
2020年7月27日、ミシガン州に1万枚のマスクが寄贈された。そのマスクを寄贈をしたのは、ミシガン州と姉妹州県関係にある日本の滋賀県。滋賀県で製造されたこのマスクは、州のCOVID-19寄付チームによって受け取られた。
ミシガン州と滋賀県は、姉妹州県として提携を結び50年以上もの間、大変良好な関係が続いており、ミシガンは、滋賀県内の都市だけでも14の姉妹都市が存在する。
寄贈されたマスクは、ミシガンのクリントン・タウンシップと姉妹都市関係にある滋賀県野洲市のプロクター&ギャンブル(P&G)ジャパン滋賀工場で製造された。三日月大造滋賀県知事は、「このプロジェクトは、ミシガンと滋賀の絆をよく知るP&Gジャパン社のご理解により実現できたもので、滋賀メイドのマスクをかけがえのないミシガンの友たちに贈ることができたことは、大変光栄です。市民として、政府として、そして、パートナーとして、今後もミシガンと共にこの事態を乗り越えていきたい」と述べた。また、ミシガン滋賀姉妹県州会のジム・ベリーマン会長は、「私たちが長年にわたって築き上げてきた信頼関係は、今回のこのご寄付によって、より強化されたものになった」と話した。「今回のことが、ミシガンと滋賀の52年にわたる良い関係性を表しているも。特にこのパンデミック下においてのことで、大変感謝している。今後、更なる交流活動の継続、強化がされることとなるだろう」と話した。
また、ミシガン州の中川勉在デトロイト日本国総領事は、この寄贈に「このような状況下での滋賀県の方々のご厚意に大変感謝申し上げます。今回のご寄付によりミシガン州と滋賀県の人々の団結力が示された。このことは、これまで非常に多くの方々の献身的な努力により築かれた強い絆である証拠。今後も引き続きこのような関係が続いてゆくことだと思います」と感謝の意を述べた。
ミシガン州と滋賀県の姉妹州県関係は、1968年に結ばれた。以来、国をまたいで進められてきた姉妹都市交流には3万人以上もの人々が関わり、その友情を深めてきた。ミシガンの五大湖と滋賀の琵琶湖の「湖」で繋がれた二つの都市は、環境、経済、文化、教育などさまざまな活動を通して共に交流を続けている。
<追記・編集 2020 8月> こちらの寄贈は、新型コロナウイルス感染拡大が続く中、ミシガン州ミッドランド地域で5月に発生した洪水により避難所での生活を余儀なくされているミシガン州市民を支援するために発案されました。(在デトロイト日本国総領事館リリース)