言葉の架け橋
言葉の架け橋

英語から日本語の「色」の最終回として、残った様々な色を見てみましょう。

まず “pink” です。 “tickled pink” はとても嬉しいときに使います。 “She was tickled pink when she heard she was promoted.” (昇進と聞いて彼女はとて も嬉しかった)のように使います。たまに嬉しくないのは、“a pink slip” (解雇通知) で、給与袋に入れられた本人控用の解雇通知書がピンクだったところから来ていま す。

“Give someone the green light” はピンとくると思います。「承認する」ことです ね。“green thumb” はご存じでしょうか?植物を育てるのが上手な人のことを “He has a green thumb.” のように使います。そうかと思うと、“He was green with envy.” とは「すごく嫉妬している」を意味します。

“She was born with a silver spoon (in her mouth).” は「彼女は裕福な家に 生まれた」という意味で、子供に銀スプーンで食べさせるほど裕福な、ということから 来ています。 “silver bullet” (銀の弾丸)とは、問題を確実に解決できる方法、特 効薬の意味ですが、銀には魔術的なエネルギーが秘められていると考えられ、狼男 などの魔物を仕留める手段 という言い伝えが広まりました。通常は、“There is no silver bullet for ~” のように否定形で使われることが多いです。

最後にもう一つ、“turn purple with rage” とは日本語にすれば「怒りで真っ赤に なる」といったところでしょうか。日本と西欧では色に対する感覚が似通っているのも 違うものもあって、なかなか興味深いですね。

上記についてご質問のある方、又その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.comまで。―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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