
ミシガン州に限らず、全米各地ではさまざまなボランティア活動が盛んに行われています。今回ご紹介するのは、ミシガン州の「タオル帽子会」。手縫いのタオル帽子を地域の癌センターや病院に届けているグループで、抗ガン剤治療や他の理由で脱毛した患者さんのために、一本のフェイスタオルから手縫いで帽子を製作されています。この度、新型コロナウイルス感染拡大の状況下では、急遽タオル帽子に代わり「マスク作り」を実施されたとの報告を受け、そちらのレポートを掲載します。 ーー
タオル帽子会は、新型コロナウイルス感染拡大によるミシガン州の外出禁止令の影響を受け、集会ができなくなっていた。
そのような中、マスク不足と言う緊急事態のニュースを聞き、タオル帽子会は急遽マスク作製を実施。現、旧会員、サポーターの皆様、在デトロイト日本国総領事夫人にもお声を掛けたところ、快くご協力をいただくことができ、各自の手持ちの布で縫うことになった。マスクに付けるゴムが手に入らない、などいろいろあったが、ストッキングやTシャツを切ってゴムの代用に使用するなど、たくさんのアイデアや情報を交換しながら同じ目的に向かった。
去る5月11日、5月と言うのにまさしく「冬」のような天候の中、270枚というたくさんのマスクのご寄付の回収ができた。翌日12日には、20枚を癌センター、250枚をプロビデンス病院のメインビルデングに届けた。
このような困難な状況にもかかわらず、惜しみなくマスク作りをしてくださり、どのマスクを拝見しても〝ネコババ″したいくらい素敵なマスクの数々。病院の係りの方はひとつずつ手に取り、ワーと歓声を上げていた。
タオル帽子会は手縫いのタオル帽子を地域の癌センターや病院に届けているボランティアグループだ。抗ガン剤治療や他の理由で脱毛した患者さんのために、一本のフェイスタオルから手縫いで帽子を製作している。
岩手県のホスピス会事務局長の吉島さんのアイデアで始まった活動で、型紙は、コピーライトがあり、無断コピーや販売は禁じられている。岩手県ホスピス会のご理解とご協力により、ミシガン州でこの活動をはじめた。
肌触りが良く、吸湿性に優れ、蒸れないよう、室内、院内、就寝用に最適な帽子を作るために改善を重ね、アメリカの薄手のビーチタオルなども使いながら、ミシガン州内やオハイオ州、ワシントンDC、カナダなど、ご希望のある方や場所に寄贈している。タオル帽子会はコットン100%で未使用の薄手のアメリカのキッチンタオル、ビーチタオルそして日本のフェイスタオルのご寄付、また会に賛同いただける方のご寄付も受け付けている。
(記事・写真提供協力 タオル帽子会)
タオル帽子 作製会のご案内 ーーーーーーー
Facebook – TOWEL HATS USA をご覧ください
日時: 毎月第二火曜日 午前10時—午後1時
場所: Providence Center for the Healing Arts Assarian Cancer Center
47601 Grand River Avenue Novi, Michigan 48374
会費: 無料 但し、初めての方は初回のみ$10
(型紙、縫い方、タオル1枚)
持参する物: 裁縫道具・・・縫い針、マチ針、糸(ミシン糸)、はさみ、指ぬき。
作製会に参加できなくても、時間のある時に作って、まとめて送っていただくことも可能。タオル帽子の作製グループを作りたい方、また、知人やお友達でタオル帽子を必要としている方がいる場合はご連絡ください。
*参加される方はお手数ですが下記の係りまでご連絡お願いします。 連絡先:towelhat@yahoo.com
藤田:248-349-9682 FB: Towel hats USAをご覧ください
会員は、患者さんを思いながら心をこめて一針一針縫い進めている。「豊かな気持ちになれる」「英語が苦手でもできるアメリカへの感謝」など、やりがいを語る。そんな思いを込めて月に一度集まっている。そして一人でも多くの方々の参加を会員一同心待ちにしてる。現在は自宅待機中で、集会開催は病院の指示待ちです。