5.6 F
Detroit
Wednesday, January 26, 2022
ホーム お花の随筆

お花の随筆

お花の随筆:綺麗な足跡(JNC 2020年11月号掲載)

 今年の10月初日は満月でした。綺麗なきれいな月を、空気も澄み静まり返った真夜中に、長い時間をかけ無言で愛でることができました。誰にも、何事にも妨げられない時間というものは本当に貴重となりました。

お花の随筆:ひげ (JNC 2021年5月号掲載)

通りすがりに鏡を見やり、あれ?と不思議に思い近づいて、よくよく顔を眺めてみました。髭が伸びている。記憶違いでない限り、私は生物学的に男ではなかったはず。ああ、もしやこれは湿気のいたずらなのかしら。

お花の随筆:不要不急な話 (JNC 2020年5月号掲載)

久しぶりに包丁を研ぎました。無欲無心で臨みかつ気の抜けない単純作業というものは、知らぬうち積もるストレスの解消法として相応しく、爽やかな充足感をもたらせてくれます。水と砥石の狭間から発せられる日本ハガネの、薄い鉄のしなる伸びのある独特の音。身の引き締まる音がシュ、シュ、

お花の随筆:心 (JNC 2021年1月号掲載)

年の瀬が迫りごった返している大型食料品店の牛乳売り場の前で私は困っておりました。いくつもの種類がある中で、私が買いたいものだけが一番上の棚にあり、しかも目的の半ガロンサイズのカートンは奥の方に6本残っているだけ。それがどうしても2本欲しい。