昨年、ミシガン州は、滋賀県との姉妹州県提携55周年を迎えた。その交流の取組の一環として、去る3月、グランドラピッズ・コミュニティカレッジの料理学部において、滋賀県近江八幡市の「ひさご寿し」の料理長で、国内外で活躍する川西豪志氏を招いた特別講義が行われた。

グランドラピッズ市は1986年に滋賀近江八幡市と姉妹都市提携を結んだ。今回、料理学部の特別講義では、川西料理長より日本食の背景にある日本人の価値観、生活スタイル、歴史的背景、日本食の特徴(季節、漆器、包丁など)について紹介され、その後、滋賀県の郷土料理「かしわ(鶏肉)のじゅんじゅん(すき焼き風の味付けの鍋料理)」をはじめ、ちらし寿し、茶碗蒸し、野菜の胡麻和えなど、手順を説明しながら10名分を料理長が調理実演。学生たちは、だしの作り方や盛り付けの仕方、油をあまり使用しない調理方法などを学んだ。実際、翌日は川西料理長の指導を受けながらコミュニティカレッジ内のレストランで一般客に特別ランチメニューとして提供される実習も行われた。ゲストからは、「大変美味しい」「なかなか味わえない本格的な日本食が味わえてうれしい」といった声が聞かれ、特に「かしわのじゅんじゅん」の中に入っているこんにゃくが馴染みのない食材だったので「これは何か?」という質問が多く出された。こんにゃくの説明とあわせて、近江八幡市の名物である「赤こんにゃく」も紹介された。

実際、参加した学生は「普段使わない食材の扱い方、調理技術を学ぶことができた」「野菜の胡麻和えは、私たちにはない野菜の提供の仕方で、こんな方法があるということを知れただけでも大変価値があった」「貴重な体験だった」「日本食は素材の魅力そのものを提供している、もっと学びたい」など大変高評価の講義となった。

あわせて、3月29日には、ミシガン州立大学(イーストランシング市)でも特別講義『日本人はなぜそうするのか。日本の食文化から読み解く日本人』を開催。
こちらも学生らは大変熱心に講義を受け、質疑応答では積極的に質問が出された。「一番好きな寿司に使う素材は?」という質問に対して、川西料理長は「ビワマス」を紹介。ビワマスは琵琶湖のアユを食べるので、身に上質な脂を蓄えることなどが紹介されると、参加者からは「食べたい」といった声が上がった。  (写真提供:滋賀県)

 

 

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