心臓病治療の最前線: 日本の歴史を振り返る〜江戸から昭和時代の日本人たち〜伊能 忠敬
江戸時代に、歩測と天体観測で子午線1度の距離 を求め、正確な日本沿岸地図を作った伊能忠敬。
伊能忠敬(いのうただたか)は、江戸時代中期の 1745年、上総国(現在の千葉県山武郡)佐原村の名 主の家に小関三治郎として生まれました。6歳の時に母 を亡くし、小関家は叔父が継ぐことになったため、婿 養子であった父神保貞恒(じんぽさだつね)は家を出、 三治郎は小関家の祖父母のもとに残りました。
心臓病治療の最前線:マスクについて その2
(JNC 2020年12月号掲載) ジャパンニュースクラブ10月号の本稿にて、マスクについての病院の在庫の点からお話をしましたが、今日は、マスクの効用についてお話をします。
心臓病治療の最前線:最近の話題
最近お世話した患者さんの話をします。プライバシー保護のため、細部は少し変えてあります。
症例1:
70数歳の男性。18年ぐらい前、他州で心臓バイパス手術をおこなったが、その後、別の州に引っ越し、最近ミシガン州にやってきた。
心臓病治療の最前線:新型コロナウイルス感染症について
中国武漢市に2019年12月に発生した新型コロナウイルスは中国全土に広がり、この原稿を書いている2月16日の段階で、中国政府発表によると中国国内で確認された感染者数は6万8千500人、中国の外でも、691人(このうち、横浜港で停泊中のダイヤモンドプリンス号の患者356人)これ以外の日本で53人、米国内で15人(カリフォルニア州8人、イリノイ州2人、ワシントン州、ウィスコンシン州、アリゾナ州、テキサス州、マサチューセッツ州各1人ずつ。
心臓病治療の最前線:日本の歴史を振り返る〜江戸から昭和時代の日本人たち〜田川 松
17世紀の初頭、日本では徳川家康が、江戸に徳川幕府を打ち立てた頃、大陸でも大きな変化が起ころうとしていました。この大激動の時代に台湾の英雄国姓爺(こくせんや)を産み、育てた日本人のことはあまり知られていません。
心臓病治療の最前線:コロナ渦中での循環器医師の暮らし
みなさんお元気ですか? 最近アメリカでコロナウイルスに対するワクチンが2種類承認され、コロナ大流行の終息が期待できるようになりました。これらのワクチンの有効性と安全性が確認されれば、やっとこの厄介なウイルスの問題を過去形で語ることができる日が近づいてきているのではないかと切に希望しています。
心臓病治療の最前線:番外編: 大山捨松について <幕末明治の女性たち> 〜 日本の看護教育の母
心臓病治療の最前線:番外編:大山捨松について <幕末明治の女性たち> 〜 日本の看護教育の母
心臓病治療の最前線:最近のめざましい循環器薬物治療の進歩について
先月フィラデルフィアで開かれたアメリカ心臓病学会の学術集会に行ってきました。アメリカで医療をしていて、気持ちが良いのは、学術集会が日々の臨床と直結しており、学術集会で発表された治験の結果が、すぐさま臨床に反映されることです。
心臓病治療の最前線: 日本の歴史を振り返る〜江戸から昭和時代の日本人たち〜岸信介
昭和の妖怪と呼ばれた男:
昭和時代を通して常に権力の中枢にあり、昭和の妖怪と言われた岸信介は、私の故郷の大先輩です。
心臓病治療の最前線:終わりの始まりの予感
この原稿を書いている1月下旬現在、二つの良いことがありました。一つは、アメリカ大統領に、民主党のバイデン氏が就任し、これまでのトランプ元大統領のブリー(弱いものいじめの脅かし)がやっと終わり、民主主義や、相手を尊重し、お互いを尊敬し合うというアメリカの良い伝統が、改めて正しいものとして認められるようになったことです。
心臓病治療の最前線:番外編 日本の歴史を振り返る 〜幕末、明治、大正の女性たち〜: 山本(新島)八重
さて、前回は、幕末の会津藩に生まれ、戊辰戦争において会津城籠城戦を戦った娘が、米国へ留学し、日本人女性として初の米国大学卒業生となり、数奇な運命から、その会津城への攻撃の総司令官だった大山巌将軍と出会い、結婚し、日本の看護婦制度の母となり、また日本におけるボランティア活動やチャリテイー活動の草分けとなったという、大山捨松の話をさせていただきました。
心臓病治療の最前線:突然死の原因
(JNC 2020年2月号掲載)2017年のアメリカ疾病管理及び予防局の統計によると、全米の年間総死亡数は2,813,503人、10万人あたり863.8人が死亡したことになります。アメリカ人の2017年度における平均寿命は、78.6歳、それを死因別に分けて多い順に並べてみると、
心臓病治療の最前線: 日本の歴史を振り返る〜江戸から昭和時代の日本人たち〜岸信介
パッテンライ!! 台湾の水利事業に身を捧げた日本人。八田與一(はったよいち)
台湾南西部に位置した最大の平原、旱魃(かんばつ)に悩んでいた15万ヘクタールの嘉南(かなん)平野を緑の沃野(よくや)に変え、今も台湾の人々から高く尊敬されている日本人がいます。八田與一がその人です。八田はその功績により、台湾では広く名前が知られていますが、残念な事に日本ではその名前があまり知られていません。今日は、その八田與一の話をします。
心臓病治療の最前線:コロナ変異株
(JNC 2021年3月号掲載)もう少しだけコロナの話をさせてもらいます。一つは良い話でもう一つは少し気になる話です。 良い話といえば、アメリカ全体およびミシガン州で、コロナの新規感染者数、同死亡数、同入院患者数、など、コロナの活動性を表す数値がいずれもはっきり減少傾向を示していることです。
心臓病治療の最前線:新型コロナウイルスとPCR検査
今回も少し心臓病の話とは離れますが、医者としてはこの話題に触れないわけには行きません。そういうわけで今回も新型コロナウイルスのお話です。
心臓病治療の最前線: 日本の歴史を振り返る〜江戸から昭和時代の日本人たち〜明石元二郎(あかしもとじろう)
明石元二郎(あかしもとじろう):日露戦争の勝利の陰の大功労者、死して台湾の護国の鬼となる。明石元二郎は、福岡藩士の息子として1864年生まれました。
心臓病治療の最前線:肩こりと腰痛、英語でどう言いますか?
アメリカでお医者さんにかかろうとする時、システムの違いや、保険の扱いや支払いなど、戸惑ってしまうことも多くあると思いますが、言葉の壁も間違いなく存在します。肩こりや腰痛など、日本語で、つい日常的に使っている言葉でも、さていざ英語にしようとすると、なんと言っていいのかよくわからなくなることがあります。
心臓病治療の最前線:コロナワクチンアップデート
3日前、私と妻とは一緒に2回目のコロナブースターワクチンを受けてきました。最近はマスコミもロシアのウクライナ侵攻の話題で一杯で、コロナ関連のニュースは、片隅に追いやられた雰囲気ですが、この原稿を書いている時点で、中華人民共和国や北朝鮮などアジアの国々でコロナ感染の拡大のニュースがあり、もうコロナは終わったと考えるのは尚早のような気がします。
心臓病治療の最前線:新型コロナ渦中の医者
(JNC 2020年5月号掲載) 中国湖北省武漢市に始まった新型コロナウイルスは、瞬く間に全世界に広がり、この原稿を書いている4月19日の時点で、今ではアメリカが世界最大の感染地域になってしまいました。私たちの住んでいるデトロイト市