謹んで新春のお慶びを申し上げます

先日、ある米国南部出身の米国人に対し、一般的に米国人はミシガン州についてどのようなイメージを持っているか尋ねたところ、真っ先に「Cold」という回答が返ってきました。寒さが厳しい中で正月を迎えますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨年5月に日本で新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類感染症」になるなど、コロナウイルス感染症の危惧が薄れ、各種イベントが対面で実施されるようになりました。先立つ2月には、感染症のためにしばらく開催できなかった天皇誕生日レセプションを3年ぶりに開催することができました。日本とミシガンの間の様々な交流も復活し、多くの方が行き来できるようになりました。

同じ5月のことですが、デトロイトにおいて、アジア太平洋経済協力(APEC)貿易担当大臣会合が開催されました。日本からは、西村康稔経産大臣及び山田賢司外務副大臣を含む大きな代表団がデトロイトを訪れました。皆さんがデトロイトについて、訪問前の印象とは異なり、良い印象をお持ちになりました。どうも、デトロイトについては1980年代の負のイメージを持たれていたようです。今後、日本からもっと人が訪れ、デトロイト及びミシガンの魅力を知ってもらいたいと思います。

再開した日本とミシガンの交流を拝見し、改めて実感するのは姉妹州県関係、姉妹都市関係の重要性です。

まず、昨年9月にホイットマー・ミシガン州知事が日本を訪問しました。約30年前に家族旅行で日本を訪れたことがあるそうですが、知事としての日本訪問は初めてです。ホイットマー知事は日本との関係を大事に考えており、私に対しても日本を訪問したいと繰り返しおっしゃっていましたが、ようやく実現しました。私も同行しましたが、日本滞在をとても楽しんでいました。

ホイットマー知事の日本滞在のスケジュールは非常に過密でしたが、丸1日姉妹州県関係にある滋賀県を訪問しました。観光地として有名な隣の京都には寄らず、滋賀県を訪問したのは知事が姉妹州県関係を重視したからに他なりません。訪日前のことですが、ホイットマー知事はミシガン州のビールに滋賀県の茶を入れた新しいビールを開発し、「ミ・滋賀・ン」と命名してはどうかとおっしゃったことがあります。いつかそんなビールを飲めたらと思います。

このように滋賀県訪問を楽しみにしていたホイットマー知事は三日月滋賀県知事の案内で県内各地を周り、日本の歴史や文化に触れました。彦根市にあるミシガン州立大学連合日本センター(JCMU)にも訪問し、ミシガン州出身の学生たちとも懇談しました。若い世代の交流の重要性とともに、ミシガン州と滋賀県の強い絆を感じて頂いたと思います。

姉妹都市関係でもいくつもの代表団が往来しました。たとえば、8月にデトロイト市と姉妹都市関係にある愛知県豊田市の高校生使節団が総領事館を訪問してくれました。私が高校生の当時、外国訪問など夢のようなことであったので、ホームステイの機会が与えられた高校生たちをうらやましく思いました。彼らが将来、ミシガン州と日本との友好関係や交流を推進してくれることが楽しみです。

さて、余談ですが、総領事館では日本文化紹介活動の一環として日本酒紹介のイベントを実施してきました。昨年10月にオークランド・コミュニティ・カレッジの料理学校でミシガン州のシェフの皆様に対し日本酒のレクチャーをした上で、様々な日本酒を試飲してもらいました。ほとんどの方が「Sake」というのを耳にしたことがありますが、日本酒についてはほとんど知識がありませんでした。料理関係者ですら日本酒をよく知らないのですから、一般のミシガン州の方はもっと知らないと思います。

私はミシガンの方に日本酒という飲み物だけではなく、日本酒に関連した日本の文化伝統なども知ったもらいたいと思っています。日本人がどんなときに日本酒を飲むかも説明します。そして、日本人が元旦のおせちを食べる前に無病息災や長寿の願いを込めて「お屠とそ蘇」という特別な酒を飲むことにも触れます。日本人にとり、新しい年は日本酒で始まると言えるかも知れません。

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

令和6年 1月
在デトロイト日本国総領事館
総領事  進藤 雄介

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