5月11日(土)、Novi Civic Center において、ミシガン日本語継承センター (Michigan Japanese Heritage Center) で学ぶ子どもたちによる学習発表会が開かれた。2021年9月の開校以来、3年生から12年生を対象にしたレベル別クラス編成で、多種多様なプロジェクトに沿って「生きた日本語・日本文化」を自発的に学べるユニークなカリキュラムを取り入れた授業を継続してきた。レベルごとに明確な目標設定がされており、全クラスでリモートクラスが取り入れられている。その内2クラスは対面授業も行うハイブリッド式。現代の多忙なバイリンガルの子どもたちにとって通学の手間が省かれ、講師陣はテクノロジーを駆使したクリエイティブで楽しいクラスを展開し、子どもたちの学習成果引きあげをサポートする。

また、年3回はクラス外で開催する日本文化活動が加わる。DIA(デトロイト美術館)における雛祭りイベントでは、当センターの子どもたちが紙漉きのワークショップを行い、子ども達自らが工程指導をするという大役を堂々と務め、好評を博した。

学習発表会では、レベル1から6までのクラスで日本語を学ぶ子どもたちが、クラスごとに俳句と季節の学習、スポーツとオリンピックについて、習った言葉を使い手紙を書く、などテーマ学習の成果を精一杯発表した。中学AP (Advanced Placement) 準備コースの生徒は、「再生可能エネルギー・新エネルギー」をテーマにペロブスカイト太陽電池について、シリコン系太陽電池との違いや開発状況、課題点そして利用法を紹介し、内容の濃さとレベルの高さに会場を沸かせた。後半は子どもたちによる書道。この日特別講師として指導にあたった書道家の藤井京子さんは、「限られた時間の中でいかに子どもたちに楽しい、という経験をしてもらい笑顔で帰してあげられるかを工夫します」と語り、子どもたちそれぞれが選んだ一文字のお手本を書き、その課題に取り組む一人一人を励ましていた。

3年にわたり構想を練りセンターの開校へと漕ぎつけた高梨さんは、「継承日本語話者である子どもたちの日本語能力はスイスチーズのようなもの。当センターの素晴らしい講師陣が個々の生徒に寄り添って、理解ができていないその穴を丁寧に埋めて行く作業をします。その結果、生徒達が前向きに学ぶ姿勢が生まれ、驚くほどの成長が見られます」と笑顔で話した。日本語教育の専門家であるイースタンミシガン大学の桶谷教授も理事に名を連ね、指導にあたる。そしてセンターの理事長でありJBSD顧問も務める大光氏は、「驚きました。昨年も驚きましたが、来年はもっと驚くことになるのでは」とにこやかに子どもたちの伸びを称えた。

現在、リモートクラスは平日の夕方と日曜の夜、ハイブリッドクラスの対面授業は土曜日の午前9時から11時に行われている。運営陣は全てボランティア。次世代の国際社会へ力強く羽ばたいてゆく人材を、大切に、そして確実に育成している。

MJHC問い合わせは下記のとおり。

(取材/文:Wakako Maeda | 写真提供:MJHC)

 

 

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