Brewery Faisan
Brewery Faisan

デトロイトのイメージを変えてくれるようなBrewery―。車をブリューワリーのすぐ前に停め店に入る。通りを挟んで木々を眺め、蝉時雨を聞きながら屋外の椅子に腰かけ、会話やビールを楽しむ―。ダウンタウンの喧騒から5分ほどしか離れていないベルアイル近くのIslandview地域にあるBrewery Faisanは隠れ場的なところだ。

Brewery Faisan
Brewery Faisan

オーナーはカップルのPaul とRachel。「“Faisan” というネーミングは、デトロイト のマスコット的な鳥、キジにちなんだ」とい う。デトロイトの空き地のあちこちでキジが 見られること、町が反映していた時のフレン チスタイルの建物が今でも残っていること、 などデトロイトを意識したもの。オーナー のPaulは「もっとみんなにデトロイトを探索 してもらいたい」と気さくに話してくれた。

ベルギースタイルがフラッグシップビー ルだが、Sympathy for the Abyss – Black IPA (ABV. 6%)は黒のボディーにパッション フルーツのヒントと甘さがあるユニークな IPAだ。2000年代から2018年ごろまで人気 のあったWest Coast Styleのビール。Spy Catcher(ABV. 6%)はコーヒー風味のダー クラガー。夏の暑い日にぴったりのスムーズ なのど越し。店内はデトロイトの自動車産 業を反映した、工業建物をリノベーション したもの。高い天井、9,000 Sq.ft.の広々と したオープンスペースが居心地よい。モスグ リーンを基調にした壁のペイントは「Well thought color」とPaulが言うように、フロ アー全体からにじみ出るセンスの良さが光 る。訪れた日は初夏、気温が30 度近くまで上がり、通りに面し て設置されているチェアーに 腰かけ、木々の緑を眺めなが らビールを飲むには絶好の日 だった。グループで訪れる人も 多く、コミュニティーにとっては 楽しめる場所であるようだ。

そんなBrewery Faisanは全 てが順風満帆ではなかった。 ホームブリューを楽しんでいた ことから、何か町のためにし たいと思いブリューワリーを始 めよう、と構想を立ててから9 年。このデトロイトのあちらこ ちらにある空き地に目を留め、ここを購入。だが、2019年10月のオープン直後に起きたコロナの流行。その 逆境を機会に変えた。「コミュニティーのた めのTaproomとしての存在、小売り先との関 係を築くことができた」とPaulは語った。

Brewery Faisan
Brewery Faisan

Wayne State Universityで建築とデ ザインを学んだRachelが作る缶のラベ ル は 、建 物 や 家をモチ ーフにした 絵 柄 で「クリーンなデザイン」。Tot al W in e & More(Novi等にある大型小売店)な (左)Black IPA (右)Double IPA ど で見 か け た 人もいるだろう。緩 や か に 、そしてさらに 成 長し 続 け て い る 。

今後の目標 は 、町に受 け入れられる Taproom。BYOF(Bring Your Own Food)な ので、気軽に食べ物の持ち込みができる。

Brewery Faisan
1087 Beaufait St, Detroit, MI 48207
https://breweryfaisan.com/

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