Wednesday, April 17, 2024

Lifescape(1): IntroductionLifescape(1):イントロダクション

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 皆様こんにちは。今月から記事を連載させていただくことになりました こあきバイヤーズドルフです。皆様のお役に立てる情報提供、また、皆様の疑問やご質問にも記事を通してお答えしていきたいと思っております。

 今日はクリニックの名称にした『Lifescape(※1)』についてお話ししたいと思います。皆さんは庭を造る時、デザインを考えたり、どこにどんなものを植えようかと頭を悩ませ試行錯誤されることと思います。その対象となる庭はベランダガーデンや屋上ガーデン、または、自然を生かした日本庭園など、環境によって異なるかもしれませんが、自身に与えられた空間の中で環境に合わせ、自分なりに計画を立て、デザインし、施工していくのだと思います。

 人生もいわば造園のようなものだと思いませんか?与えられた環境の中で、自分なりに試行錯誤しながら歩いていくものではないでしょうか。庭造りの計画を立てている時というのは、とても楽しくワクワクと気持ちが踊ります。それは、子供の頃に抱いた「将来何になろうかな?」とか、「将来×××になるぞ~」という気持ちと似ていますよね。また、庭というのは、造り終えたら完成というものではありません。その後のプロセスが一番大切で、それがなんとも大変なものです。後のプロセスにより、庭の姿というものが大きく左右されます。そう、人生も同じですよね。自分で描いてきた夢と現実に差が出てきて、こんなはずじゃなかったのに…と感じる日、もうダメだ…と途方にくれることもあるでしょう。枝が折れたり、雑草が生えたり、台風がきて花鉢が割れてしまったり…。そんな時あなたは庭の管理者として、しんどくてもその折れた枝を取り除いたり、割れた花鉢を見て悲しくなったりしながらも、粉々になったその花鉢を拾い集め掃除をし始めると思います。あなたの心も同じようなことが必要なのではないでしょうか。仕事や家庭での日々のストレスや、子供さんの巣立ち、大切な人との別れ等の思いがけない出来事により、心がくじけそうになったりすることがあるでしょう。庭の状況と同じく、心の中にもいろいろなことが起こるかと思います。体の傷とは違い、心は見えるわけではないのでついつい『心のケア』というものを怠りがちになってしまいますが、実は、『心のケア』こそが一番大切なのです。心が病んでいると身体にその症状が表れることもあります。

 母国を離れて海外に移住というのは、日々のストレスに加え、異文化ストレスというものも加わり、大変な心労が伴うものです。私達日本人は、つい、こんな風に弱音を吐いてはいけないとか、自分が弱いからこんなことになるんだなんて思ってしまいがちですが、“助けを求める”というのは、実は自分が弱いということではないのです。また、“人に悩みを打ち明ける”というのは、とても勇気がいることです。あなた自身が強いからこそ、求める勇気を持ち、話せるということなのです。

 カウンセリングの場というのは、お話をしていただくのにとても安全な場所です。守秘義務があり、外部に情報が漏れることはありませんし、あなたが話す内容に対し、批判、非難されることもありません。反対に、サポートを得られる場所です。人それぞれ個性があるように、同じような問題においても、答えは様々です。あなたに合った答えを見つけて出していくというのがカウンセリングのプロセスです。

 また、カウンセリングは、占いとは違いますが、使用目的としては似ているのではないでしょうか。手相占い、姓名判断、運勢占い、星占い等、どんなときに行きたくなりますか? 落ち込んでいる時、ストレスを感じていている時、自分の行き方に悩んでいる時、など、心が不安定な時が多いのではないかと思います。カウンリングでは、占いは行いませんが、カウンセリングに行き、いろいろと悩んでいることをお話されることにより、これからの人生が大いに開けていくことはあると思います。

 人生、山あり谷あり!楽あれば苦あり!!将来に不安を感じる時もあるでしょう。でも、あなた自身が人生の造園師であり、管理者なのですから、雑草を抜いたり、枝を拾ったりと庭の整備をして、あなたの庭に光と水が行きわたるようにするように、あなたの『Lifescape(人生+造園)』にもケアを施し、水をあげましょう。専門知識を持つ造園師による助言や手入れであなたの庭が見違えるほどよい状態になるように、心理的専門的知識を持つカウンセラーに『心のケア』のサポートをお依頼するのもひとつの方法でないでしょうか。もしあなたが悩みを抱えているのなら…、勇気を持ってカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

(※1)『Lifescape(人生+造園)』は『Landscape(造園)』という言葉をもじったものです。

執筆者紹介:こあきバイヤーズドルフ

こあきバイヤーズドルフ:メンタルヘルスカウンセラー、ライフコーチ、臨床ヒプノセラピスト。日本語・英語にて、様々なサービスを提供。 Lifescape Counseling LLC のオーナー。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

Lifescape Counseling LLC   (Tel) 734-237-3589

2240 Middlebelt Road Suite 217-2 Garden City MI 48135MARKETS

 皆様こんにちは。今月から記事を連載させていただくことになりました こあきバイヤーズドルフです。皆様のお役に立てる情報提供、また、皆様の疑問やご質問にも記事を通してお答えしていきたいと思っております。

 今日はクリニックの名称にした『Lifescape(※1)』についてお話ししたいと思います。皆さんは庭を造る時、デザインを考えたり、どこにどんなものを植えようかと頭を悩ませ試行錯誤されることと思います。その対象となる庭はベランダガーデンや屋上ガーデン、または、自然を生かした日本庭園など、環境によって異なるかもしれませんが、自身に与えられた空間の中で環境に合わせ、自分なりに計画を立て、デザインし、施工していくのだと思います。

 人生もいわば造園のようなものだと思いませんか?与えられた環境の中で、自分なりに試行錯誤しながら歩いていくものではないでしょうか。庭造りの計画を立てている時というのは、とても楽しくワクワクと気持ちが踊ります。それは、子供の頃に抱いた「将来何になろうかな?」とか、「将来×××になるぞ~」という気持ちと似ていますよね。また、庭というのは、造り終えたら完成というものではありません。その後のプロセスが一番大切で、それがなんとも大変なものです。後のプロセスにより、庭の姿というものが大きく左右されます。そう、人生も同じですよね。自分で描いてきた夢と現実に差が出てきて、こんなはずじゃなかったのに…と感じる日、もうダメだ…と途方にくれることもあるでしょう。枝が折れたり、雑草が生えたり、台風がきて花鉢が割れてしまったり…。そんな時あなたは庭の管理者として、しんどくてもその折れた枝を取り除いたり、割れた花鉢を見て悲しくなったりしながらも、粉々になったその花鉢を拾い集め掃除をし始めると思います。あなたの心も同じようなことが必要なのではないでしょうか。仕事や家庭での日々のストレスや、子供さんの巣立ち、大切な人との別れ等の思いがけない出来事により、心がくじけそうになったりすることがあるでしょう。庭の状況と同じく、心の中にもいろいろなことが起こるかと思います。体の傷とは違い、心は見えるわけではないのでついつい『心のケア』というものを怠りがちになってしまいますが、実は、『心のケア』こそが一番大切なのです。心が病んでいると身体にその症状が表れることもあります。

 母国を離れて海外に移住というのは、日々のストレスに加え、異文化ストレスというものも加わり、大変な心労が伴うものです。私達日本人は、つい、こんな風に弱音を吐いてはいけないとか、自分が弱いからこんなことになるんだなんて思ってしまいがちですが、“助けを求める”というのは、実は自分が弱いということではないのです。また、“人に悩みを打ち明ける”というのは、とても勇気がいることです。あなた自身が強いからこそ、求める勇気を持ち、話せるということなのです。

 カウンセリングの場というのは、お話をしていただくのにとても安全な場所です。守秘義務があり、外部に情報が漏れることはありませんし、あなたが話す内容に対し、批判、非難されることもありません。反対に、サポートを得られる場所です。人それぞれ個性があるように、同じような問題においても、答えは様々です。あなたに合った答えを見つけて出していくというのがカウンセリングのプロセスです。

 また、カウンセリングは、占いとは違いますが、使用目的としては似ているのではないでしょうか。手相占い、姓名判断、運勢占い、星占い等、どんなときに行きたくなりますか? 落ち込んでいる時、ストレスを感じていている時、自分の行き方に悩んでいる時、など、心が不安定な時が多いのではないかと思います。カウンリングでは、占いは行いませんが、カウンセリングに行き、いろいろと悩んでいることをお話されることにより、これからの人生が大いに開けていくことはあると思います。

 人生、山あり谷あり!楽あれば苦あり!!将来に不安を感じる時もあるでしょう。でも、あなた自身が人生の造園師であり、管理者なのですから、雑草を抜いたり、枝を拾ったりと庭の整備をして、あなたの庭に光と水が行きわたるようにするように、あなたの『Lifescape(人生+造園)』にもケアを施し、水をあげましょう。専門知識を持つ造園師による助言や手入れであなたの庭が見違えるほどよい状態になるように、心理的専門的知識を持つカウンセラーに『心のケア』のサポートをお依頼するのもひとつの方法でないでしょうか。もしあなたが悩みを抱えているのなら…、勇気を持ってカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

(※1)『Lifescape(人生+造園)』は『Landscape(造園)』という言葉をもじったものです。

執筆者紹介:こあきバイヤーズドルフ

こあきバイヤーズドルフ:メンタルヘルスカウンセラー、ライフコーチ、臨床ヒプノセラピスト。日本語・英語にて、様々なサービスを提供。 Lifescape Counseling LLC のオーナー。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

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毎年、ホリデープレゼントはどのようなものにしようかと悩まれる方も多いのではないでしょうか。今年のホリデープレゼントのアイデアとして、近年、流行している心の癒しグッズなどはいかがでしょうか。心の癒しグッズには様々なものがありますが、一般にストレス解消グッズと呼ばれているものを今回いくつかご紹介しましょう。

フィジットスピナー:今年アメリカで大ブームとなったストレス解消グッズ。フィジットスピナーとは、指や机上を使って、コマに似たような感じで高速度でクルクルと回転させることができるもの。

スクイシーボール:ストレスボールとも呼ばれる昔ながらのストレス解消グッズ。様々なタイプがありますが、多くのボールの中には、粘土やジェルのようなものが入っており、その中に入っているものをぐにゅぐにゅと押しつぶしたり、握りしめたりできるもの。

キューブ:さいころのような形をしており、あちこちに押しボタンやダイアルなどがついていて、それらを押したり、回したりすることができるもの。

メッシュマーブル:メッシュ生地の中にビー玉のようなものが入っていて、そのビー玉を動かしたり、メッシュ生地をひっぱったり、のばしたりできるもの。

タングル:くねくねした輪の形をしており、そのくねくねには、たくさんの継ぎ目があり、その継ぎ目を回転させ、自由自在に形を変形できるもの。

マグネット彫刻:小さなスチールボールが磁気台の上にたくさんのっており、それらをあらゆる形に創作できるというもの。

こんなものでストレスが解消できるのかという声が聞こえてきそうでが、これらのストレス解消グッズは老若男女問わずとても人気があり、今年大流行したフィジットスピナーなどは社会問題となるほどでした。このタイプのストレス解消グッズの人気の秘密のひとつは、仕事や学業など、なんらかの二つ以上の動作を並行、いわゆる〝ながら″に遊び感覚で、簡単にストレス解消ができることにあるようです。

その昔、ペンをカチカチとクリックを連続したり、ペン回しをした経験がある方も多いのではないでしょうか。思い返してみると、ペンをいじっていた時というのは、てもちぶたさ、なんとなく心がそわそわと落ち着かなかったときやイライラしていたときが多くなかったでしょうか。無意識に近い状態でペンをクリックする、回すことによって、集中力を高めることが出来たり、なんとなく、心が落ち着いたという記憶があるのではないでしょうか。

ペンをいじったり、または、その他、爪を噛んだり、貧乏ゆすりをするなどは、精神を安定させようとする自己調整の行為と言われています。私達人間というのはそわそわ、イライラすると自分の気持をなんとか落ち着かせようと、体が無意識のうちに反応してしまうことが多いものです。その人間の心身のつながりをうまく利用して開発されたものが、上記のようなタイプのストレス解消グッズです。

もうひとつのタイプのストレス解消グッズ、リラクゼーションに焦点を合わせたものもいくつかご紹介しましょう。

卓上噴水:自然の滝をイメージしたもの。様々なタイプのものがありますが、模型の石畳などの間を水が上から下に向かって流れていくもの。

禅ガーデン:その名の通り、ミニチュアの石庭のようなもの。小さな熊手のようなものを使って、ガーデンを整えるというもの。

カラーリングブック:いわゆる大人用色絵本。近年の流行グッズのひとつ。

サウンドスパ:雨音、鳥の声など、様々な自然環境を音にしたものが流れる白色雑音器。

アロマオイル:アロマオイルとは、植物の香りの成分を抽出したもの、精油。アロマオイルの散気装置なども販売され、今年大流行したグッズ。

マッサージ用品:あらゆるタイプがあるが、今年流行したものは、頭皮マッサージャーや足裏つぼマッサージ具。

前者のタイプのストレス解消グッズは、手などを忙しく動かすことにより、心のざわざわとうまく対応するというものでしたが、こちらのリラクゼーションを趣旨としたストレス解消グッズは、自分のざわついた心とは対照的なものに触れることにより、心を鎮めるというメカニズムです。かわいい子犬をみたり、柔らかいフワフワした物に触れるなどすると、とげとげしていた心がまるくなる経験をされたことはないでしょうか。このタイプのストレス解消グッズは、そんな私達の心の気質を生かしたものです。

一般に、ストレス解消グッズと呼ばれるものは、そわそわ、ざわざわした私達の心を落ち着かせてくれるだけでなく、他にも多くの有益な効果があると言われています。例えば、マインドフルネス瞑想のような効果、また、感情とつながりの脳の部分を刺激し、気分向上、また、うつな気分や不安感の低減にもつながるとされています。その他、手を動かすタイプのストレス解消グッズにおいては、体の血行をよくしてくれる効果があり、心だけでなく、筋肉のテンションをも緩和してくれるとされています。また、フィジットスピナーにおいては、注意欠如・多動性障害や自閉症にも効果があるとも言われています。

ホリデープレゼントのアイデアとして、今回、いくつか心の癒しグッズをご紹介しましたが、何がストレスとなるか、個人により様々なように、これらのストレス解消グッズがあらゆる人に効果的というわけではありません。例えば、ある人にとってはとても効果的だというグッズが、自分にとっては反対にストレス因になってしまうこともあるでしょうし、または、自分にはグッズものは向かないということもあるでしょう。

しかし、人生にストレスはつきものです。毎日のストレスをどのようにうまく交わしていけるかということにより、人生もバラ色にもいばら道ともなります。ゆえに、どのようなものが自分にとって、ストレス解消法となるか、いろいろなグッズを試してみたり、何らかのストレス解消となるアクティビティを試してみられたり、自分に合ったストレス解消法を見つけることはとても大切です。また、何をやってもストレスの改善が得られない場合やストレス解消するエネルギーも出てこない場合は、カウンセリングなどへ行ってみられるのもよいストレス対策でしょう。

今年のホリデープレゼント、何にしようかと悩まれているようなら、各個性に合わせた心の癒しグッズやサービスなどを贈られるのもよいのではないでしょうか。

皆様、よい年末年始をお過ごしくださいませ。

Lifescape Counseling LLC
www.lifescapecounselingllc.com
734-237-3589

こあきバイヤーズドルフ:Lifescape Counselingのオーナー、プロフェショナルメンタルヘルスカウンセラー。West Bloomfieldにて日本語で個人/カップル/グループカウンセリングを提供。お問い合わせは、お電話、又は、ウエブサイトをご利用ください。

Lifescape(13)Lifescape(13)

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今年もあと残りわずかとなりましたが、皆様の一年はどのようなものだったでしょうか?一年を振り返ってみると職場、また、プライベートを通して喜怒哀楽の入り交じった様々な出来事があり、それに伴う様々な心の声が聞こえたのではないでしょうか。

目標・目的から外れないように自分をうまく導いてくれる心の声が聞こえたこともあれば、自分のやる気をそいだり、恐怖を高まらせる心の声が聞こえたりすることもあったであろうし、また、不安や頭痛の種となる心の声が付きまとい眠れない夜が続いたこともあったのではないでしょうか。

今年一年を振り返り、そんな心の声にいつも付き合っている自分の心をいたわってあげたことはありましたか?「あ~、疲れた~」と足を休めるのに度々コーヒーブレイクをとりますよね。そんな風に心にも休憩をとってあげることは私達のメンタルヘルスにとりとても大切です。しかし、私達の多くが身体に休憩を与えることはあったけれど、心をいたわってあげることはなかったという一年ではなかったでしょうか。今回は、そんな心にコーヒーブレイクをというテーマでお話しましょう。

私達の心というのは良いことも悪いこともすべて起こったこと、感じたことを記録保管していくコンピューターのハードディスクのようなものです。ゆえに、私達の心の中というのはありとあらゆえる思考がインターネットのポップアップ広告のように、常にふつふつと浮かびあがるのが通常の状態ですが、時として、心の声のボリュームが大きすぎて、耳を塞ぎたくなることがあったり、心の声と会話を続ければ続けるほど、心の中にどんどんイライラ感が募ったり、心が沈んでいくのを感じたことはないでしょうか。

心の声というのは私達の意識下で発生するゆえ、それらの心の声を消し去ってしまう、または、注意を払わないということも無理難題です。なぜなら、心の声というのはやっかいで全く取り合わなければ、その量が倍になって自分に戻ってきてしまう仕組みになっているからです。でも、もしそんな心の声を自分で制御できる方法があれば、心がほっと一息つける時間を作ってあげられるのではないかと思いませんか?近年、アメリカでそんな心の声を制御する方法のひとつとしての〝マインドフルネス″というのがとても効果的だといわれています。

このマインドフルネスとは〝あるがまま″を精髄にし、一期一会、和敬清寂などの観念が織り込まれた日本人に馴染みの深い禅の教えをもとに形成されています。簡単にマインドフルネスとはどのようなものであるのかとまとめると、注意散漫になる私達の心を現在に意識を戻し、その現実、また、それに対する思考や感情をあるがままに受容し、心の安定性を高めてくれるというものです。この一行文を読んだだけではマインドフルネスが何かということはわかりにくいですよね。この文章を順に追ってマインドフルネスとは何か詳しく説明していきましょう。

誰かと会話中に返事を求められ、はっと我に返ることがあったり、仕事場まで無事に着いたけれど、家の車庫から車を出た後の記憶が全くないという経験が皆あるのではないでしょうか。こんな風に私達皆、物思いにふけたり、何かに没頭しすぎてしまい心ここにあらずということがあるものです。私達の多くが心がわさわさ、ざわざわした状態が続き、大切な今に心がないことが多く、大切な今を見逃してしまっていることが多いものです。マインドフルネスはそんな迷子になりがちな私達の心を今に戻し、一瞬一瞬過ぎ去るこの瞬間に心が集中できるよう私達の心をトレーニングしてくれます。

しかし、マインドフルネスは心の声を無視するということではありません。逆にしっかり今自分がどんなことを思い、感じているのかなどそっくりそのまま受け止めてあげるということです。この〝あるがままに受容″とは、心の中に様々な心の声が流れていく様子をそのまま観察するということです。子供の頃、ボーっとしながら青空の中で流れていく雲を見ていたことはありませんか?それと似ている感じです。マインドフルネスとは自分の心の中に起こるすべての心の声をしっかり思いやりを持って聴いてあげるということです。私達誰もが自分の話を誰も聴いてくれなかったら、理解してくれなかったら、とても悲しい気持ちになりますよね。自分の心の声にも同じような思いやりを持つことが必要です。

また一方、私達の心というのは、シンプルに話を〝聴く″ということがとても苦手で、常に物事を「あーだーこーだ」と抑制、分析、評価、批評する傾向にあります。マインドフルネスはそんな心に自分が体験するあらゆることに注意を向けつつも、いっさいの解釈や判断をしないで、注意深く観察するということを教えてくれます。人間の心というのは何事においてもその意味を探し求めたがるものです。特に、つじつまが合わないことや悲惨なことが起こるとどうしても心が不安になってしまい、「あーでもない、こーでもない」と分析、批評を続けてしまうものです。しかし、そんな風に心が心の声に固視した状態を続けてしまうと心がどんどん緊迫し、慢性的な心の健康問題を引き起こしてしまうことにもなりかねません。

残念なことに人生には納得のいかないことや不幸なことが起こるものです。そんな時もその不安な心の声から逃げるのではなく、また、その声に対して、何かをしようというのではなく、あるがままに受けとめ、思いやりを持って自分の心の声に耳を傾けてあげることは私達の心の健康にとりとても大切です。マインドフルネスはつい曇りがちな心の目を今に向け、大きく見開いてくれます。私達の心の安定を保つひとつの方法として、マインドフルネスの心の健康エクササイズに取り組んでみられるのもよいのではないでしょうか。

“Yesterday is history, tomorrow is a mystery, but today is a gift… that’s why they call it the present”というEleanor Rooseveltの言葉があります。あいにく、人間には過去を変えることもこれから起こりうることを確実に予想する力もありません。私達の人生とは今この瞬間しかありません。私達にできることは今自分に起こっている何事かに対し、どのように対処していくかということではないでしょうか。また、今に意識を向けることにより、明瞭な思考力や決断力も引き出され、常に充実した人生を送れるというものではないでしょうか。「もうすぐ今年も終わりか~」と思うといろいろな意味で心に焦りを感じる時期です。そんな時は、意識的に心を今に戻してあげてみてはいかがでしょうか。

寒気がいよいよ厳しく、年の瀬も押し迫ってまいりましたが、皆様にとり、心静かなピースフルな年末年始でありますように。今年一年、お付き合いいただき、ありがとうございました。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

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108 N. Center Suite 204, Northville, MI 48167

今年もあと残りわずかとなりましたが、皆様の一年はどのようなものだったでしょうか?一年を振り返ってみると職場、また、プライベートを通して喜怒哀楽の入り交じった様々な出来事があり、それに伴う様々な心の声が聞こえたのではないでしょうか。

目標・目的から外れないように自分をうまく導いてくれる心の声が聞こえたこともあれば、自分のやる気をそいだり、恐怖を高まらせる心の声が聞こえたりすることもあったであろうし、また、不安や頭痛の種となる心の声が付きまとい眠れない夜が続いたこともあったのではないでしょうか。

今年一年を振り返り、そんな心の声にいつも付き合っている自分の心をいたわってあげたことはありましたか?「あ~、疲れた~」と足を休めるのに度々コーヒーブレイクをとりますよね。そんな風に心にも休憩をとってあげることは私達のメンタルヘルスにとりとても大切です。しかし、私達の多くが身体に休憩を与えることはあったけれど、心をいたわってあげることはなかったという一年ではなかったでしょうか。今回は、そんな心にコーヒーブレイクをというテーマでお話しましょう。

私達の心というのは良いことも悪いこともすべて起こったこと、感じたことを記録保管していくコンピューターのハードディスクのようなものです。ゆえに、私達の心の中というのはありとあらゆえる思考がインターネットのポップアップ広告のように、常にふつふつと浮かびあがるのが通常の状態ですが、時として、心の声のボリュームが大きすぎて、耳を塞ぎたくなることがあったり、心の声と会話を続ければ続けるほど、心の中にどんどんイライラ感が募ったり、心が沈んでいくのを感じたことはないでしょうか。

心の声というのは私達の意識下で発生するゆえ、それらの心の声を消し去ってしまう、または、注意を払わないということも無理難題です。なぜなら、心の声というのはやっかいで全く取り合わなければ、その量が倍になって自分に戻ってきてしまう仕組みになっているからです。でも、もしそんな心の声を自分で制御できる方法があれば、心がほっと一息つける時間を作ってあげられるのではないかと思いませんか?近年、アメリカでそんな心の声を制御する方法のひとつとしての〝マインドフルネス″というのがとても効果的だといわれています。

このマインドフルネスとは〝あるがまま″を精髄にし、一期一会、和敬清寂などの観念が織り込まれた日本人に馴染みの深い禅の教えをもとに形成されています。簡単にマインドフルネスとはどのようなものであるのかとまとめると、注意散漫になる私達の心を現在に意識を戻し、その現実、また、それに対する思考や感情をあるがままに受容し、心の安定性を高めてくれるというものです。この一行文を読んだだけではマインドフルネスが何かということはわかりにくいですよね。この文章を順に追ってマインドフルネスとは何か詳しく説明していきましょう。

誰かと会話中に返事を求められ、はっと我に返ることがあったり、仕事場まで無事に着いたけれど、家の車庫から車を出た後の記憶が全くないという経験が皆あるのではないでしょうか。こんな風に私達皆、物思いにふけたり、何かに没頭しすぎてしまい心ここにあらずということがあるものです。私達の多くが心がわさわさ、ざわざわした状態が続き、大切な今に心がないことが多く、大切な今を見逃してしまっていることが多いものです。マインドフルネスはそんな迷子になりがちな私達の心を今に戻し、一瞬一瞬過ぎ去るこの瞬間に心が集中できるよう私達の心をトレーニングしてくれます。

しかし、マインドフルネスは心の声を無視するということではありません。逆にしっかり今自分がどんなことを思い、感じているのかなどそっくりそのまま受け止めてあげるということです。この〝あるがままに受容″とは、心の中に様々な心の声が流れていく様子をそのまま観察するということです。子供の頃、ボーっとしながら青空の中で流れていく雲を見ていたことはありませんか?それと似ている感じです。マインドフルネスとは自分の心の中に起こるすべての心の声をしっかり思いやりを持って聴いてあげるということです。私達誰もが自分の話を誰も聴いてくれなかったら、理解してくれなかったら、とても悲しい気持ちになりますよね。自分の心の声にも同じような思いやりを持つことが必要です。

また一方、私達の心というのは、シンプルに話を〝聴く″ということがとても苦手で、常に物事を「あーだーこーだ」と抑制、分析、評価、批評する傾向にあります。マインドフルネスはそんな心に自分が体験するあらゆることに注意を向けつつも、いっさいの解釈や判断をしないで、注意深く観察するということを教えてくれます。人間の心というのは何事においてもその意味を探し求めたがるものです。特に、つじつまが合わないことや悲惨なことが起こるとどうしても心が不安になってしまい、「あーでもない、こーでもない」と分析、批評を続けてしまうものです。しかし、そんな風に心が心の声に固視した状態を続けてしまうと心がどんどん緊迫し、慢性的な心の健康問題を引き起こしてしまうことにもなりかねません。

残念なことに人生には納得のいかないことや不幸なことが起こるものです。そんな時もその不安な心の声から逃げるのではなく、また、その声に対して、何かをしようというのではなく、あるがままに受けとめ、思いやりを持って自分の心の声に耳を傾けてあげることは私達の心の健康にとりとても大切です。マインドフルネスはつい曇りがちな心の目を今に向け、大きく見開いてくれます。私達の心の安定を保つひとつの方法として、マインドフルネスの心の健康エクササイズに取り組んでみられるのもよいのではないでしょうか。

“Yesterday is history, tomorrow is a mystery, but today is a gift… that’s why they call it the present”というEleanor Rooseveltの言葉があります。あいにく、人間には過去を変えることもこれから起こりうることを確実に予想する力もありません。私達の人生とは今この瞬間しかありません。私達にできることは今自分に起こっている何事かに対し、どのように対処していくかということではないでしょうか。また、今に意識を向けることにより、明瞭な思考力や決断力も引き出され、常に充実した人生を送れるというものではないでしょうか。「もうすぐ今年も終わりか~」と思うといろいろな意味で心に焦りを感じる時期です。そんな時は、意識的に心を今に戻してあげてみてはいかがでしょうか。

寒気がいよいよ厳しく、年の瀬も押し迫ってまいりましたが、皆様にとり、心静かなピースフルな年末年始でありますように。今年一年、お付き合いいただき、ありがとうございました。

こあきバイヤーズドルフ

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草や木の緑も日増しに深くなり、清々しい青空に新緑が美しい頃となりました。日中は汗ばむぐらいの陽気となり、初夏の訪れを感じさせます。日ごとに日中時間も長くなり、外出が楽しくなる季節ではないでしょうか。また、夏休みも間近に控え、これからの時期、各地で様々な催しものが多く開催され、なんらかのエンターテインメントに足を運ばれる機会も増えることではないでしょうか。

何か良いもの、自分の興味のあるものを見て歩くのは心の肥やしになるものです。例えば、アートがお好きな方は様々な創造的な作品を見て歩くことにより、自分の作品への更なるアイデアが浮かんできたり、野球やサッカーなどスポーツ観戦のお好きな方は様々なゲームに出向き、応援、白熱したりすることにより、気分をリフレッシュすることができたりなど、エンターテインメントを楽しむことは私達の心を朗らかにしてくれます。

また、時として、エンターテインメントの鑑賞を通して、感極まる、また、感慨無量になることもあるのではないでしょうか。感動で胸がいっぱいになるという感覚はなんとも言葉では表せられないものですが、なんらかの力が心の奥底にみなぎっているような感覚があるものではないでしょうか。なんだか心の中がうずうずし、何かがしたくてたまらないような気分ではないでしょうか。今回はそんな感動に携わるエネルギーについてお話ししましょう。

私達の心はなにがしかの喜びや感動を覚えるとポジティブなエネルギーがふつふつと心の奥底から生まれだします。また、魂を揺さぶられるような大きな感動を経験するとそのエネルギーは更に強力なものとなり、私達は精神的高揚なるものを体験します。精神的高揚とはとてもパワフルな感情的エネルギーです。私達の心に多大な意欲・モティベーションなるものをもたらせてくれるものです。

しかし、精神的高揚により生じるエネルギーはとても驚異的なものではあるけれど、具合的なものではなく、〝何か″を探求したい思い、〝何か″に挑戦したいなどという漠然とした大きなエネルギーの塊として存在します。ゆえに、なんだか心の中がうずうずするとか、出口を探し求めている大きな何かを感じるけれど、どうしてよいかわからない気分になるわけです。

また、精神的高揚によるエネルギーは短命で、そのまま名もつけず、無形・不定義のまま放置して置くとあっという間に消散してしまうという霧のようなエネルギーでもあります。更に、〝何か″を始めたいけれど、その〝何か″がわからないと、〝何か″やりたいことが見つかるまで、と、この感情的エネルギーの種を引き出しの中にしまってしまえば、引き出しを開けた頃にはこのエネルギーの種は跡形もなく消失してしまいます。

ゆえに、この未知の可能性を秘めたエネルギーの種を植えてあげなければ、感動を受けた後に感じるうずうず感の芽が出ることもありません。また、意欲・モティベーションという芽が出たところで、光や水、肥料などをうまく行きわたるよう適切なケアを施してあげなければ、折角の意欲、また、モティベーションも枯れてなくなってしまいます。

何もないところから、自らやる気を奮い起こすというのはとても大変な作業です。ゆえに、精神的高揚という強力なエネルギーから自然と沸き起こる意欲・モティベーションを利用しないのはなんとも勿体ない話です。でも実際にこの漠然としたエネルギーの見える化、顕在化をどのように行っていけばよいのでしょうか。パワフルであるけれど、壊れやすく短命であるというこのエネルギーの性質を理解するならば、まず、どんな些細なことでもよいのでこの感情的エネルギーを即座に制御してしまう、自分に張り付けてしまうことが大切です。

例えば、感動的なコンサートからの帰り道、有り余るようなエネルギーを心に感じるゆえか、何かをせずにはいられなくなり、「よ~し、とりあえず、明日から毎日早起きするぞ!」ということにし、就寝しました。昨夜のコンサートの疲れもあってか、今朝は少し寝坊をしてしまいましたが、心を切り替えて、楽しい気分で寝起きできるようにと新しいパジャマ、ベッドシーツ、目覚まし時計などを購入しに出かけます。その後、様々な早起きに役立つことを試み、早起きの習慣が成立しました。そのうち、朝の時間に余裕ができたのでと仕事に行く前に苦手だったエクササイズを開始することにしました。

まず、何かの教室に登録してみようとヨガクラスを始めました。なんだか自分には少し物足りないと、ヨガは辞め、自転車に乗ることしました。会社までそれほど遠くもないので、自転車通勤を開始しました。そのうち、サイクリングの仲間もでき、また、スポーツをする楽しみも覚え、他のスポーツにも興味を持ち始めました。夜更かしをしなく

なったせいか、夜食も少なくなり、スリムな体形となり、また、病気がちだったはずが

いつの間にかあまり風邪もひかなくなりました。体の調子がよいと心も軽快となり、

また、仲間の誘いもあり、次は水泳やマラソンも始めることにし、数年後にはトライアスロンに挑戦することとなりました。

上記はたとえ話ではあるけれど、コンサートにより得た漠然とした感情的エネルギーに「早起きする」という名をつけ、早起きに役立つ様々な方法を試みるという実際の行動へと転換し、うまくエネルギーが生き続けている様子が見られますでしょうか。よくある失敗例として、心の中に感じるエネルギー量がとても巨大であるゆえ、何か特別大きなことをしなければという思いにかられ、足踏みをしてしまうことです。

この例にあるように最初どのようなものに感情的エネルギーを投資するかということはあまり重要ではなく、まず、そのエネルギーを即座に行動へと転換することが意欲・モティベーションエネルギーを継続していける鍵となります。また、うまく意欲・モティベーションにケアを施し、このエネルギーの木に花や実をつけてあげることができたならば、この意欲・モティベーションがどんどん広がりを持ち出し、「早起き」→「健康」→

「トライアスロン」へとどんどん大きなものへと変容していくという波及効果までを呼び起こしてくれるでしょう。

感動は私達の心のエネルギー源のひとつとなります。また、感動は私達の心に潜んでいる意欲・モティベーションを活性化してくれます。この大きな感情エネルギーを上手に転換していくことを心がけることで自分が本当にやりたいことの発見、自分の夢の達成へとつながっていくことも可能となるのではないでしょうか。最近、意欲・モティベーションが欠落しているかもという方、しばらくレジャーにも出かける暇もなかったなと心当たりのある方、今夏、ひさしぶりにお好きなエンターテインメントに足を運ばれて心のエネルギーの充電をなさってはいかがでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

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lifescape(29)

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人生にストレスはつきものです。また、現代はストレス社会とも呼ばれ、何らかのストレスに絶えず悩まされている方も多いのではないでしょうか。現代社会を上手に生きていくためには、ストレスマネージメントというのものがこれまでになく、より大切な時代ではないでしょうか。今回は、ストレスに負けない生き方についてお話しましょう。

ストレスに負けないとは、どういうことなのでしょうか。負けない=頑張る、または、=忍耐力を養うなどと解釈しがちですが、頑張りや忍耐力というものには、誰しも限界があるもので、それだけでは、もし自分の許容範囲を超えるストレスや解決できない問題に出くわしたときには、へこんでしまいます。ストレスに負けないとは、いかにうまくストレスと付き合っていけるかということではないでしょうか。では、それは、具体的にどのようなことなのでしょうか。例えを使って、ここで一緒に考えていきましょう。

あなたは風邪をよくひいてしまう体質だとしましょう。ある日、あなたはあまり風邪をひかないようになりたいと、体質改善することに決めます。あなたは、どのようなことに取り組むことにするでしょうか。風邪に負けないようにと、たくさんの風邪菌に自分をさらし、自身が風邪菌になじむまでと頑張り続ける、風邪菌との我慢大会を続けるなんてことを行うでしょうか。たぶん、あなたは、風邪のシーズンが近づいてくれば、手洗い、うがいを心がけたり、少し体調が優れないときは早めに体を休めたりと、なんらかの予防に努めるのではないでしょうか。また、風邪への抵抗力を高めるために、普段より、規則正しい食事を取るよう心掛けたり、適度な運動をしたりと、心身のリズムを整え、体の免疫力を高めることに努めるのではないでしょうか。

ストレスの場合にも風邪への対応と似たような作業が必要です。ストレスに負けないとは、ストレスへの抵抗力を高めることであり、言い換えれば、それは、どのような状況にもうまく適応できる能力、常に自己の心のバランスをうまく保つことができる能力を向上することです。ストレスへの抵抗力を高めるには、リジリエンス(弾性、回復力)と呼ばれるものを高めることが大切です。

リジリエンスの主な要素として、前向きな姿勢や思考、問題解決能力、豊かなユーモア、感情を調節する能力などがあります。それらの要素を高める努力することにより、ストレスに負けない力が高まると言われています。ゆえに、例えば、自分が後ろ向きな思考傾向にあるというならば、前向きな思考になれるような訓練することが大切でしょう。また、助けを求めるということが苦手で、ほんの小さなストレスだったものが抱えきれないほど大きなものとしてしまう傾向にあるならば、専門家と話をしたりと、その理由の探究をするなどの作業を行うことがリジリエンスを高めることへとつながっていくでしょう。

しかし、リジリエンスがあれば、ストレスがなくなる、また、ストレスをストレスと感じなくなるわけではありません。ただ、どのような問題にぶつかったとしても、それらを乗り越える力、また、問題を挑戦の機会、飛躍するチャンスに恵まれたなどと解釈できる力を備えられるようになるということです。

人生には様々な試練や予期していないことが次々と起こるものです。それらすべてを頑張りや忍耐力だけで乗り越えようとしても、ストレスになる要素は次から次へとやってくるわけですから、それでは、いくら山を登っても登っても頂上につかない状態と同じで、いつか力が尽きてしまいます。効率的なストレス対応法とは、リジリエンスを高めること、ストレスをストレスと解釈しない力、いわば、ストレスを自分の人生を生きる上でのポジテイブなエネルギーに変換できるようになることではないでしょうか。ホロコーストの時代にアウシュビッツ強制収容所に送られたVictor Frankl氏の言葉で、“Everything can be taken from a man but the last of the human freedoms – to choose one’s attitude in any given set of circumstances, to choose one’s own way.”というものがあります。

私達は人生に起こることをコントロールすることはできませんが、それらをどのように解釈するか、また、その経験をどのように活かすかは自分しだいなのではないでしょうか。

では、最後にストレスに負けない度をチェックしてみましょう。

  • 自分は他人より劣っていると思う。
  • 信じられる人があまりいない。
  • 休養やリフレッシュする時間を持つことが少ない。
  • 不満や怒りを感じることが多い。
  • 失敗を気にしてしまう。
  • 悲観的、後ろ向きに解釈することが多い。
  • うまくいかないと感じることが多い。
  • 感情的になりやすい。
  • 批判的であることが多い。
  • 人に何か言われたことをいつまでも覚えている。
  • 嫌なことをひきづってしまう。
  • 不安を感じやすい。
  • 人に頼ることが苦手。

*上記の項目にYESが多い方は要注意です。

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Lifescape(18)

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「イライラする!」

何事に対してもイライラする、そんな日が誰にもあるものです。物事が自分の思い通りにいっていない日や体調が不調である日など、周りからのちょっとした言葉や些細な出来事に敏感に反応してしまい、イライラや怒りを感じやすくなることがあるものです。

例えば、渋滞に巻き込まれた、列に並んでいたら割り込みをされた、汚れたお皿が流しにおきっぱなしにしてあった、子供が言うことをきいてくれない、休みをとったら皮肉をいわれた、夜遅くに勧誘電話があった、近所の人がうるさいなど、自分の価値観と合わないことや自分が納得ができないことが起こると不快感を感じるのは自然なことです。

しかし、イライラして得することはあまりないものです。今回は「イライラする!」そんなときに誰もが瞬時に、または、簡単にできるイライラ解消法というのをご紹介しましょう。

生活のリズムを整えましょう。

最近、忙しくって生活のリズムがくるってしまっているということはありませんか?生活のリズムを整えるだけでも心の悩みが解決できると言われているほど、規則正しい生活を送る心がけをすることはとても大切です。規則正しい生活により、精神の安定、エネルギーレベルの維持、ストレスからの心のリセットを行うことができます。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を行うなどの生活のバランスの改善が精神的バランスの改善にもつながるとされています。

些細なことに目くじらをたてない、やきもきしない。

後で考えてみるとそれほど怒りを感じることのことでもなかった事柄において、イライラして配偶者や家族と衝突してしまったというような経験が誰にもあるのではないでしょうか。そんなとき、キレてしまう前に、自己チェックをしてみましょう。これは死活に関わる問題であるのか、イライラして自分/相手の一日を台無しにする価値があるほどのことであるのか、または、自分は相手の行動に対し、勝手な動機というものを付け加えてしまい、必要以上に腹立たしく感じていないだろうかなど。

あるものを数えてみましょう。

特に、気持ちが沈みがちになっているとき、イライラしているときなどは、「あなたには何々があるじゃない」なんて言われたところで更にイライラが募ってしまうばかりですが、そんなときほど、ありがたく思えること、感謝できること、自分が幸せだと感じられることを数えてみることが大切になるのではないでしょうか。「家がある」、「健康がある」、「家族がある」など今の自分に恵まれているものを数えてみましょう。イライラした出来事に関しての見方が変わることもあるのではないでしょうか。

深呼吸しましょう。

イラっとしてその瞬間の気持ちに流されてしまい、後に後悔する行動をとってしまうことがあるものです。イラっとしたら、まず、一息、行動を起こす前に深呼吸をしてみましょう。一息つくことにより、イライラ感により偏狭していた視野が広がり、そのイラっとする理由になった出来事に対し、冷静に対応できる機会を生み出すことができるのではないでしょうか。

基本的にイライラや怒りを感じやすくなる時というのは心に疲れが溜まっていることが多いものです。心に疲れが溜まっているとやはりさらりと流せるものも流せなくなってしまうものです。心に疲れが溜まる=体内のストレスホルモンの増加となります。ゆえに、ストレスホルモンが増加しずぎれば、心身のバランスも崩れてしまいます。

イライラ感というのは心の疲れの症状のあらわれであり、イライラ度が増すというのは心の不調が進行しているというお知らせ信号です。最近笑顔が少なくなったとか、笑うことが少なくなってしまったなど、時々、自分の心の疲れチェックしてあげることもとても大切なイライラ感を進行させない対策となるでしょう。

イライラすると一言でいってもいろいろなイライラがありますが、イライラ感、焦燥感というのものが度を過ぎてしまっている場合は注意を払う必要があります。下記のようなイライラ感に悩まされてるという方はありませんか?

  • 以前に比べてイライラしやすくなった。
  • 気が付いたらいつもイライラしている自分がいる。
  • どうにもならならい憤りを感じる。
  • イライラ感を抑えるためにお酒を飲む、または、何かを食する。
  • 毎日のようにイライラを感じる。
  • 常に神経がピリピリした状態で眠れない。
  • 行き詰まりを感じるイライラが続く。
  • 何をしていてもイライラ感から解消されない。
  • 漠然とした不安を感じ、なんだかイライラする。
  • イライラ感を抑えることができない。
  • 理由もないのにイライラしてしょうがない。
  • 常になにかに急かされている感じがし、キレてしまうことが多い。
  • 仲のよい友達に対しても不機嫌な態度で対応してしまうことが多い。
  • イライラ感のため、周囲の人との摩擦がたえない。
  • 周りから最近怒りっぽいねと言われる。

上記のようなタイプのイライラに悩まされている場合、なんらかの心理的疾患を抱えていることが多くみられるでしょう。

こあきバイヤーズドルフ

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Lifescape(21)

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まだまだ寒い日のあるミシガンですがそんなミシガンにもようやく春の兆しが見え隠れし始めました。あちらこちらで木々に芽が吹き出し、草々も萌え出し、柔らかい日差しの中に春の息吹を感じられるようになりました。

ミシガンに住んでいると、この時期〝生″というものがとてもまぶしく感じられます。様々な植物や生きものたちが一斉に息を吹き返し、その命が活動的に成り始める姿を見ていると、命の尊さというのものに気づかされます。また、その尊さや儚さゆえに、無常を感じることもあるものです。特に最近、身近に死を体験された方は瑞々しい命が満たされる春がとても痛々しく感じられることではないでしょうか。

「命あるものには死がある」と気づかされるのは心地のよいものではありません。死と聞くだけでもなんだか心の中に不安な思いや戸惑い感が生じるという方が意外と多いのではないでしょうか。今回は最近、身近に死を体験された方に焦点をあてながら、死に関する思いとどのようにつきあっていくかをテーマにお話ししましょう。

大切な人を亡くすというのは本当に心身共に打ちのめされ、なんともいえない気持ちになるものです。悲しみはもちろんのこと、絶望感や孤独感など様々な感情がとめどなく溢れてくるものです。どうしてこんなことになってしまったのかという口惜しさや怒り、どうしても納得いかない無念な思いなどの心の葛藤や痛みにどのように対応していけばよいのか困惑してしまいうものです。

誰の優しい言葉も慰めにならず、目の前でまるですべての夢や希望が粉々に崩れ落ちてしまったように感じてしまったり、まるで人生が終わってしまったかのように思えてしまうこともあるのではないでしょうか。とにかく気持ちが重く、何をするのも億劫に感じられるなど、大切な人を失うとしばらく意気消沈してしまうものです。

また、どんなに素晴らしい家族や友人が周りにいたとしても、その亡くなってしまった人との関係は置き換えることができない、二度とない関係であるため、虚無感に襲われるものです。更に、最近体験したその喪失がある心の傷と連結してしまうことがあったり、過去のとても悲嘆な喪失経験を呼び起こすこととなってしまったりと気持ちが複雑化してしまうことも起こりかねるでしょう。

喪失経験をすると多かれ少なかれ、残されたものは心の状態が変化してゆく悲嘆のプロセス(グリーフワーク)なるものを経ていきます。悲嘆プロセスを歩むのは自然なことですが、心身ともにとてもエネルギーを消耗する作業です。また、グリーフワークというのはとても個人差があります。人それぞれ亡くなった方との関係も異なるでしょうし、また、各喪失の持つ意味というのも異なることでしょう。ゆえに、今回の喪失に対する悲嘆プロセスは前回の喪失の時と全く異なる体験をされる方も多いのではないでしょうか。

個人により様々ですが、各喪失に終幕感を抱けるようになるまでとても時間がかかるものです。なぜなら、グリーフワークというのは大切な人を失った悲しみからの克服だけではなく、今までの自分の人生を振り返るという作業が生じたり、自分のアイデンティティなるものの再定義を強いられることがあるゆえです。

また、自分の意思ではなくとも大切な人を失ったことにより、自分の在り方、また、様々な状況を変えざるを得なくなることもあります。その作業過程は長期に及ぶ作業となるであろうし、とても四苦八苦な道のりとなることでしょう。更に、グリーフワークの過程で大切な人を亡くした悲しみの中に隠れている問題が見つかることもあり、それらの問題に取り組む必要性が生じることもあるでしょう。その他、死というものへの漠然とした恐れとの対面、または、生きるという意味の探求など存在論的な問いに直面してしまうケースもあるでしょう。

喪失に終幕感を抱くには、どこかでその喪失について話すこと、自分の持つ様々な気持ちと向うこと、その気持ちや思いを認識して受けとめてあげることなどの作業がとても大切となります。そのようなグリーフワークを行うことにより、少しづつ混乱した心の整理をしていくことができ、また、喪失の痛みや苦しみというのも常にヒリヒリ痛む状態ではなく、形を変えていくことが可能となるでしょう。

アメリカではホスピスを通してグリーフカウンセリングを提供されることが多くあるかと思います。また、アメリカでは、個人、又は、グループグリーフカウンセリングというものも各地に数多く所在します。グリーフワークはもちろん個人で行うことができますが、悲嘆プロセスが複雑化しないよう、専門家の知識・サポートとともに安心して様々な思いを表現できる場、カウンセリングなどをご利用なされながら、自分を再生してあげることもよいのではないでしょうか。また、グループカウンセリングの場合、同じ境遇の人と思いを分かち合うという機会も得られます。

命溢れる春、その朗らかさや快活さとは裏腹に春というのは何かと心身の調子を崩しやすい時期です。ご自愛くださいませ。

こあきバイヤーズドルフ

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lifescape(24)

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まだまだ暑い日もありますが、朝夕は肌寒いことが多くなり、秋を感じる頃となりました。これから日増しに木々も色づいてゆき、紅葉の美しい季節となりますが、ともに心寂しく感じる季節でもないでしょうか。

また、これから長い冬を向かえるミシガンにおいては心の不調を訴える方が多くなる時期でもあります。今回は、秋から冬にかけて多くみられる心の不調のひとつ、冬期うつ病と呼ばれるものについてお話ししましょう。

通称、冬期うつ病、その名の通り、春や夏は問題がないけれど、冬が近づくにつれ、元気がなくなる、気分の落ち込みなどのうつ病の症状が現れるというものです。冬期のみうつ病になるということで一般に冬期うつ病と呼ばれているようですが、正式には大うつ病性障害、季節パターン(旧:季節性情動障害)という名称があり、冬と限らず、ある一定の季節にだけうつ病の症状が現れるものを指します。

冬期うつ病の原因は定かではありませんが、日照時間が短くなることによりセロトニンやメラトニンのバランスがくずれてしまうことが原因であるのではないかと言われています。冬期うつ病はそのうつの症状が現れるのが冬、または、一定の期間だけであるゆえに少し我慢すれば大丈夫と軽視しがちですが、冬期うつ病は大うつ病のひとつのタイプであるだけに放置しておくことは適切でなく、なんらかの対応を施すことがとても大切となります。

では、大うつ病とはどのようなものでしょうか。理解なさっている方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、うつ病という言葉に触れる機会は多くあるけれど、よくご存じないという方も意外に多いように思いますのでここでうつ病とはなにかということを一緒に見ていきたいと思います。

多くの方がうつ病と聞くと最初に思い浮かぶ言葉が「気分が落ち込むこと」ではないでしょうか。では、実際に気分が落ち込むこととはどういうことなのでしょうか。気分が落ち込むとは悲しいとか虚しいとかへこむなど何らか気分が良くない状態です。しかし、気分が落ち込むこと自体は私達人間が感じる自然な気持ちのひとつであり、うつ病ではありません。

何か嫌なことがあり、数日ほど気分が沈むことは私達誰もが体験することです。でもその場合、気分が1日中沈んだままの状態であったり、数か月してもそのことが頭から離れないということはありません。また、理由もなく心が沈むこともなければ、長期に及び、落ち込む状態が続くということはありません。

また、通常の気分の落ち込みの場合、自分の人生全貌が色あせて見えるようなことは起こらないでしょう。あくまで落ち込みは喜怒哀楽の哀の範囲での体験でしょう。自分の人生の一部に哀があるというだけで自分の人生全貌が哀色には染まりません。私達が日常経体験する落ち込みとは、なんだか今日は気分が乗らない、なんとなくやる気が起きないなど、物事を面倒だと感じる程度で常に何事に対してもという事はありません。

しかし、うつ病の気分の落ち込みは私達が日常体験する気分の落ち込みとは、その深さ、辛さ、継続性などが異なります。うつの状態になると悲しいという気持ちが蔓延し、基本的に毎日のように元気が出ない状態となり、気力減退というものが自己の全般的に及んでしまいます。

ゆえに、喜怒哀楽の喜と楽を心から感じられることが少なくなり、例えば、今まで生きがいを感じていたことや楽しんでやったいたことさえもなんとも気分が乗らなくなってしまったり、また、なんとなくいつも体もだるく、どれだけ寝ても疲れが取れない状態であったり、疲れているのにあまり眠れないということが生じます。

思考においてもうつ状態になると歪みが発生します。思考全般において悲観的となり、何か良くないことがあるとそこに心が固視してしまい、いつまでもくよくよそのことを考え込んでしまったり、また、過去の失敗や失望などに心がとらわれたままとなり、自分は失格者であるとか自分のどこかがおかしいに違いないと感情的に決めつける傾向となります。

また、自己に対し、とても批判的となり、自分を責めることも多く、自分は価値がない人間であるように思えてしまったり、また、人の言葉や行動においても否定的に解釈してしまいがちで、自分は愛されない人間であるとか、どうして自分は幸せになれないのかなどと思いを巡らすことも多くなり、絶望感や無力感に襲われることも多々みられます。

うつ状態の思考というのは、柔軟性に欠け、ひとつのことだけを例にとって、こうだと決めつける傾向にあります。また、全般に壊滅的で極端な思考になりがちなゆえ、更に悲しみも深く辛いものとなり、もうこんなに苦しいなら、死んだほうがまし、死んでしまいたいという思いにとらわれるのもうつ病の特徴のひとつです。

この他にも様々なうつ病の症状がありますが、上記の事柄に自分が当てはまるかもと思うようなら、あなたの今の気分の落ち込みは通常範囲を超えているかもしれないというひとつの目安となるでしょう。うつ病というのは、特別な人だけがかかるものではありません。誰もが同じようにうつ病なるになる可能性を持っています。また、うつ病というのはしばらく我慢すれば、放置しておけば、治るというものではありません。

どのような病においてもですが、初期段階に何らかの対応を施すことはとても大切です。自分自身では自分のこの気分の落ち込みは通常範囲であるのかそれ以上であるのかということは判断がなかなかつきにくいものです。最近、まあいいかと物事を流せないことが多い、人生が楽しくないと思えることがある、また、友人からカウンセリングにでも行った方がよいのではと勧められるなどという方は一度専門家に会ってみられるとよいでしょう。

こあきバイヤーズドルフ

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lifescape(27)

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4月は暖かい陽気とともに足取りも軽くなる反面、何かとストレスが溜まりやすい時期です。あまり頑張りすぎて、燃え尽き症候群にならないよう意識的にご自身のストレスバロメーターを確認することが大切な時期ではないでしょうか。今回は燃え尽き症候群ついてお話しましょう。

燃え尽き症候群とは、自分の許容範囲以上のストレス、又は、長期に及ぶストレスより、情緒的、精神的、身体的に消耗してしまった状態をいいます。自分の限界を超えるストレス量の負荷により、心身ともも疲れ果て、脱力感や無気力などにさいなまれる心の状態、いわゆる、心のエネルギーが燃え尽きてしまった状態となります。

燃え尽き症候群になる原因理由は、職業的なものから、ライフスタイルによるものなど、様々ですが、例えば、職業的なものとしては、長期に及ぶ長時間労働などの過酷な仕事のスケジュールによるもの、また、プロジェクトがうまくいかない、商品が売れないなど、思い望む結果がうまく出ないという職務的な悩みなどがあげられるでしょう。また、管理職、保健や福祉関係、セールスなど、人に携わることが多い職業は燃え尽き症候群になりやすいともいわれています。

ライフスタイル面の例としては、家族や周りのサポートが得られない中での子育て、婚活すれど、良い人に巡り合えない、どれだけ勉強しても成績が伸びない、また、いくら働けど、経済的余裕に恵まれないなど、毎日一生懸命頑張っているのに、自身が置かれている状況に変化、又、改善があらわれないという状況的なものがそのきっかけとなることもあるでしょう。

その他、自身の持つ性格的な傾向が燃え尽き症候群の一因となることもあります。例えば、周りの目がいつも気になる、自分のニーズを常に後回しにする、人間関係の対立を回避する傾向にある、リラックスすることが苦手など、常に心身が緊張した状態、心身の回復する時間を持てない性格的傾向である場合、燃え尽き症候群になるリスクが高まるでしょう。

何がどのように、どのぐらい苦しく感じられるなどは各個人により異なるため、どのような出来事やどのぐらいのストレス量が燃え尽き症候群となる要因であるかは一概には言えませんが、燃え尽き症候群に近づいていくと、特徴として、なんだかよくわからないけれど、朝起きるのが辛い、いつも体が重く感じられる、気分がのらないなど、何事に対しても意気込みややる気が失せてくるなどの症状がみられるでしょう。

更に、燃え尽き症が進行すれば、自分のことも誰のこともどうでもいいような気持ちになり、何事に対してもイライラした気持ちになったり、共感や感情移入することが困難になることもあります。また、「自分は無力だ」「自分はもうだめだ」などという自己否定感にさいなまれたり、うつや不安障害、パニック障害などを発症してしまうこともあるでしょう。

複雑化する現代社会に生きる私達はこの燃えつき症候群になるリスクが高いだろうと言われています。あいにく、ストレスというのは放置しておけば、自然に消えてなくなるという性質のものではないゆえ、ストレス対応をしないままでいれば、冴えない気分が続くというだけでなく、慢性的に放出されるストレスホルモンにより、心身の健康状態に悪影響を与えてしまいます。

ストレスは見えるものでないため、私達皆、つい、もう少しいける、頑張れるだろうと「だろう運転」をしがちですが、油断をしていると心身のエネルギーの燃料切れとなり、自身のエンジンが停止してしまいます。例えば、車などの場合、ガソリンがゼロに近づくと、エンプティランプが点灯しますが、私達自身には目に見えるゲージランプはありません。ゆえに、自己におけるストレス管理がとても大切なものとなります。

では、最後に、燃え尽き症候群に近づいていくと具体的にどのような症状があるのかいくつか例をご紹介しましょう。

  •  何事に対しても興味ややる気などが感じられない。
  •  食欲や睡眠の変化。
  •  すべてがつまらなく感じられる。
  •  物事を忘れやすい。
  •  ずっしり感がある。
  •  朝、起きづらい。
  •  共感、感情移入の減少。
  •  エネルギーの低下。
  •  イライラする、キレることが多い。
  •  悲観的になることが多い。
  •  お酒の量が増える。
  •  自分や他人に対し、幻滅することが多い。
  •  物事を先送りする。
  •  効率性の低下。
  •  溜息をつくことが多い。
  •  皮肉な態度、冷笑的、批判的になることが多い。
  •  頭痛、腰痛など、身体的問題。

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世の中がグローバル化してきたとはいえ、文化が違う国での生活では、楽しい事ばかりではなく、なかなか大変な面もあります。文化が異なると政治的な体制や経済の仕組みから生活方式・一般常識・習慣・人との接し方・マナー等、様々な事が違うゆえ、母国を離れ異国で生活をすると、個人差はあれ色々な調節が必要になります。ところ変われば、普段何気に行っていることが戸惑う要素になったり、“普通”が“普通”で通用しなくなるということが起こりますが、それは、私達個人的属性というものが文化と密接につながっているからです。文化は、歴史を通し、言語・信仰・芸術・道徳・法律・慣習・食文化など、あらゆるものの積み重ねにより作られています。通常、私達がなんのためらいもなく行っている言動には、実は様々なレベルで文化が浸透しているのです。私達の価値観、人間観、倫理観、生死観、概念というものは、文化に多大な影響を受けているものです。私達が異なる文化と接触するとき、様々な調節が必要となってくる由縁です。

人によりその調節は異なりますが、一般的に、馴染みのない文化の中に入ると、“カルチャーショック”を体験します。カルチャーショックとは、新しい文化と自分の文化の調合調節、融合期間です。異文化の生活に慣れるまでに体験する様々な心理的浮き沈み期間を指します。その間、感情が高まることもあれば、不安定になることもあり、また、時には苛立ちを感じることもあります。また、母国では“良い”とされている言動が異国では誤解を生む原因になることもあります。例えば、日本では遠慮することがエチケットとされていますが、遠慮ということを常としないアメリカ人相手だと、その遠慮する気持ちが解ってもらえなくて気持ちが消沈したりするように、様々な文化の違いに接触することにより心理的動揺が起こります。私達は、普段、適切な言動は何であるかを無意識のうちに感じる“手がかり”のようなものにより、判断するわけですが、環境が変わるとその“手がかり”が見あたらなくなるのです。文化というのは、はっきりと目に見えるものでなく、また、私達が無意識に行う言動が文化の壁にぶつかるゆえ、心理的困惑が生じるわけです。

様々な調整の中でも、海外生活をしている皆さんが多々遭遇されるトラブルのひとつは言語ではないでしょうか。言語表現があまり得意でない方は、異国語を使わなくてはならない為、言いたいことが相手に伝わらないもどかしさ感じたり、また、言語が堪能な方も含意される内容が把握できず、相手と通じ合えないことを体験されることがあるのではないでしょうか。その昔、私もアメリカに来た当初は、言語によるトラブルに悩まされました。例えば、スーパーマーケットのレジで“Paper or Plastic”って聞かれますよね。“紙かプラステック”か、何のことだろうと思いつつ精一杯の状況判断を下し、「そうだ、お金をまだ払ってなかったから、お金のことではないか?」と解釈し、紙幣の現金という意味で “PAPER”と答えたところ、買ったものを次々と紙袋に入れられ、バスで買い物に来ていた私は一体この荷物をどのように持ってバスに乗るやら困った体験があります。言語は文化と密接につながっているゆえ、こういったトラブルが生じるのは当然のことなのです。自分の語学力が足りないからだと落ち込んでしまう方もいらっしゃいますが、実は、言語から起こる多くのトラブルや誤解は、語学力とは関係なく、文化の違いから生じているものなのです。言語というのは、単に“言葉”でなく、その国の歴史=その国の言語となるからです。

また、言葉以外のコミュニケーション、身振り、手振りなど、いわゆる非言語のメッセージを理解するのも一苦労です。同じジェスチャーが全く異なった意味を持っていることもあれば、母国で普通に使うジェスチャーが異国では失礼にあたったりと、文化が異なるとジェスチャーひとつをとっても大きな誤解が生じかねません。人とうまくコミュニケーションをとるのは、同じ文化・言語を持つ同士でもなかなか難しいものですが、異文化コミュニケーションとなると更に複雑となります。例えば、日本の大切な文化のひとつに「以心伝心」がありますが、これが異国アメリカにおいては、日本人とアメリカ人の間のミスコミュニケーションを引き起こす原因となります。アメリカ人の文化は「話し合いで分かり合う」というものの為、「心を察する」という日本の美しい文化がアメリカ人の文化においては「言葉にされていないものはわからない」となってしまうわけです。

何事においても私達の生活、個人的属性は文化と切っても切り離せないため、文化の異なる国での生活には様々なストレスが伴うものです。文化は、いたるところに潜んでいます。ゆえに、生活環境の激変、異文化との接触というのは、思う以上の精神的な負担が心身的にかかります。文化調節ぐらいがなんだと思いがちですが、異文化適合がうまくかず、うつになられたり、パニック障害を患ったり、または、自殺・殺人にまで至ってしまう悲しいケースもあります。これらは、決して、珍しいケースではありません。異国での生活では、日常のストレスに加え、異文化適合のストレスも加わるため、ストレスは容易に倍増し、悩みが複雑化してしまいます。異国では支援が欲しくともなかなか必要なサポートが得られません。そんな折、安心できる心の専門家の援助を受けてみるのもひとつの手段かと思います。

文化というものは、とても複雑でダイナミックです。異国生活は、心がワクワクすることもたくさんありますが、習慣の違いによるトラブルも多く発生する要素を持っています。例えば、親子でお風呂に入ったことが原因で、アメリカでは無い習慣のために性的虐待と判断され、親が逮捕されてしまうなど大きな事件に発展してしまうこともあります。異文化適合を円滑に行うためには、異文化に対する適切な知識、情報を得ることがとても大切です。ゆえに、近年では、グローバル化に対応するため、各企業にて様々なクロスカルチャートレーニングが盛んに行われています。クロスカルチャートレーニングとは、異文化の中では、どのような心構えが必要であるが、また、どのように適切な対応法を状況に応じて見出すか等、異文化についての知識、情報が得られるものです。具体的には、母国とは異なった組織のあり方への対応法、また、現地職員との適切なコミュニケーション法等、様々な国の方とのおつきあいをどのように円滑化していくかという能力の習得を図る場所です。家族向けのクロスカルチャートレーニングもあります。こちらは、異国での生活が順調に運ぶよう異文化での生活方式・一般常識・習慣・マナー等について学ぶというものです。多くの方が、言語の上達のため、ESLやELLサービスをご利用されているかと思いますが、問題なく安全な異国生活を行うため、クロスカルチャートレーニングも 共にご利用されるとよいのではないでしょうか。クロスカルチャートレーニングを受けることにより、異国での生活にも自信が持て、また、異文化の知識が向上することにより、更に語学力も増すのではないかと思います。私事になりますが、Lifescape Counselingでは、様々な法人向け、個人向けのクロスカルチャートレーニングも行っております。クロスカルチャー関連のセミナー、または、異文化適合グループをご希望の方は、私共までお気軽にお問い合わせください。

執筆者紹介:こあきバイヤーズドルフ

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世の中がグローバル化してきたとはいえ、文化が違う国での生活では、楽しい事ばかりではなく、なかなか大変な面もあります。文化が異なると政治的な体制や経済の仕組みから生活方式・一般常識・習慣・人との接し方・マナー等、様々な事が違うゆえ、母国を離れ異国で生活をすると、個人差はあれ色々な調節が必要になります。ところ変われば、普段何気に行っていることが戸惑う要素になったり、“普通”が“普通”で通用しなくなるということが起こりますが、それは、私達個人的属性というものが文化と密接につながっているからです。文化は、歴史を通し、言語・信仰・芸術・道徳・法律・慣習・食文化など、あらゆるものの積み重ねにより作られています。通常、私達がなんのためらいもなく行っている言動には、実は様々なレベルで文化が浸透しているのです。私達の価値観、人間観、倫理観、生死観、概念というものは、文化に多大な影響を受けているものです。私達が異なる文化と接触するとき、様々な調節が必要となってくる由縁です。

人によりその調節は異なりますが、一般的に、馴染みのない文化の中に入ると、“カルチャーショック”を体験します。カルチャーショックとは、新しい文化と自分の文化の調合調節、融合期間です。異文化の生活に慣れるまでに体験する様々な心理的浮き沈み期間を指します。その間、感情が高まることもあれば、不安定になることもあり、また、時には苛立ちを感じることもあります。また、母国では“良い”とされている言動が異国では誤解を生む原因になることもあります。例えば、日本では遠慮することがエチケットとされていますが、遠慮ということを常としないアメリカ人相手だと、その遠慮する気持ちが解ってもらえなくて気持ちが消沈したりするように、様々な文化の違いに接触することにより心理的動揺が起こります。私達は、普段、適切な言動は何であるかを無意識のうちに感じる“手がかり”のようなものにより、判断するわけですが、環境が変わるとその“手がかり”が見あたらなくなるのです。文化というのは、はっきりと目に見えるものでなく、また、私達が無意識に行う言動が文化の壁にぶつかるゆえ、心理的困惑が生じるわけです。

様々な調整の中でも、海外生活をしている皆さんが多々遭遇されるトラブルのひとつは言語ではないでしょうか。言語表現があまり得意でない方は、異国語を使わなくてはならない為、言いたいことが相手に伝わらないもどかしさ感じたり、また、言語が堪能な方も含意される内容が把握できず、相手と通じ合えないことを体験されることがあるのではないでしょうか。その昔、私もアメリカに来た当初は、言語によるトラブルに悩まされました。例えば、スーパーマーケットのレジで“Paper or Plastic”って聞かれますよね。“紙かプラステック”か、何のことだろうと思いつつ精一杯の状況判断を下し、「そうだ、お金をまだ払ってなかったから、お金のことではないか?」と解釈し、紙幣の現金という意味で “PAPER”と答えたところ、買ったものを次々と紙袋に入れられ、バスで買い物に来ていた私は一体この荷物をどのように持ってバスに乗るやら困った体験があります。言語は文化と密接につながっているゆえ、こういったトラブルが生じるのは当然のことなのです。自分の語学力が足りないからだと落ち込んでしまう方もいらっしゃいますが、実は、言語から起こる多くのトラブルや誤解は、語学力とは関係なく、文化の違いから生じているものなのです。言語というのは、単に“言葉”でなく、その国の歴史=その国の言語となるからです。

また、言葉以外のコミュニケーション、身振り、手振りなど、いわゆる非言語のメッセージを理解するのも一苦労です。同じジェスチャーが全く異なった意味を持っていることもあれば、母国で普通に使うジェスチャーが異国では失礼にあたったりと、文化が異なるとジェスチャーひとつをとっても大きな誤解が生じかねません。人とうまくコミュニケーションをとるのは、同じ文化・言語を持つ同士でもなかなか難しいものですが、異文化コミュニケーションとなると更に複雑となります。例えば、日本の大切な文化のひとつに「以心伝心」がありますが、これが異国アメリカにおいては、日本人とアメリカ人の間のミスコミュニケーションを引き起こす原因となります。アメリカ人の文化は「話し合いで分かり合う」というものの為、「心を察する」という日本の美しい文化がアメリカ人の文化においては「言葉にされていないものはわからない」となってしまうわけです。

何事においても私達の生活、個人的属性は文化と切っても切り離せないため、文化の異なる国での生活には様々なストレスが伴うものです。文化は、いたるところに潜んでいます。ゆえに、生活環境の激変、異文化との接触というのは、思う以上の精神的な負担が心身的にかかります。文化調節ぐらいがなんだと思いがちですが、異文化適合がうまくかず、うつになられたり、パニック障害を患ったり、または、自殺・殺人にまで至ってしまう悲しいケースもあります。これらは、決して、珍しいケースではありません。異国での生活では、日常のストレスに加え、異文化適合のストレスも加わるため、ストレスは容易に倍増し、悩みが複雑化してしまいます。異国では支援が欲しくともなかなか必要なサポートが得られません。そんな折、安心できる心の専門家の援助を受けてみるのもひとつの手段かと思います。

文化というものは、とても複雑でダイナミックです。異国生活は、心がワクワクすることもたくさんありますが、習慣の違いによるトラブルも多く発生する要素を持っています。例えば、親子でお風呂に入ったことが原因で、アメリカでは無い習慣のために性的虐待と判断され、親が逮捕されてしまうなど大きな事件に発展してしまうこともあります。異文化適合を円滑に行うためには、異文化に対する適切な知識、情報を得ることがとても大切です。ゆえに、近年では、グローバル化に対応するため、各企業にて様々なクロスカルチャートレーニングが盛んに行われています。クロスカルチャートレーニングとは、異文化の中では、どのような心構えが必要であるが、また、どのように適切な対応法を状況に応じて見出すか等、異文化についての知識、情報が得られるものです。具体的には、母国とは異なった組織のあり方への対応法、また、現地職員との適切なコミュニケーション法等、様々な国の方とのおつきあいをどのように円滑化していくかという能力の習得を図る場所です。家族向けのクロスカルチャートレーニングもあります。こちらは、異国での生活が順調に運ぶよう異文化での生活方式・一般常識・習慣・マナー等について学ぶというものです。多くの方が、言語の上達のため、ESLやELLサービスをご利用されているかと思いますが、問題なく安全な異国生活を行うため、クロスカルチャートレーニングも 共にご利用されるとよいのではないでしょうか。クロスカルチャートレーニングを受けることにより、異国での生活にも自信が持て、また、異文化の知識が向上することにより、更に語学力も増すのではないかと思います。私事になりますが、Lifescape Counselingでは、様々な法人向け、個人向けのクロスカルチャートレーニングも行っております。クロスカルチャー関連のセミナー、または、異文化適合グループをご希望の方は、私共までお気軽にお問い合わせください。

執筆者紹介:こあきバイヤーズドルフ

こあきバイヤーズドルフ: Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

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Lifescape(8)Lifescape(8)

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2月14日は世界各地で男女の愛の誓いの日とされるバレンタインデー。しかし、皆がバレンタインという日に甘~い気分になるというわけではなく、様々な理由で心が複雑になる方も多いかと思います。今回は、バレンタインズデーにちなんで、恋愛・結婚関係について少しお話しましょう。

私達皆、誰かを愛したい、誰かに愛されたいという欲求があるものです。それは私達、人間にとり、とても自然な欲求です。しかし、自分に合った理想のパートナーを見つけるということは容易ではありません。また、たとえ、良い相手に巡り合え、恋に落ちたとしてもその関係がうまくいくとは限らないものです。

恋愛・結婚関連の本がたくさん出版されているように、多くの人が恋愛・結婚関係についての悩みを抱えているものです。その悩みは、各個人それぞれですが、例えば、出会いがない、恋愛が長続きしない、過去の恋の心傷から立ち直れない、結婚しているけれど波乱万丈など、恋愛・結婚関係に関し、全く不満・悩みのない人、カップルというのはまずいないでしょう。

人間は、関係というものを大切にする文化の中に生きています。私達は、自分の存在、人生の意味を他人との関係を通して見出すところがあります。恋愛・結婚関係はそのとても大切な要素のひとつです。ゆえに、自分が大切とする人々との関係に障害が起きると深く落ち込んでしまいます。私達にとり、恋愛・結婚関係は深刻な問題なのです。

ひと昔、世界的大ベストセラーとなった“男は火星人、女は金星人”という本がありましたが、その中に基本的な男女の心のメカニズムの違いについて紹介されています。男と女はまるで違う惑星から来たもの同士のように、どのように物事を感じ、考え、行動するか等、男女間には様々な違いがあると書されています。

私達が文化の違うアメリカに初めて足を踏み入れたとき、また、アメリカ人と初めてお付き合いを始めた頃、同じような体験をしたのではないでしょうか。同じものを見ても同じように感じることはないということに驚かなかったでしょうか。相手が自分と同じように物事を感じていると想定して行動を起こしてしまうと衝突が起きたり、厄介なことになってしまうことがありましたよね。これと同じく、男女間には、“異文化”ほどの違いがあるといえます。

ある夫婦の会話を例にあげて説明しましょう。「今日はこれこれこんな嫌なことが親友のXXさんとあった。」と妻が夫に話しました。そうすると、夫は「そんな人とはもう付き合いをやめるのが君にとって最適だ。」、または、「次回はこれこれこういう風に彼女と対応する方がいいぞ。」と返答します。これに対して、妻は自分の夫は全く話を聞いてくれない、また、自分に対してとる態度がとても冷たい、と愚痴をこぼします。しかし、夫からするとちゃんと話を聞いているし、ゆえに妻の持つ問題に関してアドバイスや解決法を提供できるというのに、妻が一体自分の何に不服なのかよくわかりません。

どうしてこのようなすれ違いが起こるのでしょうか。それは、一般的に男性は物事を分析する傾向にあり、女性は話すことによってすっきりするという、男女の価値観の違いから発生します。妻としてみれば「そうか、今日は大変だったな。辛かっただろう。」という気持ちを和らげてくれる言葉を期待しているのです。夫がそういってくれることにより、どんな気持ちで何がどんな風に辛かったのかなどを話すきっかけともなります。妻は夫に話を聞いてもらいたいのです。しかし、夫からすると、終わったことをくどくどと話しても意味がないのではないか、大切なのは、今後、自分の妻が嫌な思いをしなくてすむ方法を見つけることではないかと考えるわけです。

このように男と女はまるで異なった言語を話すようなところがあります。ゆえに、男女の違いを考慮に入れず、文字通りにお互いの言葉を鵜呑みにしてしまうと誤解が生じてしまいます。それは、私達が外国語を自分の母国語をもとに直訳し、問題が生じるのと似たところがあります。男女で会話をする際には、相手に適した言語に変換して話す、また、相手の言葉を解釈する際には、男女の違いを心に踏まえることが大切です。

また、同じ日本人同士の恋愛・結婚関係であっても男女が違う惑星からきているぐらいに違いがあるのですから、異文化カップル・国際結婚となれば、その差も増大します。コミュニケーションの技術を更に高める努力が必要になるでしょう。

恋愛・結婚関係というのはなかなか一筋縄ではいかないものです。どんなにすばらしい関係であっても、晴れる日もあれば、雨が降ることもあります。嵐がやってくる日もあるでしょう。カンカン照りの日が続けば、その関係に水をやることも必要です。空模様が怪しくなってくれば、カウンセリングなどを利用し、嵐への備えも必要になるでしょう。どんなすばらしい関係であってもよい関係を継続するには様々なメンテナンスが必要となります。

恋愛・結婚関係の悩みは様々なものがありますが、自分の求める愛を手に入れるには、やはり、まず、自分をよく理解すること、裸の自分の向き合うことが大切でしょう。また、相手を思いやる気持ちというのが大切な愛の架け橋になるのではないでしょうか。

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2月14日は世界各地で男女の愛の誓いの日とされるバレンタインデー。しかし、皆がバレンタインという日に甘~い気分になるというわけではなく、様々な理由で心が複雑になる方も多いかと思います。今回は、バレンタインズデーにちなんで、恋愛・結婚関係について少しお話しましょう。

私達皆、誰かを愛したい、誰かに愛されたいという欲求があるものです。それは私達、人間にとり、とても自然な欲求です。しかし、自分に合った理想のパートナーを見つけるということは容易ではありません。また、たとえ、良い相手に巡り合え、恋に落ちたとしてもその関係がうまくいくとは限らないものです。

恋愛・結婚関連の本がたくさん出版されているように、多くの人が恋愛・結婚関係についての悩みを抱えているものです。その悩みは、各個人それぞれですが、例えば、出会いがない、恋愛が長続きしない、過去の恋の心傷から立ち直れない、結婚しているけれど波乱万丈など、恋愛・結婚関係に関し、全く不満・悩みのない人、カップルというのはまずいないでしょう。

人間は、関係というものを大切にする文化の中に生きています。私達は、自分の存在、人生の意味を他人との関係を通して見出すところがあります。恋愛・結婚関係はそのとても大切な要素のひとつです。ゆえに、自分が大切とする人々との関係に障害が起きると深く落ち込んでしまいます。私達にとり、恋愛・結婚関係は深刻な問題なのです。

ひと昔、世界的大ベストセラーとなった“男は火星人、女は金星人”という本がありましたが、その中に基本的な男女の心のメカニズムの違いについて紹介されています。男と女はまるで違う惑星から来たもの同士のように、どのように物事を感じ、考え、行動するか等、男女間には様々な違いがあると書されています。

私達が文化の違うアメリカに初めて足を踏み入れたとき、また、アメリカ人と初めてお付き合いを始めた頃、同じような体験をしたのではないでしょうか。同じものを見ても同じように感じることはないということに驚かなかったでしょうか。相手が自分と同じように物事を感じていると想定して行動を起こしてしまうと衝突が起きたり、厄介なことになってしまうことがありましたよね。これと同じく、男女間には、“異文化”ほどの違いがあるといえます。

ある夫婦の会話を例にあげて説明しましょう。「今日はこれこれこんな嫌なことが親友のXXさんとあった。」と妻が夫に話しました。そうすると、夫は「そんな人とはもう付き合いをやめるのが君にとって最適だ。」、または、「次回はこれこれこういう風に彼女と対応する方がいいぞ。」と返答します。これに対して、妻は自分の夫は全く話を聞いてくれない、また、自分に対してとる態度がとても冷たい、と愚痴をこぼします。しかし、夫からするとちゃんと話を聞いているし、ゆえに妻の持つ問題に関してアドバイスや解決法を提供できるというのに、妻が一体自分の何に不服なのかよくわかりません。

どうしてこのようなすれ違いが起こるのでしょうか。それは、一般的に男性は物事を分析する傾向にあり、女性は話すことによってすっきりするという、男女の価値観の違いから発生します。妻としてみれば「そうか、今日は大変だったな。辛かっただろう。」という気持ちを和らげてくれる言葉を期待しているのです。夫がそういってくれることにより、どんな気持ちで何がどんな風に辛かったのかなどを話すきっかけともなります。妻は夫に話を聞いてもらいたいのです。しかし、夫からすると、終わったことをくどくどと話しても意味がないのではないか、大切なのは、今後、自分の妻が嫌な思いをしなくてすむ方法を見つけることではないかと考えるわけです。

このように男と女はまるで異なった言語を話すようなところがあります。ゆえに、男女の違いを考慮に入れず、文字通りにお互いの言葉を鵜呑みにしてしまうと誤解が生じてしまいます。それは、私達が外国語を自分の母国語をもとに直訳し、問題が生じるのと似たところがあります。男女で会話をする際には、相手に適した言語に変換して話す、また、相手の言葉を解釈する際には、男女の違いを心に踏まえることが大切です。

また、同じ日本人同士の恋愛・結婚関係であっても男女が違う惑星からきているぐらいに違いがあるのですから、異文化カップル・国際結婚となれば、その差も増大します。コミュニケーションの技術を更に高める努力が必要になるでしょう。

恋愛・結婚関係というのはなかなか一筋縄ではいかないものです。どんなにすばらしい関係であっても、晴れる日もあれば、雨が降ることもあります。嵐がやってくる日もあるでしょう。カンカン照りの日が続けば、その関係に水をやることも必要です。空模様が怪しくなってくれば、カウンセリングなどを利用し、嵐への備えも必要になるでしょう。どんなすばらしい関係であってもよい関係を継続するには様々なメンテナンスが必要となります。

恋愛・結婚関係の悩みは様々なものがありますが、自分の求める愛を手に入れるには、やはり、まず、自分をよく理解すること、裸の自分の向き合うことが大切でしょう。また、相手を思いやる気持ちというのが大切な愛の架け橋になるのではないでしょうか。

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「なんだかよくわからないけれど人生が楽しくない」、「知り合いはたくさんいるのにいつも孤独感を感じる」、「どんなに頑張っても嫌なことばかり起きる」などということはありませんか?これらの気持ちを感じる理由には様々なことが考えられますが、もしかするとあなたは“自尊心”に関わる問題を抱えているのかもしれません。

今回は私達の幸せの源となる自尊心についてお話しましょう。自尊心とは一体どういうものなのでしょう?自尊心とは、自分がどういった人間であるかという自分の持つ自分に対する自己認識です。具体的に、自分は自分の事をどれだけ信用しているのか、自分に対しどのぐらい自信を持っているのか、自分の事をどのように感じているか、自分の価値というものをどのように考えているか等、自分に対する自分の意見の集まりを自尊心と呼びます。

自尊心の安定性は自己による自己評価の度合いにより決まります。自己への評価が過剰過ぎても控えめ過ぎても自尊心が不安定な状態になります。どれだけ自分というものを理解し、どのぐらいありのままの自分を受け止め、受け入れられているかが大切な要素になります。また、他人同様、自分自身のこともいかに尊重し、愛することができているのかということが自尊心の安定性のひとつの鍵となります。

自尊心は高い方がよいとされます。自尊心が高いということは自分に対して前向きで好感な意見を持っているということです。それは自己陶酔的になることでも自分の弱点欠点を自己認識していないことでもありません。自分の長所短所もすべて含め、ありのままの自分を正直に丸ごと受け入れているということです。自尊心が高い人は、自分というものを信用しています。ゆえに、どんな状況に置かれても「自分は大丈夫!」と困難を乗り越えていくことが可能になります。

「人生がなんだか楽しくない」という感じている方の多くがこの“自尊心”が低いという傾向にあります。自分に対し歪んだイメージを持っていたり、自分の良さや長所を認識していなかったり、また、自分の弱点を強調しすぎていることが多くあります。自分に対して、否定的な評価をすることも多く、一般的に自分に対する自己評価が低めであるのが特徴として上げられます。基本的に自分のことはあまり好きでない、または、誰のこともあまり好きでないなどと思う傾向があるのもひとつの特徴でしょう。

自尊心が低いということはつまり自分をさらけ出す勇気がないということです。例えば、自分の嫌だと感じたことが他人に表現できなかったり、自分を痛めつける人からも離れられることができなかったり等、自分の気持ちに犠牲を払うことが多くなります。また、四六時中、心ドキドキながら言動を起こすわけですから、とても心が疲れてしまう状態が継続します。ゆえに、自尊心が低いことにより、自分の健康、または、パフォーマンスが低下したり、鬱病、躁鬱病、不安症などの精神的疾患をわずらいやすくなります。

自尊心は人生の満足度と大きな関係があります。自分が信用できないということは何事においてもすべてを疑ってしまうということですから、物事が楽しく感じられなくなるのは当然です。また、自分に自信がないと感情の起伏も激しくなり、些細なことで他人と衝突することが多くなったり、物事に対して妙に敏感となるゆえ、あーかな、こーかなーと考えすぎて煮え切らない言動をとることが多くなったり、何事に対しても優柔不断になってしまいます。

私達の心身の健康にとり、自尊心を高めるよう取り組むことはとても大切です。自尊心を高めるということは自己中心になることではなく、自分を信じる力を高め、自分を大切にし、愛してあげるということです。自尊心を高めることにより、自分を心の中の雑音(不安や心配)から解放、また、様々な恐れから解放してあげることができます。また、自分を守ることばかりに心がとらわれるのではなく、思い切って何かに取り組める力も高まるでしょう。

ありのままの自分を受け入れる勇気を持つことは満足する人生を歩むためにとても大切な要素です。健全な自尊心を育むことにより、不安や罪悪感に悩まされず、健康的で意味のある人間関係を築くことができ、また、自分の望む道を選択していけるようになるのではないでしょうか。では最後にあなたの自尊心チェックをしてみましょう。当てはまる項目が多ければ多いほど、あなたは自尊心に関する問題を抱えているということになります。

自尊心チェック

□あれやこれやと心配ばかりしている。
□誰かに対し不満があってもその気持ちを伝えることができない。
□相手が発する不満や不機嫌に左右されてしまう。
□自分のやりたいことが分からない。
□自分が同意できないことも同意してしまう。
□人が自分のことをどう思っているか気になる。
□相手に何かを言われるとカッとして感情的になってしまう。
□他人と自分を比較してしまう。
□人を疑ってしまうことが多い。
□色々な思いを自分の中にため込んでしまう。
□自分の意見や考えを表現することに戸惑いを感じることが多い。
□相手が怒っていると、自分が悪かったのかと思い自分を責めてしまう。
□お願いされることが多く、自分のお願いは無視される傾向にある。
□他人に対し、嫉妬や怒りを感じることが多い。
□自分に良くない関係とわかっていてもその関係を切ることができない。
□人との交流を避ける傾向にある。
□何事においても言い訳が多い傾向にある。
□相手が素晴らしい人間に見えて、自分はちっぽけだと感じる。
□頭痛、肩こり、腹痛などの心因性の病気を抱えている。

Lifescape Counselingでは日本人専門のグループカウンセリングも開始いたしました。9月は“Building self-esteem(自尊心を高めよう)”という小グループを日本語で予定しております。ご興味のある方は、お電話、また、ウエブサイトを通じて、ご連絡ください。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

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「なんだかよくわからないけれど人生が楽しくない」、「知り合いはたくさんいるのにいつも孤独感を感じる」、「どんなに頑張っても嫌なことばかり起きる」などということはありませんか?これらの気持ちを感じる理由には様々なことが考えられますが、もしかするとあなたは“自尊心”に関わる問題を抱えているのかもしれません。

今回は私達の幸せの源となる自尊心についてお話しましょう。自尊心とは一体どういうものなのでしょう?自尊心とは、自分がどういった人間であるかという自分の持つ自分に対する自己認識です。具体的に、自分は自分の事をどれだけ信用しているのか、自分に対しどのぐらい自信を持っているのか、自分の事をどのように感じているか、自分の価値というものをどのように考えているか等、自分に対する自分の意見の集まりを自尊心と呼びます。

自尊心の安定性は自己による自己評価の度合いにより決まります。自己への評価が過剰過ぎても控えめ過ぎても自尊心が不安定な状態になります。どれだけ自分というものを理解し、どのぐらいありのままの自分を受け止め、受け入れられているかが大切な要素になります。また、他人同様、自分自身のこともいかに尊重し、愛することができているのかということが自尊心の安定性のひとつの鍵となります。

自尊心は高い方がよいとされます。自尊心が高いということは自分に対して前向きで好感な意見を持っているということです。それは自己陶酔的になることでも自分の弱点欠点を自己認識していないことでもありません。自分の長所短所もすべて含め、ありのままの自分を正直に丸ごと受け入れているということです。自尊心が高い人は、自分というものを信用しています。ゆえに、どんな状況に置かれても「自分は大丈夫!」と困難を乗り越えていくことが可能になります。

「人生がなんだか楽しくない」という感じている方の多くがこの“自尊心”が低いという傾向にあります。自分に対し歪んだイメージを持っていたり、自分の良さや長所を認識していなかったり、また、自分の弱点を強調しすぎていることが多くあります。自分に対して、否定的な評価をすることも多く、一般的に自分に対する自己評価が低めであるのが特徴として上げられます。基本的に自分のことはあまり好きでない、または、誰のこともあまり好きでないなどと思う傾向があるのもひとつの特徴でしょう。

自尊心が低いということはつまり自分をさらけ出す勇気がないということです。例えば、自分の嫌だと感じたことが他人に表現できなかったり、自分を痛めつける人からも離れられることができなかったり等、自分の気持ちに犠牲を払うことが多くなります。また、四六時中、心ドキドキながら言動を起こすわけですから、とても心が疲れてしまう状態が継続します。ゆえに、自尊心が低いことにより、自分の健康、または、パフォーマンスが低下したり、鬱病、躁鬱病、不安症などの精神的疾患をわずらいやすくなります。

自尊心は人生の満足度と大きな関係があります。自分が信用できないということは何事においてもすべてを疑ってしまうということですから、物事が楽しく感じられなくなるのは当然です。また、自分に自信がないと感情の起伏も激しくなり、些細なことで他人と衝突することが多くなったり、物事に対して妙に敏感となるゆえ、あーかな、こーかなーと考えすぎて煮え切らない言動をとることが多くなったり、何事に対しても優柔不断になってしまいます。

私達の心身の健康にとり、自尊心を高めるよう取り組むことはとても大切です。自尊心を高めるということは自己中心になることではなく、自分を信じる力を高め、自分を大切にし、愛してあげるということです。自尊心を高めることにより、自分を心の中の雑音(不安や心配)から解放、また、様々な恐れから解放してあげることができます。また、自分を守ることばかりに心がとらわれるのではなく、思い切って何かに取り組める力も高まるでしょう。

ありのままの自分を受け入れる勇気を持つことは満足する人生を歩むためにとても大切な要素です。健全な自尊心を育むことにより、不安や罪悪感に悩まされず、健康的で意味のある人間関係を築くことができ、また、自分の望む道を選択していけるようになるのではないでしょうか。では最後にあなたの自尊心チェックをしてみましょう。当てはまる項目が多ければ多いほど、あなたは自尊心に関する問題を抱えているということになります。

自尊心チェック

□あれやこれやと心配ばかりしている。
□誰かに対し不満があってもその気持ちを伝えることができない。
□相手が発する不満や不機嫌に左右されてしまう。
□自分のやりたいことが分からない。
□自分が同意できないことも同意してしまう。
□人が自分のことをどう思っているか気になる。
□相手に何かを言われるとカッとして感情的になってしまう。
□他人と自分を比較してしまう。
□人を疑ってしまうことが多い。
□色々な思いを自分の中にため込んでしまう。
□自分の意見や考えを表現することに戸惑いを感じることが多い。
□相手が怒っていると、自分が悪かったのかと思い自分を責めてしまう。
□お願いされることが多く、自分のお願いは無視される傾向にある。
□他人に対し、嫉妬や怒りを感じることが多い。
□自分に良くない関係とわかっていてもその関係を切ることができない。
□人との交流を避ける傾向にある。
□何事においても言い訳が多い傾向にある。
□相手が素晴らしい人間に見えて、自分はちっぽけだと感じる。
□頭痛、肩こり、腹痛などの心因性の病気を抱えている。

Lifescape Counselingでは日本人専門のグループカウンセリングも開始いたしました。9月は“Building self-esteem(自尊心を高めよう)”という小グループを日本語で予定しております。ご興味のある方は、お電話、また、ウエブサイトを通じて、ご連絡ください。

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今年もまたホリデーシーズンがやってきました。ホリデーシーズンのスタートとなるサンクスギビングは皆様どのようにお過ごしになれましたでしょうか。各家族において、様々な慣習があるかと思いますが、七面鳥の食事を堪能し、ショッピング、又は、フットボール観戦を楽しまれたという方も多いのではないでしょうか。

ホリデーに美味しいものを共に食し、わいわいがやがやと親戚・家族で集まれるというのはとても良いものですが、親族が集まるとどこの家庭においても良し悪しなんらかの家族ドラマが生じてしまうものではないでしょうか。ホリデーは楽しみだけれど、また家族ドラマかと思うと心が少し重くなるという方もあるのではないでしょうか。

今回は、家族というものをテーマにお話ししましょう。私達にとり、家族とは、どのような意味を持つものなのでしょうか。様々な説明ができるかと思いますが、社会全体と比較したとき、家族とは、社会動物とされる私達個人が立派な社会人として独り歩きできるよう準備をする所、いわゆる、家族とは、私達が最初に接する小さな社会と呼べるのではないでしょうか。

社会同様、家族の中も様々な背景を持った人間が集まっています。社会と比べ、とても小さな規模ではあるけれど、異なった性格や考えを持つ家族メンバーがひとつの屋根の下で暮らし、この小社会が円滑に機能していくためには、お互いがどのような言葉を交わし、接し合うことが最適であるかと試行錯誤し、家族関係の調節を図っていきます。

この小社会でうまくやっていくには自分はどのような立場をとることが得、または、適切であるのかと見極めていきます。例えば、何々をしたら、父に褒められた、でも、この場合は、ひどく怒られたと、褒められる・怒られるの経験を重ねていくとともに、私達は褒められる・怒られるに対する独自の対応法を見出していきます。父を怒らせるとろくなことがないという法則が成り立てば、父を常に喜ばせることに自分を集中するという答えを出す人もいるでしょう。

または、兄弟の関係において、常に兄弟間で意見の食い違いが生じるとしましょう。そうするとお互いの力加減の試し合いが始まります。簡単に押して折れる相手であれば、自分の意見が正しかろうと間違っていようと何が何でも自分の意見を通すという法則が成り立ってしまうこともあるでしょう。反対に、兄はとても頑固だからと自分がいつも折れる方がうまくいくと答えを出す人もいるでしょう。

このようにして、家族メンバー間で様々なやりとりや経験を重ねながら、各家族には独特の規則や法則が作り上げられます。これらの家族関係の状態が家族ドラマの要素となるわけです。また、家族ドラマにパターンが生じるのは、これらの要素がパターン化し、各家族メンバーがそれぞれ同じ役のようなものを常に演じるようになるからです。

小社会を通して、私達は人間関係の構築を見出すだけでなく、どのように自分と他人との意識の区別をしていくのかなど、社会における自己の在り方というものも同時に設立していきます。自らの信条や価値観はどのようなものであるか、自らの感情や思考、行動がどのようにあることが適切とされるのかなど、社会における自己の在り方を見極めます。

私達は各小社会で学んだことを基にした各個人独特な自分というものの在り方、人間関係の在り方の法則を背負って、社会へと出ていきます。しかし、完璧な小社会で育ったという人はまず存在しないでしょう。ゆえに、私達が社会に出たとき、その各小社会のシステムのゆがみなるものが人間関係の悩みの原因、又は、個人の心理的問題などとして表面化します。

人間関係の悩みや個人の心理問題の原因がすべて家族システムにあるということではありませんが、家族というシステムを振り返ることにより、今まで見えなかったことが見えてくることもあります。例えば、各家族メンバーの距離間を見てみましょう。各メンバーの距離が全く同じということはまずないでしょう。祖父と母の距離が妙に近いとか、遠いとか見えてくるものがあるでしょう。また、常に家族ドラマに悩まされているという方も各家族メンバーの性格や物の見方から学歴や病歴まで、様々な情報を収集してみることにより、何らかの家族ドラマの解決法がみつかることもあるでしょう。

これから年末年始にかけて、どこの家庭でも家族の集まりというものが多くなることでしょう。また家族ドラマか、なんて思うことがあれば、それを機会に家族のシステムについて皆で振り返ってみるのもよいのではないでしょうか。

では、皆様、良い年末年始をお迎えください。

こあきバイヤーズドルフ:Lifescape Counselingのオーナー、プロフェショナルメンタルヘルスカウンセラー。West Bloomfieldにて日本語で個人/カップル/グループカウンセリングを提供。お問い合わせは、お電話、又は、ウエブサイトをご利用ください。

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こちらの「Lifescape~心に水をあげましょう~」のバックナンバーにご興味のある方は、

Lifescape Counselingのウエブサイトにあるリンクよりご回覧いただけます。

lifescape(23)

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あっという間に8月に入り、夏休みも残るところあと1か月となりましたが、皆様、どのような夏をお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。まだまだ暑い日が続いている今日この頃ですが、今月の7日には立秋となり、暦上では秋の訪れを告げています。そろそろ秋学期に向け、調節が必要となる時期ではないでしょうか。

季節などの環境的変化、新学期などの状況的変化、または、時として、人生がひっくり返ってしまうような大きな変化など、私達は様々な変化と対応しながら生活しています。人生において、何かが変わっていく、何かが起こるというのは常であり、それらにうまく対応していくことは私達の心身の平静を保っていく大切な要素ではないでしょうか。

今月は一昔前アメリカでベストセラーとなったWho Moved My Cheese? というビジネス寓話本を参照しながら、変化との対応についてお話ししていきましょう。

〝Who Moved My Cheese″というその名のとおり「誰が僕のチーズをどこにやったんだい?」というお話です。物語の登場人物は2匹のねずみと2人の小人。この2組が迷路を模索しながら、毎日のようにチーズを探し歩きますが、なかなか満足するチーズが見つかりません。とある日、2組ともそれぞれ膨大なチーズの在りかを発見します。「やった~、一生分のチーズが見つかった。これでお腹を空かすこともなくなった。」と大喜びします。しかし、また、ある日、いつものようにそのチーズの在りかに行ってみると、チーズの山が跡形もなく消え去ってしまいます。2組ともその変化に大きな衝撃を受けます。物語はチーズの発見、チーズの消滅といった変化への登場人物のそれぞれの反応・対応について書かれています。

変化をありのまま受け止める者もいれば、そうでない者もいます。チーズが見つかったことで将来の夢を描き出す者、働くことをやめてしまう者、また、いつもと変わらず、チーズ探しに出かける者もいます。チーズが消えてしまった際には、怒り狂う者、不公平なことだと嘆き悲しむ者、被害者意識からぬけられず、お腹はペコペコなものの前に進めなくなってしまった者、または、よいしょと腰をあげて、チーズ探しに出かける者がいたりと様々です。また、変化に対して、原因の追究・分析に時間を費やす者もいれば、反対に、何事もなかったように対応する者もいます。

しかし、なかなか即座に色々な思いを振り切り、何事もなかったように再びチーズ探しに出かけるのは容易なことではありません。私達もこれらの登場人物の思いと共感できる部分があるのではないでしょうか。私達も一夜に大切なチーズが跡形もなくなってしまったらショックから立ち直る時間が必要だったり、また、このまましばらくここで待っていれば、チーズが同じ場所に現れるのではないかと希望的観測をしてしまうことではないでしょうか。

また、いざ、新しいチーズの旅へ出ることを心に決めたとしても前回のチーズ旅の苦労を思い出し、新しい旅への出発に戸惑いを感じてしまうこともあるでしょうし、チーズを探しに出かけたところで、また、チーズが見つかる保証はないわけで、また、新しい旅に出たためにやっかいなことに出くわしたり、何らかの大きな試練や不幸に遭遇する可能性もあり、新たなチーズ探しに躊躇してしまうこともあるではないでしょうか。

更に、このお話の登場人物のように私達もチーズが発見できたから良い変化である、また、チーズがなくなったから悪い変化であるなど、物事を判断したり、批評しがちなところはないでしょうか。また、このお話の登場人物はいつからか〝チーズ=幸せ″という解釈してしまい、その結果、新たな変化が起こった際に大きな動揺を覚えることになりますが、私達も何々を持っていれば幸せである、何々が不足しているから不幸だとか、自らの思考を固視してしまい、自らの選択を制限、また、自らを雁字搦めにして動けななくなってしまうこともあるのではないでしょうか。

ところで、お腹がぺこぺこになっても変化に対応できなかったという登場人物についてですが、彼はチーズがなくなってしまったというショックから立ち直ることができず、継続して変化への強い抵抗感との葛藤が続きます。このような場合、チーズがなくなったというただ単なる変化への反発でなく、自分の中に抱えている心の問題の投影であることが考えられます。自分もこのような傾向にあるという場合、今後、様々な変化と上手に対応していくために、まず、その心の問題を解決することが大切となるでしょう。

どのような変化であれ、変化というのは良し悪し何らかの分岐点です。何が待ち構えているかわからない道に足を踏み入れるわけですから、誰しもが戸惑いを感じるものですが、変化との上手な対応方法として、まずは変化をありのままに受け止めることが大切となるでしょう。私達の多くがつい人生に起こる様々な出来事をコントロールしようとしがちです。そんな思いから自分を解放してあげ、広い心で出来事をありのままで受け止め、対応していくことは心の平静を保っていくひとつのコツではないでしょうか。

残念ながら、誰にも人生の全容地図は見えません。チーズが見つかった、なくなったというのは人生の一片にしかすぎず、表面上、喜ばしい出来事、一見、悲しい出来事もそれが後にそれがどのようなものへとつながっていくのかわかりません。ゆえに、随時、様々な変化に良い悪いなどのラベルを貼ったり、逐次、批判批評していては心は苦しくなるばかりです。時として、Let it goと自分の心に声をかけてあげましょう。ありのままに物事を受け止める練習をしてみましょう。最後に今回のお話のまとめとして、またひとつお話をご紹介して、今月号を締めくくることにしましょう。

昔々、ある所にある農夫がおりました。ある日、その農夫の馬が逃走してしまいます。心配した村人たちが大切な馬がなくしてしまってこれからどうするのじゃとその農夫に尋ねます。農夫は「そうじゃな、どうなるかな。」とのんびりとした口調で答えます。しばらくするとその逃げ出した馬がたくさんの仲間を連れて戻ってきます。村人たちは君はなんてラッキーだな~とその農夫をうらやみますが、農夫は「そうかもしれんけど、そうでないかもしれんな。」と答えるのみです。また、ある日、その1頭の馬に乗った息子が馬から転落し、足の骨を折って動けなくなってしまいます。働き手が減ってこれからどうするのじゃと村人がまたその農夫のところやってきますが、その農夫はまた「そうじゃな、どうなるかな。」と何事もなかったかのように答えるのみです。そんな中、戦争が始まりその村に若者を軍隊召集にきます。その農夫の息子は足を折れているため、召集されません。また、村人はその農夫に君はなんてラッキーなんだとうらやみますが、その農夫は「そうかもしれんし、そうでないかもしれんな。」とぽつりと答えます。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

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一年が過ぎるのはとても早いもので今年ももう年の瀬です。「あれもやらなきゃ、これも年内にやっておかなきゃ」などと心に焦りを感じる時期であるという方も多いのではないでしょうか。また、そんな多忙な中、イベントも盛りだくさんな時期でもあり、ひとつふたつ断りたい宴会があれど、なかなか断り切れず、疲労困憊しがちな時期でもないでしょうか。

多かれ少なかれ、「断りたかったのに断り切れなかった」という経験が誰にもあるのではないでしょうか。断るという行為はどうも否定的なイメージがあるせいか、誰かれの依頼であれ、NOと返答することに誰もが心苦しく感じてしまうものではないでしょうか。「上手く断れるようになりたい」、「NOと言えるようになりたい」というのは意外と多くの

人が抱えている悩みではないでしょうか。今月は断るをテーマにお話ししましょう。

後述の3つの例にあるような経験をされたことがありませんか?

その1「来週、XXのコンサートなんだよね~。みんなには言ってないけど、実は私ってXX系の音楽って好きじゃないのよね~。それに、私、車の運転って苦手なのにバンを持ってるからって、運転手を頼まれちゃてるんだよね~。いろいろ考えてたら、頭が痛くなってきちゃった。あ、憂鬱、行きたくないなぁ~。ホント、断っちゃおうかなぁ~。でも、今さら断ったらみんなに迷惑がかかるし、こんなことでみんなとの関係が悪くなっちゃったら困るしね。それに、もし行かなかったら、このコンサートの話題が出ても話についていけなくなっちゃうしな~。」

その2「なんだよ~、また、上司に今週も休日出勤してくれないかと頼まれてしまったよ~。今週末こそ家族で出かける予定があったんだけどなぁ~。またドタキャンだよ。家族に嫌な顔をされるだろうなぁ~。それにしてもなんで俺ばっかり休日出勤なんだよ。同僚のXXは今年一度も休日出勤してないじゃないか。でもな~、上司の頼みを断ったりしたら、後で何を言われるかわからないし、また、これを断ったことで出世に影響があったり、会社を首にでもされたりしたら困るし、仕方ないよなぁ~。」

その3「母から電話。今日はスケジュールがいっぱいなのよね。う~ん、どうしようかしら・・・。今日は無理だって母に伝えたいけど、母の頼みを断るのは心苦しいしね~。それに断ったら母ががっかりするだろうしな~。母の悲しい顔を見るのは心が痛いしね~。仕方ないなぁ~、娘をサッカーに送って、その試合中、こっそりぬけて、母のところに行ってこようかしら。あちらこちら車で走り回るのも疲れてるけど、それしか方法がないわよね~。」

似たような経験をしたことがあるという方が多いのではないでしょうか。その1の彼女のように元々断りたかった事に対し、YESと言ってしまい、心の中に後悔の念が渦巻くものの断るということはどうしても苦手であり、常になんとか自分をYESに説得、また、納得させて、断るこという行為を避ける傾向にあるという方。または、その2の彼のように腹立ちを感じるもののなんらかの恐れる気持ちや自分の気持ちを人に伝えることが苦手ということから、自分の言葉を飲む傾向にあり、常に自分を犠牲にしてしまうことが多いという方。更に、その3の彼女のように断ることにとにかく罪悪感を感じる、そのためか、人と関わることがなんだか億劫で複雑な気持ちになってしまうという方。

様々な理由において、断れなかった、または、仕方なくYESといってしまった経験は誰にもあるものです。ただ、断れないということが慢性化している方は心に大きな負担がかかっている可能性があるでしょう。慢性的に断りたいのに断れないということは、常に自分の本当の気持ちが押し込められたままになっている状態、自らが自分の心に嘘をつき続ける心理状態にあると言えるのではないでしょうか。ゆえに、色々な思いが常に心の中を駆け巡っている状態、また、複雑な思いがいつまでも心の中に残存したままな状態となり、心が非常に疲れやすい状態となります。

「なぜあの時自分はちゃんとNOと言わなかったのか」などと常に自分を叱る、また、自分の対して非難的、批判的になることが癖となってしまったり、自分を責めたてる、また、後悔の念に苛まれることが癖となってしまったりと自ら自分の心に負の影響を与える形態を作ってしまい、今までどちらかといえば、積極的、または、前向きであった気質が消極的、後ろ向きに変わってしまうようなことが起こりかねません。また、このような心の状態が継続すると自分を信じる力も低下していき、自分を疑うようになってしまったり、自分がダメ人間のように思えて気分が沈みがちになってしまうこともあるでしょう。

その結果、人間関係全般を億劫に感じるようになってしまったり、人とコミュニケーションを図ることに恐れを感じるようになってしまったり、または、人と交流することを避けるようになる結果となり、社会不安障害などを引き起こしてしまうようなことが生じてしまうこともあるでしょう。このように〝慢性断りたいけど断れない症候群″となってしまうと心理的疾患が生じやすくなる状態を自ら作り出すこととなってしまいます。

断れない、断れなかった理由の多くは基本的に人間関係に不和が生じないようにと心を配った結果です。しかし、断れない状態が慢性化すると自分の心が病んでしまったり、自分の断れなかった理由とは裏腹に人間関係に支障をきたしてしまうことが意外と多くあるものです。何かと断ない理由は数々あるものですが、「自分のスケジュールに無理がある時は断る」、また、「自分の価値観に合わないことに対してNOと言う」など、自己の心の健康管理のひとつとして「断る行為」を自分の慣行に取り入れることは大切ではないでしょうか。

サンクスギビングを終え、ホリデーシーズン真っ只中です。ホリデーストレスという言葉があるように、ホリデーシーズンは何かと人間関係の摩擦が多くなるなどストレスも溜まりがちです。断ること、断れないことが心の負担になっているようなら、このホリデーをきっかけに断ること、健全なYES/NOを使い分けることにチャレンジなれるのもよいのではないでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ

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「なくて七癖」と言われるように、私達、誰もがしぐさや話し方など様々な言行において癖を持っているものですが、癖というのは、言行に限らず、個人それぞれの物事の感じ方や考え方にも浸透しているものです。今回は思考癖についてお話ししましょう。

思考癖とは、個人特有な思考的傾向や特徴をいいます。思考癖は、良し悪し、誰もが持ち備えているもので、その多くは私達個人に個性を与えてくれる要素となります。多くの思考癖は私達が人生の経験を通して自己を形成していく中で作られ、私達個人の観念や信念体系の中に織り込まれていきます。

私達皆はそれぞれが持つ思考癖、思考のフィルターなるものをとおして世界を見ていきます。ゆえに、私達は物事をありのまま見ているようで、見られていないことが多く、目の前の起こっている現実と自分の頭の中で作り上げている現実に誤差が生じる傾向にあります。

また、思考癖は私達の感情や行動に大きな影響を及ぼします。良いとされる思考癖の場合は、私達の日々のストレスを緩和してくれたり、私達の心のバランスをうまく調節するお手伝いをしてくれますが、思考が暴走するような思考癖の場合、起こった出来事を現実的に考え直す余裕を個人に与えてもくれなければ、後ろ向きな感情をどんどん大きくしてしまいます。結果、行動力も鈍ってしまいます。

このような心にあまりよくないとされる思考癖は、一般に、認知の歪みとよばれています。認知の歪みは私達を心理的に追い込んでしまう傾向にあり、うつや不安障害を引き起こす原因ともなるといわれています。では、どのようなものが認知の歪みといわれるのか、ここでいくつか例をご紹介しましょう。

• 物事には様々なケースがあるにもかかわらず、すべてのケースにおいて同じように扱ってしまう傾向。「毎回~になる・ならない。」「いつも~となる、決して~とならない。」と絶対的、一般的に認知。

• 何事に対してもマイナス思考。例えば、コップに水が半分入っていた場合、「半分も入っている。」でなく、「半分しか入っていない。」と認知。

• 些細な出来事においてもまるで大参事のように扱ってしまう傾向。例えば、数学の試験に失敗してしまう。自分の人生は終わりだと認知。

• 何事においても他人(又は、自分)を疑う、責める傾向。例えば、「あなたが~したから、自分が~の状態にさせられてしまった。」と認知。

• 物事が完璧に展開しなければ、自分(又は、他人)に対し、否定的なラベルを貼り付けてしまう傾向。例えば、「誰でも失敗はあるよね。」でなく、「自分はなんてダメな人間だろう。」と些細なミスが許せない認知。

• 事実を確認せず、または、証拠がなくとも、必ず、悪い結論を予想する傾向。例えば、連絡したけれど、友人から連絡がない。「あれ、どうしたのかな?」ではなく、「嫌われたに違いない。」と認知。

• 物事を全体的に見るのではなく、ある一部だけに焦点をあててしまう傾向。何千人もの出場者のマラソン大会に出場。なんと、上位10%内で完走するが、98(位)という数字だけを見て、「自分は何をやってもだめだ。」と認知。

• 他人のことを羨む傾向。例えば、「彼女は~で幸せだな~。それに比べ、自分は~で不幸だ。」というように、常に垣根の向こうの芝はいつも青いという認知。

この他にも様々な認知の歪みタイプがありますが、上記のような認知の歪みがあると、いつも心の中がざわつき、落ち着かない状態としてしまいます。また、認知の歪みは、嫌なことや辛いことが絶えない人生という架空の現実を自分の中で作り上げてしまいます。その結果、常に気分がすぐれない状態、また、悲しみや怒りなどの後ろ向きな感情が蔓延する状態が続き、「人生はとても辛く苦しいものである。」と心から感じるようになってしまいます。

また、認知の歪みは、気分の浮き沈みが激しくさせてしまうだけでなく、何かを始めたくても身動きが取れない状態に自己を追いやってしまう傾向にあります。かの有名なガンディーの言葉で、 Your beliefs become your thoughts, Your thoughts become your words, Your words become your actions, Your actions become your habits, Your habits become your values, Your values become your destiny。というものがありますが、思考は私達の感情や行動に影響を与えるだけでなく、私達の運命をも定めてしまいかねません。思考というものはとてもパワフルです。思考を少し変えてみるだけで、今、自分が置かれている状況が全く異なったものに変わるものではないでしょうか。

最後に、自分の認知の歪みをチェックしてみましょう。

• 職場や家族など、周りに自分をイライラ、不安、困惑などさせる人が多くいる。

• ここ数週間で絶望的だと感じることがあった。

• 我慢できない、耐えられないと思うもの、ことが多い。

• この数週間を振り返りと、こうであるべきなのに、そうでなかったと感じることが多かった。

• 人にはできることがどうして自分にはできないのだろうと感じることがある。

• この数週間を振り返りと、どうしてひどいことが自分に起こり続けるのかと感じたことがあった。

• 嫌な人や批判的な人が周りに多いと感じる。

• 人生を失敗したと思えることがある。

• ここ1週間で限界だと感じることがあった。

• 自分の感情がうまくコントロールできないと感じることがある。

はいという答えが多ければ、多いほど、歪みがみられます。

こあきバイヤーズドルフ:Lifescape Counselingのオーナー、プロフェショナルメンタルヘルスカウンセラー。West Bloomfieldにて日本語で個人/カップル/グループカウンセリングを提供。お問い合わせは、お電話、又は、ウエブサイトをご利用ください。

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夏も終わりを告げ、木々も色づき始め、美しいミシガンの秋の到来です。今月末のハローウィーンに始まるホリデーシーズンも間近にひかえ、これから楽しいイベントが盛りだくさんな季節となりました。しかし、また一方ではもうすぐまたあの長く厳しい冬がやってくるのかと思うと心重く、また、人恋しくなる季節でもあります。

爽やかな秋晴れを見て、「去年の今頃はxxxだったなぁ~」と涙がこぼれたり、お店にハローウィーン商品が陳列されているのを見て、何とも言えない辛い気持ちが心に押し寄せてきたりなど、最近、別居や離婚を経験された方にはこれからの華やかなホリデーシーズンというのはとてもつらい時期となるのではないでしょうか。

今回は離婚をテーマにお話ししましょう。どのような別れであれ、別れを体験するのはとてもつらいことです。しかし、離婚は他の別れの体験と異なり、社会的レッテルを張られたり、または、張られるかもしれないという不安に襲われるがゆえ、自分が離婚したことさえも人に言えなかったり、どんな顔をしてみんなに会えばよいのかわからないから社交的な場所は避けるということが生じたりと、とても周りの助けが必要な時にサポートを得ることができないまま一人で苦しむということが起こりがちになり、離婚という別れはとても孤独でさみしい経験となることが多いものです。

また、離婚を経験することにより自分のアイデンティティなるものが激しく揺さぶられ、また、社会的レッテルの影響もあり、自尊心がズタズタに傷がついてしまうゆえ、結婚破綻=失格者と感じ取ってしまう方も多くあるでしょう。結婚破綻というものが人間の価値に影響を与えることはないのですが、離婚により、心の中が劣等感や不信感でいっぱいになり、自ら孤立を選択してしまうなどということも起こりうるゆえ、離婚というものがとりわけさみしい別れに感じるものです。

その他、結婚時に一人が二人になるのとは異なり、離婚は二人がまた一人になるわけですから、とても孤独感を感じる調節を体験することになります。ゆえに、数々の調節にあたり、涙が流れ、心がズキズキ痛むこともあるでしょう。たとえ、自分が離婚を決めた場合であれど、また、どのような後ろ向きで破綻した関係であったとしても大切なパートナーを失うというのはとても辛い経験あり、また、誰かと一緒にいるということがすべてに対する答えではないけれど、誰かと一緒にいるということは安心感があり、その連帯感を恋しく思うものです。特にこれからホリデーシーズンなど家族で和気藹々なムードが高まる時期は今一人であることが心の中で強調されてしまい、とてもさみしく感じられるものです。

また、離婚により、今まで築き上げてきたものに一旦終止を打つことになるゆえ、喪失経験をすることになります。そのため、離婚経験=自分の人生が終わってしまった、または、何もかもを失ってしまったかのように感じられ、放心状態に陥ってしまうこともあるでしょう。加えて、もし自分があの時xxxをしていなければ、こんなことにはならなかったのではないか?」と後悔の念が心を過ったり、「今まで自分は彼(彼女)にとって何だったのか?」、または、「彼(彼女)に自分の人生を台無しにされた」など怒りが込み上げてきたり、「どうして自分にだけこんな目に合うのか?」と被害者的気分に襲われたりと様々な思いがとめどなく溢れだしてくるため、つらさも増大してしまいます。

このように様々な思いが心の中を駆け巡り、次々と過去の出来事の記憶がよみがえかえってくるのはとても自然なことです。しかし、もし心がこのような怒り、恨み、後悔の念に囚われたままとなり、彼(彼女)のことが頭から離れず、何をしていても悲しい、涙が止まらない、または、怒りのとりこになってしまっているなどの状況に陥ってしまっている場合、誰かに相談することがとても大切になるでしょう。

あいにく、心の声に蓋をして、あちらこちにある心の傷口にはバンドエードを張り、頑張り続けても心の痛みは消えることはありません。また、どんなに相手を憎んでも心が楽になることはありません。悲鳴をあげている心を放置したままにしておくと、後に鬱や不安症などに悩まされる可能性があり、また、私達の思考というのは私達の現実を作るゆえ、つらさ、悲しみ、怒り、恨みを抱えたままでいると自分の人生の道が後ろ向きな気持ちで敷き詰めてしまい、自分の人生に自分自ら障害・妨害を作ってしまうことにもなりかねません。

もしあなたが今そんな状況に置かれているなら、自分の心の声に蓋をするのではなく、そんな自分の心の声を大きな思いやりを持って受け止めてあげることです。人間の心というのはおかしなもので気づかないふりをすればするほど、そのことで心の中がいっぱいになってしまうものです。勇気を出して、素の自分と向かい合ってみましょう。きっと、そうすることにより、少しづつ元気が自分に戻ってくるはずです。

また、もうひとつ離婚の傷から心を癒してあげる大切なエッセンスとして、自分のことも相手のことも許してあげることです。許すということは負けるということでも相手の非をちゃらにするということでもありません。許すという行為により自分を心の痛みから解放してあげ、もう一度自分の幸せに向って前進する力を高めるということです。

辛い経験をすると心が萎んでしまうものです。そんなときは孤立化を進めるのではなく、勇気を出して誰かに助けを求めてることはとても大切です。花が萎れてきた時にはお水をあげます。心にも水がちゃんと足りているか確認してあげることは大切ではないでしょうか。

Lifescape Counselingでは日本人専門のグループカウンセリングも行っております。次回の小グループは来年の1月からスタートします。テーマはDivorce Recovery~離婚、新たな出発へ~です。グループについての詳細は私共のウエブサイトをご覧ください。

こあきバイヤーズドルフ

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Lifescape(20)

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今年もまたバレンタインの季節がやってきました。毎年2月はバレンタインデーにちなんで男女の違いやカップルコミュニケーションのコツなど、カップルをテーマにしたお話しをお届けしていますが、今年もまたカップルにまつわる話をさせていただくことにします。

日本では、バレンタインデーは女性から男性へ愛を告白する日とされていますが、皆さんの二人の愛の始まりはバレンタインデーのようなどちらかの愛の告白からでしたでしょうか。それとも何気ないある言葉のやりとりがきっかけとなり、二人の愛が始まることとなったのでしょうか。今回は二人の愛の始まりはどのようなものであったのか、〝二人の出会い″に焦点当てながら話を進めていきましょう。

ではここで二人の出会いについて一緒に思い出していきましょう。皆さんは初めて今のパートナーとどこでどんな風にして出会いましたか? 初対面の際、どんなことを感じましたか? 初デートはどこへ行きましたか? どんな気持ちで初デートに向かいましたか? デートには何を着ていきましたか? どのような会話をしましたか? しばらく、目を閉じて、二人の出会いについて回想してみましょう。

お互いに相手の何らかの特性や気質に惹かれて、二人の愛が育まれることなったとお察ししますが、当初、皆さんはパートナーのどのようなところに魅力を感じられたのでしょうか。「とても繊細で思いやりがあるところに惹かれたんだよなあ~。」という方、「論理的で落ち着いたところにとても安心感を覚えました。」という方、または、「いつも穏やかで心を癒してくれるような優しい笑顔にほれました。」という方など、様々な惚れ惚れした品性というものがあげられるのではないでしょうか。

では今度は今現在の二人の関係に視点を向けてみましょう。気分的に何か変化がありましたか?気分的にアップしたという方、ダウンしたという方、または、出会った当時のことを思い出したゆえ、心がなんだか温かくなったという方、反対に、昔を思い出して少し悲しくなったという方などと二人の出会いを思い起こしたことにより、心の中に様々な思いが浮かんできたことではないでしょうか。

二人の出会いを思い起こして、または、今現在の関係に心を向けることにより、気分的にダウンしたという方、その理由には様々あると思いますが、気持ちが沈む理由のひとつに“惚れた要素”というものが現在パートナーから見えなくなってしまった、消えてなくなってしまったように感じられたからではないでしょうか。しかしながら、人が持ち備える特性や気質というものが簡単に影も形もなく消えてなくなってしまうということはあるのでしょうか。あるとすれば、相当な精神的圧迫、衝撃を受けることがあったからではないでしょうか。

ある二人の何気ない会話を見ながら、その謎を解いていきましょう。

「今日ね、これこれこんなことがあったのよ~。」と話をする妻。(辛かった。さすがの私も少し落ち込んじゃったわ。)

「ふ~ん、そうなんだ。」と生返事の夫。(あ~、疲れた~。今月はほんと大変だった。でも頑張った甲斐があり、プロジェクトAもなんとか上手くいった。次は・・・)

「ねえ、話、ちゃんと聞いてるの~? どう思う?」 (また、私の話、全く聞いてないわ。どうせ、また仕事のことを考えてるんだわ。)

「え、うん、聞いてるよ。今更、どうなるものでもないし、仕方ないんじゃない?」(いつもごちゃごちゃうるさいな~。気持ちはわかるけど、いつも些細なことを気にしすぎなんだよ。)

無言になる妻。(私の気持ちなんてどうでもいいのよね。ほんと、いつも自分のことばかりしか考えてないんだから。ほんと、悲しくなっちゃう。)

自分の書斎に向かう夫。(また、怒ってるよ。でも、何も言わないなら、俺は俺の好きなことでもするか。)

「今夜、映画にでも行かない?」となんとかムードを切り替えようと努力する妻。(気分悪いけど、久しぶりに家にいるんだし、彼の好きな映画にでも誘って、おしゃれしてデートに出かけることにしましょう。)

「疲れてるから、今日はいいわ。」 (今、少し前まで、怒ってたんじゃないの? ころころ感情が変わるあいつにはついていけないよ。)

(なによ、まったく。私がいくら努力しても何も変わらない。は~、どこそこのご夫婦はいつも一緒にお出かけでうらやましい。)

*「 」は実際発言された言葉。( )は心のつぶやき。

何でもないような会話ですが、このような会話が長期継続がすると、二人の関係に大きな傷、溝が発生してしまいます。上記例のカップルはこのようなやりとりが習慣的となっています。ゆえに、お互いをうんざり感じているところがあり、二人の会話が始まる前から過去の経験に基づいて相手の気持ちを勝手に憶測してしまう傾向にあります。

たとえこのような何気ない会話であってもお互いの心を傷つけるような、また、お互いの気持ちをないがしろにするような会話が常とされてしまうと、そのお互いに上手く伝えられなかった気持ちが心のあちらこちらに残留してしまい、知らずとして、相手に対するネガティブな気持ちが心の中に沈着してしまうものです。ゆえに、相手の言葉がなぜか嫌味に聞こえてしまったり、相手の気持ちに対する思いやりを忘れがちな行動をとってしまったりすることが生じてしまうものです。

ある日、上記のカップルにも二人の出会いについて思い起こしていただいたことがありました。その際、それぞれが相手に惹かれた特性についてもお話ししていただきましたが、ご主人が彼女に魅力を感じたところは彼女のとても感情が豊かで世話好きで愛情にあふれている性格、奥様が彼に惹かれたわけは自分を信じてどんどん前に進んでいく何事にも恐れないような彼の強さ、ということでした。

先ほどの二人の会話に目を戻してみましょう。二人の会話の中にお互いに惹かれたわけ、惚れた要素というものが見え隠れしていないでしょうか。例えば、奥様、自信家である夫、自分がこうと思うことに突き進むという一心なところがこの会話の中では自分勝手で人の気持ちに鈍感であると解釈されてはいないでしょうか。また、ご主人も、世話好きで愛情にあふれている彼女に惹かれたはずが、この会話の中では愛情にあふれるところを息が詰まるように感じてしまっているところがないでしょうか。

人間の心というのはおかしなもので失望的、また、心に傷を負ってしまうことが重なると良いことが悪いものと見えることとなってしまったり、まるでポジティブなことが消えてなくなったように感じてしまうことがあるものです。また、心が曇りがちになるとネガティブなことばかりが気にかかったり、そのネガティブな要素がどんどん大きくなっていくように感じてしまうものです。

私達の心の中というのはブラックボックスのようなところがあるものです。入力されたポジティブなデータが自分の心の持ちよう、また、気持ちの状態により全く異なったもの、または、ネガティブばデータとして出てくることがあるものです。バレンタインデーを機に二人の出会いを振り返り、入力と出力データに異なりが出ていないか確認してみるのもよいのではないでしょうか。

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こあきバイヤーズドルフ

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時が流れるのは何とも早く、また、マライアキャリーの『恋人はサンタクロース』を耳にする季節がやってきました。Thanksgivingも終わり、あちらこちらの家でクリスマスイルミネーションの飾り付けも始まり、ホリデームード満載です。

日本の年末年始にも共通するホリデーシーズンというのは、街中に陽気な雰囲気が漂い、なんとなく気分も高揚する時期ではありますが、その反面、私達の心がとてもストレスを感じやすくなる時期でもあります。「ホリデーとストレス?」と意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、“Holiday Stress”という言葉があるほど、ホリデーシーズンというのは私達の心に様々な負担を及ぼします。

さて、Holiday Stressとはどのようなものなのでしょう? ホリデーストレスとは、ホリデー前・中・後の特有の状況により生じる心の動揺・混乱をいいます。ホリデーストレスが起こる要因は様々ありますが、まず、ホリデーシーズンは、1年もあと残りわずかなときにやっててくるというのが一つの要因です。ここ1年の疲労・ストレスも十二分に蓄積され、心も体も疲れのピークに達する中、年内にやり終えておかなければならないことも山のようにあり、普段はなんでもないことでイライラしたり、精神的限界に達してしまいやすくなります。また、ホリデーシーズンは、大きな気候の変化もある時期で、1日の日照時間も短くなり、気分も沈みやすくなりますし、更にこの時期というのは出費も多くなり、このような不景気が続いていると経済的負担も増大し、ホリデーストレスも容易に倍増してしまいます。

また、アメリカにご家族がいらっしゃる方は、ホリデーシーズンは、ご家族での集まりが多くなるかと思います。よい家族に恵まれるというのはとても素晴らしいことですが、どんなに仲のよい家族でも皆が寄り集まると様々な摩擦が生じるものです。例えば、叔父さんはとてもいい人なのだけど、自分と叔父さんの性格は水と油なため、些細な事でいつも口論となってしまい、「今年も叔父さんと会うのかぁ~」と思うとホリデーが憂鬱なものになったり、または、あなたのパートナーとあなたのお母さんの馬が合わなく、何事においてもあなたが真ん中に挟まれた状態に陥り、「また、ホリデーかぁ~」と思うと胃がキリキリと痛むということもあるでしょう。

あるいは、ホリデーの家族の集まりがあなたのお家で催される場合、ホリデーがまた来るかと思うだけで、ストレスを感じるということが起こるのではないではないでしょうか。毎年、忙しい師走の中、親戚・家族皆が心地よく過ごせるようにとお掃除をしたり、クリスマスクッキーを焼いたりと準備を整え、また、クリスマス当日もゆっくりクリスマスを楽しむ暇もなく、朝早くから起き、皆の好物料理を作るのに大忙し。そんな心も体もくたくたの中、「あれ、お婆ちゃんの大好きなスイートポテトを作るのを忘れていた」ともなれば、パニックに陥ってしまうことでしょう。

一方、「良い家族がいれば、クリスマスも寂しいものではなくなるのに」という方もいらっしゃるでしょう。日本のクリスマス文化の影響を多大に受ければ、恋人がいないということだけでも胸が張り裂けそうになることでしょうし、また、近年、何らかの理由で家族・パートナーを失ってしまったという方にとっては、クリスマスというものが大切な家族・人を思い出す辛い日になってしまい、クリスマスと聞くだけで悲しみに打ちひしがれてしまうということも起こるでしょう。

ホリデーストレスを感じる要因は他にも様々ありますが、ホリデーストレスは短期的なものと処理してしまわないことが大切です。ホリデーになんらかの精神的要因により、救急に駆け込まれる方も珍しくありませんし、また、ホリデーストレスが引き金になり、うつや不安障害を引き起こしてしまう方も多くいらっしゃいます。皆様に今年のホリデーシーズンを明るく楽しくお過ごしいただけるよう、ここにいくつかホリデーをうまく乗り切る秘訣をご紹介しましょう。

何事も“備えあれば、憂いなし”。計画を立てましょう。計画を立てることにより、ストレス低減、様々なトラブルを防ぐことができます。

• 予算を立てましょう。金銭的ストレスというのは、私達の精神面にとても大きな影響を及ぼします。1年を通じて、ホリデー用の予算を貯蓄しておきましょう。

• 伝統的な家族のしきたりが大きなストレスの要因になっていることがあります。家族皆で家族のしきたりを見直し、手直しを加えてみましょう。

• 協力、支援を求めましょう。何もかもホリデーの準備を一人でやることはありません。助けが必要と発言する、また、できないことはできないと言える勇気を持つことは大切です。

• 完全主義な態度はストレスを倍増します。誰もが何事も完璧にこなしたいものですが、「ビスケットがこげてしまった」、「誰々のクリスマスプレゼントを買い忘れてしまった」、ということでクリスマスが台無しになることはありません。うまくユーモアを取り入れ、「失敗、失敗」と笑い飛ばしましょう。

• なんらかの理由で「もうだめだ!」と思った時は、その場で、大きく深呼吸をし、その場を一旦、離れてみましょう。音楽を聴く、散歩に行くなど、息抜きをしてから、再度、取り組んでみましょう。

• 家族の中に苦手な人がいるという場合、彼・彼女とどのように対応するのが一番か前もって対策を練っておきましょう。例えば、叔母さんがあなたに対していつも批判的であるという場合、叔母さんは“批判という癖”があると理解を持ち、叔母さんと対応してみましょう。叔母さんの批判は、自分への攻撃、または、自分という人間の反映でないという理解を持つことだけによっても叔母さんとの対応への苦痛度が低減することでしょう。

• ホリデーがいつも一人だという方、ホリデーはひとりぼっちだと受身的にならず、前もって、何かホリデーの計画を立てましょう。一人で旅行に行くのもよし、友人宅にお邪魔するのもよし、または、ホリデーに何かボランティアをするというのもよいのではないでしょうか。

• 未解決な心の問題、子供時代の辛い経験などにより、人によっては、ホリデーの到来や話題さえが非常に辛いものだという場合があります。その場合、カウンセリングなどに行き、自分の心の問題と取り組むでみましょう。

ホリデーシーズンは、とても多忙な時期ですが、くれぐれも心のケアをお忘れのないよう、ご自愛ください。ホリデーシーズンが皆様にとり、素晴らしいものでありますようお祈り申し上げます。皆様、よいお年をお迎えください。

執筆者紹介:こあきバイヤーズドルフ

こあきバイヤーズドルフ: Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

Lifescape Counseling LLC (Tel) 734-237-3589

108 N. Center Suite 204, Northville, MI 48167

時が流れるのは何とも早く、また、マライアキャリーの『恋人はサンタクロース』を耳にする季節がやってきました。Thanksgivingも終わり、あちらこちらの家でクリスマスイルミネーションの飾り付けも始まり、ホリデームード満載です。

日本の年末年始にも共通するホリデーシーズンというのは、街中に陽気な雰囲気が漂い、なんとなく気分も高揚する時期ではありますが、その反面、私達の心がとてもストレスを感じやすくなる時期でもあります。「ホリデーとストレス?」と意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、“Holiday Stress”という言葉があるほど、ホリデーシーズンというのは私達の心に様々な負担を及ぼします。

さて、Holiday Stressとはどのようなものなのでしょう? ホリデーストレスとは、ホリデー前・中・後の特有の状況により生じる心の動揺・混乱をいいます。ホリデーストレスが起こる要因は様々ありますが、まず、ホリデーシーズンは、1年もあと残りわずかなときにやっててくるというのが一つの要因です。ここ1年の疲労・ストレスも十二分に蓄積され、心も体も疲れのピークに達する中、年内にやり終えておかなければならないことも山のようにあり、普段はなんでもないことでイライラしたり、精神的限界に達してしまいやすくなります。また、ホリデーシーズンは、大きな気候の変化もある時期で、1日の日照時間も短くなり、気分も沈みやすくなりますし、更にこの時期というのは出費も多くなり、このような不景気が続いていると経済的負担も増大し、ホリデーストレスも容易に倍増してしまいます。

また、アメリカにご家族がいらっしゃる方は、ホリデーシーズンは、ご家族での集まりが多くなるかと思います。よい家族に恵まれるというのはとても素晴らしいことですが、どんなに仲のよい家族でも皆が寄り集まると様々な摩擦が生じるものです。例えば、叔父さんはとてもいい人なのだけど、自分と叔父さんの性格は水と油なため、些細な事でいつも口論となってしまい、「今年も叔父さんと会うのかぁ~」と思うとホリデーが憂鬱なものになったり、または、あなたのパートナーとあなたのお母さんの馬が合わなく、何事においてもあなたが真ん中に挟まれた状態に陥り、「また、ホリデーかぁ~」と思うと胃がキリキリと痛むということもあるでしょう。

あるいは、ホリデーの家族の集まりがあなたのお家で催される場合、ホリデーがまた来るかと思うだけで、ストレスを感じるということが起こるのではないではないでしょうか。毎年、忙しい師走の中、親戚・家族皆が心地よく過ごせるようにとお掃除をしたり、クリスマスクッキーを焼いたりと準備を整え、また、クリスマス当日もゆっくりクリスマスを楽しむ暇もなく、朝早くから起き、皆の好物料理を作るのに大忙し。そんな心も体もくたくたの中、「あれ、お婆ちゃんの大好きなスイートポテトを作るのを忘れていた」ともなれば、パニックに陥ってしまうことでしょう。

一方、「良い家族がいれば、クリスマスも寂しいものではなくなるのに」という方もいらっしゃるでしょう。日本のクリスマス文化の影響を多大に受ければ、恋人がいないということだけでも胸が張り裂けそうになることでしょうし、また、近年、何らかの理由で家族・パートナーを失ってしまったという方にとっては、クリスマスというものが大切な家族・人を思い出す辛い日になってしまい、クリスマスと聞くだけで悲しみに打ちひしがれてしまうということも起こるでしょう。

ホリデーストレスを感じる要因は他にも様々ありますが、ホリデーストレスは短期的なものと処理してしまわないことが大切です。ホリデーになんらかの精神的要因により、救急に駆け込まれる方も珍しくありませんし、また、ホリデーストレスが引き金になり、うつや不安障害を引き起こしてしまう方も多くいらっしゃいます。皆様に今年のホリデーシーズンを明るく楽しくお過ごしいただけるよう、ここにいくつかホリデーをうまく乗り切る秘訣をご紹介しましょう。

何事も“備えあれば、憂いなし”。計画を立てましょう。計画を立てることにより、ストレス低減、様々なトラブルを防ぐことができます。

• 予算を立てましょう。金銭的ストレスというのは、私達の精神面にとても大きな影響を及ぼします。1年を通じて、ホリデー用の予算を貯蓄しておきましょう。

• 伝統的な家族のしきたりが大きなストレスの要因になっていることがあります。家族皆で家族のしきたりを見直し、手直しを加えてみましょう。

• 協力、支援を求めましょう。何もかもホリデーの準備を一人でやることはありません。助けが必要と発言する、また、できないことはできないと言える勇気を持つことは大切です。

• 完全主義な態度はストレスを倍増します。誰もが何事も完璧にこなしたいものですが、「ビスケットがこげてしまった」、「誰々のクリスマスプレゼントを買い忘れてしまった」、ということでクリスマスが台無しになることはありません。うまくユーモアを取り入れ、「失敗、失敗」と笑い飛ばしましょう。

• なんらかの理由で「もうだめだ!」と思った時は、その場で、大きく深呼吸をし、その場を一旦、離れてみましょう。音楽を聴く、散歩に行くなど、息抜きをしてから、再度、取り組んでみましょう。

• 家族の中に苦手な人がいるという場合、彼・彼女とどのように対応するのが一番か前もって対策を練っておきましょう。例えば、叔母さんがあなたに対していつも批判的であるという場合、叔母さんは“批判という癖”があると理解を持ち、叔母さんと対応してみましょう。叔母さんの批判は、自分への攻撃、または、自分という人間の反映でないという理解を持つことだけによっても叔母さんとの対応への苦痛度が低減することでしょう。

• ホリデーがいつも一人だという方、ホリデーはひとりぼっちだと受身的にならず、前もって、何かホリデーの計画を立てましょう。一人で旅行に行くのもよし、友人宅にお邪魔するのもよし、または、ホリデーに何かボランティアをするというのもよいのではないでしょうか。

• 未解決な心の問題、子供時代の辛い経験などにより、人によっては、ホリデーの到来や話題さえが非常に辛いものだという場合があります。その場合、カウンセリングなどに行き、自分の心の問題と取り組むでみましょう。

ホリデーシーズンは、とても多忙な時期ですが、くれぐれも心のケアをお忘れのないよう、ご自愛ください。ホリデーシーズンが皆様にとり、素晴らしいものでありますようお祈り申し上げます。皆様、よいお年をお迎えください。

執筆者紹介:こあきバイヤーズドルフ

こあきバイヤーズドルフ: Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

Lifescape Counseling LLC (Tel) 734-237-3589

108 N. Center Suite 204, Northville, MI 48167

lifescape(26)

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毎年、2月はバレンタインデーにちなんで、カップル関係についてお届けしていますが、今年も同じくカップルのコミュニケーションについてのお話をすることにしましょう。では、まず、いくつかの会話例から見ていきましょう。

Aカップル

「どうしてこの前買ってやった靴履かないだよ。」

「今日は雨が・・・。」

「毎回、服に合わないだとかなんとか言い訳ばかりで、君は僕のプレゼントを気にいったことはない。」

Bカップル

「このお鍋、洗っておいてってお願いしたじゃない。」

「あ、うん・・・。」

「どうして何を頼んでもやってくれないのよ。私のことはどうでもいいのね。」

Cカップル

「リビングルーム、片付けてくれてありがとう。でも、次からは、息子の物はここに入れておいてもらえるかな。」

「せっかく、片付けてやったのに、お前は何も感謝しない。いつも文句ばかりだ。」

似たような会話をしたことがあるというカップルが意外に多いのではないでしょうか。相手の言葉に対し、妙に繊細に反応してしまうことがあったり、なぜか相手の言葉を後向きに解釈してしまったりすることはありませんか?それゆえ、相手に対し、非難がましくなってしまったり、皮肉や批判的な言葉をかえすこととなってしまったりという経験が誰にも多少あるものではないでしょうか。

時にカップルの間で摩擦が生じるのは通常であるし、また、虫の居所が悪く、相手を傷つけてしまう言葉を吐いてしまう事もあるでしょう。しかし、相手の言葉に対し、常に、感情的に反応してしまう場合、自分が抱えているなんらかの問題が相手の何らかの行為をきっかけとし、防衛的な行為として、表面化していることがあるでしょう。

一般に私達が防衛的になる場合、相手の意図とは別に、自分自身が安全でない、愛されていない、サポートされていないなどと解釈してしまったときではないでしょうか。当然、そのような解釈をしてしまえば、自分の心の中は怒りや不安な気持ちでいっぱいになります。そんな心の痛みをなんとか回避しなければと、相手に対し、攻撃的になってしまったり、防衛的になってしまうものです。

安全でない、愛されていない、サポートされていないなどと解釈してしまう原因や理由は、人それぞれですが、例えば、いつも批判的だった父の言葉と夫の言葉が重なり、当初の心の痛みよみがえる、または、自分でも受けいることが困難な事実を相手に指摘され、心の葛藤が生じるなど、自分の心の中に隠れた傷によるものが多いでしょう。

意識的に防衛的になる人はいないでしょう。防衛的になるのは、反動的、自動的なものです。しかし、防衛的なコミュニケーションというのは、プラスなことは何もなく、カップルの間での摩擦を複雑化、長期化させるのみです。また、ある有名なカップルの専門家によると、防衛的行為というのは離婚を予想する際の一つの要素とも言われています。

本来、カップルというのはお互いを助け合ったり、お互いが欠けているところをカバーし合ったり、お互いがお互いのもうひとつの目であるべきものです。防衛的なコミュニケーションの継続とはその逆の状態、言い換えれば、長期間において、お互いが敵視した状態です。ゆえに、防御的コミュニケーションの常用は二人の関係にとり、とても破壊的なダメージを与える結果となってしまいます。

これを機会にお互いの会話形態が防衛的であるかどうかなど意識的に確認してみられるのもよいのではないでしょうか。また、ご自分が防衛的会話傾向にあるという方は、その原因や理由の追及、または、防衛的コミュニケーションの矯正に取り組んでみられてはいかがでしょうか。

最初にご紹介した会話例の矯正後例を最後にご紹介。

Aカップル

「どうしてこの前買ってやった靴履かないだよ。」

「今日は雨が降ってるから、あなたに貰った大切な靴が濡れて悪くなると嫌だから。」

「僕のプレゼント大切にしてくれてありがとう。でも、靴は濡れて汚れるものだし、僕は君がいつも履いてくれる方がうれしいな。」

Bカップル

「このお鍋、洗っておいてってお願いしたじゃない。」

「ごめん。ちょっと疲れててやる気が起きなかったんだ。」

「私、このお鍋で夕食作りたかったのよ。でも、出かけける前に食器洗いしている暇がなかったから、あなたが疲れているのはわかっていたけど、お鍋だけ洗うのお願いしたのよ。」

Cカップル

「リビングルーム、片付けてくれてありがとう。ごめん、言い忘れてたんだけど、次からは、息子の物はここに入れておいてもらえるかな。」

「了解。」

Lifescape Counseling LLC 

WEBサイト:www.lifescapecounselingllc.com

電話番号:734-237-3589

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