言葉の架け橋
言葉の架け橋

さて、今回は「髪」を使った表現です。まず「後ろ髪を引かれる」。「後ろ髪を引かれる思いで生徒たちと別れた」であれば、“I tore myself away from my pupils with an aching heart.” 辛い思いがにじみ出るような表現です。

「間髪を入れず」はすぐお分かりになるでしょう。 “immediately/instantly/with­out a moment’s delay” 等。髪と言えば洗う時に使うシャンプーは英語でもそのまま shampoo ですが、その後に使う「リンス」は英語では「すすぐ」という意味しかありません。そう、 “conditioner” ですので、お間違いなく。

次に「面」。「面の皮が厚い」(なぜか薄いとは言いませんね)は英語では、“shame­less/cheeky/impudent” 等が使えます。「面の皮をはぐ」ですと、“put someone to shame” となります。「お前、どの面下げてここに来たんだ?」と言いますが、これは英語では “How dare you come here?” “How can you have the nerve to come here?”(どんな神経してるんだ、という感じ)となります。「誠に赤面の至りです。」は “I am really ashamed of myself.” となります。

では、「顔」に行きます。「顔色をうかがう」は英語では、“gauge someone’s feel­ings” で、誰かの感情をおもんばかる、という表現になります。「顔を合わせる」は誰かと偶然会うことなので、英語では “run into/run across/encounter” で通じます。走っているわけではないのに面白いですよね。もう一つ、「合わせる顔がない」と言いますが、これは“I’m ashamed to show my face (to someone)”でかなり直訳に近くて大丈夫です。「顔」を使った慣用句はまだありますので、次回も見ていきましょう。

上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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