一段と冷え込みが厳しかった1月17日、在デトロイト日本国総領事公邸にて新年会が行われた。同領事館管轄地域(ミシガン、オハイオ州)で活躍する在留邦人、日系人らが参加した。総領事館による新年会開催は初の試み。日本時間の元日夕方に起こった能登半島地震で多くの方々が犠牲や被害に遭い、避難生活を強いられている方のご苦労を鑑み、会の冒頭で進藤雄介総領事の言葉の続いて黙とうが捧げられた。

挨拶で進藤総領事は旧年を振り返り、コロナによる制限が緩和され、ホイットマー・ミシガン州知事が姉妹州県の滋賀県を訪れたこと等、人々の交流がコロナ禍以前に戻ってきたことへ、今後の期待を述べた。干支の龍の年にふれ、昇る龍のごとく皆様の活躍を祈念している、と挨拶を締めくくった。

続いてこの新年会開催に賛助した団体の紹介と代表者のスピーチ、総領事からの表彰者の発表が続いた。5年の任期を満了した在クリーブランド名誉領事の藤田浩之氏はさらに5年間任命を受けた。書家の藤井京子氏は、長年のコミュニティーでの書道デモンストレーション、書道教室を通じた書道の普及等の功績から総領事表彰を授与された。

祝宴の雰囲気よりも被災者を思うことに主催者の思いが込められていた。祝杯をあげることは慎み、捧げられたのは思い。それをくみ取るように、パフォーマンスに立ったミシガン州在住の歌手・森みゆき氏は、同じくミシガン州在住のピアニスト・菅野雄太氏の伴奏で澄み切った歌声で「Hanamizuki(ハナミズキ)」と東日本大震災の被災地、被災者の復興を応援するため作られた曲「花は咲く」を歌唱。「本当は二曲でしたが、ぜひもう一曲を」と森氏は参会者とともに「故郷」を合唱。緑豊かで、海や川の水が清い日本の国土。それに思いをはせながら、東日本震災でも心を一つにし復興へ向かったことを思い出し、今回も能登半島地震で被災した人々に遠いところから心を一つにすることが、苦しんでいる皆さんを元気づけることにつながる、という思いがあふれた合唱だった。

人々の交流が新たな発展やつながりをもたらす、という主催者のもてなしに、参会した人々は紹介されたミシガンの日本食レストラン(写楽)やミールキットの料理、タイ料理 (Blue Lemon Thai)、ベーカリーのデザート、さらに滋賀県や日本各地の地酒の紹介を楽しんだ。

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