秋のMetro-Detroitエリアを彩るJapan Festivalが10月8日にノバイ高校にて開かれた。日本商工会(JBSD)とJSDウイメンズクラブ共催で、日本人コミュニティーだけではなく、地域の方々も毎年楽しみに待つ人気イベント。今年は盛況を呈した昨年よりもさらに多くの来場者が訪れ、にぎやかな秋の午後となった。伝統芸能、武術、芸術のデモンストレーション、日本の伝統的な遊びの体験、お祭りの雰囲気を醸し出す縁日、そして地域・姉妹都市からの展示など、オーディトリアムのステージ、アトリウムではバラエティーに富む日本文化紹介が繰り広げられた。

デトロイト剣道道場の皆さんは、道具付け、稽古、黙想と一連の流れを紹介。ステージ上で師範・田川順照氏ら指導者が、学ぶ剣士からの面、小手、胴の指導を行った。動きのある稽古から、「礼に始まり、礼をもって行ない、礼で終わる」日本の武道の精神を観客に伝えた。女性3部コーラス・グループTrilliumは、1999年結成。現在12名のメンバーで日本の歌の紹介活動を行っている。今回はピアノと筝の演奏を交え、大正時代の「赤とんぼ」から平成時代の「地上の星」を含む楽曲をしっとりとした歌声で歌い上げた。指揮者・指導者の稲村尚美さんは、頑張っている人たちへの歌を届けた、11月12 日に開催する秋のコンサート(本紙P8 告知)では、大正から令和までの歌を披露する、とインタビューに答えた。

秋のMetro-Detroitを彩る日本祭り、今年も大盛況
秋のMetro-Detroitを彩る日本祭り、今年も大盛況

ステージの発表の中では、この日本祭りを幼少から楽しんだ世代がパフォーマーとして活躍したことが光った。O.CO.MEはこの日のために結成された高校生のグループ。メンバー7 人で力強くソーラン節を舞ったあと、JSDウイメンズクラブのカンガルークラブ(ノバイ、ノースビルを中心に活動する子育てサークル)のお子さんたちをステージ上に招き、コラボレーション。10代の世代とさらに幼い子供たちがともに歌と踊りを楽しみ、ステージは翻る大漁の旗やプラカード、浴衣、甚平姿のこれからの時代を担うフレッシュなエネルギーでいっぱいになった。その後、O.CO.MEは「音楽と光のショーを楽しんでください」とMCした後、 ヲタ芸を披露。満員に近い観客を魅了した。インタビューでは「古い文化と新しい文化の融合を演じた」と、頼もしい言葉も。練習風景が、彼らのインスタグラム(@o.co.me388)でも発信されている。

秋のMetro-Detroitを彩る日本祭り、今年も大盛況
秋のMetro-Detroitを彩る日本祭り、今年も大盛況

同時進行でアトリウムでもパフォーマンスが行われた。人気のお点前の披露と体験は今年も三つの流派が行った。ミシガン州在住の藤井京子氏による書道のパフォーマンスでは、映画「千と千尋の神隠し」からの一節を揮毫。白い和服を身にまとい揮毫する藤井氏の一筆ごとの呼吸を、観覧していた人々は一体感を持って見守っていた。Ikebana Internationalの皆さんは今年もステキな作品を展示。Ann Arbor Chapter183のPresident Elizabeth Larwa氏は、自身は日本に行ったことがないが、母が小原流を習っていたので生け花に親しみを持つようになった、とIkebanaを始めたエピソードを語り、この日本祭りのために金曜日からFarmar’s Marketなどで材料を求め作品を作った、とお話しくださった。そして、Novi Public Libraryは今年も日本語の書籍や読み聞かせタイム等の紹介のブースを開いた。International Services LibrarianのShannon O’Leary氏は流暢な日本語でNovi図書館のプログラムについての質問に笑顔で答えてくださった。

アトリウムやフロアーでは射的、折り紙、書道体験、そして大人気で長蛇の列の水ヨーヨー釣り、おもちゃ釣り、お菓子の景品を目指す輪投げなど、子供も楽しめる企画が目白押しだった。浴衣を着た子どもたちが、ボランティアの高校生やJBSDの方々と日本文化についての楽しい交流をする様子があちらこちらでうかがえた。3時間の日本祭りではこの記事内で紹介できないほどの多くのステージ発表、フロアーの文化体験、姉妹都市や日本語プログラム、地域へのボランティア活動の展示やデモンストレーションがあった。

JBSDによると入場者数は2~3000人で、過年度よりもさらに多く、ボランティア・パフォーマーは約225名とのこと。多くの方々に支えられ、そして日系コミュニティーだけではなく、日本・日本文化を楽しむ方々でにぎわった秋の午後だった。

SAKURA NOVI プロジェクト 起工式へ

2023年10月10日(火)、ディベロッパー及びパートナーらと関係者、市長や賓客が集い、桜ノバイの起工式(Ground Breaking Event)が行われた。朝の気温が摂氏5度、6度と急に冷え込み始めた週の、式当日午後3時の気温は10℃。石やコンクリート製パイプの並ぶ工事現場に真っ白いテントが張られ、平らに均された土の上に整然と椅子の並べられた特設会場に於いて、小雨の降る中、この日を心待ちにしていた関係者らの熱い想いを聞くことができた。

長いプランニングを経てやっとこの日を迎えたこと。パンデミックをくぐりぬけ、人件費の高騰や下落、利子率のピークなどローラーコースターを次々と経験する中、ノバイ市の後援、デトロイト日本国総領事の関心と理解、日本商工会事務局長との意見交換などに支えられ、多くの素晴らしい人々と出会いながら今日に至ったこと。ノバイタウンセンターに隣接するこのアジアを概念とする多目的不動産開発プロジェクトは、食、美容、健康、仕事の面において人々を楽しませ、ローカル、およびリージョナルコミュニティーをも刺激する、新しくパワフルな事業の到達点となりうること。

来訪者が散策を楽しめることになる日本風ガーデンには、アジア系周辺住民のためにバイリンガルサインも掲げられ、子どもたちの遊び場や、オーセンティックな建物も建設されるという。また、サイト西側に建設予定の賃貸住宅のマーケティング担当者によれば、賃貸住宅は、在宅勤務などのポストパンデミックの生活様式をも反映、融する、融通の利く多目的スペース中心のタウンホームスとなる。

ハイライトの地じぎょう形の鍬くわ入れでは、事業関係者と来賓が一列に並び、ショベルを土に入れ、プロジェクトの成功を願っての記念撮影。人々の笑顔と和やかな空気の中、グラウンド・ブレイキングは完了。悠然と池に浮かぶカナダグースの群れが憩いのひとときを上手に演出していた。

当日、にこやかに、丁寧にインタビューに答えてくださった新藤雄介デトロイト総領事は、日本人の一番多く住むノバイ市の学校や環境の充実について触れ、「日本人の皆様にも是非、このプロジェクトを応援し、盛り上げて行っていただきたい」と大いなる期待を語った。また、日本を離れて恋しいものとして「食べ物」を筆頭に挙げ、活力の源である食事の大切さと海外で生活する日本人の食の充実への希望を語った。「日本で味わえるものの素晴らしさを是非紹介し、知っていただきたいと力を入れています」と話すと、次のイベントとなるオークランドコミュニティカレッジの料理学校で行われる日本酒の紹介レクチャーへと向かわれた。

アメリカミシガン州ノバイ市中心部に完成する「SAKURA NOVI」。パンデミックによる混沌と静寂も経て、実に5年以上に渡った構想は、時代の変化に合わせた文化融合の開花実現へと向け、より住みよいコミュニティーを求める人々の大きなエネルギーと共に、いよいよ動き出した。

会場では、桜ノバイに開店予定のレストランよりブルゴギ、バーベキューチキン、フライドチキンを主菜にした弁当三種と、ストロベリーグリーンティーが列席者へ紹介された。

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