Wednesday, April 17, 2024

lifescape(34)

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Emotional Intelligenceという言葉を聞かれたことはないでしょうか。Emotional Intelligenceとは、日本語で“エモーショナルインテリジェンス”、又は、“心の知能指数”と呼ばれています。皆さんご存知のIQテスト(Intelligence Quotient)、こちらは個人の学問的能力を図るものですが、Emotional Intelligenceは個人の情緒を調節する能力を図るものとされています。Emotional Intelligenceは、ストレスへの対応や人間関係をうまくこなしていける秘訣、または、人生の成功への大きな鍵であるなど、私達の健康や幸せと大きな関係があると言われています。今回は、そんなEmotional Intelligence というものについてお話しましょう。

Emotional Intelligence (EI)は、Emotional Quotient (EQ)、または、Emotional Intelligence Quotient (EIQ)とも呼ばれますが、通称、EQという名で知られています。EQ の簡単な由来は、1900年代に科学者らがIQテストを利用して“優れた人”なるものを探索した際、“優れた人”というのは、単にIQが高ければよいというものではなく、情緒を調節する能力なるものも保持していることも必須条件であるという結論に到達。その後、更に様々な研究を重ねた末、Emotional Intelligenceという言葉が生まれます。また、各個人は、IQ、EQ、パーソナリティを総合し、自己の行動、又は、他人に対する行動を決めているものであるという概念を設立。IQ、EQ、パーソナリティはそれぞれに独立したものであり、相互関係はないものとし、また、基本的に、IQ、パーソナリティは固定されたものであるけれど、EQは柔軟性があり、始終習得可能、変えることができるものとされています。

EQは、大きく、自己能力と社会的能力の2つに分類されています。自己能力とは、自己の感情に気付く力、また、それらの感情をうまくコントロールできる力とされています。例えば、友人から、「最近、いつもの様子が違うようだけど・・・。」と言われる。「え、そう?」と友人の言葉をきっかけに自分の心の中を探り始める、また、友人など他人に指摘されるまで自分の心の状態に気が付いていないことが多いというような場合、EQ が低い状態にあるという判定になります。また、友人から声をかけられる前から自分の心の不調には気が付いていたけれど、何が原因で自分がスランプに落ち込んでいるのか、その理由が見えてこない場合、どうしてよいのかわからない場合、まだまだEQ の指数をあげる余地があるとされています。

EQの自己能力とは、瞬時に、また、正確に、自己の感情を感知・認識することができ、また、それらの感情をどのように処理することが適切であるのかということが見極めらえる力とされています。ゆえに、自分の感情に気付くということだけではなく、自分の感情に蓋をしない、自分の中に生まれてくる感情を受け止められる力、また、それらの感情の目的というものや自分の感情への対応傾向などを理解できる力、更に、それらの感情としっかりと向き合える力、処理ができる力が自己能力の大切な要素とされています。

では、もう一方の社会的能力とはどのようなものなのでしょうか。社会的能力とは、他人の感情を理解することができ、また、対人関係をうまく処理できる力となります。例えば、自分の思いが夫や妻、または、上司や部下にうまく伝わらなく、更に話がこじれてしまったとしましょう。そのような場合、自分の思いがうまく伝わらないもどかしさから自分の感情に捕らわれてしまい、感情的になってしまうことがあるのではないでしょうか。または、話がこじれてしまい、関係がぎくしゃくしてしまったことの問題解決方法が見いだせず、そのいざこざから逃げてしまうこともあるのではないでしょうか。このような

傾向が強い場合、社会的能力が低い状態となります。また、自分の感情はそれなりに

コントロールができていたとしても、どちらが正しい、どちらがよい意見であるかなどということに捕らわれ、他人の思いを察する余裕がない場合も社会的能力が低いとされます。

このように、社会的能力とは、社会に上手く適用できる力、自分に降りかかってくるあらゆる問題とうまく向き合える力、また、人間関係をうまくナビゲートし、関係をうまく維持していける力となります。ゆえに、仲間内で意見の相違が発生したとしても、自分の思いと他人の思いを区別することができ、自分と相手の思いをそれぞれ冷静に理解することができる、また、例え自分と全く価値観や文化が異なる人に遭遇した時であれど、現状況は相手にとり、どのようなものであるのだろうかと想像力や忍耐力をうまく活用し、相手の立場に立って物事を考えることができ、お互いにとって適切な解決法を適用できることが社会的能力において大切とされています。

上記に述べた“優れた人”の研究結果にあるように、いくら天才と呼ばれるIQの持ち主、また、どのように素晴らしいパーソナリティの持ち主であれど、自己や他人の感じていることがよくわからなければ、常に自己や他人の感情に翻弄されることとなり、人生に不満や不安を抱えることが多くなってしまいます。また、EQが低い状態であると、自己を含め他人も傷つけることが多くなり、人間関係がうまくいかない、学校や仕事上でのトラブルが絶えない、などという状況に追い込まれがちとなり、人と関わることに苦痛を感じるようになってしまうことでしょう。

私達それぞれ、様々な悩みを抱えているものです。EQは自分の努力次第で高めることができるものであると言われています。これを機に、EQという言葉が世間一般に利用されるきっかけとなった「心の知能指数(Emotinal Intelligence)、ダニエルゴールマン」などの本を手にしてみられるのもよいのではないでしょうか。

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こあきバイヤーズドルフ:Lifescape Counselingのオーナー、プロフェショナルメンタルヘルスカウンセラー。West Bloomfieldにて日本語で個人/カップル/グループカウンセリングを提供。お問い合わせは、お電話、又は、ウエブサイトをご利用ください。

lifescape(33)

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人に嫌な思いはさせないようにといつも心がけているつもりなのに、どうしてだか人間関係に躓きを覚えることが多いという場合、もしかすると、あなたの意思疎通の図り方がその妨げを作っているのかもしれません。今回は、そんな人間関係の不和をも生じかねない意思疎通の図り方というものについて一緒に見ていきましょう。

「Aさんがお願いするとどうしてうまくいくのか、自分もAさんと同じことを言ったはずなのに、どうして相手の反応が異なるのか」など、不可思議を感じた経験が誰しもあるのではないでしょうか。個々背景の異なる者同士が語り合うわけですから、どのような意思表示をしたとしても分かり合えないこともありますが、Aさんが話すとうまくいくというのは、偶然ではなく、Aさんの意思疎通の図り方にその秘密が隠れていることが往々にしてあるものです。

一般に、Aさんのような会話がスムーズにいく人は、人とうまく語り合える技術なるものを身に着けている傾向にあります。人とうまく語り合う技術には様々なものがありますが、例えば、話の要点を簡潔まとめる能力、相手にわかりやすい形で伝達する能力、また、自分の気持ちや考えをまっすぐに表現できる力、同時に、相手の気持ちや考えをも思いやる心こもった話し方ができる能力などがあげられます。

例えば、下記のようなたわいのない友人との会話、

① 「昨日、パスタ美味しかった。行ってみて。」

② 「昨日、Cさんのお勧めのパスタ屋さんに行ってきたんだけど、最悪だったわ。パスタはまあ美味しかったけどさ。まあ、あなたも行ってみればわかると思うけど、私はお勧めしないわ。」

③ 「パスタって好き? 昨日、どこどこで食べた何々のパスタ、この間、一緒に食べて感動した何々の味に似ていて、とても美味しかったので、もしパスタ好きだったら試してみる価値あるかも。」

聞き手が受ける印象を①~③で比べた場合、大きな違いがあるのではないでしょうか。まず、①の場合、聞き手はどのようなパスタであったのかはもちろん、全く話の内容が見えないのではないでしょうか。また、話し手は、一方的に自分の言いたいことを語っているのみで、聞き手の立場に立って話がされていません。聞き手とのつながりに気をとめることもなく、会話を進行しています。このような会話形態の場合、聞き手が話し手の意図を誤解してしまうことが起こりやすく、事によれば、自慢話と解釈されてしまったり、押しつけがましい印象などを与えてしまうこともあるでしょう。では、②はどうでしょう。①と同じく、話の内容が不明確で、一方通行な会話形態です。また、Cさんは聞き手とも友人関係にあるにもかかわらず、後ろ向きな形態で会話が進行されています。聞き手を複雑な気分させてしまうのではないでしょうか。また、Cさんと友人関係でなくとも後ろ向きな表現を聞くというのは、心地のよいものではありません。では、③はどうでしょう。こちらの話し手は、①と②とは異なり、自分の体験を聞き手も心の中にうまく描くことができるように、理解しやすい形で情報が伝達されています。また、会話形態も一方的なものではなく、疑問文を取り入れるなど、聞き手の気持ちや考え、また、価値観なども折入れながら話を進めるというキャッチボール形式です。

では、もうひとつ、受け答え方というものに主眼を置いた例を見てみましょう。

「先週、学校でみんなにびっくりされちゃうことがあって、とてもショックだったの。」

① 「あなたって、やっぱりB型ね。」

② 「いつものようにまたあなたが変なことやったんでしょう?自業自得よ。」

③ 「辛かったでしょう。どんなことがあったの?」

もしあなたが①の返答を受けたとしたら、どうような気持ちになることでしょうか。相手がちゃんと真剣に自分の話を聞いてくれていない、または、自分の話すことに相手はあまり興味がないのだろうなどと、気を悪くしてしまうのではないでしょうか。また、自分がショックだったと表現した気持ちに対してもB型という型にはめ込むことにより、処理されてしまい、更に、落ち込んでしまう結果になるのではないでしょうか。さて、②の返答を受けた場合はどうでしょう。自分の言動に誤りや欠点があるとした前提で批判/非難され、更に、それらの言動を正すべきであるとして言われてしまい、胸がキュッと締め付けられたような気持ちになるのではないでしょうか。また、常時、彼/彼女から間違いの指摘や批判/非難的な言葉を浴びることとなれば、彼/彼女とは、会話を避けるようになってしまったり、また、時として、彼/彼女と会話をする際は、妙に自己を正当化させることに意識が集中してしまったりするのではないでしょうか。では、③の受け答えをされた場合はどうでしょう。①や②とは対照に、相手が自分の気持ちを理解、また、共感してくれたことにより、へこんだ気分が少し軽くなるのではないでしょうか。また、どんなことがあったのか、どんな辛い気持ちだったのかなど、心を開いて話してみようかという気持ちにもなれるのではないでしょうか。

上手な話し方とは、単に丁寧な言葉を使って話せばよい、言葉巧みに流暢に話をすればよいわけではありません。いくら丁寧な言い方をしていたとしても嫌味なニュアンスが含まれていたり、批判/非難的な物も言い方では、自分のメッセージが人にうまく伝わることはありません。また、自分の意思、または、真実を言っているだけだからと相手の意思に心を配らず、自分好き勝手な言葉を並べてしまっては、これまた、相手の気分を害することが生じたり、また、相手に自分の思いが上手く届くことはないでしょう。その一方、相手に気を使い過ぎて自分の言いたいことが伝えきれなければ、同様に、良い話し方とはいえません。もし納得できないことがあるならば、その意をうまい具合に表明することが大切です。

話し方についての数々の本が出版されていたり、人とうまく語り合える技術トレーニングなどがあちらこちらで提供されていたりするように、自分の考えや思いを人に上手く伝えることは多くの者にとり、容易ではありません。しかし、私達人間は主に言葉を使って、人間関係を築いていくゆえ、意思疎通の巧拙というのは、人間関係の在り方までにも影響を与えてしまいます。意識的に嫌な話し方をしているという人はほぼいなく、また、多くの私達は、自分がどのような意思疎通の図り方をしているのかに気がついていないものです。「君の言葉って、厳しいな~」と言われることがよくあったり、話をしていて、どうも相手が不機嫌になるということが多いようなら、これを機に、自己の意思疎通の図り方を振り返ってみることもよいのではないでしょうか。

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lifescape(32)

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愛し合って結婚したはずなのに、彼?、彼女?、それとも、お互いが変わってしまったのか、時が経つとともに、二人の間に感情のズレを感じることとなるカップルは珍しくありません。諸事情は異なれ、事の始まりは「どうして!?」という素朴な疑問だったというカップルが往々して見られます。今回は、この「どうして!?」についてお話ししましょう。

どのような素晴らしいカップルにおいても「どうして~を言う、するのだろう!?」、「どうして~に理解がないのだろう!?」などとお互いの言動が不可解に感じられることがあるものではないでしょうか。カップルだからといえ、何もかもが同じということはなく、お互いの言動に首をかしげることが誰にもあるものです。

ところが、「どうして!?」が二人の感情のズレのきっかけとなってしまうカップルは、基本的に「どうして!?」と感じることが不自然、おかしなこととしているところがあります。「どうして!?」と感じること、問われることに不安や戸惑いを感じていることが多く、言い換えれば、お互いの違いを受け入れることに心のどこかで抵抗を感じている傾向があります。それゆえ、このタイプのカップルには「どうして!?」をめぐる心の葛藤が生じ始めます。

多情多感な「どうして!?」対応をお互いがすることとなれば、二人の関係がギクシャクしてしまうのは当然です。時が重なれば、二人の間には、苦々しさや様々な負の気持ちも鬱積していくことでしょう。そのまま気持ちに何の対策も施されず、「どうして!?」がそのまま放置されてしまえば、不可解な「どうして!?」が二人の間に山積みとなっていきます。そのうち、お互いに心の奥に押し込めていた「どうして!?」があふれだし、二人の「どうして!?」の押し合いへし合いが始まります。

「どうしてわからないの! こんなことは常識よ!」とお互いのとがめ合い、責め合いが始まります。更に、そのような状態が継続すれば、お互いの口調もどんどん厳しくなり、二人の関係に致命的であるとされる批判的、自己防衛的なとげとげした言動が二人の間に生じ始めます。「どうしてそうなの!? あなたは精神的におかしいんじゃない!」という具合に相手の人格にまでも及び、批判的、侮辱的となり、また、お互いに対する態度もあきれたまなざしや鼻であしらうなど、皮肉的、軽蔑的なものへと悪化していきます。

お互いの傷心が深くなればなるほど、お互いの負の言動もエスカレートしていき、例えば、呼んだ時に返事がないだけだったとしても、相手が故意に嫌がらせをしているように感じてしまったり、何事においてもお互いに被害妄想的になっていきます。

もう、お互いの謝りを受ける、受け入れないどころではありません。お互いのことが憎い、許せないという心の状態へと追い込まれ、二人の関係全般に及んでお互いに否定的な先入観を持たずに接することが不可能となり、お互いに一緒にいることさえ、耐えがたい状況となってしまいます。

「どうして!?」が問題化するカップルは、どちらか、または、両方が何らかの心理的障害を抱えているというわけではありません。「何も言わなくても彼(彼女)は自分の気持ちを察してくれるものだと思っていた。」、「まさか、自分の言葉が相手を傷つける言葉となっていたとは気付かなかった。」など、お互いの社会的風習や心理的特徴に違いがあることを単に心得ていなかったり、受け入れることを苦手としていたり、または、お互いの言動がどれだけお互いに影響を及ぼすものであるかのということに理解不足が見られます。

どのカップルも求めるものは同じで、愛を分かち合うこと、感情的つながりを持つこと、また、二人の関係がお互いにとり、安全で安らげる場所となることを求めているものですが、そんな二人の意思とは裏腹に「どうして!?」など何でもないことが原因となり、思ったより容易に二人の感情のズレというのは生じてしまうものです。「どうして!?」など、「!?」感嘆符疑問符を心に感じたときは、お互いが歩み寄り、思いやりをもって、お互いの感情の調子合わせをしていくことは二人の関係にとり、とても大切なことではないでしょうか。

二人の関係の健康度チェック

  • 私は、自分のパートナーの良い所より、非に焦点を置いている傾向にある。
  • 私はなんらかの良い知らせを自分のパートナー以外の人と共有する傾向にある。
  • 私は自分のパートナー、または、二人の関係のニーズより、自分のニーズを優先 する傾向にある。
  • 私は自分のパートナー以外にロマンティックな感情を抱いている。
  • 私は自分のパートナーの愚痴や悪口をいうことが多い。
  • 私は自分のパートナーと過ごすより、友人や職場の仲間と過ごすことを好む傾向にある。
  • 私は二人の関係より、仕事から満足感を得ることが多い。
  • 私は自分のパートナーより親しい友人がいる。
  • 私は自分のパートナーより、他人への対応の方が優しい傾向にある。
  • 自分のパートナーより他人の方が自分によくしてくれるように感じることが多い。
  • 私は自分のパートナーとの間に距離を感じる。
  • 二人の時間はとてもストレスに感じる。

 

はいという答えが多いほど、要注意。

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lifescape(31)

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毎年、ホリデープレゼントはどのようなものにしようかと悩まれる方も多いのではないでしょうか。今年のホリデープレゼントのアイデアとして、近年、流行している心の癒しグッズなどはいかがでしょうか。心の癒しグッズには様々なものがありますが、一般にストレス解消グッズと呼ばれているものを今回いくつかご紹介しましょう。

フィジットスピナー:今年アメリカで大ブームとなったストレス解消グッズ。フィジットスピナーとは、指や机上を使って、コマに似たような感じで高速度でクルクルと回転させることができるもの。

スクイシーボール:ストレスボールとも呼ばれる昔ながらのストレス解消グッズ。様々なタイプがありますが、多くのボールの中には、粘土やジェルのようなものが入っており、その中に入っているものをぐにゅぐにゅと押しつぶしたり、握りしめたりできるもの。

キューブ:さいころのような形をしており、あちこちに押しボタンやダイアルなどがついていて、それらを押したり、回したりすることができるもの。

メッシュマーブル:メッシュ生地の中にビー玉のようなものが入っていて、そのビー玉を動かしたり、メッシュ生地をひっぱったり、のばしたりできるもの。

タングル:くねくねした輪の形をしており、そのくねくねには、たくさんの継ぎ目があり、その継ぎ目を回転させ、自由自在に形を変形できるもの。

マグネット彫刻:小さなスチールボールが磁気台の上にたくさんのっており、それらをあらゆる形に創作できるというもの。

こんなものでストレスが解消できるのかという声が聞こえてきそうでが、これらのストレス解消グッズは老若男女問わずとても人気があり、今年大流行したフィジットスピナーなどは社会問題となるほどでした。このタイプのストレス解消グッズの人気の秘密のひとつは、仕事や学業など、なんらかの二つ以上の動作を並行、いわゆる〝ながら″に遊び感覚で、簡単にストレス解消ができることにあるようです。

その昔、ペンをカチカチとクリックを連続したり、ペン回しをした経験がある方も多いのではないでしょうか。思い返してみると、ペンをいじっていた時というのは、てもちぶたさ、なんとなく心がそわそわと落ち着かなかったときやイライラしていたときが多くなかったでしょうか。無意識に近い状態でペンをクリックする、回すことによって、集中力を高めることが出来たり、なんとなく、心が落ち着いたという記憶があるのではないでしょうか。

ペンをいじったり、または、その他、爪を噛んだり、貧乏ゆすりをするなどは、精神を安定させようとする自己調整の行為と言われています。私達人間というのはそわそわ、イライラすると自分の気持をなんとか落ち着かせようと、体が無意識のうちに反応してしまうことが多いものです。その人間の心身のつながりをうまく利用して開発されたものが、上記のようなタイプのストレス解消グッズです。

もうひとつのタイプのストレス解消グッズ、リラクゼーションに焦点を合わせたものもいくつかご紹介しましょう。

卓上噴水:自然の滝をイメージしたもの。様々なタイプのものがありますが、模型の石畳などの間を水が上から下に向かって流れていくもの。

禅ガーデン:その名の通り、ミニチュアの石庭のようなもの。小さな熊手のようなものを使って、ガーデンを整えるというもの。

カラーリングブック:いわゆる大人用色絵本。近年の流行グッズのひとつ。

サウンドスパ:雨音、鳥の声など、様々な自然環境を音にしたものが流れる白色雑音器。

アロマオイル:アロマオイルとは、植物の香りの成分を抽出したもの、精油。アロマオイルの散気装置なども販売され、今年大流行したグッズ。

マッサージ用品:あらゆるタイプがあるが、今年流行したものは、頭皮マッサージャーや足裏つぼマッサージ具。

前者のタイプのストレス解消グッズは、手などを忙しく動かすことにより、心のざわざわとうまく対応するというものでしたが、こちらのリラクゼーションを趣旨としたストレス解消グッズは、自分のざわついた心とは対照的なものに触れることにより、心を鎮めるというメカニズムです。かわいい子犬をみたり、柔らかいフワフワした物に触れるなどすると、とげとげしていた心がまるくなる経験をされたことはないでしょうか。このタイプのストレス解消グッズは、そんな私達の心の気質を生かしたものです。

一般に、ストレス解消グッズと呼ばれるものは、そわそわ、ざわざわした私達の心を落ち着かせてくれるだけでなく、他にも多くの有益な効果があると言われています。例えば、マインドフルネス瞑想のような効果、また、感情とつながりの脳の部分を刺激し、気分向上、また、うつな気分や不安感の低減にもつながるとされています。その他、手を動かすタイプのストレス解消グッズにおいては、体の血行をよくしてくれる効果があり、心だけでなく、筋肉のテンションをも緩和してくれるとされています。また、フィジットスピナーにおいては、注意欠如・多動性障害や自閉症にも効果があるとも言われています。

ホリデープレゼントのアイデアとして、今回、いくつか心の癒しグッズをご紹介しましたが、何がストレスとなるか、個人により様々なように、これらのストレス解消グッズがあらゆる人に効果的というわけではありません。例えば、ある人にとってはとても効果的だというグッズが、自分にとっては反対にストレス因になってしまうこともあるでしょうし、または、自分にはグッズものは向かないということもあるでしょう。

しかし、人生にストレスはつきものです。毎日のストレスをどのようにうまく交わしていけるかということにより、人生もバラ色にもいばら道ともなります。ゆえに、どのようなものが自分にとって、ストレス解消法となるか、いろいろなグッズを試してみたり、何らかのストレス解消となるアクティビティを試してみられたり、自分に合ったストレス解消法を見つけることはとても大切です。また、何をやってもストレスの改善が得られない場合やストレス解消するエネルギーも出てこない場合は、カウンセリングなどへ行ってみられるのもよいストレス対策でしょう。

今年のホリデープレゼント、何にしようかと悩まれているようなら、各個性に合わせた心の癒しグッズやサービスなどを贈られるのもよいのではないでしょうか。

皆様、よい年末年始をお過ごしくださいませ。

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lifescape(30)

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「なくて七癖」と言われるように、私達、誰もがしぐさや話し方など様々な言行において癖を持っているものですが、癖というのは、言行に限らず、個人それぞれの物事の感じ方や考え方にも浸透しているものです。今回は思考癖についてお話ししましょう。

思考癖とは、個人特有な思考的傾向や特徴をいいます。思考癖は、良し悪し、誰もが持ち備えているもので、その多くは私達個人に個性を与えてくれる要素となります。多くの思考癖は私達が人生の経験を通して自己を形成していく中で作られ、私達個人の観念や信念体系の中に織り込まれていきます。

私達皆はそれぞれが持つ思考癖、思考のフィルターなるものをとおして世界を見ていきます。ゆえに、私達は物事をありのまま見ているようで、見られていないことが多く、目の前の起こっている現実と自分の頭の中で作り上げている現実に誤差が生じる傾向にあります。

また、思考癖は私達の感情や行動に大きな影響を及ぼします。良いとされる思考癖の場合は、私達の日々のストレスを緩和してくれたり、私達の心のバランスをうまく調節するお手伝いをしてくれますが、思考が暴走するような思考癖の場合、起こった出来事を現実的に考え直す余裕を個人に与えてもくれなければ、後ろ向きな感情をどんどん大きくしてしまいます。結果、行動力も鈍ってしまいます。

このような心にあまりよくないとされる思考癖は、一般に、認知の歪みとよばれています。認知の歪みは私達を心理的に追い込んでしまう傾向にあり、うつや不安障害を引き起こす原因ともなるといわれています。では、どのようなものが認知の歪みといわれるのか、ここでいくつか例をご紹介しましょう。

• 物事には様々なケースがあるにもかかわらず、すべてのケースにおいて同じように扱ってしまう傾向。「毎回~になる・ならない。」「いつも~となる、決して~とならない。」と絶対的、一般的に認知。

• 何事に対してもマイナス思考。例えば、コップに水が半分入っていた場合、「半分も入っている。」でなく、「半分しか入っていない。」と認知。

• 些細な出来事においてもまるで大参事のように扱ってしまう傾向。例えば、数学の試験に失敗してしまう。自分の人生は終わりだと認知。

• 何事においても他人(又は、自分)を疑う、責める傾向。例えば、「あなたが~したから、自分が~の状態にさせられてしまった。」と認知。

• 物事が完璧に展開しなければ、自分(又は、他人)に対し、否定的なラベルを貼り付けてしまう傾向。例えば、「誰でも失敗はあるよね。」でなく、「自分はなんてダメな人間だろう。」と些細なミスが許せない認知。

• 事実を確認せず、または、証拠がなくとも、必ず、悪い結論を予想する傾向。例えば、連絡したけれど、友人から連絡がない。「あれ、どうしたのかな?」ではなく、「嫌われたに違いない。」と認知。

• 物事を全体的に見るのではなく、ある一部だけに焦点をあててしまう傾向。何千人もの出場者のマラソン大会に出場。なんと、上位10%内で完走するが、98(位)という数字だけを見て、「自分は何をやってもだめだ。」と認知。

• 他人のことを羨む傾向。例えば、「彼女は~で幸せだな~。それに比べ、自分は~で不幸だ。」というように、常に垣根の向こうの芝はいつも青いという認知。

この他にも様々な認知の歪みタイプがありますが、上記のような認知の歪みがあると、いつも心の中がざわつき、落ち着かない状態としてしまいます。また、認知の歪みは、嫌なことや辛いことが絶えない人生という架空の現実を自分の中で作り上げてしまいます。その結果、常に気分がすぐれない状態、また、悲しみや怒りなどの後ろ向きな感情が蔓延する状態が続き、「人生はとても辛く苦しいものである。」と心から感じるようになってしまいます。

また、認知の歪みは、気分の浮き沈みが激しくさせてしまうだけでなく、何かを始めたくても身動きが取れない状態に自己を追いやってしまう傾向にあります。かの有名なガンディーの言葉で、 Your beliefs become your thoughts, Your thoughts become your words, Your words become your actions, Your actions become your habits, Your habits become your values, Your values become your destiny。というものがありますが、思考は私達の感情や行動に影響を与えるだけでなく、私達の運命をも定めてしまいかねません。思考というものはとてもパワフルです。思考を少し変えてみるだけで、今、自分が置かれている状況が全く異なったものに変わるものではないでしょうか。

最後に、自分の認知の歪みをチェックしてみましょう。

• 職場や家族など、周りに自分をイライラ、不安、困惑などさせる人が多くいる。

• ここ数週間で絶望的だと感じることがあった。

• 我慢できない、耐えられないと思うもの、ことが多い。

• この数週間を振り返りと、こうであるべきなのに、そうでなかったと感じることが多かった。

• 人にはできることがどうして自分にはできないのだろうと感じることがある。

• この数週間を振り返りと、どうしてひどいことが自分に起こり続けるのかと感じたことがあった。

• 嫌な人や批判的な人が周りに多いと感じる。

• 人生を失敗したと思えることがある。

• ここ1週間で限界だと感じることがあった。

• 自分の感情がうまくコントロールできないと感じることがある。

はいという答えが多ければ、多いほど、歪みがみられます。

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lifescape(29)

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人生にストレスはつきものです。また、現代はストレス社会とも呼ばれ、何らかのストレスに絶えず悩まされている方も多いのではないでしょうか。現代社会を上手に生きていくためには、ストレスマネージメントというのものがこれまでになく、より大切な時代ではないでしょうか。今回は、ストレスに負けない生き方についてお話しましょう。

ストレスに負けないとは、どういうことなのでしょうか。負けない=頑張る、または、=忍耐力を養うなどと解釈しがちですが、頑張りや忍耐力というものには、誰しも限界があるもので、それだけでは、もし自分の許容範囲を超えるストレスや解決できない問題に出くわしたときには、へこんでしまいます。ストレスに負けないとは、いかにうまくストレスと付き合っていけるかということではないでしょうか。では、それは、具体的にどのようなことなのでしょうか。例えを使って、ここで一緒に考えていきましょう。

あなたは風邪をよくひいてしまう体質だとしましょう。ある日、あなたはあまり風邪をひかないようになりたいと、体質改善することに決めます。あなたは、どのようなことに取り組むことにするでしょうか。風邪に負けないようにと、たくさんの風邪菌に自分をさらし、自身が風邪菌になじむまでと頑張り続ける、風邪菌との我慢大会を続けるなんてことを行うでしょうか。たぶん、あなたは、風邪のシーズンが近づいてくれば、手洗い、うがいを心がけたり、少し体調が優れないときは早めに体を休めたりと、なんらかの予防に努めるのではないでしょうか。また、風邪への抵抗力を高めるために、普段より、規則正しい食事を取るよう心掛けたり、適度な運動をしたりと、心身のリズムを整え、体の免疫力を高めることに努めるのではないでしょうか。

ストレスの場合にも風邪への対応と似たような作業が必要です。ストレスに負けないとは、ストレスへの抵抗力を高めることであり、言い換えれば、それは、どのような状況にもうまく適応できる能力、常に自己の心のバランスをうまく保つことができる能力を向上することです。ストレスへの抵抗力を高めるには、リジリエンス(弾性、回復力)と呼ばれるものを高めることが大切です。

リジリエンスの主な要素として、前向きな姿勢や思考、問題解決能力、豊かなユーモア、感情を調節する能力などがあります。それらの要素を高める努力することにより、ストレスに負けない力が高まると言われています。ゆえに、例えば、自分が後ろ向きな思考傾向にあるというならば、前向きな思考になれるような訓練することが大切でしょう。また、助けを求めるということが苦手で、ほんの小さなストレスだったものが抱えきれないほど大きなものとしてしまう傾向にあるならば、専門家と話をしたりと、その理由の探究をするなどの作業を行うことがリジリエンスを高めることへとつながっていくでしょう。

しかし、リジリエンスがあれば、ストレスがなくなる、また、ストレスをストレスと感じなくなるわけではありません。ただ、どのような問題にぶつかったとしても、それらを乗り越える力、また、問題を挑戦の機会、飛躍するチャンスに恵まれたなどと解釈できる力を備えられるようになるということです。

人生には様々な試練や予期していないことが次々と起こるものです。それらすべてを頑張りや忍耐力だけで乗り越えようとしても、ストレスになる要素は次から次へとやってくるわけですから、それでは、いくら山を登っても登っても頂上につかない状態と同じで、いつか力が尽きてしまいます。効率的なストレス対応法とは、リジリエンスを高めること、ストレスをストレスと解釈しない力、いわば、ストレスを自分の人生を生きる上でのポジテイブなエネルギーに変換できるようになることではないでしょうか。ホロコーストの時代にアウシュビッツ強制収容所に送られたVictor Frankl氏の言葉で、“Everything can be taken from a man but the last of the human freedoms – to choose one’s attitude in any given set of circumstances, to choose one’s own way.”というものがあります。

私達は人生に起こることをコントロールすることはできませんが、それらをどのように解釈するか、また、その経験をどのように活かすかは自分しだいなのではないでしょうか。

では、最後にストレスに負けない度をチェックしてみましょう。

  • 自分は他人より劣っていると思う。
  • 信じられる人があまりいない。
  • 休養やリフレッシュする時間を持つことが少ない。
  • 不満や怒りを感じることが多い。
  • 失敗を気にしてしまう。
  • 悲観的、後ろ向きに解釈することが多い。
  • うまくいかないと感じることが多い。
  • 感情的になりやすい。
  • 批判的であることが多い。
  • 人に何か言われたことをいつまでも覚えている。
  • 嫌なことをひきづってしまう。
  • 不安を感じやすい。
  • 人に頼ることが苦手。

*上記の項目にYESが多い方は要注意です。

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lifescape(28)

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春というのは何かと疲れやすい時期でもあります。近年増加傾向にある悩みのひとつ、パニック発作について、今回はお話ししましょう。

パニック発作とは、その名の通り、突然、気が遠のくような、気がおかしくなるような、又は、自分が自分でコントロールができなくなるような気分等に襲われ、パニックに陥ることをいいます。パニック発作の際には、眩暈、耳鳴り、発汗、震え、動機、胸の痛み、息切れ、吐き気などがしたりという心臓発作と似通った身体的症状を体験します。

例えば、Aさんの場合、ある日、車を運転していたら、突然、おかしな感覚に見舞われました。その直後、冷や汗、息切れ、心臓の鼓動が早くなり、なんともいえない恐怖感に襲われます。その日はなんとか運転して家まで戻れたものの、その翌日から、車の運転をすることがとても怖く感じられるようになってしまい、運転することを極力避けるようになります。そのうち、外出すると不安に駆られることが多くなり、様々な状況においてもパニック発作が生じるようになってしまいました。Aさんは次々とパニック発作の起きた状況や場所を避けるようになっていきます。最終的に家から出ることにさえ、恐怖感を感じるにようになってしまいました。

また、Bさんの場合、若い頃から飛行機というものに対し、恐怖症を抱えていました。時間が許す限り、どこへ行くのも車で移動され、時間や距離的にどうしても飛行機でなければ無理だという際だけ、飛行機を利用ました。そんなある日、飛行中に胸騒ぎのような、妙な感覚にとらわれます。その直後、心拍数が早くなり、気が遠くなるような感覚に襲われ、手足も震えだし、呂律も回らなくなってしまいます。その日、Bさんは飛行中にパニック発作を患われてしまいました。これ以降、抗不安剤を飲まなければ、飛行することが困難となりました。

上記のような例はよく見られるケースですが、パニック発作に苦しまれる方の皆さんがAさんやBさんのようなパターンではありません。パニック発作の在り方は多種多様です。例えば、Aさんのように、パニック発作に至るまでの原因理由がよく見えない場合やBさんのように元々抱えておられていた恐怖症がきっかけとなるなど、パニック発作に至る要因も各様々です。また、パニック発作の起こる場所や状況においてもBさんのように場所や状況が特定されている場合やAさんのようにその場所や状況が拡大されていく場合、又は、パニック発作が常に同じ場所や状況で生じるというわけでなく、発作が不特定な場所や状況で生じるなど、発作の起こる場所や状況がうまく見極められない場合などがあります。

パニック発作の在り方というのは様々ですが、パニック発作を体験された多くの方に共通していえることは、パニック発作はとても恐ろしい体験であることです。パニック発作というのは単に不安というものが動機や息切れなどの症状として、見える形とされただけのことなのですが、パニック発作の際に身体が感じる症状、また、それらの症状に対する心が感じる動揺や恐怖感は、あまりに強力で激しく壊滅的なため、時に、パニック発作の体験が個人の士気をくじくほどの大きなダメージを与えてしまうこともあります。

私達も皆、恐ろしい体験をした後は、気が動転してしまうものではないでしょうか。自然な心の流れとして、「どうしてこのようなことが起こってしまったんだろうか」、「どうして自分だけがこのような経験をするのだろうか」、「どうして、今ここでこんなことが起こったのだろう」、など、様々な問いが心の中に渦を巻いてしまうものです。また、更に、恐ろしい体験をすると、「また、あのような恐ろしいことが起こってしまったらどうしよう」と心のどこかにいつも恐怖心を感じるようになってしまったり、また、再び起こりうるかもしれない恐しい出来事からなんとか自分を守らなければという気がして、なんらかの対策法を思案し出したり、心が常に身構えた状態となりがちになるのではないでしょうか。

パニック発作を体験された方も同様で、パニック発作後、心が緊迫した状態が続きます。二度とあんな恐ろしいパニック発作が起こらないようにと心がありとあらゆる防災対策を施すことでしょう。しかし、どんなに最新で完璧な防災対策を施したとしてもなかなか心から不安感が消え去ることは難しく、例えば、Aさんのように自問の輪がどんどん広がっていき、最終的に身動きがとれなくなってしまうこともあるでしょう。

自問することが悪いことではありませんが、自問に対する対応がうまくこなされていない場合、自問することが逆効果、また、問題を複雑化させる要素となりえることがあります。例えば、Aさんのように、パニック発作という体験した自分が恥ずかしく思える結果となってしまったり、また、パニック発作を体験すること自体に罪悪感さえも感じるようになることもあるでしょう。また、自問し続ける結果、誰にも話せない状態が継続し、更に負の影響が拡大してしまうこともあるでしょう。

何事においても人それぞれ自分に合った解決法があるかと思いますが、なんらかの理由で心が大混乱を起こしてしまった際のひとつの得策として、カウンセラーなどの専門家と二人三脚でお持ちの悩みの解決をなさっていかれることも問題の複雑化を防ぐ方法です。

最後に、現在パニック発作で悩まれている方、また、心臓発作に似通った症状に襲われた場合、パニック発作でないかと思われる場合であっても、まずは、最寄のエマージェンシールームへ行かれるようお勧めします。パニック発作であるのか、心臓発作であるのかは、素人、また、カウンセラー等の心の専門家では見分けることはできません。まず、身体的疾患がないか、医師を訪問されることが大切です。

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WEBサイト:www.lifescapecounselingllc.com

電話番号:734-237-3589

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lifescape(27)

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4月は暖かい陽気とともに足取りも軽くなる反面、何かとストレスが溜まりやすい時期です。あまり頑張りすぎて、燃え尽き症候群にならないよう意識的にご自身のストレスバロメーターを確認することが大切な時期ではないでしょうか。今回は燃え尽き症候群ついてお話しましょう。

燃え尽き症候群とは、自分の許容範囲以上のストレス、又は、長期に及ぶストレスより、情緒的、精神的、身体的に消耗してしまった状態をいいます。自分の限界を超えるストレス量の負荷により、心身ともも疲れ果て、脱力感や無気力などにさいなまれる心の状態、いわゆる、心のエネルギーが燃え尽きてしまった状態となります。

燃え尽き症候群になる原因理由は、職業的なものから、ライフスタイルによるものなど、様々ですが、例えば、職業的なものとしては、長期に及ぶ長時間労働などの過酷な仕事のスケジュールによるもの、また、プロジェクトがうまくいかない、商品が売れないなど、思い望む結果がうまく出ないという職務的な悩みなどがあげられるでしょう。また、管理職、保健や福祉関係、セールスなど、人に携わることが多い職業は燃え尽き症候群になりやすいともいわれています。

ライフスタイル面の例としては、家族や周りのサポートが得られない中での子育て、婚活すれど、良い人に巡り合えない、どれだけ勉強しても成績が伸びない、また、いくら働けど、経済的余裕に恵まれないなど、毎日一生懸命頑張っているのに、自身が置かれている状況に変化、又、改善があらわれないという状況的なものがそのきっかけとなることもあるでしょう。

その他、自身の持つ性格的な傾向が燃え尽き症候群の一因となることもあります。例えば、周りの目がいつも気になる、自分のニーズを常に後回しにする、人間関係の対立を回避する傾向にある、リラックスすることが苦手など、常に心身が緊張した状態、心身の回復する時間を持てない性格的傾向である場合、燃え尽き症候群になるリスクが高まるでしょう。

何がどのように、どのぐらい苦しく感じられるなどは各個人により異なるため、どのような出来事やどのぐらいのストレス量が燃え尽き症候群となる要因であるかは一概には言えませんが、燃え尽き症候群に近づいていくと、特徴として、なんだかよくわからないけれど、朝起きるのが辛い、いつも体が重く感じられる、気分がのらないなど、何事に対しても意気込みややる気が失せてくるなどの症状がみられるでしょう。

更に、燃え尽き症が進行すれば、自分のことも誰のこともどうでもいいような気持ちになり、何事に対してもイライラした気持ちになったり、共感や感情移入することが困難になることもあります。また、「自分は無力だ」「自分はもうだめだ」などという自己否定感にさいなまれたり、うつや不安障害、パニック障害などを発症してしまうこともあるでしょう。

複雑化する現代社会に生きる私達はこの燃えつき症候群になるリスクが高いだろうと言われています。あいにく、ストレスというのは放置しておけば、自然に消えてなくなるという性質のものではないゆえ、ストレス対応をしないままでいれば、冴えない気分が続くというだけでなく、慢性的に放出されるストレスホルモンにより、心身の健康状態に悪影響を与えてしまいます。

ストレスは見えるものでないため、私達皆、つい、もう少しいける、頑張れるだろうと「だろう運転」をしがちですが、油断をしていると心身のエネルギーの燃料切れとなり、自身のエンジンが停止してしまいます。例えば、車などの場合、ガソリンがゼロに近づくと、エンプティランプが点灯しますが、私達自身には目に見えるゲージランプはありません。ゆえに、自己におけるストレス管理がとても大切なものとなります。

では、最後に、燃え尽き症候群に近づいていくと具体的にどのような症状があるのかいくつか例をご紹介しましょう。

  •  何事に対しても興味ややる気などが感じられない。
  •  食欲や睡眠の変化。
  •  すべてがつまらなく感じられる。
  •  物事を忘れやすい。
  •  ずっしり感がある。
  •  朝、起きづらい。
  •  共感、感情移入の減少。
  •  エネルギーの低下。
  •  イライラする、キレることが多い。
  •  悲観的になることが多い。
  •  お酒の量が増える。
  •  自分や他人に対し、幻滅することが多い。
  •  物事を先送りする。
  •  効率性の低下。
  •  溜息をつくことが多い。
  •  皮肉な態度、冷笑的、批判的になることが多い。
  •  頭痛、腰痛など、身体的問題。

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lifescape(26)

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毎年、2月はバレンタインデーにちなんで、カップル関係についてお届けしていますが、今年も同じくカップルのコミュニケーションについてのお話をすることにしましょう。では、まず、いくつかの会話例から見ていきましょう。

Aカップル

「どうしてこの前買ってやった靴履かないだよ。」

「今日は雨が・・・。」

「毎回、服に合わないだとかなんとか言い訳ばかりで、君は僕のプレゼントを気にいったことはない。」

Bカップル

「このお鍋、洗っておいてってお願いしたじゃない。」

「あ、うん・・・。」

「どうして何を頼んでもやってくれないのよ。私のことはどうでもいいのね。」

Cカップル

「リビングルーム、片付けてくれてありがとう。でも、次からは、息子の物はここに入れておいてもらえるかな。」

「せっかく、片付けてやったのに、お前は何も感謝しない。いつも文句ばかりだ。」

似たような会話をしたことがあるというカップルが意外に多いのではないでしょうか。相手の言葉に対し、妙に繊細に反応してしまうことがあったり、なぜか相手の言葉を後向きに解釈してしまったりすることはありませんか?それゆえ、相手に対し、非難がましくなってしまったり、皮肉や批判的な言葉をかえすこととなってしまったりという経験が誰にも多少あるものではないでしょうか。

時にカップルの間で摩擦が生じるのは通常であるし、また、虫の居所が悪く、相手を傷つけてしまう言葉を吐いてしまう事もあるでしょう。しかし、相手の言葉に対し、常に、感情的に反応してしまう場合、自分が抱えているなんらかの問題が相手の何らかの行為をきっかけとし、防衛的な行為として、表面化していることがあるでしょう。

一般に私達が防衛的になる場合、相手の意図とは別に、自分自身が安全でない、愛されていない、サポートされていないなどと解釈してしまったときではないでしょうか。当然、そのような解釈をしてしまえば、自分の心の中は怒りや不安な気持ちでいっぱいになります。そんな心の痛みをなんとか回避しなければと、相手に対し、攻撃的になってしまったり、防衛的になってしまうものです。

安全でない、愛されていない、サポートされていないなどと解釈してしまう原因や理由は、人それぞれですが、例えば、いつも批判的だった父の言葉と夫の言葉が重なり、当初の心の痛みよみがえる、または、自分でも受けいることが困難な事実を相手に指摘され、心の葛藤が生じるなど、自分の心の中に隠れた傷によるものが多いでしょう。

意識的に防衛的になる人はいないでしょう。防衛的になるのは、反動的、自動的なものです。しかし、防衛的なコミュニケーションというのは、プラスなことは何もなく、カップルの間での摩擦を複雑化、長期化させるのみです。また、ある有名なカップルの専門家によると、防衛的行為というのは離婚を予想する際の一つの要素とも言われています。

本来、カップルというのはお互いを助け合ったり、お互いが欠けているところをカバーし合ったり、お互いがお互いのもうひとつの目であるべきものです。防衛的なコミュニケーションの継続とはその逆の状態、言い換えれば、長期間において、お互いが敵視した状態です。ゆえに、防御的コミュニケーションの常用は二人の関係にとり、とても破壊的なダメージを与える結果となってしまいます。

これを機会にお互いの会話形態が防衛的であるかどうかなど意識的に確認してみられるのもよいのではないでしょうか。また、ご自分が防衛的会話傾向にあるという方は、その原因や理由の追及、または、防衛的コミュニケーションの矯正に取り組んでみられてはいかがでしょうか。

最初にご紹介した会話例の矯正後例を最後にご紹介。

Aカップル

「どうしてこの前買ってやった靴履かないだよ。」

「今日は雨が降ってるから、あなたに貰った大切な靴が濡れて悪くなると嫌だから。」

「僕のプレゼント大切にしてくれてありがとう。でも、靴は濡れて汚れるものだし、僕は君がいつも履いてくれる方がうれしいな。」

Bカップル

「このお鍋、洗っておいてってお願いしたじゃない。」

「ごめん。ちょっと疲れててやる気が起きなかったんだ。」

「私、このお鍋で夕食作りたかったのよ。でも、出かけける前に食器洗いしている暇がなかったから、あなたが疲れているのはわかっていたけど、お鍋だけ洗うのお願いしたのよ。」

Cカップル

「リビングルーム、片付けてくれてありがとう。ごめん、言い忘れてたんだけど、次からは、息子の物はここに入れておいてもらえるかな。」

「了解。」

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lifescape(25)

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今年もまたホリデーシーズンがやってきました。ホリデーシーズンのスタートとなるサンクスギビングは皆様どのようにお過ごしになれましたでしょうか。各家族において、様々な慣習があるかと思いますが、七面鳥の食事を堪能し、ショッピング、又は、フットボール観戦を楽しまれたという方も多いのではないでしょうか。

ホリデーに美味しいものを共に食し、わいわいがやがやと親戚・家族で集まれるというのはとても良いものですが、親族が集まるとどこの家庭においても良し悪しなんらかの家族ドラマが生じてしまうものではないでしょうか。ホリデーは楽しみだけれど、また家族ドラマかと思うと心が少し重くなるという方もあるのではないでしょうか。

今回は、家族というものをテーマにお話ししましょう。私達にとり、家族とは、どのような意味を持つものなのでしょうか。様々な説明ができるかと思いますが、社会全体と比較したとき、家族とは、社会動物とされる私達個人が立派な社会人として独り歩きできるよう準備をする所、いわゆる、家族とは、私達が最初に接する小さな社会と呼べるのではないでしょうか。

社会同様、家族の中も様々な背景を持った人間が集まっています。社会と比べ、とても小さな規模ではあるけれど、異なった性格や考えを持つ家族メンバーがひとつの屋根の下で暮らし、この小社会が円滑に機能していくためには、お互いがどのような言葉を交わし、接し合うことが最適であるかと試行錯誤し、家族関係の調節を図っていきます。

この小社会でうまくやっていくには自分はどのような立場をとることが得、または、適切であるのかと見極めていきます。例えば、何々をしたら、父に褒められた、でも、この場合は、ひどく怒られたと、褒められる・怒られるの経験を重ねていくとともに、私達は褒められる・怒られるに対する独自の対応法を見出していきます。父を怒らせるとろくなことがないという法則が成り立てば、父を常に喜ばせることに自分を集中するという答えを出す人もいるでしょう。

または、兄弟の関係において、常に兄弟間で意見の食い違いが生じるとしましょう。そうするとお互いの力加減の試し合いが始まります。簡単に押して折れる相手であれば、自分の意見が正しかろうと間違っていようと何が何でも自分の意見を通すという法則が成り立ってしまうこともあるでしょう。反対に、兄はとても頑固だからと自分がいつも折れる方がうまくいくと答えを出す人もいるでしょう。

このようにして、家族メンバー間で様々なやりとりや経験を重ねながら、各家族には独特の規則や法則が作り上げられます。これらの家族関係の状態が家族ドラマの要素となるわけです。また、家族ドラマにパターンが生じるのは、これらの要素がパターン化し、各家族メンバーがそれぞれ同じ役のようなものを常に演じるようになるからです。

小社会を通して、私達は人間関係の構築を見出すだけでなく、どのように自分と他人との意識の区別をしていくのかなど、社会における自己の在り方というものも同時に設立していきます。自らの信条や価値観はどのようなものであるか、自らの感情や思考、行動がどのようにあることが適切とされるのかなど、社会における自己の在り方を見極めます。

私達は各小社会で学んだことを基にした各個人独特な自分というものの在り方、人間関係の在り方の法則を背負って、社会へと出ていきます。しかし、完璧な小社会で育ったという人はまず存在しないでしょう。ゆえに、私達が社会に出たとき、その各小社会のシステムのゆがみなるものが人間関係の悩みの原因、又は、個人の心理的問題などとして表面化します。

人間関係の悩みや個人の心理問題の原因がすべて家族システムにあるということではありませんが、家族というシステムを振り返ることにより、今まで見えなかったことが見えてくることもあります。例えば、各家族メンバーの距離間を見てみましょう。各メンバーの距離が全く同じということはまずないでしょう。祖父と母の距離が妙に近いとか、遠いとか見えてくるものがあるでしょう。また、常に家族ドラマに悩まされているという方も各家族メンバーの性格や物の見方から学歴や病歴まで、様々な情報を収集してみることにより、何らかの家族ドラマの解決法がみつかることもあるでしょう。

これから年末年始にかけて、どこの家庭でも家族の集まりというものが多くなることでしょう。また家族ドラマか、なんて思うことがあれば、それを機会に家族のシステムについて皆で振り返ってみるのもよいのではないでしょうか。

では、皆様、良い年末年始をお迎えください。

こあきバイヤーズドルフ:Lifescape Counselingのオーナー、プロフェショナルメンタルヘルスカウンセラー。West Bloomfieldにて日本語で個人/カップル/グループカウンセリングを提供。お問い合わせは、お電話、又は、ウエブサイトをご利用ください。

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lifescape(24)

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まだまだ暑い日もありますが、朝夕は肌寒いことが多くなり、秋を感じる頃となりました。これから日増しに木々も色づいてゆき、紅葉の美しい季節となりますが、ともに心寂しく感じる季節でもないでしょうか。

また、これから長い冬を向かえるミシガンにおいては心の不調を訴える方が多くなる時期でもあります。今回は、秋から冬にかけて多くみられる心の不調のひとつ、冬期うつ病と呼ばれるものについてお話ししましょう。

通称、冬期うつ病、その名の通り、春や夏は問題がないけれど、冬が近づくにつれ、元気がなくなる、気分の落ち込みなどのうつ病の症状が現れるというものです。冬期のみうつ病になるということで一般に冬期うつ病と呼ばれているようですが、正式には大うつ病性障害、季節パターン(旧:季節性情動障害)という名称があり、冬と限らず、ある一定の季節にだけうつ病の症状が現れるものを指します。

冬期うつ病の原因は定かではありませんが、日照時間が短くなることによりセロトニンやメラトニンのバランスがくずれてしまうことが原因であるのではないかと言われています。冬期うつ病はそのうつの症状が現れるのが冬、または、一定の期間だけであるゆえに少し我慢すれば大丈夫と軽視しがちですが、冬期うつ病は大うつ病のひとつのタイプであるだけに放置しておくことは適切でなく、なんらかの対応を施すことがとても大切となります。

では、大うつ病とはどのようなものでしょうか。理解なさっている方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、うつ病という言葉に触れる機会は多くあるけれど、よくご存じないという方も意外に多いように思いますのでここでうつ病とはなにかということを一緒に見ていきたいと思います。

多くの方がうつ病と聞くと最初に思い浮かぶ言葉が「気分が落ち込むこと」ではないでしょうか。では、実際に気分が落ち込むこととはどういうことなのでしょうか。気分が落ち込むとは悲しいとか虚しいとかへこむなど何らか気分が良くない状態です。しかし、気分が落ち込むこと自体は私達人間が感じる自然な気持ちのひとつであり、うつ病ではありません。

何か嫌なことがあり、数日ほど気分が沈むことは私達誰もが体験することです。でもその場合、気分が1日中沈んだままの状態であったり、数か月してもそのことが頭から離れないということはありません。また、理由もなく心が沈むこともなければ、長期に及び、落ち込む状態が続くということはありません。

また、通常の気分の落ち込みの場合、自分の人生全貌が色あせて見えるようなことは起こらないでしょう。あくまで落ち込みは喜怒哀楽の哀の範囲での体験でしょう。自分の人生の一部に哀があるというだけで自分の人生全貌が哀色には染まりません。私達が日常経体験する落ち込みとは、なんだか今日は気分が乗らない、なんとなくやる気が起きないなど、物事を面倒だと感じる程度で常に何事に対してもという事はありません。

しかし、うつ病の気分の落ち込みは私達が日常体験する気分の落ち込みとは、その深さ、辛さ、継続性などが異なります。うつの状態になると悲しいという気持ちが蔓延し、基本的に毎日のように元気が出ない状態となり、気力減退というものが自己の全般的に及んでしまいます。

ゆえに、喜怒哀楽の喜と楽を心から感じられることが少なくなり、例えば、今まで生きがいを感じていたことや楽しんでやったいたことさえもなんとも気分が乗らなくなってしまったり、また、なんとなくいつも体もだるく、どれだけ寝ても疲れが取れない状態であったり、疲れているのにあまり眠れないということが生じます。

思考においてもうつ状態になると歪みが発生します。思考全般において悲観的となり、何か良くないことがあるとそこに心が固視してしまい、いつまでもくよくよそのことを考え込んでしまったり、また、過去の失敗や失望などに心がとらわれたままとなり、自分は失格者であるとか自分のどこかがおかしいに違いないと感情的に決めつける傾向となります。

また、自己に対し、とても批判的となり、自分を責めることも多く、自分は価値がない人間であるように思えてしまったり、また、人の言葉や行動においても否定的に解釈してしまいがちで、自分は愛されない人間であるとか、どうして自分は幸せになれないのかなどと思いを巡らすことも多くなり、絶望感や無力感に襲われることも多々みられます。

うつ状態の思考というのは、柔軟性に欠け、ひとつのことだけを例にとって、こうだと決めつける傾向にあります。また、全般に壊滅的で極端な思考になりがちなゆえ、更に悲しみも深く辛いものとなり、もうこんなに苦しいなら、死んだほうがまし、死んでしまいたいという思いにとらわれるのもうつ病の特徴のひとつです。

この他にも様々なうつ病の症状がありますが、上記の事柄に自分が当てはまるかもと思うようなら、あなたの今の気分の落ち込みは通常範囲を超えているかもしれないというひとつの目安となるでしょう。うつ病というのは、特別な人だけがかかるものではありません。誰もが同じようにうつ病なるになる可能性を持っています。また、うつ病というのはしばらく我慢すれば、放置しておけば、治るというものではありません。

どのような病においてもですが、初期段階に何らかの対応を施すことはとても大切です。自分自身では自分のこの気分の落ち込みは通常範囲であるのかそれ以上であるのかということは判断がなかなかつきにくいものです。最近、まあいいかと物事を流せないことが多い、人生が楽しくないと思えることがある、また、友人からカウンセリングにでも行った方がよいのではと勧められるなどという方は一度専門家に会ってみられるとよいでしょう。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

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lifescape(23)

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あっという間に8月に入り、夏休みも残るところあと1か月となりましたが、皆様、どのような夏をお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。まだまだ暑い日が続いている今日この頃ですが、今月の7日には立秋となり、暦上では秋の訪れを告げています。そろそろ秋学期に向け、調節が必要となる時期ではないでしょうか。

季節などの環境的変化、新学期などの状況的変化、または、時として、人生がひっくり返ってしまうような大きな変化など、私達は様々な変化と対応しながら生活しています。人生において、何かが変わっていく、何かが起こるというのは常であり、それらにうまく対応していくことは私達の心身の平静を保っていく大切な要素ではないでしょうか。

今月は一昔前アメリカでベストセラーとなったWho Moved My Cheese? というビジネス寓話本を参照しながら、変化との対応についてお話ししていきましょう。

〝Who Moved My Cheese″というその名のとおり「誰が僕のチーズをどこにやったんだい?」というお話です。物語の登場人物は2匹のねずみと2人の小人。この2組が迷路を模索しながら、毎日のようにチーズを探し歩きますが、なかなか満足するチーズが見つかりません。とある日、2組ともそれぞれ膨大なチーズの在りかを発見します。「やった~、一生分のチーズが見つかった。これでお腹を空かすこともなくなった。」と大喜びします。しかし、また、ある日、いつものようにそのチーズの在りかに行ってみると、チーズの山が跡形もなく消え去ってしまいます。2組ともその変化に大きな衝撃を受けます。物語はチーズの発見、チーズの消滅といった変化への登場人物のそれぞれの反応・対応について書かれています。

変化をありのまま受け止める者もいれば、そうでない者もいます。チーズが見つかったことで将来の夢を描き出す者、働くことをやめてしまう者、また、いつもと変わらず、チーズ探しに出かける者もいます。チーズが消えてしまった際には、怒り狂う者、不公平なことだと嘆き悲しむ者、被害者意識からぬけられず、お腹はペコペコなものの前に進めなくなってしまった者、または、よいしょと腰をあげて、チーズ探しに出かける者がいたりと様々です。また、変化に対して、原因の追究・分析に時間を費やす者もいれば、反対に、何事もなかったように対応する者もいます。

しかし、なかなか即座に色々な思いを振り切り、何事もなかったように再びチーズ探しに出かけるのは容易なことではありません。私達もこれらの登場人物の思いと共感できる部分があるのではないでしょうか。私達も一夜に大切なチーズが跡形もなくなってしまったらショックから立ち直る時間が必要だったり、また、このまましばらくここで待っていれば、チーズが同じ場所に現れるのではないかと希望的観測をしてしまうことではないでしょうか。

また、いざ、新しいチーズの旅へ出ることを心に決めたとしても前回のチーズ旅の苦労を思い出し、新しい旅への出発に戸惑いを感じてしまうこともあるでしょうし、チーズを探しに出かけたところで、また、チーズが見つかる保証はないわけで、また、新しい旅に出たためにやっかいなことに出くわしたり、何らかの大きな試練や不幸に遭遇する可能性もあり、新たなチーズ探しに躊躇してしまうこともあるではないでしょうか。

更に、このお話の登場人物のように私達もチーズが発見できたから良い変化である、また、チーズがなくなったから悪い変化であるなど、物事を判断したり、批評しがちなところはないでしょうか。また、このお話の登場人物はいつからか〝チーズ=幸せ″という解釈してしまい、その結果、新たな変化が起こった際に大きな動揺を覚えることになりますが、私達も何々を持っていれば幸せである、何々が不足しているから不幸だとか、自らの思考を固視してしまい、自らの選択を制限、また、自らを雁字搦めにして動けななくなってしまうこともあるのではないでしょうか。

ところで、お腹がぺこぺこになっても変化に対応できなかったという登場人物についてですが、彼はチーズがなくなってしまったというショックから立ち直ることができず、継続して変化への強い抵抗感との葛藤が続きます。このような場合、チーズがなくなったというただ単なる変化への反発でなく、自分の中に抱えている心の問題の投影であることが考えられます。自分もこのような傾向にあるという場合、今後、様々な変化と上手に対応していくために、まず、その心の問題を解決することが大切となるでしょう。

どのような変化であれ、変化というのは良し悪し何らかの分岐点です。何が待ち構えているかわからない道に足を踏み入れるわけですから、誰しもが戸惑いを感じるものですが、変化との上手な対応方法として、まずは変化をありのままに受け止めることが大切となるでしょう。私達の多くがつい人生に起こる様々な出来事をコントロールしようとしがちです。そんな思いから自分を解放してあげ、広い心で出来事をありのままで受け止め、対応していくことは心の平静を保っていくひとつのコツではないでしょうか。

残念ながら、誰にも人生の全容地図は見えません。チーズが見つかった、なくなったというのは人生の一片にしかすぎず、表面上、喜ばしい出来事、一見、悲しい出来事もそれが後にそれがどのようなものへとつながっていくのかわかりません。ゆえに、随時、様々な変化に良い悪いなどのラベルを貼ったり、逐次、批判批評していては心は苦しくなるばかりです。時として、Let it goと自分の心に声をかけてあげましょう。ありのままに物事を受け止める練習をしてみましょう。最後に今回のお話のまとめとして、またひとつお話をご紹介して、今月号を締めくくることにしましょう。

昔々、ある所にある農夫がおりました。ある日、その農夫の馬が逃走してしまいます。心配した村人たちが大切な馬がなくしてしまってこれからどうするのじゃとその農夫に尋ねます。農夫は「そうじゃな、どうなるかな。」とのんびりとした口調で答えます。しばらくするとその逃げ出した馬がたくさんの仲間を連れて戻ってきます。村人たちは君はなんてラッキーだな~とその農夫をうらやみますが、農夫は「そうかもしれんけど、そうでないかもしれんな。」と答えるのみです。また、ある日、その1頭の馬に乗った息子が馬から転落し、足の骨を折って動けなくなってしまいます。働き手が減ってこれからどうするのじゃと村人がまたその農夫のところやってきますが、その農夫はまた「そうじゃな、どうなるかな。」と何事もなかったかのように答えるのみです。そんな中、戦争が始まりその村に若者を軍隊召集にきます。その農夫の息子は足を折れているため、召集されません。また、村人はその農夫に君はなんてラッキーなんだとうらやみますが、その農夫は「そうかもしれんし、そうでないかもしれんな。」とぽつりと答えます。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

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lifescape(22)

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草や木の緑も日増しに深くなり、清々しい青空に新緑が美しい頃となりました。日中は汗ばむぐらいの陽気となり、初夏の訪れを感じさせます。日ごとに日中時間も長くなり、外出が楽しくなる季節ではないでしょうか。また、夏休みも間近に控え、これからの時期、各地で様々な催しものが多く開催され、なんらかのエンターテインメントに足を運ばれる機会も増えることではないでしょうか。

何か良いもの、自分の興味のあるものを見て歩くのは心の肥やしになるものです。例えば、アートがお好きな方は様々な創造的な作品を見て歩くことにより、自分の作品への更なるアイデアが浮かんできたり、野球やサッカーなどスポーツ観戦のお好きな方は様々なゲームに出向き、応援、白熱したりすることにより、気分をリフレッシュすることができたりなど、エンターテインメントを楽しむことは私達の心を朗らかにしてくれます。

また、時として、エンターテインメントの鑑賞を通して、感極まる、また、感慨無量になることもあるのではないでしょうか。感動で胸がいっぱいになるという感覚はなんとも言葉では表せられないものですが、なんらかの力が心の奥底にみなぎっているような感覚があるものではないでしょうか。なんだか心の中がうずうずし、何かがしたくてたまらないような気分ではないでしょうか。今回はそんな感動に携わるエネルギーについてお話ししましょう。

私達の心はなにがしかの喜びや感動を覚えるとポジティブなエネルギーがふつふつと心の奥底から生まれだします。また、魂を揺さぶられるような大きな感動を経験するとそのエネルギーは更に強力なものとなり、私達は精神的高揚なるものを体験します。精神的高揚とはとてもパワフルな感情的エネルギーです。私達の心に多大な意欲・モティベーションなるものをもたらせてくれるものです。

しかし、精神的高揚により生じるエネルギーはとても驚異的なものではあるけれど、具合的なものではなく、〝何か″を探求したい思い、〝何か″に挑戦したいなどという漠然とした大きなエネルギーの塊として存在します。ゆえに、なんだか心の中がうずうずするとか、出口を探し求めている大きな何かを感じるけれど、どうしてよいかわからない気分になるわけです。

また、精神的高揚によるエネルギーは短命で、そのまま名もつけず、無形・不定義のまま放置して置くとあっという間に消散してしまうという霧のようなエネルギーでもあります。更に、〝何か″を始めたいけれど、その〝何か″がわからないと、〝何か″やりたいことが見つかるまで、と、この感情的エネルギーの種を引き出しの中にしまってしまえば、引き出しを開けた頃にはこのエネルギーの種は跡形もなく消失してしまいます。

ゆえに、この未知の可能性を秘めたエネルギーの種を植えてあげなければ、感動を受けた後に感じるうずうず感の芽が出ることもありません。また、意欲・モティベーションという芽が出たところで、光や水、肥料などをうまく行きわたるよう適切なケアを施してあげなければ、折角の意欲、また、モティベーションも枯れてなくなってしまいます。

何もないところから、自らやる気を奮い起こすというのはとても大変な作業です。ゆえに、精神的高揚という強力なエネルギーから自然と沸き起こる意欲・モティベーションを利用しないのはなんとも勿体ない話です。でも実際にこの漠然としたエネルギーの見える化、顕在化をどのように行っていけばよいのでしょうか。パワフルであるけれど、壊れやすく短命であるというこのエネルギーの性質を理解するならば、まず、どんな些細なことでもよいのでこの感情的エネルギーを即座に制御してしまう、自分に張り付けてしまうことが大切です。

例えば、感動的なコンサートからの帰り道、有り余るようなエネルギーを心に感じるゆえか、何かをせずにはいられなくなり、「よ~し、とりあえず、明日から毎日早起きするぞ!」ということにし、就寝しました。昨夜のコンサートの疲れもあってか、今朝は少し寝坊をしてしまいましたが、心を切り替えて、楽しい気分で寝起きできるようにと新しいパジャマ、ベッドシーツ、目覚まし時計などを購入しに出かけます。その後、様々な早起きに役立つことを試み、早起きの習慣が成立しました。そのうち、朝の時間に余裕ができたのでと仕事に行く前に苦手だったエクササイズを開始することにしました。

まず、何かの教室に登録してみようとヨガクラスを始めました。なんだか自分には少し物足りないと、ヨガは辞め、自転車に乗ることしました。会社までそれほど遠くもないので、自転車通勤を開始しました。そのうち、サイクリングの仲間もでき、また、スポーツをする楽しみも覚え、他のスポーツにも興味を持ち始めました。夜更かしをしなく

なったせいか、夜食も少なくなり、スリムな体形となり、また、病気がちだったはずが

いつの間にかあまり風邪もひかなくなりました。体の調子がよいと心も軽快となり、

また、仲間の誘いもあり、次は水泳やマラソンも始めることにし、数年後にはトライアスロンに挑戦することとなりました。

上記はたとえ話ではあるけれど、コンサートにより得た漠然とした感情的エネルギーに「早起きする」という名をつけ、早起きに役立つ様々な方法を試みるという実際の行動へと転換し、うまくエネルギーが生き続けている様子が見られますでしょうか。よくある失敗例として、心の中に感じるエネルギー量がとても巨大であるゆえ、何か特別大きなことをしなければという思いにかられ、足踏みをしてしまうことです。

この例にあるように最初どのようなものに感情的エネルギーを投資するかということはあまり重要ではなく、まず、そのエネルギーを即座に行動へと転換することが意欲・モティベーションエネルギーを継続していける鍵となります。また、うまく意欲・モティベーションにケアを施し、このエネルギーの木に花や実をつけてあげることができたならば、この意欲・モティベーションがどんどん広がりを持ち出し、「早起き」→「健康」→

「トライアスロン」へとどんどん大きなものへと変容していくという波及効果までを呼び起こしてくれるでしょう。

感動は私達の心のエネルギー源のひとつとなります。また、感動は私達の心に潜んでいる意欲・モティベーションを活性化してくれます。この大きな感情エネルギーを上手に転換していくことを心がけることで自分が本当にやりたいことの発見、自分の夢の達成へとつながっていくことも可能となるのではないでしょうか。最近、意欲・モティベーションが欠落しているかもという方、しばらくレジャーにも出かける暇もなかったなと心当たりのある方、今夏、ひさしぶりにお好きなエンターテインメントに足を運ばれて心のエネルギーの充電をなさってはいかがでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

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(Tel) 734-237-3589
108 N. Center Suite 204, Northville, MI 48167

Lifescape(21)

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まだまだ寒い日のあるミシガンですがそんなミシガンにもようやく春の兆しが見え隠れし始めました。あちらこちらで木々に芽が吹き出し、草々も萌え出し、柔らかい日差しの中に春の息吹を感じられるようになりました。

ミシガンに住んでいると、この時期〝生″というものがとてもまぶしく感じられます。様々な植物や生きものたちが一斉に息を吹き返し、その命が活動的に成り始める姿を見ていると、命の尊さというのものに気づかされます。また、その尊さや儚さゆえに、無常を感じることもあるものです。特に最近、身近に死を体験された方は瑞々しい命が満たされる春がとても痛々しく感じられることではないでしょうか。

「命あるものには死がある」と気づかされるのは心地のよいものではありません。死と聞くだけでもなんだか心の中に不安な思いや戸惑い感が生じるという方が意外と多いのではないでしょうか。今回は最近、身近に死を体験された方に焦点をあてながら、死に関する思いとどのようにつきあっていくかをテーマにお話ししましょう。

大切な人を亡くすというのは本当に心身共に打ちのめされ、なんともいえない気持ちになるものです。悲しみはもちろんのこと、絶望感や孤独感など様々な感情がとめどなく溢れてくるものです。どうしてこんなことになってしまったのかという口惜しさや怒り、どうしても納得いかない無念な思いなどの心の葛藤や痛みにどのように対応していけばよいのか困惑してしまいうものです。

誰の優しい言葉も慰めにならず、目の前でまるですべての夢や希望が粉々に崩れ落ちてしまったように感じてしまったり、まるで人生が終わってしまったかのように思えてしまうこともあるのではないでしょうか。とにかく気持ちが重く、何をするのも億劫に感じられるなど、大切な人を失うとしばらく意気消沈してしまうものです。

また、どんなに素晴らしい家族や友人が周りにいたとしても、その亡くなってしまった人との関係は置き換えることができない、二度とない関係であるため、虚無感に襲われるものです。更に、最近体験したその喪失がある心の傷と連結してしまうことがあったり、過去のとても悲嘆な喪失経験を呼び起こすこととなってしまったりと気持ちが複雑化してしまうことも起こりかねるでしょう。

喪失経験をすると多かれ少なかれ、残されたものは心の状態が変化してゆく悲嘆のプロセス(グリーフワーク)なるものを経ていきます。悲嘆プロセスを歩むのは自然なことですが、心身ともにとてもエネルギーを消耗する作業です。また、グリーフワークというのはとても個人差があります。人それぞれ亡くなった方との関係も異なるでしょうし、また、各喪失の持つ意味というのも異なることでしょう。ゆえに、今回の喪失に対する悲嘆プロセスは前回の喪失の時と全く異なる体験をされる方も多いのではないでしょうか。

個人により様々ですが、各喪失に終幕感を抱けるようになるまでとても時間がかかるものです。なぜなら、グリーフワークというのは大切な人を失った悲しみからの克服だけではなく、今までの自分の人生を振り返るという作業が生じたり、自分のアイデンティティなるものの再定義を強いられることがあるゆえです。

また、自分の意思ではなくとも大切な人を失ったことにより、自分の在り方、また、様々な状況を変えざるを得なくなることもあります。その作業過程は長期に及ぶ作業となるであろうし、とても四苦八苦な道のりとなることでしょう。更に、グリーフワークの過程で大切な人を亡くした悲しみの中に隠れている問題が見つかることもあり、それらの問題に取り組む必要性が生じることもあるでしょう。その他、死というものへの漠然とした恐れとの対面、または、生きるという意味の探求など存在論的な問いに直面してしまうケースもあるでしょう。

喪失に終幕感を抱くには、どこかでその喪失について話すこと、自分の持つ様々な気持ちと向うこと、その気持ちや思いを認識して受けとめてあげることなどの作業がとても大切となります。そのようなグリーフワークを行うことにより、少しづつ混乱した心の整理をしていくことができ、また、喪失の痛みや苦しみというのも常にヒリヒリ痛む状態ではなく、形を変えていくことが可能となるでしょう。

アメリカではホスピスを通してグリーフカウンセリングを提供されることが多くあるかと思います。また、アメリカでは、個人、又は、グループグリーフカウンセリングというものも各地に数多く所在します。グリーフワークはもちろん個人で行うことができますが、悲嘆プロセスが複雑化しないよう、専門家の知識・サポートとともに安心して様々な思いを表現できる場、カウンセリングなどをご利用なされながら、自分を再生してあげることもよいのではないでしょうか。また、グループカウンセリングの場合、同じ境遇の人と思いを分かち合うという機会も得られます。

命溢れる春、その朗らかさや快活さとは裏腹に春というのは何かと心身の調子を崩しやすい時期です。ご自愛くださいませ。

こあきバイヤーズドルフ

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Lifescape(20)

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今年もまたバレンタインの季節がやってきました。毎年2月はバレンタインデーにちなんで男女の違いやカップルコミュニケーションのコツなど、カップルをテーマにしたお話しをお届けしていますが、今年もまたカップルにまつわる話をさせていただくことにします。

日本では、バレンタインデーは女性から男性へ愛を告白する日とされていますが、皆さんの二人の愛の始まりはバレンタインデーのようなどちらかの愛の告白からでしたでしょうか。それとも何気ないある言葉のやりとりがきっかけとなり、二人の愛が始まることとなったのでしょうか。今回は二人の愛の始まりはどのようなものであったのか、〝二人の出会い″に焦点当てながら話を進めていきましょう。

ではここで二人の出会いについて一緒に思い出していきましょう。皆さんは初めて今のパートナーとどこでどんな風にして出会いましたか? 初対面の際、どんなことを感じましたか? 初デートはどこへ行きましたか? どんな気持ちで初デートに向かいましたか? デートには何を着ていきましたか? どのような会話をしましたか? しばらく、目を閉じて、二人の出会いについて回想してみましょう。

お互いに相手の何らかの特性や気質に惹かれて、二人の愛が育まれることなったとお察ししますが、当初、皆さんはパートナーのどのようなところに魅力を感じられたのでしょうか。「とても繊細で思いやりがあるところに惹かれたんだよなあ~。」という方、「論理的で落ち着いたところにとても安心感を覚えました。」という方、または、「いつも穏やかで心を癒してくれるような優しい笑顔にほれました。」という方など、様々な惚れ惚れした品性というものがあげられるのではないでしょうか。

では今度は今現在の二人の関係に視点を向けてみましょう。気分的に何か変化がありましたか?気分的にアップしたという方、ダウンしたという方、または、出会った当時のことを思い出したゆえ、心がなんだか温かくなったという方、反対に、昔を思い出して少し悲しくなったという方などと二人の出会いを思い起こしたことにより、心の中に様々な思いが浮かんできたことではないでしょうか。

二人の出会いを思い起こして、または、今現在の関係に心を向けることにより、気分的にダウンしたという方、その理由には様々あると思いますが、気持ちが沈む理由のひとつに“惚れた要素”というものが現在パートナーから見えなくなってしまった、消えてなくなってしまったように感じられたからではないでしょうか。しかしながら、人が持ち備える特性や気質というものが簡単に影も形もなく消えてなくなってしまうということはあるのでしょうか。あるとすれば、相当な精神的圧迫、衝撃を受けることがあったからではないでしょうか。

ある二人の何気ない会話を見ながら、その謎を解いていきましょう。

「今日ね、これこれこんなことがあったのよ~。」と話をする妻。(辛かった。さすがの私も少し落ち込んじゃったわ。)

「ふ~ん、そうなんだ。」と生返事の夫。(あ~、疲れた~。今月はほんと大変だった。でも頑張った甲斐があり、プロジェクトAもなんとか上手くいった。次は・・・)

「ねえ、話、ちゃんと聞いてるの~? どう思う?」 (また、私の話、全く聞いてないわ。どうせ、また仕事のことを考えてるんだわ。)

「え、うん、聞いてるよ。今更、どうなるものでもないし、仕方ないんじゃない?」(いつもごちゃごちゃうるさいな~。気持ちはわかるけど、いつも些細なことを気にしすぎなんだよ。)

無言になる妻。(私の気持ちなんてどうでもいいのよね。ほんと、いつも自分のことばかりしか考えてないんだから。ほんと、悲しくなっちゃう。)

自分の書斎に向かう夫。(また、怒ってるよ。でも、何も言わないなら、俺は俺の好きなことでもするか。)

「今夜、映画にでも行かない?」となんとかムードを切り替えようと努力する妻。(気分悪いけど、久しぶりに家にいるんだし、彼の好きな映画にでも誘って、おしゃれしてデートに出かけることにしましょう。)

「疲れてるから、今日はいいわ。」 (今、少し前まで、怒ってたんじゃないの? ころころ感情が変わるあいつにはついていけないよ。)

(なによ、まったく。私がいくら努力しても何も変わらない。は~、どこそこのご夫婦はいつも一緒にお出かけでうらやましい。)

*「 」は実際発言された言葉。( )は心のつぶやき。

何でもないような会話ですが、このような会話が長期継続がすると、二人の関係に大きな傷、溝が発生してしまいます。上記例のカップルはこのようなやりとりが習慣的となっています。ゆえに、お互いをうんざり感じているところがあり、二人の会話が始まる前から過去の経験に基づいて相手の気持ちを勝手に憶測してしまう傾向にあります。

たとえこのような何気ない会話であってもお互いの心を傷つけるような、また、お互いの気持ちをないがしろにするような会話が常とされてしまうと、そのお互いに上手く伝えられなかった気持ちが心のあちらこちらに残留してしまい、知らずとして、相手に対するネガティブな気持ちが心の中に沈着してしまうものです。ゆえに、相手の言葉がなぜか嫌味に聞こえてしまったり、相手の気持ちに対する思いやりを忘れがちな行動をとってしまったりすることが生じてしまうものです。

ある日、上記のカップルにも二人の出会いについて思い起こしていただいたことがありました。その際、それぞれが相手に惹かれた特性についてもお話ししていただきましたが、ご主人が彼女に魅力を感じたところは彼女のとても感情が豊かで世話好きで愛情にあふれている性格、奥様が彼に惹かれたわけは自分を信じてどんどん前に進んでいく何事にも恐れないような彼の強さ、ということでした。

先ほどの二人の会話に目を戻してみましょう。二人の会話の中にお互いに惹かれたわけ、惚れた要素というものが見え隠れしていないでしょうか。例えば、奥様、自信家である夫、自分がこうと思うことに突き進むという一心なところがこの会話の中では自分勝手で人の気持ちに鈍感であると解釈されてはいないでしょうか。また、ご主人も、世話好きで愛情にあふれている彼女に惹かれたはずが、この会話の中では愛情にあふれるところを息が詰まるように感じてしまっているところがないでしょうか。

人間の心というのはおかしなもので失望的、また、心に傷を負ってしまうことが重なると良いことが悪いものと見えることとなってしまったり、まるでポジティブなことが消えてなくなったように感じてしまうことがあるものです。また、心が曇りがちになるとネガティブなことばかりが気にかかったり、そのネガティブな要素がどんどん大きくなっていくように感じてしまうものです。

私達の心の中というのはブラックボックスのようなところがあるものです。入力されたポジティブなデータが自分の心の持ちよう、また、気持ちの状態により全く異なったもの、または、ネガティブばデータとして出てくることがあるものです。バレンタインデーを機に二人の出会いを振り返り、入力と出力データに異なりが出ていないか確認してみるのもよいのではないでしょうか。

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こあきバイヤーズドルフ

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Lifescape(19)

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一年が過ぎるのはとても早いもので今年ももう年の瀬です。「あれもやらなきゃ、これも年内にやっておかなきゃ」などと心に焦りを感じる時期であるという方も多いのではないでしょうか。また、そんな多忙な中、イベントも盛りだくさんな時期でもあり、ひとつふたつ断りたい宴会があれど、なかなか断り切れず、疲労困憊しがちな時期でもないでしょうか。

多かれ少なかれ、「断りたかったのに断り切れなかった」という経験が誰にもあるのではないでしょうか。断るという行為はどうも否定的なイメージがあるせいか、誰かれの依頼であれ、NOと返答することに誰もが心苦しく感じてしまうものではないでしょうか。「上手く断れるようになりたい」、「NOと言えるようになりたい」というのは意外と多くの

人が抱えている悩みではないでしょうか。今月は断るをテーマにお話ししましょう。

後述の3つの例にあるような経験をされたことがありませんか?

その1「来週、XXのコンサートなんだよね~。みんなには言ってないけど、実は私ってXX系の音楽って好きじゃないのよね~。それに、私、車の運転って苦手なのにバンを持ってるからって、運転手を頼まれちゃてるんだよね~。いろいろ考えてたら、頭が痛くなってきちゃった。あ、憂鬱、行きたくないなぁ~。ホント、断っちゃおうかなぁ~。でも、今さら断ったらみんなに迷惑がかかるし、こんなことでみんなとの関係が悪くなっちゃったら困るしね。それに、もし行かなかったら、このコンサートの話題が出ても話についていけなくなっちゃうしな~。」

その2「なんだよ~、また、上司に今週も休日出勤してくれないかと頼まれてしまったよ~。今週末こそ家族で出かける予定があったんだけどなぁ~。またドタキャンだよ。家族に嫌な顔をされるだろうなぁ~。それにしてもなんで俺ばっかり休日出勤なんだよ。同僚のXXは今年一度も休日出勤してないじゃないか。でもな~、上司の頼みを断ったりしたら、後で何を言われるかわからないし、また、これを断ったことで出世に影響があったり、会社を首にでもされたりしたら困るし、仕方ないよなぁ~。」

その3「母から電話。今日はスケジュールがいっぱいなのよね。う~ん、どうしようかしら・・・。今日は無理だって母に伝えたいけど、母の頼みを断るのは心苦しいしね~。それに断ったら母ががっかりするだろうしな~。母の悲しい顔を見るのは心が痛いしね~。仕方ないなぁ~、娘をサッカーに送って、その試合中、こっそりぬけて、母のところに行ってこようかしら。あちらこちら車で走り回るのも疲れてるけど、それしか方法がないわよね~。」

似たような経験をしたことがあるという方が多いのではないでしょうか。その1の彼女のように元々断りたかった事に対し、YESと言ってしまい、心の中に後悔の念が渦巻くものの断るということはどうしても苦手であり、常になんとか自分をYESに説得、また、納得させて、断るこという行為を避ける傾向にあるという方。または、その2の彼のように腹立ちを感じるもののなんらかの恐れる気持ちや自分の気持ちを人に伝えることが苦手ということから、自分の言葉を飲む傾向にあり、常に自分を犠牲にしてしまうことが多いという方。更に、その3の彼女のように断ることにとにかく罪悪感を感じる、そのためか、人と関わることがなんだか億劫で複雑な気持ちになってしまうという方。

様々な理由において、断れなかった、または、仕方なくYESといってしまった経験は誰にもあるものです。ただ、断れないということが慢性化している方は心に大きな負担がかかっている可能性があるでしょう。慢性的に断りたいのに断れないということは、常に自分の本当の気持ちが押し込められたままになっている状態、自らが自分の心に嘘をつき続ける心理状態にあると言えるのではないでしょうか。ゆえに、色々な思いが常に心の中を駆け巡っている状態、また、複雑な思いがいつまでも心の中に残存したままな状態となり、心が非常に疲れやすい状態となります。

「なぜあの時自分はちゃんとNOと言わなかったのか」などと常に自分を叱る、また、自分の対して非難的、批判的になることが癖となってしまったり、自分を責めたてる、また、後悔の念に苛まれることが癖となってしまったりと自ら自分の心に負の影響を与える形態を作ってしまい、今までどちらかといえば、積極的、または、前向きであった気質が消極的、後ろ向きに変わってしまうようなことが起こりかねません。また、このような心の状態が継続すると自分を信じる力も低下していき、自分を疑うようになってしまったり、自分がダメ人間のように思えて気分が沈みがちになってしまうこともあるでしょう。

その結果、人間関係全般を億劫に感じるようになってしまったり、人とコミュニケーションを図ることに恐れを感じるようになってしまったり、または、人と交流することを避けるようになる結果となり、社会不安障害などを引き起こしてしまうようなことが生じてしまうこともあるでしょう。このように〝慢性断りたいけど断れない症候群″となってしまうと心理的疾患が生じやすくなる状態を自ら作り出すこととなってしまいます。

断れない、断れなかった理由の多くは基本的に人間関係に不和が生じないようにと心を配った結果です。しかし、断れない状態が慢性化すると自分の心が病んでしまったり、自分の断れなかった理由とは裏腹に人間関係に支障をきたしてしまうことが意外と多くあるものです。何かと断ない理由は数々あるものですが、「自分のスケジュールに無理がある時は断る」、また、「自分の価値観に合わないことに対してNOと言う」など、自己の心の健康管理のひとつとして「断る行為」を自分の慣行に取り入れることは大切ではないでしょうか。

サンクスギビングを終え、ホリデーシーズン真っ只中です。ホリデーストレスという言葉があるように、ホリデーシーズンは何かと人間関係の摩擦が多くなるなどストレスも溜まりがちです。断ること、断れないことが心の負担になっているようなら、このホリデーをきっかけに断ること、健全なYES/NOを使い分けることにチャレンジなれるのもよいのではないでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ

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Lifescape(18)

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「イライラする!」

何事に対してもイライラする、そんな日が誰にもあるものです。物事が自分の思い通りにいっていない日や体調が不調である日など、周りからのちょっとした言葉や些細な出来事に敏感に反応してしまい、イライラや怒りを感じやすくなることがあるものです。

例えば、渋滞に巻き込まれた、列に並んでいたら割り込みをされた、汚れたお皿が流しにおきっぱなしにしてあった、子供が言うことをきいてくれない、休みをとったら皮肉をいわれた、夜遅くに勧誘電話があった、近所の人がうるさいなど、自分の価値観と合わないことや自分が納得ができないことが起こると不快感を感じるのは自然なことです。

しかし、イライラして得することはあまりないものです。今回は「イライラする!」そんなときに誰もが瞬時に、または、簡単にできるイライラ解消法というのをご紹介しましょう。

生活のリズムを整えましょう。

最近、忙しくって生活のリズムがくるってしまっているということはありませんか?生活のリズムを整えるだけでも心の悩みが解決できると言われているほど、規則正しい生活を送る心がけをすることはとても大切です。規則正しい生活により、精神の安定、エネルギーレベルの維持、ストレスからの心のリセットを行うことができます。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を行うなどの生活のバランスの改善が精神的バランスの改善にもつながるとされています。

些細なことに目くじらをたてない、やきもきしない。

後で考えてみるとそれほど怒りを感じることのことでもなかった事柄において、イライラして配偶者や家族と衝突してしまったというような経験が誰にもあるのではないでしょうか。そんなとき、キレてしまう前に、自己チェックをしてみましょう。これは死活に関わる問題であるのか、イライラして自分/相手の一日を台無しにする価値があるほどのことであるのか、または、自分は相手の行動に対し、勝手な動機というものを付け加えてしまい、必要以上に腹立たしく感じていないだろうかなど。

あるものを数えてみましょう。

特に、気持ちが沈みがちになっているとき、イライラしているときなどは、「あなたには何々があるじゃない」なんて言われたところで更にイライラが募ってしまうばかりですが、そんなときほど、ありがたく思えること、感謝できること、自分が幸せだと感じられることを数えてみることが大切になるのではないでしょうか。「家がある」、「健康がある」、「家族がある」など今の自分に恵まれているものを数えてみましょう。イライラした出来事に関しての見方が変わることもあるのではないでしょうか。

深呼吸しましょう。

イラっとしてその瞬間の気持ちに流されてしまい、後に後悔する行動をとってしまうことがあるものです。イラっとしたら、まず、一息、行動を起こす前に深呼吸をしてみましょう。一息つくことにより、イライラ感により偏狭していた視野が広がり、そのイラっとする理由になった出来事に対し、冷静に対応できる機会を生み出すことができるのではないでしょうか。

基本的にイライラや怒りを感じやすくなる時というのは心に疲れが溜まっていることが多いものです。心に疲れが溜まっているとやはりさらりと流せるものも流せなくなってしまうものです。心に疲れが溜まる=体内のストレスホルモンの増加となります。ゆえに、ストレスホルモンが増加しずぎれば、心身のバランスも崩れてしまいます。

イライラ感というのは心の疲れの症状のあらわれであり、イライラ度が増すというのは心の不調が進行しているというお知らせ信号です。最近笑顔が少なくなったとか、笑うことが少なくなってしまったなど、時々、自分の心の疲れチェックしてあげることもとても大切なイライラ感を進行させない対策となるでしょう。

イライラすると一言でいってもいろいろなイライラがありますが、イライラ感、焦燥感というのものが度を過ぎてしまっている場合は注意を払う必要があります。下記のようなイライラ感に悩まされてるという方はありませんか?

  • 以前に比べてイライラしやすくなった。
  • 気が付いたらいつもイライラしている自分がいる。
  • どうにもならならい憤りを感じる。
  • イライラ感を抑えるためにお酒を飲む、または、何かを食する。
  • 毎日のようにイライラを感じる。
  • 常に神経がピリピリした状態で眠れない。
  • 行き詰まりを感じるイライラが続く。
  • 何をしていてもイライラ感から解消されない。
  • 漠然とした不安を感じ、なんだかイライラする。
  • イライラ感を抑えることができない。
  • 理由もないのにイライラしてしょうがない。
  • 常になにかに急かされている感じがし、キレてしまうことが多い。
  • 仲のよい友達に対しても不機嫌な態度で対応してしまうことが多い。
  • イライラ感のため、周囲の人との摩擦がたえない。
  • 周りから最近怒りっぽいねと言われる。

上記のようなタイプのイライラに悩まされている場合、なんらかの心理的疾患を抱えていることが多くみられるでしょう。

こあきバイヤーズドルフ

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Lifescape(17)

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近年、更に増加傾向にある様々な精神疾患。うつ病や不安症などの精神疾患に陥ってしまう要因には様々なものがありますが、そのひとつの要因として性格のタイプというものがあげられます。今回は性格というものに焦点をあててお話ししましょう。

性格とは個人の持つ気質です。性格は個人の物の見方、感じ方、考え方、行動に大きな影響を与えます。また、性格は個人の個性を生み出し、個人をユニークなものとします。どのような性格が良い悪いということはありませんが、うつ病や不安症などの精神疾患を引き起こしやすい性格というものがあります。その性格のタイプとして様々なものがありますが、そのひとつとしてあげらる完全主義な性格について今回取り上げてみることにしましょう。

完全主義と呼ばれる性格の持ち主はその言葉通り、何事に対してもパーフェクトに、完璧にこなそうとする性向があります。規則や規定を重んじ、妥協を許さず、中途半端なことは許されないという信念を持っています。また、物事には必ず改良の余地があると考え、あらゆる詳細までにも完璧性を求める傾向にあり、とめどない努力を続けます。完璧主義者は自己が満足できるパーフェクトな結果・結論に達成するまでがむしゃらに頑張る向上心に燃える努力家です。

しかし、完全主義な性格の持ち主は融通というものがあまり利かず、柔軟性に欠けるところがあります。また、常に完璧を求めるゆえ、自分に無理をすることも多く、ストレスをためこみやすい傾向にあります。その他、全か無というような両極端な物事の思考様式を持つ傾向にあるため、苛立ちや欲求不満を感じることが多いでしょう。

また、この性格のタイプは自分の価値を物事の完璧度により見出す傾向にあるため、物事が自分の思う結果に至らなかった場合、過度の落ち込みや不安を感じたり、自分を責めることが多くみられるでしょう。さらに、常に向上心に燃える完全主義者は、自分の限界を超えた目標や達成不可能な目標を立て、自ら成功を妨害してしまうことも多くみられます。

完全主義な性格の持ち主はとても責任感が強いゆえ、なんらかの失敗などにおいても失敗がただの失敗とは思えなかったり、病気や離婚など自分の期待に添わない、または、否定的な人生の出来事に対し、まるで自分の責任であるかのように感じてしまったり、自分自身が失格した人間であるかのように感じるなど、自ら自尊心を傷つけてしまうことが生じがちです。

また、完全主義者は自己に厳しいだけではなく、他人にも厳しく、誰かが自分の期待にそぐわない、または、基準に合わないことをしてしまうとその人に対し、努力が足りないからであるからだとか自分のことを尊重してくれていないなどと解釈してしまいがちで、他人に対して不満や怒りを感じることも多い傾向にあります。ゆえに、他人に対して批判的、否定的になりがちで人間関係に支障をきたしてしまうことも多いでしょう。

このように完全主義な性格タイプというのはとても規律正しくまじめな頑張り屋さんです。しかし、少しまっすぐすぎるところがあり、自ら自分を追い込んでしまいがちな性格的特性があります。今回は、完全主義な性格に焦点をあててお話しましたが、どのような性格においても必ずしも陰陽の両面があるものです。ゆえに、自己の性格のタイプ、その特性を把握しておくということは人生をうまくナビゲートしていく上で大切な要素となるのではないでしょうか。また、自己を知るということはうつ病や不安症などの精神疾患の予防対策に利用できるだけではなく、自己啓発に役立ったり、人間関係をスムーズにする効果があったりと様々な人生の謎を解いていく大切な鍵のひとつとなるのではないでしょうか。これを機会に自己の性格をチェックしてみるのもよいのではないでしょうか。

では、最後にあなたの完璧主義度はどのぐらいであるかチェックしてみましょう。

今夜のパーティのためにケーキを作ったが大失敗。あなたは?

1) パーティをキャンセルする。

2) ケーキを捨ててしまう。パーティのデザートはなしとする。

3) 見た目は不出来だけど、味はよいのでケーキをパーティで出す。

今日、ヘアカットに行ったのだが、ひどい髪型にされてしまった。あなたは?

1) もう外出できないと嘆き悲しむ。

2) 外出するときは帽子をかぶることにする。

3) 髪は伸びるものだし、まあいいいかとする。

仕事が終わり、駐車場にいくと、車に小さな傷がついていた。あなたは?

1) 車が台無しになってしまったと新しい車を購入する。

2) もうひとつ傷がついたら、修理に出そう。

3) 多少の傷がつくのは仕方がない。

*数字が小さくなればなるほど、あなたの完全主義度が高いということになります。

こあきバイヤーズドルフ

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今年のミシガンは少し暖かくなるのが遅いようですが、ようやくミシガンもうららかなお天気に恵まれる季節になってまいりました。この陽気な気候に掻き立てられ、気分もアップ、快活になるという方も多いのではないでしょうか。しかし、この元気いっぱいのお天気とは裏腹になんだかこの時期は疲れが溜まりやすく、すっきりしないという方もいらっしゃるのではないしょうか。

毎年この季節になると日本国内にて五月病(六月病)という言葉を耳にされる機会がたびたびあるのではないでしょうか。また、「私、五月病かも~」なんて自分でもその言葉を利用するものの五月病って何かと聞かれると「う~ん、なんとなくこんな感じ」とは答えられるものの具体的な説明となると少し首をひねってしまうことはないでしょうか。今回は、この季節にちなんだ五月病(六月病)とはどのようなものであるか、一緒に見ていきましょう。

五月病(六月病)とはこの時期特有に現れる心の病気のひとつとされています。「なんとなく気分が沈む」「疲労感が抜けない」など、仕事や学校に行く気力が低下し、うつ感、不安感、無力感などに悩まされる精神的状態をいいます。日本では新年・新学期など、様々な新たな始まりが四月です。ゆえに、その1、2カ月後にあたる五月、六月というのは、新しい環境や人間関係などからの心の疲れ症状が出やすい時期であることから、五月病(六月病)と名付けられたようです。

また、五月病(六月病)は医学用語ではなく、日本で使われている通称です。アメリカには五月病(六月病)という言葉はありません。五月病を医学用語に置き換えるとAdjustment Disorder(適応障害)と呼ばれるものに該当します。Adjustment Disorder(適応障害)とは心に大きな負担がかかるなんらかの出来事により情緒的障害、行動的問題、身体的な不調、または、社会的支障をきたすこととされています。

五月病では、新しい職場・学校などが精神的ストレスを引き起こす出来事となるわけですが、Adjustment Disorder(適応障害)はその出来事というのは特定されておらず、人生に起こりうるありとあらゆる出来事を含みます。ではここに、ある出来事から適合障害に至ったという例をいくつかあげてみましょう。

• 年がら年中心地よい気候のカルフォルニアから寒さ厳しいアラスカに転勤。あまりの気候の変化、または、ライフスタイルの違いにうまく適応できず、あまり眠れなくなる日々が続いたり、何事も憂鬱に感じるようになってしまった。

• 昨年、子供たちが大学、就職、結婚やらと巣立ち。子供たちの成功を心から誇りに思うもののなんだか心にポッカリと穴が開いた気分となり、まるで人生の目標なるものを失ってしまったかのように思え、ぼんやりと考え込むことが多くなった。

• 最近、友達や恋人による裏切り体験。そのせいか、些細なことで人に対し容易にキレてしまうことが多くなってしまったり、物事に過剰に反応してしまうことが多くなった。気分の浮き沈みも激しく、他人がうらやましくみえることがあったり、自分があわれに思えることも多くなった。

• 仕事関係において、危機・難局に立たされることが近年あり、それ以来、飲酒が増え、理由不明の頭痛や腹痛を感じるようになった。また、なんだか思考力も落ち、虚無感や喪失感を感じることも多く、気分が落ち込むことが多くなった。

• 去年、待望の子供を出産。二人の生活から家族三人の生活となり、その転換が想像していた以上にも困難となった。わけもなく涙がこぼれることがあったり、感情の起伏が激しく、主人にやつあたりしてしまうことも多くなった。自己嫌悪に陥ることも多く、物の見方が否定的・悲観的になってしまった。

例を挙げればきりがありませんが、この他、健康面や経済的変化、また、結婚や退職などの出来事がストレスの要因となり適応障害を患うというケースもあります。具体的にどのような出来事が自己にとりストレスと感じるかは個々様々であり、本当に些細な生活の変化や何でもない日常生活のストレスがその要因になってしまうことも多くあるものです。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

Lifescape Counseling LLC
(Tel) 734-237-3589
108 N. Center Suite 204, Northville, MI 48167

今年のミシガンは少し暖かくなるのが遅いようですが、ようやくミシガンもうららかなお天気に恵まれる季節になってまいりました。この陽気な気候に掻き立てられ、気分もアップ、快活になるという方も多いのではないでしょうか。しかし、この元気いっぱいのお天気とは裏腹になんだかこの時期は疲れが溜まりやすく、すっきりしないという方もいらっしゃるのではないしょうか。

毎年この季節になると日本国内にて五月病(六月病)という言葉を耳にされる機会がたびたびあるのではないでしょうか。また、「私、五月病かも~」なんて自分でもその言葉を利用するものの五月病って何かと聞かれると「う~ん、なんとなくこんな感じ」とは答えられるものの具体的な説明となると少し首をひねってしまうことはないでしょうか。今回は、この季節にちなんだ五月病(六月病)とはどのようなものであるか、一緒に見ていきましょう。

五月病(六月病)とはこの時期特有に現れる心の病気のひとつとされています。「なんとなく気分が沈む」「疲労感が抜けない」など、仕事や学校に行く気力が低下し、うつ感、不安感、無力感などに悩まされる精神的状態をいいます。日本では新年・新学期など、様々な新たな始まりが四月です。ゆえに、その1、2カ月後にあたる五月、六月というのは、新しい環境や人間関係などからの心の疲れ症状が出やすい時期であることから、五月病(六月病)と名付けられたようです。

また、五月病(六月病)は医学用語ではなく、日本で使われている通称です。アメリカには五月病(六月病)という言葉はありません。五月病を医学用語に置き換えるとAdjustment Disorder(適応障害)と呼ばれるものに該当します。Adjustment Disorder(適応障害)とは心に大きな負担がかかるなんらかの出来事により情緒的障害、行動的問題、身体的な不調、または、社会的支障をきたすこととされています。

五月病では、新しい職場・学校などが精神的ストレスを引き起こす出来事となるわけですが、Adjustment Disorder(適応障害)はその出来事というのは特定されておらず、人生に起こりうるありとあらゆる出来事を含みます。ではここに、ある出来事から適合障害に至ったという例をいくつかあげてみましょう。

• 年がら年中心地よい気候のカルフォルニアから寒さ厳しいアラスカに転勤。あまりの気候の変化、または、ライフスタイルの違いにうまく適応できず、あまり眠れなくなる日々が続いたり、何事も憂鬱に感じるようになってしまった。

• 昨年、子供たちが大学、就職、結婚やらと巣立ち。子供たちの成功を心から誇りに思うもののなんだか心にポッカリと穴が開いた気分となり、まるで人生の目標なるものを失ってしまったかのように思え、ぼんやりと考え込むことが多くなった。

• 最近、友達や恋人による裏切り体験。そのせいか、些細なことで人に対し容易にキレてしまうことが多くなってしまったり、物事に過剰に反応してしまうことが多くなった。気分の浮き沈みも激しく、他人がうらやましくみえることがあったり、自分があわれに思えることも多くなった。

• 仕事関係において、危機・難局に立たされることが近年あり、それ以来、飲酒が増え、理由不明の頭痛や腹痛を感じるようになった。また、なんだか思考力も落ち、虚無感や喪失感を感じることも多く、気分が落ち込むことが多くなった。

• 去年、待望の子供を出産。二人の生活から家族三人の生活となり、その転換が想像していた以上にも困難となった。わけもなく涙がこぼれることがあったり、感情の起伏が激しく、主人にやつあたりしてしまうことも多くなった。自己嫌悪に陥ることも多く、物の見方が否定的・悲観的になってしまった。

例を挙げればきりがありませんが、この他、健康面や経済的変化、また、結婚や退職などの出来事がストレスの要因となり適応障害を患うというケースもあります。具体的にどのような出来事が自己にとりストレスと感じるかは個々様々であり、本当に些細な生活の変化や何でもない日常生活のストレスがその要因になってしまうことも多くあるものです。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

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Lifescape(15)Lifescape(15)

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ようやくミシガンにも春の兆しが見えてきました。ミシガンで暮らしていると本当に春の到来がこのうえもなく喜ばしく感じられるものです。“春”と聞くだけで心がわくわく、心身ともに爽快さを感じるという方も多いのではないでしょうか。しかし、ミシガンの春夏は多事多端な時期でもあり、心に焦りを感じる時期だとおっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「あれもやらなきゃ、これもやらないきゃ」とそんな心のつぶやきがまとわりつくもののなかなか物事に手が付けられないという経験はないでしょうか。例えば、今の時期、確定申告の締め切りがもうすぐだとはわかってはいるもののなかなか重い腰を上げられない、または、車の整備や庭の手入れなどやるべきことを先延ばしにしてしまうなんてことはありませんか?

「もっと時間があるときに」「もっと天気がよいときに」「もっとエネルギーがあるときに」などと私達の多くがまるで“後で”という言葉が物事を楽々こなせる魔法の呪文かのように唱えてしまうことはないでしょうか。しかし、実際には、物事を先送りにしてしまう事で得をすることは少なく、対応の遅れのため、必要以上な大変な対応に追われることになったり、不快な問題が立ち現れる可能性が多くなってしまうものです。

「早くやらなきゃ」と常時心に無用なプレッシャーを感じるより、即座にやり終えた方が自己にとり最適であると承知しているのにもかかわらず、私達の多くが自宜にかなった対応をしないのはどうしてなのでしょう。「人間の心理というのは本来不合理なものなんだ~」なんて言ってしまえばそれまでですが、時として、物事を先送りにしてしまう心理的要因を探求する必要があるのではないでしょうか。

必要性の高い状況としては、次のような場合があげられるでしょう。

• 日常生活において物事を頻繁に先送りするため、多々大切な機会を逃してしまう。また、様々な締切り・期限に間に合わなくなり、罰則や延滞料金を負うことがたびたびある。

• 学校や職場などにおいて、“先送り”が仇となり、単位を落してしまったり、業務に差しさわりが発生してしまったりと落第や退学、降格や解雇などの危機状態に自己をさらしてしまっている場合。

• 社交面において、常に人への返答が曖昧、また、先送りするがゆえ、人間関係に不和が生じてしまい、孤立化や人間関係の揉め事がつきない場合。

上記の例にあるように先送り行為が慢性化してしまったため、それが自己の人生に壊滅的な影響を与える行為に変容しまった場合、「私は意志力が弱いから」

「自分は自制心に欠けているからだ」「自分は怠け者だから仕方がない」「なんだかわからないけど、やる気が出ないんだもん」などと簡単にかたづけてしまうのではなく、なぜいつも自分は物事を先送りしてしまうのかという、先送りの陰に隠れ潜んでいる心理的問題を見極めることが大切となるでしょう。

広く知られた心理問題として;

• 恐れ

失敗への恐れから、常に自己に対し、「遅れてしまったのだから、仕方がない」などの様々な言い訳を与え、物事を先送りすることにより失敗を回避し安堵につく。その反対に、成功への恐れを感じる。成功するということが自己にとり未知の領域なため、または、もし成功したら自分への期待や要求が増えるのではないかという不安から、先送り行為により自らの成功を妨害するなどがその要因となる。

• 心配、不安

「自分には絶対無理だ」と自分の才能・能力を最小限に評価しているゆえに物事をとにかく先送りする。何事に対しても心が不安感で圧倒されるため、意志力決定能力が鈍り、言動をとることが困難となり、つい先送りしてしまう。プレッシャーやストレスなど欲求不満に対する耐性が低く、優柔不断となり、先送りする。

• 抑圧された感情/思考/記憶

怒りや痛みなどの感情が先送りの裏に潜んでおり、それらの感情が抵抗・反抗という受動的攻撃行為とし、先送りという形で表面化。また、過去の経験などから、義務・責務や外部からの要望をコントロールと解釈してしまうゆえ、誰かにコントロールされるものかと物事を先送りにする。

• 完全主義

自分や他人に対し、とても高い基準・非現実的な期待を持つ傾向にあるゆえ、自分自身を不満足な状態にもっていくことから逃れるため、物事を先送りにする。

• 対人恐怖

人のつきあいが苦手、人とのつきあいに不信感、恐怖を感じるなど社会恐怖症を抱えている。

先送りの裏にある心理的な問題としてこの他にも様々な要因が考えられますが、多くの場合、自己の意識下、意識上でうつ、不安症などの精神疾患を抱えている場合がよくみられます。

“先延ばし、先送り”というのは多かれ少なかれ私達の多くが抱える普遍的な心理的課題です。私達の多くが不愉快な作業ややっかいな雑務を先延ばしてしまう傾向があるものです。しかし、先送りという行為が大きな惨事や混乱を招いてしまっている場合、自己が抱えている心理的問題を把握し、その克服に取り組むことが大切でしょう。先送り慢性化防止のために、自分でいろいろ工夫をし、その対策を考えてみるのも一つの方法ですが、家族や友人、または、プロの助けをかり、自己が抱える心理的問題に取り組むことが大切となる場合があるでしょう。もしかして先送り症候群かしらと感じる場合、また、そのような方が周りにいらっしゃる場合、今以上に 人生が複雑に絡み合ってしまわないよう、自宜に適切な対応を施してみてはいかがでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ

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ようやくミシガンにも春の兆しが見えてきました。ミシガンで暮らしていると本当に春の到来がこのうえもなく喜ばしく感じられるものです。“春”と聞くだけで心がわくわく、心身ともに爽快さを感じるという方も多いのではないでしょうか。しかし、ミシガンの春夏は多事多端な時期でもあり、心に焦りを感じる時期だとおっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「あれもやらなきゃ、これもやらないきゃ」とそんな心のつぶやきがまとわりつくもののなかなか物事に手が付けられないという経験はないでしょうか。例えば、今の時期、確定申告の締め切りがもうすぐだとはわかってはいるもののなかなか重い腰を上げられない、または、車の整備や庭の手入れなどやるべきことを先延ばしにしてしまうなんてことはありませんか?

「もっと時間があるときに」「もっと天気がよいときに」「もっとエネルギーがあるときに」などと私達の多くがまるで“後で”という言葉が物事を楽々こなせる魔法の呪文かのように唱えてしまうことはないでしょうか。しかし、実際には、物事を先送りにしてしまう事で得をすることは少なく、対応の遅れのため、必要以上な大変な対応に追われることになったり、不快な問題が立ち現れる可能性が多くなってしまうものです。

「早くやらなきゃ」と常時心に無用なプレッシャーを感じるより、即座にやり終えた方が自己にとり最適であると承知しているのにもかかわらず、私達の多くが自宜にかなった対応をしないのはどうしてなのでしょう。「人間の心理というのは本来不合理なものなんだ~」なんて言ってしまえばそれまでですが、時として、物事を先送りにしてしまう心理的要因を探求する必要があるのではないでしょうか。

必要性の高い状況としては、次のような場合があげられるでしょう。

• 日常生活において物事を頻繁に先送りするため、多々大切な機会を逃してしまう。また、様々な締切り・期限に間に合わなくなり、罰則や延滞料金を負うことがたびたびある。

• 学校や職場などにおいて、“先送り”が仇となり、単位を落してしまったり、業務に差しさわりが発生してしまったりと落第や退学、降格や解雇などの危機状態に自己をさらしてしまっている場合。

• 社交面において、常に人への返答が曖昧、また、先送りするがゆえ、人間関係に不和が生じてしまい、孤立化や人間関係の揉め事がつきない場合。

上記の例にあるように先送り行為が慢性化してしまったため、それが自己の人生に壊滅的な影響を与える行為に変容しまった場合、「私は意志力が弱いから」

「自分は自制心に欠けているからだ」「自分は怠け者だから仕方がない」「なんだかわからないけど、やる気が出ないんだもん」などと簡単にかたづけてしまうのではなく、なぜいつも自分は物事を先送りしてしまうのかという、先送りの陰に隠れ潜んでいる心理的問題を見極めることが大切となるでしょう。

広く知られた心理問題として;

• 恐れ

失敗への恐れから、常に自己に対し、「遅れてしまったのだから、仕方がない」などの様々な言い訳を与え、物事を先送りすることにより失敗を回避し安堵につく。その反対に、成功への恐れを感じる。成功するということが自己にとり未知の領域なため、または、もし成功したら自分への期待や要求が増えるのではないかという不安から、先送り行為により自らの成功を妨害するなどがその要因となる。

• 心配、不安

「自分には絶対無理だ」と自分の才能・能力を最小限に評価しているゆえに物事をとにかく先送りする。何事に対しても心が不安感で圧倒されるため、意志力決定能力が鈍り、言動をとることが困難となり、つい先送りしてしまう。プレッシャーやストレスなど欲求不満に対する耐性が低く、優柔不断となり、先送りする。

• 抑圧された感情/思考/記憶

怒りや痛みなどの感情が先送りの裏に潜んでおり、それらの感情が抵抗・反抗という受動的攻撃行為とし、先送りという形で表面化。また、過去の経験などから、義務・責務や外部からの要望をコントロールと解釈してしまうゆえ、誰かにコントロールされるものかと物事を先送りにする。

• 完全主義

自分や他人に対し、とても高い基準・非現実的な期待を持つ傾向にあるゆえ、自分自身を不満足な状態にもっていくことから逃れるため、物事を先送りにする。

• 対人恐怖

人のつきあいが苦手、人とのつきあいに不信感、恐怖を感じるなど社会恐怖症を抱えている。

先送りの裏にある心理的な問題としてこの他にも様々な要因が考えられますが、多くの場合、自己の意識下、意識上でうつ、不安症などの精神疾患を抱えている場合がよくみられます。

“先延ばし、先送り”というのは多かれ少なかれ私達の多くが抱える普遍的な心理的課題です。私達の多くが不愉快な作業ややっかいな雑務を先延ばしてしまう傾向があるものです。しかし、先送りという行為が大きな惨事や混乱を招いてしまっている場合、自己が抱えている心理的問題を把握し、その克服に取り組むことが大切でしょう。先送り慢性化防止のために、自分でいろいろ工夫をし、その対策を考えてみるのも一つの方法ですが、家族や友人、または、プロの助けをかり、自己が抱える心理的問題に取り組むことが大切となる場合があるでしょう。もしかして先送り症候群かしらと感じる場合、また、そのような方が周りにいらっしゃる場合、今以上に 人生が複雑に絡み合ってしまわないよう、自宜に適切な対応を施してみてはいかがでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

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