Ken Ken Gaku Gaku (Vol. 148)喧喧諤諤 第148回:結果重視かプロセス重視か?
6月に入り今年も既に半分近く過ぎようとしています。短い春が終わり、日々初夏の訪れが強く感じられる時期になりました。プロスポーツの世界でも冬のスポーツであるバスケットボールとアイスホッケーはいよいよ優勝決定戦を残すのみですが、皆さんの上半期の経過はいかがでしょうか?今年の抱負を年始にしっかり決めた人、何となくぼんやりとだけ考えた人、ほとんどあるいは全然考えなかった人、それぞれ立場は違っても皆さん公私共に順調である事を願います。前半は余り良くなかった人も本格的な夏の訪れと共に後半は良くなる事を祈ります。
喧喧諤諤 第158回:危機的世界情勢と平和ボケ日本
卯月(うづき)4月となりました。日本では新年度が始まり、桜の開花情報と共に各地で入学式、入社式のニュースが伝えられていました。米国より一足早く開幕した今年のプロ野球は、新人監督や新人選手の話題で例年より盛り上がっているようです。
喧喧諤諤 第160回:自信と過信の境目
早春から一気に夏のような暑さに見舞われたミシガンのメモリアルデー週末も過ぎて6月となりました。スプリンクラーや家の外回りの水栓を開けて芝生の水撒きや花壇、鉢植えに水遣りする光景を見掛ける機会も増えて芝生も緑の絨毯に変わり、ゴルフ好きの方々には待ちに待ったシーズン到来。好きを通り越してキの字のつく方(ゴルフキチガイ=今では差別用語?)はミシガンでも2~3ヶ月前に密かにシーズンインしているかもしれません。私が趣味としているテニスもインドアからアウトドアのコートに移りました。ミシガンのアウトドアテニスは気候的に日本の高原テニスのような感じでとても気持ちがいいです。皆さんも花粉アレルギーがなければ、屋外での活動を十分お楽しみ下さい。
喧喧諤諤 第152回:北風と太陽
9月は中秋の名月とスーパームーンで幕を閉じましたが、米国在住の皆さんも9月最後の日曜日と月曜日は所により曇りの天気でしたが、しばし忙しさを忘れて連夜のお月見が出来ましたでしょうか?日本でも窓際にススキと月見団子を飾って月を愛でる慣習は都会では過去のものになりつつありますが、米国では尚更縁遠いですね。畳の部屋や飾り盆がないですし、月見団子の代わりにドーナツホールを飾るわけにもいきません。(下戸の私は月見酒の楽しみもありません。)
喧喧諤諤 第159回:不断の努力と事前の準備
桜の季節も終わり新緑が目に鮮やかな5月(皐月)となりました。アッパー・ぺニンスラなど北部を除くミシガン州ではさすがにもう雪は降らないと思いますが、“Never say never”の訓言もありますので、降らない事を願うだけにしましょう。日本では先月14日、16日に相次いで熊本・大分地域を突然襲った強い地震による大きな被害が出ました。
喧喧諤諤 第157回:続・米国次期大統領予備選に思う
先月2月2日のグラウンドホッグ・デーには毎年恒例のペンシルバニア州パンクサトーニー市のイベントがTV放送され、今年は天気が曇りでグラウンドホッグのフィル君が自分の影を見なかったため、少し早く春が訪れるとのことです。翌日2月3日は節分でしたが、米国在住の皆さんは豆まきは無理でも、今年の恵方である南南東を向いて恵方巻きを召し上がりましたか?我家では家内が作ってくれたものを頂きました。まだ余りご利益らしき幸運には出会っていませんが、何はともあれ美味しかったので善しとします。今年は閏年で2月が丁度4週間ではなく一日余分がありました。子供の頃、2月29日生まれの人は4年に一度しか誕生日が来ないので、誕生祝が毎年出来ないのは寂しいけれど、4年毎にしか歳を取らなくていいな、などと他愛もない事を思ったりしたものです。
Ken Ken Gaku Gaku (Vol. 147)喧喧諤諤 第147回:自責と他責、自幸と他幸
5月=皐月(この漢字の方が趣がありますね)となってミシガンにもようやく本格的な春がやって来ました。4月末週には所によって雪がちらつくような寒の戻りがありましたが、4月の雪もミシガンでは珍しい事ではなく、長年住んでいると「ああ、またか」と言った感じです。春爛漫の日本ではゴールデン・ウィーク明けに新入生、新入社員の5月病が顕在化する要注意時期でもありますね。では、スポーツの話題を少々。
Ken Ken Gaku Gaku (Vol. 142)喧喧諤諤 第142回:2014年『午年』を顧みて
初めに先月号の本欄拙稿中に誤記がありましたので、訂正とお詫びを致します。該当箇所は、フェデラー選手の年齢に関する「40歳にならんとする今も・・」の一文で、本来は「33歳になった今も・・」が正しい内容でした。読者の皆様、本紙関係者の皆様、当のフェデラー選手に心よりお詫び致します。
喧喧諤諤 第156回:米国次期大統領予備選に思う
2月に入り、日本でも正月気分はとうの昔の話となりましたが、米国在住の皆さんの新年最初の月は如何でしたか?順調なスタートを切り、春先に向けて徐々にペースを上げつつあるところでしょうか?いきなりトップスピードで走られている方もいらっしゃるかもしれませんが、一年を通して活躍出来るように怪我、故障のなきようご留意下さい。
Ken Ken Gaku Gaku (Vol. 144)喧喧諤諤 第144回:頑張れ、中年の星!!
皆さんの新年最初の月は如何でしたでしょうか?今年の抱負や誓いを早々に諦めることなく、公私共に順調な滑り出しであった事を願います。ミシガンの1月は例年の如く日本のお正月らしさを全くと言うほど味わえないまま終わり、米国スポーツ界最大のイベント、スーパーボウルも月初めに大雪来襲と共に終わってしまった2月は、米国で一番退屈な月かもしれません。まあ、日本に居ても「ニッパチ」と呼ばれる2月と8月は年間で最もビジネスが低調になる傾向がある月ですが、皆さんの職場や学校、家庭では一つでも多く良い事や嬉しい事、楽しい事があるといいですね。
喧喧諤諤 第161回:深まる混迷と不透明感
今年も既に半ばが過ぎ、後半に入りました。学校の夏休みと独立記念日の連休を使ってご家族や友達連れで旅行に出掛けられた方もいらっしゃると思います。今年のミシガンは例年より気温の振れ幅が大きく、急に暑い日が続いたり、突然寒い日が襲ったりで、毎日天気予報を確認してこまめに着る物をやりくりせねばなりませんでしたが、7月は安定した夏らしい気候に収まるといいです。暑さが苦手な方にはお気の毒ですが、一般的には夏は夏らしく暑い方が良さそうです。
喧喧諤諤 第150回:戦後70年に思う
8月葉月(はづき)となりました。先日テニス仲間と今年のミシガンは夏らしい本当に暑い日がないねと話していたら、先月末週には連日90度Fを超える日があり、アウトドアテニスの辛さと室内冷房の有り難味を再認識しました。
喧喧諤諤 第169回:春の嵐:トランプ政権
3月弥生となりました。先月半ばから下旬に掛けてデトロイト近郊で華氏69度(約20℃)の最高気温記録更新日を含めて1週間程馬鹿陽気が続きました。今年は本当に暖冬で、このまま春が来てしまうのではないかとさえ思います。
Ken Ken Gaku Gaku (Vol. 143)喧喧諤諤 第143回:未年(ひつじどし)に誓う
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。皆さんの年末年始は如何でしたか?昨年一年の疲れを取り、新年を迎える英気を養えたでしょうか?私事ですが、義父の13回忌法事のため昨年下旬から年末にかけて久し振りに一時帰国しました。年明けまでは居られなかったので、日本の正月を味わえず帰米したのは残念ですが、年の瀬迫る日本の雰囲気を多少なりとも直接肌で感じることが出来ました。
喧喧諤諤 第162回:権威と責任、品格と節操
例年は比較的涼しいミシガンにも先月は珍しくヒートウェーブ(熱波)が押し寄せて、名古屋や東京よりも暑い日が数日続きましたが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?先日日中の厳しい陽射しの中、アウトドアテニスをする機会がありましたが、日本でもテニスの経験がある方が当地在住の長い方に「日本はこんなもんじゃない。もっと凄いですよ。」と脅し(?)ていました。確かに私も日本で30歳になったばかりの真夏の日中一番暑い時間帯に無謀にもシングルスの試合をやって熱中症寸前になった記憶があります。
Ken Ken Gaku Gaku (Vol. 149)喧喧諤諤 第149回:続:結果重視かプロセス重視か?
今年も後半に入りました。先月のミシガンは6月にしては例年より雨の日が多かった気がします。4月に雨の日が多いのは想定内ですが、夏らしくなる筈の6月、それも週末に雨が続くと気分が沈みます。今月はしっかり夏!という天気が続いて欲しいものです。プロバスケットボールとアイスホッケーはプレーオフ優勝決定戦が終わり、ゴールデンステート・ウォリアーズとシカゴ・ブラックホークスがそれぞれチャンピオンになりました。特に前者は前回から40年振りの優勝ということで喜びもひとしおでした。この話は本文でもう少し触れます。
喧喧諤諤 第151回:もう一つの軽薄短小
日本では広島・長崎の原爆の日、終戦記念日の厳かな式典、夏の高校野球選手権大会、海外では世界陸上選手権、リトルリーグ世界大会など様々なイベントが重なった8月が過ぎて9月となり、米国現地校では新年度が始まりました。先月半ば過ぎから急に涼しくなって一気に初秋の感がありますが、過ぎ行く夏との別れを惜しみながら新たなスタートを切った生徒・学生さんたちだけでなく教職員、保護者、関係者の方々に絶大なるエールを送りましょう。
喧喧諤諤 第166回:米国大統領選を終えて
師走12月、本年最後の月となりました。前号で触れたプロ野球日本シリーズ北海道日本ハムファイターズの優勝に続き、米国MLBワールドシリーズでは心情的に応援していたシカゴ・カブスが1勝3敗の崖っぷちから3連勝で奇跡的な逆転優勝し、108年ぶりの栄冠を手にしました。雌雄を決する最終第7戦は正に死闘。カブスが序盤大量リードを奪い敵地でも楽勝かと思われましたが、ホームチームのクリーブランド・インディアンスも意地を見せ、終盤同点に追いつき延長戦に突入。最終的に延長10回で8-7でカブスに凱歌が上がりました。
喧喧諤諤 第165回:今この一瞬を大切に
ハロウィーンも過ぎた11月初めのミシガンはすっかり秋めいて、芝刈り機の音も聞こえなくなり、スプリンクラーも外回り配管の水抜きをして来春まで一休み。先日の寒い日には一時あられ交じりの冷たい雨が降り、冬の到来が近いことを感じさせました。
喧喧諤諤 第178回:中長期構想の重要性
とり年最後の師走12月になりました。今年もあっという間の一年になりそうですが、少し早めに今年を振り返って見ると「トランプに始まり、トランプに終わる」形になりそうです。新年早々の大統領就任式を皮切りに幕を開けた『トランプ劇場』はしっかりした台本も脚本もない行き当たりばったりのリアリティー・ショー。監督兼主役のトランプ大統領は舞台経験がなく、「私が主役」にこだわる目立ちたがり屋で、抜擢した役者陣へのはっきりした舞台構想の事前説明や演技指導がないままツイッターというアドリブだけは連発して、後の展開や結末が全く予想不可能な一貫性も脈絡もないストーリーでドタバタ進行。役者の多くも舞台経験のない畑違いの素人で大根役者か田舎芝居の三文役者風で演技もせりふもいまひとつ。舞台そのものだけでなく、舞台裏や楽屋がこれまたドタバタで舞台以上に耳目を集める始末。役者の顔ぶれも時間の経過と共に初日のメンバーからくるくる入れ替わり、今も残っているのは片手程の人数となり、来年になると有名なアガサ・クリスティーの短編推理小説の題名である『そして誰もいなくなった』の状態になるかもしれません。最後まで残って主役を支えようとしても遂には支え切れなくなりそうな共演の名(迷?)脇役は誰でしょうか?トランプ政権だけに、最後にババを引くのは誰か?ペンス副大統領あたりでしょうか?(笑)