言葉の架け橋
言葉の架け橋

これまでいろいろな食べ物を見てきました。今回は食べることに関する動詞を使った言い回しです。「蓼(たで)食う虫も好き好き」は、“Every man to his taste.” (好みは人それぞれ)、“There is no accounting for taste.” 等があります。「甘い汁を吸う」は、“to milk (profits from) (a company)” “Skim the cream” 等、面白い表現があります。“milk” は動詞では「乳を搾る」と言う意味です。「あいつは煮ても焼いても食えない奴だ。」は、“He is as crafty/shrewd as anything.” とか、“He is a sly dog.” (彼はずるがしこい犬のようだ) という言い方があります。

「彼は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。」は、別に鳩が豆鉄砲 (豆を入れて撃つおもちゃの鉄砲)を食べたわけではなく、豆鉄砲の豆を当てられた、ということで、思いがけない出来事にキョトンとしている例えですから、“He was thunderstruck.”とか “He looked dumbfounded.” でいいでしょう。「泡を食う」はどうでしょうか? 英語では、“lose one’s head” ( 頭をなくす)と言いますが、日本語の表現の方が面白いですね。「道草を食う」は、“loiter on the way” とか “lollygag” “waste one’s time on the road”です。「食」に関して他に知りたい表現がありましたら、ご連絡ください。

上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

返事を書く

コメントを記入してください
お名前を記入してください