ミシガンでもようやくゴルフができるようになりました。PGAは6月第2週からレギュラーツアーを再開する予定です。5月にデトロイトゴルフクラブで開催される予定だったRocket Mortgage Classicは、独立記念日の週末に延期され、無観客で行われることになりました。全英オープンは中止になりましたが、マスターズは11月に、全米オープンは9月に延期されるようです。少しずつでも再開のニュースが入ってくるのは嬉しいものです。私も6月中の渡米を目指します。

 本でも緊急事態宣言が出ましたが、休業要請の対象にならなかったために多くのゴルフコースで営業が続けられました。どこも売り上げは激減したそうです。入り口で検温をし、受付にはアクリル板が取り付けられ、ロッカーとお風呂を使わない、途中休憩なしのスループレイが人気となるなど、業界に「ニューノーマル」が生まれつつあります。コロナ禍が落ち着いた後の日本でも、対価に応じたカジュアル型と従来型のプレイスタイルという二極化が進んでいくだろうと言われています。

 そんな折、私も久しぶりにゴルフに行きました。家からゴルフウェアで出かけて駐車場でシューズを履き替え、チェックインしてすぐコースへ出るという、ミシガンではおなじみのアメリカンなゴルフでした。ラウンド後に外のテーブルでコースが用意してくれたお弁当を食べてから家に帰りました。もうなんだかサイコーでした。

ラウンドでつくづく感じたのは、寄せとパットの重要性です。物理的にパーオンできない長いホール、グリーンオンを失敗した後のリカバリー、スコアメークのためにはとにかく寄せワンを取りまくらないといけません。寄せなきゃいけないのはわかるけれど、一体どれくらいのところに寄せると1パットでカップインさせることができるのでしょうか?マーク・ブローディというコロンビア大学ビジネススクールの教授が、”Every Shot Counts”(邦題「ゴルフデータ革命」)というとても面白いゴルフ本を出していまして、この本についてはまたあらためてご紹介したいと思っていますが、そこに距離ごとの1パットで入る確率が紹介されています。

(出典:Mark Broadie, Every Shot Counts (Avery, 2014) )

ピンの長さ(約2.5m)より少し長い3mぐらいに寄せることができれば、なんとか1パットのチャンスがあり、外したとしても2パット以内で収めることができそうです。

 我が師匠・ペルツ博士によるこんなデータもあります。同じ3mのパットをいろいろな角度から打った時の1パットで入る確率です。グリーンを時計の文字盤にたとえて、中央にカップがあるとします。傾斜の一番高いところが12時、低いところが6時です。これはツアープレーヤーの数字ですが、一番ワンパットの確率が高いのが5時から(上りの、右から左への軽いフックライン)のパットで48.2%、次が12時からの下りのストレートパットで47.1%、そして7時からの上り・左から右への軽いスライスラインが46.2%、と続きます。一番確率が低いのは9時・真横からのスライスラインで、28.9%です。下りよりも上りのパットの方が入れやすい、とよく言いますが、5時から7時の間の上りが42.6%に対して、11時から1時の下りは36.7%ですから、そのウワサは本当ですね。たとえば長すぎるパットを着実に2パットで収めたい時にも、1パット目でやみくもにカップを狙うのではなく、これを参考にして置き所を決めることができます。

 アプローチショットをするにもパットをするにも、寄せやすい・入れやすいボールのポジション、というものがあります。1バウンド目の着地のハネや転がりが大きく影響します。次号からはパッティングを離れて、そんなショットマネージメントのお話をしていきたいと思っています。お楽しみに!

<プロフィール> 東京都出身、慶應大学法学部卒。駐在員の妻としてミシガン滞在中にゴルフを始め、ゴルフ好きが高じて2009年にPGAメンバーとなる。夏はミシガンで、冬は日本でレッスンを行っている。今季の渡米時期は未定ですが、必ず行きます。

(sonya_nomura@pga.com / www.crazygolfersworld.com)

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