2020年3月28日、ひのきバイリンガル教育振興財団主催による「ひのきカップ:日英バイリンガルクイズ大会」が開催された。同財団は、ミシガン州に設立された501(c)(3)非営利団体で、学生の日英バイリンガルおよびバイカルチュラル教育向上の推進を図る。

 昨年はミシガン大学にて行われた本大会は、今年はオンライン形式で自宅から安全に互いの言語スキルを楽しく競い合った。この日はデトロイトとミシガン南東部の異なる20の小・中・高校(3年〜9年生)より40名の学生が参加。

 本大会で特筆すべき点はそのルール。初級から上級のさまざまなレベル参加者が8つのチームに分かれ、誰もが同回数の質問に答えてポイントを獲得、皆がチームの成功に等しく貢献できるという。それぞれ順番に自身で難易度を選んでクイズに回答する。

 各チームとも、チームスピリットを競う応援のことばも事前に準備。画面越しだが、声を合わせたチームの熱意あるアピールが伝わる。クイズが始まると皆真剣な面持ちで、闘志を燃やす姿が微笑ましくもあり頼もしくも感じられる。決勝へ勝ち進んだのは、チーム黄とチーム赤。最後は同点引き分けとなり、リーダーによるタイブレイクの末、チーム赤が勝利の栄冠を手に入れた。

「ヒノキ杯の目的は、第二言語の習得へ

『ワクワク』感を持ってもらうこと」と話すのは、同財団の理事長アンドリュー・ギルマン氏。「初めてのオンライン大会で多くの課題が立ちはだかったが、関係者、ボランティア、チームリーダー、参加者の皆さまのおかげで技術面・運営に関わる問題を解決しイベントを成功裏に終えることができました」と謝意を述べた。ミシガン州には500以上の日本関連会社があり、今日のバイリンガルの学生が明日の業界のリーダーとなる、と話す。

 本イベントは、ロサンゼルス日本文化センター、およびニューヨーク日本文化センターグローバルパートナーシップセンター(CGP)からの助成金を受け成り立っている。同財団は国際交流基金日米センターによる3万ドルの助成金を受賞したばかり。助成金は、ミシガン州におけるバイリンガル教育や文化交流の促進に有効に活用されることとなる。ミシガンの日本語教育は盛んだが、彼らの日本語教育、継承語教育が今後も更に発展することを願いたい。

 財団への問い合わせは、下記まで。
info@hinokifoundation.org

今年初参加のリズさん。数日前からチームメイトと打ち合わせをして楽しみにしていた同大会中は終始笑顔!

 

参加者の笑顔から伝わる“ワクワク感”。接戦を勝ち抜いたチーム赤の皆さん(ニー・アーデンさん、ジョージ ・グーニスさん、栗林 浩さん、マジェリス・アンソニーさん、ドーソン・クリフさん)優勝おめでとうございます! また、ベスト・チームスピリット賞を獲得したのは、チーム黒。応援のことば。“We are Team Black. We’re not gonna lose. Our points will stack, so you better not snooze!” – 韻を踏んだ元気なエールと、当日は皆で事前に合わせて黒の帽子などを身に付け、チームを盛り上げた。

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