外出規制が解除されたのを機に、ミシガンに戻って参りました。2週間の自宅待機を終えましたが、何事もありませんでした。ホッとしています。今季もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 先月号はパットの入りやすさをお話しましたが、今月号は寄せやすさについて考えてみたいと思います。皆さんはどんなクラブで寄せますか?いつも同じクラブを使い、距離によって振り幅を変えていますか?それともスイングはあまり変えずにクラブで打ち分けていますか?

この問いに正解はありません。あえて言うなれば、「寄りさえすれば、それが正解」です。が、寄りやすくするコツはあります。

 コースは山あり谷ありで一つも平らなところはありませんし、芝生の長さ、グリーンの硬さなどイレギュラーな要素がたくさんあります。ショットには安定性が求められ、たとえ全く同じショットを打てたとしても、周囲の状況によって結果が変わってしまうという悲しい矛盾を抱えています。だからこそゴルフは面白いのですが、でも逆にボーっと打っていてはいけないのです(笑)。

 特にアプローチショットには精度が求められます。1バウンド目の着地時のハネや転がりを想像しながら、どこにどんなショットを打つか?を考える必要があります。

 まず、ボールの跳ね方についてです。ボールのバウンドは光の反射と同じでして、着地する面が平らである場合、入射角と反射角は同じです。45°で入ってきたら、45°の高さで跳ねます。

では、同じ45°で入ってくるショット、もし着地面が手前に22°傾いていたら…。

 入射角は23°(45-22=23)となり、反射角は平らな地面からすると1°(23-22=1)、つまりほとんど真上に跳ねることになります。砲台グリーンで手前の土手に当てて転がしたいのであれば、下図のように、より低い球で斜面に当てるほど球は前方に進みやすくなります。バウンドさせようと思って強く打つだけでは、ブスブス芝に突き刺さるばかりであまり意味がありません。

ショットの高さによっても、跳ね方と転がり方は変わります。高い球であれば上へ跳ね、低い球であれば転がりが大きくなります。どのくらいグリーンを広く使えるかがカギになります。ショットの角度、ピンの位置によって使えるクラブが変わってくることがわかります。

 なんとなくワンパターンの寄せ方をして、たまたま寄ったらラッキー、寄らなければアンラッキー、どうして毎回思うように寄らないのだろう?と思っているのはもったいないです。遊びのラウンドの時は、ぜひいろいろ試してみてください。

次号も引き続き「寄りやすさ」のお話をしたいと思います。お楽しみに!

<プロフィール> 東京都出身、慶応大学法学部卒。駐在員の妻としてミシガン滞在中にゴルフを始め、ゴルフ好きが高じて2009年にPGAメンバーとなる。「もっと遠くの、   狙った場所へ」をモットーに、Novi Oaks Golf Centerでレッスンを行なっている。

(sonya_nomura@pga.com / www.crazygolfersworld.com)

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