言葉の架け橋
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〜こんな日本語、英語にできますか〜

動物に関する言い回し (10)

今回から鳥類に移りたいと思います。まずは「鶴」です。まず思い浮かぶのは「鶴の一声ではないでしょうか。これは権威者・有力者の一言が多くの人の議論や意見を押さえつけること。英語では “words of authority” となります。ところが、「雀の千声鶴の一声」と言った場合は少し意味が違い、つまらない者がいろいろ言うよりも優れた者の一声の方が勝っているという意味で、“The word of one wise man is better the words of a thousand fools.” です。

「群鶏(或いは鶏郡)の一鶴」は平凡な人の中に一人だけ際立って優れた者がいる、という譬えで「彼は、群鶏の一鶴だ」と言えば、“He stands out among his contemporaries.”(同世代の中で際立っている)となります。次に「掃き溜めに鶴」。英語の言い回しの方がもっと極端で、“a jewel in a dunghill”(糞の山の宝石)となります。もう一つよく知られているのは「鶴は千年亀は万年」は、長寿でめでたいことですので、“A long life is cause for celebration.”です。
鶴と雉が出てくる慣用句もあります。「焼野の雉、夜の鶴」。子を思う親の情愛の深さを例えた言葉で雉は野を焼かれたら危険を顧みずに巣にいる子供を助けに戻り、鶴は霜の降りる寒い夜に自分の羽を広げて子を暖める意から来ており “deep parental love” と言ったところでしょうか。最後に、「雉も泣かずば撃たれまい」は “It is safer to remain silent than to risk trouble by saying something foolish.” (馬鹿なことを言うよりは黙っている方が良い)です。

上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、
izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。

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鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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