日本語ジョブ・フェア 

日本語ジョブ・フェア 去る2023年1月29日(日)、ミシガン州ノバイ市のサバーバン・コレクション・ショープレイスにおいて、五大湖地区 JETプログラム・アルムナイ・アソシエーション(Great Lakes JET Alumni Association: GL-JETAA)主催による日本語ジョブフェアが開催された。コロナ後、実に三年ぶりに対面式でのジョブフェアが再開されたかたちとなった。

同ジョブフェアは、ミシガン州ヒロテック・アメリカ社による協賛、JBSD Foundationの助成金を受けて開催されており、日本語・文化を理解し、日本への滞在経験などを持った日米の「架け橋」となるような人材を「カケハシ人財」として、主にフォーカスとしたユニークなジョブフェアで、年々規模が大きくなっている。今年は14社が参加。それぞれのブースで日英の言語・文化スキルをもった参加者と直接交流をもった。

当日は大雪の後で足元が悪いなかでの開催となったが、100名以上が登録、そして当日70名以上が会場に集ったが、遠くはイリノイ州やオハイオ州からの参加者も駆けつけた。

日本語ジョブ・フェア GL-JETAAメンバーであり、現在求職中で同イベントに参加したアンナ・バーボさんは、「対面で企業の方々と直接お会いできることは、より個人的に話す機会が持てて大変良かった」と話す。「完全にオンラインで応募する形態のジョブフェアは実感がわかないが、実際に会い、正直な気持ちを話す機会があることで、今後の自信にもつながった」と述べた。「他の参加者とのつながりが結果につながることもあった」とし、説明会の後数日しか経っていないにもかかわらず、参加した人材紹介会社から連絡があり、交流した人の紹介で面接が決まるなど、どの角度からどのような機会が生まれるかはわからないと話す。このような場が実り多いものになることを他の求職者に知ってもらいたい」と感想を述べた。

日本に関連する業界で働きたい者にとって、そこにどのような機会があり、どのように自分自身を提示するのが最善かがわからないことが多い求職者が多い。主催の五大湖JETAAの会長であるアリシア・スミス氏は「このイベントは、人事担当者や採用担当者と直で話をして、求職者が自分の興味やスキルに合った潜在的なキャリアの方向性を理解するのに役立っていると感じる」と話した。

日本語ジョブ・フェア 進藤雄介在デトロイト日本国総領事は、今回のジョブ・フェアに日系企業への就職に関心を持つJET(※)経験者をはじめとする多くの若者が参加してくれたこと喜ばしく思うと話し、「私自身会場で何人かの方とお話をしましたが、皆日本についての楽しい思い出とともに、引き続き日本に関わりたいという熱意を語ってくれ、とても心強く感じました」と総領事も同イベントの重要性を確信し、イベント主催した関係者の尽力に感謝の意を述べた。

また、当日企業側に参加し、全米でも講演会などを通してこのカケハシ人財の重要性を説き、自身の経験を活かして学生と企業をつなげる活動を続けるIkigai Connections社の創設者であるKasia氏は、「今回のジョブ・フェアは、カケハシ人財とグローバルで活躍している会社が繋げられる良いイベントだったと思う。カケハシ人財というのは、日英の言語・文化スキルをキャリアに活かしたいという非常にニッチな候補者であり、OJTトレーニングが含まれている採用のチャンスを求めている。参加した14社は、カケハシ人財の大切さを理解できたと感じる」とイベントの成功に喜びを見せた。

協賛会社のヒロテックアメリカ社理事兼CEOの鵜野 克俊氏も「年に一度、日本とつながりのある人と企業が一堂に集うこの会に、今年も参加でき大変うれしく思います。このイベントがより発展し、カケハシ人財のコミュニティーが大きく育つことを期待していると締めた。

来年度のジョブフェアに興味のある企業、または本イベントへの問合せは下記まで。

五大湖地区JETAAへのお問い合わせ:

Alicia Smith | president@greatlakesjetaa.org
Alicia Smith, President, president@greatlakesjetaa.org
Great Lakes JETAA Website http://www.greatlakesjetaa.org

JETAAはJETプログラム※を通して日本滞在を経験したメンバー達で構成される団体で、同プログラム経験者や日本語を学ぶ現地の学生、また日本企業就職希望者のために、同イベントを開催して早4年が経つ。(※JETプログラムとは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方自治体が総務省、外務省、文部科学省および一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施されているプログラム。参加者は日本の中学や高校に英語教師サポートや文化交流他を目的に数年間、日本各地に派遣され活動を行なう- jetprogramme.org)

 

 

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