先回に引き続き、植物関連の言い回しを見ていきます。

「草木も靡(なび)く」と言うのは、「威勢や徳望などが著しいためにすべての者が靡き従うさま」を表します。英語では “even the plants yield”言っても通じると思いますが、“to bow in great numbers to a greater authority”   と説明的にも言えます。もう一つ、草木を使った表現で「草木も眠る丑密時(うしみつどき)」というのは、怪談などでよく出てくる表現で、その場合英語は “the dead of the night/ the witching hour” (魔女が横行する夜半)が適切です。

 次に「生木を裂く」という表現ですが、「これは愛する者同士を、特に母子を残酷に引き裂く」という意味ですから、“to forcibly separate a child from mother” ということになります。さて、「木に竹を接ぐ」という表現がありますが、これは合わないものを組み合わせることで、つじつまが合わない、一貫性が無いことのたとえで使われます。ですから意味的には “inconsistent” の一言になりますが、場合によっては “You are comparing apples and oranges.” (違うものを比較しても話にならない)と言えるかと思います。「木を見て森を見ず」と言う言葉は、よく使われるのでご存知かと思いますが、英語では “cannot see the forest for the trees” とか意訳して “You need to see the big picture” (全体図を見るべき)となります。

 上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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