“いくらかのいいことがきっとある”― 2年 ぶりに 訪 れ た O x f o r d の H o m e Grown BC。木枯らしが粉雪のように舞 い上がる大風の日に、2年前に訪れた 時と同じようにHome Grown BCは、温 かく、そして前向きなメッセージをくれ た。

コミュニティーで起こった悲劇には “Oxford Strong”、そしてロシアのウクラ イナ侵攻に際しては”Brew for Ukraine” とニュースレターでメッセージ。この家族 経営のブリュー・ファミリーの曾祖父母・ 祖父母はウクライナからの移民。大きな 出来事に対しコミュニティーとどう向き 合っていくか、を発信しているブリューワ リーだ。
フロアーは家族連れなどが訪れ、に ぎやかな雰囲気で包まれていた。できる 限り自分たちの裏庭、地元Oxford、ミシ ガン州から食材やホップ、モルトを調達 している。ローカルの調達サイクルの仕 上げは、醸造に使った麦芽は地元の牧 場の餌としてリサイクルされる。コミュニ ティーと密着したブリューワリーだ。
Mac & CheeseはAmerican Favorite と呼ばれる人気のメニュー。アルフレッ ド・ソースを絡めたマカロニにほんのり 焦げたチーズ、そこにグリーンオニオン を散りばめた。焦げたチーズがなんとも 家庭的な感じがする。メニューは豊富 で、サラダ、サンドイッチ、そしてメイン ディッシュにラーメン・ボール(HGBC Ramen。ライスヌードルと野菜を炒め たスタイル)などユニークなものもあ る。キッチンにも力を入れており、 フロアーからはキッチンスタッフが 生き生きとディッシュを用意する 様子が見える。料金も$15程度で リーゾナブル。
注目のビールはWorld Beer Expo で金メダルを受賞したOxford Ale (4.5 ABV.)。ゴールデンカラーのボ ディーは、すっと飲めるが風味がよ く感じられるエール。人気のビー ル、というのも頷ける。Ru ck-AChuck IPA (6.7 ABV.)はオーストラ リアのGalaxyホップを使い、フルー ティー。こちらはホップの風味を味 わいたい人にはおすすめ。
ブリューワリーは1Fのダイニング スペースのほか、Oxfordのダウンタ ウンを見下ろせる2FのTeahouse、バックヤードと広々としている。今年は、 バックヤードにキャノピーを建て、冬用 にイグルーを設置している。家族連れも 歓迎だ。今は冬だが、夏にはバックヤー ドに砂場を設けてあり、子供たちもブ リューワリーでの時間を一緒に楽しめ るような工夫がされている。To go の16 OZ-Can入りも販売している。好きなビー ルを自宅でも楽しめる。
不安や悲しい出来事が続く昨今、 Home Grown BCはいつもコミュニ ティーと歩んでいる。元気をもらえる気 がするこのブリューワリーを応援してい きたい。
Home Grown Brewing Company
28 N Washington St., Oxford, MI 48371
Tel: 248 800-4244
https://www.homegrownbrewco.com/
文&写真 by ヤマトノオロチ