言葉の架け橋
言葉の架け橋

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

以前に干支の動物に関する言い回しについて見ていきました。残念ながら干支に 選ばれなかった動物たちを今年は見ていきましょう。その代表は何といっても「猫」で す。猫は昔から犬とともに家で飼われるペットの代表。それだけに猫にまつわる言い回 し、慣用句などは沢山あり、恐らく何回かに分けることになるでしょう。そして猫は日本 ばかりでなく英語圏においてもペットとして愛されています。ですから、英語の言い回し も見てみたいと思います。

まず「猫を被る」ですが、これは “She pretended/feigned innocence.” (彼女 は猫を被っていた)がわかりやすいでしょう。面白い表現として、“She looked as if butter would not melt in her mouth.” なんていう言い方もあります。また、“It’s all put on.” とも言います。「猫ばばする」というのは、猫がばば(糞)に砂をかけて隠 す習性があることから来ており、“He embezzled/pocketed the money” (彼はそ の金を猫ばばした)のように使います。

「借りてきた猫」とは、猫が知らない家に連れて来られるとおとなしくおどおどとした 態度を取ることからきていますが、これはそのまま “a borrowed cat”、あるいは説明的に “He suddenly became quiet and meek.” と言えばいいでしょう。「猫の 額(ひたい)」とは狭い場所のことを指しますから、“tiny area/surface” です。「猫舌」は “I have a cat tongue.” と言っても通じません。“I’m very sensitive to very hot food and drink.” と言えば通じます。

上記についてご質問のある方、又その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.comまで。―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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