Thursday, June 20, 2024

平成30年度 デトロイトりんご会補習授業校 卒園・卒業証書授与式

3月16日(土)、デトロイトりんご会補習授業校で第21回卒園式・第46回卒業証書授与式が挙行された。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園部92名、小学部65名、中学部28名、高等部6名、合計191名を数えた。

午前中にノバイメドウズ校で行われた卒園式では、体も心も格段に成長した園児たちが、緊張感をはらんだ大人びた面持ちで式に臨んだ。宮本正彦校長は、卒園を寿ぐとともに、小学校生活へ向けての贐の言葉を伝えた。

午後に行われた小・中・高、合同の卒業証書授与式は、中・高等部が借用しているノバイ高校の講堂で挙行された。来賓として在デトロイト日本国総領事館の伊藤美房領事、植田庄作事務局長、さらにノバイ学校区の教育長をはじめ同学区の教育関係者、また、イースタンミシガン大学の桶谷仁美教授が列席。りんご会理事長ならびに運営委員長、父母会執行部長、小学部高学年以上の在校生、卒業生の保護者が出席し、盛大に催された。

開会の辞の後、列席者一同による日本国歌の斉唱、生徒によるアメリカ合衆国国歌トランペット独奏、そして児童生徒による校歌の斉唱が行なわれた。続いて、卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間、在校生による生演奏のBGMが流れ、厳粛ながらも穏やかな雰囲気に包まれた。

この3月で任期を終えて当地を離れる宮本校長は式辞のなか、補習校と現地校の両立をして卒業を迎えた児童生徒たちを称え「努力は大きな力となっている。自信をもって新しいスタートをきってください」とエールを届けた。「人と人が関わることはとても大切であり、君たちを成長させてくれる」と切り出し、『優』の漢字を提示し、「優れている・優秀だという意味の他、優しいという読み方もできる。この一つの字の中に、人と出会い関りながら生活をしていく中での大切な言葉が含まれているのではないか。」と示唆。「優しさを実行するには強さがなければならない。本当の優しさは何か考え、友人知人を増やして欲しい。」と願いを伝えた。

伊藤領事は、中川勉総領事からの祝辞の代読で、卒業生に対する祝辞、保護者や理事・運営委員・父母会そして講師、地元の関係者に対する感謝の言葉に続けて、日本にいる生徒が出来ない貴重な経験・学校生活を送ったことであろうと評し、「世界のことを知っている人材がますます重要になってゆきます。これからも日本の伝統文化の基礎をしっかり学ぶと同時に、米国・世界のことを勉強し、異なった人や文化に触れて自分をさらにいっそう成長させてください。」そして、「ここでの生活を誇りに新たな道をさらに進んでいってください。」との贐の言葉を卒業生に届けた。

マシューズ教育長からのスピーチ(英語)では、ノバイでの経験が人生に豊かさを与え、ここで培ったことが活きるようにとエールを送った。

来賓紹介と祝電披露に続いて、デトロイトりんご会理事長を務める藤本裕氏は挨拶の中で、「このように、小・中・高が一堂に集う卒業式は初めてで、非常に興味深い」と語ったあと、「平日は現地校、土曜日は補習校という二足のわらじを完璧にこなしたのだと思います。本当に頑張ったのだと思います。」「すごいことを成し遂げたということで、自信を持ってください。」と褒め称えたうえで、このように発揮できたのは見えない形でのサポートも含めて周りの力があってのことであり、感謝の気持ちを忘れないようにと穏やかに諭すように伝えた。

在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や、上級生を見習って励み続けたいといった抱負などが語られた。それに応じた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への励ましの言葉とともに、当地での迷いや苦労、喜び、学友との思い出などが紹介された。いずれの言葉にも、卒業にこぎつけた達成感や次のステージへの前向きな想いが表れていた。

卒業証書授与式の最後に、卒業生と在校生が全員で「旅立ちの日に」を合唱し、感動のなかで閉式となった。

小学生が退席した後、補習校生活が最後になる高等部卒業生6名を送る特別イベントに移り、各自がスピーチに立ち、忘れがたい思い出、そして後輩たちへのメッセージを熱く語った。

輝かしい旅立ちの日であった。

2016/11/03: 2016 Trillium Mini Concert

2016/11/03: 2016 Trillium Mini Concert

PowerPoint プレゼンテーショントリリアム創立25周年記念ミニコンサート

2016 Trillium Mini Concrt

11/3 Thu. 11:00

Doors Open 10:30

Women’s Chorus
Duo
Koto & Violin

St. Matthew Lutheran Church
2040 South Commerce Road
Walled Lake, MI 48390

Admission Free
Children are welcome too!

JSD Women’s Club Trillim

E-mail’ jsdwc.trillium@gmail.com

日本留学を支援するJBSD基金スカラシップ 受賞者昼食会

日本留学を支援するJBSD基金スカラシップ 受賞者昼食会 3

IMG_3330 2015年度のJBSD基金スカラシップ(奨学金)受賞者と家族を招き、昼食会を兼ねた授賞式が6月6日(金)に開催された。

 受賞者たちは「日本のことを知れば知るほど行きたくなった。チャンスを与えられ幸運です」「きれいな自然、古い寺を見たり、文化に触れたい。ファンドが無ければ日本行の実現は難しい」「日本行は最大の願い。今の気持ちや感謝は言葉に表せない。」「できれば、一生涯の友人を作りたい」と、受賞の喜びや抱負を言葉にし、同席していた同プログラムの経験者やJBSD基金の役員たちと情報を交換していた。 同奨学金制度は、1998年にJBSDの25周年記念事業の一環として発足し、高校生ならびに大学生向けの日本留学プログラムを支援してきている。大学生の部は、JCMU (Japan Center for Michigan Universities:ミシガン州立大学連合日本センター)プログラムに対する支援で、ミシガンの州立大学15校に在籍する学生を対象に、滋賀県にあるJCMU日本センターに滞在しての半年もしくは1年間の留学を提供。高校生の部は、YFU

(Youth For Understanding)プログラムへの支援。高校生の海外ホームステイ留学をオーガナイズしているこのプログラムは、1951年にドイツの高校生をミシガンに留学させるプログラムとして発足したもので、1957年にミシガンー日本間の高校生交換留学プログラムが立ち上がった。今回選考された高校生たちは6月下旬から6週間、様々な地域に散らばりホームステイをしながら体験留学をする。

 留学体験による日本の理解者を1人でも増やするために、JBSD基金では、会員からの寄付や、毎年8月に開催するFund Raise Golf Outingの収益金の中から、奨学金を拠出している。

IMG_3298 歓談の後、加藤JBSD基金理事長より挨拶があり、「40年前にミシガンに来た時の緊張と興奮を覚えている」と海外渡航の心境を共有したうえで、新しい友人を作り豊かな経験をするよう奨励した。互いの文化を尊び、日米の関係に役立つ人になることを期待する言葉を寄せた。

続いて、在デトロイト日本国総領事館の野田首席領事より祝福の言葉とともに、JBSD基金が芸術作品を守るためにデトロイト美術館に寄付するなど、当地の文化や教育に多大に寄与していることを称え、加えて、この地域が異文化を受け入れていることに感謝と称賛を表した。

IMG_3309 司会を務めたカーシアさん(Ms.Kasia Lynch)も日本滞在経験があり、「日本語の学習や経験を活かしたいと思えば、チャンスはここにも、いろいろな所にある。タフな経験もするでしょうが、多くを得られるので、頑張って」とエールを贈った。

JCMUによる留学経験者の大学生二人からは、「部屋に閉じこもっていないように。勉強だけではなくいろいろな経験をするように」「恐れたり躊躇したりしていてはダメ。」とアドバイスを告げた。

 YFUの担当責任者は「今日は素晴らしい祝いの場。人生におけるポジティブな変容を提供している」と切り出し、それを裏付ける高校生帰還者による手紙を代読した。「日本での日々はワンダフルドリーム。家族が恋しくなったけれど、人々は親切」など、率直な感想が並んだ。

 今年の参加者も日本の文化や人々に関して良い印象を得て戻り、異文化を理解する豊かな人として、その後の人生に経験を生かしていくことを期待したい。

デトロイト剣道道場代表 田川順照氏 範士受称と外務大臣表彰受賞の栄誉に

デトロイト剣道道場代表 田川順照氏 範士受称と外務大臣表彰受賞の栄誉に 3

img_0101デトロイト剣道道場の代表である田川順照氏が、5月に京都市でおこなわれた剣道称号範士審査会において範士を受称、さらに、7月13日付の外務省報道発表により平成28年度外務大臣表彰の受賞が公表された。

『範士』は、全日本剣道連盟が授与する称号の最高位。剣道称号範士の本年の合格者はわずか6名であり、日本国外では初の受称となった。全日本剣道連盟は 「剣理に通暁、成熟し、識見卓越、かつ、人格徳操高潔なる者」に審査を経て、範士号を授与している。

田川氏は1975年、米国における剣道普及のために渡米し、当地で1996年にデトロイト剣道道場を設立して以来、数多くの人々に剣道を指導し、1998年以降毎年オープン剣道トーナメントを開催する他、各種日本文化イベントでの剣道の披露等を通じて剣道の文化を育て、日米の文化交流、相互理解に多大な貢献をしてきた。米国中西部剣道連盟会長、全米剣道連盟の要職を歴任後、昨年(2015年)米国剣道連盟会長、国際剣道連盟副会長に就任。世界剣道選手権大会での強化委員長を務めた経験もある。

img_0066_dojoその栄誉を祝し、デトロイト道場による「剣道範士受称祝賀会」が8月28日に催され、道場の関係者に加え、米国中西部剣道連盟会長ならびに北米の他の道場の師範なども出席し、盛大な祝いの宴となった。祝賀会の前には田川範士八段による直々の指導の場が設けられ、前半は他地区道場の師範も加えて、田川範士による指導稽古、後半は子ども達の勝ち抜き戦が行われ、道場の歴史と剣士たちの心に深く刻まれるであろう貴重なイベントとなった。

img_0104祝賀会では、まず、米国中西部剣道連盟会長を務める鈴木裕香氏より祝辞が述べられ、「田川範士の受称は私達にとっても宝であり、一緒にやれることは光栄」といった趣旨の喜びを感謝と併せて伝え、また、田川先生が日本国外への剣道普及の為、常に新しい方法を模索するなど努力してこられたことも受称に繋がったのであろうと称えた。

デトロイト道場代表として馬目拓也氏からは、「この瞬間に立ち合え光栄です!」との言葉が高らかに、感動を籠めて告げられた。

鏡開きと祝杯に続き、田川氏の経歴ならびに写真の紹介の後、道場の剣士や保護者などによって、歌や和太鼓の演奏が届けられ、会場は祝賀ムードに満ち溢れた。

img_0178最後に、田川範士が挨拶に上がり、「最高位である範士という称号をいただき、肩の荷が重いが、こうして祝ってくださる多くの人たちと喜びを分かち合いたい。40年以上前に渡米し、そしてミシガンに道場を開いて20年経ち、ここに多くの友人というより“家族”ができた。師が教えるのではなく共に学ぶのが剣道であるので、家族だと思っている。この道場の家族と一緒に、剣の道をより極めていきたい」と伝えた。

外務大臣表彰は、国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えることを目的としており、田川氏は「アメリカ合衆国における剣道の普及に多大な貢献」を評価され、表彰の運びとなった。

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居酒屋三平でマグロの解体ショー

居酒屋三平でマグロの解体ショー 3

IMG_4000
Tuna Festival @ Izakaya Sanpei

マグロが梱包された箱から取り出され姿を現すと、「おーー!!」という歓声が沸いた。

新鮮さを裏付ける、金属を思わせるような輝きを放つマグロは日本から取り寄せられた本マグロ。本マグロは言わずと知れたマグロの中のマグロ。大トロはこのマグロからしか取れないそうである。重さ約150ポンドというから成人男性の平均体重並み。長さ約150センチの堂々たる大物だ。同レストランの料理人が豪快な包丁さばきで、その解体を行なった。

解体ショー見学と、そのマグロの刺身をその場で頂くという、このTuna Festival の参加者はほとんどが非日本人。見た目、アジア系の人が大半ではあったが、白人の家族もいて、マグロ好きな人が人種を越えて多いことが分かる。

IMG_4021マグロの解体ショーは、日本では宴会や結婚式で近年人気のイベント。オーナーの一人であるキム氏によれば、中西部のレストランとしては初の企画であろうとの話。確かに、シカゴの日系マーケットで行われたという話は耳にしたことがあるが、当地に30年在住の日本人も、「聞いたことがない」と話す。日本では、派手な演出を加えながら包丁捌きを見せるものもあるそうだ。今回は、解体の前にキム氏によって、マグロの種類や部位についての概説、そして解体に合わせて部位による色や味の違いについての解説などが添えられた。

カマ(頭)の切りおとしから始まり、着々と巨大な身に包丁が入り、骨から切り外していく様は見事。じっくりとカメラを構える間も与えず、あれよあれよと切り身に・・。切りおとされたカマや切り外された塊をトレイに乗せて、観客に見せて回るサービスも提供された。

DSC_6076大きな塊だけに部位による色の違いも一目歴然。目の前で見る“マグロの目玉”の大きさに感嘆する声も聞こえた。

「解体」「目玉」などと書き連ねると少々グロテスクではあるが、目に入る工程は、「綺麗」の一言。20分足らずで解体は終了した。

DSC_6074解体された切り身は調理場ですぐさま刺身になり、大トロ、中落ち、赤身、3種の15切れもの盛り合わせが各自にサーブされた。マグロが一番脂の乗る時期とあり、中落ちでさえもトロがかっていて、参加客は「口の中でふわっととろけた」と満足げ。くじ引きによって、希少な部位の刺身や焼き物を味わう機会も贈られた。見て、味わって感激!五感で堪能するひと時となった。魚の大きさに拘わらず言えることだが、尾頭付きの姿を拝んでこその“命を頂く有難さ”が心底から感じられた。

IMG_0209 (1)居酒屋三平は、キム氏を含む新オーナーのもと、メニューや盛り方などの工夫に試んでいる。Tuna Festivalはキム氏の念願。「お客さんに喜んでもらいたい」と話す。恒例イベントにしたいが、準備が大変でもあり、目下、年1回のペースで考えているそうである。

店内での次回のマグロ解体ショーは先のことになるようだが、パーティーやイベントでの出張ショーは引き受けるとのこと。問い合わせはお店に。

居酒屋三平

Tel: (734)416-9605

笑顔いっぱい! 第4回 ひのきカップ  日英バイリンガルクイズ大会 オンラインで開催

 2020年3月28日、ひのきバイリンガル教育振興財団主催による「ひのきカップ:日英バイリンガルクイズ大会」が開催された。同財団は、ミシガン州に設立された501(c)(3)非営利団体で、学生の日英バイリンガルおよびバイカルチュラル教育向上の推進を図る。

 昨年はミシガン大学にて行われた本大会は、今年はオンライン形式で自宅から安全に互いの言語スキルを楽しく競い合った。この日はデトロイトとミシガン南東部の異なる20の小・中・高校(3年〜9年生)より40名の学生が参加。

 本大会で特筆すべき点はそのルール。初級から上級のさまざまなレベル参加者が8つのチームに分かれ、誰もが同回数の質問に答えてポイントを獲得、皆がチームの成功に等しく貢献できるという。それぞれ順番に自身で難易度を選んでクイズに回答する。

 各チームとも、チームスピリットを競う応援のことばも事前に準備。画面越しだが、声を合わせたチームの熱意あるアピールが伝わる。クイズが始まると皆真剣な面持ちで、闘志を燃やす姿が微笑ましくもあり頼もしくも感じられる。決勝へ勝ち進んだのは、チーム黄とチーム赤。最後は同点引き分けとなり、リーダーによるタイブレイクの末、チーム赤が勝利の栄冠を手に入れた。

「ヒノキ杯の目的は、第二言語の習得へ

『ワクワク』感を持ってもらうこと」と話すのは、同財団の理事長アンドリュー・ギルマン氏。「初めてのオンライン大会で多くの課題が立ちはだかったが、関係者、ボランティア、チームリーダー、参加者の皆さまのおかげで技術面・運営に関わる問題を解決しイベントを成功裏に終えることができました」と謝意を述べた。ミシガン州には500以上の日本関連会社があり、今日のバイリンガルの学生が明日の業界のリーダーとなる、と話す。

 本イベントは、ロサンゼルス日本文化センター、およびニューヨーク日本文化センターグローバルパートナーシップセンター(CGP)からの助成金を受け成り立っている。同財団は国際交流基金日米センターによる3万ドルの助成金を受賞したばかり。助成金は、ミシガン州におけるバイリンガル教育や文化交流の促進に有効に活用されることとなる。ミシガンの日本語教育は盛んだが、彼らの日本語教育、継承語教育が今後も更に発展することを願いたい。

 財団への問い合わせは、下記まで。
info@hinokifoundation.org

今年初参加のリズさん。数日前からチームメイトと打ち合わせをして楽しみにしていた同大会中は終始笑顔!

 

参加者の笑顔から伝わる“ワクワク感”。接戦を勝ち抜いたチーム赤の皆さん(ニー・アーデンさん、ジョージ ・グーニスさん、栗林 浩さん、マジェリス・アンソニーさん、ドーソン・クリフさん)優勝おめでとうございます! また、ベスト・チームスピリット賞を獲得したのは、チーム黒。応援のことば。“We are Team Black. We’re not gonna lose. Our points will stack, so you better not snooze!” – 韻を踏んだ元気なエールと、当日は皆で事前に合わせて黒の帽子などを身に付け、チームを盛り上げた。

JBSD Sports Tennis EventJBSD スポーツ部会主催 テニスイベントレポート

<!--:en-->JBSD Sports Tennis Event<!--:--><!--:ja-->JBSD スポーツ部会主催 テニスイベントレポート<!--:--> 4

 去る8月26日(日)、恒例となったJBSD(デトロイト日本商工会)スポーツ部会主催「初心者・初級者テニスレッスン」並びに「テニストーナメント」が屋内テニスコート(Franklin Athletic club, Southfield市)で開催された。全体の企画はJBSDの会員企業が担当し、レッスン及びトーナメントの取りまとめは競技委員長の小板橋氏をはじめとするテニス愛好者らが請け負い実施している。

 午前中に行なわれたレッスンでは、その愛好者らがボランティアでコーチを務めた。約100名の受講者がクラス別に分けられ、8面のコートで2時間にわたり指導を受けた。練習メニューも豊富で、適切な掛け声の飛び交う内容の濃いレッスンが進められた。今年は昨年よりも20名以上多い参加者だったことからも、日本語で受ける充実した内容が評価されていることが窺える。各コートに3、4名のコーチがついたが、そのチーフコーチは指導経験者揃いとのことで、当地の日本コミュニティーにおけるテニス層の厚さとレベルの高さに驚かされた。

 午後には男子のダブルスと女子及びミックスのダブルス、2つのトーナメントが実施された。午前中のレッスンでコーチを務めたプレーヤーや日頃リーグ等に参加している面々が大半の、男子11組、女子/ミックス13組が高レベルの試合を繰り広げた。この大会は親睦を目的とするため、ペア2人のUSTA(United States Tennis Association)Ratingの合計に上限が設けられ、公平さが考慮されている。1セットマッチ、(基本)6ゲーム先取の短いゲームということもあり、大方の予想を覆す展開なども見られ、ギャラリーも大いに沸いていた。

 入賞ペア(1~3位並びに、初回敗退ペアによる勝ち抜きトーナメントの1位)は以下の通り。女子及びミックスのダブルスで優勝トロフィーを獲得したペアは12才の少年とテニス仲間の女性という組み合わせ。表彰式及び懇親会では、入賞者への温かい祝福と大きな拍手が贈られた後、参加者および関係者らが和気藹々と歓談していた。屋外は残暑厳しい季節の爽やかで和やかなスポーツイベントであった。

《 結果 (敬称略)》

男子ダブルス

優勝 原田浩史・室井浩気
2位 阿草成洋・日高伸博
3位 大倉康裕・小板橋恭司
敗者復活1位 中島剛・渡辺広昭

女子ミックスダブルス

優勝 北山出成・飯島慶子
2位 鯉住荘太・鯉住綾子
3位 茂木みゆき・太田美樹 
敗者復活1位 稲陰洋一・ティトマス早苗

 去る8月26日(日)、恒例となったJBSD(デトロイト日本商工会)スポーツ部会主催「初心者・初級者テニスレッスン」並びに「テニストーナメント」が屋内テニスコート(Franklin Athletic club, Southfield市)で開催された。全体の企画はJBSDの会員企業が担当し、レッスン及びトーナメントの取りまとめは競技委員長の小板橋氏をはじめとするテニス愛好者らが請け負い実施している。

 午前中に行なわれたレッスンでは、その愛好者らがボランティアでコーチを務めた。約100名の受講者がクラス別に分けられ、8面のコートで2時間にわたり指導を受けた。練習メニューも豊富で、適切な掛け声の飛び交う内容の濃いレッスンが進められた。今年は昨年よりも20名以上多い参加者だったことからも、日本語で受ける充実した内容が評価されていることが窺える。各コートに3、4名のコーチがついたが、そのチーフコーチは指導経験者揃いとのことで、当地の日本コミュニティーにおけるテニス層の厚さとレベルの高さに驚かされた。

 午後には男子のダブルスと女子及びミックスのダブルス、2つのトーナメントが実施された。午前中のレッスンでコーチを務めたプレーヤーや日頃リーグ等に参加している面々が大半の、男子11組、女子/ミックス13組が高レベルの試合を繰り広げた。この大会は親睦を目的とするため、ペア2人のUSTA(United States Tennis Association)Ratingの合計に上限が設けられ、公平さが考慮されている。1セットマッチ、(基本)6ゲーム先取の短いゲームということもあり、大方の予想を覆す展開なども見られ、ギャラリーも大いに沸いていた。

 入賞ペア(1~3位並びに、初回敗退ペアによる勝ち抜きトーナメントの1位)は以下の通り。女子及びミックスのダブルスで優勝トロフィーを獲得したペアは12才の少年とテニス仲間の女性という組み合わせ。表彰式及び懇親会では、入賞者への温かい祝福と大きな拍手が贈られた後、参加者および関係者らが和気藹々と歓談していた。屋外は残暑厳しい季節の爽やかで和やかなスポーツイベントであった。

《 結果 (敬称略)》

男子ダブルス

優勝 原田浩史・室井浩気
2位 阿草成洋・日高伸博
3位 大倉康裕・小板橋恭司
敗者復活1位 中島剛・渡辺広昭

女子ミックスダブルス

優勝 北山出成・飯島慶子
2位 鯉住荘太・鯉住綾子
3位 茂木みゆき・太田美樹 
敗者復活1位 稲陰洋一・ティトマス早苗

Dragon Project for Tohoku Japan 2012ドラゴン・プロジェクト for 東北ジャパン 2012

<!--:en-->Dragon Project for Tohoku Japan 2012<!--:--><!--:ja-->ドラゴン・プロジェクト for 東北ジャパン 2012<!--:--> 4

東日本大震災から1年経った3月11日、「地震と津波で辛い経験をされている子供達に元気を運ぼう」と、アメリカとフランスで始まったドラゴンのアートプロジェクトの展示と、ライブミュージックのイベントがワシュテナウ・コミュニティカレッジ(Ann Arbor, MI)のホールを会場に催された。明るい春の日差しが一面のガラス窓から入り、世界中から届いた絵を繋げたドラゴン作品は輝きを増し、訪れた人の目を楽しませた。

 このプロジェクトは、2011年の終わり頃、ミシガンを拠点にアート活動している椎木透子さんの元に、パリにある美術大学の教授から「震災に遭った日本の子供達を勇気づけ、また募金を募ることに繋がる活動が一緒にできないものだろうか」との連絡が届き、二人が中心になって立ち上げたもの。

  今年が辰年なことと、ドラゴンは守護神なので、日本に向って飛んでもらい見守ってもらおうという主旨で、参加してくれる人を募って、皆でドラゴンを作る企画になった。地震の日から1年目の3月に、アメリカのミシガンとフランスのパリで展示を計画し、アメリカでの開催は丁度3月11日。ミュージシャンでもある透子さん達のバンドを始めとするライブミュージックも加えたチャリティーイベントになった。

 ミシガンとパリを中心に、他の国からも、それぞれの思いと創意が織り込めらたドラゴンが届き、その数は3百を超した。一つ一つが胴体の一部となる絵やコラージュ。それが繋げられて、長い長い3体のドラゴンが生まれた。

 小学校や大学などの授業の題材として取り上げ、クラス皆で参加した生徒たちもいる。アーティストの作品も多数あり、見ごたえのある、世界各地の人々の願いと応援の気持ちがあふれ出るプロジェクトになっていた。

 このドラゴンは次のイベント開催地であるパリに送られ、最終的に日本の子供達の元へ贈られる。

 募金や、アーティストや写真家たちが被災地支援のために作ったポストカードの販売から得たお金は、「みらいの福島こども基金」という、子供たちを被ばくから守るために、募金で放射能測定器を購入し、測定所の開設・運営に向けて活動している基金に送られる。

東日本大震災から1年経った3月11日、「地震と津波で辛い経験をされている子供達に元気を運ぼう」と、アメリカとフランスで始まったドラゴンのアートプロジェクトの展示と、ライブミュージックのイベントがワシュテナウ・コミュニティカレッジ(Ann Arbor, MI)のホールを会場に催された。明るい春の日差しが一面のガラス窓から入り、世界中から届いた絵を繋げたドラゴン作品は輝きを増し、訪れた人の目を楽しませた。

 このプロジェクトは、2011年の終わり頃、ミシガンを拠点にアート活動している椎木透子さんの元に、パリにある美術大学の教授から「震災に遭った日本の子供達を勇気づけ、また募金を募ることに繋がる活動が一緒にできないものだろうか」との連絡が届き、二人が中心になって立ち上げたもの。

  今年が辰年なことと、ドラゴンは守護神なので、日本に向って飛んでもらい見守ってもらおうという主旨で、参加してくれる人を募って、皆でドラゴンを作る企画になった。地震の日から1年目の3月に、アメリカのミシガンとフランスのパリで展示を計画し、アメリカでの開催は丁度3月11日。ミュージシャンでもある透子さん達のバンドを始めとするライブミュージックも加えたチャリティーイベントになった。

 ミシガンとパリを中心に、他の国からも、それぞれの思いと創意が織り込めらたドラゴンが届き、その数は3百を超した。一つ一つが胴体の一部となる絵やコラージュ。それが繋げられて、長い長い3体のドラゴンが生まれた。

 小学校や大学などの授業の題材として取り上げ、クラス皆で参加した生徒たちもいる。アーティストの作品も多数あり、見ごたえのある、世界各地の人々の願いと応援の気持ちがあふれ出るプロジェクトになっていた。

 このドラゴンは次のイベント開催地であるパリに送られ、最終的に日本の子供達の元へ贈られる。

 募金や、アーティストや写真家たちが被災地支援のために作ったポストカードの販売から得たお金は、「みらいの福島こども基金」という、子供たちを被ばくから守るために、募金で放射能測定器を購入し、測定所の開設・運営に向けて活動している基金に送られる。

緑の学園クランブルックと庭園 National Historical Landmark 歴史文化財

<!--:en-->緑の学園クランブルックと庭園 National Historical Landmark 歴史文化財<!--:--><!--:ja-->緑の学園クランブルックと庭園 National Historical Landmark 歴史文化財<!--:--> 1

 ウッドワード・アヴェニューをデトロイトから北上し、ちょうどはじめの丘の頂点に至ったところにクランブルック学園への大きなエントランスがあります。ゲートを通り抜けると広々とした丘陵を目前に道は緩やかにうねりながら下り、木々の間をさらに道なりに登り坂をドライブすると左折して科学館、右折して美術館へと誘ってくれます。

 この美しい学園施設は、トロント生まれでウインザーにて鍛鉄事業(Iron Working)で成功していたジョージ・ブースが、富豪のデトロイト・ニュースの創始者の娘エレン・スクリップスと結婚、しばらくデトロイトにて豊かな生活をしていた後、1904年、子供たちのため都会を離れて、まだ田舎であったブルームフィールド・ヒルズに174エーカーの古い農家、湖、野菜畑などを持った農地を購入し、夢のエステイト(Manorマナー)を築いたことから始まりました。デトロイト郊外の最古のカントリー・ハウスです。ジョージ・ブースは義理の父親ヘンリー・スクリップスの新聞社経営にも加担して、デトロイト・ニュースが中西部で一番大きいデイリー・ニュースとして権威をもつようになるにるのを手伝い、また兄弟たちとも次々に他新聞を買収して、さらにはブース印刷会社を設立し、ゆるぎない成功者としての地位を確立しました。

G・ブースは非常に芸術的な才能が高く、デトロイト市内の邸宅のインテリアは自ら手がけましたが、友人でデトロイトで建築家として名高かったアルバート・カーンにクランブルック・ハウスのデザインを依頼。それに応じてカーンはふんだんに英国調の美術、工芸を取り入れた家屋を設計しました。1920年前後にはジョージ・ブースは全米でも有名な美術・工芸品のパトロンおよびコレクターとして名を馳せていました。

 1922年より、クランブルックを一般のための公共性を持たすべきであると考えたジョージ・ブースは寄宿制の学校の建設に取り組み始めました。6つの施設はそうした中で出来上がりました(小学校、女子高校、男子高校、教会、科学館、美術館)。Lone Pine Road や Cranbrook Road をドライブすると、赤レンガ造りの古めかしくも美しい建物が連なっているのが目に入ります。後に建設されたCranbrook Art Institute(芸術大学院)が全米ではハーバード大学より入学が難しく、私立の寄宿制芸術大学院としてはバウハウスに並んで世界的にも有名校であるのはジョージ・ブースの個性とビジョンが反映してるものでしょう。卒業生には日系人も多く、ハワイ生まれの陶芸家トシコ・タカエズ、建築家のマキ・フミヒコ(慶大教授)、同じくオバタ・ギョウなど、彫刻、モダンアート、建築家が目立ちます。その他の分野では政治家でオバマ大統領と奮闘した Mitt Romney夫妻、政治の腐敗を暴露したDaniel Ellsberg、芸能界、宇宙航空産業の人々など。

現在は、ブース家が築いた教育コミュニティーも組織が変わり、クランブルック・ハウスと庭園(小さな日本庭園があります)、セント・ダスタン屋内・屋外劇場、美術館、プラネタリウムを持つ科学館、そしてクランブルック・ミュージック・ギルド(創始者の息子のヘンリー・S・ブースが設立)が独立して補助機構と呼ばれるようになりました。2つの劇場、ハウスと庭園の入り口はローン・パイン通りの森に囲まれたところにあります。科学館と美術館の入り口はウッドワード通りの丘の上です。ミュージック・ギルドはブース家が建てた荘厳な教会を拠点に秋から次年の春にかけて室内楽コンサートを開いています。

Cranbrook & Gardensより耳寄りなお知らせがあります! 

例年はガーデンの散策にも維持費としての入場料が必要なのですが、今年は大型スポンサーがついたため、今年10月のシーズン・オフまでガーデンの散策が無料でできます。春、夏、秋と寒くなるぎりぎりまで、庭にはいろどり鮮やかな花がモザイクのように植えられています。四季どこから見ても自然の美しさを堪能できる恵まれた施設です。5月の恒例のプラント・セール(珍しい美しいワイルド・フラワーあり)、ツアーとランチ、ツアーとティータイム、コンサートやヨガ、などいろいろなイベントも毎月あります。ハウス内のツアーとおしゃれな軽食はそれぞれに料金が設定されています。作曲家・指揮者のレナード・バーンスタインもハウスを訪れた際にミュージカルの作曲をしたとも伝えられています。クランブルックの美しさと活動はほとんどがボランティアの力で維持されています。南東部ミシガンの観光名所の一つでもありますので、是非、今年は特にお誘いあわせの上、ピクニックとして訪れられてはいかがでしょうか。インターネットの案内をご参照してください。

参考サイト)

= 2014年7月6日現在ガーデン入園無料 =

投稿: 宮﨑京子Cranbrook Music Guild Trustee

https://www.youtube.com/user/cranbrookaux  

The Sunken Garden Time Lapse; A Taste of What Awaits 等;

www.housegardens.cranbrook.edu

Japanese School of Detroit Supports Children’s Challengeもっと学びたい、挑戦したい~そんな子供たちを補習校がサポート

<!--:en-->Japanese School of Detroit Supports Children's Challenge<!--:--><!--:ja-->もっと学びたい、挑戦したい~そんな子供たちを補習校がサポート<!--:--> 2

 「リコーダー教室」については、フルート奏者である小西さんが自ら企画して2007年度から毎年2回指導してきたが、昨年度より補講として位置づけられた。日本では一般的にリコーダーの学習は小学3年からスタートするため、同校での補講も小学3年以上が対象。今年度は音楽への門戸を広げるために、持ち方から始める初心者クラスを追加、従来の小学3年生のみのクラスと小学4~6年のクラスと合わせ計3回実施。3年生には呼吸方法から演奏テクニックなどの基礎を中心に、上級生には合奏テクニックに重点を置いて、ハーモニーの大切さについても指導がなされた。

 りんご会補習授業校は、昨年度(2012年度)より、放課後に“補講”を始めている。今年度は「書道教室」と「リコーダー教室」が開講された。児童生徒の総合力アップと魅力ある補習校を目指して、日本国内の義務教育で学ぶ教科および保護者からニーズが高い教科かつ実施可能と判断したもので、指導者は全員がボランティアで成り立っている。

 今年、2年目となる「書道教室」は年3回、3クラス体制で開催。講師には経験のある保護者3名と6名のサポーターがボランティアで参加した。2月15日(土)は第3期の最終日、総仕上げとして見事な作品を作り上げ、2月22日から3月1日の間、平日の現地校授業時間も含め、補習校が校舎を借用しているNovi Meadows校内に展示され、多くの保護者が写真撮影をしていた。

 レポーターが見学に入った小学4~6年のリコーダー教室では、笛の構造や人体の図を含めた何枚ものスライドを使って、呼吸の仕方、息の強さ、指のポジション、座り方など具体的な指示が与えられた。短時間とはいえ的確な指導による集中練習でレベルアップした成果を保護者に発表した後、小西さんによるフルートの演奏が披露され、リコーダーとの違いやそれぞれの魅力に触れる機会にもなった。

 「リコーダー教室」については、フルート奏者である小西さんが自ら企画して2007年度から毎年2回指導してきたが、昨年度より補講として位置づけられた。日本では一般的にリコーダーの学習は小学3年からスタートするため、同校での補講も小学3年以上が対象。今年度は音楽への門戸を広げるために、持ち方から始める初心者クラスを追加、従来の小学3年生のみのクラスと小学4~6年のクラスと合わせ計3回実施。3年生には呼吸方法から演奏テクニックなどの基礎を中心に、上級生には合奏テクニックに重点を置いて、ハーモニーの大切さについても指導がなされた。

 りんご会補習授業校は、昨年度(2012年度)より、放課後に“補講”を始めている。今年度は「書道教室」と「リコーダー教室」が開講された。児童生徒の総合力アップと魅力ある補習校を目指して、日本国内の義務教育で学ぶ教科および保護者からニーズが高い教科かつ実施可能と判断したもので、指導者は全員がボランティアで成り立っている。

 今年、2年目となる「書道教室」は年3回、3クラス体制で開催。講師には経験のある保護者3名と6名のサポーターがボランティアで参加した。2月15日(土)は第3期の最終日、総仕上げとして見事な作品を作り上げ、2月22日から3月1日の間、平日の現地校授業時間も含め、補習校が校舎を借用しているNovi Meadows校内に展示され、多くの保護者が写真撮影をしていた。

 レポーターが見学に入った小学4~6年のリコーダー教室では、笛の構造や人体の図を含めた何枚ものスライドを使って、呼吸の仕方、息の強さ、指のポジション、座り方など具体的な指示が与えられた。短時間とはいえ的確な指導による集中練習でレベルアップした成果を保護者に発表した後、小西さんによるフルートの演奏が披露され、リコーダーとの違いやそれぞれの魅力に触れる機会にもなった。

West Bloomfield Library姉妹図書館交流 West Bloomfield library – 淡路市立図書館

<!--:en-->West Bloomfield Library<!--:--><!--:ja-->姉妹図書館交流 West Bloomfield library – 淡路市立図書館<!--:--> 1

 7月31日(水)、ウエストブルームフィールド図書館と姉妹図書館関係にある淡路市から訪米していた十代の若者達を歓迎するため、昼食レセプションおよび参加者公募の夕刻のバーベキューが催された。
 西暦2千年を前にしてアメリカ政府はミレニアムプロジェクトと銘打って多くの事業を立ち上げた。その一つが全米各州の図書館と世界各国の図書館を姉妹図書館として認定する‘SisterLibrary Project’。選出されたウェストブルームフィールド図書館(以下WB図書館)と、米国の呼びかけに応じた当時の東浦町立図書館(現在は淡路市立東浦図書館)との交流が、政府公認の姉妹図書館として1999年に始まり、交流が続いている。姉妹都市提携を結んだ自治体間の中で図書館も交流する例は少なくないが、図書館同士が単独で提携を結ぶことは珍しい。
 WB図書館は、米国内の図書館ランキングで上位の“充実した活動をしている優秀な図書館”の評価を受けている。一方の東浦町立図書館は提携当時には設立2年という新しさ。人口も施設の規模も格差があったが、互いの土地を紹介した書籍や情報、子ども達が描いた絵などを交換し、密な交流を維持している。WB図書館では、日本から届いた品は必ず展示し、有効に活用している。人的交流もあり、2002年にはWB図書館の館長と担当職員2名が東浦町立図書館を訪問。地域の住人とも交流を深めた。2008年には淡路市図書館の関係者等が渡米した。
 また、淡路市はオハイオ州セントメアリー市と姉妹都市提携を結んでおり、昨年25周年を迎え、充実した交流が続いている。恒例の青少年を対象としたセントメアリー市訪問の後に、ウェストブルームフィールドを訪問する行程を昨年より加えた。当地に昼頃に到着し次の日には日本へ発つという短い滞在ではあったが、図書館での交流ランチと施設見学、近場の公園でのバーベキューパーティー、そして翌日にはフォード工場を見学する等、活動内容の多いプログラムが組まれた。
 歓迎レセプションを兼ねたランチョンには、在デトロイト総領事館の職員も参会。図書館館長や委員長からの温かい挨拶の他、駆けつけたウェストブルームフィールド高校ジャパニーズクラブのメンバーから歓迎の言葉が伝えられた。
 淡路市の図書館を日々利用しているという参加者の一人は「図書館の施設、本の量に驚いた。子供用のエリアがすばらしくて、ここなら弟を連れてきても私は本に没頭できそうで羨ましい」との感想を漏らした。
 バーベキューには当地の在留日本人も多数参加。あいにくの雨で野外でのアクティビティーは中止となったが、触れ合いの時を過ごした。
 WB図書館は、淡路市との交流に留まらず、当地で日本文化を広める活動も企画している。この夏には、5月に行われたJBSD(デトロイト日本商工会)主催写生大会の入賞作品が展示された。WB図書館のディレクターMs.Bohrerは交流担当職員として訪日した一人であり、親日の気持ちと日本人青少年の受け入れの喜びを示し、「日本との繋がりが持て光栄。今後も交流を深めて、地域に還元したい」と語る。

 7月31日(水)、ウエストブルームフィールド図書館と姉妹図書館関係にある淡路市から訪米していた十代の若者達を歓迎するため、昼食レセプションおよび参加者公募の夕刻のバーベキューが催された。
 西暦2千年を前にしてアメリカ政府はミレニアムプロジェクトと銘打って多くの事業を立ち上げた。その一つが全米各州の図書館と世界各国の図書館を姉妹図書館として認定する‘SisterLibrary Project’。選出されたウェストブルームフィールド図書館(以下WB図書館)と、米国の呼びかけに応じた当時の東浦町立図書館(現在は淡路市立東浦図書館)との交流が、政府公認の姉妹図書館として1999年に始まり、交流が続いている。姉妹都市提携を結んだ自治体間の中で図書館も交流する例は少なくないが、図書館同士が単独で提携を結ぶことは珍しい。
 WB図書館は、米国内の図書館ランキングで上位の“充実した活動をしている優秀な図書館”の評価を受けている。一方の東浦町立図書館は提携当時には設立2年という新しさ。人口も施設の規模も格差があったが、互いの土地を紹介した書籍や情報、子ども達が描いた絵などを交換し、密な交流を維持している。WB図書館では、日本から届いた品は必ず展示し、有効に活用している。人的交流もあり、2002年にはWB図書館の館長と担当職員2名が東浦町立図書館を訪問。地域の住人とも交流を深めた。2008年には淡路市図書館の関係者等が渡米した。
 また、淡路市はオハイオ州セントメアリー市と姉妹都市提携を結んでおり、昨年25周年を迎え、充実した交流が続いている。恒例の青少年を対象としたセントメアリー市訪問の後に、ウェストブルームフィールドを訪問する行程を昨年より加えた。当地に昼頃に到着し次の日には日本へ発つという短い滞在ではあったが、図書館での交流ランチと施設見学、近場の公園でのバーベキューパーティー、そして翌日にはフォード工場を見学する等、活動内容の多いプログラムが組まれた。
 歓迎レセプションを兼ねたランチョンには、在デトロイト総領事館の職員も参会。図書館館長や委員長からの温かい挨拶の他、駆けつけたウェストブルームフィールド高校ジャパニーズクラブのメンバーから歓迎の言葉が伝えられた。
 淡路市の図書館を日々利用しているという参加者の一人は「図書館の施設、本の量に驚いた。子供用のエリアがすばらしくて、ここなら弟を連れてきても私は本に没頭できそうで羨ましい」との感想を漏らした。
 バーベキューには当地の在留日本人も多数参加。あいにくの雨で野外でのアクティビティーは中止となったが、触れ合いの時を過ごした。
 WB図書館は、淡路市との交流に留まらず、当地で日本文化を広める活動も企画している。この夏には、5月に行われたJBSD(デトロイト日本商工会)主催写生大会の入賞作品が展示された。WB図書館のディレクターMs.Bohrerは交流担当職員として訪日した一人であり、親日の気持ちと日本人青少年の受け入れの喜びを示し、「日本との繋がりが持て光栄。今後も交流を深めて、地域に還元したい」と語る。

写生大会 at the DETROIT ZOO写生大会 at the DETROIT ZOO

<!--:en-->写生大会 at the DETROIT ZOO<!--:--><!--:ja-->写生大会 at the DETROIT ZOO<!--:--> 1

  去る5月31日(日)、JBSD(デトロイト日本商工会)主催による恒例の写生大会が、昨年と同じくデトロイト動物園で開催された。朝からあいにくの雨模様で、参加者が集まるのか懸念されたが、申し込み者数800名ほどの内230名が来場した。親は参加を取りやめようと考えたが、子供が「どうしても動物園で絵を描きたい」と訴えたので腰を上げたという家族もいた。140名近くが悪天候と寒さの中、写生に取り組んだ。

  例年は入園前に仮設テーブルにて行われる申し込み手続きを、園内のテント張りの本部の中に変更し、スムーズに対応。その後、思い思いの場所に散らばった。

  雨のお蔭で、例年目にしているよりも生き生きとした動きを見せている野外の動物もいたが、午前中は傘が必須とあり、温室などの室内施設で写生をしたり、あるいは撮った写真を見ながら屋根のある場所で描いたり、天候による制限を克服していた。両親が差す傘の下で描いている微笑ましい姿もあった。

 描かれた作品は例年通り質の高い作品が多く、当日、JBSD担当者と共に受付や見回りにあたったデトロイトりんご会補習校講師たちの入念な審査に加え、今年はデトロイト美術館の職員が来場し、美術専門の村井校長と共に最終審査を行なった。力作が並ぶ中、右記載の参加者が入賞を飾った。

表彰式には在デトロイト領事館の野田首席領事の挨拶があり、関係者と参加者への慰労の言葉のほか、ミシガン州と日本の経済関係や姉妹都市提携についての短い講釈に続けて、淡路市の図書館と姉妹図書館関係にあるウェストブルームフィールド・ライブラリーに本写生大会の入賞作品が夏中展示される旨が伝えられた。

  村井校長は審査講評のなか、「小学生部門ではペンギンをモチーフに選んだ作品が多く、ユーモラスな表情やふっくらとしたボリュームが良く出ていた」と、詳細なコメントを述べた。未就学児の子ども独特の描き方の魅力、中学生の色彩の美しさを称賛し、一般(中学生以上)部門では絵心のある人の作品が多くて審査が難しかったと伝えた。

  入賞者の記念写真(右下)もテント内での撮影となり暗めになってしまったが、入賞の如何によらず、帰路に着く人びとの晴れ晴れとした表情が印象に残った。

写生大会 入賞者(敬称略)

【未就学・幼稚園の部】

金賞 入江奏太郎

銀賞   野崎莉瑚

銅賞   吉田莉子

努力賞 木澤美結

努力賞  中村日向子

【小学校1-3年の部】

金賞   織井桜菜

銀賞   千葉八雲

銅賞   内藤結菜

努力賞  織井心菜

努力賞  廣川知子

【小学校4-6年の部】

金賞   朝岡巧成

銀賞   鐡尾愛菜

銅賞   ベル・シャクティ

努力賞  川部明仁香

努力賞  オルグレン光歌

努力賞  小林真生子

【中学生・高校生の部】

金賞   森 彩音

銀賞   米須エレナ

銅賞   小林果鈴

努力賞  斉藤彰太

【一般の部】

金賞   藤井祐紀

銀賞   梅村泰司

銅賞   春日井純也

努力賞  井上雅也

努力賞  吉田夕起子

  去る5月31日(日)、JBSD(デトロイト日本商工会)主催による恒例の写生大会が、昨年と同じくデトロイト動物園で開催された。朝からあいにくの雨模様で、参加者が集まるのか懸念されたが、申し込み者数800名ほどの内230名が来場した。親は参加を取りやめようと考えたが、子供が「どうしても動物園で絵を描きたい」と訴えたので腰を上げたという家族もいた。140名近くが悪天候と寒さの中、写生に取り組んだ。

  例年は入園前に仮設テーブルにて行われる申し込み手続きを、園内のテント張りの本部の中に変更し、スムーズに対応。その後、思い思いの場所に散らばった。

  雨のお蔭で、例年目にしているよりも生き生きとした動きを見せている野外の動物もいたが、午前中は傘が必須とあり、温室などの室内施設で写生をしたり、あるいは撮った写真を見ながら屋根のある場所で描いたり、天候による制限を克服していた。両親が差す傘の下で描いている微笑ましい姿もあった。

 描かれた作品は例年通り質の高い作品が多く、当日、JBSD担当者と共に受付や見回りにあたったデトロイトりんご会補習校講師たちの入念な審査に加え、今年はデトロイト美術館の職員が来場し、美術専門の村井校長と共に最終審査を行なった。力作が並ぶ中、右記載の参加者が入賞を飾った。

表彰式には在デトロイト領事館の野田首席領事の挨拶があり、関係者と参加者への慰労の言葉のほか、ミシガン州と日本の経済関係や姉妹都市提携についての短い講釈に続けて、淡路市の図書館と姉妹図書館関係にあるウェストブルームフィールド・ライブラリーに本写生大会の入賞作品が夏中展示される旨が伝えられた。

  村井校長は審査講評のなか、「小学生部門ではペンギンをモチーフに選んだ作品が多く、ユーモラスな表情やふっくらとしたボリュームが良く出ていた」と、詳細なコメントを述べた。未就学児の子ども独特の描き方の魅力、中学生の色彩の美しさを称賛し、一般(中学生以上)部門では絵心のある人の作品が多くて審査が難しかったと伝えた。

  入賞者の記念写真(右下)もテント内での撮影となり暗めになってしまったが、入賞の如何によらず、帰路に着く人びとの晴れ晴れとした表情が印象に残った。

写生大会 入賞者(敬称略)

【未就学・幼稚園の部】

金賞 入江奏太郎

銀賞   野崎莉瑚

銅賞   吉田莉子

努力賞 木澤美結

努力賞  中村日向子

【小学校1-3年の部】

金賞   織井桜菜

銀賞   千葉八雲

銅賞   内藤結菜

努力賞  織井心菜

努力賞  廣川知子

【小学校4-6年の部】

金賞   朝岡巧成

銀賞   鐡尾愛菜

銅賞   ベル・シャクティ

努力賞  川部明仁香

努力賞  オルグレン光歌

努力賞  小林真生子

【中学生・高校生の部】

金賞   森 彩音

銀賞   米須エレナ

銅賞   小林果鈴

努力賞  斉藤彰太

【一般の部】

金賞   藤井祐紀

銀賞   梅村泰司

銅賞   春日井純也

努力賞  井上雅也

努力賞  吉田夕起子

居酒屋三平でマグロの解体ショー Tuna Festival @ Izakaya Sanpei

居酒屋三平でマグロの解体ショー Tuna Festival @ Izakaya Sanpei 1

居酒屋三平でマグロの解体ショー  Tuna Festival @ Izakaya Sanpei

マグロが箱から取り出されて姿を現すと、「おー大きいー!」という歓声が沸いた。男性3人がかりで調理台に持ち上げたほどの大物である。

  日本で宴会や結婚式でも人気のイベント“マグロの解体ショー”を、ここミシガンの日本レストラン‟居酒屋三平“で2015年11月に初めて行い大好評を得た。その後、準備が大がかりなため、年に一度のペースで企画してきたが、客の要望に応えて、去る3月21日(水)に実施した。

  今回のマグロはこれまでよりかなり大きい172パウンド:78キロ! 歓声が上がるのも道理。メタリックな輝きを放つマグロは地中海産の本マグロ。本マグロは言わずと知れたマグロの中のマグロで、大トロはこのマグロからしか取れないとのことで ある。

  同レストランの料理人が部位の特徴を解説しつつ、豪快な包丁さばきで解体を進めた。オーナーの話では、日本での解体ショーでは特別に長い包丁を使うこともあるそうだが、この料理人は割と普通の長さの包丁で手際よく見事にさばいていった。骨の間の身(中落)をスプーンでそぎ取ってサーブするサービスも提供され、その柔らかさに思わずうなる客も多かった。

 解体の見学と、そのマグロの刺身をその場で頂くというTuna Festivalの参加者(客)はほとんどが非日本人。見た目、アジア系の人が大半ではあったが、人種を越えてマグロ好きが増えていることが分かる。今回は限定55人で、昨年中に予約を入れた人もいる。

  20分足らずで解体は終了し、部位ごとに塊になった身は調理場で刺身に。トロ のサラダに始まって、タタキ、そして、大トロ・中トロ・赤身の刺身盛り合わせ、さらに握りと巻き物が各自にサーブされた。他にも生ガキ、エビなどの天ぷらなど10種類に及ぶ豪華なコース料理に、一同大喜びで大盛況であったとのこと。

  既に要望が多く、この秋10月24日に次回の開催を決めている。問い合わせはお店に。

居酒屋三平

Tel: (734) 416-9605
43327 Joy Road, Canton MI 48187

Michigan Japanese Language Speech Contest ミシガン日本語弁論大会

Michigan Japanese Language Speech Contest ミシガン日本語弁論大会 2

ハイスクールと大学の日本語学習者を対象とした日本語弁論大会が在デトロイト日本国総領事館の主催で2月末にノバイ市のシビックセンターを会場にして行なわれた。このコンテストは毎年、デトロイト日本商工会(JBSD)、ミシガン南西オンタリオ日米協会、ミシガン日本語教師会、国際交流基金の支援や協力、そしてデルタ航空の協賛を得て実施されている。事前の選考を経て、今年は高校部門8名と大学部門11名が本大会に出場し、学習の成果を披露した。

  当大会への応募資格と条件は、日本に長期滞在していないこと。よって、日本渡航の無経験者か、あるいは短期滞在を経験した出場者たちであるにも拘らず、滑らかな話し方をする参加者が年々増えている。高校生は吸収力の高い時期とあって、応募条件内の数カ月という留学経験を通して驚異的な語彙と会話力をつけている学生もいて、滞在期間の違いがスピーチにも現れる傾向が強いと言える。一方、インターネットなどを通して、当地に居ながら吸収してきた学生も少なくない。日本に一度も行ったことのない学生が上位に食い込むケースも珍しくない。作文(論文)コンクールではないため、語彙力や知識、文章構成力が高いからといって上位入賞するとも限らない点もスピーチコンテストの難しさであり、面白さでもあると言える。

  本コンテストでは規定時間内に、暗記したスピーチの発表を課せられる。大学生にはスピーチ後の質問応答もあり、これも審査の対象となる。語彙の豊富さと正しい使い方、話題の展開など作文の要素に加えて、発表の話し方などが総合的に評価される。和田総領事をはじめ、JBSDらびにJSDウィメンズクラブ、日米協会の代表、計4名が審査を務めた。

  高校の部で第1位に輝いたエミリー・リンさんは、中国にいる祖父のことを話題にスピーチ。自分と祖父との気持ちの距離感をポケモンの主人公と比べて表現したり、中国人でありながら日本語を勉強している理由を「なぜなら、日本は祖父にそっくりだからです。かっこよくて、とてもきれい(後略)」と語った。 

大学の部の第1位となったサキラ・イスラムさんは、自分を育ててくれたデトロイトというコミュニティに恩返ししたい、デトロイトの街の経済や教育の問題を解決したいと思って、石巻市との交流プログラムに去年参加した。初めて海を見た時の気持ち――「海は地球上の全てをつないでいる!みんな同じだ。」――という一体感で胸がいっぱいになった。それまで、彼女にとってのコミュニティはデトロイトだったが、それは世界になった。

「将来、私は、国連で次の世代のために新しい交流プログラムを作ったり、町と町のコミュニケーションをよくしたりしようと思っています。そうすれば、私は海のように世界のすべてのコミュニティをつなげられるのではないでしょうか。」と力強く述べた。 

サキラさんの他にも、「日本の食べ歩きをしたい」という女子高校生、「ロボット工学で世界一の日本で勤めたいので日本語を勉強している」という男子高校生、「僕の生活ではずっと、日本は大切だった」という大学生のスピーチもあった。来たる東京オリンピックでは人々の意識の持ち方によってグローバリゼーションや多文化主義が進むだろうとの指摘、また、コスモポリタニズムの良さを具体的に語ったものもあった。

  日本語、さらに日本文化を理解する若者たちは日米理解や交流、さらにはグローバル化している世界の宝であると、実感させられた大会であった。出場者たちの活躍を期待したい。

  今回は日本に関連しない内容も多い傾向ではあったが、日本での経験によてっ広がった視野や気づきを題材にした参加者が多い。言語だけではなく、日本の習慣や価値観も学ぶ若者たちの新鮮な観点や感想を垣間見ることができるこのイベントは、聴く人々、特に日本人にとっても得るところが大きい。以下(P6,P7)に、全参加者のスピーチ内容の要約と各部門の優勝者の原稿全文を紹介させていただく。

大盛況!“ローカル忘年会” クリスマスライブ & 無料カラオケ

大盛況!“ローカル忘年会” クリスマスライブ & 無料カラオケ 1

IMG_2357 Ks1-3「楽しかったです!本当に楽しかったで す!」会場を去る客が口々に出演者らに 声をかけていた。「コミュニティーの交流 の輪を広げる素晴らしいイベントだった と思う。メキシコのコミュニティーはよく こういった催しをするが、ジャパニーズの ものは初めて見た。」との感想を英語で 述べた人も。「皆さんとても演奏が上手で した。私の一番評価はあのピアノを弾い た女の子でしたね。とっても可愛かった。 頑張って音楽を続けてほしい。」 若者の頃から草の根の生演奏の場を 企画し、日本や海外で趣味である音楽・ 音響と演奏活動を長く楽しんできた個 人らが主催者。在米年数20年以上から 当地へ来て1年未満の者までの音楽仲 間で、知人を招いてのホームパーティー や、時折不定期で開催する“タイバン”な どで地域交流を存分に楽しんで来た。

FullSizeRender Odai-2今回は更に大きな会場で不特定多数を 招き実現させた、音楽好きによる音楽 好きの為の、音を楽しむイベント。終わ ってみれば軽く来場者数120名を超えた 大盛況のイベントとなった。 会場となったノバイ市のバーでは開演 前から椅子も不足し、絶え間ない人の 往来と飛び交う注文への対応に追われ 一時オーダーストップもかかるなど、嬉 しい悲鳴をあげることとなった。「アメリカ 人の方たちはこんなにたくさん、どこから 見えたのでしょうか」と主催者へ本末転 倒の面白い質問が来る場面も。日系・ 在留邦人企画のイベントでありながら、 多国籍異文化の来場者が後から後か ら入場してくる興味深い絵に感激したと いう。出演関係者らのご近所、熱い日本 語・日本文化ファン、日系企業に勤める 現地採用の職員たちなど、普段から心が通じ長く培われて来た地域のお付き合 いの絆と輪が、年の瀬を迎えたこの音の お祭り会場で大きく花開くこととなった。

IMG_2362.PNG Cyu best -3会場には周囲の人々と和やかに歓談 される和田デトロイト総領事と令夫人の 御姿も。進行役からは「皆さん今夜は是 非、新しい知り合いを増やしましょう」と 日米両言語で呼びかけられた。ベテラ ンの演奏者らに交じりピアノを習い始め たばかりの5歳の女の子や、ドラムを披 露する高校生男子も登場し、大きな拍 手と声援で沸いていた。特別企画のラジ オ体操紹介及びエクササイズコーナー では生のピアノ伴奏と解説がつき、また 歌唱好きの一般参加者らが無料カラオ ケの部へ続々登場するなど、全員参加 形式の、爽やかでインターアクティブな 内容が、軽快に展開された。 「ジャパニーズはとてもフォーマルで、いつもスーツを着ている印象があったの ですが、レザーパンツに鎖を下げた出 立ちの人もいるのですね。初めて見まし た、驚きました。」とは、パラグアイ出身 の移民女性。娘の勤務先の在留邦人 からこのイベントを耳にし心弾ませ来場 した。「素晴らしい地域交流イベントで す。色んな人に出会え、今日はたくさん の新しいことに気づかされました。

IMG_2360 Hiroe-2Very surprised to see so many people turned out coming to this event, and this was so nice to bring community together.」と 晴れ晴れとした興奮気味の満面の笑顔 で、生き生きと感想を語った。 翌日はメンバーのうち二人が朝4時起 きで国外出張へ発ったという、多忙で働 き盛りの主催関係者たちは、次の音楽 イベントで国際交流の輪をさらに広げて ゆくことを楽しみにしている。

西暦2019年 平成31年を迎えて

在デトロイト日本国総領事館
中川 勉 総領事

JAPANニュース倶楽部読者の皆様、明けましておめでとうございます。

 皆様にとって、昨年はどのような一年でしたでしょうか。私は、昨年11月初めに在デトロイト総領事館に着任をし、やっと当地の気候にも慣れてきたところです。本年は皆様と何ができるだろうかと、様々な思いを巡らせているところでもあります。

 昨年一年間を振り返りますと、デトロイト総領事館が管轄するミシガン・オハイオ両州において、様々な草の根交流が行われた一年でした。そのいくつかをご紹介したいと思います。

 昨年、滋賀県とミシガン州の姉妹州県関係が50周年を迎えました。50周年関連行事は、三日月・滋賀県知事をはじめとした使節団の皆様にミシガンにお越しいただき、スナイダー・ミシガン州知事と共に、両州県間の長年の友情を祝うことができました。三日月知事には、台風で大変な状況下ミシガンにお越しいただき、皆様と共に記念すべき年を祝えたことに対し、改めて感謝の意を示したいと思います。三日月知事とスナイダー知事が合作した「湖」の書は海を渡り、アナーバー図書館で「SYODO展」が開催されました。作品は、50年前に両州県を結んだきっかけに思いを巡らせ、50年にわたって両州県の人々が培ってきた絆の強さを表すような、大変力強い書でした。さらに、長浜市からは冨田人形が、マイアーガーデンには信楽焼を始めとした美術品が持ち込まれるなど、両州県の交流は人々の交流を越え、文化交流に及びます。当地の至る所で、日米の互いの文化を分かち合い、互いに楽しむ人々の姿を見られるのはとても喜ばしいことです。1976年以降、両州県が派遣と受け入れを交互に続けてきた友好使節団の中には、親と子の二世代でプログラムに参加された方もおり、長年にわたる友情と、それを支えてきた皆様のご尽力に改めて感謝を申し上げたいと思います。

 オハイオ州では、昨年8月に、埼玉県川口市とフィンドレー市が友好都市関係を結びました。フィンドレーの多くの方に二都市間の友情を知ってもらい、また親しみを持って欲しいとの両市の願いから、川口市から「友」の記念碑が贈られ、リバーサイドパークに設置されました。同公園での式典には、両市長をはじめ、これまで友好都市締結のためにご尽力されてきた大学関係者、日系企業の皆様にも参加をいただきました。また、フィンドレーでの生活を始めたばかりの埼玉県・オハイオ州のプログラム参加者である日本人留学生も参加した記念碑除幕式では、最後に出席者全員が輪になり、二都市間の交流拡大の願いをこめて、フィンドレーの空に向けて風船が手離されました。この友好都市協定の締結により、フィンドレー市での新たな日本語教育プログラムが設置されるに至ったと伺っております。「産官学連携」を合言葉に、これからも文化を通じた相互理解促進の取り組みと、さらなる人的交流活動の発展に、当館からも大きなエールを送りたいと思います。

 本年は、平成から次の時代へと転換の時を迎えます。皆様と共に、新たな時代を築きながら、時代の変遷に立ちあえることをとても喜ばしく思います。今年はラグビーのワールドカップがありますが、来年にはいよいよ東京オリンピック、パラリンピックが控えております。さらに、2025年の大阪万博開催も決定し、大イベントが続きます。米国の「ハートランド」であるミシガン・オハイオ州は、地理的に米国の中心であるだけでなく、政治・経済の震源地としての重要性は今後ますます高まっていくだろうと考えております。新たな時代を盛り上げていくべく、当館としましても、これまで以上に日本の魅力を発信できるよう努めて参りますので、引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願いしたいと思います。

末筆ながら、今年一年の皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成31年1月
在デトロイト日本国総領事館

総領事 中川 勉

デトロイトりんご会補習授業校 宮本正彦校長先生

新年あけましておめでとうございます。

 皆様におかれましては、初春をつつがなく、お迎えられたこととお喜び申し上げます。

 本校は1973年に当地在住の日本人駐在員の方々が集まり、子供達のために自主的に開設したのが始まりで、本年度で創立45周年を迎えました。創立から約45年間、多くの園児、児童生徒が本校で学び、確実に力をつけ成長することができました。こうした学習環境の充実の背景にはデトロイト日本商工会、在デトロイト日本領事館の支援をはじめ、非営利団体である「りんご会」の多大なるご支援と各関係機関による多くのボランティア活動の力が基盤となっています。

 さて私事ではありますが、私は今年度で教職40年目を迎えることとなりました。毎年、多くの子どもたちと関わり、数えきれないほどの思い出や忘れることのできない場面がたくさんあります。そして、卒業後、今でも連絡を取り合っている教え子たちがたくさんいます。教え子の成長を語り、振り返ることができる喜びは教師という職の最大の魅力と思っています。

 クラス会をやると、小学校の面影がまだ残っている教え子もいれば、全くそうでない子もいます。数十年前に私が捉えていたその子の性格や印象が今でもほぼ一致している子もいれば、予想外の成長や変化のある子もいます。

 そうした中で今でも連絡を取り合っている教え子について、紹介をさせていただきます。

20年ぶりの再会    

 この度、私がデトロイトりんご会補習授業校へ着任する過程では、文部科学省や外務省の管轄として実施された多くの研修会がありました。その時、外務省の資料を調べていると記憶にある女性の名前を見つけました。その人は私が初めて教師になった時に学級担任として小学校4年生から6年生の3年間、受け持った子どもでした。明るく、責任感があり、どんなことにも最後まで力を抜かずにやり遂げる子どもでした。彼女とは彼女の結婚式以来、連絡をとることはなかったのですが、この機会に再び連絡を取り合うようになりました。今は外務省の重要な職務を遂行しながら、世界中を飛びまわる外交官として、一人の母親として、忙しくも充実した日々を送っています。ニューヨークの勤務やカナダ(オタワ)の大使館でも勤務の経験があり、今となってとても身近な存在となりました。私が帰国したら、日程を調整して再会の約束をしました。

自己実現に向けた努力と成果 そして、熱い思い

 運動能力が高く、特にサッカーに関しては優れた技能をもち、将来の夢を追い続ける男の子がいました。私もサッカーが好きで、その子には小学校の1年生の時から6年間、サッカーを指導してきました。その子が最初に追い続けた夢(目標)は、全国高校サッカー選手権に出場して全国制覇をすることでした。私は小学校卒業後も彼と連絡を取り合いながら見守っていきました。1991年、彼は東京都のサッカー名門校のキャプテンとなり、東京都代表として全国大会に出場し、見事に全国制覇を実現しました。その後もJリーグの選手として活躍し、今はその母校であるサッカー名門校の監督として、全国制覇を目指しています。今でも彼とサッカーの話をすると、昔と同じように熱く語ります。目を輝かせ、熱く語る姿は30年前の姿と変わっていません。私は彼がその名門校の監督として、全国制覇することを今から楽しみにしながら応援をしています。

私の教育観を根底から変えた男の子

 私が2度目の小学校1年生の担任をした時、発達に障害のある男の子を受け持ちました。授業が始まるとその子は椅子に座っていることができなくなるため、その子の母親も一緒に教室に入っていただき一緒に学習を進めていきました。その子は急に教室から飛び出し、私は何度も全力で追いかけたことがありました。私と母親は何度も何度も話し合いました。そのうち、その子が教室から飛び出しても、ある決まったコースを回ってきたら、必ず教室に笑顔で戻って来ることがわかりました。そんな様子を観ながら、母親は多くの辛い胸の内について涙を流しながら、私に話をしてくれるようになりました。彼と彼のお母さんは私の教育観を根底から変えてくれた存在です。今でも感謝をしています。彼とは毎年、年賀状で連絡を取り合っています。彼は今年で33歳になります。今は彼なりに社会の貢献者として、懸命に生きています。私が日本に帰国したら、一緒に日本酒を飲む約束をしました。

奥深いやさしさと強さを身につけた女の子

 私が小学校6年生の担任をしていた時、女子同士の友達関係でとても悩んでいる女の子がいました。思春期入口の難しくも大切な通過点であるこの時期、私は放課後に二人で時間をかけて何度も話をしました。奥深い優しさと強さをもっている女の子でした。二人で話をしながら、核心に触れるとその子は必ず笑い、笑顔になります。しかし、しばらくすると大粒の涙を流します。そして、別れる時には、その子も私も何かすっきりとした気持ちになっていました。彼女は今、プロのダンサーを目指し猛練習に打ち込んでいます。先日、初舞台の招待を受けました。感性豊かな彼女の表現は、観客を魅了するに違いないでしょう。

 この40年間、多くの子どもたちと出会い、多くのことを学びました。教師の最大の魅力は子どもたちとの出会いを通して、教師自身が成長できることです。

「人間の教育に必要な条件は教わる者も教える者も共に育つことである。」という名言があります。出会った多くの子どもたちに心から感謝をするともにこれからも成長し続ける私自身でありたいと思います。

デトロイトりんご会補習授業校

宮本正彦校長先生

ミシガン大学日本学生会主催の日本文化祭

ミシガン大学日本学生会主催の日本文化祭 2

  ミシガン大学のJ S A  (Japan Student Association:日本学生会)主催による日本文化祭が4月1日(日)に開催された。キャンパス内で行なわれているが、学生に限らず一般公開のうえ入場無料。ミシガン大学の日本研究センターならびにデトロイト日本商工会がスポンサーになっており、その年のメンバーのアイデアで内容とテーマを変えながら恒例で行われている。今年、26回目を数えた。

  今年のテーマは「時代」。時代をテーマにしたアクティビティブース4つが設けられた。‘江戸’はお手玉を使った的入れゲーム、‘明治・大正’は東京駅を模したブースでペリー将軍の姿などを絵柄にした福笑い、‘昭和’は折り紙、‘平成’はカルタ。カルタは、クイズ式の絵札取りで、クイズの内容が平成にちなんだものになっていた。

  その他、パフォーマンス、焼きそばやタコ焼きなどの食べ物も提供。

  ミシガン大学の日本語プログラムによるブース、また、日本語学生が指導にあたって書道体験、同校のアニメ同好会のブース、そして当地の日系アメリカ人リーグ(JACL)による紹介ブースでは押し花を使った栞作り体験もあり、賑わいをみせた。

  書道(毛筆)の体験コーナーでは、いろいろなお手本の中から、画数の多い文字に挑戦している人が多く見られた。アジア系の男子学生に声をかけたところ、中国からの留学生で、「本国の日常では毛筆は使わないが、春節の飾りなど毛筆の文字は欠かせない。でも自分は書けない」との話。「良い経験ができた」と喜んでいた。

 パフォーマンススペースでは、3つのグループがパフォーマンスを届けた。トップバッター、学生バンド“Ontaku:オンタク” は、音楽とオタクを合わせたグループ名で、管楽器や弦楽器でアニメミュージックを中心に演奏を楽しんでいる。今回は、

2016年夏に公開され大反響をよんだアニメ映画『君の名は』の主題歌『前前前世』(RADWIMPS)を演奏。音楽専攻生はいないというが、レベルの高い軽快なスイングで会場を沸かせた。 

続く“Element 1”はミシガン大学唯一のブレイクダンス部。卓越した身体能力による見事な技が観客を魅了した。彼らはダンスを通して友情と信頼関係をを築くことを目的として活動しているとのこと。日本とは直接の関連はないが、アジア系パフォーマンスグループとしてイベントなどで活躍。JSAメンバーとも親交が深い。学生同士の国際交流は将来の良好な国際関係に役立つことだろうと期待を抱かされた。

  演奏の間に、『わさび巻きチャレンジ』というわさび巻き早食い競争が行われ、盛り上がった。優勝者にはミシガン大学のギフトショップのギフトカードが贈呈された。 

次のパフォーマンスは“Sakura”。日本人女性を含む和楽器の演奏グループで、日本文化の一端を披露できればと、学外から参加。よさこいスタイルの踊り、箏と篠笛の演奏を披露した。ジブリ映画『もののけ姫』の曲名が紹介されると、観客から「おー」と声があがり、学生にもうけていた。 

締めはJSAのボードメンバー含める13人による『ソーラン節』の踊り。日本でもポピュラーな演目だが、JSAオリジナルバージョンは交差するなどのバリエーションもあり、大学生らしい創作になっていた。各担当に忙しく動き回わる合間の渾身の生き生きとしたパフォーマンスであった。

  JSAは日本人会ではなく、日本語や日本に関心のある学生の同好会で、人種や文化背景の多様な学生が交流や学習のために集まっている。この日本文化祭は彼らの活動の中で、一年を締めくくる集大成ともいえるイベントで、数ヶ月にわたってアイデアを出し合い、準備を進めてきたそうだ。日本文化を紹介し、楽しい時を提供しようとする意識が伝わってくるイベントであった。学生を中心に、老若男女、人種を越えて楽しむ姿があった。

ミシガン・スタジアムに FIFAワールドカップの人気選手集結ミシガン・スタジアムに FIFAワールドカップの人気選手集結

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  去る8月2日(土)、ギネス国際チャンピオンズカップ(Guiness International Championship)のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対レアル・マドリード(Real Madrid)戦がミシガン州アナーバー市のミシガンスタジアムで開催された。この大会は7月24日から8月4日の間にアメリカとカナダの12都市で行われた国際トーナメントの一環。

  アメリカ国内のプロサッカー戦としては過去最多の10万9千318人(スタジアム発表)を動員し、試合前後の数日間はフットボールシーズン並み(以上?)のお祭りムードで街は活気に溢れた。

  6月~7月にブラジルで開催されたばかりのFIFAワールドカップでも活躍した人気選手を一目見ようと、州内外からファンが駆けつけてきたのであろう。マンチェスターUには日本代表選手の香川真司選手が在席していることもあり、日本人サポーターも目立っていた。

ギネス国際チャンピオンズカップ公式サイト

http://www.internationalchampionscup.com

  去る8月2日(土)、ギネス国際チャンピオンズカップ(Guiness International Championship)のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対レアル・マドリード(Real Madrid)戦がミシガン州アナーバー市のミシガンスタジアムで開催された。この大会は7月24日から8月4日の間にアメリカとカナダの12都市で行われた国際トーナメントの一環。

  アメリカ国内のプロサッカー戦としては過去最多の10万9千318人(スタジアム発表)を動員し、試合前後の数日間はフットボールシーズン並み(以上?)のお祭りムードで街は活気に溢れた。

  6月~7月にブラジルで開催されたばかりのFIFAワールドカップでも活躍した人気選手を一目見ようと、州内外からファンが駆けつけてきたのであろう。マンチェスターUには日本代表選手の香川真司選手が在席していることもあり、日本人サポーターも目立っていた。

ギネス国際チャンピオンズカップ公式サイト

http://www.internationalchampionscup.com

デトロイト美術館にて “Samurai: Beyond the Sword” 好評開催中デトロイト美術館にて “Samurai: Beyond the Sword” 好評開催中

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 デトロイト美術館で日本美術の特別展「Samurai: Beyond the Sword」が3月9日から6月1日まで開催されている。この展覧会では、カリフォルニアのクラーク日本美術・文化研究センターのために監修された “Lethal Beauty”展を基に、デトロイト美術館(以下DIA)の所蔵品を加え、125点余の美術品を一挙に公開している。3月6日(会員のためのプレビュー)から16日までの10日間だけで入場者数5,195人を数え、別入場料がかかる特別展として記録的なものとなった。

 海外では“サムライの芸術”というと鎧・兜・刀剣などの武具のイメージが強いが、この度の展覧会ではそれらに加えて、文武両道をめざした高級武士が関わったからこそ花開いた美の世界にも理解が深まるような品々を揃え、武士の剛健さと優美さの両面を紹介している。

 「海外にある品など大したことはないだろう」とお考えの読者、侮ることなかれ。今回の展示品は、DIAの壮大な日本美術所蔵品より初公開される作品をはじめ、メトロポリタン美術館、ネルソン・アトキンズ美術館、ミシガン大学人類学博物館、個人所蔵からの貴重な名作で構成されている。源平合戦や源氏物語を題材にした屏風、禅画、優美な能装束や面、茶道の名品、そして美麗な琳派の作品などが並んでいる。

 一般公開の始まる前夜(3月8日)にはオープニングセレモニーが催され、一足先にこれらの展示を鑑賞した人々がこれらのバラエティー豊かな展示品に対する感嘆とともに、ゆとりを保たれた展示方法への称賛の声を漏らしていた。晩餐会では館長のグレアム・ビール氏が挨拶にたち、素晴らしい特別展が実現した喜びとスポンサー及び篤志家に対する謝辞のほか、この展示会を通してサムライの文化や歴史に関する誤解が取り除かれることを願っていると伝えた。サムライ展の監修を務めたバージッタ・オーガスティン氏(DIAアジア美術担当の准学芸員)からは、開催に至るまで1年の道のりがあったことが告げられ、展示の趣旨や内容について要約が述べられた。

 この特別展のために日本語の音声ガイドが用意されている。これは館長とオーガスティン氏そして解説員(メーガン・ディリエンゾ氏)により、展示品自体の解説に留まらず、例えば、刀は単なる凶器ではなく武士の特権的地位を象徴する物であり芸術作品でもあることなど時代背景や意図についても説明を織り込んでいる。特に甲冑や兜については材料や技法、装飾について分かり易い詳細な解説が加えられており、今後の別な鑑賞時の楽しみにも繋がるに違いない。

 開催初日には、この展覧会の監修を務めた特別顧問の渡辺雅子博士(元ニューヨークメトロポリタン美術館アジア美術部門主任研究員、学習院大学招聘研究員)による日本語ツアーが催され、日本人の美術愛好家向きの、よりピンポイントな解説が提供された。そのツアーに参加された、DIAアジア・イスラム・アート・フォーラム委員の稲葉美恵子さんに展示品の見所について寄稿していただいた(次頁)。既に展示会に足を運ばれた方も知識を仕入れ、見方を変えて再度訪問あれ。

 また、会期中には、サムライ文化を中心とした日本文化を紹介する催しや講演会をほぼ毎週末に開催。公開初日には、邦楽グループ“雅”による琴の演奏が披露され、来訪者は目と耳で日本の優雅さを堪能する機会を得た。3月中に茶の湯の実演が既に行われてしまったが、生け花実演(4/6)、剣道実演(5/4)、邦楽演奏(5/11)、そして最終日曜日にはロサンジェルスの和太鼓グループ“Matsuri Taiko”の演奏が予定されている。4月から5月にかけて、「用心棒(Yojimbo)」(4/19)、「たそがれ清兵衛(The Twilight Samurai)」(5/30)を含む5本の侍映画の上映も行われる。

*催しの時間や場所など詳細はホームページhttp://www.dia.org/をご覧ください。

Detroit Institute of Arts (DIA)

5200 Woodward Ave, Detroit, Michigan
入場券:16才以上  $16 / 6歳以上 $8
★DIA メンバーは無料。

 

デトロイト美術館 サムライ:ビヨンド・ザ・ソード展

平家物語より The Battles of Ichinotani and Yashima (detail) unknown artist, mid-1600s, ink and gold on paper. Minneapolis
Institute of Arts; Gift of Elizabeth and Willard Clark.

ここは鑑賞しておこう! 展示品の見所をご紹介

DIAアジア・イスラム・アート・フォーラム委員 稲葉美恵子

  今回のサムライ:ビヨンド・ザ・ソード展(以下サムライ展)における展示品の約半数は、デトロイト美術館の所蔵品であるが、「源氏物語図屏風」始めほとんどのものは、会期終了後は保存のためまた所蔵庫へ収容されてしまう。そして、これから当面は公開予定が無いとのことなので、この展覧会はまたと無いお宝を鑑賞するチャンスだといえる。

 3月8日に、サムライ展の特別顧問であり、学習院大学招聘研究員である渡辺雅子博士によるサムライ展日本語ツアーが開催された。渡辺氏は、現職前2012年までメトロポリタン美術館(以下MET)でアジア美術部門主任研究員として「日本の絵巻物展」や「日本美術に於ける物語展」など企画された方でもある。DIAアジア美術部門の准学芸員であり、サムライ展の監修者であるバージッタ・オーガスティン氏とは、METの同じ部門で働く同僚であったことから、当展の特別顧問に就任されたという経緯がある。

色紙 (DIA所蔵) 198 Poem from the Shin Kokinshu. Poem from the Shin Kokinshu, Hon’ami Koetsu and Nonomura Sotatsu, early 1600s, gold, silver, and ink on paper

 30名のツアー参加者と共に、渡辺氏の熱く、時にはユーモラスな解説を聞きながら見学した濃~い1時間半は、自分だけで見学したのでは理解できなかったであろう、作品の背景や意図、鑑賞のポイントであるサムライの美がどこにあるのかを、なるほどと思いながら堪能したひと時であった。渡辺氏のスケジュールの都合で一回のみのツアー開催であったのは、本当に残念なことだった。そこで、この紙面をお借りして、ツアーでのお話をもとに、特に見方が変わり興味をもった、屏風や掛け軸などの日本画を中心にいくつかの作品の見所を、主観も交えて以下展示順にご紹介させていただく。より楽しめるサムライ展へのご案内に少しでもなりますように・・・。

 展覧会場の構成は、前半を「武」として鎧・兜・刀を中心に戦うサムライの中の美を。後半を「文」として文化人、芸術家、もしくは芸術のパトロンとしてサムライが創り上げた美の展示となっている。日本語での音声ガイドが無料で貸し出されているのでそちらを聞きながら周ることになる。

1.「平家物語図屏風」  (MET所蔵)  鎌倉幕府というサムライの政権の成立に至る、平家滅亡に導いた2つの戦いを描いた屏風のどこに平家物語の名場面があるのか探してみよう!

六曲一双の屏風(六枚繋がりの屏風が二つで一対となる作品)。右隻の「一の谷合戦屏風」には、(源氏は白い旗、平家は赤い旗)①義経が山から平家を奇襲した鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし、そして②熊谷直実が馬に乗って海に入り船へ向かう平敦盛を呼び止める場面を見ることができる。左隻の「屋島の戦い」では、一の谷の合戦の翌年に屋島にこもった平家との戦いで、③那須与一が船上の女性が持つ的を見事に射る場面、④平教経が船から陸の義経に向かって射た矢の矢面になって落馬する佐藤継信、と物語の名場面が他の戦いの場面と共に金箔と色彩で鮮やかに印象深く、また細密に描かれている。

3.「北条氏長 像」 土佐光起  (DIA所蔵)

その時代、サムライは、絵師に2つの種類の肖像画を描かせていた。王朝の貴族に憧れ、王朝の伝統的な装束をまとったもの、そして鎧兜を身に着けたものだ。顔を精密に描き、特徴をもたせる一方、装束は無機的に描いている。この人がどういう人であるかという、賛が人物像の上に書かれている。禅宗大本山の大徳寺の禅僧、琢玄宗璋のもの。北条氏長は戦術に長けていたという。

4.「布袋」 狩野孝信 (MET所蔵)  狩野派

大絵師、狩野永徳の次男で息子は天才と言わた狩野探幽である孝信の作。墨の濃いところ薄いところ、強いところ、杖のリズム、髭、襟から袖への筆さばきに注目だ。上を向いて見ているのは月(未来)であるらしい。サムライに好まれた画題だそうだ。賛は大徳寺の鉄山宗鈍。

5.「色紙」 (DIA所蔵)  琳派の創始者2人の合作。俵屋宗達デザインの色紙に本阿弥光悦が和歌を書いた。金と墨のにじみや濃淡でぶどうを描写。中心から和歌を書き出すという大胆な配置。

6.「鍋島焼皿」 (DIA所蔵)  鍋島焼は鍋島藩の藩釜で製作された高級磁器。藩内でだけ流通、一般に出回らず、将軍・大名用の高級贈答品としての品格を保つため製作に関して多くの決まりごとがあった。 (巻頭、右下写真)

7.「源氏物語図屏風」  (DIA所蔵)  狩野派

六曲―隻の屏風は、他の源氏物語図屏風と違い、物語の場面ではなく、素晴らしい庭を中心に想像の六条院の雅が描かれている。右手前に桜があり光源氏と紫の上が住む春の町の御殿。左手には、夏の草花が咲き、厩には白馬が見えることから、花散里が住む夏の町の御殿を表しているという。秋と冬の町を描いた対になるもう一双があったに違いないと考えられている。寝殿造の特徴で寝殿(主人の居間・客人の応接間)の正面に池を伴う庭を造り、中島を築き、中央に遣り水(小川)を流し、前栽が植えられている。

ここで、サムライの時代に隆盛をなした日本画4派についてまとめておこう

《土佐派》  日本の絵画の流れ「大和絵」の様式をとる。宮廷の御用絵師。日本の事象風物、物語の挿絵や絵巻を手掛けた。人物は引目鉤鼻細密描法(目は墨で細長く、眉は細い線を重ねて、鼻はくの字、口は朱の点)が特徴。

《狩野派》  水墨画が基になる「漢画」の様式をとる。上手く武士と結んで徳川時代に隆盛。幕府の御用絵師の一大組織になった。鋭い描線と豪壮で格式のある画。大和絵の画法も取り入れた。絵師たちは粉本(お手本)で絵を習う。襖絵、屏風に多く見られる。

《南画》  中国の南宋画に由来。水墨淡彩で柔らかい描線。墨の濃淡による遠近、筆使いによる表現方法。生き生きとした情緒や風格がただよう絵。

《琳派》  組織ではなく、様式を指す。大和絵を基盤に斬新な構図や画面展開、革新的なデザイン感覚に富んだ独自の様式。

虎渓三笑、林逋 Lin Heqing and the
Three Laughters at Tiger RavineIke
Taiga, Japanese, 1723 – 1776 18th
Century, Colors, gold and ink on silk.

8.「虎渓三笑」、「林逋」 池大雅 (DIA所蔵)  南画の大成者である大雅の作品が並ぶ。筆がリズムを持って勝手に動いているような筆遣い、溶けるような墨使いで、山も岩も人も丸みを帯びたおおらかで楽しい絵である。漢詩「山園小梅」で有名な孤高の詩人林逋は、「梅鶴妻子」すなわち梅を妻とし鶴を子として隠棲した。それもあって、林逋が絵の題材になる時には、どこかに梅や鶴が出てくるのが定番だ。中国の故事「虎渓三笑」も有名な画題である。

9.「桜花」、「月に群青」、「積雪の松」 (DIA所蔵)

尾形光琳の作品から琳派を学んだ、武家の次男坊、酒井抱一の作品。それぞれの季節がすっきりと描かれている。“典雅の華“と謳われる作風。

10.「葦と鶴」 (DIA所蔵)  琳派で酒井抱一に学んだ鈴木其一の作品。

11.「葦と雁」 (DIA所蔵)  江戸幕府に使えた御用絵師であり狩野派四大家の一人狩野常信の作品。

10と11は、共に六曲一双という2組の大きな屏風絵で横に並んで展示されている。明快な色彩と構図で描かれた鶴はやはり琳派らしいし、細かい描写の雁と強い線の岩は狩野派らしい。年代は違うがライバルの競演といった感じの壮観な並びである。

12.「サムライ像」 (MET所蔵)素性は?  展覧会のラストを飾る大きな掛け軸、他では見ない髯をさわるというポーズをとるサムライ像である。古い形の刀をさし、紫の着物の柄が格調高い精緻な織物の蜀江文(しょっこうもん)であること、また半衿部分が墨絵で花柄を描いた辻が花風の柄であることから、かなりの身分の高名なサムライであると推察されるのだが、未だ素性が判明していない。着物に描かれた溝口菱(五階菱)もしくは松皮菱と思われる中に橘が描かれた紋が付いているのがヒントになるかと考えられていたのだが

・・・。解明された方は是非ご一報をお願いしたい。

見学を終えて展覧会場を出ると、巷でなかなかの品揃えと話題のサムライ展特設ギフトショップだ。今もののフィギュアやアニメの商品、お菓子も販売している。展示品の前で真剣な顔だった人達がを楽しげに品物を眺めている。多くの人に日本の文化へ興味を持ってもらえることは嬉しく、ありがたいという気分になった。

*メンバーシップのご案内

  DIAのメンバーシップ(年会費:65㌦)に加えて、DIA内インターナショナル部門の組織、
アジア・イスラム・アート・フォーラム(年会費:50㌦)会員へも、DIAもしくはウェブサイトから申し込みできる。入会されてサムライのように文化のパトロンとなってみられてはいかがだろう。会費は新しい所蔵品の購入、講演会の開催等に役立てられる(税控除有り)。メンバー特典は、DIAでの展覧会、講演会、イベントのご案内、常設展と特別展への無料入場、ギフトショップ&カフェでの10%割引などがある。メンバーだから、お休みの日や平日時間のある時に、DIAへ出かけてちょっとゆったりとした良い時間を過ごそうか・・・というのはいがだろう。
  サムライ展は、トヨタ自動車株式会社、デンソー・インターナショナル・アメリカ株式会社、E. Rhodes and Leona B. Carpenter Foundation、ヤザキ・ノースアメリカ株式会社よりのスポンサーシップを得て開催されている。また、3月8日にDIAにてアジア・イスラム・アート・フォーラム主催で在デトロイト日本国総領事館片山和之総領事を名誉会長にお迎えして開催された、サムライ展オープニング・イベントでは、いすゞ自動車株式会社、イムラ・アメリカ株式会社、トヨタ紡織株式会社、豊田合成株式会社、株式会社日立製作所、プライスウォータハウス・クーパース株式会社、三井物産株式会社、デトロイト剣道場よりのご賛助をいただいた。こちらの収益はDIAにおける日本の文化と美術プログラムの発展に利用されることとなっている。

 デトロイト美術館で日本美術の特別展「Samurai: Beyond the Sword」が3月9日から6月1日まで開催されている。この展覧会では、カリフォルニアのクラーク日本美術・文化研究センターのために監修された “Lethal Beauty”展を基に、デトロイト美術館(以下DIA)の所蔵品を加え、125点余の美術品を一挙に公開している。3月6日(会員のためのプレビュー)から16日までの10日間だけで入場者数5,195人を数え、別入場料がかかる特別展として記録的なものとなった。

 海外では“サムライの芸術”というと鎧・兜・刀剣などの武具のイメージが強いが、この度の展覧会ではそれらに加えて、文武両道をめざした高級武士が関わったからこそ花開いた美の世界にも理解が深まるような品々を揃え、武士の剛健さと優美さの両面を紹介している。

 「海外にある品など大したことはないだろう」とお考えの読者、侮ることなかれ。今回の展示品は、DIAの壮大な日本美術所蔵品より初公開される作品をはじめ、メトロポリタン美術館、ネルソン・アトキンズ美術館、ミシガン大学人類学博物館、個人所蔵からの貴重な名作で構成されている。源平合戦や源氏物語を題材にした屏風、禅画、優美な能装束や面、茶道の名品、そして美麗な琳派の作品などが並んでいる。

 一般公開の始まる前夜(3月8日)にはオープニングセレモニーが催され、一足先にこれらの展示を鑑賞した人々がこれらのバラエティー豊かな展示品に対する感嘆とともに、ゆとりを保たれた展示方法への称賛の声を漏らしていた。晩餐会では館長のグレアム・ビール氏が挨拶にたち、素晴らしい特別展が実現した喜びとスポンサー及び篤志家に対する謝辞のほか、この展示会を通してサムライの文化や歴史に関する誤解が取り除かれることを願っていると伝えた。サムライ展の監修を務めたバージッタ・オーガスティン氏(DIAアジア美術担当の准学芸員)からは、開催に至るまで1年の道のりがあったことが告げられ、展示の趣旨や内容について要約が述べられた。

 この特別展のために日本語の音声ガイドが用意されている。これは館長とオーガスティン氏そして解説員(メーガン・ディリエンゾ氏)により、展示品自体の解説に留まらず、例えば、刀は単なる凶器ではなく武士の特権的地位を象徴する物であり芸術作品でもあることなど時代背景や意図についても説明を織り込んでいる。特に甲冑や兜については材料や技法、装飾について分かり易い詳細な解説が加えられており、今後の別な鑑賞時の楽しみにも繋がるに違いない。

 開催初日には、この展覧会の監修を務めた特別顧問の渡辺雅子博士(元ニューヨークメトロポリタン美術館アジア美術部門主任研究員、学習院大学招聘研究員)による日本語ツアーが催され、日本人の美術愛好家向きの、よりピンポイントな解説が提供された。そのツアーに参加された、DIAアジア・イスラム・アート・フォーラム委員の稲葉美恵子さんに展示品の見所について寄稿していただいた(次頁)。既に展示会に足を運ばれた方も知識を仕入れ、見方を変えて再度訪問あれ。

 また、会期中には、サムライ文化を中心とした日本文化を紹介する催しや講演会をほぼ毎週末に開催。公開初日には、邦楽グループ“雅”による琴の演奏が披露され、来訪者は目と耳で日本の優雅さを堪能する機会を得た。3月中に茶の湯の実演が既に行われてしまったが、生け花実演(4/6)、剣道実演(5/4)、邦楽演奏(5/11)、そして最終日曜日にはロサンジェルスの和太鼓グループ“Matsuri Taiko”の演奏が予定されている。4月から5月にかけて、「用心棒(Yojimbo)」(4/19)、「たそがれ清兵衛(The Twilight Samurai)」(5/30)を含む5本の侍映画の上映も行われる。

*催しの時間や場所など詳細はホームページhttp://www.dia.org/をご覧ください。

Detroit Institute of Arts (DIA)

5200 Woodward Ave, Detroit, Michigan
入場券:16才以上  $16 / 6歳以上 $8
★DIA メンバーは無料。

 

デトロイト美術館 サムライ:ビヨンド・ザ・ソード展

平家物語より The Battles of Ichinotani and Yashima (detail) unknown artist, mid-1600s, ink and gold on paper. Minneapolis
Institute of Arts; Gift of Elizabeth and Willard Clark.

ここは鑑賞しておこう! 展示品の見所をご紹介

DIAアジア・イスラム・アート・フォーラム委員 稲葉美恵子

  今回のサムライ:ビヨンド・ザ・ソード展(以下サムライ展)における展示品の約半数は、デトロイト美術館の所蔵品であるが、「源氏物語図屏風」始めほとんどのものは、会期終了後は保存のためまた所蔵庫へ収容されてしまう。そして、これから当面は公開予定が無いとのことなので、この展覧会はまたと無いお宝を鑑賞するチャンスだといえる。

 3月8日に、サムライ展の特別顧問であり、学習院大学招聘研究員である渡辺雅子博士によるサムライ展日本語ツアーが開催された。渡辺氏は、現職前2012年までメトロポリタン美術館(以下MET)でアジア美術部門主任研究員として「日本の絵巻物展」や「日本美術に於ける物語展」など企画された方でもある。DIAアジア美術部門の准学芸員であり、サムライ展の監修者であるバージッタ・オーガスティン氏とは、METの同じ部門で働く同僚であったことから、当展の特別顧問に就任されたという経緯がある。

色紙 (DIA所蔵) 198 Poem from the Shin Kokinshu. Poem from the Shin Kokinshu, Hon’ami Koetsu and Nonomura Sotatsu, early 1600s, gold, silver, and ink on paper

 30名のツアー参加者と共に、渡辺氏の熱く、時にはユーモラスな解説を聞きながら見学した濃~い1時間半は、自分だけで見学したのでは理解できなかったであろう、作品の背景や意図、鑑賞のポイントであるサムライの美がどこにあるのかを、なるほどと思いながら堪能したひと時であった。渡辺氏のスケジュールの都合で一回のみのツアー開催であったのは、本当に残念なことだった。そこで、この紙面をお借りして、ツアーでのお話をもとに、特に見方が変わり興味をもった、屏風や掛け軸などの日本画を中心にいくつかの作品の見所を、主観も交えて以下展示順にご紹介させていただく。より楽しめるサムライ展へのご案内に少しでもなりますように・・・。

 展覧会場の構成は、前半を「武」として鎧・兜・刀を中心に戦うサムライの中の美を。後半を「文」として文化人、芸術家、もしくは芸術のパトロンとしてサムライが創り上げた美の展示となっている。日本語での音声ガイドが無料で貸し出されているのでそちらを聞きながら周ることになる。

1.「平家物語図屏風」  (MET所蔵)  鎌倉幕府というサムライの政権の成立に至る、平家滅亡に導いた2つの戦いを描いた屏風のどこに平家物語の名場面があるのか探してみよう!

六曲一双の屏風(六枚繋がりの屏風が二つで一対となる作品)。右隻の「一の谷合戦屏風」には、(源氏は白い旗、平家は赤い旗)①義経が山から平家を奇襲した鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし、そして②熊谷直実が馬に乗って海に入り船へ向かう平敦盛を呼び止める場面を見ることができる。左隻の「屋島の戦い」では、一の谷の合戦の翌年に屋島にこもった平家との戦いで、③那須与一が船上の女性が持つ的を見事に射る場面、④平教経が船から陸の義経に向かって射た矢の矢面になって落馬する佐藤継信、と物語の名場面が他の戦いの場面と共に金箔と色彩で鮮やかに印象深く、また細密に描かれている。

3.「北条氏長 像」 土佐光起  (DIA所蔵)

その時代、サムライは、絵師に2つの種類の肖像画を描かせていた。王朝の貴族に憧れ、王朝の伝統的な装束をまとったもの、そして鎧兜を身に着けたものだ。顔を精密に描き、特徴をもたせる一方、装束は無機的に描いている。この人がどういう人であるかという、賛が人物像の上に書かれている。禅宗大本山の大徳寺の禅僧、琢玄宗璋のもの。北条氏長は戦術に長けていたという。

4.「布袋」 狩野孝信 (MET所蔵)  狩野派

大絵師、狩野永徳の次男で息子は天才と言わた狩野探幽である孝信の作。墨の濃いところ薄いところ、強いところ、杖のリズム、髭、襟から袖への筆さばきに注目だ。上を向いて見ているのは月(未来)であるらしい。サムライに好まれた画題だそうだ。賛は大徳寺の鉄山宗鈍。

5.「色紙」 (DIA所蔵)  琳派の創始者2人の合作。俵屋宗達デザインの色紙に本阿弥光悦が和歌を書いた。金と墨のにじみや濃淡でぶどうを描写。中心から和歌を書き出すという大胆な配置。

6.「鍋島焼皿」 (DIA所蔵)  鍋島焼は鍋島藩の藩釜で製作された高級磁器。藩内でだけ流通、一般に出回らず、将軍・大名用の高級贈答品としての品格を保つため製作に関して多くの決まりごとがあった。 (巻頭、右下写真)

7.「源氏物語図屏風」  (DIA所蔵)  狩野派

六曲―隻の屏風は、他の源氏物語図屏風と違い、物語の場面ではなく、素晴らしい庭を中心に想像の六条院の雅が描かれている。右手前に桜があり光源氏と紫の上が住む春の町の御殿。左手には、夏の草花が咲き、厩には白馬が見えることから、花散里が住む夏の町の御殿を表しているという。秋と冬の町を描いた対になるもう一双があったに違いないと考えられている。寝殿造の特徴で寝殿(主人の居間・客人の応接間)の正面に池を伴う庭を造り、中島を築き、中央に遣り水(小川)を流し、前栽が植えられている。

ここで、サムライの時代に隆盛をなした日本画4派についてまとめておこう

《土佐派》  日本の絵画の流れ「大和絵」の様式をとる。宮廷の御用絵師。日本の事象風物、物語の挿絵や絵巻を手掛けた。人物は引目鉤鼻細密描法(目は墨で細長く、眉は細い線を重ねて、鼻はくの字、口は朱の点)が特徴。

《狩野派》  水墨画が基になる「漢画」の様式をとる。上手く武士と結んで徳川時代に隆盛。幕府の御用絵師の一大組織になった。鋭い描線と豪壮で格式のある画。大和絵の画法も取り入れた。絵師たちは粉本(お手本)で絵を習う。襖絵、屏風に多く見られる。

《南画》  中国の南宋画に由来。水墨淡彩で柔らかい描線。墨の濃淡による遠近、筆使いによる表現方法。生き生きとした情緒や風格がただよう絵。

《琳派》  組織ではなく、様式を指す。大和絵を基盤に斬新な構図や画面展開、革新的なデザイン感覚に富んだ独自の様式。

虎渓三笑、林逋 Lin Heqing and the
Three Laughters at Tiger RavineIke
Taiga, Japanese, 1723 – 1776 18th
Century, Colors, gold and ink on silk.

8.「虎渓三笑」、「林逋」 池大雅 (DIA所蔵)  南画の大成者である大雅の作品が並ぶ。筆がリズムを持って勝手に動いているような筆遣い、溶けるような墨使いで、山も岩も人も丸みを帯びたおおらかで楽しい絵である。漢詩「山園小梅」で有名な孤高の詩人林逋は、「梅鶴妻子」すなわち梅を妻とし鶴を子として隠棲した。それもあって、林逋が絵の題材になる時には、どこかに梅や鶴が出てくるのが定番だ。中国の故事「虎渓三笑」も有名な画題である。

9.「桜花」、「月に群青」、「積雪の松」 (DIA所蔵)

尾形光琳の作品から琳派を学んだ、武家の次男坊、酒井抱一の作品。それぞれの季節がすっきりと描かれている。“典雅の華“と謳われる作風。

10.「葦と鶴」 (DIA所蔵)  琳派で酒井抱一に学んだ鈴木其一の作品。

11.「葦と雁」 (DIA所蔵)  江戸幕府に使えた御用絵師であり狩野派四大家の一人狩野常信の作品。

10と11は、共に六曲一双という2組の大きな屏風絵で横に並んで展示されている。明快な色彩と構図で描かれた鶴はやはり琳派らしいし、細かい描写の雁と強い線の岩は狩野派らしい。年代は違うがライバルの競演といった感じの壮観な並びである。

12.「サムライ像」 (MET所蔵)素性は?  展覧会のラストを飾る大きな掛け軸、他では見ない髯をさわるというポーズをとるサムライ像である。古い形の刀をさし、紫の着物の柄が格調高い精緻な織物の蜀江文(しょっこうもん)であること、また半衿部分が墨絵で花柄を描いた辻が花風の柄であることから、かなりの身分の高名なサムライであると推察されるのだが、未だ素性が判明していない。着物に描かれた溝口菱(五階菱)もしくは松皮菱と思われる中に橘が描かれた紋が付いているのがヒントになるかと考えられていたのだが

・・・。解明された方は是非ご一報をお願いしたい。

見学を終えて展覧会場を出ると、巷でなかなかの品揃えと話題のサムライ展特設ギフトショップだ。今もののフィギュアやアニメの商品、お菓子も販売している。展示品の前で真剣な顔だった人達がを楽しげに品物を眺めている。多くの人に日本の文化へ興味を持ってもらえることは嬉しく、ありがたいという気分になった。

*メンバーシップのご案内

  DIAのメンバーシップ(年会費:65㌦)に加えて、DIA内インターナショナル部門の組織、
アジア・イスラム・アート・フォーラム(年会費:50㌦)会員へも、DIAもしくはウェブサイトから申し込みできる。入会されてサムライのように文化のパトロンとなってみられてはいかがだろう。会費は新しい所蔵品の購入、講演会の開催等に役立てられる(税控除有り)。メンバー特典は、DIAでの展覧会、講演会、イベントのご案内、常設展と特別展への無料入場、ギフトショップ&カフェでの10%割引などがある。メンバーだから、お休みの日や平日時間のある時に、DIAへ出かけてちょっとゆったりとした良い時間を過ごそうか・・・というのはいがだろう。
  サムライ展は、トヨタ自動車株式会社、デンソー・インターナショナル・アメリカ株式会社、E. Rhodes and Leona B. Carpenter Foundation、ヤザキ・ノースアメリカ株式会社よりのスポンサーシップを得て開催されている。また、3月8日にDIAにてアジア・イスラム・アート・フォーラム主催で在デトロイト日本国総領事館片山和之総領事を名誉会長にお迎えして開催された、サムライ展オープニング・イベントでは、いすゞ自動車株式会社、イムラ・アメリカ株式会社、トヨタ紡織株式会社、豊田合成株式会社、株式会社日立製作所、プライスウォータハウス・クーパース株式会社、三井物産株式会社、デトロイト剣道場よりのご賛助をいただいた。こちらの収益はDIAにおける日本の文化と美術プログラムの発展に利用されることとなっている。