食に関する言い回し(4)

今回は「胡麻すり」から始めましょう。これは英語でも食べ物を使った表現があり、”apple-polishing” で、先生におべっかを使う時にリンゴをピカピカに磨いて上げる、という意味合いです。 ”I was not apple polishing. I just helped him.” とか “She is an apple polisher. “というふうに使います。汚い表現ですが、”brown-nosing” という表現もあり、”He is brown nosing his boss.” は良く使われます。

「糠」(ぬか)に関するものをいくつかご紹介しましょう。「糠喜び」と言いますが、「糠」は玄米を精白するときに生じる種皮や胚芽の粉末のことで、その形状から細かいやちっぽけなという意味で用いられるようになりました。そのことから、いったん喜んだ後、実は当て外れでがっかりするようなはかない喜びで、英語では “premature joy” または”short-lived joy”です。「(小)糠雨(こぬかあめ)」は “drizzle” が適切です。「糠に釘」は全然効果がないことですので、“useless” とか “have no effect” となります。「糠味噌臭い」はどうでしょうか?少し固い表現ですが、”having an air of domesticity” というのもあります。でもよその奥さんに対して使うのは考え物です。

もう一つ、これは食べ物自体ではありませんが、「武士は食わねど高楊枝」という表現がありますね。食事に困るほどの窮状にあっても、武士たる者はそのような様子をおくびにも出さない、ということで、英語では “keep a stiff upper lip”(窮地で勇敢に頑張る)が良いでしょう。

上記についてご質問のある方、又その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。

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鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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