
今回で食に関する言い回しは最後です。これまで入れられなかったものを見ていきます。
「山椒は小粒でピリリと辛い」は、山椒の部分を除いて、“small–but sharp” とか “small but smart” と表現できます。「空腹は最上のソース」は元々英語が先ですから “Hunger is the best sauce.” で、本当にお腹が空いているときは何でもおいしく感じますよね。「濡れ手で粟」は、“easy money” でいいと思います。「梨のつぶて」は、「無し」と掛けた表現ですから、このまま英訳はありませんが、意味を取って、“not-getting any answer” くらいでしょうか。その他に “He has been mum.”
(彼から音沙汰無しだ)という表現も使えます。「辛口のコメント」は、
“a harsh/scathing–comment”–です。その逆の「甘い言葉」は英語でも似ており、“honeyed words”–が一番一般的でニュアンスまでよく似ていますが、“sugared words” とか “candied words” とも言えます(少し古い言い方)。
「甘い」をもう少し続けると、「あの人は酸いも甘いもかみ分けた人だ。」は、“He has tasted the sweet and bitter of life.” で、違いは酸っぱいが苦いに変わっていることです。「脇が甘い」は“having–weak defenses” とか、“off one’s guard” です。「甘いマスク」は “sweet mask” と言っても全然通じません。普通男性の美しい顔立ちに使われますので、“handsome face” “beautiful features” 等が使えます。
上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、
izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。
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鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com