今回も、「青」に関する言い回しを見ていきましょう。非常に苦しい時やがっかりした時、「青息吐息である」と言いますが、これは、「青息」とは苦痛に耐えかねて吐くため息だそうです。青色吐息は誤りですのでご注意を。1984年の歌謡曲「桃色吐息」が大ヒットして、青色吐息と言われ出したようです。英語は、“be at one’s last gasp” とか “be in great distress”  になります。

 「青写真を描く」と言いますが、近頃は使われない「青写真」とは、設計図の複写に用いられたことから設計図を意味し、将来の計画を具体的に考えることです。青写真は英語では “blueprint” で、それをそのまま動詞として使い “to blueprint a plan” あるいは名詞として “to make a blueprint of a plan” で同じ意味になります。これは英語が先かもしれませんね。    

 さて、続けて「隣の芝生は青い」。これは明らかに英語が先で、 “The grass is always greener on the other side (of the fence).” から来ています。他人のものは何でもよく見えるという人間共通の心理なのでそのまま受け入れられたのでしょう。では、「青菜に塩」(青はこの場合明らかに緑色です)。急に人がしょんぼりした状態になることを言いますが、“He is utterly dejected.” と言えば良いでしょう。

 もう一つ、「青筋を立てる」という表現をご存知だと思います。青ですから静脈で、普通顔の静脈を指し、怒った様子を示します。“He got angry, with his blue veins standing out.” といったところでしょうか。

上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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