Thursday, June 20, 2024

【ミシガン州】ーJapan News Club 2022年4月号ー

Japan News Club 2022年 4月号です!
4月に入りいよいよ春本番、新緑美しい季節の到来!と思っているとまた寒さが舞い戻り…. ですが草木が芽吹くこの季節、みなさま元気にお過ごしください🌸

JNC掲載広告に関しましては、現在も営業時間や営業形態が変更されている可能性があるためウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。

Japan News Club 4月号はこちら

02・・・ ダンスイベントレポート続き
03・・・ コミュニティイベントレポート
05・・・  喧喧諤諤
07・・・  日本の歴史を振り返って〜幕末、明治、大正の女性たち〜
08・・・  Standard Golf
09・・・  ゴルフノスゝメ/言葉の架け橋
10・・・  アメリカ生活の豆知識
11・・・  アメリカ医療のトリセツ
13・・・ おうちで楽しむ季節の和菓子
14・・・  〜ヨガを通して見えてくるもの〜
15・・・  Global Community インタビュー
16・・・  Dr.Kのミシガン育児相談室
17・・・  クラシファイド広告・住宅アカデミー
18・・・  ブリューワリー
19・・・  コミュニティ情報

【ミシガン州】ーJapan News Club 2022年2月号ー

Japan News Club 2022年 2月号です!
ミシガン州は大雪の予報が出ています。皆さまくれぐれもお気をつけください。
おうちでJNCをゆったり楽しんでいただけましたら幸いです。

JNC掲載広告に関しましては、現在も営業時間や営業形態が変更されている可能性があるためウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。

Japan News Club 2月号はこちら

02・・・  2月のたのしみかた
04・・・  喧喧諤諤
06・・・  日本の歴史を振り返って〜幕末、明治、大正の女性たち〜
07・・・  アメリカ生活の豆知識
08・・・  住宅アカデミー
09・・・  ゴルフノスゝメ/言葉の架け橋
10・・・  〜ヨガを通して見えてくるもの〜
11・・・  アメリカ医療のトリセツ
12
・・・  帰国生の小学・中学・高校選びQ&A
13・・・  Dr.Kのミシガン育児相談室
14・・・  ブリューワリー/Standard Golf
15・・・  クラシファイド広告・Community Information

デトロイトりんご会補習授業校 「やっと!」叶った、2年ぶりの大運動会 !

澄んだ空気とやや色づき始めた木々の中、10月2日(土)、デトロイトりんご会補習授業校の大運動会が開催された。コロナ禍で昨年度は中止され、同校の運動会が開催されるのは、2年4か月ぶり。前週からの雨天順延での開催となり、会場はノバイ・メドウズ校の校舎後方のグランドとなった。例年は多い時には約1,000人弱の児童・生徒が一堂に会して競技するが、今年度はコロナ対策で密を避けるため、午前・午後の学年入れ替え開催となった。

 開会式では、在デトロイト日本国総領事館の領事加藤 俊輔氏は、紅白のTシャツを着て整列した児童らに「がんばりましょう」と激励、林る美校長は運動会の準備に尽力したボランティアの皆さんへの感謝の言葉を述べた。

 今年度は密にならないよう配慮を施し、競技の内容も多少変更されている。それでも運動会ならではの徒競走、綱引き、大玉転がし、紅白リレーは健在。幼稚園部の児童がボールを抱えながら一生懸命走る姿は微笑ましかった。また、小学部3年生の「綱引き」では、グラウンド一杯に大綱が伸ばされた。はやる気持ちで綱に触ろうとする児童に担当講師は、「先生が始め、と言ってから綱を引きますよ。まだですよ。」と何度も呼びかけていた。合図で一生懸命に引き始めると、会場全体は緊張感に満ち溢れ、オンラインではなく対面でしか感じることのできない臨場感と気持ちの動きがあった。

 恒例の1年生の玉入れでは、無我夢中で紅白の玉を投げ入れる児童たちの活気あふれる姿が生き生きとしていた。 午後は4年生以上と中・高等部の競技となった。クライマックスの小学部リレーでは、力走する選手を児童らがポンポンを大きく振って応援。最後の種目、中・高等部リレーでは、高等部3年生が恒例の「仮装」をして登場。今年のテーマは「鬼滅の刃」で小学生は驚きの声を上げるとともに次々とアニメの登場人物が快走する様子を楽しんでいた。

 結果は1,100点の大台に乗せた紅組が圧勝し、生徒代表が優勝旗を受け取った。白組代表には準優勝カップが授与された。

 大会の後、中野ゆう子小学部教務主任にお話を伺った。今年も運動会の成功を祈りつつ楽しんでもらいたい、という気持ちでいたそうだ。約2年ぶりの開催とあって、教務・事務部もさまざまな趣向を凝らしたそうだ。急遽会場が小グラウンドに変更になったため、当初
諦めていた万国旗をフェンスに貼り巡らしたこと、フェンスに掲げられた「運動会」のサインは校長先生の発案で、事務局員が手作りの工夫を凝らしたこと、競技のネーミングに合わせてBGMを「水戸黄門のテーマ」にしたことなど、運動会の盛り上げを支えたエピソードを伺えた。また、前日の金曜日と当日の早朝から、
企業ボランティアの方々の尽力があったことに感謝の気持ちを述べていた。

 子供たちがのびのびと競技を行い、その姿をカメラ席から保護者が場所を譲り合いながら見守る。参加・観覧した全員の心の中に思い出が大きく膨らんだ
2年ぶりのりんご会大運動会となった。    (JNC)

炭治郎の仮装で1着でゴールの高校生
小学部リレーの力走
ゴールを目指す園児

 

日本とアメリカの懸け橋 Japan Festival in Saginaw 2年ぶりに開催

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

9月12日、ミシガン州Saginaw市にあるJapanese Cultural Centerにて、在デトロイト日本国総領事館のスポンサーのもとJapanese Festivalが行われた。コロナウイルスの影響で昨年はオンラインイベントとなり、実質2年ぶりとなったこちらのフェスティバル。進藤雄介総領事を迎え、約30人のボランティアが活躍した。スタッフはミシガン州在住の書家、藤井京子氏がした文字入りのTシャツを着て、約300人の入場者を温かく迎えた。

 Japanese Cultural Centerはデトロイトから約100マイル北にあるSaginaw市にある。Saginawと徳島市は姉妹都市。1961年、徳島からSaginaw市へ留学した高木宏幸氏が帰国後もSaginaw市滞在時に知り合った友人と友情を深めていた。その友人の知人がSaginaw市長に就任したことがきっかけで、徳島市とSaginaw市との縁は姉妹都市提携へと発展した。1971年に日本式庭園(徳島サギノー親善庭園)が開園。その後、日本の茶室建築と庭園の匠をアメリカにもたらした。茶室の建築設計と組み立てを一度日本で行い、解体し、それをアメリカで現地の労働者とともに組み立てなおした。1986年、日米の共同の力で16世紀の数寄屋造様式の茶室、は生まれた。その茶室と3エーカーの敷地を誇る日本庭園を舞台に、Japan Festival in Saginawは地元からの入場者を中心ににぎわった。

最も人気の茶会は2回、各回17名限定で行われた。残念ながら茶菓の提供はコロナ感染防止のためなかったが、立礼式茶室に設けられた椅子席に集まった観覧者は1回目は裏千家、2回目は表千家のお点前の観覧を十分楽しんだ。所作の一つ一つ、亭主と客のやり取り、床の間に掛けられた掛け軸、生け花が持つ季節感、茶道具にこめられた匠の極みについてボランティアが逐次英語で参加者に説明した。観覧者は静寂と荘厳さを理解した。お点前中には音もたてず見入るように所作に注目していた人々は、最後に出演者が一堂に会し観覧者に一礼したときには一挙に拍手でその感動を表した。「亭主はなぜ一緒に茶を飲まないのか」「客と亭主の会話の内容は決まっているのか」など、もてなしと味わいに対する本質的な質問もでた。

 テレビでの案内を見てグランドラピッズからこの茶会に参加したご夫婦は「所作の一つ一つに敬意、深い意味、自制を感じた。すべてに現代には失われているものをお点前に見た。Discipline(規律、立ち振る舞い、などの意)、まさにその通り。」と感動を語った。その女性はK-12(幼稚園から高校まで)の教育に携わっている方で、ひとしお一連の所作に感動していた。

 お茶会の後に表・裏千家のみなさんにお話を伺った。「楽しくお点前を披露できた」「2年ぶりの日本祭りでの披露だったが、終わってほっとしている」「お茶を好きな方にもっと知っていただきたい」「コロナの収束を願っています」等、安堵とともに今後も日米の懸け橋として日本文化を広く楽しんでいただける方との交流を望んでいる力強いメッセージをいただいた。

会場は阿波鷺能庵の周囲の日本庭園。入場した人々が楽しめるように、折り紙、生け花、書道、盆栽のブース、グッズや地元陶芸家の作品販売、パフォーマンスステージが設置された。現地の若い人の入場者が多い印象だった。書道体験ではボランティアの補助を受けながら、慣れない筆遣いに苦労しながらも自分の名前を書いて楽しむ入場者や、折り紙の世界の精巧さに興味を示す人々の姿が見られた。遠方からのパーフォーマンス参加では、長年ワシントンDCのNational Bonsai & Penjing Museum of the U.S. National Arboretum でキューレーターを務めた盆栽家Jack Sustic氏が、参加者に作品をプレゼントするラッフル(くじびき)を企画し、入場者を楽しませた。地元陶芸家のTim Rickettsさんの作品の展示販売も行われた。

 

 Saginawのダウンタウンと隣の教会を木々の合間に垣間見ながら、水量豊かなSaginaw川沿いに建てられた茶室と縁側から臨む日本式庭園は、あたかも日本の一景色を切り取ったようだった。ミシガンにいながら日本の趣を感じた空間とも言える。特設テントに設けられたステージでは、地元歌手Emily Bischoffさんの歌、Ensemble Hanabi, Koto, Cloud Hands of MichiganのTaichiと多彩なジャンルの発表があった。Japanese Festivalの締めくくりはダイナミックな太鼓のパフォーマンスだった。Great Lakes Taiko Centerの演奏は、ミシガン湖やミシガンの自然を時には力強く、また時にはその静けさを表現し、人々をひきつけていた。

 主催者Japanese Cultural Center, Tea House and Gardens of Saginaw, Inc.の阿津ますみさんは、コロナ感染に対しての安全対策がやはり一番の課題であり、会場の設定を若干変えたり、準備の段階からボランティアには十分に衛生と感染予防の指導をして協力を求めるなどコロナ禍の中安全な環境を提供できることをまず考えていた、と語った。今回のイベントは2年間の思いを温め、その準備が十分なされており大成功だったと言えよう。若い入場者が多く、日本文化への理解を求めている地元の人々の関心の高さを伺うことでき、多彩な出演者・出品者を得たのは主催者の熱意を反映していた。

 阿波鷺能庵のあるJapanese Cultural Centerへは、Novi方面からはUS-23を走ると1時間ほどで着く。毎月第2土曜日に予約制のお点前のデモンストレーションを行っているので、日本文化に興味のあるアメリカ人を誘うには最高の機会だ。参加費は$10。すぐに予約がいっぱいになるので、早めの予約を。また、日本文化に関するイベントも企画されている。Japan Festivalのパンフレットにもあるように、阿波鷺能庵の運営は50%がSaginaw市から、10%はイベントなどの催しものから、残りは寄付で賄っている。この本格的な茶室の維持には地域からの協力が大切になってくる。ぜひ、ご興味のある方は下記ウェブサイトでも寄付を募っている。

The Japanese Cultural Center,  Tea House, and Gardens

http://japaneseculturalcenter.org/   

【ミシガン州】ーJapan News Club 2021年10月号ー

Japan News Club 2021年 10月号です!

10月です。秋の澄み切った高い空を見上げると心地よくもあり、そしてたまに少しセンチメンタルにもなり……。まだまだ動きやすい秋はイベントも多く、美術館やその他、屋外のイベントへもぜひ出かけて気持ちの良い空気を吸い、楽しい季節にしてください!JNCは、お時間の合い間に下記リンクよりコーヒー、お茶を片手に読んでいただければ嬉しいです。

掲載広告に関しましては、現在も営業時間や営業形態が変更されている可能性があるためウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。


Japan News Club 10月号クリック

01-2 ・・・ サギノー日本祭開催!
03 ・・・ コミュニティニュース
04 ・・・ アメリカ生活の豆知識
05 ・・・ 心臓病治療の最前線
06 ・・・ 喧喧諤諤
08 ・・・ コミュニティ
09 ・・・ ゴルフノスゝメ/言葉の架け橋
10 ・・・ ヨガを通して見えてくるもの
11 ・・・ アメリカ医療のトリセツ
12 ・・・ アメリカ生活の豆知識
13 ・・・ ブリューワリー
14 ・・・ Dr.Kのミシガン育児相談室
15 ・・・ コミュニティ
16 ・・・ Standard Golf/住宅アカデミー
17 ・・・ クラシファイド広告
18 ・・・ コミュニティ情報

五大湖太鼓センターよりこんにちは! ~HELLO from Godaiko Taiko Center!~第1回 MIBON Festival (マイボン祭り)開催レポート!

  去る8月7日、ノバイ市のワイルドライフウッズパークにて、第一回目の盆踊り祭り「MIBON Festival(マイボン祭り)」を開催致しましたので、レポートさせて頂きます。

 2009年の発足以来、五大湖太鼓センターは子どもから大人まで幅広い年齢層向けに和太鼓教室を展開し、ミシガン内外各地で太鼓演奏を行ってきました。過去9回にわたり、毎年大がかりなリサイタルも開催してまいりました。JNC読者の皆様の中にも私たちのコンサートに足を運んでくださった方が多くいらっしゃることと思います。

 昨年2020年、10周年記念リサイタルに向けての準備を進めていたのですが、コロナウィルス感染症拡大に伴い、中止を余儀なくされました。スタジオに集まっての太鼓の練習やクラス、演奏活動も全てできなくなった中、私たちはズームによる太鼓のクラス、北米の他の太鼓グループとのオンラインでの交流、太鼓カンファレンスへの楽曲投稿など、手探り状態で新しい形の活動を模索、太鼓コミュニティの結束を図ってきました。

 2020年9月から、日本で盆太鼓(盆踊りの曲に合わせて叩く太鼓、多くはの上で演奏される盆踊りの花形)を学んだインストラクターによる盆太鼓クラスが始まりました。そんな矢先、私たちはカリフォルニアで活躍する日系人太鼓奏者、P.J Hirabayashiの作った盆踊り曲、“EiJaNaiKa ~えいじゃないか~”に出会います。盆踊り大会がここ北米でも日系人・日本人コミュニティで開催されているのは知っていましたが、オリジナルの盆踊り曲があることに衝撃を受け、ここミシガンでもオリジナル曲を作ってみんなで踊れないだろうかと考えました。作詞、作曲、踊りの振り付け…… 約3ヶ月かけて、
『ミシガン音頭』ができあがりました。
今、学んでいる盆太鼓とこのミシガン音頭を何かの形で発表できないかということ、そして、できなくなってしまった恒例のリサイタルの代わりになる何かを、と昨年12月、MIBon Project(マイボンプロジェクト)を立ち上げました。これは盆踊りと太鼓の演奏の融合を図るイベントで、MIBonのMI(マイ)とは、ミシガンのMIとmy~私の~をかけたもので、『私たちのミシガン盆踊り』といった意味合いを込めています。

 雨上がりの午後、ワイルドライフウッズパークに集まったのは約70名の五大湖太鼓センターのパフォーマーや生徒、そしてその家族や友人たち。8月のすがすがしいミシガンの空のもと、同センターのパフォーマンスグループである雷音太鼓と五大湖ドラマーズの力強い太鼓演奏に加え、新たに結成されたグループ、楽しい太鼓隊(T3)もその名のごとく、楽しい演奏を披露しました。盆踊りの部では、お決まりの炭坑節、東京音頭、そして東京オリンピック開催中のタイムリーな東京五輪音頭2020を踊った後、ミシガン音頭を初めてお披露目をしました。スペシャルゲストの加藤恵子さんのライブの歌声と盆太鼓の音で大いに盛り上がりました。

 今回は、コロナの影響もあり、太鼓センター関係者のみのイベントでしたが、来年以降、一般の方も参加できるコミュニティイベントにしていきたいと思っております。

 最後に、太鼓を通じて、ここミシガンの地 に日本文化を広めていければとの願いも兼ねて、これからも積極的に太鼓活動を続けていきたいと思っています。皆様からの温かいご支援を頂ければ幸いです。

<五大湖太鼓センター>

問合せ: https://www.michigantaiko.net

ミシガン大学 日本研究センター主催  東日本大震災から十年: 災害対策に女性の視点を! パネルディスカッションxフォトボイス展公開

 東日本大震災から10年にあたる今年、当地でもオンラインの形態ではあるが、この10年を振り返る震災関連のイベントが行われた。中でも、3月8日の国際女性デーも近く、災害と女性の視点から切り込んだミシガン大学日本センター主催の標題イベントについてレポートする。(JNC)

本イベントは、去る3月11日午後7時、日本時間では12日の午前9時に英語通訳も通してオンラインにて行われた。日本で女性の立場・権利を向上する活動を行う3名の女性パネリストが参加。イベントの企画者でありモデレーターを務めたのは、ミシガン大学社会福祉学大学院教授の吉浜美恵子教授で、2011年、東日本大震災女性支援ネットワークを共同設立し、フォトボイス展※(記事末尾)活動なども続けられている。はじめに、震災の犠牲となられた方々へ追悼のことばが述べられ、参加者一同黙祷を捧げた。

 日本のジェンダーギャップ(格差)の問題が国際的にも浮き彫りとなるような事態となっている昨今、災害時には、その既存の格差が更に拡大し、社会的に弱い立場にある人々に大きな影響を与えるという。この日、災害が女性に及ぼす影響、日本社会の構造が災害時に女性を危機に追い込むプロセスや、必要な対策について解説し、どのように社会の無関心や既存の価値観を切り崩し、変化を生み出してきたか、運動の苦心や成果について話し合った。

 世界経済フォーラム(WEF)が発表するジェンダーギャップ指数は、世界各国の男女格差を測りランキングにしたもので、東日本大震災が発生した2011年は、日本は135か国中98位、そしてその十年目に差し掛かる2020年も153か国中121位という先進国としてはなんとも不名誉な数字が紹介される。吉浜教授は、「社会には、格差(disparity)がある。格差は個人的な違いではなく、社会で作られ、また災害時に増幅する」とし、経済大国日本において、ジェンダーに基づく格差は深刻であると話した。このジェンダーギャップ指数は「健康・経済・政治・教育」4つの分野で構成され、その平等性を測ったもので、特に、日本の女性の政治参画については144位でワースト10、また、相対的貧困率も高く、特にひとり親家庭は相対的貧困率は50%以上でOECD(経済協力開発機構)33か国中、最悪であると解説。災害大国日本は防災に力を入れてきたが、社会的に弱い立場にある女性への支援は遅れをとっており、災害時の女性への暴力も封印されてきたなか、パネリスト3名はそんな状況を打破すべく声を上げ、奔走し、社会の認識を変える活動を続けてきた。

 最初のパネリストは、「認定NPO法人ウィメンズネット・こうべ」代表理事の正井禮子さん。1995年、阪神淡路大震災後、災害時の女性への暴力について声を上げ、その後も「女性と災害」に関する活動を続けるその道の第一人者。2007年に日本初の試みである「『災害と女性』情報ネットワーク」を立ち上げ、2011年に「東日本大震災女性支援ネットワーク」を設立、女性支援を続ける。

「昔からの大家族のように手伝いあって暮らしている」という聞こえの良い避難所や仮設住宅の話は、実際足を運び集めた生の声からは、かけ離れる。「安心して服も着替えられない」「男女区別ないトイレと夜間使用の恐怖感」。外に出にくい問題が実は山積みであること、また、そのような状況を逆手に取ったドメスティックバイオレンス(DV)や性被害などの状況が明らかとなる。ただ、そのような声は、理解を得られず、バッシングまでうける結果となり一旦は口をつぐんだという。しかし、スマトラ沖地震時、アジア諸国の女性人権ネットワークでは、すぐに実態調査を行い、被災地の性暴力は重要課題であることを世界へ発信。その迅速で勇気ある行動に、阪神淡路を女性の視点から再検証しようと再び活動し始めたのだと話す。

災害防災復興に女性の参画が重要

「女性はケアする役割でケアする対象ではない」といった風潮があり、防災フォーラムなどでは、女性リーダーが極端に少なく、女性たちが困難を話す場がなかった。災害時には、災害後女性に対する暴力が増えるのを予測するべきで、災害時の女性への対応策として窓口の設置、住宅提供、経済的支援も必要であるとし、仮説住宅の運営が男性主体であるなか、正井さんらは、直接聞いたことを記録するなどして生の声を集めた。

 東日本大震災時には、暴力防止のために警察が動き、避難所運営に女性の視点を入れるように内閣府が通達したりと、阪神淡路大震災時にはなかった新しい取り組みが見られた。しかし、一方でプライバシー確保の不十分さ、女性のニーズへの理解不足、復興会議への女性の参画が少ないことは、その後16年ほとんど変わっていない状況であった。しかし、この活動を続けるなか、メディアに取り上げられるまでになり、諦めずに声を挙げ続けたことで誰かに声が届いたと実感したとこれまでを振り返った。「防災は日常から始まります。国の報告によれば内閣府は、避難所運営に女性の配慮を求める通達を出したが、それを認知していた自治体は1/4、それを現場に実施するよう伝えた自治体はたった4.5%だった。社会のしくみをつくる意思決定に女性の関わりが少なすぎる。そのような社会を変えたい」と話した。

 次のパネリスト「NPO法人ウィメンズスペースふくしま」 元代表理事の苅米照子さんは、福島県最大の避難所となったビッグパレットで「女性専用スペース」の運営に関わり、内閣府主催の「東日本大震災による女性の悩み・暴力相談事業」で電話相談や面接相談サポート、現在も継続している。福島の女性の状況について、そしてジェンダーの視点に基づいた防災、災害支援復興の必要性について話した。

 苅米さん自身も震災直前の2月に生まれた孫を避難させた過去をもつ。「女性は家族、子供の健康を守ることに敏感になるが、自分の意見を言えない」「絆が大事、みんな一緒」のような声に意義を唱えることができなかったと言う声もあり、相談件数は、2012年度は2000件を越え、現在も毎年1000件の相談を受ける。「問題を共有し、相談者が本来持つ力を引き出せるよう共に考えることを重視、対等性を保ち、自己尊重感を高め、ジェンターの視点をもつことが問題解決に重要」とし、震災前より住みやすく、男女平等でだれもが安心して暮らせる福島県の構築を目指す。2012年からは「ママ友サロン」を開催。自分のための時間をもてるよう託児を設けて、「自分を大切な存在として受け入れる」ことがジェンダー教育の種まきであることを信じていると話し、「平時から男女共同参画、ジェンダー視点の普及が必要」と強調した。

 苅米さんによると、福島県から県内外に避難した人数は2012年5月で16万4865人、そして2021年2月でも、まだ合計3万6192人が避難している状態という。日々の暮らしを営む人々の心の復興があってこそで、「だれかの犠牲の上にある復興では、人の気持ちは癒されない」と締めた。

意見表明を自由にできる環境を

 3人目のパネリスト、「NPO法人ハーティ仙台」代表理事の八幡悦子さんも、DVシェルターや多くの支援プログラムを運営しながら、東日本大震災の被害を受けた女性達をサポートする草の根活動を展開している。「根深い性役割のすりこみ」について話す。個人である前に一家の嫁であることや、女性が引き継げない漁業・農業権をはじめとするさまざまな男性優位の決まり事などに言及。避難所での活動を通して得た必要対策項目をあげ、着替室のしきり、女性だけの区画を避難所マニュアルとして掲示する、セクシュアルマイノリティの方の男女別以外にも多目的トイレの設置なども重要と話した。また、ハーティ仙台では、支援物資を女性が集め、女性に直接に届ける活動を行い、結果女性の自尊感情が高まったとも話す。重要なのは、意見表明を自由にできる環境をつくること、無料ホットラインの設置と広報など、災害時のマニュアルとなる具体的な項目を挙げた。震災後行政との連携で実施している女性のための相談はますます需要が増えていて、普段からの男女平等意識の啓発が必要であると話した。また、フォトボイス・プロジェクトも女性の本音を引き出すうえで効果的だという。プロジェクト参加者の権利や被写体のプライバシーを尊重する取り組みが被災地の女性の人権教育となった上、グリーフワーク(喪失の痛みに向き合い受けとめていく作業))としての効果もあったと紹介した。

ジェンダー教育の重要性

 一様に声をそろえて話したことは、やはり女性の災害リーダー育成の必要性、またそれを男女ともに学ぶことが重要であり、日常的に男女平等の啓発が基本ということだった。

「変わらない部分があり、やめるわけにはいかない」「現場をもっているから」「支援した女性が元気になっていく姿が素晴らしい」これらの気持ちをモチベーションとして奔走する3人は、現在の日本に必要なものは、「ジェンダー教育(男女平等教育)」と繰り返す。「あなたも大事、私も大事」という平等の概念は人権教育へと通じる、と苅米さん。八幡さんは、「次世代の若者に会うと話が通じると実感し、絶望しない。次の世代の主役だと希望を感じる」と話した。

 また、今回のイベントは大学関係者の参加が多いことから、3名は現場に足を運び実務経験を積むこと、そして、法学部の学生や関係者にジェンダー法学を必須にし日本にも浸透すべき、などと提案した。

 質疑応答では、現在の新型コロナのパンデミック下と災害時の違いについて聞かれた質問に、正井さんは「26年前の阪神淡路と同じ状況。パンデミック下DV相談件数も1.5倍。働く女性が大量に解雇されているのも現状。去年の10月で、女性の自殺は前年度の82.6%の大幅増加。40代の自殺が前年度の2倍となっている」と話し、非正規雇用が増えていて、労働問題と貧困問題もつながっていると指摘した。また、内閣府男女共同参画局主催の「DV相談+(プラス)」という24時間対応の相談窓口を4月にオープンしたが、あふれるような相談がくると八幡さんは話す。「アクセスしやすい入り口をつくると実情が見えてくることがわかり、まだまだこのように広報が大切だ」

 震災から10年、この機会にまた振り返り、学び、伝えていく、その大切さを改めて感じることのできたイベントであった。こちらはミシガン大学CJSのYoutubeチャンネルにて公開中。


 

3.11から10年〜フォトボイス展 公開中

東日本大震災で被災した女性たちが、多様な視点で撮影した写真と声(メッセージ)を通して、被災の経験や災害の影響を記録・発信するとともに防災・減災、復興のありかたを提案をするフォトボイス(PhotoVoice)プロジェクトの展示を、2021年3月11日下記リンク先にオープン。

https://photovoiceprojectjapan.zenfolio.com/

プロジェクトのウェブサイトは http://photovoice.jp/

写真は「3.11から10年〜フォトボイス展」ウェブサイトより ー https://photovoiceprojectjapan.zenfolio.com/f874161545  にて公開中。

笑顔いっぱい! 第4回 ひのきカップ  日英バイリンガルクイズ大会 オンラインで開催

 2020年3月28日、ひのきバイリンガル教育振興財団主催による「ひのきカップ:日英バイリンガルクイズ大会」が開催された。同財団は、ミシガン州に設立された501(c)(3)非営利団体で、学生の日英バイリンガルおよびバイカルチュラル教育向上の推進を図る。

 昨年はミシガン大学にて行われた本大会は、今年はオンライン形式で自宅から安全に互いの言語スキルを楽しく競い合った。この日はデトロイトとミシガン南東部の異なる20の小・中・高校(3年〜9年生)より40名の学生が参加。

 本大会で特筆すべき点はそのルール。初級から上級のさまざまなレベル参加者が8つのチームに分かれ、誰もが同回数の質問に答えてポイントを獲得、皆がチームの成功に等しく貢献できるという。それぞれ順番に自身で難易度を選んでクイズに回答する。

 各チームとも、チームスピリットを競う応援のことばも事前に準備。画面越しだが、声を合わせたチームの熱意あるアピールが伝わる。クイズが始まると皆真剣な面持ちで、闘志を燃やす姿が微笑ましくもあり頼もしくも感じられる。決勝へ勝ち進んだのは、チーム黄とチーム赤。最後は同点引き分けとなり、リーダーによるタイブレイクの末、チーム赤が勝利の栄冠を手に入れた。

「ヒノキ杯の目的は、第二言語の習得へ

『ワクワク』感を持ってもらうこと」と話すのは、同財団の理事長アンドリュー・ギルマン氏。「初めてのオンライン大会で多くの課題が立ちはだかったが、関係者、ボランティア、チームリーダー、参加者の皆さまのおかげで技術面・運営に関わる問題を解決しイベントを成功裏に終えることができました」と謝意を述べた。ミシガン州には500以上の日本関連会社があり、今日のバイリンガルの学生が明日の業界のリーダーとなる、と話す。

 本イベントは、ロサンゼルス日本文化センター、およびニューヨーク日本文化センターグローバルパートナーシップセンター(CGP)からの助成金を受け成り立っている。同財団は国際交流基金日米センターによる3万ドルの助成金を受賞したばかり。助成金は、ミシガン州におけるバイリンガル教育や文化交流の促進に有効に活用されることとなる。ミシガンの日本語教育は盛んだが、彼らの日本語教育、継承語教育が今後も更に発展することを願いたい。

 財団への問い合わせは、下記まで。
info@hinokifoundation.org

今年初参加のリズさん。数日前からチームメイトと打ち合わせをして楽しみにしていた同大会中は終始笑顔!

 

参加者の笑顔から伝わる“ワクワク感”。接戦を勝ち抜いたチーム赤の皆さん(ニー・アーデンさん、ジョージ ・グーニスさん、栗林 浩さん、マジェリス・アンソニーさん、ドーソン・クリフさん)優勝おめでとうございます! また、ベスト・チームスピリット賞を獲得したのは、チーム黒。応援のことば。“We are Team Black. We’re not gonna lose. Our points will stack, so you better not snooze!” – 韻を踏んだ元気なエールと、当日は皆で事前に合わせて黒の帽子などを身に付け、チームを盛り上げた。

はばたけ、りんご会補習校 卒園・卒業生! 今年は 対面&オンライン両形式で挙行

2021年3月20日(日)デトロイトりんご会補習授業校で午前中は幼稚園部の卒園式と、午後は第48回卒業証書授与式が今年はオンライン・対面の両形式にて、ノバイメドウズ小学校の体育館にて挙行された。

 昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により急遽中止となった同式だが、家から安全に式に参加する生徒と、当日マスクをして距離を保ちながら参加する生徒とその保護者(一名のみ入館可)と、学校運営側も細心の注意を払い準備をすすめ、午前は幼稚園、午後は小中高学年の卒園・卒業式がかたちとなった。

 今年度行われたすべての授業がオンラインとなった生徒たちは、最初で最後のクラスメイトとの対面となった。現時点では、次年度は5月より対面とオンラインのハイブリッド形式の授業が始まる予定となっているが、皆が顔を合わせて賑やかな学校生活が戻る日が来ることを願うばかり。

 当日は卒業生一人ひとりの名前が読み上げられると、対面・オンラインにかかわらず皆大きな声で返事をし、対面参加をした生徒たちは卒業証書を恭しく受け取る姿に教師、保護者たちは成長を感じたことだろう。

 この日、早期日本帰国された井口豪校長は、日本からオンラインで臨席。小中高校生の卒業式では、「コロナ禍で各自が成長できたプラスの面を振り返ることも重要」と話し、未来へ羽ばたく71名に「あなたにはいつまでも忘れられない景色は残っていますか?」と問いかけた。浮かんだ景色にはその画だけでなく、空気感も思い浮かぶのではないか。ある学校ではバーチャルリアリティで京都の寺を回ったと聞いたが、境内に満ちる線香の香りは感じられない。コロナが収束した暁には、五感を使った本物に触れる機会も忘れないでほしい、と話した。

 続いて、来賓として在デトロイト日本国総領事館中川勉総領事がスクリーン越しに祝辞を述べた。コロナ禍で培った予期せぬ事態への対応力をもった卒業生へ、「どんな困難な状況下もでも、支えてくれる方に感謝し、失敗を恐れずチャレンジを。日々学ぶ姿勢を大切に」と温かなメッセージを送った。

 その後、デトロイトりんご会水野浩介理事長は、挨拶で「着眼大局 着手小局。夢は大きく持ち、その実現に向けできることから始めよう。一歩を踏み出そう。そして、『ありがとう』の気持ちを忘れないこと」と語りかけた。補習授業運営委員長、デトロイトりんご会父母会執行部長も臨席し、また参加が叶わなかった教師からもお祝いのことばが読み上げられた。高校生との運動会やキャンプで語りあった思い出を紹介し「清く、正しく、しかも豪快に、それぞれの夢のひとつひとつを両手でつかみとって」とエールを送った。

 最後は、卒業生代表として、幼稚園部から高等部3年までの13年間同校に通い続けた三浦大和さんのスピーチだが、残念なことに、当日現地校のクラスからコロナ感染者が出たことにより出席が叶わなかったが、ビデオメッセージで会場に素晴らしいスピーチを披露した。「現地校との両立に、何度断念しようと思ったか」「どうして二つの学校に通う必要があるのか」と考えたことも。しかし、出した答えは「僕が僕であるために」。アメリカ人であり、日本人でもあるというアイデンティティの形成に、どちらも必要な場であった。この一年、人と人とのつながりの大切さ、また、運動会、キャンプ、ミニ文化祭など「当たり前」は当たり前でなく全てが貴重な時間だったことに気づいたと話す。補習校はかけがえのない場所のひとつだったと述べ、これまで指導を受けた先生や関係者、両親に感謝の言葉を述べた。

 卒業生は友達と過ごした楽しい思い出を胸に、それぞれ次のステージへの階段をのぼる。

【ミシガン州】ー Japan News Club 2021年2月号 ー

Japan News Club 2021年 2月号です!

ミシガンの冬ももう折り返し地点まできましたね。
ミシガンでは、ワクチン接種も医療従事者に加え、65歳以上の方々も接種を受けられるようになり、一般の方まで届くのもそう遠くはないと信じて気を抜かずにいきたいと思います。皆さまも引き続き安全にお過ごしください。

掲載広告に関しましては、現在の新型コロナの影響により営業時間や営業形態が変更されている可能性があるためウェブサイトやお電話(広告上のウェブアドレスをクリック)でご確認の上ご利用ください。

—–


Japan News Club 2月号クリック

02 ・・・ミシガンの冬遊び
03 ・・・ブリューワリー
04 ・・・帰国生の小学・中学・高校選び Q&A
05 ・・・Standard Golf
06 ・・・心臓病治療の最前線
07 ・・・アメリカ生活の豆知識 /住宅アカデミー
08 ・・・言葉の架け橋/ゴルフノスゝメ
10 ・・・喧喧諤諤
12 ・・・アメリカ医療のトリセツ
13 ・・・クラシファイド広告
14 ・・・おうちで和菓子(ひな祭り用)
15 ・・・コミュニティ情報

サギナー市<オンライン>ジャパンウィーク開催

去る10月26日から11月1日にかけて、ミシガン州のデトロイトから北へ車で1時間半ほどの街、サギナー市の日本祭が、今年はオンライン形式で一週間にわたり行われた。例年であれば同イベントは9月に開催され、地元民や日系人、日本人文化グループで盛り上がりを見せる。なぜ、
毎年サギナー市で日本祭が行われるのか。

 サギナー市は、市内に3エーカーにも
およぶ日本庭園「徳島・サギナー友好庭園」を擁し、その庭園内に
は、日本の本格的茶室『阿波鷺能庵
(あわさぎのうあん)』が設けられ、日本文化センターとして市民の間で親しまれている。
同市と姉妹都市提携をしているのが、日本の徳島県徳島市。それは、1957年、徳島よりひとりの農業実習生がサギナー市を訪れたことから始まった。若者の名は高木宏幸さん。高木さんとサギナー市民との交流がきっかけで、1961年、両市議会での議決を経て姉妹都市となりその後親密な交流が続いている。

 庭園は、徳島の庭師、鈴木弥太郎氏が手掛け、1971年にオープン。その後
1986年に完成する茶室の建設にも両市より多くの市民が関わった。資金集めには初代所長の神原(かんばら)Margoさんはじめ、Henrietta-Sternさん、モスナー陽子さんなど多くの方々が貢献され、建築家、竹中勤氏のもと、数寄屋大工を日本より呼び寄せたり、資材は徳島、京都から輸送したりと、日本の匠がこだわり抜いた全米でも数少ない本格的日本庭園・茶室となった。現在も両市が共同で管理を続け、二年前より阿津ますみさんが同センターの所長を務め精力的に活動を行っている。
 オンライン形式の同イベントは、Japan-
Foundation-Center-for-Global-Partnership(CGP)および在デトロイト日本国総領事館支援の下開催された。茶室建設時の様子などについては、前所長モスナー陽子さんへのインタ
ビュー動画で紹介され、センター理事長のトッド・マイケル・ホール氏の紹介で茶室・庭
園のバーチャルツアーも行われている。

 同イベント開会挨拶には、在デトロイト日本国中川勉総領事もビデオで参加。「コロナ禍にもかかわらず、オンライン形式で本イベントを実現できたのも、現所長の阿津ますみさんのご尽力のおかげ」とし多方面からの寄付や多くのボランティアの協力を得て同イベントが叶ったことについて言及。「今まで以上に、日本文化を広める良い機会となることを願っている」と話した。また、サギナーのフロイド・クロック市長、徳島市の内藤佐和子市長、徳島国際協会会長森住博氏も動画挨拶にて同イベントの成功を祈った。

 今回共有された動画は、徳島紹介あり、サギナー市への交換留学生、阿波踊りの紹介など。デトロイトからのバーチャルパフォーマンスには、サギナー日本祭での五大湖太鼓センターとライオン太鼓アンサンブルによるビデオモンタージュや、茶道裏千家淡交会ミシガン協会、生花、盆栽、折り紙など地域のボランティアによる日本の伝統文化紹介もビデオで行われた。

 サギナー日本ウィークの締めには、二つのウェビナーを開催。「信楽焼に生命を吹き込む:陶芸家髙橋美子」と題されたウェビナーでは、ミシガン大学美術館の及部奈津博士が日本の滋賀県甲賀市信楽のスタジオで信楽焼陶芸家として活躍する髙橋美子さんにライブインタビューを行った。高橋さんは来る2022年ミシガン大学美術館にて個展を予定しているのでぜひ足を運んでみたい。

 また、「日本の歌の伝統:和歌、連歌、俳句」ウェビナーでは、中世の日本の歌の形式についてサギナー・バレー州立大学のモニカ・ディックス博士がオンライン講演を行った。ディックス博士は、アカデミックのみならず、留学生支援や茶道、様々なボランティアのとりまとめなど、コミュニティの活動も精力的に行っており、ファシリテーターを務めた阿津所長からも感謝の意が述べられた。

 センターのYoutubeチャンネルより、茶室、同ウェビナー、その他Japan Weekで紹介された動画は引き続き視聴可能となっている。ミシガンに根づく日本の歴史を、この期間にゆっくりと動画で学ぶのも良い機会ではないだろうか。

The Japanese Cultural Center, Tea House, and Gardens
URL:     http://japaneseculturalcenter.org/
Youtube:
https://www.youtube.com/channel/UC40aVb1qJAC-Ege_1CMbrcQ

バーチャル・ラジオ体操イベント 再び ”Let’s get some exercise together – Japan style!”

る2020年8月14日(金)、「バーチャル・ラジオ体操」イベントが再び帰ってきた!

 去る6月には、新型コロナ感染拡大中のためミシガン州も自宅待機令が発令されている中、どうにか「皆でつながろう」と、Japan Foundation Gen-J (Grassroots Exchange Network-Japan)Programが中心となり、「#ラジオ体操でつながろう」プロジェクトを開催。全米各地で賛同する日系団体・組織も協賛した。同イベントは、7年間NHK番組『テレビ体操』にてアシスタントとして活躍された押味愛里沙さんが日本よりラジオ体操インストラクターとして参加するなど、国を超えて盛り上がりを見せ、その後も全米各地で同様のイベントが開催された。

今回は、現在も活動自粛が続くミシガンで、簡単にできる日本のラジオ体操を地元の方にも知ってもらい身体を動かしてもらおうと、再びバーシャル・ラジオ体操イベントが企画された。

 本イベントは、主催者のノバイ図書館で国際司書を務めるシャノン・オーレリーさんの挨拶で始まり、体操指導は、ヒロテックアメリカ社のバイリンガル・エグゼクティブ・アシスタント、エメリン・ルタオスキー
さんとJapan-Foundation-GEN-Jファ
シリテイター澤井美奈江さんが務め、「吸う・はく・伸ばす」など日本語での簡単な表現を交えて体操を紹介した。途中、ラジオ体操がより楽しくなるトリビアについてのクイズを画面で出すなど、日本語がわからないラジオ体操初心者から、夏休みのラジオ体操を懐かしむ筆者のような参加者までがイベントを楽しんだ。参加者同士が対面することはないが、後で参加者に感想を聞いたところ、「天気もよく家族全員で庭に出て参加した」「次回は社内で参加したい」と感想を話し、各自思い思いの30分であった様子。

 本イベントは、ミシガン州ノバイ市図書館・GEN-JMichigan・ヒロ
テックアメリカ共催、在デトロイト日本国総領事館・Japanニュース倶楽部が協賛。イベント後共催者ミーティングでは、「これからもこのような日本文化紹介・交流イベントを続けていけるようアイデアを持ち寄り、コロナが落ち着いたころに、公園や学校などで実際に開催することも視野に入れて企画できれば」と、今後も地元団体・企業の協力も得て同様のイベントを続けていきたいむねを話した。

コロナ収束後も屋外など形態を変えて 今後も続けていければ、と話す企画団体

BON-ODORI 盆踊り@Ann Arbor Japan Festival アナーバージャパンフェスティバル

2020年で6度目の開催となるアナーバージャパンウィークが、去る6月半ばにミシガン大学の日本研究センター(Center  for Japanese Studies:CJS) により開催された。こちらはミシガン州アナーバーで35年以上の歴史をもつAnn Arbor Summer Festivalの一部として日本文化の紹介を同大学が引き受け、毎年デトロイト日本商工会基金からの協力も得てさまざまな日本文化イベントが開催される。今年は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、同イベントもオンラインで多くのコンテンツが配信された。

 日本アニメ映画「若おかみは小学生」の1dayストリーム放送、その他MOMO先生の子ども向けの日本の歌やお話タイム、折り紙教室、書道家の藤井京子さんのデモンストレーション、琴演奏は地元で活動する「Miyabi」のライブ映像の他、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫氏によるトトロの描き方など、他にもイベントウェブサイトには、家で楽しむことができる日本関連のアクティビティが集められた。

 その中で、昨年に続き日本の夏の風物詩「盆踊り」を紹介するビデオも配信された。今回このビデオは、イースタン・ミシガン大学の日本語学生会4名とGEN-J Michigan(Grassroot Exchange Network-Japan)がタッグを組み、「盆踊りとは?」と「1. 炭坑節」「2.東京音頭」「3.東京五輪音頭」の3曲の踊り方の説明ビデオを作成。

 ビデオ撮影は、新型コロナの影響で6月時点では州令により「10人までの集会」しか認められておらず、最低限の人数の中で進められた。盆踊りグループを結成してイベントを取り仕切ってきたGen-Jの澤井美奈江ファシリテーターは、「初めて着る華やかな浴衣に学生達はとても嬉しそうでした!着付け・ビデオ・写真撮影・踊り子ボランティアの方々のご協力のもと、今年も素晴らしいビデオとして残すことができました」と感想を述べた。

 アナーバー夏祭りの盆おどりのFacebookページの動画閲覧数は約1,300回を回り、世界中の方に盆踊りの魅力を届けた結果となった。
澤井氏は「次回は、是非地域の方々と浴衣や法被を着て、日本の夏祭りと盆踊りの雰囲気を再現で
きればと思います。次回に向けた
『盆踊り実行委員会』もキックオフしました。こちらにご興味のある方は、GEN-J Michiganまでご連絡をお待ちしております」

GEN-J Michigan(https://www.facebook.com/GENJofMichigan/)では、盆踊りウィークも開催し、それに伴い浴衣着付けクラスや「東京五輪音頭」歌の練習クラスを開催するなど、積極的な活動を行っている。

 盆踊りイベントの様子は、Youtube (https://www.youtube.com/channel/UCdy5ZPVbk7qKSQaCJQnweZQ)にも紹介されていて、また、ジャパンウィークのイベントコンテンツもウェブサイト上にて(https://ii.umich.edu/cjs/news-events/events/ann-arbor-japan-week.html)家からでも楽しんでいただける。

写真提供: Gen-J & Masaki Toshiki

【ミシガン州】4/16/2020 ウェビナー報告:
COVID-19パンデミックに関する情報アップデート 04

photo:cottonbro

COVID-19パンデミック下での過ごし方

新型コロナウイルスのパンデミックに関する情報セミナーとしてMKT Homes / Japan ニュース 倶楽部 共催にて第1回目を開催しましたが、第二段として、2020年4月16日、その後のアップデート、および、再度気を付けるべきこと、改めて見直すことなどに関してミシガン大学病院 家庭医療科リトル(平野)早秀子先生を再度お呼びし、第2回目のウェビナーを開催しました。当日は参加者からの質問にも答えていただきました。

この機会にぜひ、もう一度重要な点をご確認ください。そして、引き続き自宅待機、ソーシャルディスタンスを守りこの事態を乗り切りましょう。

前半部分のウェビナー動画を公開しています。動画の下部に、ウェビナーのまとめ、ウェビナー後半の質疑応答も掲載しています。

※今回のウェビナーは2部構成とし、第2部においては「パンデミックにおけるマインドフルネス(ストレス低減の一助)」と題し、同病院のMichigan Medisine 老年医学センター 日本家族健康プログラム 臨床ソーシャルワーカーのフォーク阿部まり子先生にパンデミック下での精神的なストレスを低減させるためのヒント・練習などの講演も行っていただきました。(こちらからご覧ください)

Zoomマインドフルネス養成クラス(無料)開催  5月毎週月曜日午後1時から30分 詳細・申込はこちら

ーーーーーーーー

 

今回のセミナー(4月16日時点)概要

<大切なこと>

  • 何事も完璧にはできないが、ソーシャルディスタンスを必ず守り、手洗いを徹底させることが引き続き重要。
  • 人と人との接触を極力小さくすることが重要。

<リトル先生より>

  • 4月16日時点、ミシガンの感染者は緩やかにはなっているが、まだ増えている状態。自宅待機が効いているのでピークは先にはなっていると思う。ミシガン大学病院は病床数に余裕がある。
  • 4月30日まで自宅待機が延長されたが急に待機令を解除すると、感染者数がぶり返すリスクはある。急に解除すると増える可能性が高い。ワクチンができるのはおそらく1年はかかるのではないか、と言われているので引き続き難しい問題ではある。

<当日パネル>

新型コロナウイルス

  • SARS-CoV2 = COVID-19
  • 最初に2019年12月末に中国湖北省武漢市を中心に発生
  • コロナウイルスは、一般的な風邪ウイルスでもありますが、変異により、重大な被害を与えることがあります。SARS(2002年中国広東省)、MERS(2012年中東地域)もコロナウイルスの一種。
  • 全世界の感染者 2,044,892 死亡 131,398 (4/15/2020)
  • 日本 感染者数 8100 死亡 146 (4/15/2020)
  • アメリカ合衆国 感染者622,412、死亡 27,549 (4/15/2020)
  • ミシガン州 感染者27,001 (全米4位)、死亡1768 (全米3位)
    • 3/10/2020 に第一例の診断後爆発的な感染増加
    • 80%以上が、Wayne, Oakland country, Macomb (次いで、Washtenaw, Genesee)
    • 4/14/2020 一日で 新たな感染者1366人、死亡166人

現在、ミシガン大学の病床数には余裕がある状況。ミシガン大学の新しい陸上用トラックフィールドを病院にする予定であったが、現時点(4/16/2020時点)必要なさそうでまだ余裕はある

感染経路

  • 飛沫感染
    • 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します
    • 屋内では、飛沫が長く空気中にとどまるため注意
  • 接触感染
    • 感染者の飛沫がついた手で周りの物に触れてウイルスが着き、未感染者がその部分に接触し、鼻や口をさわると感染します。
  • 無症状の人でもウイルスを感染させます。
  • 感染性が高いのがいつかははっきりしません。(一般的には早期のほうが高いようだが、20日後に再燃する例もある)

COVID-19の症状は?

潜伏期間: 平均 4-6日。長くて14 日

症状:

  • 呼吸苦疲労感
  • その他 (筋肉痛、食欲不振、痰、味覚の異常)

症状の程度

  • 症状がない 37%程度
  • 軽度の肺炎 45%
  • 入院が必要な肺炎 14%
  • ICU管理が必要 5%
  • 死亡1-2%

病状が悪くなるリスクのある人

  • 年齢70歳以上、慢性疾患がある場合(心臓病、糖尿病、高血圧、慢性呼吸器疾患、慢性腎疾患、癌など)

集団感染を緩和するには?

感染を防ぐには?

  • 症状がない人でも他人に感染させる
  • 感染した人のうち、基礎疾患がある人や、高齢者に死亡がでやすい
  • 周り全体にウイルスが蔓延している今は、Social distancing のみが有効
  • ソーシャル・ディスタンシングとは? 人と会わない、会っても距離を置く
  • 手を洗う
  • マスクをして他人に感染させるのを防ぐ

Social Distancing- していいこと

  • 家で家族と食事をする
  • 外を家族と散歩する
  • 家族とハイキングに行く
  • 食料品を一人で買いに行く
  • レストランからテイクアウトして家で食べる
  • 犬の散歩をする
  • 1-2人の友人と散歩をする(2 メートルの距離をとる)
  • やむを得ない場合のみの出勤(2 メートルの距離をとる)

Social Distancing- してはいけないこと

  • 友人を家に招く(子供も含めて)
  • 友人の家に遊びに行く(子供も含めて)
  • みんなでわいわい集まる(屋外も含む)
  • 屋外で至近距離で友人の子連れ家族と遊ぶ
  • 通常通り仕事に行く
  • 家族みんなで買い物に行く

食料品の買い出し

  • 買い物から帰ったら手を20秒以上石鹸(ハンドソープ)で洗う:一番重要
  • 袋はきれい?食料品についているウイルスは?
    完全にウイルスを除去するのは難しいが、やるとすれば、全て拭き、入れ物から出して野菜などは洗ってから保存。
  • マスクはすべき?
    完全にするのは難しいが、マスクは現在は外に出る場合はすること。
  • 手袋はすべき? 手袋は個人的には安心できないことも多い。

間違った手袋の使いかた

  • 手袋をつけたまま顔をさわる
  • 手袋で何でも触る(携帯電話、クレジットカード、ドア)
  • 手袋をしたまま食事
  • 手袋を取る時に表面を触ってしまう(指先をもってとり、とったあとは手洗い)

―――――――――

ウェビナー参加者との質疑応答:

Q. 感染はゆるやかになっているのでしょうか。
A. 2週間前(前回ウェビナー時)に比べると、ゆるやかになってはいます。

Q. 子供が感染した場合のどのような対応になるのか知りたい
A. 病院によって違うと思うが、子供が入院の場合は1名付き添いが可能です。軽症の場合は、自宅待機で風邪の子どもをみるのと同じ、現在ミシガン大学病院では、子どもで200名の感染者がいるが、その中でも入院は子供は2名しかいない。入院するぐらい悪い場合は、大人一人は付き添える。

Q. 両親揃って入院の場合などは、病院などで何かバックアップ体制などあるか
A. 大人が入院の場合は、だれも付き添いができない。両親ともに入院することになった場合は、だれかに頼むしかないのでは。(とくに病院では対応していない)

Q. グラフのピーク予想があったが、先生のピークに対する見解は?
A. まだ増えている。緩やかではあるが、まだ増えているのでピークは先ではないか。

Q. いまだにワイプ、殺菌用スプレーなどがまだ入手が不可能。外出先で手が洗えない場合?
A. アルコールなどがあれば良いがそれも買えない状況と聞くので、手洗いが大切。家にかえって必ず洗う。家庭用のキッチン用のスプレーなどで除去できるようなので、ペーパータオルに吹きかけ持ち歩くなども案ではないか。

Q. 4月30日まで、自宅待機が延期されたが、先生のご見解は?
A. 上がったものが下がって、また上がってというような繰り返しのリスクがある。待機令を解除するにしても少しずつにする、段階的にして2週間ずつ様子をみるなどしないとうまくいかないのではないかというのが個人的な見解。急な全解除は元のように増えると思う。ワクチンができるのはおそらく1年はかかるのでは、と見られているので、どのようにしのぐかは引き続き難しい問題。

Q. フェイスシールドの作り方についてウェブサイトなどで無料共有されています。医療従事者の方にも拡散を、とのことですがいかがでしょうか。
A. フェイスシールドや手袋は、一般の人は必要ないですし、感染者とコンタクトがある時にガウンとN95 と一緒に使ってその都度全て捨てないと意味がありません。普段の生活で何度も再利用する意味はないですし、病院では手作りのものは使えません。

ーーーーーーーーーー

講師プロフィール

リトル(平野)早秀子
ミシガン大学家庭医療科助教授

1988年慶応義塾医学部卒業、1996年形成外科研修終了。2008年Oakwood Annapolis Family Medicine Residency 終了後、2008年より、ミシガン大学家庭医療科でミシガン家庭健康プログラムで日本人の患者さんを診察しています。産科を含む女性の医療、小児医療、皮膚手術、創傷のケアに、特にちからを入れています。

ミシガン大学についての情報は、ウェブサイトで確認できます。

https://medicine.umich.edu/dept/japanese-family-health-program

ーーーーーーーーーー



 

クランブルックハウス&ガーデン 和菓子&ほうじ茶ワークショップ開催

2020年3月3日(火)、デトロイト郊外ブルーム フィールドヒルズ市にあるクランブ
ルックハウスにて、和菓子作家の杉井ステフェス淑子さんによる和菓子づくりの講習会が行われた。

  今回イベントが行われたクランブルックハウスは、1908年にクランブルックの創設者であるジョージ・ゴウ・ブースとエレン・スクリップス・ブースの住居として建てられたもの。新聞業で財を成した彼らは、この地に教会、教育施設、美術館、科学館などを建設し、現在のクランブルックコミュニティを作りあげた。

 邸宅自体は、デトロイトのフィッシャービルなどの設計で有名な建築家アルバート・カーンにより設計された英国チューダー様式の邸宅で、デトロイト近郊で一般に公開されている最古の邸宅である。ライブラリ、ダイニングルーム、ブースのオリジナルのオフィスのほか、家具や装飾品が残されている。

 今回のイベントは、クランブルックハウス&ガーデンにある日本庭園の再建プロジェクトの一環として、日本の芸術を4回にわたり紹介するレクチャーシリーズの第一回目。当時の美術品、家具がそのまま残されたライブラリルームに40名近くが集まり、日本の和菓子について熱心に耳を傾けた。

 和菓子づくりレクチャーでは、「和菓子は五感の要素を大切にする」ということで、日本人の視覚において季節を感じる心、控えめの甘さや香り、素材の大切さや、和菓子を見て想像力で聞こえる鳥のさえずりなど、生活に彩りを与えてくれる和菓子の良さについて説明し、ちょうどこの日はひなまつりということもあり、あっという間に、桃の花、そして桜、菊の花の生菓子(練り切り)を作り上げた。また、琥珀糖を例に出し、天草(Agar agar)砂糖、水、など材料はアメリカでも入手できるものであると説明した。練り切りも、「白玉粉、水、砂糖、あんは市販のものにすれば手軽にできますよ」と杉井さん。試食には、宝石のように透明感がある琥珀糖を用意し「和菓子でも繊細なつくりの生菓子は茶道でいただくもの、と敷居が高く思われがちですが、気軽に家で作って楽しんでもらいたいです」と話してくださった。杉井さん上梓の「甘くてかわいい、食べられる宝石 琥珀糖のレシピ(池田書店)」には、作って楽しいレシピがたくさん紹介されているので興味のある方はぜひ。Japan News Club Back Number 4月号P.12では、春の和菓子レシピをご紹介)

 和菓子のあとは、滋賀県の甲賀市より朝宮茶のプロモーションのためにミシガン来訪中の茶園、かたぎ古香園、七代目片木隆友氏によるお茶のレクチャーへと続いた。この茶園は、先代の片木明さんが1975年より有機栽培に切り替え、以降これまでずっと完全無農薬で茶園を営まれている数少ない茶農家だという。当日はほうじ茶をその場で煎り、試飲。現地の方もその香りに魅せられていた。現在、こちらの緑茶、ほうじ茶などはミシガン州の日本食材店ワンワールドや、近郊のカフェでも購入可能となっている。詳しくは、www.japannewsclub.comにて。当日購入された収益の一部はクランブルックコレクション研究センターに寄付された。

〜 第22回 デトロイト 剣道大会 開催 2020年〜レポート

 22回デトロイト剣道大会が、2020年2月16日、今年も盛大に開催された。会場はミシガン州バーミンガム市のシーホーム高校。全米各地やカナダから300名を超える参加者があり壮絶な試合が繰り広げられた。来賓には在デトロイト総領事ご夫妻、JBSD会長、デトロイトりんご会補習授業校校長、近本巧教士八段、全米剣道連盟からは副会長、理事の先生方が列席された。開会式ではアメリカ、カナダ、日本の国歌をデトロイト剣道道場剣士によるバイオリンの生演奏で厳かに始まり、デトロイト剣道道場の七段錬士、六段錬士による日本剣道形の演武が披露された。

 試合は無段者の部、女子の部、から開始され、10歳以下、15歳以下の部、シニアの部、初段、二段、三段、四段、五段以上の各部門、団体戦へと続いた。どの部門も昨年度の入賞者と入れ替わりが多く、1年の間にそれぞれの努力と成長があった。最終部門である団体戦(大人)では、激しい戦いが繰り広げられ、コートの周りを剣士が取り囲み会場中が一体となって剣道を楽しむ姿があった。

 様々な人種が集まるアメリカは、剣道でも同じ。肌の色、国籍の違いがある中、会場のいたる所で交友の場が見られた。試合が終わった剣士が一番始めにすることは、コートの外でお互いの選手が駆け寄り、小手を外して握手、そして日本語で「ありがとうございました」というのがアメリカ剣道の習慣となっている。コートの中では対戦相手でも、試合が終われば同じ道を歩む仲間となり話がはずむ。デトロイト剣道大会会長で全米剣道連盟会長の田川順照 範士八段による開会の辞で述べられた「この大会では、剣道の激しい戦いだけではなく、剣道を通した友好を築いてほしい」という“交剣知愛”の精神が根付いていることを表している。剣道を通してお互いを敬い、理解し合い、人間的な向上を図る教えは日本でもアメリカでも受け継がれている。

試合前日は、日本から近本巧先生を講師としてお迎えしセミナーが開催されている。近本先生は愛知県警察官で剣道教士八段、2003年の全日本剣道選手権大会では優勝、また数多くの勝利を収めている。ウォーミングアップの後、一番最初の指導は、剣道の基本の中でも一番基本である竹刀の握り方。初心者が一番始めに習うことである。参加者全員が初心に返って見直すこととなり、どの段階の人にも適したスタートとなった。とてもわかりやすく一つ一つの動きを、順を追って確認しながら進め、最終的に「気・剣・体の一致」の一つの動作に繋げていく指導をされた。

セミナー後、四段までの審査会が実施され、多くの剣士が昇級、昇段した。セミナーや試合は、剣の道を歩む者にとって通過点に過ぎない。今回学んだことを自分のものにし、また次に向けて進むスタートの日でもある。それぞれに新たな課題を持ち、また来年の試合が素晴らしいものになる事を期待している。

(記事・写真 デトロイト剣道道場)

【デトロイト剣道道場試合結果 】

初段  :三位 Keigo Ishida

二段  :三位 Collin Shinohara

シニア    :三位 Hidemitsu Mizusawa

少年団体 :三位 Detroit A

大人団体 :三位 Detroit A

デトロイト美術館 ひなまつりイベントで春を祝う

3月1日(日)、デトロイト美術館において、毎年恒例となったひなまつりのイベントが行われた。当日は、“Girls Day”としてこちらでも紹介されることの多い桃の節句に興味を持つ多くの地元民が駆けつけた。

 館内のあちらこちらに設置されたイベントスペースだが、メインはグレイトホール。スペースを華やかに彩る七段飾りのひな人形が展示され、多くの人たちが記念撮影を楽しんだ。書家の藤井京子氏による書道の実演、OH州で活躍する和菓子作家の杉井ステフェス淑子氏によるねりきり和菓子の実演、折り紙、琴のワークショップ、いけばなインターナショナルデトロイト支部による生花アートの展示、英語による日本昔話の紙芝居など、ホールは日本文化に興味を持つ人で埋め尽くされた。グレイトホールの奥には、デトロイトを象徴したディエゴ・リベラが描く巨大フレスコ画に囲まれたリベラ・コートがあるが、そこにはステージが設置され、JSDウィメンズクラブのメンバーによる茶の湯デモンストレーションも行われた。観客はお手前のひとつひとつの説明に熱心に耳を傾け、ゆったりとした非日常の時間を楽しんでいるようだった。その後は女児の和服着付け・所作の教示、神輿展示なども行われ、こちらも多くの人で賑わった。

 その他、プレンティスコートでは、着物を着たボランティア学生により煎茶とお茶菓子も振る舞われ、日本旅行の経験がある参加者は、「まるで京都のお茶屋に来たみたい」と笑顔で話してくれた。また、ミシガンとの姉妹州県である滋賀県紹介のブースでは近江茶を紹介しており、こちらも留学などで滋賀を訪れた経験のある地元の人も嬉しそうに立ち寄っていた。お茶の試飲やいちご大福づくりのワークショップなど、日本の「食」を体験できる箇所はどこも大盛況。日本食への興味の高さがうかがえる。2017年に開設されたジャパンギャラリー内では三味線と沖縄三線の演奏が行われた。沖縄三線を披露したのは、現在キャントン市の高校に留学中の伊波妃菜(ひな)さん。留学できることになったのも、またこのようなイベントで演奏できる機会に恵まれたのも、すべてこの三線があったから、と明るく話した。この日、パフォーマンスは、美術館に併設された映画館でも「かぐや姫」が上映された。
午後からリベラコートでは、本イベントを共催したデトロイト総領事、JCD会長、美術館代表による挨拶が行われ、中川総領事は「年々日本とミシガンの友好関係がさらに深まっていると実感する」とし、このイベントがミシガンと日本の橋渡しイベントとしても大変良い例であると述べた。また、JCD会長の大光氏によると、来年は、また「新たなひなまつり」が見られるよう皆で協力し合っていくと、JCDとして、さらに日本文化紹介に力をいれると意欲を見せた。

 本イベントは、デトロイト日本商工会のJapan Cultural Development(JCD)、同美術館、在デトロイト日本国総領事館およびJSDウィメンズクラブ協力のもとに開催されているが、もとは、デトロイト総領事官邸において行われた小さなひなまつりの集まりであった。デトロイト美術館関係者がゲストとして招かれ、その後話がまとまったことから同館で行われるようになる。2013年デトロイト市の破綻とともにDIAもその波を受けたが、デトロイトの復興に地元の企業をはじめ、JBSD会員を中心とした日本コミュニティも一丸となり寄付を集め美術館は存続。その後もJBSD会員を軸とする更なる寄付金により同館には2017年、日本ギャラリーが開設された。現在のデトロイト美術館を通したミシガン州と日本コミュニティとの更なる強い繋がりの始まりだった。

 JCD(JapanCultural Development)活動が始まったのもこの時期にあたり、現在はJBSDの文化活動チームとして日本文化理解への推進活動を続ける。

 今年は3月1日(日)の午前11時から午後5時までの実施で3,200人近い入館者が記録され、「2018年、19年の入館者の2,500〜2,800人に比べると地元の方々の日本文化への興味が大いに高まってきていることを感じます。」とJCD大光氏。プログラムのパフォーマーの方々に加えて、多くの企業、ボランティアの方々が関わり、総勢で160人以上の手によってこのイベントが行われた。地元の日本人のみならず大勢の地元の人々で盛り上がりを見せたひなまつりとなった。

  (写真協力:JSDウィメンズクラブ)

Japan News Club (Pointer Press)から最新号配信、その他各種中西部のイベント情報など受け取り希望の方はEメールアドレスをご登録ください。



Image Gallery

【ミシガン州】4/2/2020 ウェビナー報告:新型コロナウィルス (COVID-19) のパンデミックに関する情報 03

4月2日、MKT Homes / Japan ニュース 倶楽部 共催にて、ミシガン州の新型コロナウイルス情報(2020年4月1日時点)についてのウェビナーを開催しました。講師には、ミシガン大学病院 家庭医療科リトル(平野)早秀子先生をお招きし、現時点での医療の現状について、また、自宅待機、他人との距離を保つこと(Social  Distancing)がどのように重要か、など「今、気をつけること」についてわかりやすく説明していただきました。下記よりご覧ください。

前半部分のウェビナー動画を公開しています。後半の質疑応答は、動画の下に掲載しています。

___

後半、質疑応答は以下のとおり

Q. 万が一家族が体調を崩した場合は?
A. 隔離をすることが一番。ウイルスに効く薬が現在ないので、症状を抑える薬を使う以外にありません。解熱剤は、アセトアミノフェン(Tylenol)をまずは試してください。 イブプロフェン、は新型コロナウイルス感染を悪くするのではないかという話がでまわっていますが、イブプロフェンなどの消炎鎮痛剤(ロキソニン、Aleve等)が理論的に悪影響があるかもしれない、という以外には、今のところはっきりしたデータがありません。 現在のところは、熱がアセトアミノフェンで下がらない場合で、水分も取れず食事もできない場合、消炎鎮痛剤を飲んだほうがいい場合もあると思うので、医師と相談してください。 一般の風邪症状の薬や咳止めは、市販のものは使用してかまいませんし、効果がないようであれば、主治医に電話で相談し処方してもらうことも可能です。息苦しい場合は主治医に相談してください。

Q. ハンドサニタイザー、消毒用ワイプが入手困難です。家で使えそうなものがありますか。
A. 普通にハンドソープ、皿洗い用石鹸で20秒以上洗えれば良いです。

 

 Japan News Club 4月号オンライン版

Q. 食料など買い物したものを自宅に入れるまで数日ガレージや車に置いてそのままにしておいた方がよいと聞きましたが?
A. できる状況ならば、感染率はさがるでしょうが、気温があがってきているので、外に置いておくと腐ってしまうので、現実的ではないです。買ったものを消毒薬で拭くなどすれば、リスクを減らせるのでしょうが、100%ウィルスをゼロにすることは不可能なので、なるべく減らすようにすることをお薦めします。 箱入り、パッケージに入ったものが、Bulkで自分で掴んで取れるものよりは安全。

Q. マスクの使用について、必要か。また手作りマスクを病院に寄付できるのですか?
A. マスクは飛沫感染させないよう注意するのには良い。することによって、自分が感染することは予防できないが、他人にうつさないためには効果的です。寄付については、病院では、すでに効果が実証されている製品以外は使用できないので、手作りのマスクは病院では使用できません。一般の方への寄付は良いと思います。自分がもっている(かもしれない)ものをうつさない、という目的ではマスクは有効。

Q. 症状が出ていない場合、外を散歩、外出をする場合、マスクはした方が良いですか。
A. 外の散歩はマスクは必要ない。 屋内では、飛沫したものが長時間その場の空気に残るので、飛沫を減らすためにもマスクを推奨します。 外は風も吹いているので、2メートルの距離を保てば、マスクはそれほど重要ではないと感じます。

Q. 感染が地区により差があるがなぜだと思いますか。
A. ミシガンの場合、最初の症例が入院して診断されたとき、すでにコミュニティーには感染者が多くいる状態で、新型コロナの診断のついた入院患者は氷山の一角だったのです。コミュニティーに蔓延してしまった状態では、感染経路を特定することは不可能で、どこから来てどのように増えたかは、後からはわからない。ウェインカウンティ、デトロイトが多いです、オークランドカウンティも多い。日本で報告されているように、感染の広がりは、クラスターが原因のようだが、どこでどのようなクラスターがあって、今のような感染分布になったは、調べようがない。

Q. ミシガン大学病院、プロビデンス病院など日本人が利用している病院の収容人数状況の現状を知りたい。
A.  私個人は、他の病院のことは知らないので、答えられませんが、ミシガン大の感染者収容施設はまだたくさん開いています。いつもは満床の病院ですが、新型コロナウイルスの患者の入院に備えるために、予定手術を延期するなどして、ベッドを開けて、新型コロナ患者の入院に備えています。 現在、皆が特に対策をしなければ、4月10日には満床になります。皆が自宅待機を守れば、満床になるのは、4月25日という予想です。それも、ピークはもっと多く、おそらく3000人から6000人のベッドが必要な状況になる見込みです。ただ、満床になるのを遅らせられれば、その間に野戦病院を作るなどしてベッドをを増やしたりする対応をする時間が稼げます。医療崩壊を避ける目的で、皆さんにはこの時期の自宅待機令を守ってほしい。 デトロイトのTCFセンターをコロナ患者施設として用意するなどしているのが、その例です。また、ベッドを開けるために、緊急以外の手術は延期しています。外来でも、普通のヘルスチェックなど延期できるものは延期し、ビデオ、電話などでできる外来診療はしています。

Q.検査してほしいのにしてもらえなかったという場合があるようですが。
A. ミシガン大学もほかの病院でも、検査をする基準が決まっていて、それに満たない人は検査していません。今のところ、熱・咳・呼吸が苦しいの3つのうち2つがあり、リスクがある人が検査します。入院するほど悪くなくて、持病のない若い人は、検査の基準に達しないかもしれません。検査はしてもしなくても、やることはかわりません。コロナが陽性で酸素が必要ない場合、するのは、自宅隔離と対症療法。陰性だとしても、新型コロナの感染がないという保証にはなりません。 検査の感受性は低く、症状が軽い人の検査の感受性はさらに低いので、検査が陰性でも、感染しているかもしれません。そうなると、やはり自宅隔離。 なので、検査をするかどうかはそれほど重要ではなく、風邪症状、咳、熱、がある場合は自宅隔離をすることが重要です。呼吸苦がでるようなら、主治医に連絡してください。

Q. 主治医がいない、病院に長い間かかっていない方へのアドバイスをください。
A. 主治医を登録することは重要です。救急外来やUrgent careに直接いくことで感染の危険も増えますし、電話で適切な対応を相談できる環境を作っておくことは重要です。ミシガン大は新患をうけつけています。どこでもいいので、近くで主治医登録をしましょう。

Q. そのような状況で、症状が出てから、例えば初めてリトル先生に主治医の登録をするのは遅いのか。
A. ミシガン大学の場合は、現在の状況では、直接救急外来に行くよりはましなので、新患でも具合悪いときには電話診察ができますが、本来は、悪くないときにあらかじめ電話して、予約をとり、主治医登録をして、病歴などを相談しておく方がいいです。

Q. レストランのテイクアウトは安全ですか?
A. どのレストランが安全で、どのレストランがそうでないのかは、判断できない。 レストランも食料品店も今は手袋をして料理をしたり食べ物を触っているはずで、手を洗い対応をしっかりしているはず。

Q. コロナ感染者でない者は通院できるのか。
A. 他の病院はわからないが、基本的にはどこの病院も外来は絞っているはず。来たるべきコロナ患者の入院のためのスタッフ、ベッド、防護服を守るため、また、患者さんの感染リスクを下げるため、現在外来はほとんどビデオ、電話などの診療が主になっています。必要な場合は、電話で相談してください。必要な診療はしています。

Q. Urgent Careでは電話対応してくれるのか?
A. Urgent Careは基本電話はやってくれない。ウォークインは、そこにどんな人がいるかわからないので、感染リスクが高く、できれば避けたい。 ミシガン大学では、電話で相談して、熱、咳の症状があれば、一般の外来ではなく、感染症かもしれない人がいく診療所に行くようになっています。一般の外来はその意味で、比較的安全です。Urgent Careは、感染症疑いも、症状のない人も来るので、できれば、今は行かないほうが良い。

Q. コロナの検査を断られたら、別のところに行っても断られるのか。
A. 検査をすることが一番重要だとは思っていない。わかっても、わからなくても症状があれば自宅隔離。治療方針は変わらない。よくあるのが、新型コロナに感染すると、徐々に息苦しくなり、悪化してくることがあります。検査をうけて陰性でも、3日後呼吸苦がひどくなって入院になることもあり、その場合は、また検査をして陽性になるかもしれません。 検査の感受性が低いので、検査して陰性と出ても、新型コロナにかかっていないという証明にはなりませんし、あとからどんどん具合が悪くなれば、検査はすることになるでしょう。だから、自宅隔離をして、症状に気を付けて、悪くなるようなら、主治医に連絡してください。

Q. 誰も乗っていないエレベーターなど。密室について。空気感染はあるか?
A.  可能性はある。階段で上がれるなら良いが、階段も風通しもよくない場合もあり、手すり、スイッチもあったりするので手を洗うことが重要となる

Q.消毒液、トイレットペーパー、サニタイザーがない、その他キッチンカウンターを拭いたり、食料品はどうすれば?
A.ブリーチを薄めて使ったり、洗剤で大体は問題ない。

Q. 乳酸菌を取るのは有効か。
A. 乳酸菌、発酵食品、ビタミンC、温かいもの、スープを飲むなど、体によかったり、免疫をあげたりするには良いかもしれないが、新型コロナに効くかというと、データがない。水分をとるのは良い。(熱が出たときは水分をとってください)

___

以上が当日の質疑応答です。

ーーーーーーーーーー

講師プロフィール

リトル(平野)早秀子
ミシガン大学家庭医療科助教授

1988年慶応義塾医学部卒業、1996年形成外科研修終了。2008年Oakwood Annapolis Family Medicine Residency 終了後、2008年より、ミシガン大学家庭医療科でミシガン家庭健康プログラムで日本人の患者さんを診察しています。産科を含む女性の医療、小児医療、皮膚手術、創傷のケアに、特にちからを入れています。

ーーーーーーーーーー



 

第4回JETAA ジョブフェア -Job Fair- 開催 

 去1月25日、Great Lakes JET Alumni Association(五大湖地区JETAA)主催による第4回ジョブフェア(就職説明会)がミシガン州ノバイ市サバーバン・コレクション・ショープレイスで開催された。

 同ジョブフェアにはHirotec AmericaとFifth Third銀行も協賛として参加。JBSD基金からのグラント提供も受け、年々規模が大きくなっており、企業と、日本文化を理解する日本滞在経験者をはじめとする求職者にとても貴重なイベントとなっている。

 JETAAはJETプログラム※を通して日本滞在を経験したメンバー達で構成される団体で、同プログラム経験者や日本語を学ぶ現地の学生、また日本企業就職希望者のために、同イベントを開催して早4年が経つ。(※JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programmeの略称。参加者は日本の中学・高校に英語教師サポートや文化交流他を目的に数年間、各地に派遣される- jetprogramme.org)

 今回のジョブフェア参加企業は、そのほとんどが日本のコミュニティメンバーによって運営されている10社で、メトロデトロイト近郊で就職活動を行なっている候補者と交流を持った。

 五大湖JETAA会長のミーガン・ワーデン氏は、「今年のジョブフェアは例年よりさらに大きな成功となった」と語り、初めて工学系の学生にも門戸を開いたことにより、より幅広いスキルを持つ学生が参加したと述べた。「今年の参加企業からは、多様な候補者と会えたことで、さらに進化したジョブフェアであったことを喜ぶ声が上がり、すでに雇用準備が始まっている企業もいると聞いている」と語った。来年はさらに改善を続け、日本語能力を採用企業に売り込みたいと考えている人や学部学生のためのキャリアフォーラムを検討していると言う。

 このイベントに参加したIKIGAI Connections社の創設者であるカーシャ氏も、同ジョブフェアに関わるうちのひとり。「ボストンやカリフォルニアの大規模なジョブフェアに比べ、本ジョブフェアは比較的新しく、まだ存在を知らない多くの企業や求職者がいます。幸いなことに、このイベントの人気は高まっており、素晴らしい広がりをみせています。企業は、常にバイリンガルやバイカルチュアルで多様な技術を持つ人材を探し、ここへ来る求職者は、日本語とビジネス文化のスキルをキャリアで活用できることを知っています。ミシガン州と周辺の州に拠点を置くグローバル企業が、そのニーズを満たすために地元の人材を探していることは大変素晴らしいことです」と語った。このようなスキルのある人材は、機会とトレーニングのチャンスさえ与えられれば、グローバルな環境で輝きはじめる、と信じてやまないカーシャ氏。IKIGAI Connectionsでは、学生の就職サポートとしてトレーニングプログラムを運営、また自身もバイリンガルとあり、グローバルな思考を持つ彼らと企業とを引き合わせたいと日本企業に特化した「オンライン・ジョブボード」で、バイリインガル、バイカルチュアルな職を学生らに紹介している。

 また、協賛企業であるHirotec America社は、JETAAジョブフェアを通して毎年正社員またはインターンを採用している。同社CEOの鵜野氏は、「毎年、優秀な人材を採用しています。今日現在、2名がミシガンで、そして1名がテネシーにて勤務、加え、1名が日本の本社に赴任し、電気制御エンジニアとして活躍しています。正直、彼らがここまで活躍してくれるとは予想していませんでしたが、意識の高さと日本に対する強い思い入れが、彼らの仕事の出来に良く表れています。本社を含めたグループ全体のグローバル化に向けた環境整備と意識の変化にも大変寄与してくれています」と語った。過去3回のジョブフェアが、すでに結果を出している証拠である。

 来年度のジョブフェアに興味のある企業、または本イベントへの問合せは下記まで。 (情報提供: JETAAダイレクター:Debbie Kim)

五大湖地区JETAAへのお問い合わせ:

Megan Worden |  president@greatlakesjetaa.org

http://www.greatlakesjetaa.org

第4回JETAA ジョブフェア -Job Fair- 開催 

2020年デトロイト日本商工会新年会
歌手 矢井田瞳さんを迎え盛大に開催

2020、1月26日、ミシガン州ノバイ市サバーバン・コレクション・ショープレイスにおいて2020年デトロイト日本商工会(Japan Business Society of Detroit、以下JBSD)の新年会が開催された。午前はJBSD会員通常総会、JBSD基金総会が行われ、午後から新年会へと移った。

 新年会は、午前の総会において昨年に続き今年度のJBSD会長に承認されたToyota North America, Inc. の安井慎一氏の挨拶で始まった。新年度の役員である商工部会長Toyoda Gosei North America Corporationの土井淳二氏、広報部会長兼JBSD基金理事長Aisin Technical Center of America, Inc. の仕明真人氏、スポーツ部会長Nissan North America, Inc. 関野豊氏、文化部会長TRAM,Inc.立木博氏、財務役DENSO International America, Inc.長谷川信之氏を紹介、一年の抱負を挨拶に込めた。続いて在デトロイト日本国総領事館中川勉総領事による新年の挨拶では、2020年日本で行われる東京オリンピックイヤーで重要な一年となることにも言及、当地の更なる経済発展への協力、在留邦人の生活の安全を守ることに尽力したいと述べた。

また、ミシガン州経済開発公社の社長兼CEOであるジェフ・メイソン氏の挨拶へと続き、現在のミシガン州と日本の良好な関係をより強化したものへと発展させたいむねを述べた。メイソン氏の挨拶では、会場に来られなかったミシガン州グレチェン・ホイットマー州知事からのビデオメッセージも紹介され、現在500を超える日本企業のミシガン進出における重要性に言及。日本とより強いパートナーシップ、相互理解を深めたいと述べ、ミシガン州にとっての日本の存在感が年々高まっていることを感じさせた挨拶となった。

 その後、ネットワーキングを兼ねた参加者の歓談の後は、会場が待ちにまったコンサートが開始。今年の歌のゲストには、日本から歌手の矢井田瞳さんが登場、会場を大いに盛り上げた。デビュー20周年の節目の年ということで、更なる活躍の一年となるYaiko(愛称)は、ギター、電子ピアノによる生バンドをバックにストレートに響く力強い歌声を会場いっぱいに響かせ観客を魅了した。自身の新旧名曲を歌い上げ、会場はペンライトで盛り上げる参加者もいるほど、昔からのファンだという方も「ミシガンでYaikoに会えるとは思っていませんでした」と喜びの声を上げた。幅広い年齢層の参加者も手拍子をして音楽を楽しんだ。

 コンサートの後は、恒例のドアプライズくじ引きタイム。日本往復航空券を含む豪華なプライズもあり、更に会場を盛り上げた。本新年会は会員と会員のゲストのほか、デトロイトりんご会補習授業校やJSDウィメンズクラブの方の参加もあり、総参加者は590名にのぼった。

 JBSDでは、年間を通し経済、ビジネス、文化、スポーツさまざまな分野のセミナーやイベントを開催。また、JBSD基金で会員から集められた寄付は当地のNPO団体や教育機関および文化交流のための助成金や奨学金として還元され、結果日本のプレゼンスの向上を高めている。