去る8月7日、ノバイ市のワイルドライフウッズパークにて、第一回目の盆踊り祭り「MIBON Festival(マイボン祭り)」を開催致しましたので、レポートさせて頂きます。

 2009年の発足以来、五大湖太鼓センターは子どもから大人まで幅広い年齢層向けに和太鼓教室を展開し、ミシガン内外各地で太鼓演奏を行ってきました。過去9回にわたり、毎年大がかりなリサイタルも開催してまいりました。JNC読者の皆様の中にも私たちのコンサートに足を運んでくださった方が多くいらっしゃることと思います。

 昨年2020年、10周年記念リサイタルに向けての準備を進めていたのですが、コロナウィルス感染症拡大に伴い、中止を余儀なくされました。スタジオに集まっての太鼓の練習やクラス、演奏活動も全てできなくなった中、私たちはズームによる太鼓のクラス、北米の他の太鼓グループとのオンラインでの交流、太鼓カンファレンスへの楽曲投稿など、手探り状態で新しい形の活動を模索、太鼓コミュニティの結束を図ってきました。

 2020年9月から、日本で盆太鼓(盆踊りの曲に合わせて叩く太鼓、多くはの上で演奏される盆踊りの花形)を学んだインストラクターによる盆太鼓クラスが始まりました。そんな矢先、私たちはカリフォルニアで活躍する日系人太鼓奏者、P.J Hirabayashiの作った盆踊り曲、“EiJaNaiKa ~えいじゃないか~”に出会います。盆踊り大会がここ北米でも日系人・日本人コミュニティで開催されているのは知っていましたが、オリジナルの盆踊り曲があることに衝撃を受け、ここミシガンでもオリジナル曲を作ってみんなで踊れないだろうかと考えました。作詞、作曲、踊りの振り付け…… 約3ヶ月かけて、
『ミシガン音頭』ができあがりました。
今、学んでいる盆太鼓とこのミシガン音頭を何かの形で発表できないかということ、そして、できなくなってしまった恒例のリサイタルの代わりになる何かを、と昨年12月、MIBon Project(マイボンプロジェクト)を立ち上げました。これは盆踊りと太鼓の演奏の融合を図るイベントで、MIBonのMI(マイ)とは、ミシガンのMIとmy~私の~をかけたもので、『私たちのミシガン盆踊り』といった意味合いを込めています。

 雨上がりの午後、ワイルドライフウッズパークに集まったのは約70名の五大湖太鼓センターのパフォーマーや生徒、そしてその家族や友人たち。8月のすがすがしいミシガンの空のもと、同センターのパフォーマンスグループである雷音太鼓と五大湖ドラマーズの力強い太鼓演奏に加え、新たに結成されたグループ、楽しい太鼓隊(T3)もその名のごとく、楽しい演奏を披露しました。盆踊りの部では、お決まりの炭坑節、東京音頭、そして東京オリンピック開催中のタイムリーな東京五輪音頭2020を踊った後、ミシガン音頭を初めてお披露目をしました。スペシャルゲストの加藤恵子さんのライブの歌声と盆太鼓の音で大いに盛り上がりました。

 今回は、コロナの影響もあり、太鼓センター関係者のみのイベントでしたが、来年以降、一般の方も参加できるコミュニティイベントにしていきたいと思っております。

 最後に、太鼓を通じて、ここミシガンの地 に日本文化を広めていければとの願いも兼ねて、これからも積極的に太鼓活動を続けていきたいと思っています。皆様からの温かいご支援を頂ければ幸いです。

<五大湖太鼓センター>

問合せ: https://www.michigantaiko.net

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