言葉の架け橋
言葉の架け橋

ミシガンはまだ「花」には程遠い日々が続いていますが、せめて「花」を使った言い回しで少しでも心を温めましょう。

 「花を添える」は、主に女性に使われますが、「彼女の存在はそのパーティに花を添えた。」というのであれば、“Her presence gave added grace to the party.” と言えばいいでしょう。「月に叢(むら)雲、花には嵐」は、何事もいいことづくめではない、というニュアンスですので、英語で花を使った表現として、 “Roses have thorns.”  (バラにはとげがある) がピッタリだと思います。さて、「高嶺の花」は手が届かないほど高い所にある花、ということから値段が高過ぎる、あるいはとても自分には望めないもののたとえに使われますが、「彼女は高嶺の花だ。」というのであれば、“She is out of my league.” とか “She is as unattainable as the stars/moon).” (星/月のように届かない存在) と表現できます。

 「話に花が咲く」は、“Our conversation got really animated/lively.”  がいいと思います。最後に、「花道を飾る」と言いますが、この花道はもちろん歌舞伎で客席の中を突っ切った俳優の出入り口で、最後に華々しい活躍をして惜しまれながら引退するときに使います。ですから、かなり日本特有の表現で、英語では、“The retiring player capped his career by making a goal in his last game.” (今度引退するあの選手は最後に点を入れたね。花道を飾ったね。) のように、「王冠をかぶせた」という表現をします。

上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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