
いとおしい不夜城の街シカゴーGoose Island Brewery
シカゴ―。アメリカ中西部の最大の街、全米ではニューヨーク、ロスに続き3番目に大きい。メトロ・デトロイトエリアからも車で約4時間半、飛行機では1時間、と訪れるには絶好の大都市。12月のクリスマスに訪れた時には中西部を襲った大寒波と吹雪に遭ったが、この街とブリューワリーの魅力をお伝えする。
シカゴ滞在には大手日本食料品店周辺の郊外に宿泊するか、シカゴダウンタウンに宿泊するかで、利便性に大きな差が出る。観て回る、という意味ではダウンタウンへの滞在をお勧めする。シカゴダウンタウンは「ループ」と呼ばれる地域で、ここから徒歩やMetra, CTA、バスを使うとほぼ30分内で美術館、水族館、博物館、Navi Pier等の施設にアクセスできる。
シカゴ美術館。モネ、スーラ、モディリアーニ、カイユボット、ルノアール、そしてゴッホ。絵画美術史を彩る巨匠の作品を目の当たりにできる。建物は1893年開催の万博時に建てられたので、今年で130周年を迎える。入り口から下層へ進んでいくとAsia Sectionが広がる。建築家・安藤忠雄がデザインしたAndo Galleryは対の六画屏風が闇夜の竹林を模したかのような空間に光り輝く。館内全てが美術作品の宝庫で、美術の教科書を自らの目で確かめることができる心豊かな時間を過ごせる場所だ。
ファミリー向けには「ハンズ・オン」で科学の不思議さを楽しめるMuseum of Science and Industrial がおススメ。ダウンタウンよりも南に下がったところにある。科学、文化、歴史等を包括する博物館。一度入ったらそのとりこになる「A Mirror Maze」は家族で楽しめる。また、圧巻は地下にある「U505」の実物の展示。第二次大戦時にアメリカが捕獲したドイツの潜水艦は歴史以上のものを感じさせる。
シカゴのブリューワリ―と言えば、Goose Island Brewery。1988年に設立され、現在は多国籍飲料会社のAB InBevとなっている。Goose Islandは、シカゴにある人口の島で、名前はそれにちなむ。3つあるブリューワリーのうち、Clybournのブリューパブはシカゴの中でも大きいショッピングエリアにある。バーエリアがフロアーの中心にあり、その周りにブース席、そしてショップの奥にもブースがある。Reuben sandwich (コーンビーフのサンドイッチ)をポテトとともにNeon Beer Hug IPA (70. ABV)。サンドイッチもゴージャスだったが、IPAもフルーティーだった。雪が横殴りに降り始めた通りを見ながらWindy Cityの異名を持つシカゴの雰囲気を味わった。キッチンはアペタイザーからサンドイッチ、デザートまでのフルキッチン。
ホテルの窓から24時間運航しているCTAの車両が走る夜景を眺めながら、駆け足で旅行するにはもったいないほどだ感じた。ミッドウインター、スプリングブレークの旅にいかが。
Goose Island Brewery (Clybourn Brewhouse)
1800 NORTH CLYBOURN AVENUE
Tel. 312-915-0071
https://www.gooseisland.com/