デトロイトりんご会補習授業校 50周年記念レセプション

23人の児童・生徒から始まったデトロイトりんご会補習授業校。現在、約870人が学んでいる。今年創立50周年を迎え、6月の記念大運動会、10月の記念集会、そして一連の記念行事を締めくくるレセプションが10月21日、同校の最初の借用校舎であった、ブルームフィールドヒルズにあるCranbrook Schoolsにて行われた。

デトロイトりんご会補習授業校 50周年記念レセプション しっとりと色づいた木々と歴史ある建物につつまれたCranbrookのCranbrook Houseに、創立当時から学校の運営にご尽力された方々、現在の借用校舎のあるノバイ学区関係者、旧・現教職員がセレモニーに集った。セレモニーの企画者はりんご会の理事運営委員会。
オープニングで、佐々木信デトロイトりんご会理事長は、「保護者の教育への努力、JBSD(デトロイト日本商工会)と日系企業の協力、そして初代借用校舎を提供していただいたCranbrook Schoolの大きな協力で今日のイベントが開催された」と感謝の言葉を述べた。ゲストスピーカーとして、りんご会補習授業校がノバイ市へ校舎を移転した際の市長、David Landry氏も会場へ駆けつけ、「日本人のための学校施設を提供することは我々にとっても学ぶことが大きかった」と述懐。現ノバイ学区教育長のBen Mainka氏は、ビデオメッセージにて、「日本人のための学校の“Permanent Home”として学校施設の改修や拡張を行ってきた。50周年に祝意を表する」と今後の友好の気持ちを表した。続いて、在デトロイト日本国総領事館から進藤雄介総領事も「この地で学ぶ児童・生徒たちが日米の懸け橋となることを祈念する」と語った。

デトロイトりんご会補習授業校 50周年記念レセプション 続いて、“JSD Historical Review”と題して、同校の沿革が紹介された。ranbrookのBrookside校で初めて授業が行われたのは1973年。創成期から続く大運動会は、今でも同校の特別な行事になっている。当時は日本からの教科書送付がなく手作りの教科書を使っていたこと、地域の方々にも補習授業校のことを知っていただこうとオープンハウスが始まったことなど、懐かしい思い出を振り返った。「椅子や机のレイアウトを変えないようにと言われているが変えてしまった、しかし、それを貸してくださる学校の方は理解してくださっていた」という借用校ならではのエピソードも語られた。明るい話題だけではなく、1980年代の日米自動車摩擦、2000年代後半のリーマン・ショックでの不況と生徒数の激減、そしてCovid-19などの困難にも見舞われた。それらを乗り越えて、一時期の1000人には及ばないが、現在875名が同校で学んでいる。高校生が中心となって学校で別途行われた50周年記念集会も成功を収めたとし、次の50年へと、新たな一歩を踏み出した。永年勤続功労者の表彰の後、会食・歓談となった。

デトロイトりんご会補習授業校 50周年記念レセプション歓談の中で進藤総領事からお話を伺った。「875人もの児童・生徒数がいるのは素晴らしい。日本人コミュニティーが皆さん元気で頑張っていらっしゃる。教育は大事なことであり、学業の前に礼儀正しいこと、モラルを学び、ふるまい方を知ることが国語や数学への教科の学習につながっている。日本の学校では教室の掃除、給食の当番をすることが、協力や仲良くすることの大切さを学ぶ場となっている」とお答えくださった。そして、改めて学校教育の大切さと補習校の創立から今日までご尽力なさった方々への労いの言葉を述べられた。

この日のレセプションについて、「参加者の笑顔から楽しんでいただけたことが伺えた、成功だった」と佐々木理事長は振り返った。会は澄み切った夜空の下、静かにお開きとなった。
(写真提供:りんご会理事運営委員会・ 文: JNC)

デトロイトりんご会補習授業校 50周年記念レセプション

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