月9日(日)、ミシガン州立大学(MSU)にて在デトロイト日本国総領事館主催によるミシガン日本語弁論大会が行われた。本イベントは、デルタ航空、デトロイト日本商工会、日米協会、ミシガン日本語教師会および国際交流基金も協賛として参加。

 当日は雪の降る中、この日のために練習を重ねた州内の高校生、大学生参加者が、家族・友人、教師陣とともに一堂に会し、MCは2名のMSUの学生が務めた。

 中川総領事も当日会場へ駆けつけ、冒頭の挨拶において「重要なことは、コミュニケーションを取りたい気持ち、相手に伝えたいことをそのまま表現すること」と参加者へ向けてアドバイスをした。また、学生たちが日本語教育を受けられるというこのような良い環境については、当地の教師の方々、ご家族、学校をはじめとする周りのサポートがあるからこそで、幸運であると感じるとも述べた。

 高校生の部から始まり、少し緊張をしながらの発表だがトピックはさまざま。美術に関するもの、ベジタリアン、日本の食べ物に関する高校生らしいスピーチや、中にはユダヤ教と神道との類似点を説く高校生もいて、自分の考えや意見を日本語で発表した。

 一方、大学生は高校生に比べ、数年の年齢差にもかかわらず、より内容も深く落ち着きがみられ、表現力豊かで聴衆を引きつける技術をもった学生が多くいた。大学生は審査員からの質問にも日本語で答えた。

 優勝者(総領事賞)は、高校の部はトロイ高校のRishi Rallapalliさん、大学の部にはミシガン大学のKai Zhaoさんが選ばれた。スピーチ内容については、前者、高校の部優勝のタイトルは「ひどくてすばらしいキングダムオブハーツ」。ビデオゲームについてだ。どうして「このような」ゲームに(愛があるからこその言葉!)魅力があるのかわからないが、それによって得られる家族との大切な時間や、独特の良さを感じる自身の気持ちを不思議で理解できない、としながらも、大好きなものについて語ったスピーチ。人生、時には答えがわからないこともある、とまとめたもの。そして、大学の部優勝者のスピーチの題名は「僕に情熱をくれた夏」。多忙な日々が原因でそれまで運営してきた自身のNPO団体(メンターシップを目的とする)の活動に意味が見出せなくなっていた。が、昨夏、日本に行き、そこで高校生・大学生が交流するプログラムに参加

する。ある一人の悩み相談をきっかけに、やはり自身のNPO活動がどれだけ重要かを再確認し今後も続けたい気持ちを強くしたというもの。優勝者にはDelta航空のクーポン券とその他の入賞者にも賞状が贈られた。

 大会後、審査員は皆一様に参加者の語彙力、文法力、表現力を絶賛し、参加者の更なる日本語教育への活躍を期待することばと届けた。最後は、総領事が今後も家族や教師陣のさらなるサポートを望む旨を伝え締めの挨拶とした。

 今回初めての試みとなった「Expression-through-Poetry」部門という詩を読んでさまざまに表現をして発表する部門を実施。手話や歌をつけて詩を読む学生、そしてパフォーマンスとして詩を表現する学生など日本の詩をいろいろな手法で表現した。日本語を継承語として学んでいるHeritage語学学習者(日本人国籍を持つ、日本人の親をもつなど)は家で日本語環境にあるため参加資格がないことも多いが、こちらは参加可能だったこともあり、その点に感謝したい、と感想を述べたのは日本人の母を持つ参加者のLia Smithさん。今後もこのような機会があればもっと挑戦したい、と話してくれた。

最後に参加した学生に感想を問うと、「このような大会に出られたことが今後ますます日本語を勉強するための糧となる」と話し、皆清々しい顔で会場を去った。ミシガン州の日本語教育が更に盛んになっていくことを願いたい。

高校の部
総領事賞
Rishi Rallapalli (Troy High School)
金賞
Chloe Pottenger (Troy High School)
Laya Sathyan (Athens High School)

大学の部
総領事賞
Kai Zhao (University of Michigan)
金賞
Claude Murphy (Eastern Michigan University)
Aliah Sallehuddin (University of Michigan)

返事を書く

コメントを記入してください
お名前を記入してください