言葉の架け橋
言葉の架け橋

今回は幾つか「竹」を使った表現から始めましょう。「彼は竹を割ったような性格だ。」とは、英語にすると “He has a very open and straightforward character.”で、これは分かりやすいと思います。これは竹を割った時に下までスパッと割れる性質を、人の性格にたとえたものですが、やはりその性質を表現した「破竹の勢い」はどうでしょうか?例えば、「上杉謙信の軍勢は破竹の勢いで前進した。」と言うのなら、英語では ”Kenshin Uesugi’s troops pushed forward, pulverizing all opposition.”   と言えるでしょう。次に「雨後の筍(タケノコ)」ですが、英語では筍の代わりにキノコで、“shoot/spring up like mushrooms after rain” という表現があります。

「竹の子生活」は竹の子の皮を1枚ずつ剥がすように身の回りの衣類・家財などを少しずつ売って食いつないでいくことなので、英語ではその概念が無いため説明的になり、“a poverty-stricken life maintained only by selling one’s belongings one by one” となります。「根を詰める」は、“persevere”  とか “keep at something (despite fatigue)”です。「溺れる者は藁をもつかむ」は元々英語から来た表現なので、“A drowning man will grasp at even a straw” と言います。

 上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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