日本コミュニティーに定着している。勝ちを狙いつつも、スポーツを通した温かい交流の場として和やかかつ盛大に続いていくことを願いたい。

日本留学を支援するJBSD基金スカラシップ

2018年度のJBSD基金スカラシップ(奨学金)授賞式が6月8日(金)に、受賞者の家族を招いて開催された。

同奨学金制度は、1998年にJBSDの25周年記念事業の一環として発足し、高校生ならびに大学生向けの日本留学プログラムを支援してきている。大学生の部は、JCMU(Japan Center for Michigan Universities)プログラムに対する支援で、ミシガンの州立大学15校に在籍する学生等を対象に、滋賀県にあるJCMU日本センターに滞在しての1年あるいは半年の留学を提供。高校生の部は、YFU(Youth For Understanding)プログラムへの支援。高校生の海外ホームステイ留学をオーガナイズしているこのプログラムは、1951年にドイツの高校生をミシガンに留学させるプログラムとして発足したもので、1957年にミシガンー日本間の高校生交換留学プログラムが立ち上がった。今回選考された高校生たちは6月下旬から6週間にわたり、様々な地域に散らばりホームステイをしながら体験留学をする。留学体験による日本の理解者を1人でも増やするために、JBSD基金では会員からの寄付などから奨学金を拠出して支援に充てている。

開会の辞としてJBSD基金の理事長であるジョン・クラーク氏は祝辞に合わせて、「それぞれが異なる事情での滞在であるが、日本について悪い評判を耳にしたことがない」と、異国へ向かう若者とその保護者の不安を抑える言葉を届けた。なりたいものに向かってクリエイトできる若者が海外経験をする貴重さに言及し、「オープンであれば、より経験が広がる。理解が深まる」と語り、「両国の理解が深まることがJBSD基金の願いです」と伝えた。

続いて、在デトロイト総領事館の酒井首席領事より、JBSD Fundならびに、JCMU、JFOの功績に感謝が述べられたほか、「ミシガンでは多くの日本語学習者がいるものの実際に訪れる人は稀。この機会を生かすために、シャイにならないように」と奨励した一方、「不審者には細心の注意を払って欲しい」と助言も加えた。

受賞者たちは各自、「人生を変えたいので異国へいってみたい」「言語力をアップさせたい、カルチャーを知ることを楽しみにしている」などの抱負を興奮と緊張を交えて表した。同席した同プログラムの経験者やJBSD基金の役員たちは大きな拍手で彼らの受賞と意気込みを称えた。

素晴らしい経験であったと語る経験者同様に、またそれ以上に、今年度の参加者も日本の文化や人々に対して良い印象を得て戻り、異文化を理解する豊かな人として、その後の人生に経験を生かしてゆくことを心から期待したい。

 

日本美術と地域に関するシンポジウム&答礼人形のペア人形 贈呈式 @DIA

6月12日、デトロイト美術館(DIA)において、「美術館における日本美術や文化活動を通して日本と地域の絆の強化」にスポットを当てたシンポジュームが開催された。昨年11月の日本ギャラリー開設以降、協力関係を深めている当地の日本商工会(JBSD)とDIAが共催して実現した。

 シンポジューム前半のパネルディスカッションでは、数年前よりの日本コミュニティとDIAとの結びつきから、日本ギャラリーの創設と美術品、そして100年以上前に既にデトロイトの地で日本美術を高く評価していたチャールズ・ラング・フリーアの功績などをパネリストが紹介した。モジュレータはミシガン大学日本研究センター所長である筒井清輝氏が務め、

JBSD顧問でありDIAのボードメンバーでもある大光敬史氏、DIAの日本ギャラリー計画推進の担当者並びにアジア美術学芸員、ミシガン大学美術館アジア美術学芸員でありDIA日本ギャラリーの展示に関わっている及部奈津氏がパネリストを務めた。

 大光氏からはデトロイト市の破綻によりDIA存続が危ぶまれた中でJBSDが日本コミュニティに呼びかけて寄付金を集め、“アジアギャラリー”の再構築の実現に使う条件で寄付した件や、日本ギャラリー開設までの経緯などの説明がなされた。

 DIAの担当者からは選択した美術品をどう紹介するかを決めるにあたっては、地元の日本人を含める大勢の幅広い人々の意見を集めて吟味反映した旨など、また、DIAアジア美術学芸員からは同ギャラリー全体のテーマ「静と動」についてや「単なる美術品の展示ではなく実生活の中で生きづいた文化を紹介する工夫がされているとの解説があった。この11月には他のアジアギャラリーもオープンする喜びの声も付け加えた。

 及部氏はDIA日本ギャリーの展示品について一点ずつ解説した後、ミシガン大学美術館における日本美術収集品の規模や価値、そして近年行われた日本関連の特別展や招へいした芸術家について紹介した。また、今年70周年を迎えたミシガン大学日本研究センターが果たしてきた役割にも言及した。

 日本美術収集家として知られるフリーアの功績と収集品については、DIAの近くに現存するフリーアの元邸宅(通称フリーアハウス)の責任者(Mr.Colburn)が解説した。残念ながらフリーアのコレクションはワシントンDCのスミソニアン博物館群の一つであるフリーア美術館に収蔵されているが、フリーア自身が設計やデザインにこだわり関わった元邸宅には建築様式や内装に日本の影響が見られる。

「日米間の国交に波があったが、文化芸術を通じた交流は続いてきた証であり、貴重である」といったメッセージを述べた。

 DIAアジア美術学芸員は「政治的な関係がどうであれ、美術品にはリアルパワーがあり、人々やコミュニティに訴えるものがある」とまとめた。

 後半には、研究者として北米3拠点(デトロイト、ボストン、ニューヨーク)をご視察中の宮家三笠宮彬子女王様による特別講演が行なわれた。西洋人の日本画の鑑賞方法が19世紀から現在までどのように変わったのをテーマに、日本画がいかに外国に渡り評価を得るに至ったか、また代表的な日本画の外国人コレクターの果たした役割などについて、多数の画像やデータを映し出しながら進められた。彬子女王様は、オックスフォード大学で博士号を取得している日本美術学者であられるが、本講演は一般公開とあり、美術専門家ではない多くの聴講者にも分かりやすい内容で行なわれ、「日本美術に対する興味と理解が深まりました」など好評の声が多く寄せられた。

 並行してDIAの広間:グレートホールにおいて、昨年の日本ギャラリーオープンイベントの時にも渡米し講演や実演を行なった工芸師匠:日本手ぬぐい工芸師の川上千尋師匠、市松人形の藤村光環師匠のお二方による実演が行なわれた。藤村師匠は、デトロイト児童博物館所蔵の答礼人形(Friendship Doll)である「Miss Fukiko Akita(秋田蕗子)」のペアとなる男子人形を端午の節句の備品一式ともに制作し、今回、その人形をDIAに贈呈。会場には二つの人形が飾られた。

 この機に合わせてデトロイト補習授業校では、小学部5・6年生と中学部の生徒を対象に男子人形の名前を募集。この日、贈呈式が行われ、名付け親となった水井彩里奈さん(中1)も贈呈式に参加し、名前に込めた思いを伝えた。名前は友情が輝き続くようにと、「友輝(ともき)」。藤村師匠から、「素晴らしい名前を付けてもらえて嬉しい」との言葉が水井さんに 直に伝えられた。

 

2018年 写生大会 at the DETROIT ZOO


大雨の中で受付スタート

 去る6月3日(日)、JBSD(デトロイト日本商工会)主催による恒例の写生大会が、昨年同様にデトロイト動物園で開催された。

  動物園のゲート外に受付テーブルを設置したころには土砂降りであったが、写生大会は雨天決行。一昨年も土砂降りに見舞われ、昨年も小雨の中でのスタートという雨にたたられることが重なってきた恒例イベント。参加者の多く、特に常連参加者は雨天対策をしっかりと施しての参加。事前応募の半数以上、372名の参加となった。

  駐車場で雨脚を伺って待機していたという人もいたが、午前10時の受け付け開始後やや経って雨が止み始め、人の流れも活発になった。バックパックをビニールカバーで覆って万全の防雨対策の人びと、逆にビーチサンダルと短パンで濡れる覚悟の人びともおり、雨にうろたえることなく闊歩する姿が見られた。

参加4年目だという家族は、「毎回雨で室内で描いた。今回は雨が止む予報なので、(園の)奥の方の外で描くつもり」と歩を進めていた。入り口近くのペンギン館の中でこの日最初の写生をしている人に遭遇。姉妹で仲良く取り組んでいた。両生類館の館内にも数組。建物の軒下や屋根付きのピクニックエリアも雨を避けた絶好のスポットになっていた。

  屋外はTシャツ姿では少々肌寒い気温となったこの日、動物は生き生きとした様子。「ライオンが活発に動き回っているのを初めて見た」と喜びの感想が聞こえた。「動きすぎて描きにくい」のと声もあったが、雨上がりや小雨の日は生態観察には適した日和といえそうである。時たまパラパラと雨が降ったが傘で十分にしのげる程度。予報通り、午後には雨もあがり、作品提出後にはのんびりと散策する姿が多く見られた。

  提出された作品は例年通りレベルの高い作品が多く、当日、JBSD担当者と共に受付や見回りにあたったデトロイトりんご会の校長をはじめ補習校講師たちの入念な審査が行なわれた。次ページに記載の参加者が入賞を飾った。

各部門の金賞作品

三枝千里さんの作品

さとうラケンジさんの作品

石川倖菜さんの作品

東田愛未さんの作品 

佐藤雅和さんの作品 

写生大会 入賞者

【未就学・幼稚園の部】

  • 金賞  三枝 千里
  • 銀賞  三隅 更紗
  • 銅賞  佐々木郁加
  • 努力賞 藤田 陸生
  • 努力賞 うめむらにいな  

【小学校1-3年の部】

  • 金賞  さとう ラケンジ
  • 銀賞  小島 武
  • 銅賞  ほんだ ゆうたろう
  • 努力賞 かまだ さら
  • 努力賞 いしがき しょうご

【小学校4-6年の部】

  • 金賞  石川 倖菜
  • 銀賞  阿部 まや
  • 銅賞  小池 陽
  • 努力賞 かわかみ あかり
  • 努力賞 古里 彩葉
  • 努力賞 野澤 伊織 

【中学生・高校生の部】

  • 金賞  東田 愛未
  • 銀賞  石川 葵彩
  • 銅賞  阿部 颯司
  • 努力賞 川部 明仁香 

【一般の部】

  • 金賞  佐藤 雅和
  • 銀賞  東田 康司
  • 銅賞  渡辺 志保
  • 努力賞 酒井 優士
  • 努力賞 野澤 暁子

Michigan Japanese Language Speech Contest ミシガン日本語弁論大会

Michigan Japanese Language Speech Contest ミシガン日本語弁論大会 2

ハイスクールと大学の日本語学習者を対象とした日本語弁論大会が在デトロイト日本国総領事館の主催で2月末にノバイ市のシビックセンターを会場にして行なわれた。このコンテストは毎年、デトロイト日本商工会(JBSD)、ミシガン南西オンタリオ日米協会、ミシガン日本語教師会、国際交流基金の支援や協力、そしてデルタ航空の協賛を得て実施されている。事前の選考を経て、今年は高校部門8名と大学部門11名が本大会に出場し、学習の成果を披露した。

  当大会への応募資格と条件は、日本に長期滞在していないこと。よって、日本渡航の無経験者か、あるいは短期滞在を経験した出場者たちであるにも拘らず、滑らかな話し方をする参加者が年々増えている。高校生は吸収力の高い時期とあって、応募条件内の数カ月という留学経験を通して驚異的な語彙と会話力をつけている学生もいて、滞在期間の違いがスピーチにも現れる傾向が強いと言える。一方、インターネットなどを通して、当地に居ながら吸収してきた学生も少なくない。日本に一度も行ったことのない学生が上位に食い込むケースも珍しくない。作文(論文)コンクールではないため、語彙力や知識、文章構成力が高いからといって上位入賞するとも限らない点もスピーチコンテストの難しさであり、面白さでもあると言える。

  本コンテストでは規定時間内に、暗記したスピーチの発表を課せられる。大学生にはスピーチ後の質問応答もあり、これも審査の対象となる。語彙の豊富さと正しい使い方、話題の展開など作文の要素に加えて、発表の話し方などが総合的に評価される。和田総領事をはじめ、JBSDらびにJSDウィメンズクラブ、日米協会の代表、計4名が審査を務めた。

  高校の部で第1位に輝いたエミリー・リンさんは、中国にいる祖父のことを話題にスピーチ。自分と祖父との気持ちの距離感をポケモンの主人公と比べて表現したり、中国人でありながら日本語を勉強している理由を「なぜなら、日本は祖父にそっくりだからです。かっこよくて、とてもきれい(後略)」と語った。 

大学の部の第1位となったサキラ・イスラムさんは、自分を育ててくれたデトロイトというコミュニティに恩返ししたい、デトロイトの街の経済や教育の問題を解決したいと思って、石巻市との交流プログラムに去年参加した。初めて海を見た時の気持ち――「海は地球上の全てをつないでいる!みんな同じだ。」――という一体感で胸がいっぱいになった。それまで、彼女にとってのコミュニティはデトロイトだったが、それは世界になった。

「将来、私は、国連で次の世代のために新しい交流プログラムを作ったり、町と町のコミュニケーションをよくしたりしようと思っています。そうすれば、私は海のように世界のすべてのコミュニティをつなげられるのではないでしょうか。」と力強く述べた。 

サキラさんの他にも、「日本の食べ歩きをしたい」という女子高校生、「ロボット工学で世界一の日本で勤めたいので日本語を勉強している」という男子高校生、「僕の生活ではずっと、日本は大切だった」という大学生のスピーチもあった。来たる東京オリンピックでは人々の意識の持ち方によってグローバリゼーションや多文化主義が進むだろうとの指摘、また、コスモポリタニズムの良さを具体的に語ったものもあった。

  日本語、さらに日本文化を理解する若者たちは日米理解や交流、さらにはグローバル化している世界の宝であると、実感させられた大会であった。出場者たちの活躍を期待したい。

  今回は日本に関連しない内容も多い傾向ではあったが、日本での経験によてっ広がった視野や気づきを題材にした参加者が多い。言語だけではなく、日本の習慣や価値観も学ぶ若者たちの新鮮な観点や感想を垣間見ることができるこのイベントは、聴く人々、特に日本人にとっても得るところが大きい。以下(P6,P7)に、全参加者のスピーチ内容の要約と各部門の優勝者の原稿全文を紹介させていただく。