
今年で第6回目となる日・英語バイリンガルクイズ大会「ひのき杯」が、去る3月19日日曜日、ひのきバイリンガル教育振興財団(ひのき財団)とWashtenaw Community Collegeとの共催で同大学のキャンパスにて開催された。
参加したのは、3年生から9年生の日本語と英語のバイリンガルを目指し学習中の子どもたち40名。8チームに分かれ、日頃学んでいる日・英語の言葉や文化などに関するクイズに臨む。テレビのクイズ番組さながらの同大会は、大変人気のイベントで、コロナ禍でもオンラインで開催されていたが、対面では、2020年以来3年ぶりに大きな会場での開催が叶ったかたちとなった。
今年はトーナメント形式ではなく、どのチームも3回の予選を対戦。その都度自分にあったレベルの問題を選び、クイズに答えていくかたちだ。「この形式により、全チームが等しく、例年より多くの問題に挑戦することができました」と話すひのき財団関係者の様子から、大会をより良くするための工夫が随所でうかがわれる。2回戦のあとに中間発表も行い、最終的に予選3回の総合得点上位2チームが決勝に進んだ。
午後からの決勝戦は、予選敗退したチームも見守るなか、オーディトリアムにて行われた。結果、優勝はブラックチーム、2位はレッドチーム、掛け声コンテスト(チームエール)優勝はグリーンチーム。
勝ったチームから順番に、参加選手全員がプライズマウンテン(賞品の山!)から賞品を自ら選べるとあり、クイズを終え清々しい子どもたちの笑顔が溢れる。決勝戦の会場では、ひのきの作文コンテストの授賞式も行われ、コンテスト入賞者と家族も集まり、その他イベントのボランティアもを含めると総勢約150名が集う一大イベントとなった。
「本大会は、The Japan Foundation, Los Angeles(国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター)からの助成金、WCCの学生を含む40名以上のボランティアの方々の協力無くしては開催することは叶いませんでした」とひのき財団関係者は話す。ボランティアに振る舞われたおにぎりも大好評とあり、このような大会での出会い、エピソードひとつひとつが当地でバイリンガル教育、継承語教育を受ける子どもたちのモチベーションとなり、大きく彼らのこころに刻まれていくに違いない。
(写真:ひのき財団提供)