今回の言い回しはいろいろな食べ物が混ざっています。「火中の栗を拾う」とは他人のために進んで自らを危険にさらすことですが、“pull someone’s chestnuts out of the fire” という表現があるということは、これは元々英語が元になっているのですね。「かまぼこは魚からできているのを知らないふりをする」というところから来ている「かまとと」は、ご想像の通り特に英語で良い表現はなく、“pretended  innocence” くらいでしょうか。「私、大根足だ。」は、“I have thick legs.” で、いくらJapanese radish legsと言っても通じませんから気を付けて。もう一つ大根を使った表現で「大根役者」というのがありますね。これは英語では “poor/bad actor’ ですが、口語では “ham” とも言います。奇しくも食べ物ですが、面白いものです。

 野菜を使った悪口をもう少し続けましょうか。「おたんこなす」は、“bird brain”ですが、因みにその逆の悪口で「頭でっかち」のことを “egghead” と言います。「卵頭」とは面白い表現ですね。「ぼけなす」は、元々色あせた茄子のことですが、頭の巡りの悪い人のことを言うので、“slow-witted” とか “half-wit”となります。最後に悪口ではないですが、野菜を使った
表現をもう一つ。「ごぼう抜き」というのは一度に何人も走り抜いていく時に使いますから、
“He overtook many people with a burst of speed.” (彼は多くの人をごぼう抜きにした)でいいでしょう。

上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。

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鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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