喧喧諤諤 第120回:本質を見極める

2月『如月』になりました。自分の誕生月なのでえこ贔屓(ひいき)する訳ではありませんが、1年の中でも2月は何か特別な感じがします。『きさらぎ』という響きが先ず好きですし、ひと月が過不足なくぴったり4週間、28日しかない一番短い月でありながら、4年に一度の閏年には1日追加されて29日になるという変わり者、異端児です。日本では一番寒い月でもあり、学生時代には学期末試験、卒業試験、入学試験と続く試験シーズンで大雪、凍結で交通機関のダイヤが乱れて試験時刻が遅れたり、日時が延期になることも良くありました。当時は通勤・通学時の着膨れラッシュも一旦乗ったら身動きできない思いをして大変でしたが、今では懐かしい想い出の一つです。

喧喧諤諤 第122回:エイプリル・フールまたは四月馬鹿

4月(卯月)になりました。古傷がウズキ(疼き)ます。なんてダジャレを言ってる場合ではありません。ウヅキとウズキでは綴りも違いますね。それにしても、この違いが微妙にして結構厄介な代物です。『卯月』と連語になる前の単一文字である『月』の読みが『ツキ』なので連語になり濁音になっても『ヅキ』となる訳ですが、ローマ字入力で漢字変換する際に気をつけないといけません。皆さんも既にご存知と思いますが、例えば望月さんという人名をローマ字でmochizukiと入力して変換すると『持ち好き』とか『餅好き』となってしまいます。正確に『望月』と変換するにはmochidukiと入力しないといけません。パスポートや届出書類などでは英語でもローマ字でもMochizukiなのに変ですね。

喧喧諤諤 第134回:内憂外患

四月。日本では政府、公共機関や多くの会社で新年度、公立学校法人では新学期のスタート。日本の桜開花宣言を遠目に春分の日が過ぎてもまだ寒い日が続くミシガンですが、「冬が長い程春は近い」という言葉を信じて今しばらくの辛抱です。春分の日と言えば、時差の関係で米国では3/20(木)、日本では翌3/21(金)でした。しかも今年はミシガンで当日昼過ぎ12時59分が冬と春の分かれ目で一日の前半が冬、後半が春という形で文字通り『春分の日』となりました。

喧喧諤諤 第109回:リコよりリタが好き

本欄も109回目を迎えました。2名の前任者の後を継いだ形ですので、私一人の積み重ねではありませんが、108の煩悩を経てそろそろ楽な日々になるかと甘い期待に反し、未だに悩みは尽きません。3月の声も聞こえ始めた先月後半には久し振りにミシガンにも雪が降りました。暖冬で球根から土を持ち上げ伸びかけていた拙宅玄関前の水仙の若芽が思わぬ寒さに首をすくめています。春の草木や新緑が早めに萌え出るのは歓迎ですが、この暖冬のせいで去年から生きながら得た蚊や虻などの越冬部隊に今年卵からかえる新生の仲間たちが合流して例年以上の数になりそうだとのありがたくない予想記事がありました。花粉アレルギーとともに招かれざる春の客人です。一方日米でプロ野球がキャンプインし、毎日各地から興味深い球春便りが入り始めました。レンジャースのダルビッシュ投手の取材ニュースはやや過剰・過熱気味ですが、不慣れな環境でも順調に調整が進んでMLBデビューし、シーズンを通して活躍してもらいたいものです。

喧喧諤諤 第181回:冬季オリンピックの合間に思った事

先月号で触れた如く2月はあっという間に過ぎてしまいました。25日に閉会した平昌冬季オリンピックも開催前にはインフルエンザやノロウィルス感染や気温が低過ぎて屋根のないメイン会場で夜間の開会式が心配されましたが、何とか無事に終了してホッとしました。

喧喧諤諤 第183回:ウソップ物語

5月。しつこく居座っていたミシガンの冬もようやく終わりを告げ、めっきり春らしくなりました。我家の玄関前でもクロッカスに続いて水仙が一気に咲き始めて目を楽しませてくれています。

喧喧諤諤 第116回:バットを置く鉄人、ミットを納める釣り師

全米で記録的な暑さだった夏も終わり、10月の声を聞くやいなやミシガンもこのところ急に木々の紅葉が目立ち始めました。早朝の凛とした冷たい空気と爽やかな秋晴れに照る錦の紅葉は大歓迎ですが、それに続いて落ち葉が舞う季節が過ぎるとまたあの長く寒い冬がやって来ます。私にとっては何年ミシガンに住んでも好きになれない『招かれざる客』ですが、個人の好き嫌いでどうにかなるものでもなく、ひたすら耐え忍ぶしかありません。

喧喧諤諤 第119回:年の瀬、年明けに寄せて

新年明けましておめでとうございます。2013年が皆様にとって明るく健やかで実り多き一年でありますようにお祈り申し上げます。先月号のテーマとして取り上げた『財政の崖』問題は、予想通りの経過・進行でクリスマス前には決着せず、オバマ大統領がハワイでの短い休暇から戻った今日、この新年1月号の原稿作業時にも揉め続けています。本号発行時までには何らかの妥協案で合意し、最悪の事態を免れる事を願うばかりです。

喧喧諤諤 第110回:日々是新、日々是好

4月になりました。3月の卒業式に続いて入学式、入社式、新年度、始業式、新1年生、新社会人など『入』、『新』、『始』という漢字が良く似合い、またこれ程見掛ける時期も他にないでしょう。体より大きなランドセルを背負ったピッカピカの1年生、桜の花がほころび、散り行く中を歩む初々しい新入生、新入社員。どれも新鮮で明るい希望に満ちたイメージを抱かせます。ふと我が身を振り返れば、先日の出張中に引いてしまったしつこい風邪の所為でヨレヨレの60+年生。「とほほ」と嘆いたり、落ち込んでいる場合ではありません。東北地方の皆さんは震災直後から1年を過ぎた今日も着実に黙々と復旧から復興へと歩み続けています。2月の誕生日を機に近所の映画館ではめでたくシニア優遇レート適用資格保持者となった小老子も周りの気運に乗じて心機一転、もう少し頑張らねばなりません。

喧喧諤諤 第126回:継続は力なり

8月に入りもうすぐお盆ですね。一足早く学校が長い夏休みに入っているので、子供達は毎日元気一杯楽しんでいる一方でお母さん方は色々面倒見が大変なこととお察し致します。しかしながら、大切なお子さん達がこの時期にしか出来ない事、体験出来ない事を通して心身ともに成長する貴重な時間ですので、夏休みが終わるまで残りひと月ほどご辛抱願います。お父さん方も多忙な仕事にかまけず奥様の強力サポートとお子さんとの接触・共有時間を日頃より少しでも多く持てるように公私とも最適な時間管理をお願いします。9月になって学校の新年度が始まったら、是非奥様に遅がけの夏休みもお忘れなく。

喧喧諤諤 第123回:バカの効用

5月(さつき)になりました。日本にいれば4月の桜に続いて端午の節句で5月の大空を泳ぐ鯉のぼりや五月人形を見掛ける頃ですが、当地米国に住んでいるとそういう年中行事、文化・慣習と縁が薄いですね。因みに端午の節句とこどもの日の由来を調べてみると、前者は古代中国発祥の厄払い行事で、5月は雨期を迎えることから病気や災厄のお祓いは大事なこととされ、この時期に盛りを迎える菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)で邪気祓いをしたそうです。

喧喧諤諤 第128回:『・・の秋』と東京オリンピックの想い出

中秋の名月、秋分の日も過ぎて10月となり、何と今年も残り3ヶ月を切りまし た。時節の移ろいは本当に早いものです。事後の話題になってしまいますが、今 年の中秋の名月はピッタリ満月のタイミングとなり、まん丸のお月さんでした。 次にそうなるのは何と8年後とのこと。2020年東京オリンピックも終わった翌 年に当たるので、その頃には世紀の祭典の余韻も収まって「月々に月見る月は 多けれど、月見る月はこの月の月」と詠んだ先人の境地で心静かに名月を眺めら れるでしょうか?

喧喧諤諤 第117回:不透明な時代の人事戦略

ハロウィーンも過ぎて今年も残すところ2ヶ月弱となりました。大統領選を目前にして季節外れのハリケーン襲来で米国北東部に時ならぬ緊張が漲りましたが、事前の警報と最善の準備で何処にも大きな被害が出ない事を祈るばかりです。

喧喧諤諤 第175回:トップの役割と責任

何と早9月になってしまいました。Labor Dayの連休が終わり、現地校は新学期の始まりです。日本の学校より夏休みが長い米国では休み中に遊び呆けた学生・生徒が休み前に学習した事をすっかり忘れたり、うろ覚えの状態で授業を受けるケースがあるため、後戻りして先ず復習に時間を割かねば先に進めないという話を耳にした事がありますが、最近はどうなんでしょうか?

喧喧諤諤 第126回:防災の日に寄せて

9月。日本ではまだまだ残暑が続く中、米国では各種学校の新年度、新学期が始まります。3ヶ月近い長い夏休みが終わり、新入学の生徒・学生は新しい学校と新しい顔ぶれの先生や仲間達との出会いに期待と不安の入り混じった気持ちを抱きながら初登校。同じ学校で持ち上がり進級の生徒・学生は休みボケの頭と体を元に戻すのに苦労しながら登校です。日本でもそうですが、夏休み前に習った授業内容を復習せずかなり忘れてしまう子も多いようで先生方も大変です。

喧喧諤諤 第182回:春の嵐か椿事か?

この冬のミシガンは珍しく例年よりかなり寒い冬でした。日本からの海外出張者、駐在者、出向者やご家族の皆さんは雪と寒さに驚き、戸惑われたのではないかと思います。3月にはさすがに積もっていた雪も溶けてようやく春めいて来たと思っていた矢先の4月頭にはまた雪がチラつき(現時点では予報ですが)エープリルフールの延長かと思わせました。

喧喧諤諤 第113回:チーム作りの難しさ

先ず初めに先月号の拙稿中の記述に誤りがありましたので、訂正とお詫びを致します。前書きのMLBに関する部分で「昨年のワールド・シリーズ覇者フィラデルフィア・フィリーズは・・・」と書きましたが、『昨年』は『2008年』の誤りでした。第7戦までもつれこんだ歴史に残る激戦を制した昨年の覇者はセントルイス・カージナルスでした。常日頃事実関係には十分注意しているつもりでしたが、今回は全くの思い込みと勘違いでお恥ずかしい限りです。大変失礼致しました。ひょっとして(しなくても)認知症の始まりかもしれません。

喧喧諤諤 第112回:米国製造業の衰退と従業員の意識

例年メモリアル・デーが過ぎると一気に夏!という感じのミシガンですが、今年は3月に一度バカ陽気のヒート・ウェーブが訪れ、4月には肌寒い日が数日続いたりと天候が不順だったので、皆さん体調管理にご苦労されたのではないでしょうか?6月に入ると当地の高校、大学の卒業式が終わり、卒業生は想い出に浸る時間もそこそこに新たな門出の準備、在校生は長い夏休みに入ります。輝かしい門出、安全で健康な夏休みになりますように。

喧喧諤諤 第133回:才能と努力

3月です。もう一度言います。3月です。なのにこの寒さは一体何なのでしょう。ミシガンは先月もそうでしたが、一日が雪でした。日本ではちらほら梅の便りが聞こえ始めているというのに、本当にこの冬の雪と寒さはしつこいです。皆で一緒に「は~るよ来い!」と叫びたいですね。ミシガンで凍えている我々を尻目にフロリダやアリゾナでは球春の足音が聞こえ、MLBのオープン戦がスタート。先日会った知人から拙稿に関して「もうマー君の話はいいから」と言われました。「ここで止めては男が廃る」などと大袈裟な話ではありませんが、書かぬ訳には参りません。その田中投手、ヤンキースに移籍となり既にオープン戦で無難な初登板。今後成績が良くても悪くても舌鋒鋭いビッグアップルのメディアの注目を浴びる存在ですが、苦手な英語を通訳なしでも何とか格好の付くレベルにしてメディアの面々と上手く折り合いをつけて欲しいものです。田中投手の性格からしてブルージェイズの川崎選手のようなお笑い路線は無理でも、インタビューには片言でも自分の言葉で受け応え出来るといいですね。

喧喧諤諤 第131回:部分最適と全体最適

月並み(年並みという言葉があればそちらにしたい)ですが、『年波』と勘違いされても困りますので、ここはやはり月並みとしておきましょう。今年は午年。巳年の昨年はヘビの如くニョロニョロと蛇行してしまい、目的地まで遠回りしたり、拙速で目標時刻までに辿り着けなかったりと苦戦続きでしたが、午年にバトンタッチした今年はウマのように駆け跳ね、目標に向けて疾走したいと思います。