Scallop and Sake Social-ホタテとお酒のうまみを皆さんへ

北海道産のホタテと日本酒の魅力を伝えるイベントが、2月5日在デトロイト日本国総領事の公邸で開かれた。ホストは進藤総領事夫妻。ミシガン州で経済、文化、教育、食品分野で活躍する人々が参加した。イベントのオープニングでホストの進藤総領事は「東日本震災では日本は多くの国、特にアメリカからメッセージをいただいた。その後復興において努力を重ねてきたがこの度、科学的根拠よりも輸入を制限した国があることは残念、そのインパクトは大きいがそれを払拭すべく、安全でおいしい日本の北海道産のホタテをミシガンの3人のシェフが料理で披露、それを皆さんに味わっていただき、その素晴らしさを伝える機会を持ちました」と述べた。

中華のDanny Yu氏(Hong Hua, Farmington Hills)のGolden scallops and shrimpsは「卵の黄身」を加えたフライで、ホタテの甘さと柔らかさが口の中に広がるおいしさ。アメリカ料理のJames Rigato氏(Mabel Gray, Hazel Park)は新鮮なホタテをCrudoというイタリア料理風にキュウリ、ゆず、こしょうのブロスに漬け、大根、グレープフルーツ、Gochugaru(Korean red chili)をガーニッシュに添えた。容器も竹の器の雰囲気を演出。寿司の長尾謙氏(写楽、West Bloomfield)は日本のホタテを知ってもらうチャンスとしてお醤油でいただく握り、炙りはレモンと佐渡の深海330mからの塩を添え、スパイシーな味付で生臭さを取り、ちょっと趣向の変わった軍艦巻の3種のプレゼンテーション。三者それぞれにホタテガイの調理の多様さや味付けによる口当たりの違いから、魅せる料理の食材としてのホタテガイを織りなした。参加者の中の、デトロイト・ダウンタウンのルネサンスセンターやカジノのレストラン関係者は、このプレゼンテーションに舌鼓を打っていた。

 ホタテガイ料理とともに、日本酒の試飲コーナーも設けられた。イベントのオープニングで進藤総領事は、お酒は古代から飲み物というよりも神への捧げものの意味があった、精米歩合が高いほど香りやスムーズさがあり、それぞれがユニークなお酒となる、どれがホタテ料理と合うか試してみてください、と紹介した。試飲コーナーには姉妹州県の滋賀をはじめ、福井、山形、山口、三重、新潟、兵庫県、カリフォルニアの10種類の日本酒がずらりと並び、終始試飲を楽しむ人で絶えなかった。係の人によると滋賀県の「神開 No77 あまずっぱい」が一番の人気だった、という。

ホストの進藤総領事は、飲むこと食べることを通して皆さんに楽しんでいただけた、とイベントの盛会について語った。この日は、BentOn(和食ミールキットサービス会社)も約18種類のキットとキットを利用したホタテガイの料理を紹介した。

 水産庁の統計によると、ホタテガイとその調製品は輸出先は中国が50%を超えている(令和4年度 水産白書、『(4)水産物貿易の動向』水産庁のHPより)。昨年8月の東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出により、中国政府がしいた日本の水産物の輸入全面禁止は水産業者、特にホタテガイにかかわる人々に大きな影響を与えている。中国だけに輸出先を依存しない、多様なサプライチェーンにより、アメリカやその他の国での需要を高めることが今後大切となってくるだろう。

 

 

 

 

返事を書く

コメントを記入してください
お名前を記入してください