月に入り、日本の本州ではそろそろ梅雨明けの時期ですが、最近は梅雨入り前から雨の日が多かったり、梅雨明け後に豪雨があったりで梅雨時期がはっきりしませんね。例年なら梅雨がなく爽やかな気候を求めて旅行者が訪れる北海道が梅雨のような雨降りだとニュースで知りましたが、これも地球温暖化による気候変動の影響でしょうか?

 寅年2022年もあっと言う間に上半期が過ぎました。年男の私は今年は何か一つでも(多く?)人様のお役に立てる事、老人ボケでも記憶に残る事をしたい、為さねばと年初に思いましたが、残念ながら今のところこれと言った成果を出せていません。努力賞程度のものとしては、3月中旬に元勤務先グループのOBと現役が発起人・幹事となって制作・編集・発行した北米駐在経験者有志多数の投稿による
『北米駐在の想い出』集への寄稿と先月・先々月号で話題にした東京の生家が公衆浴場業を廃業する直前4月上旬の緊急日本一時帰国時の廃業前最後の入浴、兄弟姉妹、甥・姪、親族との再会くらいでしょうか。下半期にもう少しレベルアップした『事づくり』を実現したいものです。できるかな?「成せばなる、為さねばならぬ何事も。ナセルはアラブの大統領。」(という古〜い昭和のギャグを突然思い出しました!)の意気込みで臨み、年末に「やれなかったのか?やらなかったのか?」と自問自答しなくて済めばハッピーエンドですね。

 今回のテーマは「2022年上半期を終えて」です。

 今年も上半期だけで国内外で様々な出来事がありました。自分の覚えも兼ねて主なニュースを列挙しますと、1月日本ではコロナ騒ぎで『まんえん防止法』適用が34都道府県にまで拡大。男子体操のスーパースター内村選手が現役引退。トンガで海底火山噴火、近隣諸国に津波発生。テニス全豪オープン男子シングルスでナダル選手優勝、メジャー大会史上最多の21勝(6月全仏優勝で22勝に)から始まり、2月には将棋の若き天才藤井聡太氏が10代初の5冠達成。冬季北京五輪開催、日本はメダル獲得史上最多の18個。閉会直後の2月24日に起きて今なお続いているロシア軍のウクライナ侵攻は上半期最大の事件。これに関しては別途もう少し後述します。3月日本ではまん延防止法が全面解除となり国内の動きが少しだけ自由に。ウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説は賛否両論、ロシア通と言われる元閣僚の辛口批判とロシア擁護発言もあり。日本映画「ドライブ・マイ・カー」がアカデミー賞国際長編映画賞受賞。薄氷のスタートで始まったサッカーワールドカップ2022年カタール大会アジア最終予選で日本代表サムライ・ジャパンが7大会連続出場決定。4月には日本の知床沖で観光船が沈没し多数の犠牲者。円急落で為替レート130円/1ドル台に(その後も続落し先月末には137円台の最安値更新)。プロ野球ロッテ・マリンズの佐々木朗希投手が28年ぶりの完全試合。マクロン仏大統領再選。5月日本ではバイデン米大統領来日首脳会議、日米豪印4カ国会議開催、反対デモも散見。オーストラリアで9年ぶりに政権交代。
黒人を標的にしたニューヨーク州バッファローのスーパーマーケット、ユダヤ人を標的にした南部カリフォルニア州チャールストンのユダヤ人教会に続きテキサス州ユバルディの小学校で銃乱射事件発生、幼い子供たち19名と教師2名が犠牲に。
米国で銃撃事件、誤射事件、銃による自殺がない日は皆無。6月日本ではコロナ騒ぎによる外国人の入国規制・手続きが大幅に緩和され、先に緩和されていた日本人の入出国手続きと合わせて日本への一時帰国や訪問がずっと容易に。米国でも入国時の事前検査義務解除となり、日本からの訪米も少し気軽に。その一方で、テキサス州のメキシコ国境近くで輸送用コンテナー内から不法移民者(メキシコ、ホンジュラス、ガテマラから)の死者53名発見。コンテナー取扱業者2名逮捕。ウクライナでのロシア軍攻撃激化、ウクライナ側軍も民間人も被害甚大。フィンランド、スウェーデン2カ国のNATO新規加盟承認、プーチンに大打撃。米国では年初来の高インフレ継続、ガソリンや食品・食材、日用品など生活必需品が軒並み物価高騰でFR Bによる複数回の金利引き上げも効果は限定的。昨年1月6日に起きたトランプ支持派の米国議会乱入事件の米国議会調査委員会の調査も正式報告書作成・提出に向けて大詰め近くとなり、議会での証人喚問公聴会が毎週のように開催され、直近ではトランプ前大統領の首席補佐官であったマーク・メドウズの元側近キャシディー・ハッチンソン女史の宣誓証言(事前ビデオと出頭対面)でトランプ自身、ファミリーメンバーと政権幹部及び周辺重要支援者の事件前後の内部の動きがTV生放送され、事件当日とその前後の内部事情が公表・露呈されまともな国民に新たな驚きと怒りをもたらしました。全くもって恥も外聞も無く違法と知りながら数々の悪事を働き、それに加担する協力者やお人好しの有権者からバイデン当選無効・トランプ再選のための訴訟費用に使うと騙して巨額の資金を集め、白昼堂々それを隠し否定するウソと偽情報、誤情報を連発する悪党一味ですね。本当に全員まとめて犯罪者として有罪、末長く禁固刑に処して二度と悪事を働けないようにしないといけない輩です。

 銃規制については、直近5月の連続銃乱射事件が引き金となって民主・共和両党のまともな議員たちが超党派で約30年ぶりに新たな連邦銃規制強化法案を可決・承認。但し、バイデン政権と民主党が目玉として強く推していた軍用のAR−15自動連射銃などの多数殺傷銃火器の販売制限強化と銃所有許可年齢の引き上げは共和党の賛成票取り込みのために見送られ、骨抜きに近い結果。

 一方で、その直前のタイミングで共和党推薦判事が過半数の最高裁はニューヨーク市の公共施設・場所への銃持ち込み禁止条例を違憲と判断。続いて50年近く前に法廷で争われたロー対ウェイド事件の裁判結審で妊娠中絶を合憲と容認した最高裁判例を覆して違憲と真逆のルーリング。当該3名の比較的新任の最高裁判事はそれぞれの任命前公聴会にて「過去の最高裁判例を尊重し、慣例を継続する」と明言したにもかかわらずこの体たらく。最高裁判事が嘘つきではまともな法の解釈、遵守は不可能。

 このルーリングを受けて、共和党コントロール下または優位の多くの州(レッドステーツ)では既に事前に立法化または準備中の中絶禁止法案を直ちに施行する動き。生まれる前の命を尊重・保護と妊娠中絶の違憲性、違法性を声高に叫ぶ一方で、学校や公共施設で幼い子供たちや移民・難民、外国人、社会的弱者などが人種差別者、白人至上主義者や個人的憎悪や恨みから標的にされ、いとも簡単に命を奪われることには平気でいられ、銃規制に反対するという矛盾する二律背反的な異常性は理解不可能です。妊娠中絶問題は銃規制強化と合わせて賛否双方の国民・団体・グループ間の対立、憎悪、分裂、抗争に拍車。今後ますます銃撃・銃乱射事件、テロ・暴力行為が各地で頻発、大規模化し、最悪シビル・ウオー(内戦)に発展する恐れもあり、気軽に外出もできなくなるかもしれません。

 ウクライナ紛争については、先述の如く南東部だけでなく首都キーウでもロシア軍のウクライナ軍・政府・公共施設、民間施設、民間人への攻撃が激化。橋梁破壊・寸断で南部主要都市への兵器、軍需物資、生活必需品の供給や市外への民間人避難が極めて困難になっており、米国及びNATO同盟国、西側諸国からの追加兵器・軍需物資供給の遅れと相まってウクライナ軍、民間人の犠牲者急増(毎日450〜500人レベルとも言われています)。他に米人志願兵を含む多数がロシア軍とロシア支援グループの捕虜となってロシア本国に移送後軍事裁判で有罪判決濃厚(禁錮刑だけでなく最悪死刑も)と人的・物的両面で甚大な被害と報道されています。これ以上の被害、犠牲者が出ないように1日でも早く終結して欲しいと願っています。

 プーチンの暴挙に自国に対する同様の侵攻を懸念したフィンランド、スウェーデン両国のNATO加盟承認。ウクライナや周辺諸国(特に元ソ連邦またはロシア属国)も追随か?帝国ロシアかソ連邦の復権、属国・領土拡大を目指すプーチンにすればブーメラン効果で元の木阿弥どころか薮を突いて蛇を出す=やぶへび状態で野球で言えばヒーロー目指したホームラン狙いが空振り三振バッターアウトの幕切れという最悪の事態かもしれません。果たしてどうなりますか?

 下半期にはウクライナ紛争、インフレ問題だけでなく、現在進行中の幾つもの難題が解決するか、解決の目処が立つか、少しでも解決の方向に向かいますように祈っています。

 今月は私のタイムマネージメント・スキル(時間管理能力)とオーガニゼーショナル・スキル(人や組織、物事をまとめる能力)不足から、余裕を頂いていた原稿締め切り日時をミスしそうだったため、やや短めですがこれにて失礼します!

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

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