
「白」関連の言い回しは沢山あります。「白い眼で見る」あるいは「白眼視する」ですが、「白い眼」とは瞳でない部分を指しますので、横目で見る感じでしょうか。英語では割に素直に、“to look coldly on (a person)” となります。目を使った表現としては、“to cast a gimlet(鋭い) eye” という言い方もありますが、少し古い表現です。「白羽の矢が立つ」はどうでしょうか。これも説明的ですが、 “to be selected (from among many people)” です。「白(しら)を切る」とはすっとぼけることですが、“to pretend to know nothing about” や“play innocent” や “brazen it out” 等いろいろな言い方があります。 「色の白いは七難隠す」は “White skin hides many faults.” でそのままですね。但し昨今この表現は白人至上主義と捉えられそうなので、言わない方が良さそうです。元々は日本国内で色白の人を指して言っていただけの話なのですが。
元々中国語から来た「白眉」はお判りでしょうか。非常に優れたものや人を指しますので、“the finest example/best/highlight” となります。これは中国の「蜀書」の故事に由来するもので、三国時代の蜀に優秀な5人兄弟が居り、その中でも最も優れた馬良(ばりょう)には眉に白い毛があった、ということです。次に「目を白黒させる」。驚いて目をぱちぱちさせたりすることですので、“to goggle in astonishment/blink in surprise” 等がいいでしょう。もう一つ、「白紙に戻す」という言い方がありますが、“to wipe the slate clean” とか、“to start anew” と言えます。
上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、
izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。
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鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com